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エンザロ村のかまど  自分で作ってみよう

Photo エンザロ・ジコ、エンザロ村のかまどを前に村人が自慢大会をしています。

ある人は焚き火がおちないようにちいさな台をつくりつけました。ある人は、ジコの横に調理台もつけてしまいました。まるでシステムキッチンみたいですね。薬草を煎じて子供の皮膚病が治ったと喜んでいます。

素朴な質問ですが、なぜ、こんな改良ができてしまうんでしょうか?それは実は大変重要なことなのです。このジコ、かまどは自分たちで作っているからです。なーんだと思われるかもしれませんが、ここが大事。

_edited このプロジェクトは、日本人が初めの一基めは作ってみせますが、2番めからは手を出しません。実は日本人が現地の人をスタッフにしてつくっちゃったほうか早いのです。しかし、急がば回れではありませんが、そんなことをしてしまったら、このジコはどんな仕組みになっているのか、どうやって作るのかがエンザロ村の人に理解できないでしょう。

岸田袈裟子さんたちは、そのためにジコ作りのためのの講習会から始めました。村の学校の教室で、村人を集めて黒板に図を書き、丁寧に教えていきます。そして村の人皆んなの協力で、作りはじめたのです。老いも若きも、男も女も土を練り、レンガを積んでカマドを作り上げていきました。

自分たちで作ってみる、こうすることでほんとうに自分のものにすることができます。やってみないとカマドの仕組みがわかりません。やってみてどうして火が無駄にならないのか、どうしてカマドがこの高さなのかが理解できたのです。

また作り方を皆んなで勉強することで、一部の人がその知識を独占してしまうことを防げます。一人の人だけに伝授してしまうと、教える方は気楽なのですが、その人だけのものになっててまって、その人が他の村人に教えない場合、技術が途切れたり、ひどい時にはいさかいの種になったりする場合すらありました。

こうすることで、日本の農村で生れた竈ははじめてエンザロ・ジコとなってケニアの地に根付いたのでした。

■ 挿絵は今回のシリーズで取り上げさせて頂きました「エンザロ村のかまど」(福音館)から引用いたしました。ありがとうございました。素晴らしい本です。手にとってお読みいただくことをお勧めします。

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コメント

なるほど、自分で作らせたのですか。岸田さんたちはすばらしい考え方を持っていたのですね。井戸堀などを教えていた人の話も聞いたことがありますが、現地で、現地の資材で、現地の人が出来ることを教えるというのは、大切な方法ですね。こうした地道な努力こそ平和な社会を作る基礎となるのでしょう。アフガニスタンの平和への和活動は、軍事力と金のばら撒きだけで、格差を増大し、軍閥が姿を変えてのさばり、結局タリバンを抑えることすらできない。エンザロ村の話でも勉強してもらいたいものですね。


投稿: 葦原微風 | 2009年8月17日 (月) 09時13分

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