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2011年1月27日 (木)

愛知県でも発生。 養鶏の中心県で連続するトリインフルエンザの猛威。

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愛知県でもトリインフルが発生しました。5例目です。今回は規模が大きく、23日~26日の間に700羽の死亡が出て、通報されたとのことです。一挙に同農場の14万羽を殺処分することになります。

同時に半径10キロは移動制限区域となり、この範囲内には農家50戸、400万羽がいます。

愛知県は全国で有数な養鶏生産県です。995万羽飼育されています。一方、鹿児島もブロイラーでは全国一、採卵鶏では全国第4位です。

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まさに養鶏生産の中心部ばかりを狙い撃ちしたようなひろがりぶりです。となると、次は関東の養鶏の心臓部のわが県茨城でしょうか。湖もあり、渡り鳥も多数飛来しています。わが県は今、厳戒体制下にあります。いつ出てもおかしくないでしょう。

わが農場は消石灰で真っ白な雪景色のようです。畜産関係の出入りは原則禁止となり、侵入車両には徹底した消毒をしています。

さて、この愛知に関していくつか指摘しておきます。

まず第1に、今回のケースもまた23日から26日まで3日間隠蔽していることです。450羽(日本農業新聞1月27日の数字。700羽とする報道もある)が死亡したということですが、当然自然感染であるのならば、23日から連日数十から百羽単位で死亡鶏が出たはずです。

にもかかわらず、この農場もまた鹿児島と同様に家保に通報をしていません。今年最初の島根が単発で抑え込めたのは、わずか5羽で通報する良識をもっていたからです。

ところが鹿児島の事例では、20日から1週間に及び累計169羽の死亡鶏を隠蔽しました。23日には隣県の宮崎県新富町で発生しており、自分の地元の出水で野鳥のトリインフルが確認されているにもかかわらず、です。

そして今回の愛知。またもや隠蔽です。この農場は大型農場であり獣医師もおそらくはいるはずです。

常駐していなくとも、連日数十から百単位で死んでいるはずですから、なんらかの診断を受けていてしかるべきです。逆に診断も受けせずに放置していたのならば、農場主の養鶏家としての常識を疑います。

となると、ここでも鹿児島と同様の意図的な隠蔽、ないしは通報の遅延が疑われます。

わが同業者は宮崎県口蹄疫を学んでいたのでしょうか!?
残念ながら、対岸の火事意識だったようです。少なくとも、悪性海外伝染病の恐ろしさを骨身で知っている宮崎県を除いては。

口蹄疫において、宮崎県がなぜあれほどまでに批判されたのか。それは初動の検体送付の遅れに尽きます。あの3月末から4月20日までの期間が悔やまれるのです。

そして第7例大型農場の意図的な隠蔽と通報の遅延により、感染ハブになりました。しかもここは危険を知りながら、えびの市に家畜運搬車両を移動させていました。このことによりえびの市という遠方まで一挙に飛び火してしまいます。

残念ながら、鹿児島県においてこのふたつの宮崎県の教訓は生かされていませんでした。そして愛知県においてもです。

第2に、愛知県の事例はウインドレスです。ウインドレス、つまり無窓鶏舎で、なぜ野鳥からの伝染といわれるトリインフルが発生したのでしょう。

ウインドレスは、外部と遮断され、日照、気温までコントロールされた完全な工場型の養鶏施設です。外部との接点を極小化できるので、これを究極の鶏舎と呼ぶ人もいます。

私の養鶏方法はウイドレスと真逆で、自然界との接点を最大限にして、人工的管理を極小にしています。しかし、防疫においては、防鳥ネットを二重にするなど最大限のことをしているつもりです。

それはさておき、ウインドレスで感染が内部に入ったとすれば、野鳥の侵入ではありません。ではなにか?

鹿児島県の事例でも25日の調査では防鳥ネットの破れはなかったと言います。となると、なにか?

私はヒトによる持ち込みだと思いますが、現時点ではなんとも言えません。

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鳥インフル:愛知の養鶏場でも陽性 300羽以上死ぬ

愛知県は26日、同県豊橋市内の採卵鶏農場(15万羽飼育)で23日から26日朝までに鶏が300羽以上死んでいるのが見つかり、鳥インフルエンザの簡易検査で5羽中4羽から陽性反応が出たことを明らかにした。県は県中央家畜保健衛生所(同県岡崎市)で精密検査を実施。同日夜にも結果が判明する見通しだ。高病原性鳥インフルエンザの発生が確定すれば、発生農場の飼育鶏全羽の殺処分、農場の半径10キロ内の移動禁止処分などを実施する。

 県畜産課によると、26日午前7時50分ごろ、農場から東部家畜保健衛生所に「鶏に異常が認められる」と通報があった。同衛生所の防疫員が現地調査に向かって簡易キット検査をし、高病原性鳥インフルエンザの疑いがあると判断した。鶏が死んだ農場は成鶏12万羽、育成鶏3万羽を飼育。大量死が発生したのは成鶏用の鶏舎4棟のうち1棟。ウインドーレスタイプで野鳥などが侵入しにくい構造になっているという。

