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2019年11月20日 (水)

るいびーー氏にお答えして いずれにしてもちっちゃな話です

しょうがない、書くかな。ああ、気が進まない。
るいびーさんという人から、2回コメントが入っています。
この人、ゼンゼン記事読んでいないですね。

私が書いたのはモノの軽重のことです。
今、日本が直面している被災地救援・国土の治水・韓国の自由主義陣営からの脱落・香港デモなど問題などの重大事と、ホテルオークラの明細書を較べろって、そういうことを無意味っていうのです

るいびー氏はこんなこと書いています。短いから引用しますね。

「ホテルオークラの明細がないって?そんな説明で納得いく国民がいたらそれは阿呆ですよ!」
「安倍政権の花見会を問題視してます。もう言い逃れは出来ません!」だそうです。

はいはい、そうですか。いいかげん自分でイヤになんない。
モリカケだって当時は「国民の大多数が問題視」してたっけね。
世論調査でどうのとかこの人は書いているけど、メディアが「疑惑だぁ」と太鼓叩いてドンドンパッパッとやっいる当座はそれなりに数字が出ちゃうんですよ。
一皮めくれば
事実ではなく、こういう主張をしたいから印象誘導するていどのことにすぎません。

ところがメディアや野党はスキャンダルにしたい一心ですから、肝心なメディアの仕事であるはずの裏取り取材をしていません。
今回なら立憲の議員がホテルオークラのパーティで差額を安倍氏が補てんしたから公職選挙法違反だということを報じたなら、裏を取ればすぐヨタだとわかるのですが、まったくとらないでそのまま流してしまいます。
しかもテレビ新聞が総掛かりでそれをやれば、そりゃ瞬間的には「疑惑」っぽく見えちゃうよね。

しかし哀しくや肝心の事実が出ないから(出るわきゃない)、追及内容にはすぐに矛盾が出てしまいます。
裏取りといっても、なんのことは内自分の社内で議員主催パーティに行った記者なんか政治部には掃いて捨てるほどいるはずですから、彼らに聞けばいいだけです。
会費とメシは釣り合ってた?、ってね。
釣り合うはずがありません。

今回のように桜を見る会前夜のパーティのような支持者へのサービスならば安くするし、逆に政治資金集めのそれならベラボーに高くするからです。
そんな基準が曖昧なものに、ホテルからパーティの内訳だせって。馬鹿じゃない。
そもそもそんなもんホテルオークラみたいな一流ホテルが出すと思う?

そう思っていたら常識がなさすぎです。

パーティに来たのは多くが宿泊客ですから、ホテルが顧客に関わる情報なんぞ出したら、職業的秘密の暴露です。職業倫理違反。
ホテルオークラは信用失墜。もう政治家は、こんなホテルで二度とパーティをしないでしょうな。

辛坊治郎さんが暴露しているように、在京のテレビ局の幹部なら、こんなパーティなんかイヤってほど経験しています。
スポーツ報知の記事です。

辛坊治郎キャスターは今回の問題で「私、関西でメディアやってて不思議なのは、こうやって、けっこう大騒ぎになってますが、在京のテレビ局にしろ新聞社にしろ全員幹部が毎年参加していて実態知らないはずがないんでね」とコメントした。さらにホテルの前夜祭での会費に関する野党の追及について「みんな分かっているだろうって話で。1000人の政治資金パーティーで1000人分食事を用意するパーティーなんてないですから」とし「そんなこと今、追及している人たちは全員分かってるはず。なんでそれを堂々と言うかな? この人たちは」と指摘した」(11月16日)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191116-00000041-sph-soci

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http://kitasite.net/b/2013/03/10/8399

辛坊さんが言うまでもなく、一回でも、企業や団体の立食パーティに行ったことがあれば、分かるはずです。
私も何度か経験がありますが、食うもんなんかどこにもねぇや、です。
上の写真にもあるように、あってもつまみのようなものがチラホラ。
酒だけはふんだんにあるが、それも腹が膨れるビールばかり。
食うものは瞬時でなくなり、メーンの豪華なローストビーフの塊なんか5分持たなかったよなぁ。
そんなもんだて、立食パーティっなんて、しょせん、

辛坊さんが言うように1000人いれば1000人分の食事が出るっていうのは、温泉旅館の宴会だけ。
箱膳あって、トックリ乗って一人前なんてこと、ホテルはしませんからね。

だからオオザッパに1000人で立食パーティを頼まれれば、ご予算に応じていかようにでもなるのです。
菅官房長官が言っていたように「5000円でもやってもらえる」というのはそのとおりなのです。
逆にひとり3万円でもしてくれるってこと。
そんなこと立憲だってよーく知ってるはずですが。

もっとも3万円コースでも食うもんはないけどね(笑い)。
だからホテルにとってバンケット(宴会)ほどおいしいものはないのです。
それを、ハイ、今回の立食パーティのお食事は早いもの勝ちでございます、とは言えないから明細書なんんか出してたまるもんですか。

いずれにしても、ちっちゃい話です。

すると今度は論点を変えるのです。
別に金星人が言うように、大魔神のアベが芸能スキャンダルをぶつけたからではありませんよ(爆)。

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親から毎月お小遣いをウン千万円も貰っていながら、うやむやにした異星人にいわれたくないやね。
じゃあお小遣い問題が起きた時に、リンゼイさん殺人事件や芸能人麻薬事件が起きていましたが、あれもハト政権の陰謀ですね(笑)。

とまぁ「疑惑」って言っても、しょせん実が入っていない紙風船のようなもんだから、急速に衰える宿命にあっただけのことです。
国民はそれほど暇でもなけれバカでもありませんしね。
引っ掛かるのは、失礼ながらるいびーさんのような情報弱者だけです。

結局、この騒ぎもなにもでないでしょう。
かつてこの事件の比ではない騒がれ方をした事件はありましたが、なにか出ました。
私の記憶に間違いなければ、ウォーカー・メディア(新たに命名。ウォーキングデッド見ている人には分かる)やウォーカー野党は、なにひとつ彼らが言っていた疑惑を裏付ける事実と証拠を出せませんでした。

いいですか、足かけ2年、こればっかりやって政治をマ ヒさせたあげく、大山鳴動ネズミ一匹でした。
違いましたか。私の勘違いですか。

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https://news.yahoo.co.jp/byline/aizawafuyuki/20190...

