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宮崎口蹄疫事件 その24 宮崎市、日向市でも疑似患畜確認! 消毒液が不足などという煽りは止めてください!

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口蹄疫 宮崎深刻、感染さらに拡大 西都や木城でも
6月10日20時14分配信 毎日新聞

農林水産省と宮崎県は10日、都城市高崎町の農家で家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)特有の症状を示していた肥育牛が遺伝子検査の結果、陽性と判明したと発表した。日本最大級の畜産地帯である都城市で感染疑い例が確認されたのは初めて。県と市は10日、この農家が飼育する208頭すべてを殺処分し、埋却した。口蹄疫特有の症状を示す家畜は10日、宮崎▽日向▽西都の3市と木城、川南両町でも見つかり、宮崎での感染拡大は歯止めがかからない状況だ。

県と都城市は近く、この農家を中心に家畜を動かせない移動制限区域(半径10キロ)、運び出せない搬出制限区域(同10~20キロ)を設定する。市によると、半径10キロ内の牛・豚は約17万頭で市全体の37%、同20キロ内だと約33万頭で70%に達する。既にJA組織を通じて周辺農家に移動の自粛を求め、移動制限区域内にある食肉処理場も稼働を停止した。

 県によると、発生農家で診察した獣医師から9日、よだれを垂らしている牛がいると県に届け出があり、県が立ち入り検査。3頭に舌のただれなど口蹄疫特有の症状がみられた。農水省も写真で確認し、同じ部屋で飼育されている9頭の殺処分を決定。この農場で飼われていた残る199頭についても、都城市が日本最大級の畜産エリアであることなどから、検査結果を待たずに全頭を殺処分した。

 感染拡大防止には迅速な対応が欠かせないとの考えから、市は今月4日に終息宣言を出した同県えびの市のケースを参考に、一報が入った9日午後4時以降、約23時間で埋却まで終えるというスピード処理を進めた。

 県は当初、この農家の飼育頭数を250頭としていたが、その後208頭と分かった。

 一方、3市のうち宮崎市と日向市で口蹄疫特有の症状を示す家畜が見つかったのは初めて。宮崎市のケースは、1325頭の豚を飼育する同市跡江の養豚農家で、3頭の豚の鼻などに水疱(すいほう)があるのが見つかった。市は1325頭を殺処分する。

 日向市では、349頭の肉用牛を飼育する肥育農家で、3頭の牛に口中のただれなどが見つかった。市は感染疑いの可能性が高いと判断し、10日午後から全頭殺処分を始めた。また、西都市での疑似患畜の発生は6月1日以来。550頭の牛がいる同市三財地区の農場で、舌にただれがある牛2頭が見つかった。

西都市には、宮崎県の畜産業を支えてきた「スーパー種牛」5頭が避難中で感染拡大が懸念されるが、この農場と避難先は20キロ以上離れており、市は現時点で感染の可能性は低いとみている。

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口蹄疫の封鎖線は破られました。都城市で発症し、次いで宮崎市、日向市でも疑似患畜を確認しました。岡本嘉六鹿児島大教授((獣医衛生学)の言うように「今回はあまりに大きな火事で、周りに火の粉が飛ばないわけにはいかない」(産経新聞6/11)という指摘が現実となってきました。

今、国と県、市と町の自治体は家畜伝染予防法http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=1&H_NAME=%89%c6%92%7b%93%60%90%f5%95%61%97%5c%96%68%96%40&H_NAME_YOMI=%82%a0&H_NO_GENGO=H&H_NO_YEAR=&H_NO_TYPE=2&H_NO_NO=&H_FILE_NAME=S26HO166&H_RYAKU=1&H_CTG=1&H_YOMI_GUN=1&H_CTG_GUN=1を最大限に行使して防御に務める義務があります。

家伝法は、岡本教授が「口蹄疫緊急時の対策」http://vetweb.agri.kagoshima-u.ac.jp/vetpub/Dr_Okamoto/Animal%20Health/Contingency%20Plan%20CHAPTER%2011.htmの中で述べられているように、緊急事態に対して対応するための「非常時の法律」であって、平時の法律とは根本的に成り立ちを異にしています。

