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2011年3月

3月15日福島第1原発2号機の水素爆発で茨城県に何が起きていたのか?  モニタリングポスト計測数値と気象データにみる事実

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福島県第一原子力発電所において、2011年3月11日14:46頃に発生した東日本大震災(M9.0、最大震度7)での被災により冷却機能を失った原子炉1号機が3月12日15時半頃水素爆発を起こしました。

次いで、原子炉3号機も3月14日11時頃、水素爆発事故を起こしました。しかしそれで事態は終了したわけではなく、原子炉2号機も3月15日06時頃に同様に爆発事故を起こしました。

この時の北および北北西・風速2(m/s)の風に乗って、一気に放射性物質が福島県のみならず、近隣の県全域に降り注ぎました。

そして最悪なことには、その時間帯に茨城県地方は折からの雨でした。ヨウ素やセシウムは非常に軽い物質で風によって移動します。そして降雨により地表に落下します。
(3月15日の風向き・日本気象協会)

http://tenki.jp/past/detail/pref-11.html?year=2009&month=3&day=15

なかでも隣県にあたり、県境まで約60㌔しかなく、福島第1原発の風下にあたったわが県には大量の放射性物質が降り注いだと思われます。この放射性物質は、福島県内より多かった可能性すらあります。

2号機が水素爆発した3月15日06時頃には、一挙に数百㌔圏内を放射性ヨウ素、放射性セシウムで汚染しました。

それは3月15日06時頃の茨城県各地の放射線量モニタリングポストの数値に記録されています。
(3月15日以降の各測定局における空間線量率PDF)

http://www.houshasen-pref-ibaraki.jp/earthquake/doserate.html

60㌔圏超の県北の東海村石神では以下の数値が記録されています。

0時10分・・・・・44ナノグレイ(nGy/h)
6時00分 ・・・727 
6時50分・・・2823
7時30分・・・・3032
8時10分・・・3102

一方150㌔超の県南のわが家に一番近いモニタリングポストである鉾田市上富田を見ると以下です。

0時10分・・・・42ナノグレイ(nGy/h)
1時30分・・・・93
1時40分・・・217
7時50分・・3389

実に約6時間で80倍に空中放射線量が増加したことがわかります。

結果、3月19日から21日採取分の水戸市などの放牧原乳と鉾田市のパセリから、暫定基準値以上の放射性ヨウ素が検出されました。
(茨城県農畜産物検査結果)http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/nousanbutsu/20110325_02/index.html

ダウンロードファイル水戸放牧原乳 ヨウ素・・・・1700Bq/kg    (暫定基準値・・・・300Bq/kg)
鉾田パセリ   ヨウ素・・・・3500Bq/kg    (暫定基準値・・・・2000Bq/kg)
同上       セシウム・・765Bq/kg     (暫定基準値・・・・500Bq/kg)            

以上が、福島第1原発2号機の水素爆発による放射性物質の飛散の、3月15日の風向き天候、茨城県モニタリングポストの測定値、および農産物の検出結果など多方面の角度から見た因果関係です。

本日は数字の羅列で辟易されたと思います。結論はわかりきったことですが、ただ危機を叫ぶのではなくひとつひとつ事実関係を押えていきたいと思います。

私たちの進む道のりはあまりにも長く、先がまったく見えないのですから。

             ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

■ドキュメント【3月15日】に何が福島第1原発で起きたのか?

 5・34 福島第1原発に政府と東京電力が一体となって対処するため菅直人首相を本部長とする統合対策本部を立ち上げると首相
 6・00 岩手県内の死者は675人、行方不明者は315人と県警
 6・10 福島第1原発2号機で爆発音。東京電力から連絡を受けた経済産業省原子力安全・保安院は「圧力抑制プールが損傷の恐れがある」
 6・53 「格納容器につながる、水蒸気を水に変える部分に欠損が見られる」と枝野幸男官房長官
 7・00 栃木、群馬、埼玉、神奈川の4県の一部地域で計画停電を実施
 7・00 福島第1原発付近で毎時965・5マイクロシーベルトの放射線量を検出
 7・00 水素爆発のあった福島第1原発3号機で原子炉建屋の上部に蒸気と東京電力。4号機でも屋根の損傷を発見
 8・28 福島第1原発2号機の原子炉建屋には損傷があり、放射性物質が外部に漏れている恐れと原子力安全・保安院
 8・29 福島第1原発2号機での爆発音を受け、監視や操作に必要な人員以外を退避と東京電力
 8・31 福島第1原発の正門前で1時間当たり8217マイクロシーベルトの放射線量を検出と東京電力
 9・27 メルトダウン(全炉心溶融)について「燃料の損傷があり、可能性は否定できない」と東京電力
 9・48 東京株式市場の日経平均株価が半年ぶりに9000円を割り込む
 10・00 警察庁集計で死者は2475人、行方不明者は3118人
 10・18 福島第2原発の3基すべてが緊急事態を脱したと東京電力
 10・22 福島第1原発3号機付近で毎時400ミリシーベルトの放射線量を観測。1時間で一般人の年間被ばく線量限度の400倍
 10・53 原発事故支援のため米軍横田基地と横須賀基地からポンプ車が現地に向かうと在日米軍
 10・53 原発事故を受け、在日フランス大使館が在日フランス人にパニック回避をウェブサイトを通じて呼び掛け
 11・08 福島第1原発2号機の放射能漏れ拡大を受け、半径20~30キロの住民に屋内退避を指示したと菅首相。「放射能漏えいの危険が高くなっている」
 11・11 福島第1原発4号機の原子炉建屋4階で午前9時40分ごろ出火と東京電力。枝野官房長官は水素爆発との見方
 11・38 福島第1原発で検出された放射線量について、枝野官房長官は「身体に影響を及ぼす可能性のある数値なのは間違いない」
 11・45 東北電力が震災被害の大きい青森県の一部と岩手、宮城、福島を除き、16日から3日間、計画停電を実施すると発表
 11・59 環境放射能水準調査の測定頻度を可能な限り上げるよう、都道府県に要請と高木義明文部科学相
 12・25 新たに屋内退避となった福島第1原発の半径20~30キロの対象者は、住民ら約14万人と福島県
 12・34 被災した千葉県の旭、浦安、香取の3市を計画停電の対象から除外する方向で検討と東京電力が森田健作知事に伝える。茨城県にも連絡
 12・35 東京都内で大気から微量の放射性物質を観測と都。横須賀、川崎、さいたま、宇都宮、市原、前橋の各市でも空間放射線量が軒並み上昇。いずれも健康への影響なし。茨城県東海村の東大研究施設で一時、通常値の約100倍に
 13・44 福岡市が応援派遣した消防ヘリコプター隊員が福島県上空で被ばくと市消防局
 15・00 東京株式市場の日経平均株価終値は前日比1015円34銭安の8605円15銭で、過去3番目の下落率
 15・14 政府が被災地に限定した統一地方選延期の特例法案を16日閣議決定へ。全国一律案は与野党協議で合意せず
 15・23 福島第1原発の半径20キロ圏内の住民らが避難完了と警察庁
 15・30 警察庁集計で死者は2722人、行方不明者は3742人
 15・47 福島第1原発の事故を受け、山口県で建設計画中の上関原発の造成工事を一時中断と中国電力
 16・18 福島第1原発4号機にある使用済み核燃料のプールの水位は未確認で注水作業もできていないと東京電力
 16・21 福島県の佐藤雄平知事が菅首相に「県民の不安や怒りは極限に達している」と電話。記者会見で原発事故への東京電力の対応に苦言
 16・47 福島第1原発4号機について枝野官房長官が「高濃度の放射性物質が継続的に出ていない可能性がある」
 16・47 約1万人が安否不明となっていた宮城県南三陸町で約2千人の無事を確認と県
 16・53 津波の被害を受けた岩手県大槌町の住宅で午前10時40分ごろ、70歳代女性が発生から92時間ぶりに救出。命に別条ないと大阪市消防局
 18・00 岩手県警集計で岩手の死者1193人、行方不明3318人に
 18・01 千葉県市原市で夕方測定した放射線量が通常の10倍を上回ったと県。午前中の最大約4倍からさらに上昇
 18・23 福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールに絡む水素爆発で、原子炉建屋の2カ所に8メートル四方の穴を確認との連絡が東京電力からあったと原子力安全・保安院
 18・48 静岡県御前崎市の中部電力浜岡原発でのプルサーマル計画実施は「市民感情を考えると厳しい」と、石原茂雄市長が了承しない意向示す
 20・00 警察庁集計で死者3373人、行方不明者6746人で合わせて1万人を超える
 20・20 アイドルグループAKB48のメンバーらが義援金5億円を寄付すると発表
 20・56 福島第1原発の事故は、国際原子力事象評価尺度(INES)で上から2番目の「レベル6」に相当とフランスの原子力施設安全局局長
 22・31 静岡県東部で震度6強の地震。マグニチュード(M)は6・0
 23・58 気象庁がマグニチュード(M)を6・4に修正。東海地震とは無関係との見解
 (共同通信)

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福島第1原発 農畜産物の出荷停止措置 細分化を検討

毎日新聞 3月30日(水)13時52分配信

 枝野幸男官房長官は30日午前の記者会見で、福島第1原発からの放射性物質漏えい事故に伴う農畜産物の出荷停止措置に関し、「安全性に問題が生じない範囲内で、できるだけ細分化できないか検討と努力はすべきだ」と述べ、都道府県単位で行われている現在の措置を市町村や地域単位とする検討を始めたことを明らかにした。広範な影響が出る現行措置を見直し、農家や酪農家などへの被害を最小限に食い止めるのが狙いだ。

【図解でわかる】原発被災

 ◇「県単位では広すぎる」

 農畜産物の規制を巡っては、関係自治体から「県単位では広すぎる」との反発があるほか、ホウレンソウや原乳などの指定された品目以外の農畜産物も売れなくなる風評被害が起きている。このため、28日には福島県と関東地方(1都6県)の計8知事が制限緩和を求める要望書を枝野氏に提出。食品衛生法の暫定規制値について「国際的にも非常に厳しい基準」と指摘。対応の見直しなどを求めていた。

 枝野氏は制限措置解除に関し「関係者の大変強い関心があり、できるだけ早く整理し、なおかつ分かりやすい形で示したい」とし、早期に公表する意向を示した。露地かハウスかなど栽培形態も考慮する方向だ。ただ、枝野氏は「どの程度きめ細かくモニタリングやデータ収集をできるか」とも述べ、モニタリング強化が前提だとの認識も示した。【影山哲也】

出荷制限解除、地域単位で=篠原農水副大臣

時事通信 3月30日(水)13時15分配信

 福島第1原発事故で農畜産物から放射性物質の検出が相次いでいる問題で、篠原孝農林水産副大臣は30日の衆院農水委員会で、暫定規制値を一定期間下回った農畜産物の出荷制限の解除について「各県が日常用いている区域、農協の区分けなどを勘案し、きめ細かく解除したい」と述べ、地域単位で行えるよう検討していることを明らかにした。吉野正芳氏(自民)への答弁。 
筒井副大臣 農家へ補償の仮払いを

筒井農林水産副大臣は、参議院予算委員会で、農産物から国の基準値を超える放射性物質が検出された問題を巡って、出荷制限などで収入を失う農家が増えていることから、緊急措置として、補償の仮払いを行いたいという考えを示しました。

各地の農産物から、国の基準値を超える放射性物質が検出された問題で、政府が出荷制限などの指示を出していることに対し、生産者からは、十分な補償を求めるとともに、当面の収入を失って生計が立たないという声が相次いでいます。これについて、筒井農林水産副大臣は参議院予算委員会で、「農業の被害額を厳密に計算するには時間がかかるため、政府としては、早急に仮払いができるようにしたい」と述べ、正式な補償が行われる前に、緊急措置として補償の仮払いを行いたいという考えを示しました。また、筒井副大臣は、農林水産省として、福島第一原子力発電所の周辺土壌の検査を進めていることを明らかにしたうえで、調査結果によっては、避難・屋内退避の指示が出ていない、原子力発電所から半径30キロを超える地域でも、耕作ができない可能性も出てくるという認識を示しました。
(3月28日 12時26分 NHK ニュース)

<福島第1原発>農家補償仮払いへ 筒井副農相が方針

毎日新聞3月28日(月)23時8分

 筒井信隆副農相は28日の参院予算委員会で、東電福島第1原発事故による農作物被害の補償について「厳密に計算すると時間がかかる。仮払いを早急にすべきだ」と述べ、損害額を確定する前に立て替え払いする方針を示した。

 また筒井氏は、農水省が行う土壌検査を踏まえ「検査結果で(屋内退避圏の)30キロ以外でも耕作できない地域が出る可能性がある。それも被害の補償対象になる」と述べた。自民党の塚田一郎氏への答弁。【中山裕司】


■「5、6号機も廃炉に」東電会見に住民怒りの声

読売新聞 3月30日(水)20時44分配信

 東京電力の勝俣恒久会長が福島第一原発1~4号機について、「廃止せざるを得ない」「(住民が地元に戻れるのは)数週間では厳しい」などと述べたことを受け、福島県内各地で避難生活を送る住民からは、「5、6号機も廃炉に」「一刻も早く先行きを示せ」などと、改めて怒りの声が上がった。

 東日本巨大地震後、東電の最高責任者が記者会見に応じたのは、13日の清水正孝社長以来17日ぶり。2時間以上にわたり、報道陣の質問に応じた勝俣会長は「最大限の補償、おわびをしたい」とし、情報提供の遅れが相次いでいることについて「情報を隠すということは全くないが、ミスが生じたりタイミングが遅れたりしているのは申し訳ない」と謝罪した。

 同県田村市の市総合体育館に避難している大熊町大河原の無職市川武さん(68)は「こんな事故を起こしたんだから廃炉は当然」と語り、「避難生活はすでに2週間以上。体じゅうが痛く、心も休まらない。いつまでこんな生活が続くのか」と憤った。

■現在の空間放射線測定値状況状況 (毎朝更新しています。)
茨城県環境放射線監視センター

http://www.houshasen-pref-ibaraki.jp/present/result01.html

2011年03月31日 04時50分の状況
測定局(グラフ表示) NaI線量率
nGy/h
風向 風速
m/s
東海村石神 322 北北西 1.6
東海村豊岡 300 北北西 2.1
東海村舟石川 169  北  1.7
東海村押延 249 北北東 2.2
東海村村松 256  北  1.6
那珂市横堀 184 北東 1.2
那珂市門部 263  北  0.9
那珂市菅谷 161  北  1.4
那珂市本米崎 210 ---- ----
那珂市額田 166 ---- ----
那珂市鴻巣 212 西北西 0.4
那珂市後台 223 ---- ----
那珂市瓜連 154 ---- ----
ひたちなか市馬渡 333  北  2.2
ひたちなか市常陸那珂 445 東北東 2.0
ひたちなか市阿字ヶ浦 284 北北東 3.8
ひたちなか市堀口 567  北  1.7
ひたちなか市佐和 324 ---- ----
ひたちなか市柳沢 283  北  2.4
日立市久慈 428 北北東 3.5
日立市大沼 413  北  3.0
常陸太田市磯部 224 西北西 1.4
常陸太田市真弓 149 ---- ----
常陸太田市久米 107 北北東 1.3
常陸大宮市根本 157 北西 1.3
大洗町大貫 340 北北西 1.1
大洗町磯浜 276 ---- ----
鉾田市造谷 404 北西 1.4
鉾田市荒地 337 北北東 3.7
鉾田市田崎 271 ---- ----
鉾田市樅山 540 ---- ----
鉾田市上富田 227 ---- ----
鉾田市徳宿 240  北  1.1
茨城町広浦 414 北北西 1.6
茨城町海老沢 270  北  0.4
茨城町谷田部 190 ---- ----
水戸市吉沢 172 北北西 0.5
水戸市大場 197 北西 1.0
水戸市石川 198 北西 1.0
三菱原燃 133 ---- ----
原燃工 385 ---- ----
空間線量率(nGy/h)    風速(m/s)

空間線量率(nGy/h)    風速(m/s)

*1000nSv(ナノシーベルト)=1μSv(マイクロシーベルト)=0.001mSv(ミリシーベルト) ですから、政府、東電発表の単位であるマイクロシーベルトに換算するには上の換算式によって下さい。

茨城県民がご覧になる場合は自分の住む場所の近くの測定ポイントで見て下さい。

■茨城県放射線測定モニタリングポスト位置Hp10tizu_2

*わが県は全国一モニタリングポストが多い県です。
ちなみにわが家は地図下の左側の鉾田市上富田が直近です。福島第1原発から約160㌔圏です。今回の放射線被曝では、実に200㌔を超える距離にまで飛散しています。

一緒にがんばろう、東北!
オレたち被災地は負けないぞ!

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野菜の摂取制限で農家に自殺者が出ました

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昨日、 村に衝撃が走りました。とうとう野菜の摂取制限で自殺者が出ました。福島県の有機農業者です。

くやしかったでしょう。つらかったでしょう。無念だったでしょう。あなたの痛みは私たち茨城農民の痛みでもあります。心からご冥福をお祈りします。

今、私ははらわたが煮えくり返っています。

「いつまで続くのだ」
「ほんとうに客土せねばならないのか」
「県の遠く離れた場所で出ても、ここも一緒に出荷停止なのか」
「出荷停止はどのようにして解除されるんだ。無期限なのか」
「補償なんて言っても政府金融公庫さえ何も知らないって言ってたぞ」・・・。

先のまったく見えない真っ暗闇の中で、なんとか原発に電気が通じ冷却化が進むという光明が見えた矢先に大量の放射性物質を含んだ水が出て作業は中断し、その矢先に微量ですがプルトニウム238が原発敷地内から検出されました。

核実験由来といわれるプルトニウム239、240とは異なって239は使用済み核燃料棒容器の融解が原因です。

これによって今週が原発事故のめどだと自分たちに言い聞かせてきた農業者にとって一挙に先が見えない状況になってしまいました。

一説では、関係者の間で「年単位かかる」という言葉すらささやかれ始めています。

となると、私たちが思い描いていた「今週中に原発事故終結」⇒「これ以上の被曝はない」⇒「出荷停止農畜産物の再検査」⇒「安全宣言」⇒「出荷開始」という流れは完全に破綻したことになります。

菅首相が人気取りで始めた暫定基準値・摂取制限といういらざる愚行は、福島、茨城、千葉、栃木、群馬の農民の喉をジリジリと締めつけています。

たとえば放射性ヨウ素の摂取国際安全基準値は1年で50ミリシーベルトです。それに対して日本の基準値はそれをはるかに下回る33.3ミリシーベルトです。

この摂取国内安全基準値の33.3ミリシーベルトを1年間に摂取するためには、食物で1.1ミリジーベルト、水で1.1ミリシーベルト、牛乳で1.1ミリシーベルト摂取する必要があります。

これは具体的にはどのような量なのでしょうか?
今出荷禁止になっているホウレンソウで700グラム(約2袋強)、牛乳4.6ℓ(1ℓパックを4.6本)、水を同じく4.6ℓ摂らねばなりません。

しかもいいですか、これを毎日1年365日お腹がガブガブになるまで飲んで食べてようやく達するのが33.3ミリシーベルト/年という数値であって、しかもこれすら国際基準値の約6割強ていどの値なのです。

まったくナンセンスです。1日に牛乳を4.6本も飲むバカがどこにいます。その他に水を同量飲まねばならないのですよ。水ぶくれで死んでしまう。もはや責め苦(笑)。

1日にホウレンソウを2パック半も食べることを1年間毎日続けるなどというホウレンソウ・フェチがどこにいますか。ポパイじゃあるまいし。

安全基準値の設定などというものはこのような非現実的な設定をして、それを安全パイとする性質のものなのです。

それをいきなり、厚労省に1日で作れと丸投げして、農水省にすら相談もせずに、専門家の意見も聴取することなくママスコミ発表してしまい、内閣総理大臣名で出荷停止の文書を各方面にバラまく、もう大バカとしか言いようがありません。菅首相の頭の中に牛乳とホウレンソウを詰め込んでやりたい。

茨城県は暫定基準値の引き下げを陳情しているようです(下の資料を参照)。しかし、いかに一夜漬けの数値であれ、いったん出てしまった数値を引き下げることはできないでしょう。

消費者の不信感を招きます。いかにも農業団体の圧力に負けて国民の安全を切り捨てたようじゃないですか。こんなことをすれば農業者が悪者になります。

むしろ問題は、出荷停止・摂取制限の野菜や牛乳がどのような手続きで、どのように出荷解禁となるのの道筋が見えないことです。

わかりにくいお役所用語で橋本知事もこのように官房長官に陳情しているようです。

  • 「食品衛生法の現行規制のみに委ねず、原子力災害対策特別措置法の下に、放射能汚染調査のための農畜産物の収去の権限や出荷制限に関する判断基準などを規定して欲しい。」
  • 要するに、今畑にある出荷停止の野菜類や牛乳をどう撤去したらいいのか、その判断基準を示してくれ、と言っているのです。

    現行ではスキ込むこともできず、かといって収穫することもできずに放置されたきりです。農家としてはこの現状凍結のような状況をなんとかしてくれと言っているわけです。

    この暫定基準値・摂取制限は、その当該作物にかけられたいわぱ「品目主義」なのか、それともそのほ場に対する「属地主義」なのかの判断を問うているのです。

    食品衛生法的な厚労省の発想では品目主義でしょう。しかし農水省のJAS的考えでは属地主義です。

    客観的に言って、放射性物質が降下したのは野菜や畜産物のある「土地」に対してですから属地主義をとるべきでしょう。

    正直に言ってこのほうがわれわれにはきつい。食品衛生法的な品目ならば、出荷禁止作物を撤去してしまえば、後は別の非出荷禁止作物を植えればいいだけです。

    しかし属地主義となると、放射性物質の残留が安全値になるまで出荷はできないことになります。ヨウ素は半減期が8日ですからいいとして、セシウムは実に30年ですよ(笑うしかない)。現実的には半永久的といった気分になります。

    客土なんて簡単に原子力専門家は言っていますが、やってから言え。膨大なコストと手間がかかってしまいます。

    上の写真のホウレンソウ畑の表土5㎝を剥ぐだけで、ダンプ数十杯分はあるでしょう。それを清浄確認された土をまた同量入れる・・・ああイヤダ、考えただけでぞっとする。誰がやるの。誰のサイフから出るの。

    また自殺者が出ることでしょう。菅首相を恨みながら、東電を呪いながら死んでいくのです。私も放射性鬱病になりそうです。

              ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    ■摂取制限の翌朝、自殺
    福島 有機農業30年の男性


    2011年3月29日 朝日新聞

    福島県須賀川市で24日朝、野菜農家の男性(64)が自宅の敷地内で首をつり、自ら命を絶った。

    福島第一原発の事故の影響で、政府が一部の福島県産野菜について「摂取制限」の指示を出した翌日だった。

    震災の被害に落胆しつつ、育てたキャベツの出荷に意欲をみせていたという男性。

    遺族は「原発に殺された」と悔しさを募らせる。

    自宅は地震で母屋や納屋が壊れた。

    ただ、畑の約7500株のキャベツは無事で、試食も済ませ、収穫直前だった。

    遺族によると、男性は21日にホウレン草などの出荷停止措置がとられても「様子をみてキャベツは少しずつでも出荷しないと」と話し、納屋の修理などに取り組んでいた。

    23日に摂取制限の指示が出されると、男性はむせ返るようなしぐさを繰り返した。

    「福島の野菜はもうだめだ」。

    男性の次男(35)は、男性のそんなつぶやきを覚えている。

    「今まで丹精込めて積み上げてきたものを失ったような気持ちになったのだろう」

    男性は30年以上前から有機栽培にこだわり、自作の腐葉土などで土壌改良を重ねてきた。

    キャベツは10年近くかけて種のまき方などを工夫し、この地域では育てられなかった高品質の種類の生産にも成功。

    農協でも人気が高く、地元の小学校の給食に使うキャベツも一手に引き受けていた。

    「子どもたちが食べるものなのだから、気をつけて作らないと」。

    安全な野菜づくりを誇りにしていたという。

    遺書はなかったが、作業日誌は23日までつけていた。

    長女(41)「こんな状態がいつまで続くのか。これからどうなるのか。農家はみんな不安に思っている。もう父のような犠牲者を出さないでほしい」と訴える。


    2011年03月30日 05時50分現在の空間放射線測定値状況状況
    茨城県環境放射線監視センター

    http://www.houshasen-pref-ibaraki.jp/present/result01.html

    測定局(グラフ表示) NaI線量率
    nGy/h
    風向 風速
    m/s
    東海村石神 342  西  1.5
    東海村豊岡 318  西  1.4
    東海村舟石川 178 西北西 1.0
    東海村押延 264 北西 0.5
    東海村村松 273 北西 0.9
    那珂市横堀 198 カーム カーム
    那珂市門部 285 北西 2.2
    那珂市菅谷 175 北北西 0.8
    那珂市本米崎 224 ---- ----
    那珂市額田 178 ---- ----
    那珂市鴻巣 230 西北西 0.4
    那珂市後台 244 ---- ----
    那珂市瓜連 167 ---- ----
    ひたちなか市馬渡 352 北西 1.4
    ひたちなか市常陸那珂 476 東南東 2.6
    ひたちなか市阿字ヶ浦 302 北北東 4.2
    ひたちなか市堀口 605 北北西 1.2
    ひたちなか市佐和 347 ---- ----
    ひたちなか市柳沢 307 北北西 1.4
    日立市久慈 458 北北東 3.6
    日立市大沼 441  北  2.8
    常陸太田市磯部 240 西南西 1.4
    常陸太田市真弓 166 ---- ----
    常陸太田市久米 113  北  1.9
    常陸大宮市根本 166 北北西 2.0
    大洗町大貫 372 北北西 1.7
    大洗町磯浜 305 ---- ----
    鉾田市造谷 436 北北西 2.0
    鉾田市荒地 380  北  3.2
    鉾田市田崎 293 ---- ----
    鉾田市樅山 591 ---- ----
    鉾田市上富田 244 ---- ----
    鉾田市徳宿 263 北北東 1.4
    茨城町広浦 444  北  2.7
    茨城町海老沢 284 北北東 0.6
    茨城町谷田部 207 ---- ----
    水戸市吉沢 189  北  0.7
    水戸市大場 213 北北西 1.6
    水戸市石川 214  北  1.8
    三菱原燃 142 ---- ----
    原燃工 405 ---- ----

    空間線量率(nGy/h)    風速(m/s)

    空間線量率(nGy/h)    風速(m/s)

    *1000nSv(ナノシーベルト)=1μSv(マイクロシーベルト)=0.001mSv(ミリシーベルト) ですから、政府、東電発表の単位であるマイクロシーベルトに換算するには上の換算式によって下さい。

    ■東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う緊急要望活動について

    ttp://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/20110328_14/
    茨城県プレスリリース
    公開日  2011年3月28日

     本日(3月28日)、橋本昌知事が福島県及び関東地方の1都5県とともに、蓮舫内閣府特命担当大臣及び枝野内閣官房長官に対し、東北地方太平洋沖地震に伴う「東京電力福島第一原子力発電所の事故」に関し緊急要望活動を行いました。

    日時

    • 平成23年3月28日(月曜日) 
    • 蓮舫 内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全)15時20分から15時40分
    • 枝野 内閣官房長官 16時40分から16時55分

    要望都県名

     福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県

    要望活動者

     橋本茨城県知事、福田栃木県知事、大澤群馬県知事、森田千葉県知事、石原東京都知事、ほか各都県関係者

    発言要旨(橋本知事発言分)

    蓮舫内閣府特命大臣への要望

    ○橋本知事

    • 現在の2000ベクレルという暫定規制値は厳しすぎる。
    • より受け入れやすい数値になるよう、見直していただきたい。
    • 検査の仕方についても、より適切に行われるよう国において制度や体制を整備して欲しい。
    • 安全かどうかを調べていないものよりも、安全であると調べたものが流通すべき

    ○蓮舫大臣

    • 今回の数値(暫定規制値)は相当に厳しいと思っている。
    • 基準については、厚生労働省と密に連絡をとっていきたい。
    • 出荷規制の解除の問題については、数値が安全となったらきちんと解除できるよう調整していきたい。
    • 現状は小売などが過剰に反応しているので、流通が止まらぬよう農水省にも適切な対応をとらせる。

     ※消費地の立場から、石原東京都知事から「安全なものもあるのに、県単位でダメというのはおかしい。このままだと、物価上昇により消費者が不利益を被る。出荷できるところはきちんと出荷させて欲しい。」との意見あり。

    枝野内閣府官房長官への要望

    ○橋本知事

    • 現在の暫定規制値は厳しすぎるので見直していただきたい。
    • きちんと検査を行った者が、不利益を被るのはおかしい。受け入れやすい数値の見直しや、検査の仕方がより適切になるように見直しをして欲しい。
    • わずかな頭数の放牧牛で基準値を超えたために、県内で舎飼いの牛を含め3万頭分の原乳が出荷できない。適切な規制となるよう配慮して欲しい。
    • 昨年採って倉庫で保管していたサツマイモまで拒否される事態もある。
    • 食品衛生法の現行規制のみに委ねず、原子力災害対策特別措置法の下に、放射能汚染調査のための農畜産物の収去の権限や出荷制限に関する判断基準などを規定して欲しい。

    ○枝野長官

    • 皆様には、今回の災害に関し、消防や警察などの面で大変お世話になっておりお礼を申し上げる。
    • 要望内容について、制度改正等が必要な事項もあるが,できるだけ早く、できるところから、鹿野農林水産大臣とも協議しながら対応したい。

     ※消費地の立場から石原東京都知事から「現状でも、農産物が足りなくなってきている。4月になればもっと悪化する。ハウス栽培が多いことも踏まえた、きめ細かな指導が必要。」との意見あり。

    一緒にがんばろう、東北!.

