畜産・この矛盾に満ちた存在 番外篇 中島紀一先生の授業でしゃべってきました
このところ毎年のように大学でしゃべる機会をいただいております。一昨年は一橋大(ドエリャ~遠かったぁ!)、去年は立教大(やや遠かったぁ!)、そして今年は茨城大学農学部(ベリー近かったぁ!)の中島紀一先生の授業でしゃべらせて頂きました。
今まで農業を社会的な起業の側面からお話する機会が多かったのですが、今回はバッチリと本業の畜産をお話することができました。学生諸君を相手にお話をするのはなかなか楽しいことで、まぁ、彼ら農学部の学生といっても現実の農業現場のことは、な~んも知らないわけですよ。
実際に昔は農学部といえば、農家の子弟が多かったそうですが、今はとりたててそのようなこともなく、就職先はもっとそのようなこともなく一般企業へ就職というのがあたりまえだそうです。あんがい遺伝し組み合えなんじゃらとか、情報管理うんだらという授業が多いようですね。私の勝手なイメージでは、大根を持って学祭で踊ってくんなきゃなぁと思っていますが、残念。
中島紀一先生は知る人ぞ知るというか、有機農業界で知らなきゃモグリという研究者です。いや、研究室に閉じこもるタイプではなく、パワフルに全国を駆けまわっておられています。しかしそれでなくとも、「農を変える全国集会」や、全国有機農業協議会のリーダーをおやりになっています。かてて加えて、それでなくともたいそうお忙しいのに、今年は茨大農学部長までおやりになってしまって、もう身体壊しても知らないぞというパワフルな研究者です。
ご専門は地域の中での農業の役割りを非常に懇切丁寧に解きあかしていらっしゃいます。著書に「食べ物と農業はおカネでは測れない」(コモンズ)などがあります。私も頂戴致しまして、タダでもらったからという訳では決してなく、膝を打ちながら拝見しております。お勧めの一冊です。
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