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ひとりでも多くの人々が、有機農業支援予算廃止に反対の声を上げられることをお願いします

Img_0023_edited1 有機農業支援の予算を一瞬にして葬ったのは、やはりあの蓮舫議員だそうです。
この人の、「こんなものいらないでしょう」のたった一言で廃止を宣告されたそうです。なんの討議らしきものもなくわずか数分だったそうです。

さて、先日来、有機農業界の各所と連絡を取り合っています。
いずれもが驚きと衝撃を隠せませんでした。その一方、ある人は「ああ、やっぱりな」と皮肉な笑いを漏らしました。私にはその気持ちがよく理解できます。

有機農業が、「有機農業」としてのアイデンティティを持って30余年。私はその第1世代にあたります。
私たちは、過去一度たりとも国家の支援をもらったことはありませんでした。ただの一台のトラクターの補助金すら国からもらってきたことはなかった。他の農業者があの手この手で、農業補助金を得ることが農家繁栄のコツとわきまえている時代に、一貫して自分の汗した金で機材を買い揃え、土を豊かにし、それを都市の消費者と分かち合うことに没頭してきました。

Img_0026 そして長年にわたり「出来もしない農法」と揶揄され、異端児としてこの農業の世界で生きてきました。農水省や自民党農政族は、これまで、私たち有機農業者に温かい視線を向けてくれたことなど、ただの一度もありませんでした。

決してひがむわけではなく、私たちにとって「国」などなきに等しかったし、農政など無関係だったのです。私たちは独自の産直ルートを強固に作り出し、農業技術的にも、経営としても安定した水準を蓄積してきました。そして、今やあながち自慢ではなく、有機農家ほど安定した家族農業はないでしょう。

独立自尊の精神、わが農場にこそ生きる根拠を持ち、その中にこそ価値を見いだす生き方こそ、私たち有機の世界に生きる人々の共通のものなのです。

折しも、時代が私たち有機農業を必要としました。
20世紀最後に書かれた新農業基本法は、環境に負荷をかけない農業を大きく掲げました。地球温暖化が叫ばれ、もっとも環境負荷のない農業形態としての有機農業が、こうして初めて陽の目を浴びることになりますす。

私たちが時代を追いかけたのではなく、ようやく時代が私たちに追いついたのです。30年もかけて。

Img_0005 有機農業支援法が2007年4月に制定された時に、有機農業の連中がなんと言ったのか聞かせてあげたいものです。
「そんなに国が支援したいというのならさせてやる」

たぶん現代日本農民でこのようなことを言うのは私たちくらいでしょう。そうなのです、傲慢不遜なまでの独立自営農民が私たちなのです。

ですから、今回の有機農業モデルタウン事業わずか5億円が農水省から提案された時、その農水省本省で行われた説明会でこの私が挙手してなんと担当官に言ったのか。
「国は余計なことをしないでほしい。今、県と支援策について交渉している真っ最中だ。国がここで勝手に支援予算を組むと混乱する。私たちの支援政策は、私たち自身が作るつもりだ」

さすがにこの過激な言辞に、全有協代表の金子さんも困り顔でしたが、それが私の本音だったのです。
お仕着せの支援政策などいらない。なぜなら、国は私たちの実態把握もしていないでしょう、どのような農業なのか知ろうともしなかったではありませんか!お仕着せの補助金などいらない!俺たちはたしかに貧乏だが、安く見積もらないでほしい。
そのように私は言いたかったのです。

一瞬、数十名いた会議室は凍りました。しかし、後の交流会で、私は何人もの仲間に「よく言ってくれた」と肩を叩かれたものです。

この3年前の農水省予算説明会が、他ならぬ蓮舫議員にバッサリ「無駄」宣告された有機農業モデルタウン事業だったのですから皮肉な巡り合わせです。

さて、私たち行方地域で有機農業モデルタウン事業を受託する気になったのは、これがいわゆるハコモノに対する予算事業ではなく、有機農業が地域農業の中でどのようにパートナーシップを組んでいくことが出来るのかという「人」に対しての可能性を探る事業だったからです。

Img_0003_edited しかも単年度ごとに査察を受けると言っても、複数年度にわたる最長5年間にわたる事業であることも、私たちを動かしました。単年度ごとのハコモノ投資では、まったくなにも変わらないのです。

そして既に40余の有機農業の産地では、行政やJA、個別の有機農業者、そして消費者、学校関係者まで巻き込んでの「有機農業推進協議会」という枠組みを作り出し、複数年度にわたる計画を策定して、現実にそれを開始して既に2年にもなります。

これがあと3年間を残して廃止に追い込まれれば、地域でせっかく動き始めた「有機を語る共通の場」、「有機を軸に広がる地域の環」は、無残に断たれてしまうことでしょう。

こうして始まった有機農業モデルタウン事業は、農水省と財務省の復活折衝が来週末に待ち構えています。私たちは、来週に行動をおこしていく予定でいます。
私の個人的な感情のみで言えば、これが最後の「国」に対する希望です。

ひとりでも多くの人々が、このような有機農業支援予算廃止に反対の声を上げられることをお願いします。

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コメント

詳しくは知らないので・・・率直な疑問です。
なぜ無駄と言ったのでしょうか?
その根拠は述べていないのでしょうか?

投稿: ゆっきんママ | 2009年11月28日 (土) 21時03分

この事業仕分けの危ういところは詳しくない
仕分け人が知らないことを表面的に仕分け
し、他方、説明側も現場を必ずしも詳しくは
しらなかったり、更に現場側の人も的確に
説明出来ず、結果として、不的確に仕分け
されてしまい、小泉政権の劇場型政治と同じ、
観客になった国民の溜飲を下げる政治手法
のように思われました。

有機農業は、日本農業、更には日本社会に
必要な取り組みと思います。

投稿: 百姓の子 | 2009年11月29日 (日) 10時05分

ゆっきんママさん
やり取りの詳細まで必要ないのでしたら、次のサイトで、おおよそは、確認できますが。

第3会場評価結果
http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/h-kekka/3kekka.html

のなかの
11月24日
のなかの
モデル事業(農林水産省)
で、
評価コメントについては
http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/h-kekka/pdf/nov24kekka/3-48.pdf
結果については
http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/h-kekka/pdf/nov24kekka/3.pdf
です。

「新規性に乏しい事業を含んでいるので、波及効果の高いものに絞って、画期的なモデルのみを支援すべきである。」
との結論のようですね。

投稿: Sas | 2009年11月29日 (日) 10時53分

税金にたからず自腹でやるならいいんじゃないですかね
同好の士だけで組合でも作ってその中で勝手にやる分には問題ないでしょう
要は他人の安いジャンクフードを食う自由を侵害しないことと、税金という他人の財布からの略奪をしなきゃ何をしようとどうぞご自由になさればいい

投稿: ハハハ | 2010年1月11日 (月) 15時23分

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