    Ganbare

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    5県の農業の壊死が始まったのかもしれない

    055_edited1

    私がもっとも恐れていたプルトニウムの流出が始まりました。

    「プルトニウムは▽被災時運転中だった1~3号機の炉心▽1~6号機の使用済み核燃料プール内の核燃料▽3号機で使用していたプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料のいずれにも含まれる」(毎日新聞)とされています。

    これが制御不能となった3号機で使用していたプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料からの流出であった場合、そしてこれを止めることができなくなった場合、最悪の事態、すなわちプルトニウム被曝が始まることになります。

    プルトニウム流出が示す状況とは、今まで政府が言ってきた「原子炉格納容器には異常が認められない」という事態ではなく、経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官はプルトニウムの検出について「燃料棒の損傷があることを示している。放射性物質が漏れないようにする(原発に)あるべき五重の壁が破れたことを示す。憂うべき事態」だったのです。

    枝野官房長官は最近次のように表現を微妙に修正し始めました。 「原子炉格納容器が損傷したとの報告を受けていない」。

    原子炉格納容器は既に大きなダメージを受けており、内部のプルトニウムが微量ですが漏れだしているのです。

    ヨウ素やセシウムで既に汚染されていた5県(福島、茨城、千葉、群馬、栃木)は、プルトニウム被曝という考えられる限り最悪の事態を想定せねばならないかもしれません。

    政府は既に福島第1原発の重大原子力事故を制御する方法を失いかけています。東電の発表はめまぐるしく変化し、政府とまったく意思疎通ができておらず、政府内で大きな混乱が拡がっていることが伝えられます。史上稀なまでに無能な菅首相は怒鳴り散らすだけでなんの指導力も発揮できていません。

    私たちは最悪の事態に対応する準備をせねばならなくなりました。

    既に村の多くの畑では春まきが中断され、1カ月先に迫った田んぼの準備をするべきかの判断で揺れています。茨城産ブロッコリーは3個で99円で投げ売られ、絶望的な空気が覆い尽くしています。

    政府はつなぎ資金を提供するといっていますが、政府政策金融公庫に問い合わせてもなにも聞いていないと言われました。

    ホウレンソウをトラクターですきこんだ農家は、放射性物質をより深く地中に入れたとして指導を受けています。地表から5㎝は放射性物質に被曝したと見なされて、はぎ取って、清浄な土と入れ替えねばならないのだそうです。

    わが県だけでもいったいどれほどの農地の表土の入れ換えをせねばならないのでしょうか。考えるだけで気が遠くなります。それを5県もの規模で。

    既にチェリノブイリにかかった事故処理期間10日を超えて速やかな冷温化は遠のき、年単位の処理が必要とされる事態になりました。

    私たち近隣の農業者はそれに耐えていかねばなりません。

              ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    ■「大変深刻な事態」=プルトニウム観測強化―枝野官房長官

    時事通信 3月29日(火)11時57分配信

     枝野幸男官房長官は29日午前の記者会見で、福島第1原子力発電所敷地内の土壌から放射性物質のプルトニウムが検出されたことについて「燃料棒が一定程度、溶融したことを裏付けるものだ。そのこと自体は大変深刻な事態だ」との認識を示した。また、「周辺部への影響を阻止し、収束させることに全力を挙げている」と強調した。
     枝野長官は「事故の影響で高い濃度のプルトニウムが検出されるということになると対応が必要だ。継続的にモニタリングを続けていく」と述べ、土壌などプルトニウムの観測を強化していく考えを示した。 

    最終更新:3月29日(火)12時48分

    <福島第1原発>土壌からプルトニウム 建屋外にも汚染
     
    福島第1原発(左から)1号機~3号機=福島県いわき市で2011年3月27日午後0時19分、本社ヘリから30キロ以上離れて撮影

     ◇格納容器損傷の可能性高まる

     東京電力は28日、東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発1~3号機のタービン建屋外にある「トレンチ」と呼ばれるトンネル状の穴の中に水がたまり、2号機では1時間当たり1000ミリシーベルトを超える高い放射線量が検出されたと発表した。建屋地下の汚染水がトレンチに漏れ出した可能性がある。また同日、敷地内の土壌から毒性の強い放射性物質のプルトニウムが検出されたことも明らかにした。いずれも炉心内で作られる放射性物質や放射線量で、11日の被災以来指摘されていた核燃料や格納容器の損傷の可能性が高まった。

    【原発復旧作業の実態 写真つき】食事2回、夜は雑魚寝

     プルトニウムの濃度について東電は、1940~80年代に繰り返された大気圏核実験の際、日本に降ったものと同等で人体への影響はないとしている。新たな土壌を採取し、継続的に分析する予定。

     トレンチはタービン建屋と海との間にある凹字形トンネルで、非常用電源を冷やすための海水が通る配管や海水をくみ上げるポンプのケーブルなどを納めている。普段は水がないが、1~3号機とも地表付近まで水で満たされているのを27日午後3時半ごろ発見、直後に線量を測定した。

     2号機のトレンチの水は1000ミリシーベルト(1シーベルト)以上で、同タービン建屋地下の汚染水と同様、炉心の冷却水の10万倍以上のレベルだった。1号機は0.4ミリシーベルト、3号機はがれきがあるため近寄れず測定していない。周辺の大気の放射線量(1時間当たり)は▽1号機0.4~1ミリシーベルト▽2号機100~300ミリシーベルト▽3号機0.8ミリシーベルト。

     東電は最も水面が高い1号機のトレンチについて、海への流入を防ぐ処置を取った。

     プルトニウムの調査は21、22日に実施した。1、2号機から500メートル~1キロ離れた5地点で土壌を数百グラム採取し、日本原子力研究開発機構が分析。その結果、全地点の土から原子炉内で発生するプルトニウム239、240が検出され、うち2地点からプルトニウム238も検出された。

     大気圏核実験では主にプルトニウム239、240が大気中に放出され、238はほとんどないことから、東電はこの2カ所については今回の事故によるものとみている。

     プルトニウムは▽被災時運転中だった1~3号機の炉心▽1~6号機の使用済み核燃料プール内の核燃料▽3号機で使用していたプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料のいずれにも含まれる。今回検出されたプルトニウムの由来について東電は「特定はできない」と話した。

     原子炉の冷却作業は、水を増やすほどタービン建屋に汚染水がたまる恐れがあることから難航している。【藤野基文、八田浩輔】

     ◇「憂うべき事態」
     
     経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官はプルトニウムの検出について「健康影響は考えられないが、燃料棒の損傷があることを示している。放射性物質が漏れないようにする(原発に)あるべき五重の壁が破れたことを示す。憂うべき事態だ」と述べた。

    毎日新聞 3月29日(火)1時18分配信

    ■【プルトニウムとは何か?山崎記者の徹底解説】NHK

    http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/100/76383.html

    ■福島原発の危機に際して日本政府に要求します
    ― 原子力資料情報室からのメッセージ (3)


    2011.3.20

     多大な努力にもかかわらず、福島第一原発で、プルトニウムをふくむ燃料を装荷している3号機から放射能が大量に放出される危険性が増大しています。特に心配されるのは、20から30キロ圏内で屋内待避を強いられている方々であり、可能な限りすみやかに遠方へ避難するべきと考えます。妊婦、小児、児童から優先的に避難できる手立てを取ることを私たちは政府に求めてきました。改めて強く政府の決断を求めます。

     30キロ以遠でも相当量の放射能が届く恐れのある地域からは、やはり避難の必要があります。条件を整えて迅速に避難できるような体制をとることを求めます。
    (なお、短時間この地域に立ち入って救援活動を行うことによる大きなリスクはないと考えます)

    _edited1_4

    毎日新聞 3月28日毎日新聞 3月28日(月)0時26分配信

    東日本大震災 液状化で関東一の米どころも打撃/千葉
    拡大写真
    液状化で噴き出した土砂で、水田も用水路も埋まった=千葉県香取市大島で、斎川瞳撮影
     水田8000ヘクタールで年間約4万トンの収量を誇る関東一の米どころ香取市で、水田が東日本大震災による液状化で大打撃を受けた。稲の“ライフライン”である農業用水も広範囲に破壊されている。同市農政課によると2500ヘクタールで今年の作付けが絶望視され、収量は例年より35%(1万4000トン)も減る見通し。田植えの時期が迫るなか、専業農家たちは「米が作れなければ生きていけない」と悲鳴を上げている。【斎川瞳】

    【東日本大震災 図説集】各地の被災状況、原発の仕組みや避難区域など

     3000ヘクタールの水田が広がる市内最北部で、田んぼが無残な姿をさらしている。各所であぜ道が陥没し、地下から噴き出した土砂が厚く堆積(たいせき)している。水田に水を送る地中のパイプラインも壊滅。例年、今の時期は種もみを水に浸して発芽を促し、種まきをするが、用水路復旧の見通しが立たず、一帯の農家は手も足も出ない状態だ。

     「10月には農機具のローン返済が何百万円も控えている」。約12ヘクタールを耕作する香取市八筋川の専業農家、宮本興一さん(60)は険しい表情だ。「米が作れなければ、どうやって払えばいいのか」

     同市境島で約4・5ヘクタールを耕作する香取和典さん(61)の水田の被害も深刻だ。「専業農家にとって米作りの可否は死活問題。何としても作らないと我々は生きていけない」

     パイプライン復旧が見込めぬ中、同市大島の専業農家、宮本栄治さん(63)は、自分で水をくみ上げようと茨城県などを3日間かけて回り、数十万円で中古の農業用ポンプ15機をかき集めた。「すでに肥料も注文済みで、秋には農具のローンも迫っている。米を作れなければ首をくくらなければいけない」

     たとえ水を確保できても、田植えができるまでに回復させるには最低でも1カ月以上かかるという。田植えの限界は6月半ば。専業農家らは「食料問題にもかかわる危機。国や県、市がどうやって農家を支えるか考えてほしい」と訴えている。

    ■よくあるご質問と回答(野菜、牛乳・乳製品、肉と卵)

    野菜や原乳などの放射性物質の検査結果に関し多くのご質問が寄せられています。このうち、特にご質問が多いものについて紹介します。

    野菜

    Q どのような考え方で、農産物の分類をしているのですか。

    A 野菜にはいろいろな種類があり、さまざまな分類方法がありますが、放射性物質の農産物への付きかたは、ダイオキシンなどの化学物質や農薬と似ているため、食品安全に関わる国際的な食品分類を活用しています。
    この分類では、空中から落下する化学物質を受ける野菜の形や、葉の面積と重さのバランスなどが考慮されています。

    Q 「非結球(ひけっきゅう)葉菜類(ようさいるい)」や「結球(けっきゅう)葉菜類(ようさいるい)」とは、どんな野菜ですか。また、具体的な野菜の分類を教えてください。

    A 以下の分類となっています。

    [1] 主に「葉」の部分を食べるもの:葉菜(ようさい)類

    ※さらに、葉の形により以下のとおり分類されます。

    • 葉が重ならずに各々広がった状態のものを「非結球(ひけっきゅう)性(せい)葉菜類(ようさいるい)」

    (ホウレンソウ、コマツナ、ミズナ、チンゲンサイ、ナバナ(カキナ)、非結球レタス(ロメインレタス、サニーレタスなど)、シュンギク )

    • 葉が重なりあって球状になっているものを「結球(けっきゅう)性(せい)葉菜類(ようさいるい)」

    (キャベツ、ハクサイ、結球レタス)

    [2] 「花や蕾」の部分を食べるもの:花蕾(からい)類あるいは花菜(かさい)類

    (ブロッコリー、カリフラワー)

    [3] 「果実」の部分を食べるもの:果菜(かさい)類

    • ウリ科の果菜類(キュウリ、カボチャ)
    • ナス科の果菜類(トマト、ナス、ピーマン)

    [4]主に「茎や葉」の部分を食べるもの:茎菜類(けいさい)類

    (セロリー、アスパラガス)

    [5]ネギの仲間のうち、「葉」の部分を食べるもの:ネギ属野菜類

    (ネギ、ニラ)

    [6]「熟していない豆やさや」を食べるもの:未成熟豆類

    (エダマメ、サヤインゲン、サヤエンドウ)

    [7]「地中の根など」の部分を食べるもの:根菜(こんさい)類

    (ダイコン、カブ、ニンジン)

    Q なぜ、ホウレンソウなどの葉もの野菜(葉菜類)から、多くの放射性物質が検出されているのでしょうか。

    A 放射性ヨウ素等の放射性物質は、大気中で細かい粉じんと一緒に空中から落下し、葉の表面に付くと考えられています。このため、葉の表面が上を向いて広がっているホウレンソウなどの「非結球性葉菜類」では、他の野菜に比べて比較的高い濃度の放射性物質が検出される例が多くなっていると考えています。また、暫定基準値は、重量当たりで表しているので、同じ重さで比べた場合、表面積の多い野菜の方が高い濃度で検出されがちです。 なお、カキナや福島県において摂取制限の対象となっている茎立菜(くきたちな)、信夫冬菜(しのぶふゆな)もこの葉菜類に分類されます。

    ■「憂える事態」と保安院 プルトニウム検出で

     経済産業省原子力安全・保安院は29日、福島第1原発の敷地内からプルトニウムが検出されたことについて「燃料に一定の損傷があって本来の閉じ込め機能が壊れていることを示しており、非常に憂える事態だ」との見解を示した。

     保安院は、東電が土壌を採取した21~22日の段階で、既に燃料が損傷していた可能性があると指摘。一方、今回検出された濃度は、過去の核実験に伴い国内で観測されたレベルと同程度で、健康に影響を与えるものではないとしている。

    ■2011年03月29日 07時00分現在の空間放射線測定値状況状況
    http://www.houshasen-pref-ibaraki.jp/present/result01.html
    測定局(グラフ表示) NaI線量率
    nGy/h
    風向 風速
    m/s
    東海村石神 362 西北西 1.6
    東海村豊岡 332 西北西 1.3
    東海村舟石川 182 北西 1.6
    東海村押延 276 北西 0.9
    東海村村松 280 北西 1.8
    那珂市横堀 206  北  1.5
    那珂市門部 303 西北西 1.5
    那珂市菅谷 181 北北西 0.5
    那珂市本米崎 237 ---- ----
    那珂市額田 187 ---- ----
    那珂市鴻巣 244 北北西 0.8
    那珂市後台 252 ---- ----
    那珂市瓜連 175 ---- ----
    ひたちなか市馬渡 362 西北西 1.4
    ひたちなか市常陸那珂 486  北  1.3
    ひたちなか市阿字ヶ浦 308 北西 1.7
    ひたちなか市堀口 629 北西 0.8
    ひたちなか市佐和 362 ---- ----
    ひたちなか市柳沢 310 北西 1.1
    日立市久慈 476  西  1.1
    日立市大沼 460 南南東 0.4
    常陸太田市磯部 255 西南西 1.2
    常陸太田市真弓 174 ---- ----
    常陸太田市久米 119 北北西 1.3
    常陸大宮市根本 191  北  1.1
    大洗町大貫 377 北北西 1.4
    大洗町磯浜 303 ---- ----
    鉾田市造谷 443 西北西 0.6
    鉾田市荒地 375 北西 1.6
    鉾田市田崎 297 ---- ----
    鉾田市樅山 592 ---- ----
    鉾田市上富田 243 ---- ----
    鉾田市徳宿 264 カーム カーム
    茨城町広浦 457  南  0.4
    茨城町海老沢 292 北西 0.6
    茨城町谷田部 208 ---- ----
    水戸市吉沢 189 北北東 0.7
    水戸市大場 210 北北西 1.5
    水戸市石川 224 北北東 1.1
    三菱原燃 145 ---- ----
    原燃工 425 ---- ----
    空間線量率(nGy/h)    風速(m/s)

    空間線量率(nGy/h)    風速(m/s)

    *1000nSv(ナノシーベルト)=1μSv(マイクロシーベルト)=0.001mSv(ミリシーベルト) ですから、政府、東電発表の単位であるマイクロシーベルトに換算するには上の換算式によって下さい。

    ■これまでの調査で安全であることを確認した品目

    【農産物】18品目

     ネギ、キャベツ、レタス、レンコン、ハクサイ、トマト、イチゴ、キュウリ、ニラ、ミズナ、チンゲンサイ、ピーマン、エシャレット、大葉、切りミツバ、セルリー、小玉スイカ、サニーレタス

    【畜産物】4品目

     牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵

    【水産加工品】2品目

     揚げかまぼこ、シラス干し

    お断り 記事を少し抑え目に書き換えました。

    (共同通信)

    一緒にがんばろう、東北!.

    Ganbare

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    この震災が終わった時、もっとこの国を美しく出来るのではないでしょうか

    029 

    東日本大震災はたぶんプレ大震災、ポスト大震災と言われるような巨大な痕跡を日本人の心に残していくことでしょう。

    今までの私たちは、ぼんやりとこの島に住んでいる日本人でした。しかし大震災を経て、自分が「日本人」であることをこれほど強く意識したことはありません。

    赤子を抱き上げて微笑む自衛隊員の姿に涙し、洪水で流された小学生の泥だらけの写真を見てまた泣きました。無数に立つ死者を表す赤い布のついた竹竿を見て泣きました。

    温かい食事がとれた、ありがたいことだと言う被災者を抱きしめたくなるほど哀しく思いました。自らも被災者でありながら、避難所で給食を配る子供たちを誇らしく思いました。

    線量計のアラームが鳴る中を放水を続けるレスキューや自衛隊員に無条件で頭が下がりました。ひとりの作業員も逃げずに持ち場から離れなかった原発作業員に感謝しました。

    そしてまだ面識もない人たちからの支援の品々を頂いて涙が止まりませんでした。

    一体私たちはこの2週間にどれだけの喜びと哀しみの涙を流してきたことでしょうか。

    日本というこの小さな島国に共に住む同胞を愛おしく思う、共に肩を抱き合って共感できるようになる「日本人」へと進化しようと思います。

    この大震災が終わったとき、それはいつの日かわかりませんが、その時私たち日本人はこの国をもっと美しい国にできるのではないかと思っています。 

    タンポポが咲き始めました。春がそこまでやってきています。

             ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    _edited1_2福島の農協団体「風評被害が現実に」 厚労相に対策要請
    朝日新聞2011年3月25日

    2011年3月25日JA福島中央会など福島県内の農協団体は25日、東京電力福島第一原発の事故で、県内産のホウレンソウなどが出荷制限となったことで他の農作物にも風評被害が出ているとして、細川律夫厚生労働相に早急な対策を要請した。

     要請書は「出荷制限で、経済的損失は計りしれない」と強調。その上で、「心配していた風評被害が現実のものとなっている」として、東京電力とともに万全の補償をすることや、水質や土壌の検査の実施、緊急資金対策をとるよう訴えた。

     JA福島中央会の庄條徳一会長は要請後、「福島と書かれた段ボールは、すべて売り場から撤去された。汚染度合いについて、できるだけ早く調査をして、正確な発表をして頂きたい」と訴えた。

    放射性物質の基準「厳格さ求めすぎ」 民主・岡田幹事長

    朝日新聞 2011年3月27日19時25分

    民主党の岡田克也幹事長は27日、農産物の出荷停止や摂取制限の目安となる放射性物質の基準値について、「少し厳格さを求めすぎている」と述べ、風評被害を招かないためにも見直しが必要との認識を示した。青森県八戸市で記者団に語った。

     現在適用されている食品衛生法の基準値は暫定的な数値で、食品安全委員会が体内に取り込んでも健康に問題がない数値について議論している。岡田氏は「心配ないものは心配ないときちっと言えることが必要だ。科学的な厳格さを求めすぎれば風評被害になる」と指摘した。

    ■ 福島産ハウス野菜、基準超過1点のみ 放射性物質調査

    朝日新聞 2011年3月27日

    福島県が26日にまとめた県産野菜のサンプリング調査の結果によると、ハウス栽培の37点のうち、1点を除いて基準値を超える放射性物質は検出されなかった。検出されたのは、福島第一原発から約60キロ離れた伊達市産の花ワサビで、放射性ヨウ素と放射性セシウムが基準値を超えた。

     調査対象は県内37市町村でとれたイチゴ、ニラ、アスパラガスなど全14品目で、24日にサンプルを採取した。露地もの野菜を中心にした調査では基準値を大幅に超える野菜が続出。これを受けて政府は同県に対してすでに、葉物野菜などの摂取と出荷を停止するよう指示している。

    摂取制限でも「健康に害ない」 あいまい対応に批判も
    朝日新聞2011年3月23日

    菅直人首相は23日、食品衛生法の暫定規制値を超える放射性物質が検出された農産品について、異例の摂取制限の指示に踏み切った。対象農産品の安全性を強調するのはこれまで通りだが、21日に出した「出荷停止」より一段厳しい規制をかけた。だが、こうした対応ぶりが、風評被害を助長するとの批判が野党などから出ている。

     首相が摂取制限の指示に踏み切ったのは、福島第一原子力発電所で放射性物質の放出が止まる具体的なメドが立たないからだ。

     枝野幸男官房長官は23日の記者会見で「一時的に食用に供されたとしても、健康に害を与えるものではない。しかしながらこうした状況が今後、長期にわたって継続することが想定され、念のために早い段階から指示した」と説明。規制値を超えてもすぐに健康被害はないとする従来の政府見解は崩さず、原発事故が当面は収束しない可能性を見据えた「念のための措置」であることを強調した。

     現在、摂取制限をかける客観的な基準は整備されておらず、その時々の「政治判断」で行うしかないのが実情だ。実際、今回の政府の判断について「将来どのような健康被害が生じる可能性があるのか。なぜ、出荷制限からさらに厳しい摂取制限としたのか」の詳細な説明は行われていない。

     大塚耕平厚生労働副大臣も23日、厚労省内で記者団に対し「規制値を非常に大きく上回る検査結果が出たこと、ヨウ素以外にも(検出)データが出始めていることなどを総合的に勘案した。今後、さらに放射性物質が降下し、野菜などに蓄積していく傾向にあることも踏まえた」と述べるにとどめた。

     「当分の間」としている摂取制限が、いつまで続くかも不明だ。枝野官房長官は21日の記者会見で、摂取制限と同様に「当分」としている出荷制限について「ひとえに放射線濃度の観測による。現時点でいつになるかの見通しはない」と語り、解除の見通しがないことを認めた。

     菅政権のこうしたあいまいとも言える対応に、野党の首相経験者は「消費者には健康に被害がないというだけじゃなく、例えば1カ月に何グラム食べる分には問題ないなどと具体的に説明しないと、風評被害を拡大するだけだ」と批判する。

     菅政権は宮城、山形、埼玉、千葉、新潟、長野の6県に、農畜産物などの放射線検査を要請。今後、制限の対象となる地域や品目が広がったり、長期化したりすれば、国民生活にさらに大きな影響を及ぼす可能性もある。

     一方、農林水産省は23日、福島県産の出荷停止対象の野菜が流通していないか調査した。複数の食品団体を通じて傘下の小売業者などに尋ねたところ、通常の午前10時の開店前に販売停止を指示できたため、店頭での販売が取りやめられ、傘下の小売店では消費者への販売は確認されなかったという。

