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2010年7月18日 (日)

宮崎口蹄疫事件 その56   東国原知事の戦いについて

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ずしっとくるコメントを大量にいただきました。東国原知事のことを評するにあたっては、私はそうとうに慎重でした。むしろ、ある方から「失笑」と言われてしまったくらい腰が引けていました。公選で選ばれた県知事、しかも危機の時のリーダーを評するということは私には気が重いことでした。

私には頭ではなく、実感で被災地を理解できます。何度か書いてきていますが、5年前の560万羽を処分して゛終息にまで1年間かかった戦後畜産史上最悪と言われた茨城トリインフルエンザ事件の渦中に私もいたからです。

殺処分の網から逃れたのはほんの偶然にすぎません。私の農場で家保が血清検査をするたびにその結果がでるまでの悶々とする時間の長さ、そして通知の電話が鳴るたびの飛び上がるような恐怖は今でも私の中に鮮明に残り続けています。

いまでも思うのですが、私は殺処分命令が下ったら抵抗していたでしょう。茨城トリインフルはH5N2型でした。N2はワクチンに使われるような弱毒型ウイルスでず。N1型のような致死型ではないし、人獣共通型でもありません。

そのまま放置しても、発症することなく抗体価が下がり続けるだけにすぎません。現在の宮崎県でのワクチン接種地帯とほぼ同じと思っていただければいいと思います。

それを殺処分しろと・・・、発症もなく、ただ抗体が陽性であり、仮にそうであっても清浄国を維持するために、ただその理由だけで殺処分しろと。

冗談ではない。私は自分の農場で陽性が検出され、殺処分命令が家保、つまりは県知事から来たのなら、空調のきいた県庁から出て、防護服に着替えて私の農場に来い、そして命令書を知事自らがオレに渡せと言ったと思います。

そして私は「いやだ」と返答し、知事を追い返したでしょう。そしてその後は容易に想像が出来ます。私を地域ぐるみで説得しようと実力者が押し寄せ、同業者組合は面会を求めて電話を鳴らし続けたことでしょう。

結局、私の農場からは度重なる検査にもかかわらず陽性は検出されることなく、私は今でもこうして農家を続けています。それは単なる偶然がもたらした幸運だったと思っています。

こんな私が薦田さんを突き放しているとおっしゃいますか?高鍋町の皆さんを侮辱するとでも?薦田さんのニュースを見て、私は涙が止まらなかった。ちょうど1カ月前に、川南の老農夫が埋められる牛を見て座り込むその背中に涙が止まらなかったように。

あの姿は、まぎれもなく、かつてそうであったかもしれない私自身の姿だったからです。

さて、東国原知事に対しての私の思いは複雑です。私が今回の種牛問題で、知事に言いようのない怒りのようなものを抱いているとすれば、それは薦田さんというひとりの農家にすべての重荷を、抱えきれないような重い責任を預けたからです。それも締め切り時間を背景にして。

まず、「闘うひとりの老農夫VS硬直した冷酷な国家」という図式を作ったこと自体が間違いです。このような図式を作れば、必ず全国のマスコミの好餌となってしまいます。なぜ、知事は事前に適格な保護をしなかったのでしょう。

薦田さんの手塩にかけた種牛を守りたいという純粋な心を、政治ショー化してしまったのは他ならぬ知事自身です。テレビの世界を熟知している知事にそれが予測できなかったはずがありません。ですから、私はあの構図は意図的に知事が作り出したものだと思いました。

そして、私は思いました。あれは知事の「政治闘争」なのだ、と。そしてその目的があるとすれば、山田大臣の首を取るという低いレベルではなく、発生以来一貫して県が苦渋を飲まされ続けてきた国の無責任、無作為、無為無策を撃つことではなかったのか、と。

その象徴的な場面に、県知事・東国原英夫は種牛問題を選んだのではないかと。そしてその戦いの彼方に彼が見ていたのは、国による防疫体制の一本化の道筋を県のイニシャチブで戦い取ることではなかったのか、と

そうだとすれば、私は東国原知事の同志です。私もまったく同じ意志を持つ者だからです。

県に過重な負担をかけ、責任のみ押しつけて、自らは口を拭って金も出さない、人も出さない、情報すら与えないような腐り切った今の国の防疫体制は間違っています。

4月28日に農水大臣が遊びに出かけてしまい、霞が関も脳死状態、5月7日に大臣が帰国しても、現地にも来ず選挙応援に行ってしまい、現地に来てもいばりちらすわ、居直りまくるわ、あげく国の現地対策本部が出来たのがなんと5月12日!遅いとかなんとかの次元ではありません。やる気がないのです。これを不作為、無責任と言わずしてなんと言いますか。

