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2009年5月12日 (火)

おみたまプリンから思ったこと

_edited 先日、隣町のYさんが私の農場にやってきました。ワケは、「初卵の卵が300グラムありませんか?」

一瞬、その電話を聞いたカミさんは「「300㌔?よもや300㌘じゃないよね」

いや、正真正銘300グラムで、いくら初卵、つまり生み出したばかりの卵でも50㌘前後はありますから、たった6ヶなわけです。やって来たYさんは照れくさそうに、「そちらのグループに頼むのも恥ずかしかったもので」とニヤニヤ。

この隣村のYさんのグループは、実に面白いことを考えて、しかも実行してしまったという人達です。このYさんとお知り合いになったのは、もうかれこれ7、8年前だったと思いますが、当時彼はO町商工会の青年部のボスだったんです。

うちのグループの事務所に来たO町商工会の青年は実にユニークでした。バルーン(あの気球ですぜ)を趣味で飛ばすは、ハングライダーで筑波山から飛び下りるは、といった野郎共が町興しをすべぇとブンブンなわけです。

O町(現小美玉市)というのは一風変わった町でしてね。まず自衛隊の百里基地がズドンっと町の中心にあり、それ以外は例の「世界一の養鶏企業」であらせられるイセファームの超大型鶏舎群がのたくりまわっているという地域でした。このイセに貸している地主や雇用者で町は成り立っていたわけです。法人税収入、固定資産税共に裕福。おまけに自衛隊の落す各種の補助金で茨城唯一の裕福自治体だと思われていました。

Img_0006 まぁ、うちの村のような貧窮自治体としては、土下座してでも市町村合併したいような土地に思えました。

ところがYさんの話を聞くともなく聞いていると、どうもそんな簡単なこっちゃないんですね。町に活気がぜんぜんなくなっているのです。商店街はガラガラ、人気なし。櫛の歯が抜けたようなシャッター・ストリートってやつです。

自衛隊とイセファームで懐が豊かに見えるのは行政と、そのすそ野に位置する人達だけで、かんじんなネイティブであるはずの地元の農家や商工業者はまったく鳴かず飛ばずだったようです。

これじゃあいかんという思いの連中が、O町商工会の青年部に集まり、おかしなおかしな企画を立てていきます。そのボスがYさんでした。Yさんのおばぁさんは、百里基地反対闘争で存在感を示したY町長です。そしてその孫にとって出来てしまった基地をどのようにして地域になじませるのか、がテーマになったのではないでしょうか。そこで出てくるのが空港共有化です。自衛隊と民間空港をが一緒に使いましょうね、という案です。

そしてもうひとつは、「おみたまプリン」というとんでもない地域興し商品でした。「おみたま」という、なんというヘンテコなネーミングだという名は市町村合併したからですが、これを彼は逆手に使っていこうと思ったようです。

この「おみたまプリン」はちっとも安くありません。ぜんぜん手軽に買えません。たった3ヶのプリンが、たしか7000円だったっけな。間違いなく「日本一高いプリン」です。

ただし、ハンパではない。コリコリに凝っています。凝りすぎているほどです。プリンの原料の大部分を占める卵はわがグループの平飼卵の初生卵という飛び切りのものが使われました。あっそうそう、うちに来たYさんのそもそもの用件は、この初生卵300㌘がほしいということでしたっけ。

プリンの容器には笠間焼の作家もの、収める木箱はなんとかいう木工の名匠。パッケージデザインと総合デザインは、O市在住のなんとかビエンナーレ・デザイナーの超一流。そしてなにより作るのは、麻布一番でパテシエを張った人です。これでまずかったら、ウソだよな~。もはやため息。

_edited_2 と、まぁこのような胸焼けしそうなメンツの合作はそれはそれは美しい木箱に収められ、渋い陶器に入ったすさまじく美味しいプリンでした。

これが当たるかどうか、当のYさん自身に確信があったら不思議です。ハズしたら今までかけた開発費はパーですし、そればかりか地域での信用はがた落ちでしょう。失敗した場合、青年部のこのハッタリぎみの取り組みに親組織はなんていうのか、想像は容易につきます。

ところがギッチョン、これがホームランでした!それも柵外超えの大ホームラン!「おみたまプリン」の取材には全国紙、全国ネットキイ局、県地方紙のすべてが来ました。それどころか、近県のメディアも取材に来ました。8チャンネルなど、デッカイ中継車で安藤優子さんの6時台のニュースに中継したほどです。たかだかといってはなんだが、田舎のプリンをですぜ。

このようにしてYさんたちの町興しは進んでいきました。昨日来たYさんに私は農村との提携を組まないかと話してみました。私たちの農村の直販所という拠点に、地方の商工業者が乗っていければどんどん面白くなります。

地域を興すには「オール地域」が必要です。その地域の農家、農業法人、JA、行政、商工会などなどが絡まってひとつになっていきます。農家、漁師、旅館、商店、不動産屋、味噌屋・・・無数の地域の人々が、楽しく入れて利益を上げられる仕組み、いわば「楽市楽座」が必要なのです。

近隣の人達を含めて、私たちの直販所を大いに活用してほしいと思います。

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