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2009年1月20日 (火)

直販所が日本農業を変える 地域の食の活性化拠点として

Img_0001                                          かねてから既存の直販所に私はなにか物足りないものを感じていました。それがなんなのか、直販所を具体的に作っていこうとしていて気がつきました。

それは大部分の直販所が、農産物販売で終始してしまっていることです。確かに前にも書きましたように、農家が作り、自由に持ち込み、自分で価格を決めるというシステムは素敵なのですが、そこで多くは止まってしまっています。

私は直販所は、もっと思い切って村の地域社会の活性化に寄与すべきではないのか、それが私の考えです。たとえば、いくらでもそのとっかかりはあるはずです。

私の村では、軒並み食品店というよりよろず屋が潰れていっています。まさに軒並みで、もはや3キロ彼方の大型スーパーとセブンイレブンしか残っていないといっても誇張ではありません。商店の老齢化に伴う不幸が原因です。となると、自動車免許を持たないお年寄りはどこにも買い物にすら行けないわけです。

あるいは農繁期で畑や田んぼから昼飯に帰れない時期など、ゴム長をはいたお百姓がセブンイレブンの弁当を買いにレジにズラっ並ぶという都市ではなかなかお目にかかれない光景を見ることができます。

農繁期の農家の夕食がどんなものかご存じでしょうか?いや、さっぱりとしたもの。4日めに入った作りおきのカレー、スーパーで買った揚げ物、よくて大量に煮た煮染めをガサゴソとまずそうに食べて寝てしまう。

一方、農家は出荷規格外を大量に廃棄し続けています。秋のにんじん、大根、芋、キャベツ、葉物・・・。これを文字通り穴を掘っていけてしまうか、トラクターでダダッーとImg_0003 潰しているわけです。廃棄した野菜は大問題になっています。

一方で多忙なためろくな食事もとれず、一方で余った野菜を潰している、これが農村の現実なのです。

このようなことになにか直販所は力になれないかなと思います。

まずは、直販所は少量であろうと、規格外であろうと引き取ります。というより、勝手に登録して置いていき、一カ月後に清算するだけですから、無駄がありません。曲がっていようと、大きかろうと農家が味に自信があれば置いていけばいいのです。

また、直販所直営の小規模農産加工場(これもほぼ同時期に立ち上げる予定です)では、規格外ハネ出しの加工をします。ひとつは農産加工品の原料としてペーストにしたり、千切りにしたりします。一方、ここで農家用の惣菜や弁当も作ろうかと思っています。まさにメイドインおらが村の食材を使ったバランスのいい惣菜ができないかなと企画しています。弁当は畑や農家まで配送してもいいでしょう。

このアイデアは実は、茨城県勝田市の主婦だけで運営されている「協働館なかよし」で既に数年前から行われていることです。ここでは周囲の老朽化し、高齢者のみしか残っていなくなった公団アパートのご老人たち向けに、地域食材を使った料理を供給し始めたことがきっかけで盛んになりました。この農村バージョンといってもいいでしょう。

このような地域食材を、将来は地域の保育園や学校給食にも供給できたら素晴らしいことです。この試みも既に地産地消運動の先進地域である愛媛県今治市で実践されている事例です。

このような地域食材とそこから生れる料理や弁当なども直販所の夢のひとつとなるでしょう。

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コメント

実におもしろそうだ。いま、販売にも購買にも必要なものは対話力。バカ言いながら伝え合うこと。交渉が始まればいい。市場原理ではなくて「いちば原理」だ。建前、きれいごとではないホントの活力だ。金は天下のまわりもの、その金なんか余る程ない方がいい。

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