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CO2は地球温暖化の真犯人なのか!?

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葦原微風様ありがとうございます。CO2の問題は、いずれ集中的にシリーズを作ってやらざるを得ないと思っています。間違いなく、この地球温暖化問題の核心部分ですから
今日は気温データ改竄をやろうと思っていたのですが、急遽このCO2問題を考えてみることにしました。題して、「緊急特番! CO2は地球温暖化のホンボシなのか!?」

さて、CO2が海洋や植物に吸い込まれることを、自然界の緩衝作用といいますが、いったいどのくらいの時間かかって吸い込まれているのかも大事なポイントです。

というのは、海洋や植物に吸収されるまでに長い時間がかかるのです。つまりですね、今この世界にあるCO2は、ただいま現在のものではなく、過去に由来して蓄積しているのです。
この蓄積期間にも説がいろいろとあるようですが、最短で5年間、長いもので200年間という学者もいるそうです。

このCO2が自然界に吸収されるまでの期間を、「滞留時間」と呼びますが、これを最短の5年間ととると、モロに人間の活動によるという証明となります。一方、200年ととると、真逆に人間の活動とはなんの関係もないということになってしまいます。

では、5年~15年間の短期滞留期間説を取るとすれば、CO2が気温上昇の疑惑の真犯人扱いですから、思い出されるのが、CO2と気温上昇がパラレルで上昇するという、あのホッケースティック曲線です。_edited

このマイクル・マンが作って一世を風靡したホッケースティック曲線は、IPCCが最大の地球温暖化の根拠とした資料でした。ちなみにこれを採用したのは、彼の盟友であり、クライメイトゲート事件の主役であるCRSのフィル・ジョーンズ教授です。

しかしあいにくと、このホッケースティック曲線には大きな誤りがありました。最大の誤りは、19世紀以前の気温をほぼ一定だとしてしまったことです。これでは10C~14Cの中世温暖期は無視され、19世紀の小氷河期もなかったことになってしまいます。

また、このホッケースティック曲線が衝撃を与えた20世紀からの極端な気温上昇の中にも、下図のように1940年から1980年まで続いた「寒冷期」が存在します。
そういえば思い出しました。1970年当時の世界の気象学会はどんな警鐘を鳴らしていたのでしょうか。「来る小氷河期に備えよ!」でしたっけね(苦笑)。そのわずか20年後に真逆ですか、まさに「君子ハ豹変ス」の見本ですな。

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それはさておき、上の地球の気温変化グラフに、下図のCO2の排出量グラフを 重ねてみましょう。1940年~1980年にかけて、大気中のCO2濃度に低下が見られたのでしょうか、下図をご覧ください。

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一目瞭然ですね。1940年のCO2排出量は50億トン弱、1980年には180億トン弱、つまり3.6倍になっているにもかかわらず、実際には寒冷期が来ているのです。
これをどのように、CO2の増大が地球の気温上昇につながったと整合性をもって説明するのでしょうか。

CO2は、葦原微風さんがおっしゃるように20世紀以前にも大量に存在しました。たとえば、日本の古代縄文期、古代ローマ時代、そして中世など、人類がこの地球上に現れてからもなんどとなくその増大をみました。現在のCO2濃度以上の時などザラなほどです。

ではCO2増大と気温上昇には相関関係があるのでしょうか?そう、確かにあるにはあります。ただし、一般に流布されているように「CO2増大によって気温上昇が起きた」のではなく、その真逆のプロセスによって、ですが。

今日はやたらグラフが多いですが、ご勘弁を。それでは次の図をご覧ください。

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上図の破線がCO2です。実線が気温です。一見パラレルですが、よく見ると面白いことに気がつきませんか。そうです、CO2の増大は気温上昇した「後」に発現していることが分かります。

この現象はちょうどサイダーを温めるとブクブクと炭酸の泡が出てくるように、海水面の温度上昇により海水に含まれていたCO2が空気中に放出されるからです。nytola 様に教えていただいたことによれば、現在の気温ですとCO2放出が支配的ですが、0.6℃C低下するとCO2濃度の上昇は止まるとのことです。

ついでにつけ加えれば、CO2は自然界からも放出されており、人間活動由来なのは、そのうちたかだか3%しかないそうです

このように考えると、私のようなシロートが素直に考えれば、大気中の質量比0.054%にすぎないCO2が、その6倍もの0.330%の質量比をもち、5.3倍の温暖化効果をもつ水蒸気より温暖化効果があるというのは不自然ではないでしょうか。

なんらかの原因で地球が温暖化した結果、海水温が上昇し膨大な水蒸気が発生し、それに伴ってCO2も放出されたと考えるのが素直だと思われます。

また、そのCO2排出量のわずか3%ていどしか人間由来でないとすれば、人間活動由来のCO2「こそ」が地球温暖化の主犯であると決めつけるのは、あまりに飛躍がありすぎるように思えます。

■追記
 nytola様、現役の物理学者のご教示はほんとうにありがたいの一言です。「nytolaの日記」
http://d.hatena.ne.jp/nytola/20100228/1267399494は教えられることばかりでした。本日の記事にも表示こそいたしませんでしたが、お教えいただいたことを反映させていただいております。誤読でなければいいと願うばかりです。
今後も、大いに勉強させて頂きます。多々間違いがあると思われますが、遠慮なくご指摘いただければ幸いです。

わけのわからない人に殴り込みをかけられるのはいやですが、反面このような科学の最前線の知見をダイレクトに接するさとができるのも、このブログ世界の醍醐味だとつくづく思いました。

■写真 不気味な朝焼けの風景。

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コメント

nytolaさんの日記は素晴らしいものですね。科学者にはこのような慎重な姿勢が必須な要件だと思います。いいブログを書いていると、いい人が集まってきますね。
濱田様も慎重に議論を進めてください。地球の気候がこれからどうなるのかを、確実に予測できるほど人間の科学は進歩していませんし、もしかすると、予測は本質的に不可能なものかもしれません。
ただデータの捏造は、見破ることができるかもしれません。そして、それが、公に認められれば、人間社会も捨てたものではないといえるでしょう。
しかし、温暖化は嘘だ誇張だといわれながらも、相変わらず、京都議定書の先に進もうとする勢力がある以上、ことは、簡単には、終わらないのでしょう。
本当に困ったものです。

投稿: 葦原微風 | 2010年3月 5日 (金) 23時18分

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