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2010年12月 9日 (木)

韓国口蹄疫が拡大 また灯った警戒信号!

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アジア随一の厳しい口蹄疫防疫態勢を誇る韓国で、またまた口蹄疫発生のニュースです。先日、うちにモニタリングに来た家保の獣医とも話たのですが、「なんであの国、あんなに防疫の戒厳令みたいなことしているのに、毎回毎回口蹄疫が出るんだろうねぇ?」・・・。

半径500mを初動殺処分、幹線道路での厳重な消毒をしているにもかかわらず、過去の事例を見ると必ず飛び火しています。その飛び火もハンパではなく、各所にボンボンと飛び火しています。

正直に言って、なぜか理解できません。農場での防疫レベルが低いのでしょうか。
非常に気持ちが悪い。
なぜなら、この韓国の防疫方針に何か問題があるとしたら、今後日本でも取られるであろう初動殺処分の根拠が揺らぐからです。

韓国の再びの口蹄疫発生は、また警戒信号が灯ったことを意味します。日本でも水際の空港や港の消毒レベルを上げる必要があります。上記の口蹄疫の発生図(農水省発表)は、クリックしていただければ拡大します。

喉元過ぎればはまだまだ早いですよ!

■韓国における口蹄疫発生に関する情報
http://ss.niah.affrc.go.jp/disease/FMD/korea_2010.html
動物衛生研究所

韓国における口蹄疫の発生
2010年1月7日韓国で、2002年以来の口蹄疫の発生が確認された(下図)。
185頭の乳牛を飼養している農場で6頭の発症が確認された1)。
防疫措置は摘発淘汰および予防的殺処分とし、ワクチン接種は行っていない
1月11日までに発生農場の185頭および半径500 m以内の農場の感受性動物324頭が淘汰された2)。
遺伝子解析により流行ウイルスは近年東南アジアおよび中国で流行しているAタイプウイルス*と近縁であると報告された3)。
13日、疫学的に関連のある農場で2例目の発生が確認された4)。
1例目の感染経路については調査中。2例目については人の移動による伝播の可能性が示唆されている。
16日、3、4例目の発生が確認された5)。
20日、5例目の発生が確認された5) 。本発生は初発の農場から9.3 km離れ、初めてのサーベイランスゾーン外での発生である。
30日、初発の農場から3.8 km離れた乳牛を飼養する農場で6例目の発生が確認された6)。


■韓国における口蹄疫の発生について
農水省消費安全局動物衛生課 11月30日

昨日、韓国政府は、同国の養豚農家において口蹄疫の発生が確認されたことを公表しました。
【発生の概要】
異常確認日:11月26日、28日
確定診断日:11月29日
発生場所:韓国南東部慶尚北道(けいしょうほくどう)安東(アントン)市
飼養状況:養豚農家2戸(それぞれ5,500頭、3,500頭飼養)
防疫措置:発生農家の飼養豚の殺処分、発生農家から半径3km以内に所在する偶蹄類家畜の予防的殺処分、車両及び人等に関する移動制限等を実施しました。
その他:ウイルスの血清型等については、現在確認中です。
2 我が国における対応

農林水産省は、韓国における今般の発生を踏まえて、口蹄疫に対する警戒をさらに強める必要があると考えています。具体的には、従来からの措置に加え、口蹄疫対策検証委員会の意見等も参考に以下の対応を行いました。
(1)全都道府県に対して、
畜産農家に
ア 人・車両の出入りに際しての消毒を徹底すること
イ 発生国に滞在していた人等を農場に近づけないこと
ウ 疑いがある場合に、直ちに家畜保健衛生所に連絡すること
の指導を徹底するとともに、
口蹄疫を否定できない家畜については、写真と検体を直ちに国に送付
することを要請しました。
(2)動物検疫所に対して、
韓国等からの入国者の靴底消毒、車両消毒の徹底
検疫探知犬を活用するなど、韓国からの入国者の手荷物を中心とした持ち物の検疫強化
関係機関・団体と連携し、偶蹄類の動物及びそれらの動物由来の肉等の輸入禁止措置及び船舶又は航空機内で発生した厨芥残さの適正な処理の徹底
することを指示しました。
引き続き、韓国における本病の発生状況等を注視し、全都道府県及び生産者に丁寧な情報提供を行い、発生の予防と、仮に発生した場合の早期発見、早期防疫に努めてまいります。
3 その他