そして宮崎現地に対策本部長として乗り込んで来たのが、他ならぬ山田副大臣(当時)でした。そしてそのときにはもう既にワクチンを接種する方針を持っていました。ふざけるのもいいかげんにしていただきたい。現地にやって来たこともない連中が、霞が関の密室でゴチョゴチョと短時間会議して決めたのが、ワクチン接種でした。

初動数十時間はおろか、丸々一カ月間弱の期間をドブに捨てて、県が処分と埋却に忙殺されているのを他人事のように傍観しておきながら、何が今さらワクチンしか防ぐ方法はないだ。
同じことでも、自分の無為無策、無責任を恥じて辞表を出してから言え。宮崎県民に詫びてから言え!物事には順番があるのです。なんと傲慢な。なんと無礼な!

もちろん初動防疫上での知事の失敗はあります。しかし、ものには軽重がある。宮崎口蹄疫事件で犯した国の失敗の根深さと巨大さに比べて、県の失敗は比較になりません。中央からなんの支援もないところでの、ありうべき範囲内の現場の混乱でしかないと思っています。
ただ、それをも総括することなく先に進めない清浄化期間に来ています。だから反発覚悟で書きました。

このことは重要なことなので、繰り返します。私は口蹄疫事件において、農水省や農水大臣、民主党政権の失敗と、宮崎県、宮崎県知事の失敗を同列、同重量で扱うことはぜったいに誤りだと思っています。

口蹄疫は国際法定伝染病であり、激甚広範囲な口蹄疫を防疫する第一義の責任者は国家だからです。これを今のような感染速度を予測できなかった昭和24年に作られた家伝法や防疫指針のまま対処すること自体が誤りであり、その誤った法律と指針による第一義の被害者は宮崎県なのですからましてや発生農家の自己責任論に至っては、張り倒してやりたい類の俗論です。

ほんとうに告発されるべきは国の防疫体制の巨大な失敗でした。その意味において、東国原知事の戦いはまったく正しく、支持されるべきものと私は考えていました。

だから、きりぎり直前となってまたもや薦田さん個人の「決断」に委ねるような卑怯なふるまいは許せなかったのです。知事はこの時こそ自らが辞表を呑んで闘うべきでした。

薦田さんはこれまで血の涙を流してきた、地団駄踏んで自らの家畜を殺さざるを得なかった児湯の農民の魂を代表していたはずでした。薦田さんに「処分してくれ」と頼んだ児湯の組合関係者も泣いていたと聞きます。いちばん薦田さんを理解できるのは彼らですから。そして彼らの説得が薦田さんにいちばん応えたのですから。

だからこそ、東国原知事は腹をくくって「悪者」になるべきでした。畜産組合からののしられようとも、それで行政官かと県外から怒鳴られようとも、国から代執行という恫喝を受けようとも、薦田さんを徹底的に守り通すべきでした。誇り高い九州男ならそうすべきでした。

私の父親は明治生まれの鹿児島男でした。父の口癖は「議をたてるな」でした。ある場面となったらもう議論はいらない、決心を抱えて火中に飛び込むだけだと私は解釈しています。

県知事・東国原英夫は国の処分官に処分をさせて、一体なぜこのような事態に立ち至ったのかの理路を全国の国民を前に述べるべきでした。辞表を懐にして゛国相手の合戦をすべきでした。

そのような戦いをすれば、辞任しての選挙で宮崎県民は東国原氏をまた知事に選んだことでしょう。そのことによって知事の戦いは県民全体の戦いとなり、県民の戦いは国民の戦いたり得たえたかもしれないのです。私はそれをなしうるのがほんとうの「危機のリーダー」だと思っています。

なぜなら宮崎県は、いや宮崎県民は、なにより宮崎農民は間違っていないからです。間違っているのは国だからです。

空いた畜舎をなぜ毎日消毒せねばならないのでしょうか。名前をつけた子牛の命日に手を合わせる女の子の涙はなんなのでしょうか。宮崎球児の晴れ姿をなぜひとりの親も応援に行けないのでしょうか。隣県でなぜ宮崎県から来たというだけで差別まがいの扱いを受けなければならないのでしょうか。

間違っていない者たちが、真面目に生きてきた者たちが、なぜ涙を流さねばならないのでしょうか。そしてほんとうの原因を作り出した者たちを何の咎めもなく出世の階段を登らせていいのでしょうか。ほんとうにここで幕を引いていいのでしょうか。

