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2009年6月 3日 (水)

拝啓、吉野家様 その3 よその国に首根っこを預けてどうするのだ

_edited すべてを外国産食糧に依存したツケ

話しを戻しましょう。一昨年の牛丼ゼツメツ騒動はもの哀しいものでした。最後に牛丼をたべる人がテレビにしつこくさらされていましたね。私たちはこの光景をおもしろおかしくではなく、心に刻んでおきたいのです。教訓としたいのです。それでなくては、かつてわが青春の胃袋を満たしてくれた恩人とでも言うべき「貧乏人のステーキ・牛丼」が哀しすぎます。

吉野家。

かつてBSE問題が国内で荒れ狂っていた時、吉野屋様は店内に米国農務省のカッコのいいエスタブリッシュメントのオジさんの写真つきで「BSE安全宣言」を出しておられました。このポスターを見て、国内の牛生産農家は歯ぎしりをしたことを知っていますか。当時、国内の牛生産農家は存亡の危機にありました。米国からすれば猫の額のような土地で、一頭、一頭をわが子のように肥育している日本の農民にとって米国のこれみよがしの「安全宣言」は死刑宣告にも似た残酷な響きをもっていたのです。さすがのファンの私も、吉野屋の牛丼を今後絶対に食べないようにしようと、我ながら健気な誓いをしたものです。

因果はめぐる水車、今回、吉野屋様は前回の正反対の追われる立場です。外国にすべてを依存する結果がどんなに怖いことかおわかりになったでしょうか?食糧は人間の生存の基本です。その基本を他人に預けてしまうことが、どんなに危ないことか痛感されたのではないでしょうか。

外国に首根っこをあずけてどうするのだ

食の原料を単一の外国に依存した場合、その国の事情に左右されてしまいます。アメリカがBSEだとなれば、会社存亡の危機に立たされ、タイでトリインフルエンザとなればピンチヒッターの焼きとり丼もダメです。同じように、トウモロコシが熱波で収穫量が減れば、日本の畜産は大打撃を受けます。

仮に、アメリカが戦略的に日本を締め上げたいのなら簡単です。在日米軍を動かす?いえいえ、一切の食糧、飼料穀物の輸出を凍結すればいいだけです。日本は半年以内に干上がります。それは、考えたくもないのですが、今回の牛丼パニックとは比較にならない大パニックでしょう。

そんなことをしたら売り手の米国も困るだろうって。いえいえ、実は米国は日本に特定部位(例えば牛バラ肉、タンなど)を買ってもらえれば、べつに困らないのだということがわかってきました。米国は自国の中の農産物市場だけでいざという時には、なんとかなるのです。先進国とはそういうものです。

(次回完結)

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