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2010年3月27日 (土)

ユージン・スミスの1枚の写真から

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朝の農場に入る道に、この角度から朝日が射すことは一日で10分間程度しかありません。 なかなか撮れなかったのですが、撮れたのでアップします。

水俣に住み、公害の中で生きる患者さんの姿をとらえた大写真家ユージン・スミスの代表作に「楽園への歩み」The Walk to Paradise Gardenという写真があります。このような小道に小さな男の子と女の子が手を取り合って光の方角へ進んでいるという写真です。

学生時代、私は彼の写真集を見て衝撃を受けたことを覚えています。障害を持った子供湯浴みさせる母親、なにを話そうとしているのか中空に目を据える子供の患者。

これが「ともこの入浴」という一枚でした。水俣の写真は数多く、いずれもすさまじいまでの説得力をもって見るものを圧倒します。涙が止まりません。40年たつ今も、いささかも古びることはありません。

「楽園への歩み」という写真は、水俣に来る前に撮ったものです。しかし、会社側が雇った暴力団に脊椎を折られ、写真家として致命的になりかねない片目を失うという重傷をおいながら、それを「患者さんの痛みや苦しみを我が物と出来た」と語った彼だからこそ撮れた一枚だったでしょう。

そして私はこの写真集を見たあと、宇井純先生の公開自主講座「公害原論」へと通うようになります。今の私が生業としている農業を選び取った最初のひと滴が、この写真だったのかもしれません。

写真とは、人を奮い立たすひとつの原理、つまり魂を覗き込み、深く共感し、そして浄化させる力であることを教えてくれたのはこの1枚でした。

著作権法の関係で画像を掲載できませんでしたが、ぜひ下のサイトでご覧ください。

        

■「楽園への歩み」, The Walk to Paradise Garden1946WilliamEugeneSmith

■「ともこの入浴」 Tomoko in her Bath, 1972 William Eugene Smith  
http://www.afterimagegallery.com/smithprints.htm

またユージン・スミスの水俣の写真の一部はこちらからご覧にいただけます。

■「水俣病歴史考証館」
http://www.soshisha.org/koushoukan/panel/panel-e.htm

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コメント

「ともこの入浴」凄い写真ですね。光の差し込んだ林の通路の奥に、幼い子供達の歩みがあって、その先に、凄惨な事実が明らかにされるとは。濱田さんの原点を見たようなきがします。

連日憎いね。いい絵(しゃしん)だ。努力するのね、このひとは。とらえるのだ。
朝の日の射す方角を昔、私は短歌に詠んだことがある。私は遭ったことを撮る(ブログ主流に言うと私小説的に)。ブログ主はとらえるのだと勝手に考える。
そして人生における感性と行動がすごい、直情的な面もあるけれど、よく言えば自分に正直に生きようとしてきたのだと感じ入る。真似ごとすらできない。

ところで、そう著作権のことは気になっていた、言わなかったけれど…。あの絵本の時も。

>そして私はこの写真集を見たあと、宇井純先生の公開自主講座「公害原論」へと通うようになります。

 宇井純(東大で一番優秀な万年助手と評判があった)さんが、駒場キャンパスで夕方行っていた公開自主講座「公害原論」へ友人にさそわれて行っていた事があります。なつかしいな。
その後沖縄大で教授になられていたのですね。先年亡くなられたそうで、合掌。

では、また。

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