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2009年8月10日 (月)

民主党日米FTA促進マニフェストの理論的根拠は 新自由主義経済だった!

_edited 1945年8月9日午前11時02分、長崎市に投下された米軍の核兵器により75000名もの老若男女の同胞が殺戮されました。心から哀悼を捧げます。私たち日本人は、この事実を永遠に忘れません。

さて、2名の方からコメントをいただきました。ありがとうございます。

ご紹介頂きました朝日新聞記事は非常に重要だと思われますので転載いたします。

[以下引用]

小沢氏、日米FTAで持論強調「農協、ためにする議論」

 「輸入品は国内産より安いだろうが、良質のものも選択できる。市場価格が生産費を下回れば不足分は支払う。消費者にも生産者にもいい」 民主党の小沢一郎代表代行は8日、農業の戸別所得補償制度の導入を前提に、農産物も含む日米自由貿易協定(FTA)締結を目指すべきだとの考えを改めて強調した。鹿児島県肝付町で、かつてともに自民党田中派に属した故二階堂進・元自民党副総裁の墓参後に記者団に語った。

 民主党は前日、農業関係者の反発を受けてマニフェストにあった「締結」の表現を弱めたばかりだが、小沢氏は構わず持論を展開。「農協がわいわい言っているケースもあるそうだが、ためにする議論だ」と述べ、民主党批判で自民党と歩調を合わせる農協を牽制(けんせい)した。

朝日新聞8月8日(本田修一)
http://www.asahi.com/politics/update/0808/TKY200908080134.html

また、この小沢発言を援護する記事、マクロ経済学者池田信夫氏の高名なブログ「池田信夫ブログ」の本日8月9日の記事もでておりますので、同時に転載いたします。

[以下引用]

民主党が日米FTAについてマニフェストを修正する方針を決めたことに対して、小沢一郎が異議を唱えた。農業所得補償は「農産物の貿易自由化が進んでも、市場価格が生産費を下回る状況なら不足分は支払うという制度。消費者にとってもいいし、生産者も安心して再生産できる」という彼の議論は、経済学的にも正しい。これをマンキューの教科書の図をウェブで借りて説明しよう。

(中略)

小沢氏の主張は、きわめて初等的な経済学で証明できるのだ。彼がFTAで日米の経済関係を緊密化するために農業所得補償を提案したのは、日本の政治家には珍しい戦略的な政策である。それは農業補助金を中間搾取してきた農協を通さないで戸別補償することによって、自民党の最大の集票基盤である農協を破壊するという点でも、自民党を知り尽くした小沢氏らしい


また、池田信夫ブログ8月6日のブログ記事にもこうあります。


民主党が日米FTAをマニフェストからはずす方針だという。私は、農業所得補償は子供手当のような単純なバラマキではなく、農業補助金が「農協補助金」になって自民党の政治資金に化けている現状を改め、FTAで農産物市場の開放を進める移行措置として所得を補償する(民主党には珍しい)戦略的な政策だと理解していた。

ところが鳩山由紀夫の「コメをはじめとする重要作物に対し『関税を引き下げられたらたまらない』という農家の思いも強くあると思う。より分かりやすく直していくことが必要かなと思っている」という発言には、こうした戦略がまったく感じられない(これを立案した小沢一郎氏には戦略があったのかもしれないが)。こうなると専業・兼業農家に無差別にばらまく所得補償は、松岡利勝のぶんどったウルグアイ・ラウンドの6兆円と同じだ。

[引用終了・下線引用者]

池田信夫 blog http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo

_edited_4 さてコメント様のご紹介の「朝日新聞」(8/8)記事にありますように「名前を言ってはいけないあの人」は、まったくこのFTA締結方針を変えていないようです。失礼ながら、やや嬉しい。そうでなくちゃ!

このあたりが鳩のばらまき型ポビュリズムとおおいに異なる日本政界に屹立する暗黒卿です。そうなのです、これであの農業マニニフェストが「あの人」の意志によって貫かれていることがよ~く分かりました。

ただ「あの人」は、国内根回しはおろか、てめえの党内の根回しもやらないので、農林族の篠原さんや山田さんが目を白黒したわけです。「あの人」の理論は非常に明解です。ただし彼は、党内ですらこのていたらくですから、国民に分かりやすく説明をするということを一切しません。「バカヤロー」とわめくだけです。やれやれ。

では、「あの人」の農業に関する理論はどこから来ているのでしょうか?それはなんとマクロ経済学です。これは新自由主義経済学派の池田信夫氏、あるいは竹中平蔵氏などの政策提言と酷似しているからです。「あの人」が、一時代を作った『普通の国』はとうに忘れ去られてしまいましたが、彼は今に至るも、隠れもない新自由主義者だったのです。いや、小泉-竹中両改革に先行すること10余年以前ですから「元祖新自由主義」の栄光は「あの人」にこそ捧げられるべきであったでしょう。

そして「あの人」が、政策決定の中枢にいる民主党とは、分配型福祉政党ではなく、真逆の小泉-竹中の流れを汲む、新自由主義経済の党なのです。ま、ご承知のとおり党内はバラバラですが、今回のもっとも枢要なマニフェストですらわずか一握りの人間が、密室で1カ月半で書き上げて、党内討議を経ることなく発表されて、選挙戦となるというていたらくですから、結局最も権力と金の配分に近い最大派閥の「あの人」たちグループが、政策を推し進めていくわけです。

それはさておき、それがどのような政策内容なのかを次回に検証します。

(続く)

■写真下 「名前を言ってはいけないあの人」、別名は「日本政界の暗黒卿」。いしいひさいち「問題外論」より。しかし、いしいさんの漫画はおもしろい!ありがとうございました。

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コメント

暗黒卿の登場です(笑)

民主党の奇妙な農業政策
http://www.youtube.com/watch?v=xEsYc4oM2Fo

ダッタラ、ダッタラ、ダッタラ~♪(ダースベイダー卿のテーマで)

「何も心配することはない。何も恐れることはない」

日米FTA、心配ない=民主・小沢氏
8月10日21時0分配信 時事通信
 民主党の小沢一郎代表代行は10日の岡山市での記者会見で、同党が衆院選マニフェスト(政権公約)に米国との自由貿易協定(FTA)締結を明記したことに、農業関係者から懸念の声が出ていることについて「どのような状況になろうとも、戸別所得補償制度を導入するわけだから、生産者は何も心配ない」と述べ、理解を求めた。 
日米FTA、心配ない=民主・小沢氏
8月10日21時0分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090810-00000183-jij-pol

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