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2011年1月24日 (月)

新富町で第2例発生! ここでくい止めるしかありません!

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宮崎県民のみならず、国民皆が恐れていた事態が始まるかもしれません。

第1例目(*正式ではなく、便宜的)から8.5㎞離れた移動制限区域内(10㎞圏内)の農場(約6万6000羽飼育)で23日朝、20羽の鶏が固まって死んでいる、との通報があり、家保が検査の結果6羽中5羽から陽性を検出しました。

第2例目は養鶏団地内にあり、農水省対策本部はこの養鶏団地内の鶏46万羽すべてを処分することに決定し、既に殺処分に入ったようです。

第2例目の発生を受け、県は発生農場を中心とした半径10キロ圏内の鶏や卵の移動を新たに制限し、制限対象の農場は第1例目と合わせて100カ所、鶏約46万羽が対象となります。

また警察、消防による消毒ポイントの設置が行われる一方、知事の要請により、陸上自衛隊第43普通科連隊100名が災害出動準備に入りました。

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私からは4つ指摘しておきたいと思います。

■まず第1に、初動においてウイルスを完全に排除することは不可能であることが決定的になりました。

いかに初動を素早く立ち上げて、発生農場をいかに素早く淘汰したとしても、それが仮に韓国方式のように半径500メートルを全殺処分するリング・カリング方式をとろうとも、ウイルスは既にほぼ確実にすり抜けて移動をしています。

今回は牛と鶏の違いはありますが、第1例目から8.5㎞離れています。制限区域内外周ギリギリの地点です。ここで飛び火したということは、第1例目の殺処分と消毒処置が効いていないか、既にウイルスは移動済だったということになります。たぶん後者でしょう。

今後、口蹄疫にしろ、トリインフルにせよ、「初動は必ず破綻するものであり、初動破綻に供えた二の手を考えて緊急対策を考えるべきだ」という教訓になりました。

韓国に典型のように、初動に頼りきった防疫対策を主軸としてしまうと、それが破綻した場合もう次に打てる手がなくなってしまいます。必ず初動が破綻した「次」を考えて防疫対策を立てるべき時期に入っています。

■第2に、畜産業の集中設置、団地化は今後止める方向にするべきです。

畜産業は、その臭気などから今まで地域の中で迷惑施設扱いを受けてきました。その関係から、行政はこれを団地化して一地域に密集させる方法を指導してきました。

かつて5年前の茨城トリインフル事件の舞台であった茨城県水海道地区、小川地区は、このような行政の団地化構想に従って生まれました。

このような地区では10戸ていどの畜産農家が軒を並べ、数十万羽の飼育がなされています。今回の新富町の場合は8戸12棟、46万羽規模でした。

では、何がこの畜産団地の特徴なのでしょうか。
それはなにより、半径数キロ以内にひしめき合う密集した立地条件にあります。道一本隔てて隣の農場があるわけです。

当然道路は共に使っています。それだけではありません。ほとんどすべての畜産関連のルートが共有されているのです。

飼料関係は同一の会社から搬入されています。鶏糞もまた共同の処理施設で堆肥化されているいます。淘汰鶏の搬出も同一業者です。そして出荷先が一緒な場合は、鶏卵選別出荷センター(GPセンター)も共同しています。

これら飼料関連、共同糞尿処理施設、死体搬出、共同出荷センターのすべてが感染ハブになることは、私たちは口蹄疫の時にさんざん見てきました。川南町での感染ハブのひとつは共同の堆肥舎でした。

事実、2005年茨城トリインフル事件の時は、共同の下水溝すら感染ハブになったほどです。

いったんこの団地内の一戸にウイルスが侵入したとしたら・・・もう考えるまでもないでしょう。瞬く間になめるようにして感染は拡大していきます。今回第2例が20羽で済んだというのは奇跡的に初期で発見しているからにすぎません。通報した農場主の勇気に敬意を表します。

この乾燥しきった冬季にトリインフルが侵入すれば、その感染力の強力さで、一日に一棟数千羽、時には数万羽が丸ごと感染してしまったかもしれないのです。それほどまでにH5型(たぶんN1)ウイルスの感染力は強力なのです。

畜産団地化は、このような感染力が強力なウイルスが蔓延する時代以前に構想された前世紀の遺物です。確かに飼料配送、集荷などで効率化されるものの、現代においてこれほど危険な火薬庫はありません。

■第3に、第2例は既に家保の22日の第1回簡易検査でマイナス(陰性)だったことです。にもかかわらず、翌日死亡鶏が出たわけです。

宮崎家保を疑うわけではありませんが、はっきり言ってお粗末です。どのようなサンプリングをしたのでしょうか?1棟につき何羽の無作為抽出をしたのでしょうか?