    グラフ:被曝線量と体への影響

    ■茨城県プレスリリース
    http://www.houshasen-pref-ibaraki.jp/present/result01.html

    2011年03月28日 06時10分の現在の空間放射線測定値状況
    測定局(グラフ表示) NaI線量率
    nGy/h
    風向 風速
    m/s
    東海村石神 381 北西 1.8
    東海村豊岡 353 北西 1.3
    東海村舟石川 194 北西 1.2
    東海村押延 294 西北西 1.1
    東海村村松 297 西北西 1.2
    那珂市横堀 218 北北東 0.7
    那珂市門部 325 北西 0.7
    那珂市菅谷 192 カーム カーム
    那珂市本米崎 251 ---- ----
    那珂市額田 198 ---- ----
    那珂市鴻巣 258 カーム カーム
    那珂市後台 271 ---- ----
    那珂市瓜連 189 ---- ----
    ひたちなか市馬渡 383 西北西 1.0
    ひたちなか市常陸那珂 513  北  1.8
    ひたちなか市阿字ヶ浦 326 北西 2.2
    ひたちなか市堀口 670 北北西 0.9
    ひたちなか市佐和 384 ---- ----
    ひたちなか市柳沢 328 西北西 1.2
    日立市久慈 503 北北西 2.6
    日立市大沼 491  西  1.2
    常陸太田市磯部 271 北北西 0.5
    常陸太田市真弓 185 ---- ----
    常陸太田市久米 124 北北東 1.1
    常陸大宮市根本 204 北北西 1.2
    大洗町大貫 401 北北西 0.9
    大洗町磯浜 321 ---- ----
    鉾田市造谷 467 西北西 0.9
    鉾田市荒地 397 北西 1.7
    鉾田市田崎 313 ---- ----
    鉾田市樅山 633 ---- ----
    鉾田市上富田 256 ---- ----
    鉾田市徳宿 277  北  1.6
    茨城町広浦 482 北北西 1.7
    茨城町海老沢 308  北  0.9
    茨城町谷田部 220 ---- ----
    水戸市吉沢 200 カーム カーム
    水戸市大場 220 北北西 1.0
    水戸市石川 235 北北西 1.2
    三菱原燃 152 ---- ----
    原燃工 456 ---- ----
    空間線量率(nGy/h)    風速(m/s)

    空間線量率(nGy/h)    風速(m/s)

    *1000nSv(ナノシーベルト)=1μSv(マイクロシーベルト)=0.001mSv(ミリシーベルト) ですから、政府、東電発表の単位であるマイクロシーベルトに換算するには上の換算式によって下さい。

    ■茨城県プレスリリース
    福島第一原子力発電所事故に伴う茨城県内農林水産物への影響について(第7報)
    公開日  2011年3月26日

    愛知県が検査し暫定規制値を上回ったサニーレタスについて、本日(3月26日)、産地である坂東市、八千代町、古河市において、茨城県が調査(3点)を実施したところ、いずれも、規制値を下回っており安全が確認されました。あわせて、現在までに確認された品目の結果一覧表を掲載いたします。

     次の品目については、安全が確認されておりますので、県民の皆様をはじめ、消費者の皆様にはご理解をいただきますとともに、安心してお召し上がりいただきますようお願いいたします。

    これまでの調査で安全であることを確認した品目

    【農産物】18品目

     ネギ、キャベツ、レタス、レンコン、ハクサイ、トマト、イチゴ、キュウリ、ニラ、ミズナ、チンゲンサイ、ピーマン、エシャレット、大葉、切りミツバ、セルリー、小玉スイカ、サニーレタス

    【畜産物】4品目

     牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵

    【水産加工品】2品目

     揚げかまぼこ、シラス干し

    ■県内の原子力施設はすべて停止しています

    JRR-2 異常なし(廃止措置中)
    JRR-3 異常なし(停止中)
    JRR-4 異常なし(停止中)
    NSRR 異常なし(停止中)
    TCA 異常なし(停止中)
    FCA 異常なし(停止中)
    STACY 異常なし(停止中)
    ガラス固化技術開発施設 異常なし(定期検査中)

    茨城県農畜産物検査結果http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/nousanbutsu/20110325_02/index.html

    千葉県旭市の野菜11品目が基準超え 最大8300ベクレル
    産経新聞 2011.3.27 00:59

     千葉県旭市は26日、市内で栽培されたミツバやサニーレタスなど11品目の野菜から、食品衛生法の暫定基準値(1キログラム当たり2千ベクレル)を上回る最大8300ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたことを明らかにした。

     旭市によると、8300ベクレルが検出されたのはシュンギクで、バジルとブロッコリーは、放射性セシウムも暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)を上回り600ベクレルと540ベクレルが検出された。

     市による独自の調査で、11品目は25日公表の千葉県の調査で基準値を超えたシュンギク、パセリ、サンチュ、セロリ、チンゲンサイの5品目と重複。残り6品目は、ミツバ、ブロッコリー、サニーレタス、バジル、コマツナ、ナバナ。

     県によると、11品目は25日から出荷を停止しているという。

    ■千葉県プレスリリース http://www.pref.chiba.lg.jp/taiki/h23touhoku/houshasen/20110318.html
    千葉県大気環境・上水・降下物の放射線量等の測定結果(第159報)-地震関連
    平成23(2011)年3月27日

    平成23年3月27日19時現在
    千葉県環境生活部大気保全課
    電話043-223-3805

    千葉県が実施した大気環境・上水・降下物の放射線量等の測定結果を公表します。
    大気環境及び上水中の放射能は、現在まで健康に影響を与えるレベルではありません。

    ※夜間(20時現在~翌朝8時現在)については、大気環境の測定値が0.2マイクロシーベルト/時以上を測定した際に公表を行います。(昼間は、毎時更新しております。)
    ※次回以降の降下物は、採取日当日の17時を目途に、また上水は、採取日の翌日10時を目途に公表します。
    --------------------
    1 測定場所
    県環境研究センター(市原市岩崎西1-8-8)

    2 測定結果(3月26日20時00分~27日19時00分)
    (1)大気環境の空間放射線量
    時間放射線量(マイクロシーベルト/時)
    3月27日
    19時00分 0.079
    18時00分 0.079
    17時00分 0.079
    16時00分 0.080
    15時00分 0.079
    14時00分 0.079
    13時00分 0.080
    12時00分 0.080
    11時00分 0.080
    10時00分 0.080
    9時00分 0.080
    8時00分 0.081
    7時00分 0.081
    6時00分 0.081
    5時00分 0.081
    4時00分 0.081
    3時00分 0.082
    2時00分 0.082
    1時00分 0.082
    0時00分 0.082

    放射線量:人体が吸収した放射線の影響度を数値化した単位

    福島県環境放射能測定値に暫定版)
    http://www.pref.fukushima.jp/j/sokuteichi301.pdf

    ■福島県環境放射能モニタリング測定値(可搬型モニタリングポスト)(第11報)暫定値
    平成23年3月17日 14時現在
    http://www.pref.fukushima.jp/j/kahangata_11.pdf

    福島第1原発からの位置関係
    P3253335_edited1 

    一緒にがんばろう、東北!.

    Ganbare

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    風評被害 この時期にマッチポンプをして遊んでいる場合ではありません

    024_edited1_3 

    政府の危機管理は自分で「危機」を作り出しているだけです。

    25日の菅首相の記者会見では「予断を許す状況には立ち至っていない」というぶっそうな表現を使いながら、その「予断を許さない状況」を国民に教えようとはしませんでした。

    避難地域をなし崩し的に拡げ、自宅待機させていた人々まで立ち退きの「自主避難を」勧めるとなると、私たち国民はその裏の深刻な事態を想像するなというほうが無理です。

    私たちが欲しいのは、今原発でなにが起きていて「予断を許さない状況」なのかを知ることです。そしてそのケースによってのシナリオを明示することです。

    このケースの場合は、避難30㌔、ここまでのケースなら・・・というように段階を踏んで、今がどの段階であり、政府がどのような対策をしているのかを政府がしっかりと国民に教えるべきです。

    それをしないで「力を合わせて乗り越えていこう」的な一般論を語るべきではありません。そのような台詞はACが言えばいいのです。

    一方、今切実に国民が必要としない情報は政府がコントロールすべきです。その典型的な事例が農産物の暫定基準値の公開でした。

    21日の枝野官房長官の記者会見ではこういう言い方がなされていました。
    「検出の放射線量によれば、直接に、直ちに健康に害を与えるものではありません。念のために水道水のの飲用を控えること」。

    いったい枝野氏は何をいいたいのでしょうか。枝野氏には基準値の意味がわかっていない。いいですか、暫定基準値は数値基準ですよ。文言基準ではないのです。

    [暫定規制値]
    野菜類(根菜、芋類を除く) 放射性ヨウ素(I-131) 2,000(Bq/kg)
    野菜類放射性セシウム(Cs-134、136、137) 500(Bq/kg)
    といったん数値基準が設定されれば、それからコンマ1Bq/kg出ただけでアウト、以下ならセーフというものなのです。

    だから、状況はいささかも変わらないのに東京の水道水がわずか1日で安全宣言を出すことになるわけです。

    今問題となっているヨウ素やセシウムは気体です。ですから風向きや風量でどこにでも飛んで行きます。今日はここに明日はあそこにという具合です。

    それを一カ所の地域で出ると、その県のすべての地域を出荷停止にするというバカ丸出しのことを政府は命じています。これでは単に風評被害を、政府が太鼓を叩いて増長させているだけにすぎません。

    そして国民が「野菜は危ない。え、水も!」と不安心理に陥れられると、今度は「直ちに健康に被害はない」火消しに回ります。

    「直ちに健康被害はない」という文言基準はありえません。いったん数値基準を突破したら危険と見なすべきであり、その覚悟と対処方法を持ってから発表に踏み切るべきなのです。

    補償金さえ出せばいいのだろう、という態度が透けてみえるから政府の態度には農民は不信を募らせるのです。

    具体的には、政府は暫定基準値を突破した農産物が「どれだけの期間」、「どのような人が食べた場合」、「どのような危険があるのか」を明示すべきです。

    「1年間食べ続けたら」などという現実には絶対ありえないような条件は、ナンセンスな机上の空論です。このような非現実的な条件で「危険」というならば、それは公表する必要のない枝葉末節なコントロールされるべき情報なのです。

    それを出荷停止だの、摂食制限だのとダンビラを振り回すからおかしくなります。それでなくとも、原発のシビア・アクシデントで神経質になっている国民にいっそう混乱の輪をかけてしまっています。

    ほんとうに国民の健康被害が出る時にこそ「出荷禁止」や「摂食禁止」を政府名で発表すべきであり、自分で作った暫定基準値を自分で「直ちに健康に害はない」と火消しするくらいなら初めから公表せねばいいだけです

    政府は今がどのような時期であるのかを忘れています。今は原発事故が首都圏全域をまきこみかねない重大事態寸前の非常事態です。

    このような時期にマッチポンプをして遊んでいる場合ではありません。私たち出荷停止を首相名で命じられた農民も大いに迷惑です。

               ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    これまでの調査で安全であることを確認した品目

    【農産物】17品目

     ネギ、 キャベツ、 レタス、レンコン、ハクサイ、トマト、イチゴ、キュウリ、ニラ、ミズナ、チンゲンサイ、ピーマン、エシャレット、大葉、切りミツバ、セルリー、小玉スイカ

    【畜産物】4品目

     牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵

    【水産加工品】2品目

     揚げかまぼこ、シラス干し

    ■茨城県プレスリリース 
    茨城県農畜産物検査結果
    http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/nousanbutsu/20110325_02/index.html

    2011年03月27日 09時20分の現在の空間放射線測定値状況http://www.houshasen-pref-ibaraki.jp/present/result01.html
    測定局(グラフ表示) NaI線量率
    nGy/h
    風向 風速
    m/s
    東海村石神 405 北西 3.0
    東海村豊岡 370 西北西 2.9
    東海村舟石川 203 北西 2.9
    東海村押延 310 西北西 1.9
    東海村村松 307 北北西 3.2
    那珂市横堀 230  北  2.8
    那珂市門部 344 北北西 1.3
    那珂市菅谷 203 西南西 1.3
    那珂市本米崎 267 ---- ----
    那珂市額田 210 ---- ----
    那珂市鴻巣 275  西  2.3
    那珂市後台 284 ---- ----
    那珂市瓜連 199 ---- ----
    ひたちなか市馬渡 402  西  2.5
    ひたちなか市常陸那珂 544  北  3.0
    ひたちなか市阿字ヶ浦 357 西北西 3.2
    ひたちなか市堀口 710 西南西 1.5
    ひたちなか市佐和 408 ---- ----
    ひたちなか市柳沢 345  西  2.2
    日立市久慈 533 北西 2.3
    日立市大沼 519  西  2.6
    常陸太田市磯部 286 西南西 2.8
    常陸太田市真弓 196 ---- ----
    常陸太田市久米 130 北西 2.3
    常陸大宮市根本 217 北東 1.0
    大洗町大貫 424 北西 2.5
    大洗町磯浜 338 ---- ----
    鉾田市造谷 494  西  0.9
    鉾田市荒地 420 北西 1.8
    鉾田市田崎 334 ---- ----
    鉾田市樅山 664 ---- ----
    鉾田市上富田 269 ---- ----
    鉾田市徳宿 291 北北西 1.7
    茨城町広浦 508 南西 1.2
    茨城町海老沢 325 北北東 1.0
    茨城町谷田部 230 ---- ----
    水戸市吉沢 210 西北西 2.0
    水戸市大場 224 北西 2.3
    水戸市石川 247 南東 0.8
    三菱原燃 160 ---- ----
    原燃工 483 ---- ----
    一緒にがんばろう、東北!.

    Ganbare

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    ありがとうございます。頂戴したのは勇気です!    付録 【Q&A】農作物から放射能、食べても平気?

    3_007_edited2

             

              ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    Q&A】農作物から放射能、食べても平気? 

    朝日新聞 2011年3月20日8時54分

    http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103200071.html

    グラフ:被曝線量と体への影響拡大被曝線量と体への影響

     福島第一原発の事故の影響で、牛乳やホウレンソウから放射性物質が見つかった。飲んだり食べたりしても大丈夫なのか、まとめた。

     ■健康害するリスク小さい

     Q ホウレンソウや牛乳が放射能で汚染されているの?

     A 福島第一原発の事故では、ヨウ素やセシウムなどの放射性物質が周辺に広く飛び散った。それが、ホウレンソウの表面に降り注ぎ、検出された。汚染された草や水をとった牛の乳からも見つかった。

     Q どれぐらいの値なの?

     A 厚生労働省の規制値に比べると、ホウレンソウからは3~7・5倍のヨウ素が見つかった。牛乳からも最高5倍のヨウ素が出た。規制値は、今回の事故をきっかけに、厚労省が暫定の値として設けたものだ。

     Q 汚染された食品を食べたり飲んだりしても大丈夫なの?

     A 食品の安全性基準は厳しい値に決められている。健康に影響を与えかねない値より、かなり余裕をもって設定されている。だから、「ただちに健康に影響が出るわけではない」という見方で専門家の意見は一致している。あまり心配し過ぎてもいけないようだ。

     Q 汚染された食品をとると、体はどれぐらい被曝(ひばく)してしまうの?

     A 今回、ヨウ素に汚染されていることが分かった福島県の牛乳を約1リットル飲むと、人体が受ける影響は、約33マイクロシーベルトという値になる。これは胃のX線集団検診を1回受けた時に受ける放射線量の約20分の1。

     最も高い値が出た茨城県のホウレンソウを洗わずに1キロ食べたとすると、約330マイクロシーベルトになり、胃のX線集団検診を0・5回受けた値にあたる。

     Q それは、どのぐらいのリスクなの?

     A そう大きくはない。単純に比較はできないが、妊婦がX線撮影などを受けるとき、胎児へのリスクは、少なくとも5万マイクロシーベルトまでは問題がないとされている。ただ、上限の判断は難しく、米国の学会や審議会の間でも15万マイクロシーベルト~5万マイクロシーベルトと幅がある。

     Q 時間がたてば、放射能は弱くなるの?

     A 放射線の量が半分になるまでの期間を「半減期」という。ヨウ素の場合は8日と短い。セシウムは30年と長く、長期間、放射線を出し続ける可能性がある。その土地で育った草を家畜が食べ続けると、肉などの畜産物も汚染されてしまうかもしれない。

     Q 今後はどんな注意が必要なの?

     A 汚染地域は広そうだ。農産物が流通に乗る前に、どれぐらい汚染されているか、早く調べる必要がある。ヨウ素は半減期が短いとはいえ、大量に取ると子どもでは甲状腺にたまってしまい、がんになる危険がある。とりわけ、原発周辺地域に住む子どもには注意が必要だ。

     ■水で洗えば流せる

     Q 食べる時にできることはないの?

     A 元原子力安全委員の松原純子さんは「気になる人は流水で洗って。葉の表面についた放射性物質を落とすことができる」と話している。ホウレンソウをお浸しにするとヨウ素、セシウムを50~80%除去できるとの実験結果もある。秋田大名誉教授の滝澤行雄さん(公衆衛生学)は「熱湯でゆでてあく抜きするのも有効」と言う。熱で放射性物質は分解しないが、洗い流す効果があるようだ。

     Q 牛乳はどう?

     A 液体はこうした方法は採れない。ただ、牛乳で規制値を超える値が検出された福島県川俣町では全酪農家が震災で出荷していなかった。仮に同程度の値の他地域の牛乳を続けて飲んでいたとしても、事故から1週間と時間が短く放射性物質の総量は限られる。いま店頭や家庭にある牛乳を捨てる必要はない。

     Q どういう経緯で分かったの?

     A 17日に厚労省が地方自治体に調査を求め、19日に結果が出た。全国消費者団体連絡会事務局長の阿南久さんは、すぐに調査を始めて結果を公表し、問題の食品を1年間食べ続けた場合の影響を示したのはわかりやすいという。ただ、調査の全容が明確でないのが気になるという。「調査内容や数値の意味をわかりやすくかみ砕き、消費者はどうすればいいのか、具体的行動に結びつく説明を添えてほしい」と注文している。

     ■Qこれからどうなるの 出荷停止を政府検討

     Q すでに出荷された農産物はどうなるの?

     A 食品衛生法では、有害物質を含む食品の販売を禁じているが、放射能についての基準はない。このため、厚労省は今回、根拠のない風評被害を防ぐため、急きょ暫定規制値をつくり、対応した。でも、規制値を超えるサンプルが出た日の出荷分しか止められない。検査日より前に出荷されたものについて、大塚耕平厚労副大臣は「自主的な対応になる」と話している。

     Q 今後の対応は?

     A 規制値を上回っても食品衛生法では、調査対象となった農産品をつくった農家の出荷だけしかとめられず、出荷停止の判断も都道府県に委ねている。このため、政府は、原子力災害対策特別措置法に基づき、福島県と茨城県のホウレンソウ、福島県の牛乳の出荷を政府判断で停止する検討を始めた。

     これまでも、茨城県で起きたJCO事故などで周辺から出荷される農水産物の風評被害が起こるなど、食品の放射能汚染は問題になった。風評被害や消費者の不安を解消するため、食品安全委員会などによる丁寧な説明も必要だ。

              ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    ■茨城県プレスリリース
    福島第一原子力発電所事故に伴う茨城県内農林水産物への影響について(第6報)
    公開日  2011年3月25日

    3月24日に採取したミズナの分析結果が出ましたので、お知らせします。
     京都市保健福祉局が検査し暫定規制値を上回ったミズナについて、産地である鉾田市及び行方市において、茨城県が調査(5件)を実施したところ、規制値を下回っており安全が確認されました。あわせて、現在までに確認された品目の結果一覧表を掲載いたします。
     次の品目については、安全が確認されておりますので、県民の皆様をはじめ、消費者の皆様にはご理解をいただきますとともに、安心してお召し上がりいただきすようお願いいたします。

    これまでの調査で安全であることを確認した品目

    【農産物】17品目

     ネギ、 キャベツ、 レタス、レンコン、ハクサイ、トマト、イチゴ、キュウリ、ニラ、ミズナ、チンゲンサイ、ピーマン、エシャレット、大葉、切りミツバ、セルリー、小玉スイカ

    【畜産物】4品目

     牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵

    【水産加工品】2品目

     揚げかまぼこ、シラス干し

    ■茨城県プレスリリース 
    茨城県農畜産物検査結果http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/nousanbutsu/20110325_02/index.html

    ■農産物の暫定基準値、緩和要請 茨城知事が厚労相に

    産経新聞 3月25日(金)21時34分配信

    暫定基準値を超える放射性物質が検出された農産品に対する出荷制限について、茨城県の橋本昌知事は25日、細川律夫厚生労働相に、基準値を緩和するよう求める要望書を提出した。野菜の暫定基準値は放射性ヨウ素で1キログラム当たり2000ベクレル。茨城県産のホウレンソウやパセリなどが出荷制限の対象となっている。

     要望書では「2千ベクレルの野菜30品目を20グラムずつ1年間食べ続けた場合、CTスキャン1回分(6・9ミリシーベルト)の放射線量にも満たない」として基準値の改訂を求めているほか、基準値を下回った場合の迅速な指定解除を要望している。

     橋本氏は鹿野道彦農林水産相とも会談し、「県産品が売れず、価格が大きく下落するなど風評被害が大変厳しい」と訴えるとともに、出荷制限が県単位で実施されていることには「福島第1原発から65キロ離れた圏内の地域も195キロの地域も同じ規制となるのは大ざっぱすぎる」と見直しを求めた。

    厚労省 放射能汚染された食品の取り扱いについて

    (福島原子力発電所事故関連)

    http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r9852000001559v.pdf

    2011年03月26日 06時00分現在の空間放射線測定値状況

    ■2011年03月26日 06時30分の現在の空間放射線測定値状況
    http://www.houshasen-pref-ibaraki.jp/present/result01.html

    測定局(グラフ表示) NaI線量率
    nGy/h
    風向 風速
    m/s
    東海村石神 440 西北西 2.4
    東海村豊岡 403 西北西 1.6
    東海村舟石川 217 北西 2.5
    東海村押延 332 北西 2.1
    東海村村松 336 北西 2.4
    那珂市横堀 249 北北東 2.1
    那珂市門部 点検中 点検中 点検中
    那珂市菅谷 点検中 点検中 点検中
    那珂市本米崎 点検中 ---- ----
    那珂市額田 点検中 ---- ----
    那珂市鴻巣 点検中 点検中 点検中
    那珂市後台 点検中 ---- ----
    那珂市瓜連 点検中 ---- ----
    ひたちなか市馬渡 435 西北西 2.2
    ひたちなか市常陸那珂 579  北  2.1
    ひたちなか市阿字ヶ浦 385 北西 3.8
    ひたちなか市堀口 点検中 点検中 点検中
    ひたちなか市佐和 点検中 ---- ----
    ひたちなか市柳沢 点検中 点検中 点検中
    日立市久慈 点検中 点検中 点検中
    日立市大沼 点検中 点検中 点検中
    常陸太田市磯部 点検中 点検中 点検中
    常陸太田市真弓 点検中 ---- ----
    常陸太田市久米 点検中 点検中 点検中
    常陸大宮市根本 点検中 点検中 点検中
    大洗町大貫 449 北西 2.6
    大洗町磯浜 点検中 ---- ----
    鉾田市造谷 527  西  1.6
    鉾田市荒地 450 西北西 3.3
    鉾田市田崎 点検中 ---- ----
    鉾田市樅山 点検中 ---- ----
    鉾田市上富田 点検中 ---- ----
    鉾田市徳宿 点検中 点検中 点検中
    茨城町広浦 541 北西 2.2
    茨城町海老沢 点検中 点検中 点検中
    茨城町谷田部 点検中 ---- ----
    水戸市吉沢 点検中 点検中 点検中
    水戸市大場 点検中 点検中 点検中
    水戸市石川 点検中 点検中 点検中
    三菱原燃 点検中 ---- ----
    原燃工 点検中 ----

    空間線量率(nGy/h)    風速(m/s)

    *1000nSv(ナノシーベルト)=1μSv(マイクロシーベルト)=0.001mSv(ミリシーベルト) ですから、政府、東電発表の単位であるマイクロシーベルトに換算するには上の換算式によって下さい

  • 茨城県HP  情報の宝庫です!怪しげなネット情報より被災県のHPを見ましょう!
    http://www.pref.ibaraki.jp/
  • ■放射線テレメーター・インターネット表示局 茨城県
    http://www.houshasen-pref-ibaraki.jp/index.html
    2011/3/15(火)
    3時45分
    本日0時20分頃より、各空間線量率測定局舎において、空間線量率が
    平常値(およそ30-50nGy/h(ナノグレイ/時間))から、およそ150-380nGy/h
    まで上昇しました。
    この値は、胸部レントゲン(50,000nGy/h)の約1/100以下です。
    県内の原子力施設はすべて停止しています
    JRR-2 異常なし(廃止措置中)
    JRR-3 異常なし(停止中)
    JRR-4 異常なし(停止中)
    NSRR 異常なし(停止中)
    TCA 異常なし(停止中)
    FCA 異常なし(停止中)
    STACY 異常なし(停止中)
    ガラス固化技術開発施設 異常なし(定期検査中)
    東北地方太平洋沖地震災害に係る国への緊急要望について http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/20110325_22/
  • 今回の問題は、一品一品を規制する食品衛生法では対応できるものではなくもっと地域的なものであるので、原子力災害対策特別措置法に基づき特別な対応をお願いしたい。
  • 本日厚生労働省から茨城県を含む三県を対象に、ミズナなどの調査依頼があった。もっと地域をまんべんなく調査し傾向をつかんで対応してほしい。
  • 暫定規制値が厳しすぎるので、規制値についてきちんと検証してほしい。
  • ○細川大臣
    ・厚労省も含め政府全体として検討していきたい。

    農水省

    ○橋本知事

    • 原子力災害に伴い、出荷自粛を求められた農業者、風評による価格下落などの被害を被った関係者に対しての補償をお願いしたい。
    • 従事者へのつなぎ資金対策を講じてもらいたい。
    • 農林水産業関連施設の迅速な災害復旧をお願いしたい。

    ○鹿野大臣

    • 風評被害については、市場・流通業者・量販店への通知などをして、誤解をまねかないよう要請を行っている。また、明確な因果関係を見極めて補償したい。
    • つなぎ資金は、今まさにまとめているところ。
    • 作付けに対する被害は、一刻も早く策を講じたい。
    • いずれにしても、対応方針を定め、ひとつひとつ対処していきたい。そのためにも、茨城県から今後も正確な情報をいただきたい。

    You'll never walk alone.

