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宮崎口蹄疫事件 その88   緊急ワクチン接種と殺処分を検証する

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ようやく8割がた復旧しました。cowboyさん、アドバイスありがとうございます。結局古いキーボードを押入れから引っ張りだしていじくって使っています。

さて、終結宣言も出て、家畜市場も再開されひとくぎりが着きました。もちろん、再建の道はまだまだですが、ここの時点でいくつか私の心にひっかかったてきたが、状況の急展開の中で埋もれていったことを少しずつ取り上げていきたいと思います。

まずは、殺処分です。今回のやりきれなさは、いうまでもなく30万頭頭弱の家畜が殺されていったことでした。これは宮崎県民の精神にも゛肉体にも傷を残し続けることでしょう。

私は殺処分について意見が変化しました。ブレたと言われればそれまでですが、当初の私は殺処分について懐疑的でした。

それがパンデミックの様相をもつに至って私の中で、殺処分やむなし、やる以上は防疫原則に忠実に徹底して実施せねばならないというふうに変化していきます。

なんとはなしに変身したというより、わかっていて意識的に変化しました。この「変化」をしっかりと自分自身で検証してみたいとかねがね思ってきていました。しかし状況が展開する中では極度に選択肢は限られてしまうので、ひと区切りするまで待っていたわけです。

私の持っていた「殺処分懐疑」を少し説明するとしましょう。まず、私は初動における殺処分まで反対していたわけではありません。感染が確認されれば、患畜、疑似患畜を数十時間以内に殺処分せねば、感染を止めることは不可能です。これは口蹄疫防疫のイロハのイで懐疑の入り込む余地はありません。

問題はそこからです。その最初の初動制圧が破綻した場合です。初動がうまくいき感染が初発の発生点から限られた狭い範囲内で治まっていれば、殺された家畜も浮かばれようものです。

しかしこの発生確認と同時に半径10㎞と切ってしまい、実際の感染ルートや飛び火の状況を血清検査もなしで処分対象とすることではないはずです。

つまり、科学的な根拠に基づいて殺処分はなされるべきであり、半径10キロ以内はすべて感染している、が故に殺処分確定というのは、いくらなんでも科学とは無縁な野蛮なものに思われます。

家畜の殺処分は家畜のみならず、畜産農家にとっては死刑宣告に等しい重大な宣告であり、軽々に状況に押し流されて決定すべきことではありません。

念のためにお断りしますが、今回の事件において「こうすべきだった」という結果論をくどくどと言うつもりはありません。今回発生点からの発生動向調査がなされなかったことに対して、いまさらながら非を鳴らす気もありません。

一言で言えば、防疫現場も県対策本部もそして国さえも、皆ありえざる状況にパニックだったのです。国の報告書を読むと粛々と防疫に勉めましたという感じですがとんでもない。国には情報が上がらず、県段階では何なんだかわからない、誰も状況に先んじた意思決定ができない、ということだったに過ぎません。

4月中の「殺処分は財産権のうえからも簡単にできない」という赤松前農相の方針は県も同じであり、第10例の県畜産試験場の豚感染の爆発をみるまで、殺処分に対して躊躇し続けていました。

しかし、これが致命的な判断ミスとなり、豚感染によって増幅したウイルスは一挙に川南地区をなめつくし、国道10号線に沿って感染拡大していきます。

私は今になると、この「躊躇」を甘い判断だったと一刀で切り捨てる気にはなりません。それは現場を預かっている立場の人間にしてみればありえる躊躇でした。現場農家の重さを知れば簡単な意思決定ができなかったのです。

ただし、今後にまた必ず来るであろう口蹄疫の大流行に対して、このような意思決定の遅れと躊躇を再現してはなりません。

話を戻します。口蹄疫初動制圧が失敗に終わった後は、緊急ワクチンしか方法はありませんでした。このことは私は4月段階から主張してきました。
これは私自身、ニューカッスル病(ND)という強い感染力を持つ鶏伝染病の大流行時に、不活化ワクチンの緊急接種を武器として防衛に成功した経験が実際にあったからです。