確かに簡易検査キットの精度は万全ではないはずですが、抗体検査、PCR遺伝子検査、ウイルス分離検査の3検査をやってマイナスだったというわけですから、後はサンプリング方法の問題となります。

家保の家畜防疫員は、その時しっかりと農場主から聞き取りをして、自分でも鶏の状態を目視したのでしょうか。

このようなことだと、初動はスッポ抜ける、そして周辺の発生動向調査の精度も危ういということになってしまいます。

家保は防疫の主力部隊です。畜産農家の頼みの綱です。頼みます。しっかりとした仕事をしてください。あなた方が疲労困憊しているのは重々分かっています。大変な重圧と闘っているのも理解しているつもりです。だから、激励を込めてあえて言っています。

■第4に、たぶん・・・最悪のケースを考えると、この団地のみならず飛び火していると考えるべきでしょう。緊急ワクチンの投入を大至急検討すべきです。

緊急ワクチンをするなら、今しかありません。時期を失しては意味がないのです。直ちにワクチンを接種するべきです。
(筆者注・トリインフルのワクチンは存在しないか、あっても問題がある可能性があります。また日本は備蓄していない可能性が高いと思われます)

最後に国に。直ちに宮崎県に最大限の支援を与えてください。全国からの獣医師の派遣も今ただちに行い、周辺の発生動向をしらみつぶしにやるべきです。これは絨毯爆撃方式でするしかありません。それには獣医師の人数がいるのです。

この発生動向調査に全力を上げ、家畜防疫員は殺処分を自衛隊に委ねるべきです。たぶん、間違いなくここ以外にも飛び火しているはずですから!

私たちは祈るような思いで新富町を見ています。
口蹄疫に続くまたもやの災厄に、心から同情します。
がんばろう、宮崎!がんばろう、新富!

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宮崎現地の「みやざき甲斐」様の緊急コメントを転載いたします。ありがとうございます。また逐次ご報告ください。

■国道44号線の通行は畜産関係者は避けて下さい!
ここは採卵農場が多数ある地帯です。
1件目は裏手の池からの野鳥ですが、今回は人の移動での疑い濃厚です。
口蹄疫の二の舞は避けなければなりません。
頑張ります!

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宮崎で2例目の鳥インフル=養鶏団地の41万羽殺処分-県、自衛隊派遣を要請へ

時事通信 1月24日(月)0時17分配信 

宮崎県新富町の養鶏農場で23日、高病原性鳥インフルエンザに感染した疑いのある鶏が見つかった。同県によると、遺伝子検査で高病原性の「H5亜型」ウイルスが確認された。

鳥インフルエンザ感染は宮崎市の農場に続き同県では今年2例目。この農場は県内最大規模の養鶏団地の一角に位置し、農林水産省の対策本部は感染拡大を防ぐため、団地の約41万羽すべてを殺処分する方針を決定。県は殺処分に着手した。
 政府は23日夜、菅直人首相ほか全閣僚が出席して首相官邸で鳥インフルエンザ対策本部を開催。席上、菅首相は「徹底した体制を敷いて、何としても拡大を止めることが必要だ」と強調し、政府を挙げて拡大防止に取り組むよう指示した。
 また、宮崎県の河野俊嗣知事は近く自衛隊の派遣を要請する方針を明らかにした。防疫体制の強化や殺処分した鶏の埋却などの実施に向け支援を求める。防衛省は、陸上自衛隊第43普通科連隊(同県都城市)の隊員約100人を待機させており、県から災害派遣要請があれば出動させる方針。警察庁と国土交通省も消毒で協力する。
 宮崎県によると、21日に見つかった今年1例目の宮崎市の農場から北東8.5キロにある新富町の農場(約6万6000羽飼育)で、23日午前に鶏約20羽が死亡していると届け出があった。死亡鶏と生存鶏双方に簡易検査を行い、6羽中5羽で陽性反応となっていた。この農場では22日から県が目視検査などを実施したが、異常はなかった。
 2例目の発生を受け、県は発生農場を中心とした半径10キロ圏内の鶏や卵の移動を新たに制限した。制限対象の農場は1例目と合わせて100カ所を超え、鶏は約400万羽以上になる見通し。
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鳥インフル:「終わらせる」一転拡大 県振り回され 宮崎