    Ganbare

    ■扉写真 夜中雨が降りましたが、素晴らしい朝焼けがみられました。

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    風評被害とは、何も悪くない真面目な農家が被害を受けることです

    038

    茨城県は復興に向けてがんばっています。傷跡は深く、避難所で昨日まで3名の死亡が確認されました。ご冥福をお祈りします。

    避難民が帰ることのできる仮設住宅や燃料、道路、食事などの手配も少しずつですが進んできています。待ち望んでいた地域総合病院もようやく開きました。薬切れだった患者が長蛇の列をなしました。どの顔にも安堵感があります。

    しかし風評被害は度止まるところを知りません。東京市場では「茨城県産」とあるだけで忌避されるというニュースも出始めましました。

    今や茨城県の復興を妨げる最大の障害は、他ならぬ放射能風評被害です。

    昨日、村の仲間と連絡を取り合いました。まだ集まって会議をする余裕がないのが現状です。農業関係者はパニック状態です。

    ようやく地震の直接的被害から立ち直ろうとした矢先に力一杯ぶん殴られたといった心境です。ともかく畑のものがピタリと動かなくなりました。

    東京の流通は政府通達を楯にして茨城県産のホウレンソウ、パセリ、水菜、牛乳を出荷停止としました。そればかりか、関係のない野菜まで出荷を止めている流通も多く、被害は甚大です。被災前に収穫したニンジンやサツマイモすら売れません。

    本来はうれしい春の種まきの時期なのに、先行きを考えるとまいていいものか迷っています。まいても、売れなければなんにもなりません。

    ホウレンソウは各地で一斉にトラクターで潰しにかかりました。手塩にかけた野菜をトラクターでひき潰していくのです。ある農家は、ひき潰すトラクターの上から携帯を地元の議員にかけて、「お前らの親分に伝えろ。これが野菜の悲鳴だ!」と啖呵を切ったそうです。

    近所の牛乳農家は、絞った牛乳を牧草地に捨てています。毎日絞らないと牛が苦しがるので、毎日絞りますが、引き取りのローリーは来ません。牧草地にいた放牧牛からの放射能検出だったので、放牧を止める農家が増えました。

    「放牧地は自慢だった。怖いと思ったのは初めてだ」と酪農の仲間。

    パセリ農家は、ハウス栽培なのに検出されたことで首をひねります。「喚起で放射能が入ったというなら、もうどうしろって言うんだ。空気吸うなってか」

    水菜はわが地域の特産品の筆頭なので打撃はすさまじく、これもこの時期露地ではなくハウスなので、いっそう深刻に受け止めざるを得なくなっています。

    露地でもハウスでも出たとなると、これと同じ条件の農産物や畜産物がほとんど、というかすべてですからわが地域は農畜産物は出荷停止とその潜在的予備軍ということになってしまいました。

    空気から被曝ということになると、もはや私の平飼養鶏にも遠からず放射能が忍び寄ることになるでしょう。それは今日かもしれないし、明日かもしれません。毎日、続く余震(余震といっても震度5です!)と目に見えぬ放射能に怯えて暮らすことになってしまいました。

    風評被害とは、何も悪くない真面目な農家が被害を受けることです。

    風評被害とは、人災です。震災は天災でしたが風評被害は人為的災害です。おいしく本来なんの問題もない農畜産物が買ってもらえない、食べてもらえないという人災です。

    一方風評被害とは、被災した農家を支援しようとして通常通り商品調達した流通事業者にとっても持ちきれない在庫を抱えてしまうかもしれない話です。

    消費者も震災以降の不足しがちな食が更にタイトになることです。だれひとり得をする人はいません。

    繰り返しますが、風評被害は人災です。天災ではありません。ですから人為的に起きた以上、人の知恵で抑え込む事が可能なはずです。

    なぜ、公共広告機構が、あの数百回の繰り返しCMを流すより(←オシムさんと仁科さんが嫌いになりそう)、今起きている風評被害を防ぐキャンペーンCMをつくらないのか不思議です。

    ぜひマスコミは正しい報道をしてください。制限品目以外の農産物では暫定基準値以下の品目が沢山あって、まったく問題がないことを伝えて下さい。おもしろおかしく被災農家を取り上げないで下さい。

    私たち農家は自分たちだけのために作っているわけではありません。国の土と水を守っているのです。しかしもう被災農家には力があまり残されていません。

    この春の種まきを終えて、水田の水を張る力を私たちに下さい。
    消費者の皆さん、私たちの農産物を食べて下さい。正しい被曝知識を知って下さい。

    大震災の時、皆さんは私たちに「決してあなたがたは孤独ではない」と言ってくれました。私たちはその言葉を信じています。

    がんばりましょう。亡くなった人のためにも私たちは耕します。

    ■写真 湖岸の旧い倉庫。

                 ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    _edited1         (日本農業新聞3月25日 クリックすると大きくなります)

    茨城県産の水菜から基準値超える放射性物質

    厚生労働省は23日、京都市内の卸売市場で入荷した茨城県産のミズナから食品衛生法に基づく暫定基準値を超える放射性物質が検出されたと発表した。厚労省は茨城県に対し、葉物野菜について幅広く検査を強化するよう要請した。

     厚労省によると、京都市内の市場で茨城県産のミズナ、ハクサイ、チンゲンサイ、群馬県産ネギの4検体の放射性物質を調べた結果、ミズナから1キロ当たり2000ベクレルの基準値を超える3400ベクレルの放射性ヨウ素と基準値500ベクレルを超える560ベクレルの放射性セシウムが検出された。ほかの野菜からは検出されなかった。

    ■ 放射性物質:野菜の摂取制限「何のため育てているのか」

     福島第1原発事故の影響で23日、福島県産や北関東産の野菜、原乳で摂取制限・出荷停止が拡大し、生産地は大きな打撃を受けている。出荷再開を信じて作業を続ける農家・酪農家もいる一方、廃業の危機も現実化し、支援を求める声も上がる。一方で、消費者には産地の選別や買い控えの動きも表れている。国内最悪となった原発事故の影響がさらに広がり始めた。

     ◇福島

     摂取制限・出荷停止を指示されたブロッコリーを生産する福島市岡部の男性(70)は「5月中旬の収穫時期には出荷が再開されるかも」と期待して、23日も農作業を続けた。20アールに7000本を植える。しかし、不安は打ち消せない。「長年かけて出荷先の信頼を築いたのに、こんな状態が続けば生活できない」と肩を落とす。

     福島市鎌田の男性(63)は、ハウスのキュウリを前に「何のために育てているのか」と嘆いた。キュウリは出荷停止対象ではないが、市場価格が4分の1に下がり、出荷しても赤字になるという。

     福島市中央卸売市場は売り上げが半減。23日朝に出荷した野菜は同日夕までに回収した。同市場野菜事業本部の斎藤芳俊部長は「消費者が制限対象以外も買い控えるようになり県産全体に影響が及ぶかも」と心配する。

     福島市の「イトーヨーカドー福島店」は23日、すべての福島県産野菜を店頭から撤去した。24日には、ガソリン不足で途絶えていた新たな県産野菜が届くはずだった。福島県伊達市の「JA伊達みらい」直売所は、地元農家が生産した新鮮野菜が人気だった。しかし、最初の出荷制限が出た21日から野菜を農家に返品している。客の市内の会社員男性(52)は「国は健康に影響はないと言いながら摂取制限し、態度がはっきりしない」と批判した。

     福島県二本松市などの「県安達地方市町村会」や「JAみちのく安達」は23日、出荷制限や風評で被る損害の補償を国に求めた。(毎日新聞3月24日)

     ◇茨城

     新たに原乳とパセリの出荷停止指示を受けた茨城県。橋本昌知事は23日の会見で、22日午前に採取データを国に報告していたことを明らかにした。「福島が優先され本県への指示が来なかった」と1日遅れの発表にいらだちを示した。県は22日、業界団体に原乳とパセリの出荷自粛を指示したが、発表は見送っていたという。

     県南地区の6市町の酪農家が加盟する利根酪農業協同組合はパイプラインの被災や紙パック不足などを克服し22日に操業再開した直後に出荷自粛要請を受けた。組合加盟の酪農家35戸のうち、地盤の液状化現象で牛舎が傾く被害などに遭った3戸が震災を機に廃業。手塚恵博組合長(59)は「長く続けば廃業する人はもっと増える」と危惧する。【大久保陽一、山崎明子】

     ◇東京

     青果物取り扱いで国内最大の東京都中央卸売市場大田市場。卸売会社「東京青果」によるとホウレンソウはこの時期、茨城、栃木、群馬3県産が6割を占めるが、23日はいずれも入荷がストップ。ホウレンソウの取引は通常1日20~30トンだが、23日は埼玉県産など4トンにとどまった。担当者は「放射性物質検出が公表された19日以降、消費者の買い控えが続いている」と語る。

     野菜を近くの農協の直売所で購入してきた東京都国分寺市の主婦、杉谷サノエさん(70)は「出荷制限されていない福島や茨城の野菜は安全と分かっていても、買う気にはなれない」と話した。

     日本消費者連盟(東京都)の山浦康明事務局長は「被害防止にはリスクの高い産物を国が買い上げるなどの政策が必要だ」と話した。【

    「4県産野菜売れない」制限品目以外の返品も

    福島第一原発の事故で福島や茨城、群馬、栃木の4県産のホウレンソウなどが出荷制限されたことを巡り、農林水産省は22日、全国の主な卸売業者の約4割に、制限品目以外の返品や契約破棄が広がっていると明らかにした。

     東京・大田市場では、制限品目以外の茨城県産チンゲンサイにも注文が入らず、「4県産の野菜は売れない」との悲鳴が漏れた。一方、小売店からは、「風評被害が生まれないよう、生産者を応援したい」との声も上がった。

     同省が全国136の主な卸売業者を対象に、4県産の野菜のうち、制限品目以外の契約状況を電話で聞き取った結果、約50業者で返品や契約破棄などが確認された。

     ホウレンソウとカキナ以外の4県産野菜は食品衛生法上の放射線数値が規制値を超えておらず、過剰反応とみられる。

     22日朝の大田市場の競りでも、スーパーなどの小売店が、基準値を超えていない茨城産チンゲンサイを敬遠し、普段は1箱(2キロ)700~800円が100円程度に値崩れしたという。

     東京・文京区のスーパーは政府が出荷制限を求める前から、茨城県産の水菜とチンゲンサイを店頭から撤去。今後、福島県産エリンギも他県産に切り替える。

     店長(48)は「生産者は仲間だと思っているので店頭から撤去するのはつらいが、売れないからしかたない」と話した。

     一方、4県産野菜の販売を続けているスーパーも多い。東急ストアはホウレンソウ、カキナを除き、4県産を扱っている。担当者は「消費者の不安をあおらないように、『ホウレンソウ 撤去しました』といった告知文は張り出さない」と言い、目立った混乱はないという。

     東京・江東区のスーパー「八百梅」も出荷が止まっている品目以外は、通常通り、4県産を仕入れている。

     店長の梅田力夫さん(62)は「市場には、検査済みの安全な野菜しか出ない。敬遠していたら生産者がかわいそうだ。風評被害を助長するわけにはいかず、応援してあげたい」と話していた。

     出荷制限の対象となった茨城県と隣接する千葉県では、香取市の「JAかとり」に、農家から「今後どうなるのか」と影響を心配する声が寄せられている。担当者は「茨城県に近いという理由で敬遠されるといった風評被害が出てきたら困る」と表情を曇らせる。

     農水省幹部は「合理的な理由もなく返品するのは望ましくない。大型スーパーや小売店を指導していきたい」と語った。

    (2011年3月23日01時52分  読売新聞)
    ■農産物、風評被害も補償対象…政府方針
    政府は24日、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、福島県産のホウレンソウなど政府が出荷制限した以外の農産物についても、風評被害が及んだ場合に原子力損害賠償法に基づく補償の対象とする方針を固めた。

     一義的に東電が負担するが支払い能力を上回る場合は国が支援する。

     「事故と相当な因果関係のある風評被害は補償せざるを得ない」(政府関係者)との判断で、過去には、茨城県の核燃料加工会社「ジェー・シー・オー(JCO)」東海事業所で1999年に発生した臨界事故でも風評被害への補償が行われたことがある。

     文部科学省によると、損害賠償処理のため、国の原子力損害賠償紛争審査会を設け、被害認定の指針を定めるほか、東電と被害者の交渉が不調の際の仲介なども行わせる見通しだ。

     これに関連し、福島県出身の国会議員が24日、首相官邸を訪ね、政府による被害農産物の買い取りを要請した。

     枝野官房長官は記者会見で「補償があまり遅いと生活にかかわる」として、検討する考えを示唆した。

    (2011年3月25日03時13分  読売新聞)

    2011年03月25日 06時00分現在の空間放射線測定値状況
    http://www.houshasen-pref-ibaraki.jp/present/result01.html

    測定局(グラフ表示) NaI線量率
    nGy/h
    風向 風速
    m/s
    東海村石神 481 西北西 1.5
    東海村豊岡 440  西  1.0
    東海村舟石川 236 北西 0.7
    東海村押延 363 北西 0.4
    東海村村松 365 北北西 0.6
    那珂市横堀 271  北  0.9
    那珂市門部 407 西北西 1.8
    那珂市菅谷 240 カーム カーム
    那珂市本米崎 点検中 ---- ----
    那珂市額田 248 ---- ----
    那珂市鴻巣 323 北西 0.6
    那珂市後台 334 ---- ----
    那珂市瓜連 243 ---- ----
    ひたちなか市馬渡 468  西  1.1
    ひたちなか市常陸那珂 634  北  1.5
    ひたちなか市阿字ヶ浦 428 北西 1.4
    ひたちなか市堀口 840 西北西 0.5
    ひたちなか市佐和 484 ---- ----
    ひたちなか市柳沢 413 北西 0.9
    日立市久慈 629 西北西 0.7
    日立市大沼 622 北西 1.7
    常陸太田市磯部 331 西北西 1.0
    常陸太田市真弓 228 ---- ----
    常陸太田市久米 150 北北西 1.4
    常陸大宮市根本 253 北北西 1.2
    大洗町大貫 494 北西 1.3
    大洗町磯浜 402 ---- ----
    鉾田市造谷 576 カーム カーム
    鉾田市荒地 498  西  1.8
    鉾田市田崎 392 ---- ----
    鉾田市樅山 795 ---- ----
    鉾田市上富田 317 ---- ----
    鉾田市徳宿 349 カーム カーム
    茨城町広浦 594  西  1.0
    茨城町海老沢 383 北北西 0.4
    茨城町谷田部 272 ---- ----
    水戸市吉沢 246 北北西 0.5
    水戸市大場 269 北西 1.3
    水戸市石川 287  北  1.2
    三菱原燃 185 ---- ----
    原燃工 567 ---- ----

    空間線量率(nGy/h)    風速(m/s)

    *1000nSv(ナノシーベルト)=1μSv(マイクロシーベルト)=0.001mSv(ミリシーベルト) ですから、政府、東電発表の単位であるマイクロシーベルトに換算するには上の換算式によって下さい。

  • 知事記者会見
    2011年3月23日 水曜日
  • ○農産物安全対策への対応等について

  • 茨城県知事3月23日記者会見抜粋
  • 「知事:原乳につきましては、ここに書いてありますように放牧をしておるのは、水戸市で1軒、河内町で4軒で5軒であります。ただ、全体として酪農家は県内500軒以上ございますので、私どもとしてはこの資料にもありますように、放牧と牛舎内で飼われていたものとは、分けて考えてもいいんじゃないのかなと思っているところですが、国のほうからは、地域等で区分できないところから、県域一本で指定するということで、放牧の関係も牛舎内で飼われているものと一緒に指定をされてまいりました。この影響というものはかなり大きなものがあると考えております。ただ、具体どのくらいかということについてはこれからどの位続くかということもありますので、ここで具体的な数字を申し上げることはできません。」
  • 「各県が独自に自分たちが気が付いた範囲でやっているのではなく、本来は国のほうでしっかりと周辺地域への影響というものを品目を指定して、調査すべきでないかなと思っております。
     そういった点で、他の県で今日の新聞を見ますと調査しないということがあるようでございますけれども、私どもとしては基本的に生産者の皆さんが、なんとか消費者に安全なものを届けたいということで随分今回もぜひこういうものを検査してほしいというものがあったわけでありまして、そういったものについて積極的に検査をしていきますとともに、あとはできたらば国のほうで統一的な形で対応してほしいなという思いを持っております。 」
  • 事:埼玉県知事からは昨日朝ありました。この暫定規制値というのは引きすぎるのではないかということをおっしゃっておられましたので、経緯等申し上げて、コーデックス委員会という形で輸入品目についてはこういう規制になっている国際基準はこうなっているこれを国の原子力安全委員会等も採用している。そう考えるとなかなかそう簡単には変更はできないのではないかということで色々な状況を埼玉知事に説明をいたしたところであります。
     埼玉県知事からは、関係県特にホウレンソウは埼玉は1番でありますから、関係県が集まって国に働きかけようという話もあったわけですが、国のほうでも既に委員会を開いて1週間位を目途に新しい規制値の検討を始めているので、それを待っていきたいと思っております。
      ただ、具体的には国際標準ということもあり、国として何らかの数値を出すのには相当データを集めないとむずかしいのかなという感じがしております。 」
  • 知事:海産物は今やろうとはしておりません。実はこれは私どものほうでもそろそろ漁に出たいという人はたくさんおられるわけで、この間も北茨城で出ようとしたわけですが、結果的にはしけで出ませんでした。これはどこに行くかといいますと銚子沖のほうに行くのですね。持ってくるものは、本県の沿岸ではありませんので、そういったものについてはやはり先ほども申し上げましたようにきちんと国としての対応、食品問題でありますからそれをやってほしいなと思っております。」
  • 知事:これは大変な事態であると思っております。一つには原子力事故がいつ終息するのか、それが終息しないと農家の方々は心配で次の作付けも出来ないということになってきますので、出来るだけ早くというか、すぐにでも原子力事故を終息させてほしいなと思っております。私どもも、昨日東京の石原知事もおっしゃっておられたようでありますけれども、関東各県、たとえばホウレンソウで栃木、群馬、群馬も4位以内に入っている県でありますから、東京都民の食糧供給という意味でもたいへんタイトになってまいりますから、そういう点でぜひ早期の終息ということを期待したいと思います。それがないとなかなか次の対策ということに進んでいくわけにはいかないのではないかと思っております。いっぽうで農家の方に出荷、あるいは販売の自粛を要請していくということに当たりましては、きちんとそれに対する対応が出来ているということを農家の方々に納得してもらわなければならないわけですので、補償ということを、こういった指定をした以上、あるいは様々な形で風評被害を被っている以上、東電か国において補償をちゃんと約束してほしいと思っております。
  • 知事:これは大変な事態であると思っております。一つには原子力事故がいつ終息するのか、それが終息しないと農家の方々は心配で次の作付けも出来ないということになってきますので、出来るだけ早くというか、すぐにでも原子力事故を終息させてほしいなと思っております。私どもも、昨日東京の石原知事もおっしゃっておられたようでありますけれども、関東各県、たとえばホウレンソウで栃木、群馬、群馬も4位以内に入っている県でありますから、東京都民の食糧供給という意味でもたいへんタイトになってまいりますから、そういう点でぜひ早期の終息ということを期待したいと思います。それがないとなかなか次の対策ということに進んでいくわけにはいかないのではないかと思っております。いっぽうで農家の方に出荷、あるいは販売の自粛を要請していくということに当たりましては、きちんとそれに対する対応が出来ているということを農家の方々に納得してもらわなければならないわけですので、補償ということを、こういった指定をした以上、あるいは様々な形で風評被害を被っている以上、東電か国において補償をちゃんと約束してほしいと思っております。」
  • ■茨城県HP  情報の宝庫です!怪しげなネット情報より被災県のHPを見ましょう!
    http://www.pref.ibaraki.jp/
  • ■農水省原発事故に対するポータルサイトhttp://www.maff.go.jp/noutiku_eikyo/index.html
  • ■福島第1原発からの距離関係
  • P3253335_edited1
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    政府主導の放射能風評被害で、被災地農業は命脈を断たれる

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    とうとう私の住む行方市(なめがた)のパセリから暫定基準値を超えるもの出ました。お隣の鉾田市で既にホウレンソウが出ていましたから首を洗って待っていたのですが、早くも市中引き回しの上、打ち首獄門が待っていました。

    被災地を打ち首にするなどほんとうに「国民の生活が第一」を掲げる政党のやりそうなことです。

    健康被害はまったく考えられません。あくまで暫定基準値は一年間一定量を食べ続けた結果、ある特定の(たとえば甲状腺患者など)に被害が出る可能性があるという数値でしかありません。

    ストロンチウムやコバルトならいざしらず、ヨウ素131などは原発事故初期に気化して空気中に放出されるもので、半減期は8日間にすぎません。

    どうしてこれを出荷停止に指示しなくてはならないのでしょうか。

    食品衛生法では基準値を超えた農家を相手にした出荷停止はできますが、今回のような広範な地域にわたる規制はできない、だから原子力災害対策特別措置法に基づいて、福島、栃木、群馬、茨城の4県に出したわけです。

    福島県はホウレンソウなどに特に高い数値が出たわけでもないのに、ただ原発に近いところが規制されないのはおかしいと勝手に判断して、なんの調査もされないままに対象地域に組み入れられてしまいました。

    そもそも今回の調査は極めてザルで、しっかりとした調査をしたわけでもなんでもないのです。それを首相が内閣総理大臣名で仰々しく下命するからこうなりました。

    他に茨城からは牛乳とカキナもでています。生産物ではありませんが常陸太田と東海村では水道からも検出されました。東京の金町浄水場でも出たようです。

    福島県産野菜は、ブロッコリー、ホウレンソウ、クキタチナ、シノブフユナ、サントウナ、コマツナ、アブラナ、カブ、チジレナ、コウサイタイ、キャベツから検出させれ、ホウレンソウ、シュンギク、ブロッコリー、カリフラワーには摂取制限まで出ました。

    このような政府の対応がなくとも既に東京太田市場では、福島、茨城、群馬、栃木、千葉などの近県の野菜の返品、発注停止が始まっています。東京のスーパー各店からは近県の野菜類はほぼ姿を消したようです。

    わが村の影響は、この状況が推移するならば、ほぼすべての農産物、畜産物が政府の首相名指示によらずとも、放射能風評被害で完全に売り先を断たれることになりました。

    あまりに影響が巨大で、すべての農業分野に及ぶため対策の立てようがない有り様です。せいぜいが補償金交渉をするか、もう少し制限範囲を確定して細分化してほしいといった声しか出てきません。

    と言っても、今更ここまで大きな放射能風評を政府が音頭取りしてやってしまった以上、今さら地域を細分化して、どこそこの地域や露地は助けてほしいと言っても無駄でしょう。

    農水省はとりあえずの生活資金を提供すると言っています。この原発事故が終息次第に各地で巻き起こるであろう巨額な民事訴訟は、戦後史上最大級の訴訟へと発展すると思われます。

    一部の原子力学者はテレビで、これらの検出された地域では客土をする必要があるなどと言っていましたので、私は笑い転げました。

    福島、茨城、千葉、栃木、群馬、そして今後も風向き次第でどこに行くかわからない微量放射性物質の降った可能性がある土地はすべて客土せよとでも言うのでしょうか・・・!

    簡単に客土といいますが、それは地表表面を剥いで、汚染のない遠くの地域から新たな土を入れるという途方もない作業なのですよ!膨大な量の新たな土が必要であり、膨大な手間と巨額な資金、そしてそれを堆肥を入れて富んだ土にしていく長い時間が必要です。

    それを5県の規模でやれと!空論です。

    私は仲間の農家にどうせ罰則規定がないのだから、全部のJAと生産団体がそろって出荷したらいいじゃないかと言いました。彼は力なく笑っていましたが、私はそれくらいしなければ首相は自分のやったことの重さに気がつかないと思います。

     001(写真上 倒壊した扉写真の北浦の水神様の鳥居 水神様もお怒りおことでしょう)

               ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    ■政府が要請した摂取・出荷制限の農畜産物一覧

    2011年.3.月23 日現在

    【摂取制限】

    福島県産 非結球性葉菜類(ホウレンソウ、コマツナ、チンゲンサイ、カキナ、サニーレタス、クキタチナ、シノブフユナ、サントウナ、コマツナ、チジレナ、コウサイタイなど)、結球性葉菜類(キャベツ、ハクサイ、レタスなど)、アブラナ科の花蕾類(ブロッコリー、カリフラワーなど)

    【出荷制限】

    福島県産 (摂取制限の農産物に加え)原乳、カブ

    茨城県産 原乳、ホウレンソウ、カキナ、パセリ

    栃木県産 ホウレンソウ、カキナ

    群馬県産 ホウレンソウ、カキナ

    枝野官房長官記者会見発言抜粋 (3月23日)

    「これらの指示は、現時点で一時的にこうしたものが食用に供されたとしても、健康に害を与えるようなものではない。しかしながら、こうした状況が今後、長期にわたって継続をすることが残念ながら想定される中で、念のために早い段階から出荷を差し控えて頂き、かつ、できるだけ摂取しないようしていただくことが望ましい。こういった趣旨で今回、出荷制限および摂取制限を指示したものだ」

    「先ほど申し上げたさまざまな野菜類のデータは厚生労働省から報告いただいているはずだが、最大値を示した野菜を約10日間にわたって食べていたと仮定しても、1年の自然放射線量のほぼ2分の1にとどまるものであり、直ちに健康に被害が出ないことはもとより、将来にわたって健康に影響を与える放射線量を受けることにはならない。ただ、こうした状況が今後も継続することが予想されることから、今の段階でできるだけ摂取をされないことが望ましい。そして、出荷を差し控えていただくよう指示したものだ」

    「先ほど申した通り、もし食に供されていた場合でも、そのことによって健康に害を及ぼすものではないが、こうしたものが一定期間続くことが予想される状況の中で、念のため、早い段階でこうした指示をしているものだ」

    「今、もし食に供されていたとしても、されたとしても、直ちに何かの影響が出ないのはもとより、将来にわたって健康に害を及ぼす、影響を与える数値の摂取がなされるということは想定されていない。しかしながら、出荷制限の時点よりもより大きな数字が出ている。つまり、どの程度、摂った段階でそうしたリスクが生じるかということについての可能性がより高くなっているわけであるので、出荷にとどまらず、摂取についても念のため今から差し控えていただくことが望ましいということであり、いずれにしても、食に供しても健康に影響、現時点で及ぼすというふうにはなっていないが、将来に備えて、早い段階で、ということの意義が出荷と摂取では違っているということだ」

    「そうした意味では、詳細、それぞれの『等』の範囲、つまり非結球性葉菜類、ホウレンソウやコマツナ等、実を結んでいない葉っぱ類、それはかなりいろいろなものがあって、そのすべてについて数字が出ているわけではないが、しかしながら、こうした種類のものについては全体的に同じような状況であることが合理的に想定されるので、こうした種類のもの全体に出荷制限をかけたということだ」

    ■放射線の拡散予想図

    002_edited1_2 (日本経済新聞より引用)

    http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819595E0E1E2E0E18DE0E1E2E1E0E2E3E39793E3E2E2E2

    ■福島産野菜に摂取制限!放射性物質の基準値大幅超え

    福島県内の野菜から食品衛生法で定められた暫定基準値を大幅に超える放射性物質が新たに検出された。このため菅直人首相は23日、ホウレンソウ、キャベツやブロッコリーなどを食べないよう全国の消費者らに求める「摂取制限」の発動を福島県の佐藤雄平知事に指示。摂取制限は原子力災害特別措置法に基づく措置で発動は初めて。茨城県産の原乳、パセリの出荷停止も指示した。

     新たに暫定基準値を超える放射性物質が検出された福島県産野菜は、ブロッコリー、ホウレンソウ、クキタチナ、シノブフユナ、サントウナ、コマツナ、アブラナ、カブ、チジレナ、コウサイタイ、キャベツ。本宮市で21日に採取されたクキタチナからは、基準値(1キロ当たり500ベクレル)の164倍に当たる8万2000ベクレルの放射性セシウムと、基準値(同2000ベクレル)の7倍以上の1万5000ベクレルの放射性ヨウ素が検出。この11品種と同じような状態と推定される他の野菜も、放射性物質が検出されていなくても規制の対象に含めた。

