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2010年12月23日 (木)

韓国口蹄疫、22万頭超へ!アウトブレークに突入! 韓国政府、 ワクチン接種を決断!

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韓国口蹄疫が、手もつけられない状況となってしまいました。もはや完全なアウトブレークです。ここまで感染が拡大して、防疫の戦線が伸びきってしまうと、もはや南部地域に侵入するのも時間の問題のような気がします。

韓国が日本の4分の1の面積しかないことを考えると、わが国で置き換えた場合、北海道を除く全域が口蹄疫の感染地域と化してしまったことになります。

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(出典 農水省資料による)

下のグーグル・アースの東アジア地図で、宮崎県の大きさと今回の韓国の感染地帯を比較していただければ、その広範囲なことがお分かりになるでしょう。単純な面積でも、宮崎県事例が宮崎県東部地域に限定されていたことに対して、韓国はほぼ九州全域に等しい面積が口蹄疫の汚染地帯に入ってしまったことになります。

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(出典 Google Earth)

これを受けて、「日本農業新聞」(12月23日・最上段を参照下さい)によれば、韓国政府は22日ワクチン接種を決断しました。韓国農水食品部・劉正福長官は22日、国会の答弁で「口蹄疫の発生農場を中心にもっとも小さい範囲でのワクチン接種が必要」と述べたそうです。

韓国の言う「発生農場から最小の範囲」とは、たぶん半径500mをさすと思われます。ワクチン・全殺処分懐疑派の私が言うのはなんですが、どうせやるのならこのような狭い範囲でのワクチン接種の効果はいかがなものでしょうか。

宮崎県で苦渋の判断としてのワクチン接種が効果を現したのは、それが思い切った広範囲で接種されたからです。広い範囲でのワクチン接種は、タイミングが遅きに失しなければ感染を遅らせる有効な方法です。

日本においては、4月末か5月始めにワクチン接種、あるいは予防的殺処分に踏み切っていればここまで大きな被害を宮崎県で出さなかったでしょう。ここでわが国は県との補償問題ででもたついて、結局、実施が5月中旬まで引き延ばされました。
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(出典 岡本嘉六教授作成の図による)

この半月の遅れが宮崎では致命傷になりました。
現在の韓国が置かれた状況は、まさにこの宮崎県の5月中旬の160例目代から200例目代までの発生時期に重なっています。

遅い!致命的に遅い!ワクチン決断が遅すぎます!やるならやるでもっと早く決断せねば!

現在の感染盛期にワクチンを接種することは、遅すぎるばかりか、かえってワクチン接種に家畜防疫員がとられることによる防疫活動の遅れを招きます。しかも「最小限範囲」で接種しても、効果は高が知れているではありませんか。

いったい韓国政府は燐国の口蹄疫事件を学ばなかったのでしょうか?検証委員会の中間報告も読まなかったのでしょうか?

想像するしかありませんが、22万頭超えの処分対象で、おそらくはその半分も処分しきれていないのではないでしょうか。(*コンタンさんから殺処分が95%進捗しているとの情報がありましたので追記します)
間違いなく韓国では軍隊は出動しているはずですが、22万頭というとほうもない殺処分対象を抱えてしまっては想像に余りあります。

となると、韓国では当然のこととして、宮崎で見たあの悪夢の光景が再現されているはずです。 (*殺処分が95%進捗しているとなると、待機患畜は私の予想より少ないことが考えられます)

初動の失敗
   ↓
埋却地の決定的不足
   ↓
待機患畜によるウイルスのさらなる拡散
   ↓
防疫ロジェスティクの限界
   ↓
防疫資材と要員の不足
   ↓
処分現場の混乱
   ↓
指揮系統の混乱
   ↓
感染爆発の拡大

目を覆いたくなります。宮崎県の終結宣言と軌を一にしてのこの大惨事には声も出ません。一刻も早い終結を望みます。

しかし韓国は、自由貿易「先進国」ですから清浄国ステータスを守る以外に、ここぞとばかりに押し寄せる輸入牛肉、豚肉から国内畜産を防衛する術はありません。韓国はワクチン接種した後の全殺処分の補償問題などで決断が鈍ったものだと思われます。