宮崎県新富(しんとみ)町で新たに鳥インフルエンザ発生が確認された23日、県内の養鶏農家に一斉にショックと不安が広がった。発生したのは県内最大の養鶏団地。
41万羽もの殺処分が決まったことで、これらの養鶏農家が加盟する同町の児湯(こゆ)養鶏農協は強い緊張感に包まれた。「絶対これで終わらせる」。1例目の発生を受け、防疫の徹底を指示していた県も、神出鬼没のウイルスに振り回される格好となった。
【村尾哲、小原擁、川上珠実】

■苦悩の新知事

 河野俊嗣知事は23日午後2時から県庁で2回目の対策本部会議を開き、関係職員に「迅速な防疫に徹するしかない」と繰り返した。東国原英夫前知事の後を継ぎ、就任3日目。表情にはすでに疲労の色がにじんでいた。

 新たに発生が確認された新富町の採卵鶏農場では、県が22日に抗体検査のための血液採取と目視による検査を済ませたばかりだった。ウイルスはその検査をすり抜けるかのように出現し、防疫強化を指導する県職員らも言葉を失った。

 河野知事は「農家からすれば、昨年から何度も立ち入り検査をしているのになぜ、との思いがあるだろう。とにかく二重、三重のチェックをやっていくしかない」と述べた。

■「再建できぬ」

 JR日向新富駅から北へ車で5分ほどの児湯養鶏農協。組合員らが頻繁に出入りし、ピリピリとした緊張感に包まれた。30代の男性は取材に「県との調整も続いていて申し訳ないが対応できない」と表情は険しかった。

 事務所前にはパック詰めした卵の無人販売所があった。その横には、購入者の思いが記されたノートも。そこには、子どもとみられるたどたどしい文字で「おいしかったです。また作って下さい」と書かれていた。

 発生農場の近くに住むピーマン農家の福山三義さん(61)はニュースで知って、近所で約6万羽の鶏を飼育する組合員の友人男性に電話した。「『なんでこんなことに。もう再建できない』と嘆いていた」と心配する。

 福山さんは「(発生が確認された)養鶏団地は、最近できたばかり。『古い鶏舎では疾病対策が十分にできないから、設備の整った鶏舎を造る』と言っていた。よく頑張っていると思っていた。この周辺は口蹄疫(こうていえき)でもやられたので、まさにダブルパンチだ」と声を落とした。(毎日新聞 1月23日)

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コメント

濱田様 なんでまた宮崎…と。2例目の発生農場の処理は本日中に終わります。問題は残りの農場の処理ですが、自衛隊の方々の迅速な出動と用意された装備(タイベックス・長靴・手袋・消毒材など完結フル装備)で本日から頑張って頂きます。48時間が勝負かと思います。
1例目の後、使い回しの車両や携帯、カメラを持ち回る非常識な「チーム」とは違い、ありがたいです。「立ち入り時」の採血結果を待っています。
消毒体制は口蹄疫の被災農家からも畜種を越えて協力して、封じ込めに全力を注いでいます。

鳥インフル、1例目の養鶏場の防鳥ネットに穴、読売新聞。みやざき甲斐様失礼ですが貴方達に畜産をやる資格はありませんよ。宮崎県の経済にダメージを与え、日本の国民の皆様にも多大なご迷惑をかけています。宮崎の畜産農家の意識は低すぎます。私は同じ宮崎人として恥かしいです。

濫山珈琲さん。待って下さい。言い過ぎです。この時期に県民の中で分裂してはいけません!そして、cowboyさんは口蹄疫を現地で被った畜産農家のひとりですよ。

一般県民ではなく、被災地の苦渋を知り尽くしている農家です。

そして宮崎の畜産農家を「恥」だなどと思ったことは、私たち全国の畜産農家はありません。むしろ、よくあそこでくい止めて封じ込めてくれたとさえ感謝しているほどです。

現実に隣の韓国をみれば、一地域で封じ込めるということがいかに大変なことかわかるはずです。

今、必要なことはあなたがいうような「宮崎の恥」うんぬんではなく、現地で闘う農家や防災関係者を支援することではないのでしょうか。

私はcowboyさんがとられた野鳥の死体の考えに同意します。まったく正しかったと思います。私も場所を家保に教えておくだけで充分だと思います。

現在、防災無線でも、「野鳥の死骸を見つけたら、市役所に通報して欲しい」旨の放送がありました。
恐らく、NOSAIのY獣医師(同級生)が、市役所の畜産課に、伝達してくれたことと推察します。
ご対応、感謝します。

濫山珈琲さんへ
>宮崎の畜産農家の意識は低すぎます。
この発言についてですが、具体性に欠けており、どの程度のことを達成すれば、ご満足いだけますか?箇条書きで結構です、ご教示下さい。

同じ宮崎県民としてのご批判はごもっともですが、単に、「畜産農家憎し」「畜産営農資格無し」では、話が前に進まないでしょう。
建設的な話をしませんか?

