美味し国、いばらき
先日、みぞれが降りました。雪になるかと思ったのですが、根性なしで、みぞれで挫折しおった、呵々大笑。
今年はまだ雪が降りませんね。通常だとそろそろ一回は来そうなもんだけど。な~んてなめていると、3月くらいになごり雪で大雪になったりします。
このあたりは大きな霞ヶ浦という湖のために、湖を挟んで気象が違います。湖のこちらで大雪でも、湖のあちらの湖岸ではみぞれだったり、その逆だったり。私の地方はちょうど本州が「く」の字になっているところなので、黒潮が遠ざかっていく海岸沿いは温暖で、水戸の北方方向や内陸方向に行けばいくほど寒冷となります。ま、当たり前か。
わが茨城(イバラキと読むのですぞ。イバラギと読むと気を悪くするので他県の方はご注意)県民の自慢に「林檎の南限、蜜柑の北限」というものがあります。どっちも採れるという自慢です。ただし、どっちもあいまいな味で今ひとつですが、あ、今の発言、わがイバラキ同胞怒るなよ。広~い心で。
つまり、日本列島のヘソの位置にあるとでも言いたいのでしょう。暑くもなく、寒過ぎもせず、雪は降らず、黒潮はついそこまで来ており、寒流もついそこまで来ている上に良港に恵まれているもんだから、まず魚がうまい。カツオがうまく、ブリも美味いという贅沢さ。アンコウなどというヘンテコな皮しか食べられない魚も、プリプリした皮と肝がうまいのです。逆に言えば、身はたいしたことはないのですが。
おまけにデカイ湖まであるので、ワカサギ、シラウオ、鯉も豊富。今が旬のシラウオの刺身なども絶品です。私などどんぶりで食べたいという衝動にかられるほどです。ただシラウオの刺身は、ちびちびと小鉢で食べないとなぜか美味しくないのだなぁ。
筑波山の山麓では日本でも屈指のうまい米ができます。また湖の周辺は、実に隆起が激しい地形で小さな褶曲だらけなのです。海と湖、褶曲の刻まれた里山構造と一筋縄ではいかない複雑な気象の仕組みになっているようです。このような寒冷の差がある里山の水は最高です。当然のこととして、米もうんまい。私の作った最高傑作の里山米など、魚沼のコシヒカリといい勝負でした。
わが県を、イモとゴボウの県などとあなどりたもうな。なんでも美味しく、しかもボリュームたっぷりに食べさせてくれる県なのです。わがイバラキ県民とお友達になって、「美味しい!」と言おうもんなら、テンコ盛りの輝くようなシラウオ、デッカク切ったぶ厚いとろけるようなカツオの刺身、ツヤツヤとした大盛りの新米を死ぬほど御馳走してくれますよ。
そんなよそから来た人を、もてなしたくてウズウズしているのがわがイバラキもんなのですから。
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コメント
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こんにちは♪
イモとゴボウの県なんて侮っていません!
「美味しい!」
是非ご馳走してくださいませ
投稿: ゆっきんママ | 2009年1月29日 (木) 11時02分
職場には茨城県から通っている人(出向)が比較的多く、「んだっぺ」ぽい言葉とイントネーションが飛び交っています。だから、なんだというコメントでした。いや、この社会どうすっぺと話せる骨のあるやつがいますもんで。繋がりがあるというか。
投稿: 余情 半 | 2009年2月 1日 (日) 10時46分