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2011年2月15日 (火)

愛知県で再びトリインフル発生! 大規模養鶏場や養鶏団地の見直しが必要だ

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愛知県で再びトリインフルが発生しました。これで愛知県内では2例目、全国で16例目となります。

前回の発生で約15万羽が殺処分され、次いで今回の1万6千羽です。前回は養鶏団地という地域畜産の中心部であり、今回は名古屋コーチンという愛知県が誇る特産物でした。

また平成21年5月のトリインフル発生時には、これも特産のウズラが大打撃を受けました。宮崎といい、鹿児島といい、軒並みに県の特産品を狙い打つかのような感染拡大です。

なんどとなく書いてきていますが、トリインフルは口蹄疫とは違い渡り鳥と野鳥によって伝播します。野鳥にウイルスが常在しているのです。今年は日本海側に雪が多かったために、温かい宮崎県側にまで移動したと思われています。

このような渡り鳥の飛来パターンは、シベリアから樺太経由で北海道にいったん来て、以後本州各地に移動すること言われていますが、いまだその正確な実態は解明されていません。

そして、養鶏協会の要望書にあった「平飼養鶏は発生リスクが高いので看視対照にしろ」というのはとんだ戯れ言だとわかりました。現実には真逆で、ケージや大規模ウインドレスでのみ発生が続いており、特に愛知県ではウインドレスという最新型密閉養鶏工場ですら発生をみています。

これを見ると、もはや一般的な消毒や防鳥ネットだけでは防ぐことは難しいのではないかと思わざるを得ません。

もっと厳格に外界と遮断しろという声も畜産界内部では聞こえますが、現実に陰圧をかけて二重の扉で遮断されたウインドレス鶏舎以上のなにが可能なのでしょうか。これ以上の遮断、密閉は不可能です。隔離・遮断が行き着くところまで行っているのが、養鶏の実態なのです。

今後は、養鶏場のリスクの一点集中である養鶏団地の分散、あるいは経済効率化のみを考えた一棟100万羽単位の大規模農場の規制、大規模系列農場の獣医の定数の法制化などが必要となるのではないでしょうか。

これ以上の隔離・遮断・集中ではなく、分散のベクトルが見直されるべきです。

          ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

愛知 鳥インフルウイルス検出

高級地鶏の「名古屋コーチン」などを飼育する愛知県新城市の養鶏場で、鳥インフルエンザの疑いがあるニワトリが見つかった問題で、詳しい検査の結果、「H5」型の鳥インフルエンザウイルスが検出されました。

愛知県新城市の養鶏場では、14日朝、20羽のニワトリが死んでいるのが見つかり、簡易検査で5羽のうち4羽から鳥インフルエンザに感染した疑いがあることを示す反応が出ました。

愛知県が県の中央家畜保健衛生所で詳しい遺伝子検査を行った結果、「H5」型の鳥インフルエンザウイルスが検出されました。これを受けて、愛知県は、一緒に飼育されている繁殖用の「名古屋コーチン」を含むおよそ1万6000羽すべてのニワトリの処分を始めるとともに、この養鶏場から半径10キロ以内で飼育されているニワトリや卵の移動を禁止することにしています。
(NHKニュース2月14日)

愛知 ニワトリの処分進める

NHKニュース2月15日 

高級地鶏の「名古屋コーチン」などを飼育する愛知県新城市の養鶏場で鳥インフルエンザの感染が確認された問題で、愛知県は、14日夜から、この養鶏場で飼育されているおよそ1万7500羽のニワトリの処分を進めています。

愛知県新城市の養鶏場では14日、20羽のニワトリが死んでいるのが見つかり、詳しい検査で鳥インフルエンザのウイルスが検出されました。愛知県は、感染の拡大を防ぐため、14日夜、この養鶏場で飼育されているおよそ1万7500羽のニワトリをすべて処分する作業を始めました。

県などによりますと、処分の対象には、高級地鶏「名古屋コーチン」の繁殖用の親鳥、およそ3500羽が含まれているということです。作業は徹夜で進められ、15日にも終わる見通しで、処分されたニワトリはウイルスが広がらないよう密閉された容器に入れたうえで焼却されるということです。

愛知県と、隣接する静岡県は、この養鶏場から半径10キロ以内でニワトリや卵の移動を禁止していて、15日から周辺の7か所に、関係施設などに出入りする車の消毒場所を設けるとともに、周辺の養鶏場などに感染が広がっていないか検査を始めることにしています。

■写真 蘭です。美しいとは思うのですが、趣味ではありません。たまにはいいかな。

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コメント

トキみたいに国策でカネかけるのは困難でしょうが、ある程度のリスク分散は考えるべきでしょうね。

もう、ウインドレス安全安心神話は完全に崩壊しました。
鳥インフルエンザとはワクチン接種なりの方策を取り、ウイルスとの共存ができる環境整備を考えなければならない時期になっていると思います。