コメントにコメントすると掲示板化してしまいますが、それも前向きな建設的なやり取りなら、ブログの管理人である濱田様も片目閉じてくれるかも?(濱田様の考え次第ですね)

何故?宮崎?と言われても、1例目(仮)や2例目(仮)であって、感染経路がどうなのか?初動対応は口蹄疫時と違い通報も早期で対応も早かったにも拘らず・・・2例目(仮)の発生。自衛隊の投入による団地内鶏の処分実施など、本当に素早い対応だと思っています。(松木政務官の宮崎訪問含めて、今回の政府の対応は、今迄から見ると素早いと思って見ています)
記事にある様に、すでにある程度の範囲でウイルスが散在しているのか?しているとすれば、もっと範囲を広げての観察や検査も必要になってくるでしょう。

宮崎の畜産農家の危機意識の無さ・・・・と言うより、口蹄疫はよくぞ県内での封じ込めに成功してくれた。鳥インフルも発生し、まさに「踏んだり蹴ったり」の状態で、死に物狂いで感染拡大防止を図っている事への畏敬の念で固唾を飲んで見ている状況です。
とにもかくにも関係者の身体が一番です。
焦る気持ちは当然ですが、ケガなど受傷事故には十分気を付けて、頑張ってください。
遠く離れた北海道からは「がんばれ」のエールを送る事しか出来無い事が歯がゆいです。

1例目のブロイラー種鶏(卵を孵化させ、肉用ブロイラーを育成する為に飼育)と2例目の:人間の食用にする卵だけを採る採卵鶏では同じ鶏でも飼育形態がまったく違います。お間違えないように!だから、衛生管理なども違う!。

防鳥ネットの話は、島根県の鳥インフルエンザの時もどこかの新聞社が報道していましたよね。
良く分からないのですが、養鶏家の方々は、このような時期だから、そういう防疫に関してはかなり神経質になっているのではないでしょうか?
防鳥ネットの破損に関しても、それなりの観察はされていたと考えます。ただ、十分観察していても、見落としたりする事は、人間ですからあり得ることではないでしょうか?
防鳥ネットの破損=野鳥の侵入=鳥インフルエンザの発症と、新聞社は考えているのかもしれませんが、それはあまりに短絡すぎな気がします。
可能性としては高いかもしれませんが、別の可能性も存在する訳だし、正直、このような事態になったら、すぐに防鳥ネット云々を持ち出して、犯人探し(アラ探し)をする報道には、嫌悪感すら覚えます。
一例目(仮)が本当に野鳥由来なのか?2例目(仮)はどうなのか?もう少しじっくり検証されても良いのではないでしょうか?
今、喫緊の問題は、40数万羽という、団地内の鶏をいかに速やかに処分し、近隣農場のサーベーを行うことであり、その際に、ウイルスの伝搬を人が行わないように細心の注意を払うことだと考えます。
人や物が動けば、ウイルスも動く。そのことを再度しっかり確認して細心の注意をはらうべきです。
日本全国に鳥インフルエンザのウイルスが蔓延している状態(野鳥がキャリアーとして保因していると仮定して)の今、日本のどの養鶏施設で発生してもおかしくない状況にあるはずです。宮崎の事態は、決して宮崎だけのことではなく、日本全体の問題として考える必要があると思います。
長々と失礼しました。

宮崎県での発生、誠に口惜しく思います。
激烈な口蹄疫での戦争により、兵士も民間人も大きな打撃を受けやっと再興の緒に着いたばかりだというのに、天はなんと無慈悲でしょうか。2例目が出た時は悔しくて眠れませんでした。
恐らく、国内、いや世界中でも最も防疫意識が高く、関係者、一般人ともに最強の精鋭が揃う県での発生は、失礼やも知れませんが、全国の関係者を心の底から恐怖、震撼されていると思っています。

しかも、報道で見る限り発生農家はいずれも防鳥マットを張り巡らせごみひとつ散乱していませんでした。韓国が感染拡大している中で千羽単位での死亡での通報が多い中、島根もしかりですがわずかに20~30羽台での発見です。1万~6万羽という驚異的な数の家畜数で即座に発見し通報した姿勢から見ても、様々な関係者の発言からしても両者とも極めて高い防疫意識と努力をされてきたやに推察しています。それをあざ笑うかのように。無念です。心が折れそうになります。