そのネズミ一匹って、初めは国士だ極右だ、アベ信者だと叩かれ、転向したとたん真逆の「真実の告発者」にまつり上げられた籠池夫妻という詐欺容疑者のことです。
彼になにがなあったのかについては、長男が反省して暴露しています。
籠池氏をよってたかってヒダリの人たちが食い物にしたのですよ。

それはさておき、火の気のない所に煙を立てて大火事にしようという手法自体が無理ありすぎなのです。
初めボヤのうちはおぼろに「巨悪」みたいに見えても、あっと言う間にネットでさんざん検証されて、たちまちなんだこんなことだったの、と鎮火してしまう類のことばかりだったのです。

ここにいちばん腹立つんでょうね、オールドメディアの先生方は。
だって、
かつてのように大新聞が号令すれば、「国民」が一斉になびいて、へへぇ大新聞様の仰せのとおりで、けしからん政権だ、倒せぇと声を揃えてくれた古き良き時代は終わったことが身に沁みますから。
今、いちばん「昭和」を感じるのは朝日新聞ですね。

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たとえば日韓関係を破壊した原因の一つになった慰安婦聞問題など、まさにこの典型でした。
根も葉もない虚報とはこのこと。
日本軍が、暴力で朝鮮半島の当時「日本国民」だった女性を兵隊用慰安婦にしたなんて事実はなかったのです。
このブログでもしこたま書きましたが、軍が自国民を強制連行する必要なんかはありませんでした。
だっていくらでも朝鮮人女衒業者がいましたから。

それを朝日は当時あった女子勤労挺身隊という労働奉仕を、売春にすり替えてしまったわけです。
そう報じたのは1992年の一本の植村記者が書いた朝日の記事からでしたが、あの時期にネット言論があれば以後の展開はまったく変わったはずです。
なんと朝日はこれが虚報だと分かっていながら、実に30年間もシカとしていたんですから、まさに鉄面皮です。
そしてこれは韓国政府の公式見解となり、さらには日本が謝罪して慰安婦財団を2回も作っては潰されるということにまで発展していくわけです。
その意味で、今の日韓氷河期を作った元凶は朝日だと名指しできます。

いまでも、こういうメディアの信奉者は残っていて、その時彼らが言う決まり文句がいまだに「国民は納得しないゾォ」です(脱力)。
ね、るいびーさんとやら、あなた、いつから「国民」とやらの代表になったの。
誰もるいびーさんを「国民の代表」に任命していませんが。
そういう自分の言うことのバックには「国民」がいるみたいな虚勢は、立候補して当選してからいいなさいな。

忠告しますが、もういいかげん学習したほうがいい。
そもそもこういうやり方はもうムリがあるんですよ。
フワフワ風聞と、ナンチャッテ・スキャンダルで政権は追い込めません。
ちゃんと経済や外交を勉強して、調べてから政策で勝負しなさい。

 

※記事の前後を入れ換えました。すいません。

 

 

山路敬介氏寄稿 沖縄県はこれ以上無駄でみじめな「濫訴」をやめよ 完

                                

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     ■沖縄県はこれ以上無駄でみじめな「濫訴」をやめよ 完  
                  ~謝花喜一郎副知事は最高裁決定と同時に辞職しろ 
                                                                         山路敬介


承前

沖縄二紙をはじめ、県内外のリベラル系メディアも罪が重いと言わざるを得ません。
「防衛局、また私人なりすまし」だとか「国有利にあきらめ感も」など、県民への印象操作や誤謬の植え付けに余念がありませんでした。

かつて二紙に登場した「防衛局は固有の資格」と言って、県を焚きつけた何人もの左系行政法学者もすべて今は紙面に登場しません。私は当時それらの学者の論説をつぶさに読んで、おかしいなぁ、俺の知識は古いのかぁといつも考えていました。

思うに彼ら本土の左派勢力に属する学者たちは、自分では責任を取らなくて良い高見から沖縄を使って実験をしたと思います。
ここ沖縄で、「国」と「国民」とを対立的に二つに分け、国と地方の関係も「中央政府」と「地方政府」と規定したがりました。
たしかに国と地方は平等にはなりましたが、それも法の規定によるところの平等です。
各々で違う法を持つ事を良しとしたワケではないのです。

沖縄の人間は人を信じやすいし、もともと大人しく出来ています。
これ以上、本土ですら受け入れられていない左派リベラル志向の注入はやめて頂きたいものです。そうしたものは沖縄には合いませんし、被差別者的待遇をされる事には非常な抵抗感を感じます。

今の沖縄の問題は辺野古移設問題などではありません。そんなものはもう終わった話です。
表層的な言論を言うしか脳のないマスコミとは全く別の、本土の物言わぬマジョリティの沖縄に対する嫌悪感が増大しつつある点が問題なのです。
しかも、彼ら物言わぬマジョリティが沖縄に腹を立てるには合理的な理由がありますし、そこに至るに決して沖縄に対する差別的意識が元々あったわけでもなく、今もないのです。

沖縄はこのような馬鹿げて無駄な裁判を日本政府を相手にするし、その目的はまさしく「金」と「金」に由来する政治的理由でしかありません。首里城問題でもそうです。
そのような沖縄の在り方にごく普通の一般国民が首をかしげるのも当然です。
要するに、沖縄に対する不公平感が彼らの胸にあり、一方でそうした状況を生み出し続ける原動力も本土から来ているのであって、沖縄人自らの自助努力はますます失われつつあるという事です。 

                                                                                                              (了)                                                                                                                                                                               文責 山路 敬介

2019年11月19日 (火)

山路敬介氏寄稿 沖縄県はこれ以上無駄でみじめな「濫訴」をやめよ その2

     

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    ■沖縄県はこれ以上無駄でみじめな「濫訴」をやめよ その2   
          ~謝花喜一郎副知事は最高裁決定と同時に辞職しろ 
                                                                          山路敬介


承前

今回訴訟の県側の主張の中で最も奇怪で馬鹿々々しかったのは、「埋め立て承認撤回処分は謝花副知事が行ったものであり、沖縄県知事がおこなった処分ではない。
つまり処分庁は謝花副知事であり、ゆえに沖縄防衛局は国交省ではなく、謝花副知事の上級処分庁である沖縄県デニー新知事に審査請求すべき事案だ」というものです。まさに左翼脳全開です。(笑)

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/359306

一般的に誰が考えても謝花副知事は知事の代理執行者です。
しかし、県主張のように確かに「判断」したのは故翁長沖縄県前知事ではなく、謝花喜一郎副知事その人であるとは言えます。
たて付けは富川副知事が第一順位の知事職務代理者で、謝花副知事は富川副知事から事務の委任を受けて謝花副知事の判断で「撤回」したというものです。

しかし、それによって処分庁が細胞分裂のように複数に増えてしまうトリックには、ただ笑うしかありません。
裁判長はこのおかしさには直接にはふれず、県側による関係法令の偏った読み方を否定する方向から判示していて、これを全く容認していません。

県主張によれば、このような無謀な「撤回」の判断は謝花副知事がしたもので、したがってその責任も処分庁たる謝花氏にあるという事になります。
謝花副知事は議会の同意を受けて就任した者ではありますが、選挙による県民の信託を受けている「選良」ではなく、身分は特別職の地方公務員にすぎません。

謝花副知事の判断でなした「撤回」について、当時から自民党などから「ねらいは知事選中に工事を止める事で、政治的効果をねらったもの」という批判がありました。

花氏は「政治的でなく、行政原理の回復」としていましたが、そこに新知事の就任を待たずして決定しなければならない緊急性は全くなく、他に合理的理由もありませんでした。
むしろ、新知事がなすべき判断の芽を摘んでしまった。つまり新知事は謝花副知事の敷いたレールの上を歩かなければならない事となる等、弊害だけがある決定でした。

