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宮崎口蹄疫事件 その105  疾病小委員会は確信をもってワクチン戦術をとったのか?

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cowboyさんから興味深いデータをいただきました。ありがとうございます。

以下引用

ワクチン接種したにもかかわらず、発症した(臨床症状での判断もあり)ため殺処分された家畜(68件)が結構います。
ワクチン接種日 件数
5/22           3件
5/23           9件
5/24          23件
5/25          15件
5/26          14件
5/28           2件
5/29           1件
6/8            1件

ワクチン接種から発症日までの日数 件数
1日                               2件
2日                               6件
3日                               4件
4日                              14件
5日                              11件
6日                               4件
7日                               5件
8日                               4件
9日                               4件
10日                              3件
11日                              1件
12日                              2件
13日                              2件
15日                              2件
16日                              1件
17日                              2件
19日                              1件

ワクチン接種から19日経って、発症した288例目の場合、ワクチンの効果は如何なものなのでしょう?素人なのでよく分かりません。
それと、ワクチン接種に赴く際、感染を拡大させてしまった可能性もあるや否や。つまり、「どうせ殺処分するのだから」と防疫に油断が無かったかどうか。

えびの市に当時の山田農水副大臣が、ワクチン接種実施について、来られたとき、我々全員、何しに来たんだろうと思いました。だって、どう見ても、ここでは、感染拡大が顕著というわけではなかった。ワクチン接種後殺処分という施策について、国内初という非常に実験的な側面を感じ取ったのは、私だけではなかったと思います。

引用終了

これを読むと、ワクチンが接種される前に既に潜伏期間であったものが多数いたことがわかります。そしてその場合はワクチンはほとんど効果を発揮していません。

ということは、ぶっちゃけて言えば、出るものはワクチンをしようがしまいが出る、出ないものは出なかったというわです(笑)。

ならば、発症個体に対してはいきなり摘発淘汰をかけてもいいわけで、なにもワクチン接種をしてから殺すなどというまだるっこい迂回をする必要もなかったことになります。

たぶん殺処分を前提にしたワクチン接種を答申した疾病小委員会も、そのあたりは判っていたはずです。

単に日本で最初だというだけではなく、不活化ワクチンは抗体値がワクチネーションを継続する中で上がっていなければ、本来意味をなしません。不活化ワクチンがワクチネーション工程の最終で接種されるのは、単体では効果が上がらないことが判っているからです。

また感染拡大の過程の中で、ウイルスが既に一部で変異してしまっている場合も考えられたはずです。

私自身かつてのニューカッスル(ND)の大流行時に、目の前に来ている感染の津波に怯えてMD不活化ワクチンを接種しましたが、まったくダメ。ごっそりと感染で死なせたことがありました。

さて、寺門先生の弱気な発言はそれを裏付けています。
引用開始

寺門誠致委員長代理は記者会見で「ワクチン使用の時期に来ているが(中略)
 技術面で自信がない。やってみなければわからない」

(「日本の防疫体制は丸裸」雑誌「選択」2010年8月号)

この寺門先生の記者会見の発言を読む限り、疾病小委員会内部でも意見が別れており、座長自身も確信がないことがわかります。

今になってから、検証委員会に疾病小委員会のワクチン接種の結論が遅いと批判をされていますが゛、やはり消費安全局と一部の委員の強いプシュがあっての殺処分を前提とするワクチン接種戦術であったような気がしてしまいます。

山田前大臣に軍師のようについている疾病小委員会の委員でもある某氏の大きな影を感じます。

ああいかん、私もHさんのように口蹄疫事件の背景には薬品会社と農水官僚の結託がある!みたいな陰謀論者になってしまう(笑)。

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コメント

私も安易な「陰謀論」は大嫌いですが、
うーむ、今回のことを考えると、かなり「ありそうだな」と思えてしまいます。
証明するのはまず無理ですけど…。

投稿: 山形 | 2010年9月23日 (木) 10時13分

>山田前大臣に軍師のようについている疾病小委員会の委員でもある某氏の大きな影を感じます。

>ああいかん、私もHさんのように口蹄疫事件の背景には薬品会社と農水官僚の結託がある!みたいな陰謀論者になってしまう(笑)。

陰謀説、私も結構好きです。
何だかワクワクします(笑)

と、冗談はこれ位にして、小委員会でワクチン接種を決めた時も、全員賛成ではなく、使用に消極的な委員もいたと記憶しています。
やはり、某かの意図が反映されている可能性は否定できない気はします。
何処で読んだか、記憶が曖昧なのですが、今回のワクチンは、壮大な実験であった可能性があると言う記事を見ました。
私も、ある意味、そうなのではないかと思います。
「やってみなければ判らない」的な不安定な要素をはらんだワクチン接種であったが、結果、上手くいった。結果よければすべて良し的な意味合いが強いのではないでしょうか?

投稿: 一宮崎人 | 2010年9月23日 (木) 12時48分

連投すみません。

ワクチン接種を決めるに当たって、もう一つ宮崎には喉に刺さったトゲがあったのではないでしょうか?
確かに、補償などの不備もありましたが、それ以前に事業団とそこにいる種牛と言う問題があったのではないかと推察します。
ワクチン接種範囲の設定にもよると思いますが、少なくとも、5月の上旬にワクチン使用を決めてしまうと、最悪、事業団の種牛もその対象に含まれる可能性が出てきます。殺処分前提のワクチンですから、それは何としても避けたいと言う意思が働いた可能性があるのではないでしょうか?
特例移動後に、特措法、ワクチンへと言う流れが加速した気がします。

投稿: 一宮崎人 | 2010年9月23日 (木) 13時37分

殺処分前提のワクチン接種をもししなければ、小規模家畜農家の集合体である川南地区の畜産団地?内に、消毒や手厚い手間の係る飼育で、ウイルス発症の疫学症状を、ずっとみせず、感染しない小さな農家がいくつも残ってしまい、検体検査にいつまでも、追われることになりますよね。擬似患畜発見農場(同一経営者)以外で、まったく発症しない農家の家畜は、火が燃え盛っているど真ん中であっても、殺せないのです。

特別措置法ができて、初めて、殺せたのでは?

投稿: りぼん。 | 2010年9月23日 (木) 22時12分

これらのデータが、牛と豚を区別して、発表されないと、牛と豚の感染時の動向に、差がありすぎて、正確に、判断できないです。もちろん、日向、宮崎市など、ワクチン接種想定外のリング外周部で、発症しているとすれば、牛と豚の感染速度が違っていて、2重リング構造のような感染拡大状況なのかも知れません。

台湾の2009年ワクチン接種後、2010年の発症が、未接種豚?ばかりです。これは、なぜ?

投稿: りぼん。 | 2010年9月23日 (木) 22時21分

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