     摂取制限は放射性物質による体内での内部被ばくを避けるため、政府が特定の食品について食べたりするのを差し控えるよう求める措置。消費者が出荷停止前に購入して冷蔵庫に保存していたり、農家が自家消費用に保管している分を食べないよう求め、制限期間は「当分の間」としている。

     事態の深刻化を受け厚労省は23日、福島県に隣接する宮城、山形、埼玉、千葉、新潟、長野の6県に対し、今回制限対象となった野菜の検査を強化するよう要請。レタスやネギ、ニラ、キュウリやトマト、アスパラガスなど、これまで基準値を超えていない野菜も対象とした。

     同省は放射性物質の量が最も多く検出された野菜を約10日間、1日100グラムずつ食べ続けた場合に浴びる放射線量は、1年間で人が自然に浴びる放射線量の約半分に相当すると説明。枝野官房長官は摂取制限の理由について「出荷制限の時点よりも大きな(放射性物質の)数値が出ている。(放射性物質が飛散する)この状況が長期化することを予測し、早い段階から摂取を控えることが望ましい」と語った。

     茨城県でも、水戸市と河内町で19~21日にかけて採取された原乳、鉾田市と行方市で採取されたパセリから、基準値を超える放射性物質が検出された。

     政府は21日、福島、茨城、栃木、群馬の4県にホウレンソウとカキナの出荷停止を指示。福島県には原乳の出荷停止も指示していた。

    ■ 「じわじわ首が絞められていく」 福島、嘆きと憤り

     東京電力福島第1原発の事故の影響で、政府が23日、福島県産の葉物野菜などに摂取制限と出荷停止を指示したことに対し、福島県内の農業関係者などは重苦しい嘆きと憤りに包まれている。(福島総局)

     「先が見えれば我慢もできるが。被害に終わりがない」。福島県農協中央会の長島俊一常務理事の表情は暗い。「もう風評被害の段階を超えた。出荷自体ができなくなってしまった」と話す。

     福島県の野菜の産出額(2009年)は540億円で全国15位。県の農業産出額の2割強を占める。松本友作副知事は会見で「県にとり痛恨の極み。国と東電には一刻も早く収束させるよう求める」と口調を強めた。

     政府のモニタリングで最も高い放射性セシウム(8万2000ベクレル、基準値の164倍)が検出された本宮市のクキタチナ。みちのく安達農協によると、ほとんどが直売所への出荷か自家消費という。
     同市南部の農業女性(80)は「春先の貴重な葉物野菜で、自分もよく食べる。直売所に出すと喜ばれたけれど」と肩を落とす。

     「ハウス栽培なのに、福島県産だからと一切が駄目になった。出荷停止の対象が増えていき、栽培できる作物がなくなってしまう」と話すのは西郷村の農業高橋正人さん(48)。昨秋、ハウス3棟を建てたが、このままでは借金だけが残る。「いっそのこと、ことしは県産野菜の出荷をやめ、きちんと補償するべきだ。このままでは、じわじわと首が絞められていくようだ」と訴える。

     消費者への影響も大きい。会津若松消費生活研究会の小沼光子会長は「健康な生活を送るために野菜は必要。放射能の影響を判断できない消費者は途方に暮れてしまう。広い県内には安全な生産地もあるはず。県単位ではなく、地域ごとに検査して細かく規制するべきだ」と注文を付けた。

     流通業も対応に追われている。福島県を中心に宮城など5県に170店を展開するヨークベニマル(郡山市)は23日朝、出荷停止の情報を受け、対象のブロッコリーやコマツナなどを撤去した。ホウレンソウなどは集荷を変更して九州から仕入れている。同社企画財務室は「野菜がなくならないよう、他の産地から集荷して何とか対応したい」と話した。

    [福島県内の放射能汚染] 20日の県の調査で飯舘村の水道水から飲用の基準値(1キロ当たり300ベクレル)を超える965ベクレルのヨウ素131を検出。住民に飲用を控えるよう求めた。

    伊達市など5市町の水道水から乳児の飲用に関する基準値(1キロ当たり100ベクレル)を上回るヨウ素131を検出。国は22日、乳児の飲用を控えるよう要請。

    農産物について国は21日、ホウレンソウとカキナ、原乳の出荷停止を指示。23日、食品衛生法の暫定基準値を超えたため、葉物野菜など11品種について摂取制限を指示した。(河北新報2011年03月24日)

    _edited1 (写真 日本農業新聞3月24日より引用 クリックすると大きくなります)

    茨城県産パセリと原乳も出荷制限 基準超える放射性物質

    県は23日、水戸市と河内町で19~21日に採取した放牧牛の原乳と鉾田、行方市のパセリから、食品衛生法の暫定基準値を超える放射性物質を検出したと発表した。政府の原子力災害対策本部は同日、原子力災害対策特別措置法に基づき本県に対し当分の間、原乳とパセリの出荷を控えるよう指示。本県農畜産物の出荷制限はホウレンソウ、カキナに続き計4品目に拡大した。橋本昌知事は同日の記者会見で、「早急に原子力事故を終息させてほしい。生産者に出荷自粛を要請する以上、きちんと補償を約束してほしい」と訴えた。

    県によると、放牧牛の原乳から基準値(1キロ当たり300ベクレル)の5・7~3倍の放射性ヨウ素を検出した。最大値は1700ベクレル。セシウムは基準を大幅に下回った。牛舎内で飼育されている乳用牛は8市町で検査、全て大幅に基準以下だった。

    パセリからは基準値(同2千ベクレル)の6~1・8倍のヨウ素と、1・5~1・1倍のセシウム(基準値同500ベクレル)が検出された。

    政府は、地域を区別できないとして原乳、パセリともに全県の出荷制限を指示。県は23日、JAや県酪農業協同組合連合会、市町村などに通知した。

    橋本知事は会見で、分析結果が出た22日に原乳、パセリの一部生産者に対し出荷自粛を要請していたことを明らかにした。県酪連は22日に出荷自粛を決定、23日から全戸で原乳の廃棄に入った。

    一方、県は7市で牛・豚・鶏肉と鶏卵を20日に採取して検査した結果、放射性物質は検出されなかったと発表した。

    ■摂取制限対象の野菜
    ホウレンソウ、クキタチナ、シノブフユナ、サントウナ、コマツナ、アブラナ、チジレナ、コウサイタイ、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー
    (茨城新聞3月2日)
    ■常陸太田と東海村の水道、乳児向け基準超える放射性ヨウ素
    常陸太田市は23日、市公式HPで、水府地区北部浄水場の水道水から、乳児向けの暫定規制値(1キロ当たり100ベクレル)を超える放射性ヨウ素245ベクレルを検出したと発表。乳児の水道水飲用を控え、市販飲料水の使用をと呼び掛け。

    県も同夜、東海村の一般家庭で採取した水道水から、乳児向け暫定規制値を超える放射性ヨウ素188.7ベクレルを検出したと発表した。
    (茨城新聞3月24日)

    出荷停止で農水省方針 当面の生活資金を援助

    東北や関東各地で生産された農産物から食品衛生法の暫定基準値を上回る放射性物質の検出が相次いでいる問題で、農林水産省は23日、国による出荷停止の指示などで損害を受けた農家や畜産家に当面の生活資金を援助する方針を固めた。

     政府は農家の損害を補償することを明らかにしているが、実現するまでには時間がかかる見通し。一方で、出荷停止による収入減で日常の生活費が不足している農家も出ているため、農水省が短期的な対応策として、月内にも生活資金の援助策を打ち出す。

     鹿野道彦農相は同日、記者団に「農家への補償は緊急を要する問題だ。時間がかかるものもあるし、短期的に早急にやらなければならないものもある」と述べ、結論を急ぐ考えを示した。

     農水省は、自然災害や風評被害などで損害を受けた農林漁業者に対し、日本政策金融公庫が運転資金を低利で緊急融資する既存制度の活用などを検討。利息分は国が補?し、事実上の無利子融資とすることも視野に調整している。

     出荷停止の指示を受けた福島、茨城、栃木、群馬各県の農家では、対象品目のホウレンソウや牛の原乳などを廃棄する動きが広まっている。

    放射性物質の検出相次ぎ6県に検査強化を要請

    東北、関東各地で農産物や水から放射性物質の検出が相次いだ。政府は23日、葉物野菜などの摂取制限を指示した福島県に近接する宮城、山形、埼玉、千葉、新潟、長野の6県に、ネギやニラ、枝豆、サヤエンドウなど豆類といった幅広い品目の検査強化を要請、東北、関東での検査体制を整えた。東京都は同日、浄水場から水道水1キログラム当たり210ベクレルの放射性ヨウ素を検出したと発表、乳児が飲むのを控えるよう求めた。

     東日本大震災による福島第1原発の事故発生から12日。放射性物質の拡散は食や水の安全性を脅かし、暮らしに影響し始めた。政府は、検査体制を生かし、放射性物質を含む農産物の流通を止めたり、消費者に情報を提供したりして不安解消に全力を挙げる。

     農林水産省は検査を強化する品目として、福島県で食品衛生法に定める暫定基準値を超える放射性物質が検出されたホウレンソウ、キャベツなどのほか、葉物野菜では水菜、レタス、白菜、実を食べる果菜類ではキュウリ、トマトやナス、茎を食べるアスパラガスなどを具体的に挙げた。

     これまで6県の農産物からは基準値を超える放射性物質は検出されていない。各県が独自に調査を行っているが、品目が異なり、検査方法にもばらつきがあるため、政府が指針を示して網羅的に点検することにした。

     菅直人首相は23日午前、福島県産のホウレンソウなど葉物野菜などを食べないよう求める「摂取制限」の発動を初めて指示。これらにカブを加えた野菜の出荷停止も指示していた。

    ■ 首相名による出荷停止指示書

    平成23 年3 月23 日茨城県知事
    橋本 昌 殿

    原子力災害対策本部長
    内閣総理大臣
    菅 直人

    東京電力(株)福島第一原子力発電所において発生した事故に関し、原子力災害対策特別措置法(平成11年法律第156号)第20条第3項に基づき、下記のとおり指示する。

                          記
    貴県内において産出された原乳及びパセリについて、当分の間、出荷を控えるよう、関係事業者等に要請すること。

    茨城県の放射線量の状況 3月24日現在(健康に影響はありません)

    2011年03月24日 09時40分の状況
    測定局(グラフ表示) NaI線量率
    nGy/h
    風向 風速
    m/s
    東海村石神 510 東南東 1.3
    東海村豊岡 471  東  1.8
    東海村舟石川 249  東  2.0
    東海村押延 387  東  2.1
    東海村村松 401  東  1.6
    那珂市横堀 287  西  0.8
    那珂市門部 437 北東 0.8
    那珂市菅谷 252  北  0.9
    那珂市本米崎 点検中 ---- ----
    那珂市額田 264 ---- ----
    那珂市鴻巣 351 西北西 1.0
    那珂市後台 351 ---- ----
    那珂市瓜連 260 ---- ----
    ひたちなか市馬渡 498 東北東 1.7
    ひたちなか市常陸那珂 680 南南東 2.1
    ひたちなか市阿字ヶ浦 458 北東 2.2
    ひたちなか市堀口 895 南南西 0.9
    ひたちなか市佐和 516 ---- ----
    ひたちなか市柳沢 441  東  3.0
    日立市久慈 675 東南東 1.9
    日立市大沼 667  東  2.0
    常陸太田市磯部 351 南東 1.6
    常陸太田市真弓 242 ---- ----
    常陸太田市久米 155 南西 1.4
    常陸大宮市根本 271 東南東 1.2
    大洗町大貫 524  北  1.4
    大洗町磯浜 426 ---- ----
    鉾田市造谷 617 北北西 2.2
    鉾田市荒地 532 北東 3.2
    鉾田市田崎 点検中 ---- ----
    鉾田市樅山 851 ---- ----
    鉾田市上富田 337 ---- ----
    鉾田市徳宿 375 東南東 2.0
    茨城町広浦 640 北東 1.7
    茨城町海老沢 400 東南東 0.8
    茨城町谷田部 286 ---- ----
    水戸市吉沢 262  北  1.3
    水戸市大場 284 東北東 1.2
    水戸市石川 305 東南東 1.4
    三菱原燃 195 ---- ----
    原燃工 点検中 ---- ----

    空間線量率(nGy/h)    風速(m/s)
    *1000nSv(ナノシーベルト)=1μSv(マイクロシーベルト)=0.001mSv(ミリシーベルト) ですから、政府、東電発表の単位であるマイクロシーベルトに換算するには上の換算式によって下さい。

    ■ 茨城県飲料水の測定結果 PDF : 40KB http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/20110323_21/files/suidou3.pdf

    福島第一原子力発電所事故に伴う県内農林水産物への影響について(第5報)

    茨城県プレスリリース 2011年3月23日 

    これまでの調査で安全であると確認した品目

    ○露地栽培(5品目)

     ネギ,キャベツ,レタス,レンコン,ハクサイ

    ○ハウス栽培(12品目)

     トマト,イチゴ,キュウリ,ニラ,ミズナ,チンゲンサイ,ピーマン,  エシャレット,大葉,切りミツバ,セルリー,小玉スイカ

    ○畜産物(4品目)【本日公表】

     牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵

    ○水産加工品(2品目)

    揚げかまぼこ,シラス干し

    県調査分析結果(原乳) PDF : 74KB  

    http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/nousanbutsu/20110323_11/files/201100323_11b.pdf

    茨城県鹿行郡ガソリンスタンド情報
    http://sites.google.com/site/infoibaraki/home/gasorinsutando

                        ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    ■ 北海道様。お見舞いありがとうございます。家内は元気ですと言いたいところですが、やはり呼吸すると痛いようです。しかし肉体的により、長く続く余震ともいえない連日の震度5責めで参っているようです。もっともこの私も含めて、村人皆んなですが。

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    食品放射線暫定基準値は単なる「検討のための目安」でしかなかった!  地震中継つき(笑)

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    政府厚労省は、福島第1原発の大事故を受けて、福島県産と茨城県産などの牛乳とホウレンソウ、カキナを出荷停止にしました。

    これにより被災地農民は、大震災によるばかりか「放射能汚染地帯」というレッテルを貼られたことになります。感嘆のほかはない政府の支援策です。

    福島県の避難民がホテルで宿泊拒否にあったという報道もあります。

    当地茨城においては、放射線被害がありえない県西部やハウス栽培までまで含めて「茨城県産ホウレンソウ」とつけば即座に廃棄処分となります。今のところホウレンソウだけですが、同一の条件で作られている他の農産物、畜産物、加工品、果ては海水汚染も取り沙汰されている中で魚介類までに及ぶ可能性があります。

    福島県の卵の売れ行きは急減したそうです。北関東産の農産物すべてがの売れ行きがパタリと止まり、中国産が替わって市場に侵出しようとしています。

    福島、茨城産のみならず、千葉県産まで影響が出始めました。このままいけば、東日本全域の農業は大打撃を受けること間違いありません。なんということを政府はしでかしてくれたのでしょうか。

    政府は「放射能風評」というパンドラの箱を開けてしまったのです!しかもなんの自覚もなく!

    さて、この暫定基準値は、食品衛生法に放射性物質の基準がなかったために、厚労省が急遽設定したものです。つまりやっつけ仕事です。だから「暫定」という文字がついています。

    厚労省はこの基準値の根拠を、原子力安全委員会により示された「飲食物接種制限にかんする指標」を根拠にしたと言っています。(資料1 資料2参照)

    ではこの原子力安全委員会の「飲食物接種制限の指標」なるものを見るとこうあります。(資料3参照)
    「この指標は災害対策本部等が飲食物の摂取制限措置を講ずることが適切であるか否かの検討を開始するめやすを示すものである。」 (p23)

    どひゃー、脱力感がありませんか。あれほど「首相、出荷停止を指示」(朝日新聞3月22日1面トップ)とまで大仰な所作で出された最高指示は、単に「検討を開始するためののめやす」だったのですから。

    「目安」なのですから、さっさと「摂取制限措置を講ずることが適切であるか否かの検討」をやればいい。それをやりもしないで、原子力安全委員会に責任を預けるようなことを平気でします。

    官僚特有のこのような時に必ずやらかす、後でなんやかや言われないために「粛々と法に則ってやっていました」というエクスキューズをつくりたかっただけの話です。

    「暫定」なのですから、一種の特別措置法のように初めから時限立法として1年間なら1年間として緊急時の特別措置法として扱えばよいのです。

    本来は、いきなりこのやっつけ数字をだすのではなく、農水省まで含めた検討会を大至急作るべきでしてた。「時間がなかった」とは言わせませんよ。

    なぜなら、枝野官房長官自身がくどいほど言っているように「年間摂取してもCTスキャン検査の1回分程度」の放射線量でしかないのですから、時間はたっぷりあります。いますぐ人体に対してどうこういう検出数値ではなかったのです。

    その一方厚労省は、原発事故の現場で作業する人たちの被曝線量の上限について、100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げる暴挙をしています。これは 1990年の国際放射線防護委員会が500ミリシーベルトを許容量としたからですが、ならば、食品も国際基準を参考にすればいいのです。

    食品では国際基準に準拠せずに、原発現場で国際基準を用いて引き上げる上げるというダブルスタンダードです。

    と、書いた所で来た!グラッと茨城で震度4。震源地は福島。7時12分。ああ、たまらん。毎日こうです。ほんとうに怖い。私たち農家だって、畑や家畜がいなければ避難して枕を高くして寝たいですよ。昨晩は一晩中カタカタと弱震が続きました。そして朝にドンっ。

    話を戻します。このような厚労省のお役人が誰とも相談せずにチャチャと作った怪しげな暫定基準値は、いったん発表すれば当然のこととしてひとり歩きを開始します。

    そして世にも軽い、ハッタリ大好き菅首相がそれに悪のりしてしまったのが悲劇でした。首相は「このとおり国民の安全を守っていますよ」というボーズを取りたいために、首相おん自らが「出荷停止」を下知するわけです。

    政府は事の軽重がわかっていません。「事の軽重」つまり、リスク・アセスメント(評価)がという概念がありません。

    ですから、今の大震災の中で錯綜している状況の中での「事の軽重」を決める優先順位がつけられていないのです。

    優先順位は、私が思うにこんなところじゃないでしょうか。異論は大いにあると思いますが。、
    第1に、原発の冷却化。
    第2に、被災者の救助と避難者の保護。
    第3に、被災地の保護と復興。
    第4に、日本経済の復興。

    被災地の復興と人体に影響が出ない低位の農産物の放射線とどちらが重いか、軽いか。
    考えるまでもないでしょう。

    「CTスキャン一回分ていどの健康被害」など被災地の復興、それも焼けたてのホヤホヤの前にはまったく無意味なはずです。

    おっと7時36分。また来た。震度5!今度も大きい!家全体が揺れる!怖い!私たち被災地の人間は日夜こんな状況にいることを知って下さい。

    このような被災地福島、茨城に更なる打撃を加えるのが今回の暫定基準値です。

    また来た!福島沖が震源地です。原発が無事なことを祈ります!

    もう書いている状態ではなくなりました。今日はこれにて。

    011

    (写真説明 液状化現象を起こして持ち上がった道と橋。鉾田市内)     

     ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    ■資料1 厚労省 放射能汚染された食品の取り扱いについて
    (福島原子力発電所事故関連)

    ・ 平成23年3月11日に発生した東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故により、周辺環境から放射能が検出されています。このため、飲食に起因する衛生上の危害の発生を防止し、もって国民の健康の保護を図ることを目的とする食品衛生法の観点から、当分の間、原子力安全委員会により示された「飲食物摂取制限に関する指標」を暫定規制値とし、これを上回る食品については食品衛生法第6条第2号に当たるものとして食用に供されることないよう対応することとし、別紙のとおり各自治体に通知しました。http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e.html

    ■資料2 厚労省 放射能汚染された食品の取り扱いについて
    平成23年3月11日、東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故に係る内閣総理大臣による原子力緊急事態宣言が発出されたところである。
    このため、飲食に起因する衛生上の危害の発生を防止し、もって国民の健康の保護を図ることを目的とする食品衛生法の観点から、当分の間、別添の原子力安全委員会により示された指標値を暫定規制値とし、これを上回る食品については、食品衛生法第6条第2号に当たるものとして食用に供されることがないよう販売その他について十分処置されたい。
    なお、検査に当たっては、平成14年5月9日付け事務連絡「緊急時における食品の放射能測定マニュアルの送付について」を参照し、実施すること。
    http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r9852000001559v.pdf

    ■資料3 平成22年8月23日
    原子力安全委員会決定「原子力施設等の防災対策について」の一部改訂について
    5-3 防護対策のための指標 
    (3) 飲食物の摂取制限に関する指標

    飲食物摂取制限に関する放射性元素として、放射性プルームに起因するヨウ素、ウラ
    ン及びプルトニウムを選定するとともに、旧ソ連チェルノブイル事故時の経験を踏まえ
    てセシウムを選定した。そして、これらの核種による被ばくを低減するとの観点から実
    測による放射性物質の濃度として表3のとおり飲食物摂取制限に関する指標を提案す
    る。
    なお、この指標は災害対策本部等が飲食物の摂取制限措置を講ずることが適切である
    か否かの検討を開始するめやすを示すものである。
    表3 飲食物摂取制限に関する指標
    対 象
    放 射 性 ヨ ウ 素
    (混合核種の代表核種:131I)
    飲 料 水
    牛乳・乳製品
    3×102Bq/kg 以上
    野 菜 類
    (根菜、芋類を除く。)
    2×103Bq/kg 以上
    - 24 -
    対 象 放 射 性 セ シ ウ ム
    飲 料 水
    牛乳・乳製品
    2×102Bq/kg 以上
    野 菜 類
    穀 類
    肉・卵・魚・その他
    5×102Bq/kg 以上
    対 象 ウ ラ ン
    飲 料 水
    牛乳・乳製品
    20Bq/kg 以上
    野 菜 類
    穀 類
    肉・卵・魚・その他
    1×102Bq/kg 以上
    対 象
    プルトニウム及び超ウラン元素のアルファ核種
    ( 238Pu、239Pu、240Pu、242Pu、241Am、
    242Cm、243Cm、244Cmの放射能濃度の合計)
    飲 料 水
    牛乳・乳製品
    1Bq/kg 以上
    野 菜 類
    穀 類
    肉・卵・魚・その他
    10Bq/kg 以上
    (注) 乳児用として市販される食品の摂取制限の指標としては、ウランについては20Bq/kgを、
    プルトニウム及び超ウラン元素のアルファ核種については1Bq/kgを適用するものとする。
    ただしこの基準は、調理され食事に供される形のものに適用されるものとする。

    http://www.nsc.go.jp/info/20100823.pdf

    茨城県知事声明
    東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う放射線の影響は心配ありません。

    公開日  2011年3月16日

     このたびの地震におきまして、亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、被災された方々にお見舞いを申し上げます。

     さて、福島第一原子力発電所の事故につきましては、皆様方、大変ご心配されていることと存じます。

     菅総理が3月15日に発表した国民向けメッセージにおいて、福島第一原子力発電所から20~30キロメートルの範囲が屋内待避の区域とされ、茨城県に隣接する「いわき市」の一部もその区域に含まれましたことから、同市をはじめ、県外から本県に向けて、避難のために移動してくる方々が大変多く見受けられるようになっております。

     「いわき市」の名前が報道されたことにより、本県との県境である同市の南部の地域を含め、市の全域が屋内避難の区域と誤解されている方々も少なからずおられるようですが、地図で示しておりますように、いわき市内で屋内待避の区域とされたところは、南北に45キロメートルもある同市の最北端の一部の地域であり、本県の北茨城市からは35キロメートルほど離れておりますので、ご安心いただきたいと存じます。

     この点につきましては、福島県内においてもしっかりと情報を提供していただくため、福島県庁やテレビ局、ラジオ局などにお願いをしております。

     また、本県では、今回の事故を受け、放射線の量を測定する可搬型モニタリングポストを、3月13日以降、北茨城市などに設置して観測を行っており、その数値は、3月16日正午現在、最大15マイクロシーベルト(0.015ミリシーベルト)/時間程度となっております。この値は、通常時に比べますと約300倍となっておりますが、胸部レントゲン撮影時(0.05ミリシーベルト)の3分の1程度のレベルであり、健康には全く影響はありません。

     この0.015ミリシーベルトがどの程度のレベルなのかということにつきまして、身近な事例と比べてみますと、日本人が1年間に自然界から受ける放射線の量(1.48ミリシーベルト)の100分の1程度となっており、非常に小さいレベルであることがお分かりいただけると思います。(参考:日常生活と放射線:PDF:330KB)

     なお、雨が降った場合には、一般的には観測される放射線の数値が上昇するとされておりますが、もともと県内で観測された値は最大でも0.015ミリシーベルト/時間程度でありますので、これが仮に倍になったとしても心配するレベルではありません。もちろん、雨に濡れないにこしたことはありませんが、万が一濡れてしまっても、極端に神経質になられる必要はないレベルであると考えております。(参考:県内の放射線情報 PDF:1427KB)

     一方、3月15日には、福島第一原子力発電所の3号機と4号機の間で、400ミリシーベルト/時間の放射線が観測され、人体にも大変な影響を与えるレベルであると報道されたことから、多くの方々が不安を感じられたことと存じます。

     しかしながら、放射線の強さは距離の2乗に反比例するとされておりますので、福島第一原子力発電所から約80キロメートル離れた北茨城市では、その強さは極めてわずかなレベルとなり、人体への影響は考えられないとされております。(参考:福島第一原発からの距離

     このように、今回の東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う、茨城県内での放射線の影響につきましては、現在までのところ、何らかの行動が必要とされるレベルのものではありませんので、冷静に行動していただきますようお願いを申し上げます。

      茨城県知事 橋本 昌
    http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/20110316_17/

    茨城県の放射線量の状況 3月23日  3時00分現在(健康に影響はありません)

    ■2011年03月23日 05時40分現在の空間放射線測定値状況
    http://www.houshasen-pref-ibaraki.jp/present/result01.html
    測定局(グラフ表示) NaI線量率
    nGy/h
    風向 風速
    m/s
    東海村石神 540 北東 1.9
    東海村豊岡 507 北北東 4.3
    東海村舟石川 267 東北東 2.6
    東海村押延 419 北北東 3.7
    東海村村松 414 北北東 2.4
    那珂市横堀 305 南東 1.8
    那珂市門部 467 東南東 0.5
    那珂市菅谷 273 東北東 1.5
    那珂市本米崎 点検中 ---- ----
    那珂市額田 287 ---- ----
    那珂市鴻巣 378  東  0.4
    那珂市後台 381 ---- ----
    那珂市瓜連 290 ---- ----
    ひたちなか市馬渡 543 北北東 3.6
    ひたちなか市常陸那珂 738  東  3.9
    ひたちなか市阿字ヶ浦 508 北北東 7.7
    ひたちなか市堀口 977 北北東 3.9
    ひたちなか市佐和 561 ---- ----
    ひたちなか市柳沢 477 北北東 4.4
    日立市久慈 732 北北東 4.4
    日立市大沼 730 北北東 2.7
    常陸太田市磯部 373 東北東 2.0
    常陸太田市真弓 258 ---- ----
    常陸太田市久米 169 北北西 0.7
    常陸大宮市根本 298  北  1.0
    大洗町大貫 562 北北東 3.5
    大洗町磯浜 477 ---- ----
    鉾田市造谷 679  北  3.6
    鉾田市荒地 594 北北東 6.0
    鉾田市田崎 点検中 ---- ----
    鉾田市樅山 970 ---- ----
    鉾田市上富田 368 ---- ----
    鉾田市徳宿 421 北東 2.5
    茨城町広浦 699 北北東 4.2
    茨城町海老沢 432 北北東 0.9
    茨城町谷田部 310 ---- ----
    水戸市吉沢 281 北東 3.1
    水戸市大場 304 北北東 1.7
    水戸市石川 324 東北東 1.4
    三菱原燃 210 ---- ----
    原燃工 点検中 ---- ----

    空間線量率(nGy/h)    風速(m/s)
    *1000nSv(ナノシーベルト)=1μSv(マイクロシーベルト)=0.001mSv(ミリシーベルト) ですから、政府、東電発表の単位であるマイクロシーベルトに換算するには上の換算式によって下さい。

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    風評被害 今、どうしろというのか!?今、どうやって生きろと言うのか!東京電力と政府にはこれに答える義務がある!