 同市では09年2月にも、ウズラ飼育農家で高病原性鳥インフルエンザが確認され、160万羽が殺処分された。鳥インフルエンザ発生が確定すればそれ以来。

 農水省の09年の調査では、愛知県の採卵鶏の飼養農家数は221戸で全国1位、飼養数も995万2000羽で全国3位となっている。

 また豊橋市農政課によると、市内の養鶏農家は10年2月現在、27戸(採卵鶏17戸、ブロイラー10戸)で、飼育数は採卵鶏が約154万9000羽、ブロイラーが約23万5000羽に上る。豊橋市養鶏農協によると、卵の生産量は1羽当たり年間約16キロという。(毎日新聞1月26日)

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愛知でも感染確認=14万羽余の殺処分に着手―鳥インフル

愛知県は27日未明、同県豊橋市の農場で採卵用として飼われていた鶏が、「H5亜型」の高病原性鳥インフルエンザに感染していたことを遺伝子検査で確認したと発表した。これに伴い、県は同農場の鶏約14万2000羽の殺処分に着手、発生地点から半径10キロ圏内の鶏やウズラなどの移動を制限した。
 家畜への感染確認は、島根、宮崎、鹿児島の各県に続き、この冬で4県目(5例目)。豊橋市のこの農場では23日から26日までの間、鶏舎の一つで700羽以上が死んでいるのが見つかった。 (時事通信1月26日)

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毎日新聞 1月27日(木)3時25分配信

鳥インフル 愛知・豊橋は高病原性 遺伝子検査で陽性
拡大写真
鳥インフルエンザの疑いが出た養鶏場の敷地内に消石灰をまく県の職員=愛知県豊橋市で2011年1月26日午後4時2分、兵藤公治撮影
 鶏が大量死した愛知県豊橋市の養鶏場について、県は27日未明、遺伝子検査の結果、高病原性鳥インフルエンザ感染と判定した。

【写真で見る】全国で検出 鳥インフルエンザ

 県はいったん、検査の結果を陰性と公表したが、不明確な点があり、農林水産省と協議した結果、陽性と判定し直したとしている。
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愛知の養鶏場も高病原性鳥インフル…5例目

読売新聞 1月27日(木)4時51分配信

 愛知県豊橋市の採卵鶏(さいらんけい)農場で、死んだ鶏から鳥インフルエンザの陽性反応が出た問題で、県は27日未明、死んだ鶏が高病原性の「H5型」ウイルスに感染していたと発表した。国内の養鶏場で今冬、鳥インフルエンザの感染が確認されたのは、島根県安来市と宮崎市、宮崎県新富町、鹿児島県出水市に次いで5例目。

 県が26日から実施した遺伝子検査(PCR検査)では、1回目の検査で明確な結果は出なかったが、わずかな反応があることや、この農場で多数の鶏が短期間に死に、独立行政法人動物衛生研究所(茨城県つくば市)の専門家から「陽性と判断して差し支えない」との意見を得たことなどから、農林水産省と協議した結果、同日未明、陽性と判断した。

 県は同日朝から、この農場で飼育されている約15万羽の鶏を殺処分する方針で、半径10キロ以内を移動制限区域とし、鶏や卵の移動や出荷を禁じる。

 また、別の検体を同研究所に送り、ウイルスの型をさらに詳しく調べる。
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日本農業新聞1月27日によれば、26日、松江市の宍道湖でもキンクロハジロから陰性が出た。強毒性H5型。今年は全国的にトリインフルを持った渡り鳥が越冬のために飛来していると思われる。
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■筆者近況 昨日の筑波の大学での講義はうまくいきました。しかし燃えすぎて今日はクタクタです。カミさんもいないし、ああしんど。 カミさんがいない時にトリインフルが来たらどうするんだべ。 (u_u。)シクシク

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コメント

いやあ、厳しい事態になりましたね。
通報遅れは非難されて当然ですが、かつての京都の養鶏家夫妻のような悲しい結末だけは、絶対に避けて欲しいと切に願います!

宮崎・鹿児島の皆様には、こんな時に霧島の大規模噴火とは…心よりお見舞い申し上げます。

宮崎口蹄疫と同様、大規模農家とか、鶏舎に投資してあるとか、そういう状況下だから、申告が遅れるのではないかと想像します。これだけ、建物に費用を掛けたのだから、野鳥が原因?(実際、くわしい伝染ルートは不明)なら、ウィンドレスのうちが、最初ではないはず、など、思い込みがあったり、社員獣医師も、社長に伝達するのに、なんらかのデータレポートがほしい(一瞬の勘では、言えない)とか、心の動きがあるのでは?