しかし、宮崎県知事・東国原英夫の戦いは不発のまま終わりました。
農水省官僚は秘かに乾杯し、農水大臣・山田正彦は薦田さんに面会を求めて追い返されました。やっと
人間の顔に戻れたのかもしれません。彼も牛飼でしたから。

まだ夏は始まったばかりです。苦しい夏を生きる宮崎の皆さんに、茨城の空から手を合わせます。

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口蹄疫問題」カテゴリの記事

コメント

口蹄疫問題は本当に根深いです。
この問題をきっかけに飼料の問題やグローバル化の中での環境や農業、産業のありかたまで考えさせられています。
消費者としての意識がだいぶかわりました。

官僚は民を思う人間でいて欲しい。今は卑怯者としかいいようがない。

長期にわたり口蹄疫について記事をアップされていることに関して唯々敬意を表します
また、内容も生産者として立場から冷静に論ぜられていると思います。
立場が異なればそれぞれに主張も異なり、それが時に感情的になり、責任を押しつけたりと、肝心な被災者を置き去りにした議論が展開されることがかえって被災者の不利益に繋がることが危惧されます。
知事を評することもかなりの覚悟をもたれて記事にされたのでしょうね

濱田さんのお気持ちはここを読んでいる方はみなさん充分お分かりかと思います。 畜産関係でも何でもない一介の主婦ですが、ブログを読んでいれば伝わってくることかと思います。 

一つ前の記事で憤慨された方のコメントがあるのは濱田さんの知事批判が限られた情報の中で非常に強く断言的にされていることに対してかなと推察しております。 私は知事を批判されるのであればもう少し時間が経ってからされたほうがいいのではないかと記事を読んで思いました。 

コメント欄の常連のみなさんも全く同じ辛らつな知事批判をされているので濱田さんのブログ記事が大臣vs知事の構図に利用されるかもしれないとも思いましたし・・。 

それと種牛問題で宮崎内部がバラバラになっているのが見て取れて、応援しているものとしては、知事批判が更に内部の対立に拍車をかけるようで心配です。 ただ応援したかった側から見ますと、応援したい気持ちが萎縮しまうのは否めません。 

自治体にも県にも国にもそれぞれのレベルで危機管理が足りなかったと今では認識しています。 国は論外ですが。

大臣vs知事よりも国の動向調査がどこまで進んでいるのか全く分からないので、私はそこが知りたい。安愚楽牧場のことも知りたいです。 一体何がどうなっているのか? 企業型経営への問題にも一石を投じていますし、しっかり調べて公表していただきたい。 

中国産韓国経由の飼料が感染源ではないかといわれて久しいですが、そのことに関しては地元のみやざき甲斐さん等からも情報はないようですし、一体どうなっているのか? 

なぜ2回とも宮崎なのか? 10年前は92年ぶりの発生、このとき韓国も66年ぶりの発生でした。10年前の調査報告を読んでも感染源、経路の解明はされておらず、ウィルスの型が分かっても感染源の特定はそんなに難しいものなのか?と素人ながらに思っています。

4月の初めに県の家畜保健所が検体を送らなかった理由は何なのか?小嶋先生のところでは「敷居が高い」等の発言がコメント欄にありましたが、これは一体どういうことなのか? 10年前は獣医さんが念のため検体を送って後で表彰されていますよね?

あぁ、私がジャーナリストなら・・と思ってしまいます。 長々と失礼いたしました。これからも頑張ってください。

知事のブログを読んだ上で書かれたんでしょうが 理解されてないようで残念です。

管理人様失礼します。

日経の記事を転載されているブログです。
http://blog.goo.ne.jp/kako0225/e/a1a17c47ebddf7dde8dcb9a1efbe3d17

一度読んでみてください。
薦田さんの無念や、今までのいきさつの裏が判ると思いす。

濱田さんは、今回の口蹄疫のことを自然発生的な災害だったと考えていられるようですね。自分は、そうではないと考えています。国の多くの役人や県の多くの担当者、マスコミなどを巻き込んだ、大がかりなテロであったと考えています。そのテロの目的や攻撃対象については、いろいろと推測ができますが、行政を巻き込んだ故意に起こされた感染だったとしない限り、あまりにも不自然、不合理なことが多すぎると思います。具体的には、昨日の記事へのコメント2つに書いておきました。

はじめまして。
人それぞれ生き方 考え方に違いはありますので
貴方様個人の考え方を否定するものではありません。
されど さして面識もなく表面からのみうかがい知れる知事を観察されて批判されますのは如何なものかと!
貴方様が知り得ぬ事、事実も多々ありかとも!
また宮崎県民の支持は確たる事実でもありますし。
それ程 何も見抜けぬお人好し揃いの県民でもありますまい?

