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有機JASは 小泉構造改革が導き入れたグローバリズムの流れにあった

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「百姓の子」様からコメントをいただきました。ありがとうございます。

(引用開始)濱田さんがあるところで、小沢民主党の農業政策は農産物輸入自由化を考えており、竹中ー小泉の新自由主義を農業政策に継承しているという主旨を記載していることに関心を持ち、最近、このブログを読み始めた百姓の子の一人です。
(中略)
これがWTOが定めた有機農産物貿易のルールです。そのため、欧米、ことにアメリカにとって日本市場にオーガニック農産物を輸出するためには、是非この有機認証制度を日本で作らせる必要があったのです。

こうした外国の、ありていに言えば、アメリカの利害によって作ることを命ぜられた法律、これが有機JASです。
私が有機JASは日本の有機農業のために生れたのではなく、アメリカの利害のために生れたグローバリズムの法律だと言っているのは、そのためです。

を読んで、竹中ー小泉前政権が、米国の年次改革要望書に沿って政策を進めたと言われていることに対応しているように思いました。

(引用終了)

そのとおりです。
私は有機JASが「トロイの木馬」であると考えるようになってきました。では、何の軍勢を引き込んだのか?明白です。アメリカを中心とするグローバリズムの軍勢をです。
そして、この有機JASに現れたグローバリズムの波は、もちろん単独の波ではありませんでした。1989年の日米構造協議、94年から始まる年次改革要望書と絶えるまもなく繰り出される対日経済要求のわずかひとつの波でしかありません。

_edited_2 このアメリカの年次改革要望書という内政干渉まがいの圧力が本格化するのは、小泉-ブッシュ会談の2001年6月の日米経済パートナーシップからでした。
この小泉-竹中構造改革路線はこれと完全に照応しています。この流れの行き着いたところが郵政改革というアメリカにわが国を売り払う政策でした。

また小泉-竹中改革は、プライマリーバランス論という名で緊縮財政を国民と地方に押しつけました。
結果、惨憺たる有様です。

一方、有機JASは1997年ころより協議に入り、2000年には施行案が提示されており、2001年4月に本格施行されました。
時期的には重なっていますが、小泉元首相の指導関係はあきらかにはなっていません。しかし、明らかに農業分野における「構造改革」のさきがけであったことは確かです。
それは感覚的にではなく、この有機JAS法が国内農業の必然から生れたのではないことでわかるでしょう。この法律は外国からやってきました。コーデックス(国際食品規格委員会)というWTO傘下の組織から交渉が始められ、各国共通の有機農産物基準法が日本に制定されました。

_edited_3 そしてこの法律は一種の貿易の「受信器」であり、「発信器」である同質な外国法と対になっているのです。このような国際規格平準化の大きな例は既にISOにあり、有機JASはこれをモデルにしています。

農水省の頭の中に、このような日米構造協議の流れが入っていないはずもなく、やがて近い将来に来るであろう農業グローバリズムのテストケース、はっきり言えば生贄に有機農業を国際貿易の祭壇に捧げたのです。

しかし、このような日米構造協議-米国の年次改革要望書-小泉・竹中構造改革路線-郵政改革が、ひとつの大きな俯瞰図で私たちが見られるようになったのはわずか数年前にすぎません。
これはご承知でしょうが、関岡英之氏の「拒否出来ない日本」(文春新書)、「奪われる日本」(講談社新書)という衝撃的な著作を待たねばなりませんでした。氏のこれらの労作により、多くの日本人は小泉-竹中政権によって、とてつもなく巨大な売国的詐欺にあったことを知ったのでした。

この私もそのひとりです。そして気がついたからこそ、たとえひとりの声であろうとも発すべきだと考えました。結果、私の社会的営為の10年間を否定することになろうとも、です。

この日米協議-構造改革路線は、形を変えて民主党政権に受け継がれています。今後も継続してウオッチをしなければなりません。
ところで、日経ネットの記事(10月4日)に爆笑するような記事が載っていましたので転載いたします。

小泉純一郎氏は「子ども手当を支給する一方で消費税率上げを4年間やらないのであれば、他の予算をよほど削らないとできない」と民主党の政策に言及。「小泉より徹底的に(歳出削減を)やるのかどうか。(やるのなら)構造改革を忠実に継いでいるのは民主党だ」との見方を披露した。(01:10)

http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090930AT3S3002030092009.html

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