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宮崎口蹄疫事件 その82  終結宣言にあたって  宮崎で起きた事件の真相は宮崎県民が簡明するしかない

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終結宣言が間近に迫りました。まさに待ち望んだ日です。他県の私たちですら祝杯を上げたい日が来ました。現地の皆様の喜びはいかばかりでしょうか。心からおめでとうを申し述べます。

しかし一方この宮崎口蹄疫事件は、早くも迷宮入りの様相をみせています。これだけの被害が出て、これだけ沢山の涙と命が流れました。しかし何もわかっていないことばかりです。

最大の迷宮は、いったいどこから口蹄疫ウイルスが宮崎に侵入したのかです。突如宮崎の地に湧きだしたはずもないのに、未だわかりません。

いやそもそも、どうして第6例が初発とされたのでしょうか?疫学的にそれ以上に遡れなかったからだけでしょうか。

ならばどうしてその初発への侵入経路を特定できないのでしょうか。第6例は曲がりくねった山道を辿った奥にあります。雑誌で紹介されたとはいえ、観光客がひんぱんに出入りするような場所ではありません。

まして外国人ならばなおのことです。外国人といってもウイルス株から特定できます。中国、香港、韓国のいずれかしかないからです。

別に警察でなくとも、第6例へのこの3カ国の渡航記録を調べればわかるはずです。あるいは逆に第6例の人が日本から行ったかです。これもパスポートを見せてもらえればいいだけです。

器材の輸入や輸入飼料用ワラならばもっと簡単にわかります。輸入業者を調べて、同じものを輸入した場所で、発生したかどうかを調べればその可能性は消えます。現実にしていないので、器材や藁ということはありえません。

なぜこんな初歩の初歩と言える「捜査」というのもおこがましいようなことができないでいるのでしょうか?

そして第7例の大規模農場にはどこから入り、どのような経路で持ち出されて拡散していったのでしょうか?

第10例の県畜産試験場も同様です。このような感染ハブがを果たしてしまった農場の真相究明は未だ手つかずです。

農水省疫学調査チームの報告書は、新たな情報が皆無なばかりか、「可能性がある」ずくめでした。疫学の世界は知りませんが、この世の中では「可能性がある」とは「ない」と限りなく同一です。街の興信所に依頼してももっとましなものを作ります。

県知事は解明を約束しました。ブログ記事を見て大いに期待したいと思います。宮崎で起きた事件は宮崎県民自身が解決せねばならないからです。

宮崎県民がみずからの手でこの不条理を解きあかしていかねば誰がやりますか?他県の人間がしますか?それはできません。私たちは手助けするだけのしょせん応援団にすぎないからです。

それはほんとうに苦しんで、苦しんで、血の涙を流した人たちがやるべきです。今でも死んでいった、いや正確に書きましょう、殺されていった無辜の家畜にお線香を手向ける人たちこそがすべきです。牛にわが子のように名をつける人たちがすべきです。

今なお残された汚染堆肥の山と格闘している人たちがすべきです。空の畜舎を毎朝見ねばならない被災者がすべきです。入金のない帳簿を毎月見つめねばならない農家がすべきです。

他県に行けばウイルスを持って来たように扱われ、公共施設を使うことも許されず、行事も開けず、高校野球に出場したわが子の応援にも行けない哀しさと屈辱を呑んだ宮崎県民自身がその手で解明すべきです。

「なぜなんだ、どうして私たちはこんな仕打ちを受けねばならないのだ!」と一度でも胸の中で叫んだ人たちがすべきです。

世の中には水に流していいことと悪いことがあります。この宮崎口蹄疫事件は絶対に水に流してはならない事件のはずです。他県の応援団のひとりとして、心から宮崎の再建を祈ったひとりとしてお願いします。終結宣言の日は、あらたな真相究明の第一日としましょう。

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コメント

いささか精神論めいてて考えが伝わり
にくいかもしれませんが・・・。
県民一人一人が“次、3度目は無いョ”
“県外に迷惑はかけんョ”って強く思う
ことではないでしょうか?

投稿: やごろうドン | 2010年8月26日 (木) 11時10分

やごろうドンと同じかなあ。
疲労困憊の宮崎の農家さんには厳しいことでしょうが…今日も堆肥処理ご苦労様です!

侵入経路と感染爆発に至る流れ・現場で起こっていたことを時系列で整理し、10年前とはどう違っていたのかも含めて検証が必ずなされるべきです。

応援してますよ!

投稿: 山形 | 2010年8月26日 (木) 11時30分

はじめまして。
たった今現役さんのとこから来ました。

主さん。
宮崎の人たちは疲れ果てているよ・・・。
心も体も財布もズタボロ。声をあげられる人が急激に少なくなってるのは圧力でもなんでもない。絶望してるだけ。日本すべてに。ヒョットしたら回りの人達にも。

そんな強い人達ばかりではないんじゃないでしょうか。金も不十分の上義務感だけでこれ以上負担を強いるのは少し酷かも・・・。

主さんの意見には大いに賛成だけど、宮崎のいとこと電話してそんな気分になりました。時間がいるのかなあ。

投稿: 仙台会社員 | 2010年8月26日 (木) 20時42分

こんにちは。お久しぶりです。帰省してネット環境にないところにいましたので今週は情報を追うのに忙しくしております。

濱田さん、いつぞやは私のコメントにお返事ありがとうございました。

今日終息宣言が出されたようで嬉しく思ってはいるのですが・・やはりまだ手放しで喜べないですね・・。

疫学調査についてはムッチーさんブログで全くなっていないと言っておられますし、ブログを読む限りでは徹底究明への決意を感じました。

【国の疫学調査隊の調査の仕方には私は多くの疑問を抱いてます。何故なら一緒に疫学調査の聞き取り調査の現場に立ち会いましたからね。

川南町で最初に発生した地域、農家には疫学調査隊の聞き取り調査はまったく行われてない、これって何なの?

最近、農家から要望があったから調査には行かれたみたいですがねこれって何なの、農家は必死に原因究明、感染ルートの究明を望んでるから調べて欲しいのに、それを、農家が要望しないと調査しないなんて
おかしいでしょう!

もしかしたら、そこまで調べたら拙い事でもあるんですかね?疫学調査隊の代表者さんに聞いてみたいもんです。それを否定されるんなら、徹底的に調査して欲しいです】

この日記のあと、知事に直接話したいとブログで呼びかけたところ、知事はすぐに話し合いに行かれています。 知事の22日のブログに詳細がありました。
25日の記事には県独自の調査チームを立ち上げるとあったので、県の疫学調査に期待したいです。

10年前、日本で92年ぶりに口蹄疫が発生しましたが、このとき韓国でも66年ぶりに口蹄疫が発生しています。 

今回韓国で発生した初発例は農場主が中国北東部(「もしくは東北部」という名称で特定の地域名が書かれていません)を旅行をし、その後の防疫処置が適切ではなかったため感染源となったとあるように、こういった発生国への渡航暦、発生国からの人の出入り、接触暦等を調べ上げれば絞り込めるのではと思っています。 

濱田さん言われるように本当にこれからが真相究明の第一にですね、宮崎のみなさん、これからも応援しております!! すみません、また長くなってしまいましたm(__)m

投稿: 文義 | 2010年8月27日 (金) 16時03分

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