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エンザロ村のかまど                      発展途上国の支援は思ったより難しい

_edited_3 発展途上国の支援といっても幾通りもあります。小学校を作ったり、本を送ったりする教育関係の支援もあれば、私がやりたかった(今後もチャンスがあればと思っていますが)農業支援もあります。

エンザロ村のケースは30年前からケニアに住んでいる岸田袈裟子さんという女性が、1991年から始めたものです。

実をいうと支援というのは大変に難しいのです。先進国の人間は、つい自分たちの生活の価値観で推し量ってしまいがちです。電気がないのをみれば心が痛み、12、3歳の子供の少年労働をみると涙が溢れます。小学校にもいかず、炎天で絵葉書を売る少女を見ると、全部買ってあげたくなります。

それは人としてまっとうな、あまりにまっとうなことなのですが、しかし、それが果たして現地の人のためになるのかとなると、また別な問題なのです。

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発展途上国で物乞いをする子供は、よく見かける風景です。その子供に小銭を与えたくなるでしょう。あるいは、無関心を装って「見えないふり」をするかです。しかし、どこかであなたは自分の豊かさに対するやましさのようなものを感じたはずです。

では、その子たちに小銭を与えるとします。子供はあんがい軽くお礼を言いどこかに行ってしまうかもしれません。そして、その代わりに別の子供の大群がケーキに群がる蟻のように押し寄せてきます。

小銭は夕方にでもなると、その子の親が巻き上げ、親父の酒代に変わるかもしれません。その子供の手元に残るものは1バーツもないのです。

代わりにキャンデーをあげてみて下さい。子供は輝くような笑顔で、「もうひとつもらっていい?」とたずねることでしょう。もし、あなたがポケットに一杯のキャンディを持っていたのなら、あなたは子供の英雄となれますよ。その子は兄姉で分け合うからです。あの子たちは一人占めという悪習に染まっていないのですから。

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こんな話もあります。ある国の山奥に電気を引く援助活動がありました。長い時間がかかり、大変な難工事でした。そして、初めの40Wの小さな灯火が点きました。村人たちは感動し、その日本人たちの手を握りしめてくれました。

だが、このケースは続きませんでした。なぜかを、次回考える中から、どうしてこのエンザロ村が成功したのかを考えてみましょう。

(続く)

■写真 カンボジアのシェムレアップの少女たちと、アンコールワットの石像のひとつ。まさにクメールの微笑。

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