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2010年8月 4日 (水)

宮崎口蹄疫事件 その66   官僚の伝統芸のスゴサとは

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人を殺すにゃ刃物はいらない。「噂」を立てて、じっくり待てばいい。そんなやり方が今のお国のやり方のようだ。あ、もちろん口蹄疫の話だ。それと今日は文体を崩すんで、いつもの端正な(笑)文体の方に馴れている方ごめんなさい。

疫学調査チーム第4回報告書概要という長ったらしい(これでもはしょってある)モノが出て、どひゃと気が抜けた。ああ、そう言う古典的生殺し術でやる気なのね。またなのねぇ~!とビンテージ武井(だったっけ)のように叫びたくなった。

よくやるテだよ、官僚が。第6例までは疫学的に逃げようがないから初発と確定した、と。

第6例初発と書いたら、ここが日本の感染ルーツのどん詰まりなんだから、「ここに初めに外国から入りました」とお国は言っているわけだ。なら、もうここから遡及するしかないわけっすよ。

え、宮崎県へのアジアからの観光客ルートもあるっしょって。ないよ。だって、なら中国人観光客なんかわが茨城空港からわらわらとウンカのように来てるもん。韓国とも上海とも直行便ある。これがなんと往復4千円だぜ。関係ないか。

でもわが県は今のところ大丈夫らしい。観光客なら、もう全国アッチコッチで出てるよな。

輸入器材は感染可能性としては残るが、調べれば特定なんか簡単だ。ならもう「人」しか残らないよな。

そして概要をよく読むと、「分離されたウイルスは今年に入って、韓国、香港で確認されたウイルスと遺伝子配列がきわめて近似している」と言っている。なにかもったいぶった言い方だが、気をつけてほしいのは、「韓国、香港」とあってあの中国がないことだ。

このような疫学報告書は必ず重箱の隅をつついたような書き方をする。可能性を列挙する。めまいがするほど呪文のような専門用語を羅列してズラズラ書く。だから概要に中国が「ない」ことは、疫学チームが中国からの感染ルートは「ない」と思っていることだと私は思うよ。

同じ理由で中国からの輸入藁もなし。ここからだったら全国に出てる。概要にもスッパリ否定してある。

となると、疫学チームの概要は、そこはかとなくひとつの方向を見ろと言っているのがわかる第6例が初発だと、そして韓国か香港から侵入した、と。私たちには常識の範疇だが、そうお国も言っているんだろうな。

これを読む者はとうぜんこう思うわな。「第6例に韓国、香港から侵入した」って。そう明らかに書いていないが、そうとしか読み取りようがないじゃないか。いちおう香港って書いてはあるが、これは疫学上の可能性で、実際は第6例と結ぶ線がないのは周知の事実だから、「韓国から第6例に(人を媒介にして)入った」と言ってるのも同然だ。

そしてそこで出てくるのが、巷間の「噂」、ルーマーだ。今、これには触れたくない。誰が発信源で、誰が流したか判らないがひとり歩きする。まだ状況がホットだから真実と悪意のうわさを分別できるし、この私もせっせとやってはいるが、やがて半年、一年たてば噂は有象無象が合体した「事実」とやらになっていくんだろう

だから今私が問題としたいのは、お国のやり口だ。ここまで書いて寸止めにしたその方法のえげつなさだ。

なぜか?たぶんなんかお国に痛いハラでもあるんじゃない?それ以上概要で書くと我が身可愛さの権化である官僚の責任問題に飛び火するようなナニカが。

だからここで寸止め、生殺しにした。お後は巷間の「うわさ」にお任せしますってね。皆さんご承知の「うわさ」については、お国は否定も肯定もしませんよ。想像して下さいね、というわけだ

そんなことを匂わせれば口さがない連中は活気づく。そしていつの間にか噂が「歴史」になってしまうという寸法だ。

なんてインケンなんだ。自分の責任も逃げられて、しかも自分はそんなこと言ってないとシラばっくれることもできる。ほとんど芸術的だね。官僚の伝統芸だ。

しかしこんな幕引きで本当にいいんだろうか。ほんとうにいやな夏だ。

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口蹄疫問題」カテゴリの記事

コメント

ダメだ!ダメだろ!!

