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宮崎口蹄疫事件 その20  マスコミが口蹄疫事件に飽きても、私たちは追いかけ続けます

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いやどうも、「はる」さん。ぜんぜん問題ないですよ。というか、何か問題あることをおっしゃいましたか?

「児湯地区に住んでいる誰もが密集させたくて飼っている訳ではないはずです」という言葉は、逆に私の方に響きました。そのとおりです。こんな打撃を受けて、膨大な家畜を死なせ、立ち直れない人も出るかもしれない状況で、批判めいたことを言われてはたまりませんものね。

むしろそのお気持ちを大切にしてください。自分の育った村を思う気持ちが人にとって芯になることですから。

私は「みやざき」さんも言うように、この悲劇は日本中のあらゆる地域で起きる可能性があると思っています。たまたま色々な不運がかさなって川南町で起きてしまっただけです。

だからなおのこと、この悲劇を悲劇で終わらしてはならないと思っています。川南の農民の涙の数だけ、牛や豚の魂の数だけ、全国の宮崎を思う人たちの数だけこの事件が何であったのかを問い続けねばならないでしょう。

赤松氏は逃げました。ほんとに最後まで卑怯なお人です。もし、彼に政治家として、いや、それ以前に人としてこの宮崎口蹄疫事件を終結させるまで力の限りを尽くす責任がありました。初動の失敗は、もはや誰の目にも明らかなのですから、児湯地区の感染を完全に止めきり、特措法のゆくえをしっかりと見届けてから辞任するべきでした。

ところが総辞職という煙幕の中に紛れ込んで、「再任をする気はない」と誠実な仮面をかぶって逃げおおせました。これならば、引責辞任ではなく、ましてや野党から辞任要求を突きつけられて泥を被ることがないと踏んだのでしょう。いずれにせよ、あなたの汚名は残ります。

「山形」さん、おっしゃるとおりマスコミの報道が急速に減りましたね。私は今回の隠れた「犯人」のひとりがマスコミだと思っています。マスコミはGW以前は、報道管制かと見紛うスルーをし、GW以後になってようやくポツポツと報道を開始し出しました。そしてその悲劇が巨大であることがわかると我も我もと熱狂し、そして特措法が成立し、ワクチンが打たれ、種牛が助かると急速に覚めて行きました。

もしマスコミが4月下旬の段階で口蹄疫の重大性を報道していたのなら、「宮崎を救え!」の世論形成が少なくとも2週間は違っていたはずでした。そしてそれにあわてて、赤松大臣もカリブ海外遊などをするこはできなくなったはずです。

この失われた1カ月間、マスコミに代わって現地情報を発信し、それを交換し、危機感を持たない政府を検証して対策を要求してきたのは私たちネットでした。

今後も私のブログは根気よく宮崎口蹄疫を追いかけていくことをお約束します。ただ、私のブログの元来のテーマである、沖縄、チベット、東トルキスタン、農業問題、環境問題などのテーマをやりながらの長距離マラソンになりますのでご了承を。

■写真 本日の霞ヶ浦の船溜まりの日暮れ。

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口蹄疫問題」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。

人様のブログコメント欄に闖入してしまって、ちょっと申し訳なく思っていました。
現在私はただの地方都市住民ですが、第三者でも『関心を持ち続けること』って大切だと、改めて思いました。
ネットが無い時代だったらどうなってたやら…物凄い疑心暗鬼と風評被害で、『当分肉類は食うな!』とかのデマが流れてたんじゃないかと思うと恐ろしいです。
昨夜のNHKクローズアップ現代は途中までしか視聴してませんが、なかなかしっかりした内容でした。

報道管制といえば、93年大冷害の時は確実にあったと思います。
緊急輸入のタイ米を抱き合わせ販売したり、ブレンド米などという姑息な手段で売り付けておいて、
テレビはいつのまにか「ブレンド米をいかに美味しく炊くか」「インディカをエスニック料理やピラフで美味しく食べる」みたいなネタに、ワイドショーや生活番組は一気にシフトしました。
そしてこれは後のMA米横流し事件へと繋がって行きました…。
また、今回の件で思ったのは、あれだけボロクソ言われてたのに(支持率わずか10%!)森喜朗って今の権力者よりはるかに優秀な政治家だったのかも!ということ。

肉が大好きです(魚も)!
玉子やプリンやヨーグルトやチーズを毎日食べてます。
ご飯も麺もパンも大好きです!
田園風景が好きです!

