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2010年6月30日 (水)

宮崎口蹄疫事件 その40 クローズアップ現代・英国口蹄疫緊急対策 第5回 大事なことは簡易検査器材を初動で使うこと!

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今日、私にサッカーの話をしないで下さい。悔しくて寝ておりません。ひさしぶりに試合を見て泣きました。負けていなかったので、いっそう・・・。いかん、ストップ、止め、ここまで!
よくやった、サムライブルー、泣くな男だろう。胸を張って帰って来てくれ!

                                     ~~~~~~~~~~

さて、本日はNHKクローズアップ現代で紹介された(6月4日放映)英国の簡易検査資材を見てみましょう。

できるできないといった次元の話ではなく、ましてや民主党がどーたら、自民党がどーしたのといった生臭い話ではなおさらなく、口蹄疫は短時間に感染を制圧しなければ、拡大が止められません。初動制圧こそ、口蹄疫防疫のイロハのイです。

その場合いつも問題となることがあります。そのひとつが、現場で判断ができないという問題です。これはいままで何度か書いてきましたが、当該の県の家保には口蹄疫だと確定診断する権限がないことです。

ですから、今回の宮崎県のケースもそうですが、感染の疑いがある家畜の血液、水疱上皮、水疱液を採取し、厳重に梱包し、冷凍保存処理した上でた上で茨城県つくば市にある国管轄の動物衛生研究所(NAH )、あるいは海外病研究施設(小平市)に送付します。

動物衛生研では、短時間で結果が出るRT-PCR法で遺伝子診断を行います。これらの研究所は24時間対応となっており、約半日で結果が出るようになっています。

現在では感染の拡大に伴い6月9日の都城市では農水省動物衛生課の獣医による写真判定を行っています。この方法は、4月28日の県畜産試験場の豚486頭の処分時にも用いられましたが、残念ながら飼い主の承諾を得ることが難しいそうでPCR法判定を待ってから処分しているようです。

番組は、英国家畜衛生研究所で開発された口蹄疫簡易検査キットをいくつか紹介していました。これの眼目は、言うまでもありませんが、いつにかかって速やかな判定、速やかな処分にあります。

上記の写真の上から対応測定装置(サーモグラフィ)です。2番目の画像写真には、口蹄疫の特徴である白い部分がヒズメにはっきりと出ているのがおわかりでしょう。

3番目の写真は番組中解説がなく、ただ簡易検査キットとして紹介がありました。たぶん遺伝子診断キットではないかと。お分かりの方、ご教示ください。

これらの器材は実に簡単なもので、類似のサーモグラフィなど秋葉原で売っています。中国などで、新型インフルエンザ流行時にディスコの入り口で客の額にこの機械を押し当ててチェックしている写真を見たことがあります。

わが国で大量かつ安価に調達できるもので、現場の家保の防疫員に支給されていないほうがおかしいとすらいえます。

大事なことはこれらの器材の技術的な水準ではありません。とうぜん日本では技術的にはもっと気の利いたものを作れることでしょう。しかし、そんなことは問題ではありません。問題は、これを初発の初動の判定に用いることを可能にせねば何の意味もないのですあるいは、発生点からの感染動向調査に使用せねば意味がありません

これと同等の器材を今の日本では、多数の感染が出た後の大量に存在するであろう感染が疑われる家畜の感染判定に使用することでしょう。その迅速化でしかありません。まさに本末転倒です。使用するなら、初動です。口蹄疫の極初期に投入するからこそ意味があるのです。

この番組の中でこれらの開発に携わったペイトン博士はこう言います。
「できるだけ短時間で検査をしないと感染が拡大してしまいます」。
このシリーズをお読みの方にはもはや分かりきったような文句ですが、この分かりきったことをしなかったが故の地獄を、宮崎で見たのではないでしょうか。

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口蹄疫問題」カテゴリの記事

コメント

口蹄疫が蔓延した原因は民主党の不策にあると櫻井よしこさんが言っていることに同意する。
私見では民主党政権でなかったなら、口蹄疫問題は早い段階で終息していた。

「左巻き管」様。まったく同文の内容のコメントをいままで3回もらっています。また内容的にもまったく私の記事と対応していませんので、このような書き込みはお止めください。