乱文にて失礼致しました。

何回か読ませていただきました。
共感するところも多いのですが
昨日の記事に反論されれば
「実は自分はこう思っていました」
「山田大臣は傲慢」
と180度変わってしまうのがとても不可解でした。
他県の畜産農家ですが、薦田さんの種牛については
やはりエゴだという声が多かったです。

誰かが泥を被らなければ、
幕は引けない。

それが政治家の役目かも。

口蹄疫について、確かな情報に基づいた冷静な分析だと毎日感心していたのですが、ここ数日の東国原知事の検証は、非常に残念でがっかりしました。
何の情報を基に書いたのかな?と首をひねる所が何箇所も。
知事についてはもう少し時間がたってから触れたほうが良かったようですね。
ところで濱田さんは、薦田さんの「知事は一生懸命残そうとしてくれて感謝している」という言葉をどう解釈してらっしゃるのでしょうか?

鹿児島県人が口にする「議」は理屈や文句のことです。

濱田さんこんばんは
皆さんがおっしゃる様に、東国原知事の評論は、やはり
今の段階でなされるべきではないし、たとえされたとしても犠牲を強いられてる方々にとっては、耐え難い感情しか芽生えないと思うのです。
殊更に55の稿の冒頭部分は、宮崎県民感情を逆撫でするかの如くです。
濱田さん風に綴れば、56の稿はなんとかの遠吠えに聞こえてしまいました。

批判するつもりはありません。ただ、犠牲を強いられた方々に配慮していただきたい思いが募りました。

「通りすがり」様の仰る通り、人それぞれに感ずる所や考え方は違いますから、一つの考えを押しつける事はできませんし、押しつける何ものもありません。また、濱田さまの記事を見て、「もっと掘り下げるべき・もっと調査すべき」と言うのも、濱田様が行政官僚やこれら問題の責任者であれば別ですが、一人のブログ解説者に責任を押し付ける事になります。ここは会議の場ではないし、何か結論を導き出し、それをどこかに要請する、解決するとかの場所でも無いと思います。記事を見て夫々が感じる事や実際に見聞きした事をコメントし、意見交換が為されれば良いのではないでしょうか?(正し、固有名詞等を出す際は、それなりの根拠を示し、確証を得ておく必要はあります)

知事でも大臣でも、傍からみているのと実際にその立場にならないと分からない事は沢山有ります。
もっと小さいことを言えば、会社の上司なんてのも同じでしょう。部下のときは「この上司は嫌だ。こんな嫌味も言うし、部下の気持ちなんて考えていない」と思っていても、自分がその立場になれば、言いたくない事も言わなくては成らない場面は多々あると思います。その時の部下は、過去の自分が上司に対して思っていたのと同じことを思っているかもしれないのです。因果応報ではありませんが、世の中そんなものでしょう。
宮崎県の移動制限も残す所一か所になりました。やっと先が見えてきた感があります。また、大雨をもたらした梅雨もあけてきました。まだまだ油断はできませんが、一筋の光明が見えてきた事は共に喜びたいと思います。

