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2009年8月13日 (木)

オキナワ・スバとチルダイ

_edited 私が沖縄で住んでいた名護の山の中から、東海岸沿いに那覇に行くと、ヒルギ(マングローブ)の生い茂った川口があって、その近くに亀スバという小さな店がありました。

看板に「スバ」と沖縄語の発音のまんま書いてあるのがしぶいっしょ。

この表音一致というのは沖縄ではよくあります。そうですな、「アイスクリンあります」なんて貼り紙がしてあったりします。初めはなんだこりゃですが、アイスクリームの米語の発音のまんま表記したんです。「ムリンコ」はマリンコー、海兵隊ですね。いちばんすごいのが、「コーヒーシャープ」。これはなんだと思います。コーヒーはいいですよね、シャープは別に電気会社シャープとは関係ない。ショップの米語読みです。ヒージャーミー(山羊の青い目ん玉。転じてアメリカさんのこと)の発音をそのまま書いちゃったんですな。

_edited_2 スバはソバのこと。沖縄語は母音のOがUになるので、スバになっちゃうというわけです。オキナワだとウチナワ、語尾のワが伸びてウチナーです。「ワッターシマ、ウチナー」なんて言い方をします。ま、訳さないでもわかりますよね。ただこのシマは島の意味もありますが、村くらいの語感です。沖縄県全域というより、もっと狭い自分の住んでるとこくらいのニュアンスです。

左の写真はわが愛しのかどやさんです。なんちゅうこともないただの大衆食堂ですが、ここのナカミイリチーが美味い。ナカミは中身、豚のモツのイリチー(炒めもの)です。

オキナワの人のモツの処理はそれはそれは天才的なものがあって、まずヤマトゥ(本土)のように味もそっけもないゴムパッキングのようになったモツなどぜったいに食べません。食堂のアンマー(お母さん)が、生もつを丁寧に小麦粉で洗って、塩でもみ慈しむように下処理したものを茹でます。それも茹ですぎたらパーで、あのモツのキョトキョトした食感が命です。こんな下処理をしたモツを一気に野菜と炒めてガッガッと食べる。ウマッサヌー!

私は山の中から西海岸に出て名護の町に行くと、このかどやさんでナカミイリチーとスバの小のセットを頼みました。ひと仕事終えての昼下がりの食堂で、畳の間に上がりこみ、くしゃくしゃの沖縄タイムスを読みながら、ボーっとRBCラジオの民謡放送に耳を傾け、なぜか沖縄の大衆食堂のテーブルにサービスで置いてあるアイスコーヒー(クリーム、砂糖が全部入っていて、沖縄にしか売っていない珍品)の粉に水を入れてぐびぐび飲む・・・あ~これがオキナワン・チルダイのだいご味。

チルダイのだいご味といっても、輝く海岸をワーと走る青春などというかんじじゃなくて、あんまり暑いので、ボ~としていましょうかねぇ、外はまぶしいねぇ、観光客は異様に元気だねぇー、三線の爪弾きを聞きながらちょっと昼寝でもしますか、くらいなかんじかな。強いて訳せばかったるいでしょうが、ちょっと違う。

でも、オリオンは飲まないよ、暑くなるから。サキはやっぱり日が暮れてから。ああ、チルダイ、チルダイ。

 

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コメント

チルダイ、チルダイと言わずに、エンザロ村のかまどの続きをお忘れないように。それとも、エンザロ村で金をばら撒く愚民政治の話でおしまいですか?

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