全くの一般人ですが、英国の口蹄疫緊急対策について勉強させてください。

>国が直接に対策に当たることを明記している
>疑わしい事例が出た場合、その通報はDEFRAに直接行く仕組みとなっています。
>通報を受けたデフラは、関係省庁に電話で連絡をとります
>デフラを中心として首相、関係閣僚、官僚による「中央危機管理委員会」が招集されます。

この辺りの事は、「デフラが総指揮を採る為、初動体制が早い」という理解でよいのでしょうか?
「デフラ」を「知事」に置き換えてもあまりスピードには変わりがないような気がするのですが・・・。
「知事は関係省庁に電話で連絡を取り、首相、関係閣僚、官僚、と対策チームを作る」ではいけないのでしょうか?

次に
>「ただちに英国政府は発生確認とともに、当該の発生農家だけではなく、全国の牛を移動禁止としました」。
ここでも「知事」でも対応できるかと思いますが?「知事は20km以内の牛を移動禁止とする」です。

>処分に関しても、英国では時を移さず、専門処分チームがあたる
ここでは却って知事を主体とした方が有利な気がするのです。
「専門処分チーム」の詳細が分からないですが、重機等を含めては移動スピードが落ちてしまう為、
獣医師、軍の指揮官等、比較的文人による組織だと思います。
また、この場合全く土地勘が無いのが、大きな弱点ではないでしょうか?
「知事が県内の獣医師、作業員、重機を準備して発生現場に派遣する」
の方が現地の有為の人、機材を活用できるのではないでしょうか?
都城の発生のとき、1日半程で埋設処理まで終えた事を思い出すと、全て英国式が良いとは思えないのです。
圧倒的に違ったのは、埋設地の確保であった気がするのです。

濱田様 こんなキット、サーモサーモグラフィーが有れば発症の仕方が分かりにくくても、迷う事無く初動が出来たと思います。せめて家保に備わっていれば今回検査をするかしないかの人為的ミスも発生する事は無かったと痛感します。また周辺農家の状態も即日判断が付いて、後追いでない対応が取れたと思います。

みやざきの皆さん
27万6049頭(疑似患畜19万9293頭、ワクチン接種7万6756頭)…「公式処理」数発表による
埋却処分が終わりました。もの凄い数です
ここまで犠牲を払って、制限解除という目標が7月16日に見えて来ました。でもゴールはまだ先です。
畜産関係者の方々は消毒については一切緩めてはだめだと思います。このまま維持していかないとまた振り出しに戻ってしまう危険性が残っています。
都城でも解除後10日間はこのまま自主自粛を続けます。公民館など全て閉鎖続行です。
 ただ埋却地からの噴汁が梅雨により流れ出す危険性が高い状態です。埋却処理が終わった方々も消毒や流出防止に奮闘してくれています。
また堆肥も石灰をかけて、ブルーシートをかけて保管されている状態の所が多く、こちらは今後大至急進められます。
 産業道路・害獣駆除での鹿・イノシシ4頭は検査出来ましたがシロでした。全国の皆さんにご心配かけてしまっていますが、出没ポイントを見定めて調査する準備も進めています。
 Kさん 畜産関係者は誰も耳を貸さないでしょう?今まで、5月のご自身の動き、全て跳ね返って来ています。ご自身が想う長年の功績に対し、引き際だけは間違わないで下さい。
種牛も5頭のほかにも高原から16頭高千穂に移動させています。これだけで十分です。
日本全国を危険にさらしてしまった、家畜改良事業団の判断自体が間違っている事は明白です。根っこから改善していくと信じています。
 国政選挙を前にしてとにかく大至急、という状態です。マニフェスト(確約)の実行を信じています。
選挙前に話し合いは終わっていますので。選挙後は違わないを信じています。
 また消毒は各地続けて行きますので、一般の方々にもご協力をお願いします。

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