そのために権限者に緊急対策をする権限を付与しています。この行使をしなかった前大臣、あるいは行使が万全でなかった知事を教訓にせねばなりません。

平時の法律は、関係各所と相談をして合意形成を計るものですが、この家伝法は違います。「時間」が勝負なのです。一分一秒の判断の遅れが何万頭もの殺処分につながり、そして地域経済の壊滅をもたらします。

後手ではなく、先手、先手を打って感染を叩き潰さねばなりません。感染拡大の可能性は、たとえ可能性であっても断ち切らねばなりません。その意味でえびの市の対策を見て「北海道」さんがいみじくも「超法規的」だといった感想は当を得ています。まさに超法規的ラインでぎりぎりでせめぎあう伝染病との戦いです。

都城、宮崎、日向の皆さん、特に家保と行政の皆さん大いに「やりすぎて」下さい。現在のところ皆さんの素早い判断には感嘆しています。これからもぜひ緊急時の権限を目一杯使い切って下さい。

また、このようなパンデミックの地鳴りが再び聞こえてくる時期特有の悪質な風聞がネット上で流れ始めています。いわく、「消毒液が足りないので、酢を撒いている」というものなどがそうです

児湯郡の時には、ビルコンを民主党大物が自分の選挙区に優先して送っているというデマ情報がまことしやかに流れました。根拠のあやふやな風聞は止めて下さい。民主党憎しで死に物狂いで戦っている現地の人の足を引っ張ってどうするのですか!

えびの市でも酢は散布され、一定の効果がありました。今回も酢が撒かれていますが、消毒液ビルコンが不足して酢を撒いているのではありません。

このような時期にビルコン払底などという煽りをすればどうなりますか。家畜農家はビルコンの買い占めに走ります。そうするとたちまち限られた地域の農薬店やJAのストックはほんとうに切れてしまいます。お願いですから、現場にいない人たちは、危機をいたずらに煽らないでほしいのです。

この段階で野鳥によるウイルス飛散も視野に入れた拡大防止策をとるべきだと思います。東大大学院の白石博臣教授(動物ウイルス学)は、「都城までの50㎞という距離から考えて、侵入ルートは車のほかには鳥や風」(産経新聞6/11)だと述べています。

私は感染拡大原因の第1は車両だと思います。既に一部では始まっているようですが、家畜関係車両のみならず、一般車両もまるごと消毒してほしいと思います。また、野鳥に関しては、今日の写真でアップしました私の畜舎のようにすっぽり覆う防鳥ネット(漁網)しか対策はありません。ぜひ宮崎県でも実施されることを望みます。

               ~~~~~~~~~~

■「みやざき」さんの現地からのアピール(昨日のコメントと重複します)

みなさん
ビルコンって1ケースもすぐにには使わないですよね?慌てるのはよく分かります。でもちょっと考えてください。「小分けして皆で使いましょう」
そうすれば来週にはどっかり来ます。
決して不足してはいません。慌てて「余計に確保しまくっているだけです。」
こんな時こそ一丸となって行きましょう!
頑張れ宮崎!日向!

もちろん川南・児湯郡!

■写真 私の農場の畜舎をすっぽり覆う野鳥対策用ネット。もっとも小さなスズメも入れない目の細かさです。また漁網なので非常に丈夫です。私の農場は湖のそばにあるためにトリインフルエンザを媒介する水鳥⇒野鳥対策をせねばなりませんでした。

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コメント

 児湯郡在住です。彼方の地に在住されていらしゃるのに、的確に現地の状況を把握される濱田様の知力に脱帽です。今後ともよろしくお願いします。

投稿: 山下昌子 | 2010年6月11日 (金) 11時01分

児湯郡在住です。彼方の地にいらしゃるのに、まるで、現地にいるかのような、的確な状況把握、濱田様の知力に脱帽です!今後ともよろしくお願いします。

投稿: 山下昌子 | 2010年6月11日 (金) 11時06分

都城のみんな(しつこく行きます!)
まずは一人ひとりが「その農家さんと最近会ったか」「その農家さんの所へ行ったか、来たか」を落ち着いて思い出して下さい。もし思い当たったら「うちも心配やが」と手を挙げて下さい。すぐに家畜を調べてくれます。何もなければしばらく大人しく自粛して下さい。
「そん位で・・・」「くせらしい」とは思わないでください。川南の時とは違って、補償もすぐ出してくれます。何も心配はいりません。
「うちは大丈夫」って勝手に思い込むのが一番だめです。
少しでも何か心配事が有れば遠慮はいりません。
近辺の方々は自分の家畜をじっくり観察する習慣を思い出して下さい。ちょっと長くなりますが、宮崎の底力をもう一回見せましょう。
頑張りましょう!
「ヘルパー」も一緒です!