    004

    私の村もホウレンソウの出荷は完全に止まりました。それも露地といって畑で栽培したものも、ハウスで栽培したものも一律に出荷停止、いや自粛だったっけ、同じことです。

    「自粛」といえば聞こえがいいが、要はお上が出すなと、しかし「自粛」だからそりゃあんたが勝手に判断したんでしょう、と。言葉遊びもいいかげんにしろ!

    いっそ茨城と福島、栃木の野菜は放射能で食ったら死ぬと言え!逆に安全ならば、菅首相が得意の政治的パフォアマンスで、こちらでズブ濡れになりながら福島の牛乳をラっパ飲みして、茨城のホウレンソウを食え!そうすれば支持率が10%上がることだろう。

    菅首相!こういう時期に、こういう疲弊しきった被災地を痛めつける情報を出すからにはそのていどの覚悟があるんだろうな!

    そして、うれしいことに今まで一度たりともわが県の被害状況を報じてこなかったマスコミ各社が一斉にわが県に押しかけてきました(もはや苦笑)。今頃になってなにをいまさら。茨城県民が震災直後で苦しんでいる時に来もしないで、こんなことだけ報じようと言うのですか。

    いままで皆さん、テレビで一度くらい茨城の被災状況を見たことがありますか?わが県では自らのことを「忘れ去られた被災地」と自嘲しているのです。しかし、あまりに巨大な東北の被災状況に口をつぐんできました。

    いや、オレらもひどかったが東北はもっと悲惨だ。皆んなでできるだけのことをしようと募金を集め、ひとことの文句も言わず黙々と立ち向かってきました。

    しかし、今回の風評にはがまんできない!堪忍袋の緒が切れました!

    補償は「めどがついたらしっかり準備する」(東京電力)だそうです。そんなことはあたりまえだ。なにを寝ぼけたことを言っているのか。その補償だって1年後のことでしょう。それまで東京電力という会社が持てばの話ですが。

    被災地茨城は、今生きるための食、燃料、薬が切れているのです。「めどがついたら」とはいつのことか知らないが、何年か先に補償金の涙銭をもらってもにもならない。

    今、どうするか!?今、どうやって生きろと言うのか!東京電力と政府にはこれに答える義務があります。

    _edited1

    (写真 クリックすると大きくなります。紙面左の写真はひたちなか市の常磐線レールが写っています。100メートルにわたってゆがんでグニャグニャになっています。余震が続く中必死の復旧作業をしていますが、工事に必要な燃料、資材が底をついています)

    12年前にも東海村原子力燃料会社の保放射能漏れ事故がありました。この時も今と一緒で、私の村まで含めて放射線が降ったというのでそれは散々な風評被害に会いました。

    それにしても一生に二度までも放射線風評被害に遭遇するとは・・・!

    あの時は、ホウレンソウのみならずすべての野菜と畜産物まで風評に会いました。風評被害の規模も茨城県全域におよびました。

    私たち農家はほぼ1年間の間、茨城県産の農産物は怖いと言われ続け、茨城に行ったら雨に当たるなとまで言われました。当時、水戸ナンバーは放射能ナンバーだとまで言われたと若い奴が悔し泣きしていたことを思い出します。

    福島や茨城の原発がどこに電気を送電しているのでしょうか?東京にではないですか。福島県民と茨城県民が巨大なリスクを背負っているのは誰のためですか?

    みんな東京都民の皆さんのためですよ。その都民が人体にまったく影響の出ないレベルの暫定基準値を超えた茨城県産の農産物を怖がるという。

    東京都民の文化的な暮らしが他県の危険負担の上に乗っていることを知ろうともしない。なんと身勝手な!なんというエゴイステックな!

    ■写真 シーサー。今日の私の気分です。 

               ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    ■セシウム-137(137Cs)

    半減期 30.1年


    崩壊方式
    ベータ線を放出してバリウム-137(137Ba)となるが、94.4%はバリウム-137m(137mBa、2.6分)を経由する。バリウム-137mからガンマ線が放出される。



    生成と存在
    セシウムの代表的な放射性同位体。天然では、ウラン鉱などの中のウラン238(238U)の自発核分裂によって生じるが、生成量は少ない。
    人工的には、核分裂による生成が重要である。1メガトン(TNT換算)の核兵器の爆発で6,300兆ベクレル(6.3×1015Bq)が生じる。電気出力100万kWの軽水炉を1年間運転すると、14京ベクレル(1.4×1017Bq)が生じる。
    図2に、スウェーデンのストックホルムにおける大気中濃度の時間変化を示す。


    図2 セシウム-137大気中濃度の時間変化
    古川路明、「放射化学」、朝倉書店(1994)、p.176

    http://www.asakura.co.jp/books/isbn/978-4-254-14545-8/

    1970年まではアメリカと旧ソ連、それ以後は中国による大気圏内核実験の影響である。頻繁に核兵器実験が実施された1960年代前半に日本人は1日に1ベクレル以上を摂取していたと推定されている。
    1986年4月26日に起こった旧ソ連のチェルノブイリ原発事故では、8京ベクレル(8.0×1016Bq)が放出された。1986年の急激な濃度の増加は、その影響である。期間が短いとはいえチェルノブイリ原発事故による濃度の増加は大きかった。


    化学的、生物学的性質

    「セシウム-134」を参照。


    生体に対する影響
    10,000ベクレルを経口摂取した時の実効線量は0.13ミリシーベルトになる。また、1mの距離に100万ベクレルの小線源があると、ガンマ線によって1日に0.0019ミリシ-ベルトの外部被曝を受ける。
    旧ソ連原発事故では、広い地域が1m2あたり50万ベクレル(5.0×105Bq)以上のセシウム-137で汚染された。そのような場所では、セシウム-137のみから1年間に1ミリシーベルト以上の外部被曝を受ける。事故直後は、短寿命放射能の存在と内部被曝の寄与で年間10ミリシーベルトをはるかに超える被曝を受けていた。ふつうの人は、そこに住むことはできない。(
    「ストロンチウム‐90」も参照)


    再処理工場からの放出
    セシウムは排気中にはほとんど入らない。排水中の放出量も低いはずであるが、フランスのラ・アーグ再処理工場からの2003年の排水中への放出量は、7580億ベクレル(7.58×1011Bq)だという。これは決して少ない量ではなく、六ヶ所村工場が稼動した時の放出は厳重に監視されねばならない。
    再処理後に発生するガラス固化体の中に含まれるガンマ線を放出する放射能として重要である。「ガラス固化体の近くでは、10分間に死にいたる被曝をする」などといわれる時には、セシウム-137から放出されるガンマ線の影響が考えられている。処分開始から1,000年の間はセシウム-137に特に注意をはらわねばならない。


    放射能の測定
    試料を適当な容器に入れ、ゲルマニウム半導体検出器でガンマ線を測定するのがふつうの方法である。体内にあるものは、全身カウンターで測定できる。
    (認定特定非営利活動法人 原子力資料情報室HPより)
    http://www.cnic.jp/

    県民の皆様へ-雨が降っても健康に影響はありません

    公開日  2011年3月21日

     今回の東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う、茨城県内での放射線の影響につきましては、現在までのところ、何らかの行動が必要とされるレベルのものではありませんので、冷静に行動してください。
     なお、雨が降った場合には、一般的には観測される放射線の数値が上昇するとされておりますが、もともと県内で観測された値は最大でも0.015ミリシーベルト/時間程度(北茨城市で3月16日に測定)と極めて低いレベルにあります。このレベルは、仮に1日24時間雨の中に立ち続けたとしても、受ける放射線の量は0.36ミリシーベルトと、全身CTスキャン1回分の約19分の1(5.2%)であり、心配しなければならないレベルではありません。もちろん、雨に濡れないにこしたことはありませんが、万が一濡れてしまっても、神経質になられる必要はないレベルであると考えております。
     それでもなお、ご心配な方は、国において、「次のような配慮をすれば、さらに安心です」とのことです。 
    首相官邸ホームページより)
    (1)特に急ぎの用事でなければ、雨がやんでから外出する。
    (2)頭髪や皮膚が、あまり雨で濡れないようにする。
    (3)頭髪や皮膚が雨に濡れても心配は無いが、気になる場合は、念のため流水でよく洗う。

    ■2011年03月22日 07時10分現在の茨城県内放射線状況
    測定局(グラフ表示) NaI線量率
    nGy/h
    風向 風速
    m/s
    東海村石神 636  北  2.1
    東海村豊岡 613 北北西 2.3
    東海村舟石川 328  北  1.9
    東海村押延 498  北  1.5
    東海村村松 499  北  1.5
    那珂市横堀 348 北東 1.4
    那珂市門部 509 北北東 0.4
    那珂市菅谷 311  北  2.0
    那珂市本米崎 点検中 ---- ----
    那珂市額田 337 ---- ----
    那珂市鴻巣 406  北  0.7
    那珂市後台 405 ---- ----
    那珂市瓜連 337 ---- ----
    ひたちなか市馬渡 605  北  2.4
    ひたちなか市常陸那珂 811 東北東 2.2
    ひたちなか市阿字ヶ浦 574 北北東 3.8
    ひたちなか市堀口 1022  北  2.1
    ひたちなか市佐和 610 ---- ----
    ひたちなか市柳沢 520  北  3.2
    日立市久慈 890 北北東 3.1
    日立市大沼 928 北北東 3.3
    常陸太田市磯部 438 西北西 1.0
    常陸太田市真弓 351 ---- ----
    常陸太田市久米 219  北  1.9
    常陸大宮市根本 338 北北西 0.4
    大洗町大貫 584  北  1.9
    大洗町磯浜 496 ---- ----
    鉾田市造谷 663 北北西 2.2
    鉾田市荒地 583 北北西 3.1
    鉾田市田崎 点検中 ---- ----
    鉾田市樅山 1058 ---- ----
    鉾田市上富田 361 ---- ----
    鉾田市徳宿 404 北北東 2.1
    茨城町広浦 701  北  3.2
    茨城町海老沢 437  北  1.4
    茨城町谷田部 316 ---- ----
    水戸市吉沢 288  北  1.3
    水戸市大場 319 北北西 2.0
    水戸市石川 334 北北東 2.8
    三菱原燃 271 ---- ----
    原燃工 点検中 ---- ----
    空間線量率(nGy/h)    風速(m/s)

    ■平成23年3月21日

     茨城県災害対策本部長
     茨城県知事 橋本 昌

    公開日  2011年3月21日

     本日(3月21日),原子力災害対策本部長より,原子力災害対策特別措置法第20条第3項に基づき,茨城県のホウレンソウ,カキナ(栃木県で栽培される伝統野菜,本県では出荷されていない。)について「当分の間,出荷を控えるよう関係事業者に要請すること」との指示がありました。
     県ではすでに,19日に市町村及び農業協同組合にホウレンソウの出荷・販売の自粛をお願いしていたところですが,改めて,ホウレンソウ及びカキナについて,当分の間,出荷を控えるよう市町村及び農業協同組合に通知しました。

     これまでに暫定規制値を下回っていることが確認された次の品目については,安全が確認されておりますので,安心してお召し上がりいただきますようお願いいたします。

    これまでの調査で安全であることを確認した品目

    ○露地栽培(5品目)

    ネギ,キャベツ,レタス,レンコン,ハクサイ

    ○ハウス栽培(12品目)

     トマト,イチゴ,キュウリ,ニラ,ミズナ,チンゲンサイ,ピーマン, 
    エシャレット,大葉,切りミツバ,セルリー,小玉スイカ

    ○水産加工品(2品目)

    揚げかまぼこ,シラス干し

    県調査分析結果http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/nousanbutsu/20110321/files/kekka.pdf

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    茨城県の放射線測定値は東京新宿より低い!      被災地を苦しめる放射線風評を拡げるな!

    041 

    東北地方が復興に向かっています。昨日は80歳のおばぁちゃんと16歳のお孫さんが救助されました。まさに奇跡です。おもわずバンザイを叫びました。まだまだ生きて救助を待っている人がいる希望が湧いてきました。

    また東北への飼料の全国的な救援活動が活発化してきました。(資料1参照)

    と書いた瞬間、ズドンっと来ました。たぶん震度2くらいでしょうか。NHKは報道もしません。このような余震が一晩に多い時で数回来ます。遠くのトラックの地鳴りですら、あ、来た!と縮こまります。

    テレビで気温8.5と出たのを、マグネチュードと勘違いしてパニくりました(笑)。

    こんな夜がもう10日間も続いています。たぶん東北の方々の避難所での眠りは浅いのではないかとお察しします。自宅で眠れる私たちは天国です。

    さて、栃木、群馬でも放射性物質が検出されました。(資料2参照)

    すでにわが茨城県でも検出されています。端的に、福島第1原発からの風による放射性物質の飛散があったのかということになります。

    茨城県の検査記録はここからご欄になれます。http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/20110319_17/files/0121.pdf

    基準値を超える数値は、以下です。
    高萩市 ホウレンソウ  15,020ベクレム/㎏(以下単位は同じ)
    日立市 ホウレンソウ  14,000
    常陸太田市 ホウレンソウ  8,830
    大子町 ホウレンソウ  6,100
    東海村 ホウレンソウ 9,840
    ひたちなか市 ほうれんそう  8,420

    では、この野菜の検出値を同地点付近の放射性物質モニタリング・ポストの数値と比較してみることにします。
    http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/20110320_03/

    ■県北の高萩と北茨城のモニタリングポストの放射線量の数値をみます。大子は近辺なのでほぼ同一とみなされます。

    単位はマイクロシーベルト(μSv)です。ちなみにナノシーベルト(nSv)で通常は計測されますが、東電、政府発表とマイクロシーベルトで統一します。

    ●18日20時10分 北茨城0.948 高萩0.242 
    ●19日20時10分     0.846    0.226
    ●20日7時00分     0.808     0.217

    これを見る限り安定した数値で推移しています。

    ■また同じ県北の21日6時40分現在のモニタリクポスト数値
    http://www.houshasen-pref-ibaraki.jp/present/result01.html
    ●日立市大沼        1.17
    ●東海村押延        0.622
    ●ひたち那珂市阿字ヶ浦 1.260

    ■県南の21時6時40分現在の数値
    ●鉾田市荒地        1.018
    ●鉾田市縦山        1.930

    県央つくば市の産業技術総合研究所つくばセンターの計測値
    http://www.aist.go.jp/taisaku/ja/measurement/index.html
    20日17時          0.09

    以上の茨城県県北、県南、県央を比較すると、最大値が日立市1.17マイクロシーベルトで最低値がつくば市の0.09マイクロシーベルトでした。県南は県北とほとんどかわらないモニタリング数値です。茨城県の地理関係とモニタリング・ポストの配置は資料3をご覧ください。

    なお、今回の福島第1原発の影響をうけるはずもない東京新宿区での放射線値は0.809であり、北茨城となんら変わりはありません。

    ■文部省による都道府県別環境放射能水準調査結果
    http://eq.yahoo.co.jp/

     栃木県(宇都宮市) ⇒ 1.318
     埼玉県(さいたま市) ⇒ 1.222
     東京都(新宿区) ⇒ 0.809
     群馬県(前橋市) ⇒ 0.562
     千葉県(市原市) ⇒ 0.313
     神奈川県(茅ヶ崎市) ⇒ 0.182

    とりあえずの今回の調査の結果としては、あくまで現時点においてですが、茨城県の農産物の基準値を超える放射線が福島第1原発の風による放射線の飛散である断定するに足る材料はありませんでした。

    朝から細かい数値を見てくたびれたわりにはたいした結論ではありませんが、今の時点ではそういうところです。目薬さそうっと。

     

                ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    ■資料1 東北への飢えた家畜への救助飼料の搬送は、日本畜産界が総体で取り組んでいます。

    日本農業新聞3月20日によれば、最大の供給ルートを握るJA全農は19日、北海道、鹿児島にあるJA系統の飼料工場から3ルートの船便を出し始めました。19、20にちの2日間で合計万6千万tを搬送します。

    鹿児島県谷山工場からを山形・酒田港に、ホクレン苫小牧工場からは秋田港に、20にち酒田港から志布志工場から、苫小牧工場から秋田港経由で被災地に向かいます。

    一方、陸路でもトラックでも、青森県八戸工場から東北各地に飼料のし搬出が始まっています。八戸工場は震災で損壊していましたが、製造済飼料を出し始めるまでに復旧しています。

    新潟工場の供給も始まっており、JA全農は4月末には震災前の7割ていどまで回復させるとしています。がんばって下さい。頼りにしています。

             ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    ■資料2 栃木・群馬でもホウレンソウから放射性物質検出
    読売新聞
     東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け実施した食品のサンプル調査で、栃木県でも宇都宮市など4市町のホウレンソウから暫定規制値の最大約2・8倍の放射性ヨウ素や、規制値の1・6倍にあたる放射性セシウムが検出された。

     栃木県は20日、農業団体に対し、出荷品の自主回収と今後の出荷自粛を要請した。
     群馬県でも規制値をやや上回る放射性ヨウ素などがホウレンソウから検出された。
    (:3月20日)

    ■栃木での放射線数値はこのように発表されています。
    http://www.pref.tochigi.lg.jp/kinkyu/houshasen.html
    平成23年3月21日6時現在

    • 栃木県保健環境センター   0.147 マイクロシーベルト/時
    • 那須町役場            0.73 マイクロシーベルト/時
    • 今市健康福祉センター     0.62 マイクロシーベルト/時
    • 芳賀庁舎             0.10 マイクロシーベルト/時
    • 小山庁舎             0.12  マイクロシーベルト/時

           ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    ■資料3 ■資料4 茨城県モニタリングポスト配置図と現在の測定値

    Hp10tizu

    2011年03月21日 11時30分の状況
    測定局(グラフ表示) NaI線量率
    nGy/h
    風向 風速
    m/s
    東海村石神 562 東北東 5.8
    東海村豊岡 504 北東 5.6
    東海村舟石川 259 東北東 4.1
    東海村押延 446 北東 5.5
    東海村村松 441 東北東 4.1
    那珂市横堀 284 東南東 6.3
    那珂市門部 466 北東 3.3
    那珂市菅谷 242 北東 5.8
    那珂市本米崎 点検中 ---- ----
    那珂市額田 255 ---- ----
    那珂市鴻巣 334 東北東 4.2
    那珂市後台 352 ---- ----
    那珂市瓜連 193 ---- ----
    ひたちなか市馬渡 590 北東 4.8
    ひたちなか市常陸那珂 841 東南東 5.3
    ひたちなか市阿字ヶ浦 567 北東 6.5
    ひたちなか市堀口 1043 北東 4.6
    ひたちなか市佐和 587 ---- ----
    ひたちなか市柳沢 527 北東 5.6
    日立市久慈 763 北東 6.4
    日立市大沼 703 北東 3.7
    常陸太田市磯部 338 北東 5.9
    常陸太田市真弓 232 ---- ----
    常陸太田市久米 173 東南東 2.1
    常陸大宮市根本 240 東南東 2.6
    大洗町大貫 605 北東 4.3
    大洗町磯浜 516 ---- ----
    鉾田市造谷 689 北北東 4.5
    鉾田市荒地 617 北北東 4.8
    鉾田市田崎 点検中 ---- ----
    鉾田市樅山 1151 ---- ----
    鉾田市上富田 359 ---- ----
    鉾田市徳宿 405 東北東 4.0
    茨城町広浦 773 北東 3.1
    茨城町海老沢 457 東北東 2.9
    茨城町谷田部 318 ---- ----
    水戸市吉沢 287 東北東 5.7
    水戸市大場 326 北東 2.0
    水戸市石川 308  東  4.6
    三菱原燃 194 ---- ----
    原燃工 点検中 ---- ----
    空間線量率(nGy/h)    風速(m/s)

    資料4

    Photo

                    図 日常生活で受ける放射線の量
                (図中の数値は内閣府原子力安全委員会のパンフレットより

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    茨城県産農産物の放射能風評被害について

    _edited

    昨夜、また大きな地震がきました。震源地は茨城県北部、震度5。もう余震という範疇ではありません。

    特に茨城県北部が震源地となると、やはり東海村や大洗の原子力施設を考えないわけにはいきません。

    現在の茨城県の原子力施設の稼働状況は以下です。完全に停止しています。ただし、福島第1原発のように、定期点検中で稼働していなかった4号機の使用済み燃料の冷却水の水位低下による温度上昇といったケースもあるので、かならずしも停止しているからといって安心な訳ではありません。

    現在、茨城県が発表している県内原子力施設の稼働状況は以下です。http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/seikan/gentai/nuclear/anzen/pdf/19shisetujyoukyou.pdf

    平成23年3月
    茨城県原子力安全対策課

    主要施設施設の状況
    JRR-2 異常なし(廃止措置中)
    JRR-3 異常なし(停止中)
    JRR-4 異常なし(停止中)
    NSRR 異常なし(停止中)
    TCA 異常なし(停止中)
    FCA 異常なし(停止中)
    STACY 異常なし(停止中)
    ガラス固化技術開発施設
    異常なし(定期検査中)

    また、わが県産の農産物も含む農産物で厚労省の暫定基準値を超える2千ベクトルを超える1万5千ベトクルが検出されて大騒ぎになりました。

    政府はこのように発表しています。(資料1参照)
    004           [写真 波うつ]電信柱 素朴な疑問 これを今後どう直すのでしょう]

    そして添付された検査記録はここからご欄になれます。http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/20110319_17/files/0121.pdf

    基準値を超える数値は、以下です。
    高萩市 ホウレンソウ  15,020ベクレル(Bq)/㎏(以下単位は同じ)
    日立市 ホウレンソウ  14,000
    常陸太田市 ホウレンソウ  8,830
    大子町 ホウレンソウ  6,100
    東海村 ホウレンソウ 9,840
    ひたちなか市 ほうれんそう  8,420

    一方茨城県はこのような調査結果を発表しました。(資料2)
    http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/20110319_17/

    たしかに農産物に対する風評被害は許せるものではありません。私自身、有機農業団体の代表をしていた2000年に原子力燃料会社の放射能事故に遭遇し、ほぼ1年間風評被害に苦しめられた経験があります。

    今回の場合、風評被害は上記の茨城県北部のみならず、茨城県産全域の農産物にも及ぶ可能性があります。(以上茨城県HPより)

    事実、2000年時には私たちの鹿行郡はまったく影響がなかったにもかかわらず、ひとくくりで「茨城県産はこわい」と言われて徹底した敬遠にあいました。

    ある見学会の折に、この時もほうれんそうだったような気がしますが、見学帰りの奥さんたちに気軽に「どうぞお土産で持ってかえって下さい」と呼びかけたところ、20人ほどいた人のただのひとりも手にしようともしませんでした。

    そもそも「放射能汚染地」に来ること自体が恐怖だったのでしょう。ああ。このように風評被害とは尾ひれがつく化け物のような存在です。

    客観的データがどうのではなく、まさに「こわい」というムードなのです。だからとらえどころがなくて危険なのです。

    それと同時に、なぜ県北部でのみに集中して出ているのか、南部地域はただ測定してかっただけなのかも知りたいところです。

    このような風評被害に対しては、データの完全な公開とデータへのアクセスフリーがなければなりません。

    これに失敗すると、今までの国民の被災地への深い同情が、「こわい」という不安心理に転換してしまいます。今が分かれ目です。

            ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    資料1 農産品から暫定規制値超える放射能「健康に影響ない値」http://cnic.jp/files/earthquake20110311/CNICpresentation_20110319.pdf

    図:被曝線量と体への影響拡大被曝線量と体への影響

     枝野幸男官房長官は19日の記者会見で、福島県内の牛乳と茨城県内のホウレンソウから、食品衛生法上の暫定規制値を超える放射性ヨウ素などが検出されたことを明らかにした。菅内閣は、東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響と見て調査し、同原発から一定区域内の産品の摂取制限や出荷規制などの対応を検討する。

     枝野氏は、日本人の平均的な年間摂取量で、検出された放射性物質濃度の牛乳を1年間飲んだ場合でも被曝(ひばく)量は胸部CTスキャン1回分程度であり、ホウレンソウも同様の想定で被曝量は胸部CTスキャン1回分の5分の1程度、と説明。「ただちに健康に影響を及ぼす数値ではないということを十分ご理解いただき、冷静な対応をお願いしたい」と呼びかけた。

     厚生労働省は19日、福島県と茨城県に対し、該当する牛乳とホウレンソウの入手先や流通先を調べ、その結果に基づき販売の禁止など必要な措置をとるよう要請した。

     厚労省によると、牛乳では、福島第一原発から30~40キロ離れた福島県川俣町の農場の3検体からヨウ素131が検出された。数値は1キロあたり1510ベクレル、1190ベクレル、932ベクレルと、いずれも規制値(同300ベクレル)の3倍以上だった。そのうち1検体からはセシウム137も検出されたが、規制値内だった。福島県は19日、川俣町内の酪農家17戸に対し、当分の間、同町内から牛乳を出荷しないよう要請した。

     茨城県によると、18日に福島県境に近い高萩市で採取したホウレンソウから、国が示した規制値(1キロあたり2千ベクレル)の約7.5倍にあたる同1万5020ベクレルのヨウ素131を検出。日立市や常陸太田市、東海村やひたちなか市、大子町の5地点のホウレンソウからも、3~7倍程度のヨウ素131が検出された。第一原発から各自治体の中心地は84~122キロ離れているという。高萩市のホウレンソウからは規制値を超す放射性セシウムも検出された。

     同県の橋本昌知事は19日、JAなどを通じ、ハウス栽培も含め県内全域で取れるホウレンソウすべての出荷を自粛するよう要請したことを明らかにした。県は「毎日15グラムを1年間食べ続けても健康に影響を及ぼすレベルではない」としている。