食育や地産地消が言われて長いですが、まだまだ農業への一般の『関心が足りない』と思います。

知り合いに米農家がたくさんいます。米価の低下に「もう限界だぁ」と言ってます。減反の悔しさや飼料米や米粉活用の模索はしょっちゅう話題になります。
そして個別所得保証や大潟村のような問題…。
たまにしか行かないちょっとお高い飲み屋で、1人で切り盛りしてる店長は肉のスペシャリストで「美味い肉をより美味しく食べてもらうために野菜ソムリエの資格を取って、ワインと珍しい酒を揃えてる」猛者です!
とある知り合いは、黒毛和牛を大事に大事に育ててます。

かつて農学部実習で、牛の出産や角切りや「実習用子牛の入れ替え」で、鳴いて暴れる子牛をトラックに押し込んで『ドナドナ』の心境で、技官のおじさんと泣きながら見送った体験もしました。
初めての搾乳時には思い切り牛にみぞおちを蹴られて牛糞だらけの床で悶絶したこともあります(恥ずかしい…)「ああ、そいつ脚出すの早いからネ」「先に言ってよ(泣き)」

子供の頃には母の実家(今じゃ「限界集落」です)で山羊を飼っていて、かなり癖のある乳を飲んだことも記憶にあります。
ぜんまい採りに行ったときに偶然山鳥の巣を見つけてしまい、卵を持って来て食べちゃったことも(山鳥さんゴメンナサイ!)

小3で初めて金華山に行ったときは、鹿にビスケットあげようとしたら突撃食らって5メートルくらい飛ばされました。
小6のときはアヒルの雛を買ってもらって、庭に柵を作って飼ってました。散歩するとピイピイ付いてきて可愛かった!が、ちょっとしたスキにカラスにさらわれました…
翌年も雛を飼って、「オス」だったはずが実はメスで突然卵を産んで(驚)、ちょうど学校行事で芋煮会だったので、濡れ新聞紙とアルミでくるんで薪の火に入れて、グループみんなで分けてたべました。なぜか先生が「なんてヒドイことを!」と怒ってましたが、「無精卵だよ!先生は卵や肉は食べないのかよ!」と、黙らせました。


長い経済停滞や環境問題に高齢化と相まって、農業は多面的に捉えて考えなければなりません。難しいことです。

東北の山間部では集落が完全放棄されて田圃の跡に不法投棄産廃が積み上げてあるところが沢山あります。
昨年秋に10数年ぶりにドライブした北海道では、放棄されて朽ちた酪農廃墟をいっぱい見かけました。

バラバラな文章を大変長々と失礼しましたm(__)m

それなりに農業や「命を喰らうこと」に熱い気持ちがあり、かつ冷静な観察や判断が必要なことは理解していますというのをうまく纏められず、殴り書きになってしまいました。重ねてすいません。

たまたま口蹄疫を調べてて、こちらのブログに出会えて良かったです!

これからも、ブログ主さんの自由裁量で思うことを発信していって下さい。
それでは!

投稿: 山形 | 2010年6月 8日 (火) 08時53分

はじめまして。
こちらのサイトを昨日初めて拝見したのですが、たいへんわかりやすく書いていただいているうえ、心情的な面でも深く納得させられる内容で、自分の頭の中もだいぶ整理できました(ネットは便利だけど、あふれる情報を浴びていると混乱してしまうのです。特に、今回のような問題の場合は...)。特に、みやざきさんや皆さんのコメントで、現地の情報や防疫に関する考え方なども知ることができました。ありがとうございます。

私は、口蹄疫に関してネット中心の情報収集に基づき、募金やふるさと納税、宮崎産品購入の実践と呼びかけ、情報の拡散に取り組むとともに、応援メッセージを送る運動を行っている集団の一人です。
http://projectnippon.xxxxxxxx.jp/
http://miyazakiouen.waremowaremoto.com/
他にもたくさんの団体や企業、コミュニティで同様の動きはあると思いますが、なんとなく一時のピークを過ぎ、特にここ数日報道も含め口蹄疫に関する関心が低下しているように感じます。
私たちは元々匿名有志による掲示板上での活動ですし、たしかに盛上り的には落ちてきていますが、ちゃんとした情報拡散をはじめ、宮崎に対する支援は息永く続けさせていただくつもりです。
ただ、やはり、募金など経済的な支援は個人レベルでは限度があるし、今回のような状況では、専門家でもない限り現地に行ってお手伝いすることもできません。
応援はがきやメッセージを送ったりもしていますが、役場やJAに届けることくらいしかできないので、農家や市民の方々に伝わってはいないのかなあ、と感じてます。

そこで、みやざきさんにお願いなのですが、宮崎のために何かできることがあったら、教えてもらえませんか?また、応援している、という気持ちを伝えることが迷惑にはならないのなら、なんとかその方法を考えていきますので、ご助言いただければありがたいです。

濱田様
この場をお借りして、勝手なこちらのお願いみたいなものを書いてしまってすいません。お許しいただけるなら、今後も情報交換やご相談をさせていただきたいので、どうぞよろしくお願いいたします。