わが国では二カ国間交渉で引き延ばしが可能ですが、自由貿易国は待ったなしで下位ステータス国の牛豚肉が流入してくることでしょう。清浄国の復帰はわが国以上に死活問題だと言えます。

ましてや年末年始のもっともプルコギが食べられるお祝いの時期です。数カ月後には国産肉の備蓄はたちまち切れ、清浄国ステータスに復帰申請する来春の頃には、韓国畜産は市場を輸入肉に制圧されてしまっているかもしれません。

しかし、それにしても韓国はいいときにG20をやっておいたものです。もうひと月遅れていたら開催も中止に追い込まれていたでしょうから。

東アジア地域で立て続けに起きた口蹄疫パンデミック、私たちはここから多くを学ばねばなりません。韓国がここで感染拡大をくい止めることを心から祈ります。

            ~~~~~~~~~~~~~~

韓国で11月以降、口蹄疫(こうていえき)の感染が拡大し、殺処分対象の家畜は計約18万1000頭に達した。県内で今年発生した口蹄疫のウイルスは、韓国などアジアから侵入した可能性が高いとされており、県を中心に日本の畜産農家は不安を募らせている。(甲斐也智)

     ■韓国での再発

 「やっと再建に取りかかろうという時なのに」。口蹄疫被害者協議会(約600人)の吉松孝一会長(54)は、隣国の発生状況が気になって仕方がない。

 川南町で牛約500頭を飼育していたが、口蹄疫で全頭殺処分された。来年1月に家畜の飼育を再開するつもりだが、韓国での再発を受け、迷いも生じた。

 農林水産省によると、韓国では県内より約3か月前の今年1月に発生。約5万頭の家畜が殺処分され、6月にいったん終息した。しかし11月29日、同国南東部の慶尚北道(キョンサンプクト)の養豚農家で発生。今月15日にはソウル近郊まで広がった。20日現在、発生は5市5郡の43農場(豚7、牛36)で、939農場の家畜が殺処分対象になっている。

    ■国内再発の恐れ

 日本の畜産農家が敏感になるのには訳がある。農水省の検証委員会が先月まとめた最終報告書で、約29万頭が殺処分された県の口蹄疫について「アジアの発生国から人あるいは物を介し、侵入した可能性が高い」と指摘されたからだ。感染ルートの特定には至らなかったものの、宮崎空港と韓国・仁川(インチョン)との直行便(週3便)などによる人や物資の移動の可能性が取りざたされた。

 17日、吉松さんら農家は県の農政水産部長らと面会し、防疫対策として、主要な交通網への消毒ポイントの常設などを要望。「国内の農家は戦々恐々としている。特に家畜を失った農家は、再発したらもうおしまいだ、とおびえている」と訴えた。

      ■様々な対策

 不安の声を受け、宮崎空港ビルは、一般用の全出入り口と国際線の搭乗通路に、農家が使う靴底消毒用の強化マットを敷き、韓国語など4か国語で協力を求める看板も掲げた。消毒効果を上げるため、来月には長さ10メートルのマットも導入する。

 また、修学旅行でソウルなどを訪問する予定だった県内の3高校は、旅行先を国内などに変更。県も、韓国人観光客が多いホテルやゴルフ場に消毒を呼びかける文書を配った。

 福岡市の博多港国際ターミナルでは、韓国・釜山(プサン)との間を運航する高速船の下船用通路に消毒マットを常設。10年前に口蹄疫が発生した北海道では、家畜に異変が出た場合はすぐ届け出るよう、道内全農家に通達した。鹿児島県も急きょ、消毒方法などを記したパンフレットを作成し、今週中にも農家に配る。

(2010年12月22日 読売新聞)