憲法15条によれば、公務員はすべて全体の国民の奉仕者です。副知事が今回の「撤回」のような重要な案件を判断するのは地方自治法の本旨にも悖るとも考えられ、それによって工事を中断して国に莫大な損害を与えた事、無駄な訴訟費用など、県費を濫用させた事も許しがたい暴挙です。

県政の専横と言ってもいいでしょう。もちろん、最高裁によって県主張が認められるならその限りではないですが、そうでないなら最高裁判決と同時に即時辞職すべきです。

                                                                                                         (次回完結)

2019年11月18日 (月)

山路敬介氏寄稿 沖縄県はこれ以上無駄でみじめな「濫訴」をやめよ その1   

         

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             ■沖縄県はこれ以上無駄でみじめな「濫訴」をやめよ    
                ~謝花喜一郎副知事は最高裁決定と同時に辞職しろ
                                                                山路敬介

 さる10/23高裁那覇支部において、辺野古問題に決着をつける「ダメ押しに次ぐダメ押し」といった体の、県にとっては正しく「悪夢の判決」がありました。
これで沖縄県は6件目とも8件目ともいわれる敗訴となりましたが、県側の主張が従来どおり認められないのは当然の事として、細部においても一切認容された箇所がないという、県にとっては誠にみじめで悲惨な、けれど至極妥当で当然の結果でした。

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https://ryukyushimpo.jp/news/entry-892123.html

10/30県は敗訴を受けて最高裁に上告受理申立て書を提出して、さらに争うようです。
11/11に県HPにアップされた上告理由書60ページ分をさっそく読んでみましたが、国の役割や作用・解釈を極小化するいつもの左派法曹界特有の臭みと、全体を見ない重箱のすみ・こじつけ論法が顕著で、最高裁という舞台でも門前払いは必至です。

ところで、この訴訟は二紙などでは「関与取り消し訴訟」と言っているものです。
その内容は、謝花副知事がなした「埋め立ての承認撤回」を取り消した国交省を相手取って、「それは、国の違法な関与だよ」として、国交省のした(謝花副知事がした埋め立て承認撤回の)取り消しの取り消しを求めた、という一般には結構ややこしいものです。

ただ、この判決のキモや県側の主張の核心は簡単で、沖縄防衛局が沖縄県知事から得た「埋め立て承認」が「固有の資格」であったかどうかに概ね集約されます。
※ 固有の資格=「一般私人が立ち得ない立場ような立場で処分の相手方となる場合」の事をさす。

しかし既に平成28年8月の高裁判決で判示され、続く最高裁でも、沖縄防衛局の得た埋め立て承認は「固有の資格でない」事が確定しています。
先の平成31年4月の国地方紛争処理委員会決定でも同様に、「承認を受ける国(の機関)の立場は免許を受ける一般私人と変わらないものといえる。」としています。

今回の判決について、辺野古移設に肯定的な私のまわりでも「固有の資格」性の意味が分からず、「はじめから国に裁判で勝てるワケはない」だとか、「しょせん裁判所は国の機関だから」など言って変に得心している人は結構います。それで、この事をちょっと説明させていただきたく思います。

分かりやすいよう、よく行政法の学習で使われる実例で例えてみます。
(ブログ「行政書士受験者に幸いあれ」より引用させていただきます。済印先生、ありがとうございます)


「刑法は「賭博」を禁じています(刑法185条・186条)。しかし、実際には競馬、競輪、競艇、オートレースが「公営ギャンブル」として存在しています。東京シティ競馬は「組合」によって運営されていて、 この「組合」は「地方公共団体」であり、また、民間にはあり得ませんから、これに対する業務の停止などの処分は「固有の資格において当該処分の名あて人となるもの」に該当することになります。
一方、バス路線は東京だと都バス(東京都が運営)のほか、東急、小田急、京王、西武など数多くの民間バス会社があり、これに関する処分は地方公共団体である東京都と他の民間会社で異なることはありません。
従って、「固有の資格において当該処分の名あて人となるもの」ではないことになります。」

今回判決ではもっと突っ込んで、沖縄防衛局の立場を「形式的には処分の名あて人が国の機関に限定されていたり、一般私人と違う規制がなされていたとしても、処分の性質・効果や要件などに照らし、当該処分が、一般私人に対する処分と本質的に異なるものでないのであれば、国の機関等であるからこそ立ち得る特有の立場、すなわち「固有の資格」において相手方となるものには当たらない」としています。

この「固有の資格」性は、行審法に基づく救済を認めるかどうかの判断基準になるので、上の例の都バス(東京都交通局)の場合や、今回の沖縄防衛局の場合は処分庁(沖縄県)の誤った処分等があった場合には、一般私人同様の救済措置の機会や手続きが設けられて当然という事です。

さて、それでも納得しない向きの論理として「(都バスと防衛局は違う)、防衛局は防衛や外交という国の「固有の資格」に基づくもの」というような主張を今回の県側もしていますが、そのような言い草は「論理のすり替え」です。
「埋め立て事業」そのものの本質に対する評価をすべき場合だからです。

                                                                                                                                           (続く)



2019年11月17日 (日)

日曜雑感 本当の野党がいない悲劇

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コメント欄に書き込んだのですが、長すぎたので、こちらに。

私が安倍氏を「擁護」?(苦笑)
私、このところ安倍氏には批判的ですが、だからなに。
今のような国際政治が大変動する時期に、彼を除いて日本の舵取りができる人材がいないというのが、日本の悲劇でもあるのです。

国の大方針である外交を外さないでいてくれる、という安心感が安倍氏にはあります。

民主党政権は、政権に就くやイの一番に日米同盟を揺るがしちゃいましたからね。
ハト氏がやったことは、いまのムン政権がGSOMIAを日本憎しで廃棄したのと同じことです。
同盟関係にある国がからむ安全保障上の一方的変更、ないしは廃棄は、二国間関係の根幹を揺るがすのです。
だから、さすがのオバマも怒ったし、怒りっぽいトランプに至っては、おおコワ。
ハト氏があれは沖縄県のことだからでは通用しないのと一緒で、ムンもあれは日本相手だからでは通用しないのですよ。

これはメロンを配った、桜を見る会の名簿を焼いた焼かない、という純粋にドメスティックなレベルとは比較にならないんです。
この国の根幹を揺るがすことですから。

そして野党が眼を覆うばかりに無能だということ。
オレにやらせて下さいというからやらせたら、スラップスティック。国はめちゃくちゃ。
民主党政権の幹部が、この状態を「社会実験」だと言っていたのにはたまげました。
ド素人の「実験」に1億数千万人の国民をつきあわせているのか、実験なら動物実験してからやってくれって心底思いましたね。
で、国民は二度と金輪際、野党に政権渡したら悲惨なことになると深く学習したのであります。

つまり安倍氏の長期政権は、野党の無能が生んだものなのです。
民主党政権の失敗からなにも学ばない、反省していない、一周してかつてのなんでも反対野党に逆戻りしてしまっています。
不勉強だから調査能力なし、政策立案能力なし、実行力もっとなし。
これだけないない尽くしで、与党のスキャンダル探しだけが「政策」ですからね。