私は4月段階で緊急ワクチンを投入すべきだと思っていました。そして緊急的なワクチン投入と、血清検査の併用で、殺処分の範囲を極小化するべきだと考えていました。

そして当時の私は(といってもたかだか4カ月前ですが)、「清浄国からの離脱も視野にいれよ」と主張しました。清浄国という前提をはずして考えたらどうかと思ったのです。

この緊急ワクチン接種⇒清浄国離脱という考えは、今になって振り返ると結論が飛躍しています。緊急ワクチンを接種して、殺処分を極小化し、なおかつ口蹄疫清浄化へのルートを探るべきでした。

清浄国復帰と立てるからたいへんなのであり、それをを離脱してしまえば、口蹄疫は一定の時間で自然治癒してしまいます。とうぜん痩せて商品価値が下がりますが、殺すよりましでしょう。

ただし、ご承知のように、いったん清浄国を離脱してしまえばOIE(国際獣疫事務局)のコード8.5.8で牛豚の輸出入が大きな制限を受けます。現実にはありえない選択でした。これについては後述することにします。

ですから今私は、血清検査⇒緊急ワクチン⇒殺処分極小化⇒清浄国復帰のルートを探るべきではないかと思っています。

たしかにOIE陸生動物規約では、口蹄疫清浄国の復帰に対して、感染した牛の摘発した後の殺処分と血清検査を求めています。

しかし、同時に緊急ワクチンを接種した場合には殺処分されてから3カ月間か、あるいは、ワクチン接種をしてなおかつ殺処分しない場合でも、その接種群の血清検査(FMDV非構造蛋白に対する抗体を検出する血清学的発生動向調査)を実施して感染していないことを証明できれば、6カ月後に口蹄疫清浄国復帰を申請できます。

なにがなんでもワクチン接種⇒殺処分だけが清浄国復帰へのルートではなかったのです。

このことは、ELA(欧州家畜協会)が7月10日に、「大量の殺処分によらず、迅速な遺伝子検査と、ワクチン併用」を促す文書を農水省消費安全局に送付していることからも、一定の国際的なコンセンサスではないかと思われます。

この問題については次回も続けます。

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コメント

濱田さんの苦悩を安易にブレた!なんてとても言えませんよ。
辛く、悲しく、やりきれないことばかりです。
そして事態はみるみるうちに刻々と変化・拡大しました。

誰が責められようか!


もし「赤の他人が何を偉そうに評論してやがる!地元の苦しい気持ちも知らずに!」
と言うなら、5年前の茨城鳥インフルエンザ騒動の時に、どれだけの方が支援・応援の言葉を自分のHPやブログで(理不尽にも訴訟のリスクや脅迫まがいに合いながら)発してくれましたか!?
また、京都の鳥インフルエンザ発生農場の悲しい結末を、説明して責任を持ってくださる人はいますか?

私はブログ主の濱田さんを全面的に支持します!

今日はちょっと激しいコメントになっちゃいましたが、つまりそういう主張です。

我が国全体の農業・畜産を真面目に考えただけです。


みやざき甲斐さん。
いろいろとあるんでしょう。私には想像に余ります。
無理しないで!
でも今まであなたの貢献は絶大でした。
暑く苦しいなかで追跡調査を続け、仲間を鼓舞し続けるなんて、普通はとてもできないことです!

「頑張れ!頑張れ!!」
の気持ちは全く変わりませんが、いろんなプレッシャー(綺麗事ではないこと)を想像してます。
なにより、お身体は大事になさって下さい!

投稿: 山形 | 2010年8月31日 (火) 09時30分

ここ、えびの市でも、ワクチン接種の話が、当時の山田副大臣自ら、えびの市長にありました。えびの市長は、感染が拡大する状況ではない為、断ったという経緯があります。このことから、管理人さんの仰るとおり、積極的サーベーランスに基づく接種計画ではなく、「お宅の地域でも口蹄疫出てるんですから、範囲を適当に決めて、ワクチン、打っときます?」くらいの感じしか受け取れません。
児湯地区の半径10km以内という大雑把な範囲も、サーベーランスが十分できる時間が無く、緊急性が優先された設定だったのでしょう。本来は、最優先でサーベーランスが実施され、最小限のワクチン接種範囲設定が成されるべきと思います。東側は、日向灘なのですから、むしろ、サーベーランスは、全部陸地より、楽(?)なはず。

