« 宮崎口蹄疫事件 その9   家畜に「感情移入」できない者にこの事件は語れない | トップページ | 宮崎口蹄疫事件 その10 韓国と日本の口蹄疫防疫方針の巨大な差から見えたもの »

たくさんのコメントをいだきました

002

みやざき」様、コメントありがとうございます!情報を収集しながら発信する、現地の力を知りました。すごいです。

むしろブログを作られませんか?まだ長引きます。簡単にこの事件は収束しません。押さえ込めないというだけではなく、その後の畜産農家の苦闘は想像してあまりあります。たぶん2年はかかるかと思います。

いわば定点観測のようなウオッチャーが必要です。ぜひブログを作ることをお勧めします。そのときにはリンクしましょうや。

北海道の同業者様。ありがとうございます。まったく同感です。愛情と経済は秤にかけられません。経済があっての愛情です。経済が根底からひっくり返れば、愛情もクソもないですからね。このあたりの感覚は、たぶんオレたち畜産屋じゃないとわからないのかとも思います。

先日に来たコメントのように、「その場で殺して埋めてしまえばいい」というような乱暴なことを言われるとカチンっときます。ふざけるな、牛や豚はモノかと言い返したくなります。一頭の牛や豚を肥育して出荷に仕立て上げるあげるまでどれだけの手間がかかると思っているのでしょうか。

私はかつて研修生だった時に、牛が産気づき夜引いて見に行き、そのまま牛小屋で寝込んでしまったことがあります。夜明けに苦しむ母牛の泣き声で飛び起きました。陣痛は始まっていて、しかも因果なことには、それが逆子だったのです。母牛は苦しむ、私たちは腹の中で正常な位置にひっくりかえそうとします。
結局どうにもならず、子牛の脚をロープで縛り、トラクターで引っ張って出しました。子牛は紫色の舌を出して引きずり出されました。もちろん死んでいました。

なんともいいようのない敗北感と、私が居眠りさえしなければもっと早い処置を取れたのに、という自責の念でしばらく落ち込んだことを思い出します。

また別のコメントにあるように、「殺処分するも、食べるも一緒」とまで言われると、私たち畜産屋はなんと答えたらいいんでしょうね。人が食べて、その人の血となり肉となるから、それが供養なんだと言っても、たぶんわからないかもしれませんね。

もし、私たちが全部殺して埋めるから作れ、ゼニは同額出すといわれたらこの稼業やりますかね。オレは抜けます。埋めるために育てているのではない。

おっと、誤解していただきたくないのは、今回の殺処分については私は理解しています。誤解なきように。次元が違う問題です。なんせ私は、5年前の茨城トリインフル事件の時に1キロ先まで来た経験がありますから。その時には、素直ではないが処分したでしょう。そして簡単でもお墓を作りましたよ。

北海道様の仰せのとおり、地域全部で被ったらシャレになりません。ただ、口蹄疫やトリインフルのような家伝法によって、いかなる予防ワクチンも接種できず、治療薬も設定されず、防げって言ってもどうやるんだ、コラってなもんです。おれら現場は、こんな超弩級の伝染病に消毒しかできんだろう!というのが私の意見です。

北海道様、「自分の農場は自分で守る」というのはまったくそのとおりです。そのとおり過ぎるくらいそのとおりです。私もそうしています。しかし、口蹄疫とトリインフルに関しては、「国家」の枠組みがガチッとハマっています。口蹄疫など「清浄国」というタガさえはずせば、通常の伝染病予防のセオリーどおりワクチネーションをして、出たら対処薬を処方してもらえばいいだけです。こんなに大騒ぎする病気ではない。ましてひとつの県の畜産を壊滅させる病気ではありません。

現在進行している事態に対して、ほとんど盲目的にQIEの防疫指針に沿っている農水省や動物衛生研究所を私はおかしいと思います。現状に合致していません。「清浄国」神話はとうに崩れているにもかかわらず、その形骸を担ぎ回っているからおかしくなるのです。

私は、この家伝法に対する議論を呼び起こしたいのです。今となってはもう法改正は不可能に近い状況です。しかし、この悲惨な口蹄疫の教訓を次につなげたいのです。

今回の悲劇の教訓として。そのあたりをご理解いただいて、もう少しおつきあいいただけたら幸いです。

|

« 宮崎口蹄疫事件 その9   家畜に「感情移入」できない者にこの事件は語れない | トップページ | 宮崎口蹄疫事件 その10 韓国と日本の口蹄疫防疫方針の巨大な差から見えたもの »

口蹄疫問題」カテゴリの記事

コメント

関係機関に聞いても「結果が出てませんから」って、それも良く分かります。この手の話で大騒ぎになるのも理解できます。でも、所見で分かるものってありますよね。
新富・高鍋・木城の皆さん=高鍋の既発生大規模養豚 場の処分がまだですよ!
関係機関のみなさん、木城は養豚農場多いです。川南 の教訓を生かして少しでも早く動いてください。
牛屋さんはビタ欠名人がやられてます。

決断して宮崎はひとつに!みんな頑張れ。

投稿: みやざき | 2010年5月21日 (金) 20時50分

本日発表(5月22日日付け、171例目)は5月22日の2時台。おそらく殺到する検体の確定をぎりぎりまで待って出来るだけ多い(早い)反映を考えているのでしょう。えびの市の皆、頑張れ!