今の野党は、自民党のガス抜きのためにある補完勢力です。
だから自民にとっても、こんなていどの野党ならいてくれたほうが助かるわけです。

かつての55年体制は、自民と社会党が裏でツーツーで、表でやり合っているという臭い芝居をしていました。
社会党は自民の派閥領袖の意を汲んで、時の政権の倒閣をしたものです。
本当に野党がコワイのは、自民党内反主流派が野党と裏で手を結ぶ時なのです。
今は、そんな寝業を仕掛けるような政治家はみんな鬼籍に入るか引退してしてしまって、ゲルちゃんみたいな背中から味方を撃つしか脳のない人しかいなくなりました。

しかしそれでは国民には不満が溜まります。
だから、政権にダメージにならない程度にガス抜きをする必要があるのです。
それが、小出しに出て来るメロン騒動や桜を見る会騒ぎなどです。
いっちゃナンですが、こんなもんいわば政界の軽犯罪法違反みたいなものにすぎません。
ある県の県政与党など「うちの県は選挙違反特区だ」とうそぶいているほどで、どこの党も調査されたらシロのところなどないはずです。
だからいくら積もっても、政権にダメージはありません。

そう考えると、今の安倍政権と惰弱な野党という構図は、形を変えた「新55年体制」かもしれません。
あんがい祖父譲りの腹黒いところがある安倍氏なら考えそうな気もします。

ほとんどの国民が私と同じでこれをくだらないと思っているのは、2大臣が更迭された後の最新の世論調査で政権支持率が下がるどころか自民は堅調、立憲は低落して第2党を公明に譲り、、森ゆうこ議員の国民民主なんか、もうゼロ一歩手前の支持率です。


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この人の言っているように、桜を見る会がそんなに大問題なら、ひとつ解散しますか。
そろそろ衆院は解散するにいい時期ですが、やればほぼ確実に自民が大勝します。
それはこんなことしかできない野党に失望感、いや元々期待していないでしょうから嫌悪感があるからですよ。

消費増税反対は私と野党が珍しく一致した意見でしたが、なにひとつ議論をしませんでしたね。
「民主」を党名に被せながら、香港について野党の誰かが発言しましたか?
米国民主党は議会で香港人権法を通しましたよ。
いつも小ネタばかり。それも自分で調べたのではなく文春砲頼み。
マスコミに露出して騒ぐだけが脳。
こういう政局ねらいばかりに終始していると、戦前のように議会無用論が出てくるようになります。
それがいいことなのかどうか、少しは考えるんですな。

国会は政策を論じるところ。
政策で勝負しろと言っているだけのことです。
私はまともな議論が成立する野党が心底欲しいですよ。

 

 

日曜写真館 蒼天にかかる飛行機雲のアーチ

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朝焼け雲に飛行機雲のトレールがかかりました

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実はこの河口に白鳥一家が住んでいます

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朝焼け雲をみると一日がうまくいくような気がします

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あの旅客機にはどの国からの人が乗っているのかな

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梢と朝日は仲がいいんです

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河口を行くと小さな船溜まりがあります。この時間はにぎやかですよ

 

2019年11月16日 (土)

桜を見る会で騒ぐくだらなさ

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桜を見る会、来年中止になりました。
そのうえにホテルでの安倍氏の支持者を集めた前夜祭が、会費5000円なのは安すすぎるだろう、差額が安倍事務所が払ったのなら公職選挙法違反だってことで野党とメディアが騒いでいます。

ハッキリいいます。馬鹿ですか、あんたら。くだらないにもほどがあります。
やれメロンだ、やれ香典だときたあたりで、私はうんざりしていましたが、とうとう、桜を見る会だ、そしてえっ、こんどはホテルのパーティ会費が安い。
カニは甲羅に合わせて穴を掘るっていいますが、まったくそのとおりだねぇ。
国会で1日数億円かけて、他にやることがないんですか。

いくらでもあるでしょう。今、東アジアは大きく勢力バランスが崩れようとする前夜を迎えています。
香港では中文大学で民主派と警官隊が死闘を繰り広げ、ほとんど内乱となりつつあります。
このまま推移するなら、習は返り血覚悟で軍を投入するかもしれません。
ここで、民主主義国家として、なにひとつアクションを起こさずに唯々諾々と習近平を国賓で迎えていいのかどうか、いままさに摘み取られようとしている香港の民主派をこのまま孤立させてよいのか、国会決議一つ出せないのか、数分でも国会で話あわれたのでしょうか。

国内に眼を向けても、消費増税が個人消費に影を落としはじめましたし、台風で治水事業が破綻しかかっていることもわかりました。
台風被害支援だけではなく、今後どういった治水事業をやってどれだけの財政をつけて国民を守るのか、徹底的に詰めねばならない時期なのです。

こういうことで安倍はなっていない、と追及するなら私も応援しましょう。
しかし、なんですって、桜を見る会がぁ、ホテル代金がぁ安いぃですって(脱力)。
常識で考えても、コンプライアンス厳守が常識の一流ホテルが、客の情報をペラペラしゃべるはずがありません。
現に流出させたと名指しされて迷惑したホテルオークラは、「特定顧客と比較するような見積もりを出すことは絶対に無い」と見積書の提供を強く否定しています。
またこれを出した立憲の石川議員事務所も、「国会に出した見積もりは、石川事務所が開催する宴会として安倍首相の名前を出さずにホテルに条件を指定したもの」と認めています。
なんだ馬鹿馬鹿しい。引っかけでホテルから情報を聞き出したのですか。
https://ksl-live.com/blog27372

これで安倍氏を公職選挙法違反連座で失職に追いこめると張り切ったいつもの連中が、安倍事務所までおしかけて「調査」するってんで すから、もはやこの人たちウォーキング・デッドです(まだシーズン3ですが、深みにハマってます)。

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桜を見る会なんてただの慰労会です。
招待される人の多くは、各地で陽が当たらない苦労をしている消防団や交通安全協会、JAなんかの人たちです。
こういう人たちは自民議員の後援会の人が多いので、自然と政権支持母体の慰労会のような空気になりますが、仕方がないでしょう。
その中には彩りとして、タレントもいれば歌手もいる、キャバ嬢もいる、かつては爆笑問題も呼ばれたし、レンホー女史もいたってていどのことです。
それを政権の人気取りだといわれてもねぇ。
 

野党が政権を取った時には、ハトさんも派手に支持者を呼んでいたと聞きますが、当時野党だった自民がそれを追及したなんて話はついぞ聞きません。
初めからあんな会ソンなもんだから、野暮は言わなかっただけのことです。
自民は地域の後援会関係を呼び、民主党系統は地域に根がないから労組を呼ぶというだけのことです。
だから
調べていませんが、たぶん民主党政権で3回開かれたはずの桜を見る会は、さぞ労組関係者が多かったと思いますよ。

何度も言いますが、そんなもんなんですよ、そもそも桜を見る会なんて。
それを政権を忖度したとか便宜を図った、支持者ばかり集めたというなら、そんなことはあたりまえじゃないですか。
だって元々政権が主催するごくろうさん会なんですから。
そういう体裁で吉田茂が始めて、もう60ナン年やってきたんです。
安倍氏になって突然始めたんだったらまだしも、慣行行事なんですよ。

