農水省食堂に「アフラトキシン・ランチ」を作れ!
私の脳みそが北極圏に飛んでいっているうちにとんでもないことが起きていた!
引用開始
これまでに、給食会社大手「日清医療食品」(東京都)を通じ、近畿2府4県の病院など119か所に事故米(計734キロ)が流れたことが判明しているが、上賀茂保育園はこの流通経路とは別で、同社の仕入れ先である食品卸会社「大和商会」(堺市)から直接、仕入れていた。
同保育園によると、大和商会を通じて買った問題のコメは、昨年12月~今年8月の間で計13キロ。昼食として、赤飯やシューマイなどに調理され、1~5歳の園児約140人と職員約30人が食べたという。また、洛和ヴィライリオスによると、日清医療食品近畿支店から今年5~8月の間に計10キロを購入。高齢者や職員ら、延べ約790人が赤飯やおはぎとして食べたという。
白須敏朗農林水産次官は同じ日の記者会見で、事故米問題の責任を問われ、「私どもに責任があるとは考えていない」と発言。これを聞いた首相は「勘違いしている。とんでもない」と憤り、町村官房長官が12日に次官を呼んで発言を厳重注意する異例の展開となった。 (2008年9月13日03時04分 読売新聞Web)
農薬などに汚染された米が流通していた問題について、太田農林水産相は12日の日本BS放送の番組収録で「人体に影響がないことは自信をもって申し上げられる。だからあんまりじたばた騒いでいない。ただ、これでいいというわけではない」と述べた。 (2008年9月13日 朝日新聞Web) 引用終了
上段の写真は上賀茂保育園の給食の写真だ。(読売新聞Webより参照のために引用)太田農相よ、なにが「人体に影響がないだ」、なにが「じたばた騒ぐな」だ、国民をなめるのもイイカゲンにしろ!なにを根拠にそのようなことを言うのか、まったく就任時のときのあの国民を愚弄する発言といい、この男の精神構造に疑問すらわいてくる。
アフラトキシンB1はたんなる「かび」などという生やさしいものではない。日本には存在しない一説「世界最強の猛毒のひとつ」なのだ。特に肝臓ガンを発症する可能性が高い。それをいたいけな保育園児や、入院患者が食べていたことに対して、なにひとつ監督官庁としての農水省の謝罪もなく、事務次官は居直り、大臣は「じたばたするな」と放言する。信じ難いモラルハザードである。首相が怒ったのも当然、即刻、内閣総辞職前だろうとなんだろうと、罷免するべきである。
このような汚染米が入ってくるようなミニマムアクセス自体を止めるのが当然の措置ではないか。自国で減反を農家に強いながら、多額の税金を使い77万トンもの食べることが出来ない「汚染米」を輸入するという矛盾そのものが問題なのである。
まして、流通量が少ない米を深刻な米不足の国々からもぎ取るようにして「義務的輸入」をするということは恥ずべき行為ではないのか。
この話にはおまけがあって、国際市場価格の高騰により、日本政府の買いつけ予定価格ではせりおとせない事態に立ち至っている。日本政府は更に金を積み上げて、天井高となっている米の国際市場価格をさらに引きあげるつもりなのだろうか。日本政府は、ただちにミニマムアクセスから撤退しろ!
そして、農水省の90数回立ち入りをしても発見出来なかった、というより「発見する気がなかった」ような仕事ぶりを恥じて、農水省食堂(行ったことがあるが、安くてまぁまぁ)に、「メタミドホス定食」、「アフラトキシン・ランチ」を作り、毎日食べよ!だって「安全性には問題がない」のだろう?「じたばたしない」でゆっくり味わってほしい。諸君らの農水トップの次官と大臣の保証つきだぜ。ああ、いかん本日の私はブラック・モードである。
さて、下に「有機八百屋 虹屋」さんの資料を抜粋して転載した。参考になさって頂きたい。読むとお分かりのように、アフラトキシンは、茹でる、炒める、煮るといった調理方法では50~80%が残存してしまう。眼で見て取り除く以外に方法はない。なにが「ジタバタするな」だ。あ~、腹が立つ。
以下引用開始
防カビ剤は、極所点状に発生したカビが収穫物全体にひろがり汚染されることを防ぐには効果がありますが、極所点状の発生にはあまり効かない。カビ毒は、通常の調理や加工の温度(100℃から210℃)や時間(60 分以内)では、完全に分解することはできません。ゆでる、炒める、炊飯などのごく一般的な調理方法でカビ毒は、50%から80%は残存します。カビが発生したものはむろん、虫食いや変色したものの汚染率が高いので、選別除去が有効です。今のところ機械による選別より、人の目で除去する方が効果がある事が確認されています。 以上引用終了
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コメント
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今回の「事故米」事件は米の輸入自由化問題から説くべきです。いつもながらマスコミの表層的な報道はいかがなものかと。
投稿: ニーニャ | 2008年9月13日 (土) 09時25分
日本政府は、ただちにミニマムアクセスから撤退しろ!そういうことですよ。日本の食と農の問題の象徴。
投稿: 余情 半 | 2008年9月13日 (土) 11時34分
おはようございます♪
ミニマムアクセスは、ある意味政府内の経済省と農水省の戦いでもある、とも聞いています。
農水省が経済省に負けた結果だと・・・
勿論、私もM米はばかばかしい!と思っています。
この間、フィリピンにM米を回そうとした時、アメリカは「本来M米は日本国内で消費されるべきもの」と言ったとか!
あ~~~~腹立たしい!(あれ?誰かさんに似てきました!?)
そして、何か問題が起きるたびに対策を練るというお決まりの後手後手パターン。
もっと根本的なところ、経済自体を見直さないと!って思うんです。
で、私考えるんですが・・・
鎖国っていうのはどうでしょう?
文化だけ交流して、それ以外はすべて自給自足する。つまり本当の自立。
勿論発展途上国などへの援助等もしつつ・・・
そして、資源の無い日本ですが、今、太陽光発電の研究が日本では大変進んでいます。
国がそちらへお金をつぎこんで、企業から私たち国民みんなが自家発電でまかなう。
そうすれば、京都議定書でのお約束なんかもあっという間にクリアできちゃうと思うのですが・・・
ハ~~~田舎の一おばさんの戯言でした♪
投稿: ゆっきんママ | 2008年9月14日 (日) 08時03分