現状、もっと、獣医師レベルでも、簡易検査が自由にできる体制にしないと、通報の遅れは、続くと想像します。

行政側は、前回も今回も、殺処分ありきで、夜中に人員を集めてますので、行政は、ある程度、動いたと思いますが。。

私はヒトによる持ち込みだと思いますが、現時点ではなんとも言えません。

>>>>人が原因と仮定して、鶏舎に入る前と後に、LSI精密工場や大規模加工食品工場のような消毒通路を作れば、かなり防げるということでしょうか?
それなら、実験的に、そういう鶏舎を作ってもらいたいですね。
効果が実証できれば、毎回、移動制限が掛かるより、結果として、良いでしょう。

現状、鶏舎各棟へ入る場合、靴底消毒すら適当と言う事態でしょうから、ゴルフ場の自動靴磨きのような、消毒設備があれば、有効なのでしょうか?

家畜商の講習ですら、防疫について、参加者の意識レベルは、正直、低すぎると思いました。いつも、牛の糞を踏んでいると、感じなくなるなら、牛舎内用と外用と、長靴を履き替えるとか。。

良く分からないのですが、ウィンドレスと言えども、換気はするはずでよね。ということは、その空気取り入れ口には、何らかのフィルター(ウィルスを通さない)が施されているんでしょうか。
もしそうなら、人による伝播が確定的ですね。
そうでないなら、寧ろ、外気を強制的に取り入れているわけで、余計なものも吸引しかねないと思います。
りぼん。パパさんの仰るとおり、ウィルスの侵入を許さない(但し、安価な)モデル鶏舎を作って、広めるっていうのも一つの対策かもしれません。管理人さんとは、真逆のベクトルですが。
以前、ドイツの種鶏場の映像を見たことがありますが、ホント、真っ暗な中に、仄かな明かりがあって、ベルトコンベアで雛が運ばれ、機械で、オスとメスに振り分けられている様子は、まさに工場でした。恐らく、あの種鶏場は、無菌に保たれているといっていたような気がします。

今度は長野県小諸市において、「コガモ」から鳥インフルエンザウイルスが検出されたと言う情報が入ってきました。
野鳥(渡鳥)によるウイルス拡散が本格化した感じです。
野鳥はウイルスを持っている・・・事を前提とした対策をしなければなりませんね。

私には具体策は不明ですが、養鶏のプロの方なら何らかの対策があるのかも知れません。

発生地域の皆様にはお見舞い申し上げます。

すみません。違う場所でコメントしてしまいました。


鳥インフルエンザ、大変な事態になっていますね。
韓国の口蹄疫も釜山の近郊まで発生し、韓国政府は口蹄疫ワクチンの自国生産体制を整えるようです。

周辺国や渡り鳥の状況を鑑みると、私は、鳥インフルエンザと口蹄疫ウイルスの侵入を防ぐという取り組みは、すでに不可能な段階に至っていると思います。防疫努力によって、安心して畜産経営をおこなえるレベルではないと思います。

牛の飼養者の率直な感情として、昨年のような牛の殺処分は御免です。
口蹄疫に関しては、今すぐ、予防的なワクチン接種で対処すべき状況であると思います。牛の世界ではすでに、異常産などのワクチネイションをおこなっています。そして、口蹄疫ワクチン接種清浄国になっても、貿易上の実際的な不利益は、牛に関しては無いと思います。

韓国のように、家畜を感染ハブとして口蹄疫ウイルスが国内に蔓延する事態になる前に、野生の偶蹄類に蔓延する前に、方針転換するべきです。

口蹄疫の話になってしまいましたが、鳥インフルエンザに関しても、ワクチンで対処する事は獣医学的にはできないのでしょうか?

*宮崎県内の養鶏業者の方々*
今後少なくとも48時間は県同40号線の通行、児湯Gへの接触は出来るだけ避けて下さい。飼料車・運搬業者全て。
未申告で済ませたため、その間知らずに接触した関係業者はウイルスを撒き散らしていた可能性が有ります

「お湯が当初の計画を変更して食肉処理場へ持ち込んだ鶏から、施設の獣医師が気付いて慌てて検査、検出された宮崎の3例目」
緊急事態です。
「慌てて当初の予定を変更して」発生鶏舎から出荷した為、発生農場の残りは10000羽だけでしたので処理自体は明日には終わる見通しです。
 しかし、26日急激な斃死増加、痙攣を「お湯食鶏」へは農場から連絡が入っています。それを知りながら多数の農家が集まる(繋がる)処理場へウイルスをまき散らしながら持ち込んでいます。
通常出荷として、持ち込んだ鶏を食肉工場で検査員が発見し、報告した事で「発覚」しました。
 養鶏業者としてのプライドはどこへ行ったのか。処理場でのクロスが畜産業全体を破滅へ追い込む事を考えなかったのか。隣国の韓国では口蹄疫・鶏インフルエンザともに既に制御不能に陥っています。
ニューカッスル、CHSを隠した時とは訳が違います。あの時責任を問われない甘さが、裏目に出ました。
そんな会社が宮崎にあったのが悔しいです

宮崎の3例目、都農町、川南の処理場、、、、悪夢です。
ウイルスとの闘いで貴重な教訓を学んだはずなのに、絶句ですね。

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