韓国では、本年1月に口蹄疫が発生し、9月に国際獣疫事務局から清浄国に認定されましたが、今般、再発しました。
我が国は、本年1月の韓国における口蹄疫の発生を受けて、同国からの生きた偶蹄類の動物(牛、豚等)及びそれらの肉等の輸入を禁止しており、引き続き、輸入禁止措置を継続します。
口蹄疫は、牛や豚等の偶蹄類の動物の病気であり、人に感染することはありません。
口蹄疫発生国から偶蹄類の動物及びそれらの肉等の輸入を禁止するのは、我が国の偶蹄類の動物がウイルスに感染することを防止するためであり、食品衛生のためではありません。

■韓国の豚肉の輸入停止について
農水省消費安全局動物衛生課国際衛生対策室

韓国からの豚肉等の輸入手続きの保留について

韓国において、口蹄疫発生の疑いが確認された旨、在京韓国大使館から情報提供がありました。
これを受け、農林水産省は本病の我が国への侵入防止に万全を期すため、韓国からの豚肉等の輸入手続を本日付けで保留しました。
経緯

本日7日、在京韓国大使館より、韓国(抱川(ポチョン):ソウル近郊)において口蹄疫の疑いがある乳牛が確認された旨報告がありました。
対応

1.これを受けて農林水産省は、本病の我が国への侵入防止に万全を期すため、韓国からの豚肉等の輸入を本日付けで一時保留するとともに、当該発生について、韓国政府へ詳細な情報提供を求めました。
2.また、動物検疫所において、韓国からの旅客に対する靴底消毒等適切な検疫措置を徹底するとともに、本日、都道府県及び国内関係者に対し、防疫対策を徹底するよう改めて通知しました。
(参考)
口蹄疫は牛や豚等の偶蹄類の伝染性疾病であり、人へは感染しません。
口蹄疫発生国から偶蹄類の動物及びそれらの肉等の輸入を禁止するのは、我が国の偶蹄類の動物がウイルスに感染することを防止するためであり、食品衛生のためではありません。
これまで、済州島からの生鮮豚肉及び韓国本土からの加熱豚肉・稲わらのみ輸入が認められていました。

■農林水産省は7日、牛や豚の伝染病である口蹄(こうてい)疫にかかった疑いのある牛が 韓国・ソウル近郊の農場で見つかったとして、同国産豚肉の輸入を停止すると発表した。
加熱していない同国産豚肉は昨年8月、済州島のものに限って約5年ぶりに輸入を解禁したばかりだった。
在京の韓国大使館からこの日、連絡を受けたとしており、さらに詳細な説明を同国政府に求めている。
 口蹄疫は、口の内部の水膨れや発熱を伴う伝染病。まん延すると家畜への被害が大きいため、 家畜伝染病予防法の対象に指定されている。牛から豚に感染する事例もあるため、 農水省は今回、豚肉の輸入を止めることにした。韓国産牛肉は2000年3月以降、輸入停止となっている。
(時事通信2010/01/07-21:56)


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コメント

発生地点から半径500mであった予防的殺処分エリアを3kmに広げても、散発的な飛び火には対応できなかったということでしょうか。近傍の発生抑止には効果があるが…。
発生に10日以上空いていることを考えると、悪意の第三者以外は、車両による伝播しか考えられないでしょう。ただ、豚関係者が酪農家のところへ行くことが、果たしてあるのかどうか。知人なら別だが。
後は、業者だが、共通したものと言えば、畜産資材か敷料くらいでしょう。

濱田様が仰る通り、伝えられている通りの防疫体制を敷いていたとしても、これだけ感染拡大する事は本当に我が国でも警戒レベルを上げて対応して行かなければなりません。
テレビでは年末年始に羽田から韓国への旅行を計画している人が一番多いと伝えていましたが、年明けに国内のどこかで発生!!なんてシャレにもなりません。
空港や港での水際防疫の徹底をしっかりしてもらわないと・・・と思います。
国がOIEに清淨国復帰申請したから、国内空港での防疫を継続したら整合性が取れないから、やめました・・・なんて寝ぼけた事を言っている行政ですから、頼りになるやらならないやら・・・ですわ!

