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普天間の跡地には海上自衛隊が移駐か?      大山鳴動、新しい基地が増えただけ?!

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普天間基地の移転先iついては、近来稀なる右往左往ぶりで、当の仲井真沖縄県知事にも「日替わり定食のようだ」と呆れられているようです。


ではそれが、民主党政権が狙うようにキャンプ・シュアブ陸上部になろうと、嘉手納統合案になろうと(社民党にはお気の毒ですが、民主党にとってグアム案は初めから考慮の外でしたが)、いずれにせよ普天間の跡地利用を検討せねばならない段階に来ています。

地元の宜野湾市などは、当然のこととして普天間基地跡地利用基本方針案などを策定していたようです。地元自治体案は下記をご覧ください。http://www.pref.okinawa.jp/kichiatochi/pc-kekka.htm

ショッピングモール、アミューズメント施設、居酒屋、レストランなどといった北谷(ちゃたん)のようなイメージか、地の利を生かしての公共施設群を配した新副都心計画といったところでしょう。

このような計画がでてくる背景は、普天間の位置が絶妙だからです。私は名護の山の中に住んでいましたが、那覇までは1時間半は掛かりました。名護市内から高速に乗っても30分短縮できるかどうかといったところでしょう。

それに対して普天間のある宜野湾は、那覇地域の外縁部にあり、完全な通勤圏です。沖縄中部と南部を結ぶような位置ですから、非常にアクセスの便がいいのです。

普天間基地問題というと「米軍機に怯える周辺住民」といった報道のされ方をしますが、沖縄県民だった私から見れば半分は正しく、半分はズレています。普天間基地のあたりが通勤圏住宅地としてよくなければ、あんなに住宅地が基地のフェンスぎりぎりまで密集してしまうわけがありません。

で、この普天間基地がどーんと更地になるとなるとすれば、沖縄中の不動産屋が血マナコになるでしょうね。そこに行政基本方針のようにアミューズメント施設でも出来ようものなら、北谷と張り合う一大観光スポットができるわけですから。中部地域経済の新たな起爆剤たりえます。

ところが、これを知ってか知らずか、民主党政権は地元が真っ青になる案を練っていたのがわかりました。

複数の政府関係者によると、普天間飛行場について平成26年を目標にする代替施設完成後も閉鎖せずに、防衛省・自衛隊の管理下に置くことで滑走路を使用可能にしておく方策が検討されている。

 また、自衛隊が使用している那覇空港は民間機との共用空港のため手狭になっていることなどから、同空港から海上自衛隊のP3C哨戒機部隊などを普天間に移駐させる案も浮上している。政府は現在、現行案の米軍キャンプ・シュアブ(同県名護市)沿岸部ではなく、内陸部に移設することを軸に最終調整を進めている。1500メートル規模の滑走路を建設する案や、500メートル級のヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)を建設することが検討されている。併せて県内外の離島などに訓練を移転させる考えだ。

 ただ、現在の普天間飛行場には緊急時の航空機受け入れ機能があり、離着陸帯などでは代替機能が果たせない可能性がある。このため政府関係者は「米軍のプレゼンスを保つためにも、防衛省が管理し、緊急時に使えるようにしておくことが大事だ」としている

 もっとも平成18年に日米合意した在日米軍再編のロードマップ(行程表)に基づく普天間飛行場の全面返還をにらんで、地元では跡地利用などの協議が進められている。しかも、ロードマップには普天間移設にあたり、航空自衛隊新田原(にゅうたばる)基地(宮崎県)と築城(ついき)基地((福岡県)への緊急時使用機能の移転が明記されている。返還後も国が管理することになると周辺住民の反発が強まりそうだ。
産経ウェブ 
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100306/plc1003060200000-n1.htm

民主党政権案は、自民党時代のロードマップにあった「緊急時使用飛行場」は、九州の新田原、築城へと移転するとあったことも覆そうとしているようです。つまりどうなるかと言うと、普天間は飛行場機能をそのままにして、緊急時使用のための補助飛行場として残すということです。

そして単にコンクリートの滑走路だけ残すだけでは勿体ないですから、那覇空港で民間航空機とひしめきあっている海上自衛隊のP3C部隊を移転させる、という案です。

となると、基地という側面から見ると、民主党政権は米軍のためにおニューの基地を巨額の税金を使って作ってやり、そして元の普天間基地はそのまま航空基地として使用し続けるということになります。

要するに、大山鳴動して基地がひとつ増えただけ、と。このようなことを、沖縄語ではあきさみよ~と言います。

■「あきさみよ」とは直訳すれば、「あきれたもんだ」ていどの脱力感と亜熱帯的諦観あふれる沖縄語。本土語だと「あれあれ」に近いかも。
勢いよく「あっしゃびよー!」と言う場合は、脱力感に憤りも含有しているかもしれません。この場合「あ」の頭にアクセント。照屋林賢、ことテルリンなどは「あきさびらん」などと言ってます。

■写真 早春の村の夕暮れ。手前の水田はれんこんです。

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