非常にヤバイ!トリインフル暗黒大陸・中国でH5N1型で死亡者発生!!
香港大学感染および伝染病センター総監督の何柏良は北方の北京で鳥インフルエンザに感染し死亡した少女の例を非常に珍しい例、と指摘した。同氏は変異したウイルスの出現とさらなる拡散を懸念している(大紀元) |
中国北方の鳥インフル感染、リスク増大を懸念=香港大学専門家
■いくつかの国内メディアでも報道されていますが、とうとう私が一番恐れていたパターンである中国でH5N1型トリインフルによる死者が出ました。 私はこの新型トリインフル、つまり「人に感染する可能性がある新型トリインフルエンザ」について当事者である養鶏の現場にいるだけに、あえて慎重な姿勢をとってきました。私がこのテーマで書く場合は、私としては危機の状況が迫っている時と決心していました。 その危険な状況とは中国におけるヒト感染が起きた場合です。 人に感染する新型インフルエンザが近隣国で発生した場合。特に、中国が最も大きな脅威の発生源となります。中国は感染症を防御する防疫関係者で「暗黒大陸」の異名をもらっている国です。かつてのコウテイ病、近年ではSARS、そしてトリインフルにおいても徹底した情報秘匿をしてきました。 SARSの感染大爆発時には患者を軍の病院に秘匿し、医師まで箝口令を敷き、一切の感染情報をWHOなど外国の防疫関係者に提供しなかったために、感染防御には手遅れとなってしまう事態となってしまいました。 青海省のトリインフル発生時も、その体質は変わらずWHOに情報提供を拒んだために青海湖から飛び立つ渡り鳥の形で世界にトリインフルがバラ撒かれるという失態を演じました。 また中国の衛生状態の悪さはいっかな改善されておらず、人口あたりの病院数、医師数も貧弱であり、防疫機関の劣悪さは目を覆うばかりというのが諸外国の定評なのです。つまり、一旦出た場合、感染は非常に大規模となり、そしてそれを国家規模で秘匿する可能性が大であるために、外国に感染輸出をしてしまう危険が非常に高いのです。 今回、下の記事によると従来中国南部でのみで見られた感染が、北部のしかも最も人口が稠密な首都北京で起きたようです。これが事実だとすれば、大規模な感染がいつ起きても不思議ではありません。 ただ現時点では、ヒト-ヒト感染は見られていないことが唯一の気休めでしょう。もしこれがインドネシアなどのように確認された場合、警戒度は一気にレッドアラート(赤信号)となります。 そしてもう一点。今回の新型インフルエンザの危険性の特徴は、タミフル耐性菌となっていると思われることです。すべてがそうであるとは言えませんが、かなりの確率でタミフル耐性を獲得した新型インフルエンザに変異していると思われます。その場合、考えたくもない事態が展開すると思われます。 現在、日本の防疫機関、医療機関、行政は密かに大規模な準備体制に入ってています。もし、なんらかの形で日本に新型インフルエンザが発生した場合、航空路の遮断、学級閉鎖、職場閉鎖を含む日本が今まで経験したことのない、大規模かつ徹底した防疫体制が構築されると思われます。その戦略は既に出来上がっており、ライフラインの関係者にはタミフルを重点的に配布済みという情報もあります。 現在、WHOが現地で調査をしているようです。この1週間でなんらかの報告がなされると思います。私も、防疫機関と連絡を取り合い、情報を収拾し、なんらかの情報があればただちにアップすることにいたします。 ■現状での市民的な防衛策としては、素朴ですが手洗い、うがい、マスクの着用が有効です。インフルエンザウイルスは遠方まで飛散できません。基本は宿主である人の呼吸器の中でしか生きられない存在だからです。しかし、くしゃみなどの拍子に鼻水や咳と共に外界に飛び出して拡散していきます。ですから、飛散したウイルスを仮に浴びせられても、マスクでブロックするか、手洗い、うがいで洗い流せば相当に防ぐことができます。 ■マスクは通常型より、インフルエンザウイルス対応のN95型マスクがいいと思います。ドラッグストアなどで簡単に購入出来ます。ひと箱セットなどもあります。備蓄されてもいいでしょう。なにかあった場合、瞬時で売り切れますから。 ■参考までに、国立感染症研究所感染症情報センターがシミュレーションした首都圏の場合を紹介しましょう。http://www.nih.go.jp/niid/index.html ①海外で感染した最初の日本人が自宅の八王子に到着。 ②帰国後の翌日、東京の勤務先に向かう中央線沿線を中心に広まる。 ③帰国後3日目には首都圏全域が汚染される。 ④帰国後5日目には関東全域に広まる。 ⑤帰国後11日後には40万人が感染する。 ~~~~~~~~~~~~~~~~ ■以下は「大紀元」09/ 1/11からの引用http://jp.epochtimes.com/jp/2009/01/html/d23965.html 引用開始 北京の女性(19)が5日に高病原性H5N1型鳥インフルエンザ・ウイルスに感染し死亡した。専門家によると、今回の例はこれまでにめったになかった北方での発生であり、さらなるウイルスの拡散を懸念しているとのことだ。また最近同時に現れたH9N2型とH5N1型鳥インフルのヒトへの感染例を挙げ、ウイルスが変異するリスクの増大を指摘した。 引用終了 (記者・林怡、翻訳・坂本)
■記事中のもう一例であるH9N2は脅威度が低いタイプです。もっとも恐ろしいのはH5N1であると思って下さい。 |
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こわいね~。何とかは風邪ひかないって安心してたけど・・・。一人の問題じゃないからね。
投稿: ぶんぶんこ | 2009年1月16日 (金) 06時36分