石川県が陰性でホッとしたのもつかの間、愛知県でのインフル発生・・・本当にやるせない気持ちです。
様々な要因があるとは思いますが、徐々に北上してきた事が気になります。
皆様が仰る通り、渡鳥由来とすれば、そしてウインドレスでも防ぎきれないとすれば、最後の頼みの綱であるワクチン使用も視野に新たな防疫体制構築を判断しなければならない時期が来たと思います。
(今となっては遅いかも知れませんが)
関係者の皆様にお見舞い申し上げるしか出来ませんが、身体に気をつけ受傷事故には十分配慮して下さい。

青空です。所用で神奈川に来ていますが、こちらは随分暖かい。
明日九州からも人が来るので電話で話しましたが、向こうも関東以上に暖かいようです。
東北はまだまだ冬まっただ中ですが、それでも最近少し暖かくなりました。

反面、列島内でこれほどの温度差があるのです。当然渡り鳥も大移動を開始しつつあることを示しています。

その動きに呼応するように、鳥インフルエンザも東に移動しつつあるように感じます。

和歌山、三重、愛知での発生はある意味ショックでした。
行政担当や農家の防疫意識を非難しているつもりはありません。
恐ろしく感じるのは、

①3地域での発生が同時発生的に、且つ渡り鳥の移動時期にほぼリンクしている印象があること
②愛知県での発生は名古屋コーチン(高級鶏)農場であり、相当の緊張感を持って防疫活動をしてきたであろうこと
③①については韓国の発生、宮崎での発生以来渡り鳥が由来であると行政、農家とも相当に気を使ってきた中での発生であること。

①〜③を考えると、現時点での防疫体制での徹底防御は不可能であること、また渡り鳥がキャリアーであれば相当の渡り鳥が感染していることになり、個別の接点が少ない渡り鳥の感染拡大は、シベリアや中国等で完全に土着したことを意味しています。渡り鳥が感染により淘汰されない以上今後も毎年同様の地獄絵図が展開することではないでしょうか。

養鶏団体も要請を行っていますが、コンタン様のブログでのコメントでは、「貿易」問題とブロイラーの生産スパンとワクチン接種による経済合理性が取れないと接種しない方針を踏襲している旨コメントがありました。

ワクチン接種では非関税障壁を維持できないという主張。かつて口蹄疫の際、養豚業者からもよく聞いた主張です。
しかしこれらの主張で意図的に議論にしようとすらしていない問題が韓国の例を見ても、日本の例を見ても検討が必要になっているものがあると思います。それは「非関税貿易障壁の死守にかかるコストと、防疫作戦が失敗した場合の殺処分一辺倒とのコスト」とどちらがより経済合理理性が高いかという議論です。
おそらく、予算に厳しい財務省は既に様々なケースによるシュミレーションを行っているのでしょう。このままでは韓国のように一方的に梯子を外され、より絶大なダメージを受ける可能性があります。
私は現在の防疫体制と殺処分方式のみでの防疫作戦は経済合理性がとれないと考えています。ならば、ソフトランディングが必要です。厚生労働省や消費者庁や各公営研究所はワクチン接種による健康影響と接種を行いつつ経済合理性(生産活動への影響を最小化の可能性)の検証をありとあらゆる他国事例や知見を集め、インフルエンザに対して過度におびえることのない継続的に闘い得る防疫手法への抜本的な変革を模索し、国民や各団体と折衝するべきと思います。


和歌山、三重、愛知での発生はある意味ショックでした>>>>

もう、殺処分のみでは、対応できないレベルかも知れませんね。

この2月10日、遅ればせながら、農水省で家きん疾病小委員会が開催されました。
この議事録では、相変わらずの経済感覚のなさに愕然とします。

この時点でも5県、15農場で発生があったにもかかわらず、
「今回のこれまでの発生例では、一部、死亡鳥の増加による通報に遅れが認められたが、概ね早期通報がなされ、迅速な診断及び防疫措置を講ずることができ、防疫対応の遅延による感染拡大に至ることはなかった。」
とまるで、ひとごとです。

現行の殺処分至上主義が。
地域の養鶏業界にどれだけの犠牲を強いたことか、

発生農場では、一部の鶏が発症すると
飼っている鶏は皆殺しにされます。

約140万羽という膨大な鶏が殺処分されました。

メンドリたちは、単なるモノではなく、働き手です。
働き手を殺されれば、その後、半年間は全く収入がありません。
殺処分手当金が、評価額の10/10になったって、焼け石に水です。
発生すると周囲10km、21日間の移動制限がかけられます。
たまごは生鮮食品です。一日出荷ができなければ、一日収入が減ります。
ブロイラーは成長が早く、出荷が遅れれれば商品価値を失います。

昨年12月、全国の野鳥で、H5N1ウイルスが検出され、島根の養鶏場で発生があったことから、
養鶏協会が要望書をだしました。
その時に、なぜ、要望をしっかりうけとめなかったのか。


殺処分方式の限界を知り、
計画的なワクチン接種をしていれば、
ここまで発生がひろがり、こんな大損害を与えることはなかったはずです。

養鶏場は実験場ではありません。

また、愛知、和歌山、三重で発生が続いています。
いつまで、この頑迷な役人たちや御用学者に翻弄されなければいけないのか。
どれだけ、犠牲をはらえばいいのか。
情けないやら、悲しいやら・・・・

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