赤松農林水産大臣への要望書
平成21年12月2日
農林水産大臣 赤松 広隆 殿
有機農業推進政策支援の継続を強く要望します
11月24日の行政刷新会議の「事業仕分け」において、有機農業モデルタウン事業に「廃止」の判断が下されたことに、たいへん驚いております。
ご承知のように、この事業は2006年に制定された有機農業推進法にもとづき2008年度から開始された「有機農業総合支援対策」の中核的事業であり、全国約50ヶ所でおおよそ5年間の活動計画のもとに活発な取り組みが進んでおります。
有機農業推進法は、国内有機農業の推進を目的に貴連盟が中心となり超党派の議員立法で、衆参両院にて全会一致で成立した法律であり、同法の施行には、広く国民の支持と期待が寄せられています。
したがいまして、同法の趣旨をもっともよく体現し、かつ、有効な施策である有機農業モデルタウン事業が廃止されることは、有機農業推進政策の趣旨に反するものと言わざるを得ない事態です。
「事業仕分け」を受け、これから具体的な予算編成が開始されますが、私たちは、上述のような有機農業推進政策に逆行する予算編成は到底承服できるものではありません。もしこれを許せば、モデルタウン事業をすすめる地域では、おおよそ5年の時間をかけた有機農業の普及・定着化の展望を切断されることになり、全国的な有機農業推進政策にとって大きなダメージを受けること必至であると断言できます。
貴職におかれましては、有機農業のさらなる推進をめざし、モデルタウン事業の継続・展開が可能となるよう、ぜひ、予算編成にかかる政府関係者、関係当局へ積極的にご提案いただきますよう、ご尽力たまわりますよう、強く要望申し上げます。
以上、よろしくお願い申し上げます。
なめがた有機農業推進協議会
以上の文書を、関係諸方面に送付いたしました。ご協力を賜りました皆様に心から感謝いたします。
状況は予断を許しません。鳩山首相は、この事業仕分けを受けての予算復活は基本的にない、復活するとすれば国民に説明責任があると言っています。むしろ、ご自分の巨額の不正な政治資金疑惑に対して説明責任をとられたほうがよろしいのではないでしょうか。
各方面で不条理な廃止に対して怒りの行動が起きておりますが、国民の8割までもが喝采を上げている状況下での苦戦は免れません。
おそらく、国民は内容的にはまったく無理解なまま事業仕分けの「悪代官懲らしめショー」に拍手しているのではないかと苦々しいかぎりです。国民の支持なくしては、有機農業支援は断ち切られてしまうことでしょう。私たちは微力ではありますが、この圧倒的な有機農業に対する逆風に抗して戦う所存です。
しばし、お力をお貸しください!
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コメント
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こんばんは。
私が会員になった、sns-freejapanというサイトで呼びかけました。
「メール送ったよ」と私の方にも連絡が来てます。幾ばくかの力になるとおもいます。
http://www.sns-freejapan.jp/
他のところでも、呼びかけをしてみます!
それでは失礼します。
投稿: ふっき〜 | 2009年12月 3日 (木) 00時16分