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2009年6月10日 (水)

メダカと田んぼの豊かな関係 その1メダカとは「田んぼの魚」の意味

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メダカの学名は「田んぼの魚」という

梅雨が始まりました。雨がありがたい季節です。日本の気候はこの梅雨と台風で年間の降雨量の大部分を得ています。

曇天の下、田んぼが緑の絨毯になろうとしています。NPOアサザ基金の活動で、霞ヶ浦の周りの小学校には多くのビオトープが作られています。私の村の小学校のものも見せて頂いたことがあります。

とてもよく管理されていて、子供が楽しんで水環境を学べる様子がわかりました。でもちょっとヘンなところもありましたっけ。ビオトープで泳いでいるメダカはオレンジ色だったのです。ありゃヒメダカじゃあないのでしょうか。

現に、今この有機栽培の田んぼでチョコマカと泳いでいるちっこい奴らは、やや透明感のあるグレーががった黒です。実は、学校で飼っているヒメダカは養殖種で、鑑賞用に作られた品種だったのです。

1999年に環境省が作ったレッドデーターブック(絶滅危惧種Ⅱ)にメダカが載って大騒ぎになりました。よもやこんな身近な生き物まで全滅に瀕しているとは思ってもいなかったからです。お百姓もたまげました。メガタの学名はモノの本によると「オリジアス・ラティペス」というそうです。このオリジアスというのはラテン語でイネ(学名オリザ・サティバ)のことなので、要するに「田んぼの魚」ということらしいです。そのくらい田んぼとは縁が深い生き物でした。

やっとわかってきたメダカの習性

お恥ずかしい話しですが、このお話している私もこのメダカという種の生態をよく知りません。だって、書いた本がないのです。大学や研究所というところは何かヒトのために利益になることしか研究をしません。

わがラティペス君ことメダカは風物詩ていどにしか理解されてきませんでした。ですから、これを調べても研究費がでないのです。ただ、最近心ある研究者の努力で、どうも日本にだけで10種類ていどのメダカがいて、そしてなんと水系や小川、田んぼによってどうも住む種類が違うんじゃないかということもわかってきました。

ですから、皆さんがもし田んぼでメダカを捕まえたとしても、近くの水田に放すのはおやめになったほうがいいでしょう。いいことをしているつもりで、「在のメダカ」(固有種)とその外来のメダカの交配を促進させてしまう可能性があるからです。どんどんと貴重な在来種が減ってしいます。

また、ややグロテスクなメダカの性格もわかってきました。メダカは自分の孵卵した稚魚を、どうもボウフラなどと誤認して食べてしまうらしいのです。うへ~。ですから、とってきたメダカを水槽で飼ってもなかなか増えません。

(続く)

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続きを楽しみにしています。トキさんところのメダカはどうしているのでしょう。

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