ただ濫山珈琲様、韓国の惨状を鑑み、なにか協力ができないかと模索されていた方が言われる言葉としてはあまりに短慮です。もちろん家畜伝染病の防疫が畜産業のみならず、地域全体の産業と経済に重い影を落としていることは知っております。一般の宮崎県民の皆様はじめ近隣の県民の産官民とも厳しい環境に追い詰められたことも、十分な補償がないことも存じております。また、直接助けることができない苛立ちもわかります。

しかし、私たちはCOWBOY様やみやざき甲斐様が口蹄疫拡大の最中、苦しみ、もがき、対策を提言し、心無い意見にも真摯に向き合い、議論ではなく、実力をもって生身の体と近隣の関係者を巻き込みながらあの悪魔と闘い抜いてきたことを知っています。どれ程日本全体の畜産を守るため、悪魔を殲滅するまで努力し、真摯に向き合ってこられたか。過去の記事とコメントにも目を通していただければ誤解であることはわかると思います。

ウィルスは凶悪です。いつぞや元知事のブログにもありましたが、何もかも破壊していきます。和平も慈悲すらもありません。人の情や絆をも利用し狡猾に感染媒体に忍び込み自己複製できる宿主に音もなく進入します。あまりにも恐ろしい敵です。

鳥インフルエンザは人に感染しうる可能性のある疫病です。過去の事例で強毒性は鳥→人→人の事例は血族以外では認められていませんがいつ何時人に感染するかわかりません。過去の感染者数百人の致死率は60~70%です。治療方法も限定的です。宮崎県民の関係者方はその恐怖を知りつつ総力を挙げて防疫しているんです。必死の防疫はほかならぬ日本国民の防衛のためでもあるんです。我々はもっと国を挙げ感謝し、あらゆる支援をすべきなんです。

島根の際も言いましたが、畜舎の一箇所に穴が開いてた。見落としだという報道も見ます。確かに見落としでしょう。
しかし総床面積で10,000平米。高さ10mはあろうかとい巨大な建造物の5センチ四方の穴を見つけ出す。しかも山の中の畜舎は人気がなくなるとありとあらゆる野生動物がきます。冬を乗り切るため必死に侵入を図り、柵やネットを喰い千切ります。風雪も厳しい。コンクリートの町とは異なると思います。どれだけ神経を尖らせても完全な防御をすることは困難であると感じています。韓国にて感染拡大期、全国で防鳥マットをきちんとやっていた農家がどれだけいたか甚だ疑問です。

長文失礼いたしましたが、濫山珈琲様を非難しているわけではありません。誤解されていると思ったので差し出がましいことを申しました。ご容赦ください。
濱田様がおっしゃるように、内部分裂はウィルスの最も望む状況です。ウィルス防疫は一般人も含めた面の防御を十重二十重にやって初めて効果をなします。心折れ、面に穴ができればその小ささを活かし喜び勇んで侵入してくるでしょう。挑発に乗っては敵の術中に嵌ってしまうのではないでしょうか。


こんばんは

宮崎県や特に養鶏の盛んな新富町の養鶏場では、4年前から冬に石灰をまく、ネットを張るなど対策されています。危機意識があったから隠蔽せず早期通報したと思います。老舗や大企業が産地偽装・日付偽装をする世の中です。非難ばかりしていては何も生まれないし、通報者なんていなくなります。外部から判断出来ませんし信頼するしかない。すくなくとも、防疫のために自分達の利益と反する行動をとった宮崎県と農家さんを応援すべきだと思います。

ただ、2例目を考えると殺処分数があまりに多く国や県に対して何とかならなかったのか?と、法律の決まりとはいえ早期通報へのリスクが高すぎる何か新たに考える時期になのではと思いました。

再びすみません。
ネットは、一年中です。

島根の時同様にネットのほつれをここぞとばかり書き立てるのはどうかと思います。もちろん「常に万全」であって欲しいですが。
他にも原因がある(人や車両の移動等)とも考えられます。

ネットといえば、動物侵入には最高レベルの処置が必要かつ講じられていたはずの「佐渡トキ保護センター」ですら、野生テンの侵入被害がありました。
100%管理できて万能だと思うこと事態が非常識です。

また、今回は農家の方も素早く通報なさって、早い初動体制がとれた。
それでも初動時点ですでに飛び火していたと考えられるということは、管理人様のおっしゃるように新たな防疫体制の構築をどうするか?
という課題になりました。

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