招待客の選考基準には、慣行として政府には裁量権が認められていますし、法的な縛りは一切ありません。
だから公職選挙法違反で安倍氏の首をとるのは、100%無理です。

安倍政権はさっさと来年の開催を止めましたが、やりすぎです。
弱みがあるとメディアが喜んでいるじゃないですか。
検討します、ていどで押えておけばよかったのにと思います。
アホな野党とメディアが成功体験と勘違いしちゃうじゃないですか。

さて、桜を見る会は枕のはずだったのに長くなりすぎました。ああ、くだらない問題にかかずりあっちまったぜ。
韓国に先日米統合参謀本部議長のマーク・ミリー大将が訪問しました。
彼はただの軍人ではありません。米軍4軍を束ねる制服トップです。
そしてほぼ同時期には、エスパー国防長官が訪韓しています。
この2人が相次いで訪韓したのは、桜を見に行ったんじゃありませんよ(あたりまえだ)。

テーマはひとつしかありません。韓国がこのままGSOMIAを23日に失効させる気なのか、最後の説得に行ったのです。
制服と文民の国防ツートップを送り込んだのですから、トランプがいかに本気なのかわかるはずです。

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聯合

にもかかわらず、トランプの本気を理解していないムン閣下はニベもなくこう応えてしまいました。

「【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日、青瓦台(大統領府)でエスパー米国防長官と会談し、失効期限が迫っている韓国と日本の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)と関連し、安全保障上信頼できないという理由で対韓輸出規制を強化した日本と軍事情報を共有するのは難しいとの立場を改めて伝えた上で、韓米日間の安保協力は重要で持続的な努力を傾けるとの意向を示した。青瓦台の高ミン廷(コ・ミンジョン)報道官が会見で伝えた。
文大統領の発言は、日本が対韓輸出規制強化を撤回すればGSOMIAの終了決定を再検討することができるとする韓国政府のこれまでの立場を改めて示したもので、現在の韓日間協議の状況を勘案すれば、GSOMIAはこのまま失効する可能性が非常に高いとみられる。
 韓日両国が歩み寄る姿勢を見せない場合、韓日GSOMIAは23日午前0時に失効する
」(聯合11月15日)
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20191115004300882

ある意味、スゴイ度胸だね、ムン閣下。ここまてやるとはさすが私も思いませんでした。

かねがね私はムン閣下は黒光りするような馬鹿だと思ってきましたが、一代で国潰す奴なんて聞いたことない(苦笑)。
あんがいムン閣下は気分が高揚していて、「歴史は私に無罪を宣告するだろう 」(byカストロ)なんて思ってたりしてね。
つき合わされる国民はたまったもんじゃありませんが。

韓国は完全にコーナーを曲がりました。
後はジェットコースターのように自滅へ一直線です。
かくして11月23日はちょうど一週間後ですが、この時をもって韓国は事実上自由主義陣営から脱落します。
在韓米軍はおそらく撤退するでしょう。
トランプはこれを切り札にして北と交渉する気
ですし、在韓米軍が引いてもやり方はいくつか残っているからです。

たとえば在韓米軍のうち大所の第2師団は撤収させ、ピョンテク基地に有事備蓄を残します、同じく在韓空軍はウルサン基地に有事即応備蓄を残して飛行隊だけ撤退し、在韓米軍司令部のみ横田基地に移動するということもありえます。
その場合、南北がバカな統一などに走らないように米韓安保は絶対に廃棄しません(意地悪だねぇ)。

またトランプは韓国に対して駐留経費5倍にとどまらず、経済制裁を発動するかもしれません。
韓国系企業の米国市場の参入禁止、韓国製品の関税強化などメニューには事欠きません。
もはやムン閣下が敵対陣営に与すると言ったのも同然なのですから、一種のセカンダリー・ボイコットのようなものです。

と、対応はいくとおりも考えられるのですが、東アジア情勢が激動することだけは避けられません。
日本は韓国にムンがいるかぎりなにも変わらないと達観しているようですが、それだけでいいんでしょうかね。
最悪、中露北韓の四カ国包囲網をつくられるかもしれないのですが。

とまれこんな時期に、桜を見る会如きで浮かれていられる人たちがうらやましい。

 

2019年11月15日 (金)

宜野湾くれない丸氏寄稿 首里城は、メディア、アカデミズムがつくりあげた幻想であるとも言える

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 宜野湾くれない丸さんから寄稿を頂戴しました。ありがとうございます。

頂戴した記事にあった首里城の城壁の曲線についてですが、私見をいえば、そもそも軍事施設というのは、軍事的合理思想と美意識の融合なのです。
日本の城砦も同じです。
現代では軍艦や航空機などにも、民族の美意識と合理性が共存しています。
どちらがではなく、その双方の接点なのです。

たとえば、城壁の積み上げ方は、矢や銃で撃つ場合に死角ができないように配慮され設計されています。
だから本土の城壁は複雑なジグザグを成しています。
首里城も同じで、王府を防衛する軍事施設である以上、簡単に攻め落とされては困ります。
ですから、わざわざ建設に困難であるが攻めにくい山の上に作っています。
王府の権威を見せるためだけなら首里の市中に作ればいいのですが、あえて石材を運搬するのに大変な山の上に持ってきたのは攻めめにくくするためと、海に向かって権威を誇示するためだと思います。

また下写真2枚のように城壁を高く築いて、いざという時に場内に敵を入れないために入り口を極度に狭くしています。
また入り口の上には上から攻め手を攻撃できるやぐらも設置されていますし、城門脇を高くして抱え込む形になっているのは横矢を撃つためだと思われます。

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今回、消防車が入れなかったのはこの
城壁に妨害されたからです。
城壁も、曲面で構成することで攻め手の逃げる場所を封じています。

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https://www.flickr.com/photos/95528214@N08/3883555

この軍事的合理性で作られた城砦を、固有の美意識で建設すると、かたや角張ったものとなり、かたや局面を多様することになります。
ただそれだけといえばそれだけのことですが、その美意識の側だけ取り出すと、「沖縄は優雅な曲線だが、本土は戦闘的な鋭角的だ」という無意味な比較に走ってしまうことなります。

さらにこれを平和イデオロギーに接着すると、「平和的な琉球王国vs好戦的ヤマト」という沖縄タイムス好みの記事になります。
一回、こういう色眼鏡から離れて沖縄の歴史を見てみませんか、という宜野湾くれない丸さんのご意見はまさに卓見です。

                                            ~~~~~~~

  ■首里城は、メディア、アカデミズムがつくりあげた幻想であるとも言える
                                                                             宜野湾くれない丸