また、今回のワクチン接種は、殺処分前提ですから、殺処分しなければならない家畜が増えてしまうというデメリットと、感染拡大が抑えられるというメリットがあったと思うのですが、結果として、実施したことによって、終息までの時間は、どれほど、短縮されたのか(伸びた可能性も)、公式な発表がなされていません(某ブログで、「1週間程度短縮された」という記事は読んだことがありますが)。このことを検証しないと、接種を受諾した農家、殺処分された家畜は、浮かばれません。

それと、殺処分前提のワクチン接種の実施時期(条件)の判断基準はどうなっているんでしょうか。例えば、コンタンさんのブログにあるEDRという数値が連続10日間、1を越えたときには、実施するといった定量的な基準を設けるべきだと考えます。今回は、どうも、「こりゃぁ、このままだと、感染止まんないみたいよ、知事。ワクチン、打っとかないと大変なことになるよ。どうする?一緒に記者会見するからさぁ。打っとこうよ。」っていう感じの展開にしか見えないのですが。

投稿: Cowboy | 2010年8月31日 (火) 10時39分

緊急ワクチンと、殺処分が間に合わない場合の殺処分回避の問題は、方法論が目的的にシフトしそうで、慎重にならざるを得ません。
 「初動制圧が破綻した場合」に詳しくなると、破綻しても、まだ大丈夫だということになって、現場で、その時々にやらなければならないことがなおざりになってしまいます。
 なぜ破綻したかについて、もっと分析しなけらばならないと思います。偶蹄類の口蹄疫で、子豚の死亡率が高い。各農場では、決して風邪程度の経済被害ではなく、また伝染速度が速いという事実で地域経済、国の経済をおとしめる。
 「殺処分にいくらかかるか知っていますか」に象徴されるように、なんとか殺処分を回避しようとする、できない理由探しが始まります。埋却地が無い、種牛を助けたい、、。
 不適切な目的的に方法を探すことは厳に慎まなければならないと思います。
 畜産家には感染ルート、「何処の農場にどうやって入ったか」が、心配で気になることでしょうが、今回の口蹄疫流行に限っては、いかに確定診断後の4月末から5月上旬のゴールデンウィークに現場関係機関が働かなかったか、が最大の問題点だと思います。赤松元大臣の外遊のみのせいではないはずです。
 口蹄疫の農場診断に、家保から1日3度も出入りするのに、その公用車が同一敷地内で交差する(派遣獣医師報告会)。そんなお粗末な現場で誰が責任を持って防疫をしていたのでしょう。
「誰も状況に先んじた意思決定ができない」 そうでしょうか? 現場にいた獣医師なら、ウイルスが生体内で増殖していくことは解っていたはずです。だからこそ開業獣医師は殺処分に全面的に協力したのではないでしょうか?
 私は埋却地が無くとも、殺処分をすべきだったと思います。腐敗が進めば否が応でも、埋却地探しが加速すると思います。
 ワクチンも良いかもしれないが、接種にもコストがかかっているはず。ワクチン接種後の感染の検査も含めいかなるコストが掛かるのか。ワクチンメーカーが儲かるだけでは困ります。
 欧州畜産協会とはどんな性格の団体なのでしょう。パンデミック後のことは、そうかもしれません。でも
パンデミックにならない方策が必ずあるはずです。

投稿: 森田文弥 | 2010年8月31日 (火) 13時58分

ここの部分は下記のとおりですね。

清浄化復帰にいたる月数

1.ルーチンにワクチン接種をしている国

①緊急ワクチン接種の場合 6ヶ月

②緊急ワクチン非接種の場合 24ヶ月 

2.ルーチンにワクチンを接種していない国

①緊急ワクチン非接種の場合 3ヶ月

②緊急ワクチン接種(接種家畜殺処分) 3ヶ月

③緊急ワクチン接種(接種家畜非殺処分)の場合 6ヶ月

ご参照 私のブログ記事
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=1266

投稿: Sas | 2010年8月31日 (火) 14時20分

マーカーワクチンについては、今後議論の余地があると考えます。
正直、清浄国、非清浄国に関しては、国民的議論が必要ではないでしょうか?
それがもたらす功罪を全て明らかにして真に国民的議論に付するべきです。それが食と農に対する答えになるのではないでしょうか?
これほどまでに日本人が農業に興味を持った機会はなかったと思います。今回が良い機会ではないかと個人的には考えます。

