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2008年6月11日 (水)

米が足りない!?

Img_0006_2  世界は食糧恐慌の一歩手前にある。この問題は近々きちんと取り上げたいと思うが、問題はわが国だ。

 確かに小麦や食用油は値上がりをした。また小麦を原料とするパンや、大豆を原料とする発酵食品などの値上がりも続いている。畜産飼料の値上がりはすさまじいのひとことに尽きる。

 しかし、米が足りないというのだ。はて?この話しを初めて聞いたのは、村でかなり手広く米を作っている農家からだ。

 「JAの支所さ行ったら、課長が米がねぇかって聞くんだべ。もう、そたらものとっくにねぇは、って答えたら、今、在庫さ持っている奴さいたら紹介しろつうんだわ」(語尾をのんびりと上げていただくと、正調茨城弁になります)

 そんなはずはない。世界が穀物恐慌になろうという時に、減反している国だ。官房長官が減反を止めたらどう、と言ったやいなや農政族から袋叩きにあった国だ。しかも去年の米の収量は870万tと16万tも伸びているはずだ。良く理由が分からなかった。

 ひとつありえるのは、米食の復活のきざしか。小麦の高騰で、米への回帰現象が生じたのかとも思った。ならば吉兆雲海である。調べると、確かに米食はマイナスから、少し伸びてはいた。しかしたかだかプラス0.6%である。

 理由がわかった。わかってガックリきた。政府が余剰米を買いつけているのだ。いわゆる備蓄米の買い増しだ。今、余剰米は、たしか江戸川倉庫だったかに山積みされているはずだが、これを去年は米緊急対策ということで、34万t、実に米の流通量の約1割を政府が買い取った。

 これにより、日本の米の備蓄は100万トンの大台に乗り、流通量が厳しくなったところに、小麦などの穀物市場が高騰し、一挙に需給逼迫とあいなったということらしい。

 で、この緊急米対策だが、参院選の直後に出されている。去年の米相場の下落、米農家のパニック手前の動揺を抑えるためのものだった。自民農政族が動いたのだ。これでは、次の衆院選も農村の反乱が起きて、確実に負ける、と。

 この緊急対策で、年頭からコシヒカリは3~4割も価格が上昇したという。去年のうちに売り払った農家は地団駄踏んでいるだろう。しかし、政治と米、古くて長い因果のしがらみだ。

写真は、谷津田。水量は湧き水で豊かだが、午後4時にもなるともう半分は日が差さない。

 

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