「沖縄研究には沖縄観光の集客のための戦略が色濃く影を落としてきたのではないか」、とは吉成直樹氏(法政大学沖縄文化研究所元所長)の言葉です。
昨年2月、ある出版社のホームページに掲載された約1,600字そこそこの簡潔なレポートの冒頭にこのフレーズがありました。
それ以来、私はこのフレーズに引っかかっていました。
何故ならば私が肌で感じている「沖縄の違和感」がここに凝縮されていたからです。
氏の沖縄に関する文献は、よく知られている沖縄・琉球の歴史観に「一石を投じる役割」を持っているという感想を私は持っています。
だから私の中でバランス感覚を保つという意味あいもあり、氏の文献は毎度興味深く読ませて頂いています。


「あるひとつの論説に、対極する論説が出てくる」ということは、アカデミックな世界において大変に建設的で健全なことであると同時に、歴史を背景に生きる「生活者」としても重要なことであると思います。
つまり「偏った見方や考え方」が行き過ぎると、不健全になってしまいバランスを失ってしまった自身にさえ気が付かない不安定な状態となってしまうからです。それが自身にとって「幸」なのか、「そうではない」のかはまた別の話として・・・。


吉成氏のレポート詳細は以下のサイトをお読み頂ければと存じますが、氏の言わんとするところは、1975年以降に始まった沖縄観光キャンペーンのことを「ここで注意したいのは、行政、沖縄県民、メディアとともに研究者も一体となって推進された点である』(※)という
ことであろうと私は理解しているし、私自身そう感じています。
https://www.7gatsusha.com/column/182/


具体的には、このフレーズの「研究者も一体となって」という点が私の「違和感」を醸し出すところなのです。

適例かどうか疑問ですが、直近のことなので一例を挙げると、首里城消失後の11月4日のタイムス「大弦小弦」で県立博物館・美術館の前館長、安里進氏の言葉を引用しながら、「直線は緊張を生む。あえて逃げ道をつくり、緊張を避ける琉球独自の美意識が育った。城壁も緩やかな弧を描く。角が鋭い本土の城壁とは対照的だ」(阿部岳記者)と書かれています。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/493286


一方で、吉成氏は「グスクの特徴である美しい曲線を描いた城壁を作ったのも、防御のための工夫だった」(「琉球王国がわかる」107頁)と述べ、更に「鉄が農具のために使用されることはあまりなく、そのほとんどは武器か武具の製造に回された」とも述べています。(同107-108頁)。
城壁ひとつをとっても「曲線美を強調」する見方と、「敵からの防御策」として「工夫」した結果だと述べている相反する論説です。
どっちが正しいのか?どっちも正しいのか?専門家でも「分からない」ということなのでしょうか?
例えば、この両者について、どっちから一方の声が大きく、しかも政治・メディアがバックアップする勢力が背景にあったとすれば、おそらく「そちらの論説が主流となってしまう」わけです。
これは「県民の不幸」であることには違いありません。
逆に「幸」とするのは一体どこの誰なのでしょうか?


このような「相反する論説」が多いのが、これまた沖縄関連の特徴でもあります。
特に歴史の分野において多い気がします。
歴史の素人、一般市民、生活者から言わして頂ければ、そのような場合はなぜ「論議をかわさないのか」不思議なのです。
なぜなのか白黒をハッキリさせろ、と強調するのではありません。
少なくとも「そういった相反する論説が存在する」ことを一般人としては「理解」したいだけなのです。それは「偏った考え方」に陥らない為の方法論としてなのです。
「あー、この件は色んな見方、言い分、研究成果があるよな」という状態が「精神的健康」なのです、少なくとも私にとっては。


ブログ記事にも掲載されてましたが、上記にあげたような小さな「相反する論説」が重なり続けた結果、「平和国琉球」という「偏った幻想」が広がっていく原因となっていることは事実です。小さな積み重ねが、その後の大きな溝となって噴出してくるのです。

ましてや、歴史観と政治は切っても切り離せないほど密接な関係性と危険性をもってます。
「利権」や「イデオロギー」的な問題も絡むからなおさらです。
であるからこそ「バランス」が必要不可欠なのでは?判断基準となる「バランス」なのです。つくづくそう思います。
歴史家や政治家、経済人、教育者が講じる「歴史」なるものは、はてさて先ずは「疑ってみる」ことが第一なのだろう、と。
そして自身のリサーチでこの「判断基準」を構築していくことが、「今を生きる者」として第一義なんだろうという事を痛切に感じます。


不謹慎な言い方ではありますが、「首里城消失事件」は私にとって「様々な見方・考え方が浮き出てくる絶好のチャンス」でもある、という思いがあります。
それは「県民の為の県益」を取り戻すことに繋がると。
「復元ありき」で進行する風潮に「今一度立ち止まって考えてみましょうよ」と感じています。
先に挙げたタイムス「大弦小弦」で安里進氏はこうも述べてます。「

再建は急がなくていい。左右も上下もなく、多くの県民が参加できるようにしてほしい」。また、以前の復元に尽力された高良倉吉氏もテレビのニュースで同様な発言をされてたと思います。

「国益」「県民益」を考えましょうよ。観光施設として27年間働き詰だった首里城の役割は「そんなものではない」、と私はそう思ってます。
大切なものであればあるほど。

 

2019年11月14日 (木)

首里城をもっと相対的に見ませんか

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ちょっと驚いたのですが、燃えてしまった首里城を「歴史的文化遺産」とか「世界遺産首里城が燃えた」と言っている人がいました。
もちろん違います。燃えたのはレプリカにすぎません。
高良倉吉先生を筆頭にした血の滲むような努力の結晶を前にして傲慢のそしりを覚悟でいえば、「しょせんレプリカ」にすぎません。
ですから法隆寺が燃えた、清水寺が燃えたというのとは次元が違うことなのです。

いや、世界遺産ではないかという声もあるでしょう。
たしかに「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として登録されましたが、それは床下に眠る城跡であって、建造物とは関係ありません。

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よく比較されるノートルダム寺院火災と首里城火災との違いを、元外務省国際文化協力室長・高橋政司氏はこう述べています。

「今回、「世界遺産焼失」の報道を受けて、「世界遺産の価値が失われたのか」という質問を複数の方からいただいた。パリのノートルダム大聖堂の尖塔の焼失の際も同じ質問があったが、実は、この2つの建物の焼失は、登録されている構成資産が何かという点で異なっている。
ノートルダム大聖堂は、焼失した尖塔を含め大聖堂全体が世界遺産であるのに対して、首里城は、「首里城跡」が構成資産の価値として認められている。
どういうことか。本殿の下の「遺構」、すなわち、石積みの部分に世界遺産の価値が認められているのである。従って、地上の建物の焼失をもって世界遺産としての価値を失ったことにはならない

(高橋政司
『首里城が世界遺産としての価値を失わない2つの理由と、平和の砦としての価値』)

つまり、燃えてしまった正殿1階からガラス越しに照らされてみることができた遺構が世界遺産です。
今回の燃えたレプリカ首里城は、かつての遺構の上70㎝に底上げされて作られました。
ですから戦前の焼失前の首里城は国宝でしたが、このレプリカ首里城は国宝指定からも文化遺産指定からもはずされています。
まぁ、外されたことによって文化庁の防災指定が甘くなってしまい、それをいいことに県はただの観光スポット化してしまったのですがね。

