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本件に関する農水省の業務トレサビリティの提出を命ずる!

_edited_4 見てくれ、これが今の段階でややわかってきた毒米の違法流通の経路だ。もちろん、まだまだ、こんなもんじゃなく、今日の農相記者会見でジタバタ・オオタこと太田農相が、ありがたくも全部の転売先の会社を公表するそうだ。違法事件発覚後10日間ちかくたって、よー言うよである。民間会社だったら潰れかねない。

それはさておき、今回はまさに農水省の危機管理能力が問われる問題だった。事件を内部で把握してから、2時間、遅くとも半日以内で危機管理チームを立ち上げねばならない。遅ければ遅いほど傷は深くなる。

危機管理チームは、平時からシミュレーションのトレーニングをして、セクションとして独立させておく。役員会からも指揮系統を切り離す。役員会は経営を考えるあまり秘匿と証拠隠滅に走る可能性が高いし、危機管理チームに上長として不当な圧力をかけるかもしれないからだ。危機管理とは経営からアンタッチャブルなんだ。

アンタッチャブルたちが、一時的に自分たちにとって不利な材料を公開しようとも、そのことによって社会的信頼を裏切らなかったという姿勢そのものが、自分たちを延命させるのである。

一介の百姓にすぎない私がこんなことを言えるのも、Gという私と相棒で作った有機農業グループが、JAS有機認証やサルモネラ事件を経験してきたからだ。そして危機管理の失敗がそのまま小さな私たちのグループの破滅につながることを実感した。今言った危機管理チームは、他ならぬわがグループの蓄積してきた方法でなのだ。

JAS有機認証や、サルモネラ事故で真っ先に問われるのは、トレサビリティ(追跡可能性)だ。JAS有機認証など、これ全部トレサビリティの塊のようなものである。

ではトレサビリティとはナニカ?ざっと説明する。本気で説明し出すと、またシリーズになってしまう(苦笑)。どこで、誰が、いつどのような種を、どのような培土にまき、どのような堆肥を使い、どのような土壌資材と機械を使って播種し、どのような栽培管理をして、いつ収穫し、どのような保管をし、どこに、どれだけ、いつ出荷したのか・・・ああややっこしい、これらを皆明示せねばならない。よーやるよ。

で、まだ終わっていない。お立ち会い!これに全部記録のフォーマットがあって、その客観的な証明書や写真をつけるんですぜ。そして認証機関による監査がある。一点でもJAS有機の基準に違反していれば、原則としてアウト。非認証。有機認証シールは剥奪され、泣く泣く取引先に謝罪せねばならない。社会面沙汰になれば、有機農家としての社会的生命を断ち切られる。

有機農家や団体はこんな刃の上を毎年歩くようなことをやっているのだ。しかし、その監督機関たる農水省は10日もたって何をしたのだ?私たち農家側が、違法行為をして10日間の長きも手をこまねき、あまつさえ代表が「自分らには責任がないですだぁ」、「死ぬような量ではないですから、ジタバタしないでくんろ」などとトボけことでも言おうものなら、監督官庁たる農水省やマスコミからなにを言われることやら。

今回の農水の出先は130回以上の監査をして見抜けなかったと言う。笑止!そりゃそうであろう、三笠フーズの出荷伝票を架空の出荷先の受領書と突き合わさず、三笠の請求書と架空の相手の入金と突き合わさねばわかるはずもない。こんな初歩的なトレサすらしていない。行って、それも事前通告をして出かけていって、見せられるものをハイ、ハイと眺めていただけなのだから。

こいつら「仕事」をしていない。だから農政事務所の役人と三笠が居酒屋で何千円の三笠フーズのおごりで(涙)省内機密をペラペラしゃべって、暗~い共謀関係になるのだ。ああ、いやだ。高級官僚はノーパンシャブシャブ、居酒屋タクシーで、下級官僚は居酒屋で2千円かい!なにも飲んでいない、食べていないって。ばか!そのような状況にいる自分を恥じろ。誰も信じねぇぞ。

恥をさらすようだが、他の人のことばかり言っても説得力がないだろうから、自分たちの具体例を出そう(ばかだねぇ、おれ)。かつて私たちグループの鶏卵が、出荷先に対して賞味期限の打刻ミスということをやらかした。

単なるスタッフのスタンプ打刻の凡ミス。しかし致命的なミスである。数万個の卵の賞味期限ミスだからだ。それを修正するために奔走し、事件後調査に入った。とうぜん、流通では生産から出荷日までの基準が守られていないという疑惑を持った。当然である。基準違反、すなわち私たちのグループの破滅である。

スタッフの打刻ミスであることを確証した私たちは、全員の生産者の産卵記録の当該のミスった日の1週間前までの産卵記録と出荷伝票の提出をお願いした。

言葉で言えば簡単だが、ハンパじゃないですよ。13人の生産記録と出荷伝票がFAXでくる。それと出荷量の整合性をみる。当然伝票の突き合わせもする。まるまる1日、流通の職員と首っ引きで監査をした。

そして結論として、生産量と出荷量は一致している、帳票類は完備している、結論は打刻のミス。終わった時には居合わせたスタッフと私も涙がにじんだくらいだ。相手の職員も喜んでいた。これが現実の民間のトレサビリティだ。

それに比べて、はぁ~ご自分たち農水省は生ぬるいこったねぇ~。

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受信: 2008年9月17日 (水) 15時42分

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