いや、県職員や農協や獣医に知り合いや同級生もいるんですが。

いつのまにか「醜いお役所仕事」に絡め取られて、高給安泰な生活をしてる奴(かつての仲間)も沢山見てきました。変な優越感を持って「俺たち勝ち組さ!」と、平然と宣うかつての劣等生もいます。

なんとかならんのかと、歯痒い思いでいっぱいです。
平時でこんなだから…非常事態発生時の所じゃ、どんだけグチャグチャの人間関係が発生してることやら…
心が痛いです!

俗に言う、霞が関文学か・・・
その作文力がOIEに認められて、すんなり日本の清浄国復帰ができれば、万々歳なんだけど・・・

昨日以前のブログと比べ、あまりに文体が違うので読んで混乱しました。
せっかく理知的なブログと出会えたと思い、日参していただけにがっかりですね

一応プロフ覧のアドレスにメールしておきました。

まっとうな科学者のすることでないです。 絶対にOIE報告は変えないと、同業者から反論が出ないのが、不思議。 FMDVを日本では、動物研しか取り扱いできない無い様にしているので、皆専門外になってしまうので、反論しずらいのです。

動物の現地疫学調査は、この程度かと・・・ だから馬鹿にされるのです。

H5N2も検出された、株もワクチン株との照合まで、していませんし。

まあ、現状の疫学調査レポートは、大学の卒論レベルにも、達していない内容ですから、科学者が信頼できる基礎データの出典や、測定分析方法の明示、なにを、基準にしたか?など、まったく書かれていませんので、科学者は、見ないでしょうね。一貫性がありませんので、あくまで、政治的な報告書なんでしょう。

グラフがあっても、単位の記入がないようなもの。
検査方法は、OIEコードどおりと言うかもしれないが。。それにしても、いい加減。

理科系のボスで、こんなレポート採用する人、居ないでしょう。

少なくとも、検体の分析データーが、公開されれば、大抵の国民は、もう少しまともな、レポートを書くのでは?

「北海道」様。転送したい情報があります。メルアドをお教えください。

韓国ルートも無いです。これは、RNAから出てます。香港ルート(中国はRNA報告が無いので、香港報告が頼りです)は、まだのこります、輸入資材ではなく人(日本人旅行者含む)。

濱田様
アドレスは、以前にも送りましたが、届いていなかったかな?コメントに併せて送ったのと、かなり前には、濱田様にメールも送っています。
このコメントは削除していただいて構いません。
アドレス届かないときは、もう一度コメントでお知らせください。

濱田様
水牛農場が当初6例目からいきなり1例目に遡った経緯。農場側も獣医師も正直に調べてくれ、と訴えていたのに。
・3月31日採材:スワブ採材と採血検体
・3月31日の一例目発症と確定さかのぼった検査結果はスワブのみ。(県が報道陣へもコメント)
・なぜここだけ「侵入が3月中旬だった」と疫学調査チームは断定出来たのか。安愚楽牧場の遺伝子解析はどうなったでしょうか。水牛農場での3月31日の抗体検査のデータはいつ判明し、どこに行ったのか?

 宮崎のほかの地域でも「水牛が持っていた」「研修生を入れていたのを隠していたから蔓延させた」と結論しつつ有ります。
 日本でここでしか触れられなかったモッツアレラチーズを身体一つで作り上げてきた農家さんでした。県も視察するルートに組み入れていた様な農場です。今までとは手のひらを返した様な。県も知事も何も擁護する姿勢がなく、国の疫学チームの結論をそのままにしています。

地元でも、ネットでも奇妙に具体的に流れる噂。本人が、地元への配慮でやんわり否定されるだけにされていて。何も反論なされないので県内でも他の地域でも感染した水牛を持ち込んだ、という話さえ定着しつつあります。
そこへ国の疫学調査の発表内容です。

①県主導の訪問団…3月に複数回、4月に1回
宮崎県推奨ルート…県事業団→水牛→試畜場→ワイナリーで食事
②研修生…3月に実施
 2~5名が空港からまっすぐ来て10~2週間ほど直接作業
 国が以前から計画していて畜産事情に疎い国会議員が九州内で打診。水牛農場だけが議員の近所だったので断れなかったため受け入れ。
議員さんも地元ではっきり説明されないのでバッシングされるがままです。実家もあるのに