     政府は、厚労省に文部科学省や農林水産省、関係自治体などのデータを集約させ、原子力災害対策本部が調査結果を踏まえて対応を指示する。

     暫定規制値は、福島原発の事故を踏まえて政府が食品衛生法に基づき設けた、放射性物質で汚染された食品の出荷や販売を規制する基準。枝野長官は「通常から確定的な基準として数値を設定しておくべきだったと思っているが、そのことによって国民の健康被害を防ぐことについての影響はない」と述べた。 (朝日新聞3月19日)

    ■資料2 東京電力株式会社 福島第一原子力発電所事故に伴う県内農産物への影響について
    公開日  2011年3月19日

     福島第一原子力発電所事故に伴い県内農産物の安全確認を行うため,18日にサンプルをとって分析を行ったところ,本日,19日に結果が出ましたので,ご報告いたします。

     その中で,ホウレンソウ(露地もの)については,放射性ヨウ素が厚生労働省の暫定規制値2千Bq(ベクレル)/kgを超える値が検出されました。
     2千Bq(ベクレル)/kgという規制値は,この値のホウレンソウを毎日100g食べ続けたとしても,直ちに健康に影響が出るレベルにはならないよう,十分余裕をもって設定された基準です。
     例えば,今回の調査結果で,最大1万5千Bq(ベクレル)/kgのホウレンソウがありましたが,これは仮に1年間,日本人の年平均摂取量で摂取し続けた場合でもCTスキャンによる被ばく線量の約1/5程度であり,健康に影響があるものではございません。

     また,この時期の茨城県のホウレンソウはハウス栽培が主体であり,露地ものはあまり出回っていない状況にあります。
     しかしながら,念のため,この結果を受け,市町村及び農業協同組合に対し,安全が確認されるまでホウレンソウの出荷・販売の自粛をお願いしたところです。

     なお,ネギについても同じ地点で調査しておりますが,規制値を上回るものはありませんでした。

     今後,ホウレンソウ以外の野菜についても調査地点を増やして調査を行い,市場には安全が確認されたものしか出荷されないようにしてまいりますので,ご安心ください。


    ■資料3 原子力資料情報室
    福島第一原発で何が起きているのか(2011/3/19)

    茨城県内の被災状況とライフライン情報(毎日更新しています)
    茨城県被災関連HP
    http://www.pref.ibaraki.jp/

    ライフラインhttp://www.pref.ibaraki.jp/20110311eq/pdf/0120.pdf
    停電情報 http://teideninfo.tepco.co.jp/html/08000000000.html(現在更新停止中)
    水道関連
    http://www.pref.ibaraki.jp/20110311eq/pdf/suidou.pdf
    道路規制状況http://www.pref.ibaraki.jp/20110311eq/pdf/0110.pdf
    鉄道、バスは昨日と変化ありません。
    連絡先諸機関
    http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/20110314_01/
    カスミ、イオンは平常営業しています。
    ガソリンは今までどおり極度に逼迫しています。各自の粘り強い努力で見つけて下さい。

    資料4 ■福島県から避難された方への放射線影響に関する留意事項 ・茨城県

    公開日  2011年3月18日

    基本的な考え方

    1.避難指示の対象外の方(福島第一原発から半径20km以上離れている)や、福島県ですでに検査を済ませた方には、被ばく検査(表面汚染検査)は必要ありません。

    《理由》放射線医学総合研究所で一昨日、昨日と東京電力や付近で作業をしていた方の被ばくの検査を行いましたが、これまで除染が必要となるような被ばくをしている方は一人もいらっしゃいませんでした。(放医研HPより)

    2.福島第一原発から20km以内の方でも、すでに茨城県内に避難された住民の方々が、健康に影響を与えるような量の放射性物質に汚染された可能性はほとんどありませんが、微量の放射線物質が付着していることも想定して、まずは脱衣・除染を行ってください。

    3.脱衣や除染が終わってもどうしても心配な方は、被ばく検査(表面汚染検査)を受けることもできます。
     検査は、急ぐものではなく、夜遅い場合は翌日でも大丈夫です。

    茨城県の放射線量の状況 3月20日  8時00分現在(健康に影響はありません) http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/20110320_03/

    ●茨城義援金http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/soumu/zeimu/kifukin/indexsaigai.htm

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    畜産農家に民間の支援が続々と    茨城県情報つき

    018

    東北と関東の畜産が深刻な飼料不足に陥っています。

    原因は関東、甲信越の大きなエリアの飼料を供給していた鹿島飼料基地の地震被害です。基地施設自体はどうにか回復のめどが立ったようですが、かんじんの原料を荷揚げする大型船が入稿できない状況です。

    東北各県の津波よりは小規模でしたが、茨城沖に震源地のひとつがあり、震度6の激震だったために地震直後に4メートル半の大津波が茨城の海岸地方を襲いました。

    016_edited1

                    [写真 崩壊した茨城県鹿行郡のビル]

    そのために茨城の漁港や港は軒並みに大きな被害を出しています。大洗や那珂湊の港湾施設は大破して、復旧にはそうとうの日数を要するようです。

    また、畜産飼料基地や石油コンビナート、鉄鋼コンビナートが集中していた鹿島・神栖地域は、地震直後に火災が発生し、その後の大津波の影響で水路の水深が浅くなりすぎる状態になってしまいました。

    014_edited1             [写真 隆起した橋 津波だけではなく液状化現象も起きている]

    当分の間、飼料原料を積んだ大型船舶や鉄鋼船、タンカーなどは鹿島港に接岸することが不可能になったわけです。復旧の見通しはまったく立たない状況です。

    となると、飼料基地は仮に復旧してもかんじんの原材料がまったく鹿島港から荷揚げできない状況となってしまったわけです。

    鹿島飼料基地は在庫原料を使い果たすと機能を停止することになりますので、現在、群馬の赤城工場などに転送しているそうです。

    しかし、ここの原料は鹿島港荷揚げのものですから、現在別ルートを探っているようです。

    JA系統は、日本海側の秋田からトランスパック(輸送用飼料用大型袋)で山越えして群馬に搬送することを考えているようです。既に搬送が開始されていると聞きました。

    千葉や横浜からの飼料搬送もはじまったようです。

    またJR貨物を使っての鉄道輸送も始まりました。

    飼料用トラックは緊急許可車両として通行優先権をもっていますが、なにぶん関東・東北全体を覆う極度の燃料不足のために、秋田を出発したトラックも片道覚悟の出発をしているとも聞きます。

    一方、みやざき甲斐さんの情報では、鹿児島県志布志飼料基地からも、飼料船とバルク車(飼料を農場に届ける特殊トラック)がセットで被災地に向かっていますが、東北各県は道路インフラの損傷が激しく、農場までの経路確保に難儀しているようです。

    関西方面からの陸路は、大型貨物トラックの燃料中継点である名古屋で燃料制限がかかってしまい停滞を余儀なくされています。

    しかし、九州や関西のトラック運転手さんたちは片道覚悟で行けるところまで行くという心意気で被災地に向かっています。ほんとうにありがたいことです。手を合わせたくなります。

    関東以西の各地の飼料基地は、現在フル回転で飼料品目を絞って生産をしています。民間の立ち上がりの素早さと、その温かい同胞愛に感謝の言葉もありません。ありがとうございます。このご恩は一生忘れません。

    しかし、東北各県は八戸飼料基地が大破しており、北海道から緊急許可車両で飼料配送をしていますが、未だ被害状況そのものがあまりに巨大なために掴めない状況です。

    原発避難地域や、被災がひどかった地域の畜産農家は、豚の種豚のみを疎開させて肥育は諦め始めたという痛ましい情報も届いています。

    それに追い打ちをかけるように、福島原発周辺の農産物に対して心ない放射能風評が立っています。

    お願いです。東北の人々の傷に塩をなすりこむようなまねはしないで下さい。厚労省は時と状況をわきまえて、放射能の食品被害基準を発表すべきです。厚労省はパニックをおこしたいのですか!

    ■写真 青空とすすき。とうぶん被災写真以外を扉絵とします。それでなくともくたびれきっているのに、ギスギスしますからね。

             ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    ■平成23年東北地方太平洋沖地震情報(毎日更新しております)

    茨城県庁HPhttp://www.pref.ibaraki.jp/

    ●ライフライン情報http://www.pref.ibaraki.jp/20110311eq/pdf/0109.pdf
    ●停電情報http://teideninfo.tepco.co.jp/html/08000000000.html
    ●水道情報http://www.pref.ibaraki.jp/20110311eq/pdf/suidou.pdf
    ●道路規制状況http://www.pref.ibaraki.jp/20110311eq/index7.html
    ●鉄道状況http://www.pref.ibaraki.jp/20110311eq/pdf/0096.pdf
    ●バス状況http://www.pref.ibaraki.jp/20110311eq/pdf/0107.pdf
    http://www.pref.ibaraki.jp/20110311eq/pdf/0064.pdf

  • ●連絡先一覧http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/20110314_01/
  • ●ガソリンスタンド営業状況http://pinqa.com/qa/874/%E8%8C%A8%E5%9F%8E%E7%9C%8C%E3%81%AE%E3%82%AC%E3%82%BD%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%AE%E5%96%B6%E6%A5%AD%E7%8A%B6%E6%B3%81%EF%BC%88317%E5%8D%88%E5%89%8D%EF%BC%89%E3%80%80%EF%BC%88%E5%8D%94%E5%8A%9B%EF%BC%9A
  • ●スーパ店舗情報 カスミ、イオンは平常に復帰しました。
    ●ガソリンは極めて厳しい状況です。

    ●茨城義援金http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/soumu/zeimu/kifukin/indexsaigai.htm

    茨城県の放射線量の状況 3月19日 7時00分現在(健康に影響はありません)

    2011年03月19日 07時40分の状況
    測定局(グラフ表示) NaI線量率
    nGy/h
    風向 風速
    m/s
    東海村石神 494 西北西 2.4
    東海村豊岡 292 西北西 2.7
    東海村舟石川 153 北西 2.0
    東海村押延 230 北西 1.3
    東海村村松 202 北西 2.0
    那珂市横堀 233 北北東 1.0
    那珂市門部 455 北西 1.4
    那珂市菅谷 183 北西 0.6
    那珂市本米崎 点検中 ---- ----
    那珂市額田 232 ---- ----
    那珂市鴻巣 271 北北西 1.0
    那珂市後台 291 ---- ----
    那珂市瓜連 144 ---- ----
    ひたちなか市馬渡 258 西北西 1.5
    ひたちなか市常陸那珂 324  北  1.6
    ひたちなか市阿字ヶ浦 208 西北西 1.6
    ひたちなか市堀口 728  北  0.6
    ひたちなか市佐和 492 ---- ----
    ひたちなか市柳沢 211 北西 0.7
    日立市久慈 489  西  2.6
    日立市大沼 305  西  2.9
    常陸太田市磯部 320 西南西 1.5
    常陸太田市真弓 227 ---- ----
    常陸太田市久米 112  北  0.7
    常陸大宮市根本 183 北北西 1.5
    大洗町大貫 217 北北西 0.4
    大洗町磯浜 168 ---- ----
    鉾田市造谷 235 北北西 0.4
    鉾田市荒地 185 西北西 0.9
    鉾田市田崎 点検中 ---- ----
    鉾田市樅山 367 ---- ----
    鉾田市上富田 132 ---- ----
    鉾田市徳宿 121 南南東 0.5
    茨城町広浦 295 カーム カーム
    茨城町海老沢 174 カーム カーム
    茨城町谷田部 155 ---- ----
    水戸市吉沢 140 カーム カーム
    水戸市大場 142 北北西 1.0
    水戸市石川 178 北北東 2.0
    三菱原燃 138 ---- ----
    原燃工 点検中 ---- ----
    空間線量率(nGy/h)    風
    ■原子力安全・保安院(毎日更新しております)
  • 地震被害情報(第31報)(3月18日22時00分現在) 別ウィンドウで開きます
  • 原子力安全・保安院から、3月11日14時46分頃に発生した東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響についてお知らせします。

    ○福島第一原子力発電所

    【放水関係】
    ・東京消防庁ハイパーレスキュー隊、放水作業準備のため正門に集結し、入構を開始。(18日 23:30現在)
     【電源復旧】
    ・各号機への外部電源について検討開始。(18日 23:00現在)
    [1,2号機]
    3/19までに外部電源を確保すべく配電盤、ケーブル布設・接続工事を予定。
    [2号機]
    外部送電線から予備電源変電設備までの受電を完了し、そこから負荷側へのケーブル敷設を実施中。(18日 22:00現在)
    [3,4,5,6号機]
     3/20までに外部電源を確保すべく配電盤、ケーブル布設・接続工事

    原子力安全・保安院等の対応
    3月18日
    (15:55)原子炉等規制法第62条の3に基づき、東京電力(株)福島第一原子力発電所第1・2・3・4号機における事故故障等(原子炉建屋内の放射性物質の非管理区域への漏えい)の報告を受理
    (16:48)原子炉等規制法第62条の3に基づき、日本原子力発電(株)東海第二発電所における事故故障等(非常用ディーゼル発電機2C海水

    ■福島原発に関する日本政府への申し入れ(毎日更新しております)

    2011年3月18日
    原子力資料情報室

    福島原発では、極めて深刻な事態が続いています。現状では、放射能が大規模に放出されるような事態には至っていませんが、今後、そのような最悪の事態が生ずる可能性があります。その具体的な事象は、原子炉水位のさらなる低下による核燃料の溶融(メルトダウン)、大規模な爆発、使用済み燃料プールからの放射能大量放出などが考えられます。
    事故以来、私たちには「何キロまで離れれば安全か」という問い合わせが殺到しております。政府が設定している現在の避難範囲では、不十分なことは明らかです。

     私たちは、このような状況をふまえて、次の5点を申し入れます。

    1、国内外の総力を結集して、事態の悪化を最小限に抑えるために、最大限の努力をしてください。

    2、各原発の圧力容器や格納容器、燃料プールなどにおけるパラメータ(温度・圧力・水位など)をリアルタイムですべて公開してください。機器破損などにより測定できないパラメータがあればそのことも明らかにしてください。

    3、発電所内の放射線レベルの情報が決定的に重要です。常設モニタを複数設置し、そのデータをオンラインで情報公開してください。また、発電所内の状況をリアルに把握するために、監視ビデオを複数設置し、常時情報公開してください。

    4、福島県内外各地の放射線モニタリングポストのデータを集約し、放射能の強さと拡がりを把握し、さらにその予測シミュレーションを行い、結果を速やかに公開してください。

    5、防災指針における予測線量の求め方など、現在行っている避難範囲設定の根拠を明らかにしてください。今後どのような予測や考え方にもとづいて避難範囲を設定するのか、明らかにしてください。

    認定特定非営利活動法人 原子力資料情報室
    〒162-0065 東京都新宿区住吉町8-5曙橋コーポ2階B
    TEL.03-3357-3800 FAX.03-3357-3801

    地震情報

    2011年3月19日 10時1分現在

    最新の情報を見るために、常に再読込(更新)を行ってください。

    情報発表時刻 2011年3月19日 10時1分
    発生時刻 2011年3月19日 9時57分ごろ
    震源地 茨城県沖
    緯度 北緯36.8度
    経度 東経141.2度
    深さ 40km
    規模 マグニチュード 4.4
    震度3
    福島県 福島県中通り 玉川村 玉川村小高
    震度2
    福島県 福島県浜通り 郡山市 須賀川市 二本松市 鏡石町 泉崎村 中島村 棚倉町 平田村 浅川町 古殿町 小野町 田村市 いわき市 楢葉町 川内村
    茨城県 茨城県北部 茨城県南部 日立市 高萩市 北茨城市 大子町 鉾田市
    震度1
    宮城県 宮城県北部 宮城県南部 登米市 岩沼市 蔵王町 大河原町 亘理町
    福島県 福島県会津 福島市 白河市 川俣町 大玉村 西郷村 矢祭町 鮫川村 石川町 三春町 福島伊達市 飯舘村 南相馬市 猪苗代町
    茨城県 水戸市 常陸太田市 笠間市 ひたちなか市 茨城町 常陸大宮市 那珂市 城里町 小美玉市 土浦市 石岡市 つくば市 茨城鹿嶋市 美浦村 稲敷市 筑西市 かすみがうら市 桜川市
    栃木県 栃木県北部 栃木県南部 日光市 大田原市 那須町 宇都宮市 真岡市 益子町 茂木町 市貝町 芳賀町 高根沢町 那須烏山市 栃木那珂川町

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    東北の被災者に風呂を持っていってあげたい  茨城県情報つき

    017

    早朝4時、地鳴りで目が覚めました。余震はひんぱんに襲ってきます。多いときには1時間に数回あります。

    寝ている時の余震は、昼間と違って真っ暗闇の中で全身で体感してしまうために恐怖の度合いが高いのです。

    天井が落ちて来はしないだろうか、家具がまた倒れて来ることがないだろうか、地震で家全体が脆弱になっていはしないだろうか、今度また激震が来たら倒壊するのではないかなどと考え始めてしまいます。

    そして大震災以来、農業経営者としての私を悩ませ続ける目の前の経営に対する大きな不安を夜中に思い悩んでしまいます。昼間は不安を押し込めていられるのですが、夜は不安の黒い海に沈んでしまいそうになります。

    いつしかうつらうつらするとまた余震。枕を高くして寝るという言葉がありますが、まさにこの1週間満足に寝られていない状態です。

    こう書いている今もまた余震がありました。PCモニターがゆらゆらと揺れています。あわててストーブを切り、薬罐をどかします。家全体が揺れています。横揺れですから怖がる必要はありません。神経が参るだけです。

    私は再度の激震が来ると思っていますから、室内の落下しそうなものはすべてダンボール箱に入れてしまってしまいましたが、あの日のほとんど真横に飛んで行った花瓶の姿が目に焼きつています。

    我ながら神経の細いことよと笑っています。しかし、村の女性やご老人はそろそろ限界が近づいてきているような気がします。

    というのは、満足に寝られない、食料やガソリン、灯油が不足気味だということもありますが、水道が復旧していないのです。

    飲料水はなんとか井戸水からもらってこれますが、お風呂はそういうわけにはいきません。あまりに水の量が多いからです。大量の水を運ぶ方法は普通にはないでしょう。ここは農村ですから農業灌水用のロータリー水槽を融通し合っています。

    このロータリー水槽から、排水ポンプで風呂桶に移し替ます。ひとつ風呂に入ることがこんなに大変なことだとは思わなかったと村の仲間が言っていました。

    簡保の湯が無料開放されたので、乏しいガソリンを工面して村人は風呂に入りに行きました。皆んな5日ぶりの風呂です。しかも壊れた家の片づけや生産基盤の修繕で汗と埃まみれになった5日間でした。

    風呂はいい。天国です。東北の被災者のことを考えると、もし風呂を持っていくことができればしてあげたいくらいです。

    東北の被災とくらべれば、同じ被災者と言っても私たちは天国です。ひさしぶりの風呂上がりのビールを飲みながらにテレビに見入ると、家を失った人々が体育館で固まって暖を取っているのが写りました。

    見ている村の男たちの目に涙が溢れました。

              ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    ■写真 朝露に濡れる菜種の花。人々の苦労も知らず、自然は変わらなくそこにあります。

    ■ 昨日の自衛隊ヘリの水の投下に感動しました。しかしこの作戦は原発建屋が破損した直後にするべきでした。どうしていつもこう後手後手なのでしょうか。危機管理がこんなシビアアクシデントでもなっていません。

    ■鳥インフルが千葉で第2例が出ました。私はこれで出荷先GPと孵卵場がふたつともかかってしまいました。GPはなんとか出荷できそうですが、孵卵場は未定です。なんでこんなときに!時と場合をわきまえろ、バカインフル!

    ■蛇足 公共広告機構のCMやめろ。うるさい。おなじことばかり繰り返すな。被災者の神経を逆撫でにしています。バカコマーシャルのほうがまし。

             ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    平成23年東北地方太平洋沖地震情報

    茨城県庁HPhttp://www.pref.ibaraki.jp/

    1 被害情報

    2 ライフライン

    茨城県の放射線量の状況 3月18日 5時00分現在(健康に影響はありません)

    公開日  2011年3月18日

     福島第一原子力発電所1号機の爆発後、北茨城市役所に可搬型モニタリングポストを設置し、放射線量を確認しております。
     数値に変化はありますが、健康に影響のあるレベルではありません。

    放射線テレメータ・インターネット表示局 茨城県
    トップページシステム概要現在の測定結果過去の測定結果よくある質問携帯サイト
    空間線量率、風向、風速測定結果排水中の放射能濃度
    空間線量率、風向、風速測定結果

    空間線量率・風向・風速
    測定結果・一覧
    このデータは、最新の10分間平均値を表示しています。空間線量率の単位はnGy/h、風速の単位はm/sです。
    風速が起動風速値(0.4m/s)未満の場合、風向及び風速は「カーム」(静穏)と表示しています。

    (参考1)
     空間線量率の測定結果のため、「nGy/h(ナノグレイ/時間)」と表示されておりますが、
    緊急時における「nGy/h」と人体への影響を表す「nSv/h(ナノシーベルト/時間)」は同じ値です。
      1nGy/h(ナノグレイ/時間)=1nSv/h(ナノシーベルト/時間)

    (参考2)
     胸部レントゲン1回あたりの線量率は、50,000nSv/h(ナノシーベルト)です。

    (参考3)
     1nSv(ナノシーベルト)=0.001μSv(マイクロシーベルト)=0.000001mSv(ミリシーベルト)
    2011年03月18日 06時20分の状況
    測定局(グラフ表示) NaI線量率
    nGy/h
    風向 風速
    m/s
    東海村石神 566 北東 1.1
    東海村豊岡 325  北  3.1
    東海村舟石川 169 北北東 1.0
    東海村押延 258  北  1.9
    東海村村松 224  北  1.5
    那珂市横堀 259 南東 0.6
    那珂市門部 517 カーム カーム
    那珂市菅谷 204 北東 1.6
    那珂市本米崎 点検中 ---- ----
    那珂市額田 259 ---- ----
    那珂市鴻巣 302 北北東 0.7
    那珂市後台 328 ---- ----
    那珂市瓜連 160 ---- ----
    ひたちなか市馬渡 290 北北西 1.7
    ひたちなか市常陸那珂 364 東北東 0.4
    ひたちなか市阿字ヶ浦 237 東北東 1.2
    ひたちなか市堀口 834 北北東 1.4
    ひたちなか市佐和 559 ---- ----
    ひたちなか市柳沢 238 北北東 1.8
    日立市久慈 565  北  1.9
    日立市大沼 351  北  1.3
    常陸太田市磯部 361  北  0.8
    常陸太田市真弓 253 ---- ----
    常陸太田市久米 121 北東 1.3
    常陸大宮市根本 205 カーム カーム
    大洗町大貫 242  北  1.6
    大洗町磯浜 189 ---- ----
    鉾田市造谷 263 北北西 2.3
    鉾田市荒地 210 北北西 2.7
    鉾田市田崎 点検中 ---- ----
    鉾田市樅山 424 ---- ----
    鉾田市上富田 146 ---- ----
    鉾田市徳宿 132  北  1.6
    茨城町広浦 332 北東 1.2
    茨城町海老沢 191  北  1.4
    茨城町谷田部 172 ---- ----
    水戸市吉沢 155  北  0.6
    水戸市大場 155  北  1.4
    水戸市石川 198 北北西 1.3
    三菱原燃 153 ---- ----
    原燃工 点検中 ---- ----
    空間線量率(nGy/h)    風速(m/s)
    地図

    ◎ 【第29報】東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響について(18日6時30分現在)
    [03/18 09:59]

     原子力安全・保安院から、3月11日14時46分頃に発生した東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響についてお知らせします。http://kinkyu.nisa.go.jp/m/kinkyu/2011/03/2918630.html

    新しい情報等は以下のとおりです。

    1.原子力発電所関係
    ○福島第一原子力発電所
    【放水関係】
    ・警察庁機動隊による地上放水(17日19:05から19:13)
    ・自衛隊が地上放水を実施(17日)
      1台目放水:19:35から
      2台目放水:19:45から
      3台目放水:19:53から
      4台目放水:20:00から
      5台目放水:20:07から
    ・東京消防庁による放水作業について、東京電力(株)、東京消防庁及び双葉消防本部が作業内容を確認中(18日 06:30現在)
    【電源復旧】
    ・1から4号外部電源の復旧等に係る作業内容(東北電力(株)送電系統からの受電、自社変電所よりルート変更を介しての受電)を確認中(18日 06:30現在)

    <1号機関係>
    ・原子炉圧力容器へ海水注入中。

    <2号機関係>
    ・原子炉圧力容器へ海水注入中。原子炉建屋ブローアウトパネルから白煙吐出継続。

    <3号機関係>
    ・原子炉圧力容器へ海水注入中。

    <4号機関係>
    ・原子炉圧力容器のシュラウド工事中のため、原子炉圧力容器内に燃料はなし。

    <5、6号機関係>
    ・6号機の非常用D/G(1台)は運転可能。これにより5,6号機に電力供給中。MUWC(復水補給水系)を用いて原子炉圧力容器及び使用済燃料プールへ注水をしている。
    ・使用済燃料共用プールは、18日6:00過ぎ、ほぼ満水であることを確認。

    2.住民避難の状況(3月18日06:30現在)
     3月15日11:00、内閣総理大臣の指示により、福島第一原子力発電所半径20kmから30km圏内の住民に対して、屋内待避を指示。その旨を福島県及び関係自治体へ連絡。

    福島第一原子力発電所20km圏外及び福島第二原子力発電所10km圏外への避難は、措置済。
    ・福島第一原子力発電所20kmから30km圏内の屋内待避について、徹底中
    ・福島県と連携して、屋内待避圏内の住民の生活支援等を実施。

    千葉県における高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜(2例目)の確認について

  • 3月16日深夜、千葉県1例目の周辺農場の感染確認検査において、高病原性鳥インフルエンザが疑われるウイルスが分離されたため、遺伝子検査を実施したところ、H5亜型陽性が確認された旨連絡がありました。
  • このため、高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜と判定し、1月26日の高病原性鳥インフルエンザ防疫対策本部で決定した対応方針に基づき、防疫措置を開始します。
  • 当該農場は、移動制限区域内の農場であるため、飼養家きん等の移動は禁止されています。なお、家きん卵、家きん肉を食べることにより、鳥インフルエンザウイルスが人に感染することは世界的にも報告されていません。
  • 農場所在:千葉県千葉市若葉区

    飼養状況:肉用鶏 約62,000羽

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    このままでは東北・関東の畜産業は壊滅です  茨城県の情報付き

    011_edited1

    仲間の被災した千葉、茨城の農家とひんぱんに連絡をとりあっています。ともかく情報が入ってきません。

    今、私たち畜産農家の情報交換の中心は、餌です。そして水の確保です。

    情報を突き合わせると、鹿島と神栖にあった飼料基地は大破したようです。関東近県は、この鹿島・神栖の港に荷揚げして、飼料基地から関東近県に搬送していたために、農家は深刻な飼料不足に早晩陥ることになります。