全宮崎のみんな
防疫体制の手順はきちっと守られています。車関係ももちろん。特に西都地区、川南方面の域内の動きは徹底した防疫マニュアルに沿って。ホテル缶詰め、専用車両・・・。騒がず自分の農場への出入りにだけ集中して下さい。まっとうな業者は皆眠れないくらい注意して頑張って、支えてくれてますよ。みんな「宮崎」です。

高崎!!その調子で頑張って動いてください。ちょっといい加減な所が有ったからです。今皆でやっている事は間違ってないですよ。切り抜けましょう。
・・・・骨折すんなって!

投稿: みやざき | 2010年6月11日 (金) 13時59分

宮崎のみんな
ノコくず、川南業者は入ってないです。高城=コントロール下の予防。安心してください。やっぱり宮崎です。きちんと動いてくれています。高崎の皆ありがとう。スピード全開、なおかつ冷静。都城のみなさん、高崎出来ますよ。必ず封じ込めます。
そして「用心」して下さい。突破してきているのは間違いないです。
頑張れ宮崎!日向!西都! みやこんじょ!!!!

投稿: みやざき | 2010年6月11日 (金) 15時23分

これまで色々とお世話になった都城市での発生はショックでした。また、西都市の市長さんも知人ですので、10日ぶりの発生本当にお見舞い申し上げるしかありません。
考え得る防疫対策を実施していたにも関らわず・・・・感染経路は分かりませんが、それでも突破する「威力」に、ただただ驚くばかりです。未確認情報の「オガ屑(カンナ屑)」ではなかった様ですが、人・車・ハエ・昆虫・鳥・他野生動物?
北海道の農業団体のお偉いさんも、道内侵入阻止を謳っていますが、とてもとてもお粗末です。
何と北海道の空の玄関「千歳空港」の到着ロービーに消毒マットを設置したのが、6月9日ですよ。千歳空港には「韓国・中国・台湾」等からの直行便が何便も飛んできています。
農業団体では設置の指示はできませんが、4月20日の正式発表後速やかに設置を道庁に要請すべきだったと思っています。農業(特に酪農畜産)に携わっていない一般の人たちは「口蹄疫」と聞いても大きな関心は持たないかも知れません。しかし、農協中央会やホクレン(都府県の経済連的な組織)の役職員は農業のお蔭でメシを食べさせてもらっているのです。農業が壊滅したらメシも食えなくなるのです。平和ボケか分かりませんが、余りにも「口蹄疫」の恐ろしさを軽く見ています。北海道の酪農畜産が壊滅しても良いのか?よく考えてもらいたいと思っています。
多分このような団体の役職員は仮に道内で発生したら、「国は、道は何をしてくれるんだ・・・」と言うんでしょうね・・・・情けないですわ・・・

投稿: 北海道 | 2010年6月11日 (金) 18時44分

北海道様 本当、「なめたら終わり」です。とにかく絶対高崎で止めます。まだまだ先手出来てますので。先々手も考えられてますが、近くのひと固まりが有りますので…。みんな全開です。また色々お願いします。頑張れ宮崎!日向!西都!もちろん川南!ちょっと対応頭数がいないんです…でも絶対一緒に復活です!見捨ててないですよ。長くて、良く分かりますが「最後までやりましょう!」。もうすぐ、きっと増員されます。管さん頼みます

投稿: 北海道様 | 2010年6月11日 (金) 19時52分

すみません・・・。昨日の最後コメントで北海道でコメントしてしまってます。私の北海道様、濱田様大変失礼しました。

投稿: みやざき | 2010年6月12日 (土) 07時15分

残念ながら、飛び火してしまいましたね…。
えびの市解除からすぐのことだったので、報道もまた急にヒートアップしてる感じです。

日本中でたくさんの人が応援してます。
宮崎県負けるな!頑張れ!頑張れ!!超頑張れ!!!

投稿: 山形 | 2010年6月12日 (土) 08時46分

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