*この導線の動きが本当に全て水牛農家さんだけに繋がっているのか?県外の方をいいことに被せていないかが心配です。

 本当は安愚楽牧場で部外者からの発生申告で、発覚した時の遺伝子検査が解明のカギだと思います。(ここの大規模農場と水牛農場の飼料業者は共通しています。)
ブルーシートでウイルス隔離出来ないか検討する程の発症頭数。その時の採血からの遺伝子検査内容を発表せず、水牛農場のみを強調する国の姿勢、それに同調すらしている県の姿勢を疑問に思います。

 飛び火発生の時に細かく業者や農家を回った様に、今回も安愚楽牧場に関係する業者、獣医師、初発10件の農家全てを回ることを期待していました。意図的に調査チームの立ち入りポイントを決めている気がします。
 飛び火発祥の時も協力運送業者のせいにされかかっていました。それに打ち勝ったのも本人達の反論のおかげでした。再度疫学調査もやり直していました。

 担当獣医師の方も実名で取材に応じられて、勇気ある発信をなさっています。10年前の宮崎での口蹄疫で、発生をすぐに疑って検査を依頼された獣医師さんは、地元ですら「なんであんな大げさになる様に検査させたんだ」と非難されていました。あの時も県が主体的に初発についての具体的調査結果を公表しなかった事が影響し、やり場のない力が獣医師さんへ向かった様な感じでした。
 
 本来は初発でなかった可能性がまだ残っている農家を意図的に初発にしてしまう事になれば、今後もいよいよ感染疑いの農場が申告しにくくなってしまう事を危惧しています。

みやざき甲斐の発言に、同意します。

なぜ、水牛農家は、少なくとも、農水に対して、きちんと、説明を、文書で、求めないのでしょうか?

電話や口頭で、いくら言っても、後から、聞いてないと言われるだけなんですが、(これは、国、県の常套手段です)

事実かどうか判断に苦慮していることが二つあります。

①水牛農家に研修生の話

②7例目農場の発症時期が2月という話

ネット上ではわらわら出てくるんですが、一次ソースまでたどれるのがなくて。

>宮崎のほかの地域でも「水牛が持っていた」「研修生を入れていたのを隠していたから蔓延させた」と結論しつつ有ります。

素朴な疑問ですがそれは何がソースなんでしょうか?
まさか地元の右系ローカル紙じゃないですよね?(これはよくこう断言される方がソースとしてこの新聞を掲げているため)

>なぜ、水牛農家は、少なくとも、農水に対して、きちんと、説明を、文書で、求めないのでしょうか?

本人名義で、もしくは弁護士を代理に立てて弁護士名での「内容証明郵便」にて疫学的に説明を求める、ということになりますか。
その際は「記者会見」も必要です。

あ、弁護士は地元外の方がよろしいかも。

>検索したら分かります。

マキさん、どこかしっかりしたサイトありますかね??
うわさ、与太、眉唾ならいくらでも出てくるんですが。
できれば拙宅のコメント覧で直リンしていただければありがたいんですが。

①水牛農家に研修生の話

②7例目農場の発症時期が2月という話
>>>>この2点は、非常に、根拠が薄いような???
信頼あるソースは、まだ、私も発見できてないですね。

ただ、言えるのは、6例目と7例目は、飼料供給団体が、同じらしいと言うことですが、1例目から、同じ会社の飼料トラックが配送したとのことで、6例目の検体を採取したのに、同時に、7例目は、採取していないらしいですね。
それが、事実なら、7例目から6例目へ感染したとの推測もありえると思います。10例目の豚へ大量にウイルスを持ち込んだのは、都農、川南の牛農家のどこかでしょう。感受性からして、牛優位と判断すればの話ですが。。

飼料供給もとで疫学関連つけると、かなりの農場が該当します。
区切るとすれば運送日と車、運転手まで絞ってれば別ですが。
それと、タンクのロゴが同じでも中身が他メーカーって事も普通にありますし。

しかし、あちこちでコメントつけあうのもしんどい。

濱田様
すみません少し脱線します。
安愚楽(高鍋)で家伝法違反の疑いが公式に発表されはじめています。

宮崎日日新聞(8月5日朝刊より)
 経営会社の関係者によると、高鍋町の大規模農場で5月21日朝、牛舎の見回りをしていた農場主任らが大量のよだれを出している牛数頭を発見。この牛舎では直後に従業員の出入りが禁止された。
 昼頃開かれた従業員のミーティングでは、もう一人の主任が「口蹄疫が発生した」と発言。しかし、同日夕方のミーティングで「間違いだった」と否定したという。
 同農場ではその後、5月23日にワクチン接種を実施。県によると、農場側が牛の異常を家畜保健衛生所に届け出たのは25日で、翌26日に遺伝子検査で3頭が陽性となった。…記事引用