投稿: 一宮崎人 | 2010年8月31日 (火) 22時09分

私に、わからないことは、
今回使用したマーカーワクチンは、OIE認定ワクチンでしょうか?(ステージ3、それとも4?)
また、現場の川南地区を、ワクチン接種群として、地図上で、区分けできるような農場の位置関係だったでしょうか?
FMDV非構造蛋白に対する抗体を検出する血清学的発生動向調査が出来るようなワクチン接種前の疫学調査データがあったのでしょうか?
ワクチン接種し、血清検査した家畜を枝肉、精肉にするのに、移動制限区域内に、ワクチン接種家畜専用の食肉加工場があったでしょうか?
また、内臓等処分できる焼却処分場は、あったでしょうか?

http://www.hanaki-eng.co.jp/dataroom/centre_list.htm

現状、九州地区の家畜は、九州のみで、枝肉にしている訳ではありません。現場付近で、加工できなければ、ワクチン接種した家畜が、東京、大阪、名古屋などの食肉加工場へ生体が持ち込まれることになります。潜伏期間の10日間は、外観では、発病しているか、わかりません。
このわからない家畜を、都市部の食肉加工場へ持ち込む危険性は、大変なものですが、それでも、持込みますか?

などなど、日本の食肉加工体制が整っていない以上、すべてと殺したことは、やむを得なかったと思いますが。。

全国で、牛が8,500頭/日しか解体できない状況で、ゴールデンウイーク明けの急激な感染拡大に、追いつかないのでは?

ワクチン接種した食肉を、国民が購入するかも問題ですね。

投稿: りぼん。 | 2010年9月 1日 (水) 07時16分

皆様、各々専門家の見解をお出しになってますが、「ウイルス伝播を食い止めるワクチネーション」と「清浄国復帰への戦略・展望」
極めて重要なことと考えます。

私のようなハンパ者の農業応援団には大変勉強になります!
この議論が深まっていくことを希望いたします。

尋常じゃない猛暑に、台風襲来の季節になりました。
皆さん御自愛下さいませ!

投稿: 山形 | 2010年9月 1日 (水) 14時03分

宮崎人さんへ
東国原知事さんがブログ出「今回使われたのはマーカーワクチン」などといわれているので宮崎ではそんな認識名のでょうが、私の知る限り、今回日本で使われたワクチンは、Merial社のAFTOPORでKilledタイプのもので、マーカーワクチンではないもののようです。
ご参照
http://www.cfsph.iastate.edu/Vaccines/disease_list.php?disease=foot-and-mouth-disease&lang=en
ちなみに、マーカー・ワクチンとは、精製時に非構造タンパク質(NS蛋白質)を取り除き野外感染の抗体と識別できるようにしたワクチンをいいます。

投稿: Sas | 2010年9月 1日 (水) 18時06分

あっと、
「宮崎人さんへ」でなくて「リボンさん」へのものでした。

投稿: Sas | 2010年9月 1日 (水) 18時09分

AFTOPORでKilledタイプのもので、マーカーワクチンではないもののようです>>>>
これでは、殺す以外に選択肢がないのでは?
緊急ワクチン、リングワクチン、ゾーンワクチン、マーカーワクチンなど、マスコミは報道しましたが、それら使い方が違うのに、混同してません?