誤字訂正です。「開設者」を「解説者」と表記してしまいました、訂正します。

宮崎県民として。盲目的に支持する事だけが為になるとは思いません。全て国が悪かったと、国が国がと論点をすり変えて良いか。県・自治体自身の初動の不徹底が有ったのですから、そこは認めて自分でも検証しないとまた同じ事の繰り返しになると思います。10年前も「何で申告したんだ」と獣医師をこき下ろしていたのは宮崎県民でした。そこを恐れて家保も大げさになる事態を避けたい、と判断したのかもしれません。県の責任者としての行動が今後の宮崎の復興に直結する事を考えて欲しいと思います。宮崎県の特定の方の事だけを代弁してしまっている事を気付いて欲しいと思います。
100%の盲目的過信は有り得ないし、人間だれでも間違う事は皆さん承知の事かと思います。ただ後で間違いでした、と言って済む事と済まない事が有ると思います。どういう事になっても、最後に困るのは宮崎県民です。
 何故宮崎ナンバーお断り、宮崎からの試合は自粛して欲しい、となってしまったか。悲しいですが「宮崎県の対応が信じられないからはっきりするまで距離をおきたい」って事です。そこへまた安全宣言の為だけを優先する県(家保)の姿勢に同じ県民として私はとても疑問を持っています。その県(家保)の責任者は知事です。
 最初の特例を要請した家畜改良事業団(県・知事)は移動前の同一施設での農場の状態を何を「根拠」に判断したか・移動・移動先での対応・移動後の発症について洗浄国復帰への手続きに支障が無い様にやってくれたのか。知事も5月13・14・15・16日に何が起っていたのか管轄する家畜改良偉業団へ説明を求められたとは思いますが。制限区域内から制限区域外へ移動する時には血清検査で感染していない事を担保されたはずです。東国原知事が責任者とならされている県の施設ですので。さらに16日の前に慌てて移動し、途中で変更した尾八重は野生動物の棲息する森林を隔てて他県と接しています。そういうイチかバチかの判断をしたのはみんなの知事って事になるんですよ。アルゼンチンみたいに一部地域だけ非洗浄地域の指定で隔離されたらどうなさいますか。そうならない様に農家は黙って受け入れたのですから。安全宣言をするからにはきちんとした確認をされたという事ですよね。
 洗浄国復帰の手続きに支障をきたして復帰が遅れてただ安いだけの口蹄疫発生国からの畜産物と競合する事になり、日本中の畜産農家を経営難の危機にさらしたら誰が責任とりますか?安全だと目視した食肉を他県に送り出してウイルスが拡散したら誰が責任とりますか?
今回のウイルス蔓延は初発の発生を目視だけで見逃した結果が招いた爆発です。獣医師さんはもしかしてと心配してきちんと血清検査して家保(県)へ送っています。
 主役前大臣目リアル台本、演出政治主導、控え小委員会、でワクチン接種した後、早期出荷が頓挫してそのまま約1ヶ月も放置しています。接種農場の周りには沢山の家畜がいます。野生動物もいます。お抱え獣医師が蔓延状態になるまで申告しない安愚楽牧場も。
 トップ・専属獣医師は申告しない、アニマルウェルフェアをうたいながら感染すると飼料はけちる、床変えもせずどぼどぼになる、それをかわいそうだからと抗議した方を解雇する、耳標番号も頭数も食い違う様な、ワクチンを接種される(立ち入り検査を避けられない)直前に申告する様な農場を信用して良かったのかとても心配しています。51パドックの内10パドックしか目視検査せず出荷再開されています。それは県外へ動いています。輸入牧草・車両色々な導線が同じ地域で様々に繋がっています。
トレースandアビリティからも明らかになると思います。追及の結果も宮崎県家保の方針の下に行われた、という事になります。その監督は東国原知事です。
 周りが支持率が高いからって何も進言しないと正しい情報が上がらず、気付かない内に本人が間違った方向へ走ってしまって、気付いた時には行き止まり。そうなる時にはどんな議をブログで主張しても手遅れです。「すみません、良く聞いてませんでした」とは言えないでしょうし。

いばとん様 
はじめはして。被らせられるのと被るのとでは大きく違いますし。乗せられてしまった後では遅いので心配ですね。

一読者様 doll24様 
180度変わったのではなく180度変わって欲しかったんですね。他県では種牛特例自体がエゴだと思われていますが、ぎりぎりの所で認めて黙っている状態だと思います。処分された他の種豚・母牛・母豚・搾乳牛・子豚・子牛・肉豚・肉牛・産まれる前の子豚・生まれる前の子牛みんな同じ扱いをして欲しかったのに、形上感染する前なら移動が認められるのに黙って受け入れた下さっていますので。その方たちが訴訟を考えたらどうなるでしょうか?「知事私たちの牛さん・豚さんも価値が有ったんです。一生懸命国にお願いして下さい。」そこに2回目の主張を援護する事は私は出来ません。それは東国原さんの為を思うことにならないと思います。
ZOO様 
HAZIMEマシテ。薦田さんの「知事は一生懸命残そうとしてくれて感謝している」という言葉はワクチン接種以来「民間と県種牛は価値が違う」と切り捨ててきた家畜改良事業団・県・知事が7月になって急に保護の姿勢を見せた事に驚き、少なくとも話し合いに初めて直接来られた知事に感謝されたんだと思います。それまでファックスで通知するだけで一回も来てませんし。
県人が口にする「議」は理屈や文句のことです=同感です。ブログの内容を見ればそのまんま議ですもんね。

taked4700 
HAZIMEまして。変わったお名前ですね。テロって表現は宮崎県民に必要有りません。曲がると伝染しますので。
コンソメ様 
はじめまして。変わったお名前ですね。

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