 同じ時期に安愚楽牧場は3農場同時に申告しています。3農場ともワクチン接種が避けられない状態になるまで申告していません。さらに6月24日から埋却処理に立ち入った時には3農場で200頭以上頭数が合わず。耳標番号も死亡したはずの牛が生きていたり、ここにはいないはずの牛がいたり。
 さらにこの5月末の発覚後、飼料給与を絞ったために6月24日の埋却処理に立ち入った時には子牛も死亡が多数で農場に積み上げられた状態でした。
 この牧場のホームページに出ている口蹄疫の対応「アニマルウェルフェア」はでまかせです。もう隠しようがないでしょうね。何も感知していない地元従業員を首切りし、児湯本部の管理部長は居残ってますが。
 家伝法違反・獣医師法違反(知ってて届出義務違反)、トレサビ法違反(耳番号)、出資法違反(オーナーへの虚偽報告…牛の居場所)。家伝法に違反した農場に補償金はおりるのか?
 発症申告してからも埋却地探しが難航し、地元市長や市議の一部がこの安愚楽牧場の為だけに奔走する始末。他の一般農家は放置して。周りの農家はワクチン接種となっても一切発症させず、牛を最後までかわいがっていた方々です。
 こんな牧場を宮崎家保は信用してよかったのか。51パドックのうち15パドックしか立ち入りを受けていません。採血も100頭だけです。生き残った西都から、生体のまま名古屋市場への出荷は異常なペースで進んでいます。20ヶ月令の牛まで。何をそんなに急ぐのでしょうか?制限解除以降、今まで。名古屋市場へ。


生き残った西都から、生体のまま名古屋市場への出荷は異常なペースで進んでいます>>>>>

これは、今のところ、都城からなのか、西都なのかは、名古屋市食肉衛生検査所からの情報では、わかりません。ただし、宮崎県産のと畜量は、ざっくりと、4月20日以降、移動制限全面解除までは、減ったそうですが、本日現在は、4月以前に戻っているとのことです。と畜場では、口蹄疫は、目視検査しかしませんので、症状が出て居なければ、そのまま流通しますね。

名古屋で、と畜前の目視検査では、臨床症状は、いまのところ、発見されてないそうです。
なお、目視検査の要領については、名古屋市から現地に、と殺要員として派遣された獣医さんから、ある程度、情報を得ているようです。愛知県の家保管内で、情報共有か。。ってところです。

>名古屋で、と畜前の目視検査では、臨床症状は、いまのところ、発見されてないそうです。


生体の個体識別番号、そのあと流通する牛肉の個体識別番号、これが一致するか調べる(DNA鑑定)ためにと畜場でと畜され枝肉になった時点でサンプルが採取され、直ぐに冷凍保存されているはずです。後日それを調べてみれば・・・

でも国内に調べられるとこは、あそこだけか。

りぼん様 はじめまして。正確なコメントありがとうございます。臨床症状が無いのは安心致しました。発症しても申告を意図的に遅らせいた事実も捜査の過程でやっと表に出てきました。そんな農場の「自己申告」を真に受けて他県に生体移動をさせている事を非常に心配しています。発生農場からの疫学上同一農場なのに、宮崎家保は目視だけで済ませてしまいました。処理後の肉が冷凍庫から移動するとまた注意が必要だと思っています。

現役養豚家様 飼料でも濃厚飼料と牧草類では流通形態が異なり、安愚楽牧場と都農・川南地区では牧草類だけが販売会社・車輌が共通しています。濃厚飼料はタンクが全国トップシェアで共通していますが入れる飼料メ―カ―・配送会社(運送車両の大きさ)が大きく異なり、追跡は容易かと思います。青ナンバーの会社ですので運行記録はきちんと残していないと事業所免許の取り消しになりますので、疫学チ―ムでも追跡は出来るはずです。
(すみません、初心者向けみたいな内容になりますが…)

日報からの追跡は私もどこかで書いたんですが、
調査がそこまで突っ込めるかどうかと、危惧してます。

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