韓国、口蹄疫感染が急拡大 勢い止まらず「非常事態」
2010.12.22 19:57
 韓国南東部で先月末に豚の口蹄(こうてい)疫感染が確認され、首都圏や北東部の江原道まで急拡大し、全土に広がる懸念も出ている。政府は防疫に全力を挙げるが感染の勢いは止まらず、韓国メディアは「非常事態」と危機感を強めている。
 農林水産食品省によると、先月29日に慶尚北道安東の養豚施設で感染が確認された後、周辺部に次々と飛び火。今月15日には約200キロ離れた北部の京畿道楊州などの豚の飼育施設でも見つかった。政府は家畜疾病の危機レベルを「注意」から「警戒」に引き上げ防疫体制を強化したものの、22日には江原道平昌の牛の飼育施設でも発生が確認された。
 発生場所は22日現在で計44カ所。防疫当局は発生地点から少なくとも半径500メートル以内の家畜を殺処分し、既に牛や豚など計20万頭以上が処分された。
(ソウル 共同)

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コメント

> 22万頭超えの処分対象で、おそらくはその半分も処分しきれていないのではないでしょうか。

韓国では、殺処分はかなりのスピードで行われています。進捗率はこのところずっと95%程度です。

平均で1万頭/日くらい処分していますから、宮崎の2倍くらいのスピードです。

そのたいへんな努力をあざ笑うかのように、長距離の伝播・感染拡大が続いているのです。

疫学調査も素早く行われていて、初期の拡大要因はある程度把握されていますがく、このところの北部地域の拡大については、手がかりがつかめていないようです。

昨日から、かなり山奥の村でも発生しています。現地の人も「なんで?」と思うような場所です。

コンタンさん。情報ありがとうございました。本文を手直しさせていただきました。しかし、それにしても「何で?」ですね。

ここまで、早期の殺処分をして疫学調査もしていて、しかも拡大の一途となると、もうお手上げです。単なる飼料関係や畜産関係じゃなくて別の原因があるのではないでしょうか。

岡本先生あたりだと、テロの可能性をおっしゃるかもしれません。現実に北朝鮮との黄海での軍事的衝突を見ているとあながち否定は出来なくなりました。

確かに、前線の背後にこれだけの韓国軍を拘束してしまったわけですから、なまじのゲリラより効果はありますしね。

テロだとすると、それはテロではなくゲリコマのレベルです。だとすると戦争再開すらありえますよ。

まだ背景や各国の思惑も絡んできますから安易な結論は避けつつ、しっかり見守りながら備えるしかありません。

日本やばいですよ。
反日サヨクの菅直人総理。この首相は拉致実行犯シンガンスを釈放させた前科がありますから。

12月18日 渋谷で4000人がデモ行進したことご存知ですか。
http://www.youtube.com/watch?v=Tf0qPbnxuYI

主催は「頑張れ日本全国行動委員会」です。「頑張れ日本」「チャンネル桜」で検索してごらんください。

きのう12/22日までの殺処分対象は、1,462農場、278,530頭となりました。
今日、さらに3件の発生がありましたから、もうすぐ
頭数でも宮崎を超えるでしょう。

今日はまた、7,016農家の牛133,000頭のワクチン接種も決まりました。
しかし、かなり広域の伝播が続いているので、ワクチンで押さえられるかどうかは疑問も大きいです。

テロの可能性は全くわかりませんが、蔓延しちゃったら、野鳥などを介して、北側に広がるかも知れませんね…。

コンタンさん。凄まじい限りですね。たぶん30万頭ではきかないでしょう。

私もワクチンは遅いと思っていますよ。やるなら「最小限」などといわずに大胆にするべきです。たぶんそれでもここまで拡がったら、ありとあらゆるルートが感染ルートになります。

しかも時期が最悪です。もう今年は終わりで、官公庁も通常ならあと5日で仕事仕舞いです。韓国は、防疫当局はあたりまえとしても、全土規模で自治体職員を貼り付けられるのでしょうか?

テロはあくまでも多くの可能性のひとつにすぎません。あまりにも不自然な拡大なので考えてしまいます。

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