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2008年9月15日 (月)

毒米はどこにも行きようがない!

Photo あまり皆さんが読んだことがない新聞でしょうが、これがかの有名な「日本農業新聞」です。農村では過半数が読んでいます。だって出荷先のJAが必ず押しつけて、もとい、勧誘してくるからです。

しかしなかなか内容的には面白く、業界紙としては出色でしょう。一般紙では報道されないことがたくさん載っています。

今日の一面はミニマム・アクセスをヤバかったら返すとのことです。裏の面は全農のえらいさんが農水省に文句を言いに行ったなんて載っています。

さて、大見出しを見ると、「MA汚染米輸出国に返品」としています。よく読むと、汚染米が見つかったら、生産国に返す方向で「検討する」とのこと。検討中なのです。まことにのどかなこって。

こういう対応そのものが農業に対する不信感をもたらしていることに、農水やJAのえらいさんは気がつかないのでしょうか。当人たちはそれなりに誠実にやっているつもりでも、国民の毒餃子以降のウツボツたる食品汚染への怒りがまったく分かっていません。後手後手なのはいつものことですから許すとしても(許すなつうの)、どうしてこう言えないのか。

「こるらぁ、こんなバクダン米をよこしやがって、ふざけんな!こっちは保育園や病人が食べたんだぞぉ、全部返品だ、返品の輸送料はお前がもて!後から弁償の代金の請求書が行くかんな!首洗って待ってろ!」

農水官僚、ダメモトでもこのくらい言えつうの。大体、農水省は国民の方を向いていない官庁の上から何番目なのですから、こういった「事故」の時くらいには真っ正面で対応しろ。相手国に啖呵のひとつも切って欲しい。ところが農水事務次官いわく「わが省は責任がない」、農相は「ジタバタするな」では火に油をかけているわけです。「事故」じゃなくて、未必の故意だから口ごもるのでしょうがね。

しかし、農水省のお役人さん、考えてみればチャンスじゃないですか。農水省が本心では嫌っているミニマムアクセスに引導を渡すにはいい「口実」になるわい、ワ、ハハと考えませんか。紛う事なき「毒米」を押しつけられたんですから、万人が納得です。アメリカも納得でしょう。

この6月のローマでの食糧サミットで、ミニマムアクセス米の在庫(130万トン)の一部をわが国は放出することに約束しました。巨大な不良在庫のうちの30万トンを、フィリピンに20万トン、スリランカに10万トンただであげるって。しかもこれが相手国から喜ばれているかというとさもあらず。フィリピンは「ブラウンライス(玄米)でもらっても処理に金がかかるので困る」とのことでやんわりと拒否。

つまり、ミニマムアクセスの米とは、国内では非常用としても汚染がひどくて食べることが出来ず、かといって加工にしたくとも転売ルートがクモの巣のようにこんがらがってまさに迷宮状態なのでできず、第一あんな危ない米を今さら誰も買うはずもなく、かといって発展途上国に寄付したくとも相手から断られるといった体たらくです。

では、ここでWTO(世界貿易機関)のミニマムアクセスについての規定を押さえておきましょう。ミニマムアクセスとは「「最低輸入義務」は間違いで、正しくは「義務」ではなく、「輸入機会の提供」なのです。これは日本政府の統一見解でもあります。

いいチャンスです。こんな汚染米の「機会の提供」をお断りしましょう。この機会を逃したら国際社会に異議申し立てができませんよ。

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コメント

大作の途中でしたがタイムリーな当然のアップです。待ってました!3拍手。

こんばんは♪
な~んだ!義務じゃないんですね!
じゃあ即刻やめましょ!M米!
フィリピン等からも断られたなんて知りませんでした!
全くもう!ほんと農水省だけに限らないけれど・・・
もっとちゃんと仕事して~!国民のほうを向いて!
ただ右から左へ仕事をするんじゃなくって、頭でよく考えて!!!

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