世界遺産というならば、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」は首里城だけではなく、中城城跡、勝連城跡、座喜味城跡、今帰仁城跡、斎場御嶽 (せーふぁうたき)などもそうです。

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ユネスコはあくまでもこれらの城跡を総合して世界遺産に指定したのであって、新築された首里城の上物は無関係です。
首里城を「世界遺産」と呼び、「沖縄の象徴だから再建を急ぐべきだ」とまで言うならば、これら中城、勝連、今帰仁などの立場はどうなるのでしょうか。

これら「その他」とされた城跡は、しょせん中山王に敗北した者たちの遺物にすぎないから首里城より価値が劣る、とでも県はいうのでしょうか。
また首里城の主たる尚王朝(中山)によって侵攻され過酷な支配を受け続けた八重山・宮古、あるいは奄美にとって、首里城焼失を「沖縄の象徴」の喪失とは受け取らなかったはずです。

高橋氏のように「平和の砦」というのも思い入れが強すぎます。
首里城は城砦でした。それは高い城壁と狭い門という構造をみればわかるはずで、実際に戦闘に使用されたこともあります。
戦後の琉球王朝非武装論によって歪められましたが、琉球王朝は軍隊を持っていました。

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この時期の琉球王府軍の装備や装束は明らかではありませんが、上の「沖縄風俗絵図」にあるような甲冑を身につけて、日本刀を持っていたようです。
http://blog.goo.ne.jp/nasaki78/e/d99023d577b22ba4c50214b03e79c3bf

琉球王国の軍隊は、種子島に鉄砲が伝来する以前に、既に中国から輸入した火矢(ヒャー)という中国式小銃を装備していた資料があります。
つまり日本本土より先に銃で武装していたと思われます。
ただし、それはこの時代に生きたすべての王国に共通のことだったにすぎません。

「平和の砦」などというのはただの「神話」にすぎません。
どんな「神話」なのか、ちょっと覗いてみます。

山崎孝史大阪市立大学教授『戦後沖縄における社会運動と投票行動の関係性に関する政治地理学的研究』第4章より
http://www.lit.osaka-cu.ac.jp/user/yamataka/08chapter4.pdf


「沖縄平和運動センター76は1995 年の普天間飛行場を包囲する「人間の鎖」行動に際して以下のようなアピール文を発表した。
・声明文 「平和」、「基地」
沖縄はかつて琉球王国の時代に、平和外交を国是とする「武器を持たない国」として、東南アジア諸国を含む広い海域を舞台に長期にわたって中継貿易で栄えた大交易時代を経験した誇れる歴史を持っています。しかし、一六〇九年の薩摩侵攻にはじまり、一八八七年の琉球処分というように、時の権力間の都合によって振り回されるようになりました。また、太平洋戦争では国内唯一の地上戦を強いられ、あまりにも多くの命が奪われました。」(沖縄タイムス1995年5月15日)

これについて山崎氏はこう解説しています。


「15 世紀における非武装の琉球王国は大田(昌秀知事)の歴史認識の中核の1 つであり、彼は「沖縄の心」と呼ばれる沖縄県民の平和主義の起源をその時代にあるとした」

つまり、太田知事は、琉球王国こそが沖縄の平和主義の起源で、その理想的モデルに戻れと言っているわけです。 
太田氏が信じている琉球王国、武器を持たない丸腰平和国家という通説はこんなものです。


・[通説1]尚真王が武器を捨てて、世界最初の「非武装中立国家宣言」をした。
・[通説2]ナポレオンが武器のない琉球の話に驚いた。
・[通説3]19世紀、米国平和運動の文献に、「平和郷のモデルとしてリリアン・チンという琉球人が登場し、好戦的米国を批判している。
・[通説4]琉球王国は軍隊がなかったために、薩摩藩の軍事侵略に無抵抗だった。

残念ながら、これらすべては事実ではありません。
そもそも尚真王は、非武装中立宣言なんかしていません。
彼の在位は1477(成化13年)~1527年(嘉靖5年)ですが、
「成化」という聞き慣れない元号は、明のものです。
琉球王国は、中華帝国の属国でしたから、明の年号を使っています。

燦然たる首里城に象徴される琉球王国の繁栄は、明の冊封と海禁体制のなかで、唯一琉球にだけ特権的地位に支えられていたためでした。
琉球王国は海産物、硫黄、黒砂糖などの特産品をもち、「僻地」ではなく、東南アジアからインド洋にかけての広大な貿易圏を持つ国でした。

高良先生が言うように、当時琉球王国は東アジアのみならず、アジア交易圏という車輪の中心位置(ハブ)にありました。
これが琉球王国の空前の繁栄をもたらした秘密だったわけですが、
琉球王国は確かに明の属国でしたが、ただの従順な下僕ではなく、明確な自らの意志を持ち、貪欲に栄えることに邁進する、山椒は小粒でもピリリと辛いような国だったのです。

尚真王時代、琉球王国は黄金期を迎えます。 

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では、当時の尚王朝(第二尚氏)の時代背景を見てみましょう。 
尚真王は琉球王国が最大版図になった功労者であり、沖縄史に輝く「大英雄」です。 
彼がしたことは、「非武装中立宣言」どころか、真逆の沖縄の武力統一でした。 
時は1500年代初頭、本島を征服した尚は、次の版図拡大を八重山と久米島におきます。 

八重山への征伐軍の規模は、3000余とされていますから、当時の渡海能力からすれば最大限のものでした。
ちなみに1世紀後の、薩摩軍の琉球侵攻時の総勢は3000人、80余艘を使用していますから、ほぼ同じ規模です。

「武器を持たない国」どころか、東アジア指折りの軍事国家だったと言ってよいでしょう。

迎え撃ったのは、石垣島の大浜生まれの遠弥計赤蜂(おおやけ・あかはち)でした。
https://ja.wikipedia.org/wiki/

Photo_3
アカハチこそが、まさに英雄と呼ぶにふさわしい人物でした。
彼は王府の過酷な課税要求に対して島民をまとめ上げて、レジスタンスの戦いを繰り広げます。
結局、刀折れ矢尽きて戦死しますが、今に至るも八重山に深く残る「沖縄」への怒りをまさに体現した男でした。

またこの時期既に琉球王国は、尚徳王(在位1461年~ 1469年)時代に奄美の軍事支配も完了しており、後々まで残る王府による苛烈な収奪政策を残していきます。
尚徳王 - Wikipedia

尚徳王が喜界島侵攻時に動員した兵力は、約2千と言われています。
彼は奄美大島諸島の奄美大島、徳之島、永良部島、与論島などを支配しました

このように八重山、奄美の軍事侵攻において、琉球王国は一回につき平均2千から3千人の兵力の海を渡った戦力投射能力を有していたと考えられています。

つまり琉球王国は普通の軍隊をもち、それを育成し、国内を武力統一した後には近隣地域にまで版図の食指を伸ばした国だったのです。
このどこが「平和国家」なのでしょうか。
琉球王国がほんとうに丸腰の「平和国家」になったのは、薩摩に侵攻された後になるまで待たねばなりませんでした。