投稿: 猫の手 | 2010年6月 8日 (火) 09時46分

昨夜のNHKの「クローズアップ現代」私も見ました。18時台に予告をしていたもので、30分間見ていました。
政治的な事は濱田様が仰る通り、触れていませんでしたが、今までの情報をより正確に短時間での放送枠内でまとめていたと感じました。
放送では触れていませんでしたが、今回の初動の遅れ及び対策の遅れは、10年前に発生した時、北海道まで飛び火しましたが、比較的短期間で終息した事が、結果として初動の「甘さ」につながったものと理解しています。仮に10年前の時「中規模」の感染であれば法的・初動対応・検査場所・検査方法・通報方法なども見直していたのかも知れません。
今回の教科書通りの爆発的な感染力を見せつけられた以上、内閣は変わりましたが様々な点で見直しが図られるものと期待している所です。
6日7日と1例ずつの発生ですね。やっと落ち着いてきたのかな?
発生農場の75%程度が処理終了しているようですが、「豚」の農場がまだまだ残っているようですから、感染拡大が心配です。頑張れ!!宮崎・・・です。
そうそう、私の職場でも募金の要請書が回ってきました。些少ですが協力させていただきました。

投稿: 北海道 | 2010年6月 8日 (火) 15時30分

山形様 猫の手様
全国の皆さんから関心を持って、応援して頂いてとっても皆気持ちの支えになっています。募金も非常にありがたいことです。実際川南で真っ先に手元へ届いたのは義援金でした。(単純に農家さんの件数で割って均等に)。先立つものが無かったので本当にみんな涙しています。お願い出来るならですが、この事件が起った「宮崎」を出来るだけ長く頭の片隅にでも置いておいて下さい。そしてお肉に限らず宮崎産を見られたら思い出して、手にして頂ければ、みんな助かります。それだけで、大小は全然関係ないです。
浜田様 北海道様
えびのの封じ込め対策が、他の地区へも取り入れられて来ています。お酢の希釈水を入れたタンクを幹線道路沿いに設置しちょろちょろかけ流しで、「24時間」通過車両を消毒など。暗中模索な状況ですのでやはり公開されるべき情報は早い方が良かったのかもしれません。

①発生直後はマニュアルを追いかけて対策を打つ
 埋却地選定を農家ではなく対策本部で当たる(基本 的に農場内で埋却している。地域の同意を取ったり 全ての手続きをやったという意味です)
 えびの市所有地での処理が可能な様に準備していた のも、いざという時の腹つもりにもなったと思いま す。
②5月7日の2例目発生後、「発生農場から半径1kmで封じ込め」の独自方針を設定。半径内に自主消毒ポイントを5ヶ所設置し、半径内の全ての方々(住民含む)の出入りは必ず消毒ポイントを通過する様に設定。
③臨時広報発行し、地域住民への協力要請周知
④対策本部にえびの警察署も参加してもらい、防疫対策による事故防止にも努める
⑤独自封じ込め対策費用:1億2千万
*地域住民の方々のスムーズな協力が無ければ成り立たない事をあれだけの混乱の中実行されたえびの市市民・市長・家保・市当局・警察ほか全ての方々の一致団結の結果だと思います。(川南地域が何もしていなかった訳ではありません。本当に発生頭数・対象農家さんの数など大きすぎて、市町村レベルを一瞬で越えてしまっただけです。)
ほか、当事者である畜産関係者(10km制限区域内周辺農場)の従業員も区域外に出入りしない様に区域内のホテルに缶詰め(通勤者)。聞き取りの結果の車両の缶詰めなど。多分法律とか難しい基準からすれば「アウト」なのかも知れませんが必死に全力投球していました。
風評被害の問題も心配されていて「徹底した緘口令」出ていましたし。(市場子牛の問題、A農場の問題)
 でも、正直、やっぱり地区の雰囲気は、5月7日の2例目までは「そこまでせんないかんけ」という空気でした。
 あくまで手探りでの対策でしたのでこれをこのまま当てはめるのは、冷静な知識の有る方の判断を仰がないといけないとは思いますが・・・。

*20km圏内処理も休止しています。都農の設備が10km圏内に有る為、ワクチンを打っても発症していない農家さんから、運び込むことでウイルスを10km圏内から地域に持ち帰らないか、などはっきり方針が出ない為混乱(心配)しています。
共同埋却処理がスムーズに行きます様に祈っています。未処理の方々もとっくに限界です。生殺しで、気持ち的にも体力的にも。

*濱田さま、いつも勝手にお邪魔してすみません・・・。

投稿: みやざき | 2010年6月 8日 (火) 19時49分

濱田様
ありがとうございます。大切にしようと思います。
先週から色々なことが起こり(殺処分等)、コメントをして下さったのにすぐに返信することが出来ませんでした。申し訳ありません。
今もまだ脱力感に包まれています。気持ちが落ち着いたらまたお邪魔します。


投稿: はる | 2010年6月17日 (木) 15時18分

はるさん
何も出来なくて・・・でも、無駄にはなっていません。
今の対策に活かされています。頑張っています!
落ち着いたらで・・・

投稿: みやざき | 2010年6月17日 (木) 21時07分

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