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2009年8月21日 (金)

FTA「先進国」メキシコの惨状                メキシコ産豚肉の侵攻と日本養豚業のピンチ

_edited_2 先日、友人が来訪し顔見知りの豚屋さんの話になりました。

いや、ひでぇもんですよ、トン価が下がり止まらないんです。原価をきるところまで行っているのに、今までのようなセーフガードがかからないんで、もう市場はメキシコ産と米国産の豚肉に制圧されてしまいました。

ほんとうは量販店も新型インフル(別名豚インフル)がらみでメキシコ産は輸入したくないんですが、大手の豚肉流通の日ハムなんかが買いに回ってしまったので、とてつもない安値で日本に入ってきています。

豚肉が原価割れなのに、エサ代がジリジリ上がってきています。去年のすさまじい狂乱高騰が世界同時金融危機で納まったかとおもったら、また行き場のないマネーが餌を買い始めたらしいんです。

ともかくこちら日本の畜産業は、去年の狂乱高騰の飼料高で゛今までの蓄えを吐き出してしまって、去年度が大赤字こいてた直後からのこの豚価格の暴落です。往復パンチで、このまま続けると、積もり積もった赤字がもっと膨らむということで、ここいらで閉めるかなどと話会っています。

Img_0007 豚屋さん業界というのは、不思議な業界でしてね。永久不況業種のような顔をしているくせに、なぜか何年に一回の高値で救われてなんとかやってきています。また、卵より大規模化が進んでいないので、まだ豚農家はボチボチ生き延びています。うちの村にも、卵屋は私のような平飼でやっている異端児が残るだけですが、豚屋さんはそれなりの数、生き延びています。実にしぶとい仲間たちです。

その何度も修羅場を潜ってきた豚屋さんが危機というのですから並大抵ではありません。日本の養豚を容赦なく侵略しているのがメキシコ産というのですから、私は心穏やかではありません。

メキシコは、今大流行の兆しを見せ始めた新型インフル発生源の国であると同時に、あのFTAの「先進国」だからです。

米穀とメキシコはもう13年も前にFTAを締結して、世界で初めての二国間自由貿易協定という関係になりました。その結果が13年たって出始めました。FTAを米国と結ぶと、いかなることが起きるのかを、あからさまなまでにこの北米自由貿易協定(NAFTA・ナフタ)は物語っています。

                                      (続く)

■写真 母屋の日除けに植えたきゅうりですが、今やテレビ線まで絡みつき、絶好調。下は同じく日除けのゴーヤの花。 

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