米国カリフォリニア大学デーヴィス校の口蹄疫ニュースによると、韓国慶尚北道安東市近辺の殺処分数は12月7日時点でなんと8万8千頭だよ!日本の九州地区の畜産農家は要注意だね!!畜産関係者が年末韓国行きなんて、自殺行為だね!!

農水省の原田英男さんのツイッターより

12/8韓国聯合ニュースHP(韓国語版)によると、安東市を中心とした口蹄疫は、新たに疫学関連農場としてヨンジュ、ポファンの牛農場を1カ所づつ殺処分の対象にしたとのこと。殺処分は計399農場、119,915頭となった、とのこと。

凄まじい限りの拡大です。

また。コンタンさんのブログには、拡散が全方位方向に広がっている様子が出ています。

今回の韓国の例は、宮崎の例同様、初発の段階ですでにある程度の拡散があったのではないでしょうか?

初動の重要性は、10年前の宮崎、島根でハッキリしていますし、初動が遅れたら、韓国のようにしっかりした防疫体制を敷いていても、今回の宮崎同様、多大な被害を出すと言うことではないでしょうか?

そう言う風に考えると、いかに早く家畜の異常に気付き、いかに早く通報するか。
平素の防疫と、自分の家畜の健康状態に十分注意できるか。それが重要なのではないでしょうか?


韓国では、昨日(12/8)感染確認された飛び火(2例)の原因が、発生地・発生農家からの牛の購入と推定されることが、即日報道されています。

日本では、えびの市の9例目(4/28感染確認)の飛び火の原因が、
  「関連農場から出発した家畜運搬車が関与した可能性が高い」
ことを公表したのが、6/24(疫学調査第3回)のこと(約2ヶ月後)で、
  「4月13日に川南町の7例目農場で牛を積んだ出荷車両が、同日に9例目農場に立ち寄り牛を追加積載していた」
ことを公表したのが、8/25(疫学調査に係る中間的整理)のこと(約4ヶ月後)です。

なるほど、もろ牛でしたか。道中、どこにも立ち寄ってなければいいのですが。
このことが、即日判明する韓国と、4ヶ月もかかる日本と、一体、何が違うのでしょう。
そういえば、そのえびの市を経由して追加積載量したトラックの、その後の足取りは公表されないままですね。現役養豚家さんに、農水省に問い合わせてもらってから3ヶ月以上経つんですがねぇ。

昨日(12/9)の時点で、殺処分対象頭数は
454農家、136,119頭 にまで達しています。

そのうち11万頭くらいがすでに処分されたようですが、
これは、10,000頭/日くらいのハイペースです。
宮崎では「いちばん多く殺処分した日」で10,000頭くらいです。

現地の状況は、日本語の情報は少ないですが、
「구제역」(=口蹄疫)で検索すると、たくさんニュースが出てきます。
「Googleツールバー」で翻訳するだけでも、おおまかな意味は読み取れます。

連投失礼します。(うちよりもよほど読者が多そうなので…。)

初期の感染拡大について、韓国当局は飼料運搬車の関与が大きかったと見て
いるようです。 12/10のKBSの電話取材に対し
   最初の発生農家を出入りした飼料車と기사(?)の動線を分析した結果、
   今まで口蹄疫が発生した農家と最も一致する
と明らかにしています。

また、12/9に感染が確認された盈徳(ヨンドク)郡 の2つの韓牛農場については
この日のうちに農林水産食品部のHPで公表しています。 それによると、
   1農場は、飼料の販売代理店を営業しており、発生地域の安東豊山面を訪れた
   ことがあり、安東(アンドン)の発生農場と関連のある畜産コンサルティングの
   専門家、もみ殻運搬車両が、その農場近くを訪問した。
   もう一つの農場は、この韓牛農場が経営する飼料販売代理店が飼料を
   供給した農家で、1km以内にある。
ということです。

リアルタイムで、疫学調査について公表が進む国と、何ヶ月も経ってから、
「よくわかりませんでした」と公表する国と…。

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