投稿: りぼん。 | 2010年9月 2日 (木) 05時27分

国が備蓄している口蹄疫(O型)に対するワクチンの情報 「豚及び反すう動物用油性アジュバント加不活化精製口蹄疫ワクチン」 (メリアル社製) 製品名 Aftopor http://bit.ly/bbM8Nk

http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/k_fmd/pdf/bitiku.pdf

国が備蓄している口蹄疫(O型)に対するワクチンの情報
ウイルス(O型)に対応した国家備蓄ワクチンの概要は次のとおりです。
「豚及び反すう動物用油性アジュバント加不活化精製口蹄疫ワクチン」
(メリアル社製)
製品名 Aftopor
抗原の血清型: O型
形態:200ml容器
2~8℃冷暗所保存
用量:豚、牛及び水牛については、2ml、
羊及び山羊については1mlを
筋肉内接種
国における備蓄量:O型 70万ドーズ

投稿: りぼん。 | 2010年9月 2日 (木) 05時45分

結局、使ったワクチンは、緊急ワクチンをリング状に打っただけで、いわゆるマーカーワクチンと言う精製時に非構造タンパク質(NS蛋白質)を取り除き野外感染の抗体と識別できるようにしたワクチンでは、ないため、結局、全頭、殺すしかなかったのです。

「豚及び反すう動物用油性アジュバント加不活化精製口蹄疫ワクチン」
(メリアル社製)
製品名 Aftopor

投稿: りぼん。 | 2010年9月 2日 (木) 10時24分

まずFMDVワクチンのアジュバンド添加物質を日本の食品安全委員会が流通を認めていません。接種は、食肉、乳の流通不可です。 接種すれば、商業的価値はほぼなくなります。 精液、卵子に関しては農水が認めていません。日本で接種された生物は商業価値を失う事です。 基本的には農水も慎重であったようです。 

では、リングワクチネーションを行わず、感染拡大を制御する方法は、ゾーニングゾーンに封鎖しかありません。 半径10kmの外側から、殺処分、また抗体検査とPCRで検出して
圏外でと畜になります(発生農場の半径3km以内は、殺処分前提になりそうです?)。この作業が遅れればその間に感染の可能性も出てきます。 この二者選択です。 OIE科学委員会は2月です、この3ヶ月前までには、抗体検査等を終らし、ウイルス残留なしを成し遂げなければなりません。
 でなければ、圏外の畜産関係者から、宮崎を汚染地域として指定し、他を非臨時ワクチン接種清浄地域として申請するようにとの声が上がるかも知れません。 日本は地域主義に断固反対の姿勢の国ですし。

 日本の現状のワクチンは、殺処分前提として入れています。 ワクチン接種を行う状況とは、国益を揺るがす事態という事です。

 仮に早期に知事が決断した場合に、農水の反応は違ったかもしれません。 日本のワクチン接種は万策尽きた場合の手段なのです。

 この先、農水がマーカーワクチンの導入はほぼないと思います。地域主義が受け入れざを得ない状況とならない限り。

えびのの状況は万策尽きたの状況でもなかったです。


発症報告日から逆算すれば、101例目までは、5月2日までに、感染している可能性があります。 豚さんにいまで感染させられる量はどこから持ち込まれたのでしょう、  


国内で使用されたのは
Aftopor Monovalent (VBPR No. S-093)

marker vaccine にかんしては、
http://www.wipo.int/pctdb/ja/wo.jsp?WO=2009150429
least seven amino acids in the G-H loop such that the VP1 polypeptide lacks an RGD motif.

ですが。 削除されていないなくても。 3ABC,3Bで、ELISA でも可能とのこと。 ただし、精度に不確実性が伴いますから。不確実性をどう見るかは、各国の判断です。
UBI
http://www.unitedbiomedical.com/Product/Default.asp

日本も、ふるから、2B競合ELISAやってはいます。

http://www.niah.affrc.go.jp/project/fmd/fmd-03.pdf


殺処分とリングワクチネーションについて、米国はどう見ているか。 テキサスをワクチン接種で切り捨てても、日本、韓国向けの輸出損失にはならない。 シビアですね。 貿易と防疫には奇麗事は通用しないから、最小での損害率でとめる必要です。 EUも米国も南米もFAOも地域主義を推進していることに注意です。
http://www.unitedbiomedical.com/Other/Detail.asp?SN=11&Classify_SN=1&MyName=FMDV
  

投稿: omizo | 2010年9月 2日 (木) 14時53分

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