投稿: みやざき | 2010年5月22日 (土) 07時28分

濱田さま
今晩は。ブログはいい機会かなとも思いますがまだ正直手が回りません・・・。ありがたい投げかけありがとうございます。
ワクチン接種スタート、5月22日昼から27組の専門チームが始めてくれています。木城の発生地点から内側へ向けて。とにかく頑張って欲しい、です。そして一刻も早く終息の希望を現発生地域の方々に見えるさまになって欲しいと願っています。
濱田さまも今後とも投げかけて行ってください。私も現地から発信したいと思います。

投稿: みやざき | 2010年5月22日 (土) 19時12分

お疲れのことでしょう。門外漢ですがお便りせずにはいられなくなりました。私の地域では酪農業者が1軒だけ細々と30頭前後でやっておられます。周囲が宅地化したため糞尿堆肥の匂いで嫌がらせを受けています。鳥飼の方はこの前の鳥インフルの後廃業されました。何なんでしょう、今頃の子供は牛乳や卵は工場でできると思っているらしいです。
私の握りこぶしを乳房と勘違いして咥えこむ子牛の体温ははっきりと残っています。親牛が座り込んで苦しそうになくので見ると子牛の足がのぞいていた。あわてて農場主に連絡して一緒に取り上げたときの感激。
こうしないと牛乳はもらえないんだという感謝の気持ち。
クレーンで吊りあげられて埋められる牛の姿には断腸の思いです。どうか気をしゃんと持って踏ん張ってください。口蹄疫が空気感染でブタに感染すると2000倍にも感染速度がなることを教えていただきました。
このことを赤松さんは知っておられるのでしょうか?

投稿: タケサン | 2010年5月22日 (土) 19時26分

管理人様小生のコメントに応答いただき感謝します。また、みやざき様にも詳細な情報(それも正確な情報)を提供いただき感謝します。遠く離れた北海道ではテレビ・新聞の情報は1日~2日遅れとなります。ネットでの情報が頼りです。近々の正しい情報を入手する事は、万一広がりを見せた時に対応する為の時間的余裕が生まれます。いくら最悪を想定し準備していても、実際の対応となると予想外の事が沢山出てきます。何より時間的余裕が必要です。この意味でも、この管理人様のブログは大いに活用させていただいております。いよいよワクチン投与(接種)が開始されましたね。非発生の生産者が防波堤となる為に大切に育ててきた家族同様の牛たち、豚たちに殺処分前提のワクチン接種は見ていられないと思いますし、その心労ははかり知れません。全国の畜産農家がその防波堤となってくれた仲間に感謝しなければなりませんし、終息後落ち着いたら、再建のために出来る限りの応援をしなければならないと考えます。管理人様がおっしゃる通り、口蹄疫やトリインフルなど家伝法に指定されている病気の中でも、特に空気感染するものは防御できませんし、発生後は権限者の指示に従わなければなりません。いかんともしがたいジレンマですわ・・・・

投稿: 北海道 | 2010年5月22日 (土) 20時02分

頑張れみんな!機動隊員が160名現地で消毒などの作業を応援しています。(非常事態宣言を受け、九州4県への応援要請の結果です)
具体的に皆が動いている、って事を知って下さい。政府の事や対応の・・・という話は後で。

投稿: みやざき | 2010年5月22日 (土) 20時39分

次の発症内容の発表が待ち遠しいです。現在、5月13日に確認されたえびの市の「4例目」から7日まで無事に経過中で、今週末までに次の発症が無ければ「封じ込め」のもぐらたたきが成功している、と考えて良いなと思っているからです。
えびの市・小林市を管轄している家畜保健所・もちろん市町村関係者の方々は川南の広がり方を教訓にかなり迅速に動いて下さっています。4例目ですが、1例目発生以降、即殺処分・即日埋却・即日発生農場の関係農場処分までも、素早くもぐらたたきを行っています。更に20km区域内・それ以外の周辺区域でも、通常なら普通の病気と考えられる物でも、連絡が入れば即出動し検体送付までスムーズに行われています。抜群のチームワークと、それを今までずっと維持なさっている事を肌で感じています。実を結ぶことを祈っています!

投稿: みやざき | 2010年5月22日 (土) 21時07分

①えびの市で完成発生なし。5月24日~26日まで管内約1000ヶ所の農家を1件ずつ洗浄性確認作業にはいる。半径3km以内の1340頭(1ヶ所最大30頭)の血液採取、検査。3~10km圏内は目視確認。感染が無ければ制限解除!
②宮崎県は県肉牛産肉能力検定所(高原町)で飼養している種雄牛の候補16頭の移動を5月18日に陸路で宮崎港まで移動、その後フェリーで細島港(日向市)まで運び、トラックで陸路高千穂町まで移動。
③都農のト場を再開(20km圏内の健康家畜の処理の為)。国が特例措置。

投稿: みやざき | 2010年5月25日 (火) 07時28分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/515571/48418493

この記事へのトラックバック一覧です: たくさんのコメントをいだきました:

« 宮崎口蹄疫事件 その9   家畜に「感情移入」できない者にこの事件は語れない | トップページ | 宮崎口蹄疫事件 その10 韓国と日本の口蹄疫防疫方針の巨大な差から見えたもの »