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2008年10月24日 (金)

トリインフルエンザの謎 第1回特効薬タミフルに耐性菌が出た!?

Img_0056_edited_edited 「タミフル耐性」インフルウイルス、鳥取で高頻度…拡大警戒

このような大見出しが10月21日の読売新聞に載りました。私は読売をとっていないので、知ったのはつい先日だったのですか、幾人かの消費者から質問をいただきました。私は諸事情で、ブログの更新を休止していましたが、この件に関してだけお答えをしておきます。件の記事は以下です。

以下引用

 治療薬「タミフル」が効かないインフルエンザウイルスが昨冬、鳥取県で30%以上という高頻度で見つかっていることが20日、国立感染症研究所の緊急調査で判明した。

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 26日から岡山市で開かれる日本ウイルス学会で発表される。今冬以降、全国的に広がっていく可能性もあり、同研究所では引き続き監視が必要とみている。

 同研究所では昨冬、欧州を中心に耐性ウイルスが急速に広まっているため緊急調査を実施。全国の地方衛生研究所から送られてきたソ連型ウイルス(H1N1)1544株について、耐性株かどうかを調べた。

 その結果、全体では2・8%にあたる44株が耐性株だったが、鳥取県だけは68株のうち22株(32%)と、耐性ウイルスの割合が特に高かった。隣接している島根県(1・2%)や兵庫県(7・5%)では1割以下だった。

 タミフル耐性ウイルスは昨年11月以降、欧州を中心に世界中に流行が拡大。ノルウェーの67%をはじめ、欧州諸国全体で20%以上を占め、南アフリカなどではソ連型ウイルスのほぼすべてが耐性ウイルスになっている。

 鳥取県の耐性ウイルスは、主に小学生から分離した。欧州と米国でそれぞれ流行しているタイプが、同時に流行した可能性が高いという。

 今後、ソ連型ウイルスが流行した際には、タミフル投与が必ずしも有効な治療でなくなる可能性もある。

 同研究所の小田切孝人・インフルエンザウイルス室長は「全国的にはまだ割合は小さいが、今後の推移に注意が必要だ」と話している。

(2008年10月21日03時16分  読売新聞)
引用終了
さて、消費者の皆さんの恐怖の流れは、たぶんこういうことでしょうか。
①トリ-ヒト型のトリインフルが東南アジアで出ている。
②トリインフルのタミフル耐性株が出た。
③欧州で2割、日本でも鳥取でも32%がタミフル耐性株だった(上記記事参照)。
④もしヒト-ヒト型のトリインフル(新型トリインフル)が国内に入った場合、タミフル耐性菌が多いために被害が甚大になる。
では、この10月21日の「タミフル耐性ウイルス、鳥取で高頻度」という記事はなんなんでしょう?私も当初はこれが鳥取で渡り鳥などから採取された(分離された)タミフル耐性菌かと勘違いをしていました
ならば、重大事です。なぜって、日本にはトリ型トリインフルの耐性菌は侵入していないと言われているからで、もし侵入されているとなると防疫関係は、タミフルを飲みながらトリインフルの鳥と直に接して防疫業務をするわけですから、ドエリャ~ことになります。丸腰で強毒性のトリインフルと立ち向かうことになります。
私たち養鶏業も大変です。万が一大規模感染があった場合に自分と自分の家族を守る術がなくなるからです。
しかし、この記事を良く見て下さい。
>鳥取県の耐性ウイルスは、主に小学生から分離した。
えっ?「小学生から分離した」???そう、ポイントはここです。
これは鳥型インフルエンザですからH1N1ソ連株のようなヒト型株ではありません。また鳥取などの事例もまた、H5N1型耐性菌ではありません。ここがこんがらがっています。
この読売の記事の「小学生からの分離」は、意味簡単です。昨年流行した通常型のヒト型インフルエンザからタミフル耐性菌が出たということにすぎません。トリ型インフルエンザではありません。ですから、鳥類とは関係がありません。
■この記事はあと2~3回連載しますが、長文を分割して、自動で公開日指定をしております。申し訳ありませんが、11月4日以降までご質問にはお答えできないことを予めご了承下さい。

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