相対的な歴史観が忘れ去られたままで、首里城を「平和の象徴」と呼び、栄耀栄華の昔をもう一回再現しようとするなら、なにかもっと大きなものを置き忘れてしまったような気がします。

 

※大幅に加筆しました。

2019年11月13日 (水)

分裂を始めた沖縄地元紙


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昨日の記事で、沖縄タイムスの論調が不自然なまでに、原因は「大家の国」だと叫び始めたことを取り上げました。
奇怪ですね。まだ正式な報告を消防局はしていないんですよ。
それなのに、もうなにかに怯えているかのごとく、「犯人はアッチ、アッチ」と騒ぎだすのですから、なんだかなぁ、です。

沖タイは首里城を「沖縄の象徴」とまで持ち上げるのですから、その炎上事件について地元紙は徹底的に原因究明する義務があります。
「象徴」を燃やしてしまった「犯人」を予断で裁くのではなく、事実は事実として語らしめねばなりません。

たとえば、火災の責任を問う上でもっとも重要な管理の所在について、沖縄タイは県と美ら海財団のいいぶんをそのままな報じています。
こういう調子です。

「『国が整備した施設で、消火設備は、きちんとしているはずなのに』。10月31日、午前7時半すぎ、県幹部は、県庁で首里城の正殿が焼き尽くされていくテレビニュースの映像を横目に、うなだれた」(『失われた象徴 首里城炎上』 沖タイ11月7日)

このフレーズで県幹部の嘆き節の主語は「国が」で、それを受けた述語が「うなだれた」ですから、まるで県は国の不適切な消防体制によって被害を受けたかのようです。
なんのことはない、沖タイにかかると、県は国が置いていった自動消火装置もないような遅れた防火施設を、国の指示がないために改修することすら出来ずに泣く泣く使ってきたところ、今回の炎上事件となってしまった、というストーリーとなります。
このストーリーには、なにひとつ「沖縄の立場」というものがでてきません。
全部受け身、全部被害者です。

沖縄県がその「遅れた防災整備」をどう考えたのか、どう対処しようとしたのか、ただただ受容したのか、それとも「法に則っていればいい」と放置したのか、あるいは改善しようとしたが及ばなかったのか、私はそこを知りたいと思います。
この県幹部の言い方では、沖縄には自分のかんがえなどなく、すべて本土政府から押しつけられて、泣く泣く受容したということにすぎません。
これは基地問題で必ず出てくるポジションで、
いわゆる「やられた」論です。
本土にやられた、国にやられた、本土にだまされたと言っていさえすれば、なんとか乗り切れるというわけで、実に退嬰的です。
そこには自分の頭で考え、自分の足で立とうとする沖縄の姿はありません。

一方、今回琉新は、この沖タイの「やられた節」と較べて至ってクールです。
原因究明をまともにしようとしているかに見えます。
琉新は泣きまねをする県をまるでつきはなすように、原因と推定される延長コードについてこのように書いています。

「一方、延長コードは今年2月から正殿内に取り付けられていたことも関係者への取材で分かった。
 市消防によると、木造の正殿は燃え方が激しく、火の巡り方の検証が困難という。北東の部屋で火災原因の特定につながる唯一の痕跡は床下の配線と延長コードの2点だけだった。」(琉新11月8日)

さらっと書いていますが、決定的な部分です。
なぜならご承知のように延長コードこそが出火原因だからです。
それが「今年2月からとりつけられていた」という以上、責任の所在は明確に県にあるということになります。
私は初めて琉新を読んで、へぇーと思いました。
沖タイも県が管理していることは分かっているのに、シラばっくれて「大家は国」論にも持っていこうと企んでいるのに対して、琉新はそうはさせじとばかりに「いや、出火元の延長コードをつけたのは県だよ」と書いているからです。

初めて一枚岩だった県紙が割れました。
メディアは意見がちがって当然ですから、妙な一枚岩のようだったほうがおかしいので、たいへんに健全なメディアのあり方だとはいえます。

ところで、しゅりんちゅさんも書いておられるように、首里城炎上事件において、沖縄タイムスは第三者ではなく当事者のひとりです。
というのは、昨日も取り上げたイベント準備は翌日に予定された首里城祭に向けたもので、このイベントの主催者が他ならぬ沖タイなのです。
この行事とは、翌日の11月3日12時30分から開催予定だった「
琉球王朝祭り首里古式行列」です。
http://oki-park.jp/shurijo/event/182

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首里城サイト

このイベント準備に当夜1時05分まで関係者66名、職員3名が作業をしていました。
現時点で私の元に入ってきている情報を抜粋すると、このようなことになります。

①このイベントの主催は沖縄タイムス。
②元請けがきまるのが遅く、仕事が押した。
③御庭回りと観客席の設営は下請け、照明・音響は孫請け業者、正殿張出しは地元有志。
④主催者の沖タイから組み踊りの演目変更が
要請されていっそう混乱した。
⑤当夜深夜まで残っていたのはリハーサルのため。

ただし、このイベント準備が直接に火災原因となったかは不明です。
ひこーさんが書かれておられるように、正殿から電気を延ばす必要はなかったからです。

「これはありえないと思います。まず、財団は9時35分に施錠後、誰も正殿には入っていないと説明を変更しています。また、出火当初から最初に書いたように、奉神門の電気室には変電設備がありますから大容量でも問題ありません。
ここの配電盤から仮設電源を取るのが一般的です。「電源は他の建物から取っていた」という証言もあったはずです。
第一、この分電盤はイベントのある庭の裏側に位置しています。わざわざこんな位置から取る必要はありません。
第二に、正殿には空調機もないそうです。照明とコンセントだけだと大容量の仮設で使うような電気は給電されていないはずです」

ただし、かつての国営時は正殿前でイベントをすることすらできなかったそうで、県が管理するようになってからこのようなイベントが度々おこなわれているのは、首里城を観光の目玉としたい県の方針があるからです。
火元となった正殿北東部分にも国営時は入室が制限されていたはずです。
これらの安全措置がグズグズとなり、観光客目当ての舞台となってしまった首里城が、果たして「沖縄の心」の扱いとしてふさわしいのかどうか、もう一度考え直したほうかよいでしょう。

ただの観光の目玉ならば、税金をかけてまで再建する必要はないわけで、更地にして小規模な首里城歴史記念館でも作ればよいだけのことだからです。
そこの議論がまったくなされないまま、「沖縄の心が失われた」という感情論に走って募金まで募っているのが現状です。

それにしても那覇市が募金を募って、いったいなにをする気なのでしょうか。
次に復元されるとすれば、100%国のカネで国有地の上に作り、完全に国が管理するようになるわけですから、那覇市の募金はどこに納まるんでしょうかね。
ただし、沖縄県が一括交付金でもらっている3千億円の予算から、ビル一棟分ていどを首里城にまわすくらいの心意気がありさえすれば、少しは違うかもしれませんが。

とまれ、今回の炎上事件で沖タイが当事者のひとりとなってしまったことを「薄々知って」「大家は国」論を驀進し、一方その理由を「薄々知って」原因究明をしているのが、商売仇の琉新ということのようです。 

 

«「大家の国」が防災をジャマしたと言い始めた地元紙