    ちょうどバースに飼料運搬船が着けて飼料を下ろしていた時間だったために、コンベアがねじ曲がって修理が不可能な状態のようです(未確認)。

    また、確認された情報ではありませんが、飼料のカントリー・エレベーターは破損しましたが修理ができたようで、飼料を出荷すること自体は可能なようです。(配送会社運転手よりの情報)

    問題はむしろ飼料を荷揚げしている鹿島港のほうで、バースやクレーンの破損もさることながら、水路に自動車が転落したり、破損した船舶が漂っているなどして港湾の機能が著しく低下しているという情報もあります。(未確認)

    一説では復旧のめどが立たないとの噂もあります。これについては海上保安庁に問い合わせねばなりません。

    この飼料基地からは、群馬工場などに豚や鶏の飼料原料を配送していたために、首都圏近県のみならず、群馬、長野、山梨などの甲信越地方も遠からず在庫分が切れ次第飼料が枯渇することになります。

    JA系統は、新潟から飼料を引くことを考えていますが、今度はガソリンが枯渇しています。それもハンパな枯渇ではなく、まさに各配送センターや運送会社は軒並みガソリンがまったくないという緊急事態になっています。

    これも、鹿島・神栖地域に製油施設と油送施設が集中していたためです。ガソリン不足により佐川急便、ヤマト運輸などの大手に至るまで、トラックを動かせない状況となっています。(佐川急便潮来支店はエリア集配不可能。ヤマト運輸鉾田支店は本日よりエリア集配復活)

    運転手が各自にガソリンを見つけているんだ、とは佐川急便の運転手さんの話でした。大手までこの有り様ですから、独立系の運送会社は路上でガス欠で停車したまま荷を腐らせるということも起きています。

    ということは、仮に生産が出来たとしても、消費地や流通の配送センターまで運ぶ方法がなくなったことを意味します。

    茨城の各生産地は必死の努力で復興を続けていますが、重機やトラックのガス欠によって大きく滞っています。

    このように畑屋さんたちはまだダメージが少ないのですが、私たち畜産屋は今ある在庫の餌が切れ次第、家畜に食わせるものがなくなるという切迫した状況にあります。各自必死になって餌探しに奔走しています。

    たぶん、この状況が続けば、2週間後くらいから、完全にエサ切れを起こす農家が出てくることでしょう。その場合はクズ米、クズ゙麦、食品残さを集めてでも生き抜かねばなりません。

    しかし、これも私たち平飼養鶏だけに可能なことで、私たちはほとんどが自家配合の大型攪拌機をもっていますし、自家配合の経験も豊富です。

    しかし、ケージ゙養鶏や、ましてやウインドレス養鶏に至っては自動制御の給餌システムには自家配合飼料は乗りませんから、どうなることでしょうか。

    日本農業新聞によれば、JA系統はJRの日本海側ルートで関西から飼料を運ぶことができそうな模様です。

    そもそも、あの暗黒の長期停電の3日間の間に、ウインドレスは給餌はおろか給水、吸気すら難しい状況になってしまったはずで、おそらくは数百万羽単位の死亡鶏がでたと思われます。

    鹿島に飼料基地を持つイセ食品や愛鶏園などの大手養鶏会社は、現在深刻なサバイバル状況に突入していると思われます。

    さて今後ですが、まったく読めません。どんな大災害でも通常は2週間ていどで回復するものですが、今回はあまりに広範囲な地域が被災してしまい、人的被害が大きい東北各県に救援が集中しているために、茨城、千葉はまったく振り向かれていない状況です。

    しかし、千葉、茨城は東京への食料供給基地でもあるので、その方向からの再建策はあるかもしれないのが唯一の救いです。しかしその救援策は、地方自治体の農水部にもまったく伝わっておらず闇の中です。

    まぁ要するに、各自自らの才覚と努力で生き残ろうというわけです。

    というわけで、このような状況が放置されれば、1カ月後程度からじわじわと茨城県の畜産は死滅に向かうことになります。

    東北各県の畜産や農業の現況は、私たち茨城の状況を百倍にしたようなものであると思われます。被災地においては完全壊滅。そして内陸部も東北の飼料基地壊滅のために死滅にむかうことでしょう。

    したがって、関東、甲信越、東北という東日本すべての畜産は、あくまでもこのまま政府が無策を続ければの話ですが、壊滅することになります。

    なお、本日の記事は確認されていない情報も含んでいますことをお断りしておきます。

    あ、今7時5分、余震が来ました。震度3くらいかな。体感でわかってしまうような自分が哀しい(笑)。

            ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    茨城県の被災情報まとめ(3月15日現在 。各自確認してください)

    主な情報源

    1. 茨城県ホームページ
    1. 平成23年東北地方太平洋沖地震関連情報
    1. 主な被害状況(14日19時00分現在)
    1. 地震随時提供資料一覧
    1. 茨城放送[1197kHz/1458kHz] (twitter, USTREAM, TwitCasting, ニコ生)
    2. 茨城新聞 (twitter)
    1. NHK水戸放送局

    原子力関連

    1. 3月15日 8時00分現在 健康に影響のあるレベルではありません。
    1. 15日4時現在の北茨城市の数値4,870ナノグレイ/時間は、胸部レントゲン(50,000ナノグレイ)の約10分の1です。
    1. 放射能テレメーター・インターネット表示局
    1. 原子力発電所について【原子力安全対策課】 

    医療機関

    1. 救急医療情報コントロールセンターは24時間対応で診療可能な病院を紹介。029-241-4199
    1. 15日(月)の診療について
    1. 中央病院:予約患者診療開始
    2. 友部病院:通常診療(救急患者可)
    3. こども病院:通常診療(救急患者可)
    4. こども福祉医療センター:外来診療や訓練を休診
    1. 水戸協同病院について

    14日(月)より、隣にある別の建物を使って、新患をのぞいた外来患者への診察を再開します。(この報道のあと水戸市宮町、水戸協同病院付近に避難指示が出されています)

    1. 日本透析医会災害情報ネットワークによる透析可否情報 
    2. 森永歯科医院(茨城県水戸市城南2-15-30 TEL:029-225-1081)

    急患受入れ中です(3月13日18:40現在)

    ガソリンスタンド

    1. 路上で給油を待つ時は左はじに寄せてハザードランプを点け、渋滞緩和にご協力下さい。
    1. #ibaraki_gsへの情報集約をおねがいします
    1. #ibaraki_gsからの抜粋情報まとめ
    1. その他のまとめ
    1. Togetter - 茨城県内の給油可能/不可能なガソリンスタンド 
    2. 茨城県内の物資情報

    水道

    1. 給水場には容器を持参してください
    2. 全域断水市町村の給水場所 
    3. 茨城県内給水情報まとめ(Togetter) 
    4. 茨城県の給水場 
    5. 茨城県の代表的な湧水(飲用に適さない場合があります) 
    6. 入浴施設
    1. 御老公の湯 18:00-0:00 大人800円 水戸市小吹町新山2624-1(ツインズ笠原内)
    2. ぶんぶくの湯 20:00まで 無料 笠間市大渕532

    電気

    1. 火災の危険があるためロウソクは使わないでください
    2. 茨城県は計画停電の対象から外れました。本日以降、県内での計画停電は行われない見通しです。(3/15)
    1. 情報は随時更新されますので東京電力のホームページもご覧下さい
    2. 計画停電に関する問い合わせ 電話0120-995-332 東京電力カスタマーセンター
    1. 茨城県停電情報(東京電力)
    1. 2011/03/14 22:54 現在、一部未復旧は潮来市、鹿嶋市、北茨城市、城里町、高萩市、大子町、那珂市、常陸太田市、常陸大宮市、日立市

    ガス

    1. 東京ガスの職員の確認無しではガス栓を開けないでください
    2. 酒門は崖崩れのため270軒復旧のめどたたず
    3. 土浦市一部(桜町から真鍋7,500軒)供給停止中
    4. 美浦ガス、筑波学園ガス、東京ガス常総、東部ガス茨城、同守谷が通常供給。
    5. 東京ガス日立が停止約3万世帯について夜9時半から順次復旧。
    6. 東部ガス南は停止7500世帯のうち最大328世帯が本日復旧へ

    食料品

    1. #ibaraki_foodへの情報集約をおねがいします
    2. 炊き出しまっぷ(有志によるまとめ)
    1. 携帯版 
    1. 茨城県の炊き出しの場所まとめ 
    2. 水戸市の「イオン下市店」は、15日午前10時から午後5時まで、食料品や薬に加え要望の多い自転車を販売
    1. 店内への入場には整理券が必要で整理券は午前9時半からと午前11時半から、それぞれ先着の300家族に配布
    1. 業務スーパー
    1. 営業時間や混雑状況などは各店Twitterにて→ http://goo.gl/gPY3q
    2. 見川店|茨城県水戸市見川5-1204-2
    3. つくば店|茨城県つくば市松代1-13-14
    4. ひたちなか店|茨城県ひたちなか市高場1489-4
    5. けやき台店|茨城県水戸市けやき台3-47
    6. 那珂店|茨城県那珂市菅谷3883-1
    7. 土浦店|茨城県土浦市小岩田東1丁目5-28
    8. 鹿嶋店|茨城県鹿嶋市宮中新町附1999-2
    9. 石岡店|茨城県石岡市東大橋3185-3
    10. イオン、カスミ、全日食チェーン各店が開き始めたという情報もあります。ただし食料品は品薄です。買い占めないで下さい。

    交通

    1. 鉄道
    1. JR常磐線は常磐線綾瀬~松戸間変則ダイヤにて運行、それ以外は運転見合わせ
    1. 取手-仙台間については15日、16日も運休
    2. 土浦-仙台間の復旧のめどたたず
    1. 水戸線と水郡線、それに鹿島線,ひたちなか海浜鉄道湊線は全線で運転を見あわせています。
    2. つくばエクスプレス
    1. 全線で平常の5割から6割の本数を運行
    1. 竜ヶ崎線は通常どおり運行
    1. 関東鉄道路線バスの運行情報(3/15)
    1. つくばセンター発-水戸駅南口行 1時間毎(始発7:00~以降約1時間間隔で、最終18:00まで)
    2. 水戸駅南口発-つくばセンター行き 1時間毎(始発6:00~以降約1時間間隔で、最終18:00まで)
    3. 県内各営業所の一般路線については、平常通りの運行(水戸市内線せについて一部区間で運休箇所あり)
    1. 茨城交通管内のバス運行状況(3/15) 
    2. 一般道
    1. 橋がもろくなっていたり、道路が陥没している箇所があるそうです。
    2. 日本道路交通情報センター(水戸市・日立市) 
    3. 自動車・通行実績情報マップ
    1. 前日の0時~24時の間に通行実績のあった道路がわかります
    1. 高速道路
    1. 日本道路交通情報センター(高速道路) 
    2. 東関東自動車道
    1. 潮来インターチェンジから千葉県の佐原香取インターチェンジの区間のみ開通
    1. それ以外はすべて通行止め
    1. 茨城空港
    1. 3月15日(火)以降の運航について 
    2. 明日3月15日(火)以降、スカイマーク社の神戸・名古屋・札幌の各便と、春秋航空の上海便が運航する予定です。
    3. アシアナ航空のソウル便については、明日3月15日(火)についても欠航となります。

    この茨城県情報は、状況が治まるまで随時更新して掲載し続けます。

            ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    Fukushima4gouki          福島4号機、外壁崩壊、がれきの山 手前は3号機

              福島原発の危機について私たちは考えます
              ― 原子力資料情報室からのメッセージ ―


    【PDF】

    2011年3月15日

    1 福島第一原発及び同第二原発の今回の事故は、原発の設計条件においては考えられていない想定外の過酷事故であり、極めて深刻な事態が続いています。

    2 この影響を避けるためには、原発から距離を置くのが最も有効な手段です。可能であれば、福島原発から、できるだけ遠くへ離れることがベストです。移動できない方は、建物の中に入って、外気に極力触れないでください。雨には絶対に当たらないように気をつけてください。

    3 「何キロまで離れれば安全か」について判断することは容易ではありません。この判断のためには、放射能レベルと気象条件についての正確な情報が必要であり、さらに、今後何が起こりうるかについての的確な予測が必要だからです。これまでの政府・東京電力の情報提供は極めて不十分であり、この判断のために必要な情報を、正確かつ迅速に提供するべきです。

    4 現時点で、私たちが把握している事実は以下のとおりです。
    (1) 福島第一原発2号機は、核燃料の冷却能力が十分でなく、核燃料が長時間にわたって露出している状態です。格納容器からは、数日前から、圧力を低下させるため、放射性物質を含む蒸気を放出しており、加えて、放射性物質を閉じ込める最後の砦である格納容器の一部である圧力抑制室(サプレッションプール)が一部損傷を受けたため、これによって、さらに放射性物質が放出されています。今後も、炉水位の低下及び格納容器の損傷によって、さらに多量の放射性物質が放出される可能性があります。

    (2) 福島第一原発1号機及び3号機でも、核燃料の冷却能力が十分でなく、格納容器からは、数日前から、圧力を低下させるため、放射性物質を含む蒸気が放出されております。現在、海水注入がされていますが、2号機と同様の事態に至る可能性があります。

    (3) 福島第一原発4号機~6号機は、地震時には定期点検中で運転されていなかったにもかかわらず、同4号機では使用済み核燃料プールが水位低下したことによって水素爆発が発生したとされています。この事実は、4号機~6号機の安全も、絶対のものではないことを示しています。

    (4) 福島第二原発1号機~4号機も、冷却能力の不足が懸念されていました。東京電力の発表では、4基とも冷温停止(100℃以下)で外部電源も確保されているとのことでありますが、一部温度が上昇したとの発表もあります。今後も長期間継続して冷却しなければならず、注意深く監視していく必要があります。

    (5) 福島第一原発は6基の、同第二原発は4基の原発が隣接しており、1基の原発に発生した事故が、他の原発に影響を及ぼす可能性が高く、今後、事態がさらにより深刻なものになる可能性もあります。

    ■写真 村の道路は亀裂だらけです。

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    茨城、千葉の被災地が「計画停電」に  政府は復興の邪魔をするな!

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    皆様の温かいお見舞いの言葉、身にしみております。

    家内は地震直後は妙にハイで、「アバラの一本や二本、なんちゃことない」と言っていたのですが、さすがに6日目にもなると、アドレナリンも出尽くしたのか、「フツーの日々に戻りたい」などと言っております。

    とりあえず自宅ですごせる私たちは幸せです。自宅や家族を失い、そして放射能の見えない恐怖と闘う東北地方の被災者の皆さんはいかばかりかと思います。

    と言っても、日本列島が乗るプレートはまだ日本民族に試練を与えたりないようで、未だ不吉な余震が続いています。いったい天は何万人の同胞を殺したら満足するのか!

    本来、私たち被災者は、政府を信頼して救援を待ちたいところですが、なんと先日は地震でようやく復旧したわが地域まで計画停電にいれました。

    私たちは第5グループなのですが、4日間も停電の闇の中に置き、断水が続き食べ物すら乏しい被災者の唯一の光を「計画的」に切るというのですから、怒りよりも呆れてしまいました。

    わが県は橋本知事が猛然たる抗議をしたにもかかわらず茨城県の被災地や、多数の死者まで出した千葉県旭市は再停電に見舞われてしまいました。

    私はこの事件以降、まったく日本政府を信じておりません。この国難ともいえる大地震に際して、政治が政治として機能していないのです。

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    被災地にとって電気がなにを意味するのか、水がなにを意味するのか、ガソリンがなにを意味するのかが分からないような為政者は信用するに足りません。

    福島第1原発の大事故の報告が東電から遅いと菅首相は怒鳴り散らしていたそうですが、計画停電の醜態にしかり、JR東日本の公益性を欠いた都内の大動脈の運休にしかり、それをやるのが統治を背負わされた人間の仕事ではないですか。

    いまさらになって東電対策本部を政府対策本部の指揮下に入れていないことのほうが驚きでした。

    政治責任を放擲して、たかだか一企業に過ぎない東電やJRに国家的危機管理を丸投げしてしまったあげく、かえって傷を深くしてしまいました。

    国家非常事態とでも言うべき現在において、危機管理は国家が一元化して統制すべきです。首相は官邸にすべての情報を集中し、動くべきではありません。

    福島第1原発が爆発した直後の事故処理で一番重要な時期である12日午前6時14分、菅首相が班目原子力安全委員会委員長とともに、陸自ヘリで福島原発に視察に向かい、現場到着は7時11分です。

    そして7時23分から7時47分まで東電副社長らによる説明を受け、8時4分に現場を発って以後、宮城県沿岸部の被災地を上空から視察し、8時50分に執務室に帰着し、11時36分から緊急災害対策本部などの会議に参加したことになっています。

    結果、約4時間半の間、空中にいたわけで、この間適切な指揮がとれたとは思えません。また、限られた自衛隊機を使用し、多数の官僚や警察を率いた大名行列だったことでしょう。

    こんな地震直後に最高指揮官に来られたら、現地が迷惑すると思わなかったのでしょうか。首相は官邸で、スタッフから集中する情報を的確に判断して命じるべきなのです。くだらない政治的パフォーマインスなどやっている暇はありません。

    首相は原発事故で最も重要な初動4時間半をロストしたのです。村山首相時の神戸大震災といい、今回の菅首相といい、どうしてこういう時に限って一番座ってはならない人物が最高責任者なのでしょうか。

    そして、原発事故で絶対やってはならないはずの情報の小出しです。常に枝野官房長官は何か隠している口ぶりで、公表してはまずいことでもあるかのようです。

    そして広がる一方の避難地域。関東に達しようという放射能。今、私たち被災者のみならず、国民皆が知りたいのは口先の「安全です」という言葉ではなく、真実の情報です。

    原子力保安院の担当官もシロウトには何を言っているのかわかりません。1557・5マイシークロベルトと口で言われて、はいそうですかと分かる人のほうが珍しい話です。どうして国民が理解できる言い方をしないのでしょうか。

    とまれ、今まで東海村や浜岡原発訴訟団が訴え続けてきたことが正しかったことが判りました。

    訴訟団は、巨大地震による外部電源の切断/冷却水配管の破断⇒炉心の露出/冷却不能⇒ECCS(緊急炉心停止装置)が作動せず⇒炉心融解、という危険を言ってきたはずでした。

    それに対して、政府や東電はなんと言ってきたのか。巨大地震には耐える耐震基準をクリアしているから安全であると言っていたはずです。今、東日本大震災の事実が、それが偽りであったことを物語っています。

    私は反原発派ではありませんが、、今回の大震災が東北沖から茨城沖へと南下していることが気にかかります。現在日本列島プレートは非常に不安定な状態です。これ以上の震源地の南下現象がないことを祈るのみです。

    私は政府を信じていません。ですから茨城の復旧は自らの手でなし遂げます。政府は原発事故と経済インフラの回復、そしてなにより東北被災地の人命救助に専念してください。

    ただし、政府は計画停電などで被災地の復興の邪魔だけはしないように。

            ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    ■写真上 村の小学校は損壊して休校中です。

    ■写真下 威力を発揮したアイワの手回し充電式携帯ラジオ。単一電池が一本残らず茨城から消え失せました。

    ■ 実際に来て分かった地震の際に用意しておくもの一覧。

    被災して2日から3日は食料はおろか水、食料も来ません。

    ●1 ポリバケツ。ボリタンク。できたら灯油用とあわせて4個ていど。
    ●2 携帯ラジオ。必需品。これがないと情報が来ない。
    ●3 単一電池。できるだけ多数。単一は直ちに売り切れる。
    ●4 飲料水。ないしは緑茶など。水がないと料理もできない。
    ●5 カセットコンロとボンベ。これがないと何も食べられない。
    ●6 ランプ。裸火のローソクは危険。
    ●7 簡易トイレ。都市部では必須。水洗トイレが使えない。
    ●8 ウエットテイシュ。これがないと貴重な飲料水で顔を洗うことになる。
    ●9 食料。インスタントラーメンはただちに売り切れる。
    ●10 衛生用品。これもすぐに品切れになる。病院は閉鎖されているので、簡易救急セットくらいは用意すること。

           ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    茨城県の被災情報まとめ

    主な情報源

    1. 茨城県ホームページ
    1. 平成23年東北地方太平洋沖地震関連情報
    1. 主な被害状況(14日19時00分現在)
    1. 地震随時提供資料一覧
    1. 茨城放送[1197kHz/1458kHz] (twitter, USTREAM, TwitCasting, ニコ生)
    2. 茨城新聞 (twitter)
    1. NHK水戸放送局

    原子力関連

    1. 3月15日 8時00分現在 健康に影響のあるレベルではありません。
    1. 15日4時現在の北茨城市の数値4,870ナノグレイ/時間は、胸部レントゲン(50,000ナノグレイ)の約10分の1です。
    1. 放射能テレメーター・インターネット表示局
    1. 原子力発電所について【原子力安全対策課】 

    医療機関

    1. 救急医療情報コントロールセンターは24時間対応で診療可能な病院を紹介。029-241-4199
    1. 15日(月)の診療について
    1. 中央病院:予約患者診療開始
    2. 友部病院:通常診療(救急患者可)
    3. こども病院:通常診療(救急患者可)
    4. こども福祉医療センター:外来診療や訓練を休診
    1. 水戸協同病院について

    14日(月)より、隣にある別の建物を使って、新患をのぞいた外来患者への診察を再開します。(この報道のあと水戸市宮町、水戸協同病院付近に避難指示が出されています)

    1. 日本透析医会災害情報ネットワークによる透析可否情報
    2. 森永歯科医院(茨城県水戸市城南2-15-30 TEL:029-225-1081)

    急患受入れ中です(3月13日18:40現在)

    ガソリンスタンド

    1. 路上で給油を待つ時は左はじに寄せてハザードランプを点け、渋滞緩和にご協力下さい。
    1. #ibaraki_gsへの情報集約をおねがいします
    1. #ibaraki_gsからの抜粋情報まとめ
    1. その他のまとめ
    1. Togetter - 茨城県内の給油可能/不可能なガソリンスタンド
    2. 茨城県内の物資情報

    水道

    1. 給水場には容器を持参してください
    2. 全域断水市町村の給水場所
    3. 茨城県内給水情報まとめ(Togetter)
    4. 茨城県の給水場
    5. 茨城県の代表的な湧水(飲用に適さない場合があります)
    6. 入浴施設
    1. 御老公の湯 18:00-0:00 大人800円 水戸市小吹町新山2624-1(ツインズ笠原内)
    2. ぶんぶくの湯 20:00まで 無料 笠間市大渕532

    電気

    1. 火災の危険があるためロウソクは使わないでください
    2. 茨城県は計画停電の対象から外れました。本日以降、県内での計画停電は行われない見通しです。(3/15)
    1. 情報は随時更新されますので東京電力のホームページもご覧下さい
    2. 計画停電に関する問い合わせ 電話0120-995-332 東京電力カスタマーセンター
    1. 茨城県停電情報(東京電力)
    1. 2011/03/14 22:54 現在、一部未復旧は潮来市、鹿嶋市、北茨城市、城里町、高萩市、大子町、那珂市、常陸太田市、常陸大宮市、日立市

    ガス

    1. 東京ガスの職員の確認無しではガス栓を開けないでください
    2. 酒門は崖崩れのため270軒復旧のめどたたず
    3. 土浦市一部(桜町から真鍋7,500軒)供給停止中
    4. 美浦ガス、筑波学園ガス、東京ガス常総、東部ガス茨城、同守谷が通常供給。
    5. 東京ガス日立が停止約3万世帯について夜9時半から順次復旧。
    6. 東部ガス南は停止7500世帯のうち最大328世帯が本日復旧へ

    食料品

    1. #ibaraki_foodへの情報集約をおねがいします
    2. 炊き出しまっぷ(有志によるまとめ)
    1. 携帯版
    1. 茨城県の炊き出しの場所まとめ
    2. 水戸市の「イオン下市店」は、15日午前10時から午後5時まで、食料品や薬に加え要望の多い自転車を販売
    1. 店内への入場には整理券が必要で整理券は午前9時半からと午前11時半から、それぞれ先着の300家族に配布
    1. 業務スーパー
    1. 営業時間や混雑状況などは各店Twitterにて→ http://goo.gl/gPY3q
    2. 見川店|茨城県水戸市見川5-1204-2
    3. つくば店|茨城県つくば市松代1-13-14
    4. ひたちなか店|茨城県ひたちなか市高場1489-4
    5. けやき台店|茨城県水戸市けやき台3-47
    6. 那珂店|茨城県那珂市菅谷3883-1
    7. 土浦店|茨城県土浦市小岩田東1丁目5-28
    8. 鹿嶋店|茨城県鹿嶋市宮中新町附1999-2
    9. 石岡店|茨城県石岡市東大橋3185-3

    交通

    1. 鉄道
    1. JR常磐線は常磐線綾瀬~松戸間変則ダイヤにて運行、それ以外は運転見合わせ
    1. 取手-仙台間については15日、16日も運休
    2. 土浦-仙台間の復旧のめどたたず
    1. 水戸線と水郡線、それに鹿島線,ひたちなか海浜鉄道湊線は全線で運転を見あわせています。
    2. つくばエクスプレス
    1. 全線で平常の5割から6割の本数を運行
    1. 竜ヶ崎線は通常どおり運行
    1. 関東鉄道路線バスの運行情報(3/15)
    1. つくばセンター発-水戸駅南口行 1時間毎(始発7:00~以降約1時間間隔で、最終18:00まで)
    2. 水戸駅南口発-つくばセンター行き 1時間毎(始発6:00~以降約1時間間隔で、最終18:00まで)
    3. 県内各営業所の一般路線については、平常通りの運行(水戸市内線せについて一部区間で運休箇所あり)
    1. 茨城交通管内のバス運行状況(3/15)
    2. 一般道
    1. 橋がもろくなっていたり、道路が陥没している箇所があるそうです。
    2. 日本道路交通情報センター(水戸市・日立市)
    3. 自動車・通行実績情報マップ
    1. 前日の0時~24時の間に通行実績のあった道路がわかります
    1. 高速道路
    1. 日本道路交通情報センター(高速道路)
    2. 東関東自動車道
    1. 潮来インターチェンジから千葉県の佐原香取インターチェンジの区間のみ開通
    1. それ以外はすべて通行止め
    1. 茨城空港
    1. 3月15日(火)以降の運航について
    2. 明日3月15日(火)以降、スカイマーク社の神戸・名古屋・札幌の各便と、春秋航空の上海便が運航する予定です。
    3. アシアナ航空のソウル便については、明日3月15日(火)についても欠航となります。

    県知事“国は十分な説明を”

    福島第1原子力発電所の爆発や相次ぐトラブルを受け、福島県から茨城県に避難する人が増え混乱が広がっているとして、茨城県の橋本知事は国に対し十分で適切な説明を住民に行うべきだと指摘したことを明らかにしました。

    これは茨城県の橋本知事が15日夜、会見を開いて明らかにしたものです。
    この中で、橋本知事は福島第1原子力発電所の爆発や相次ぐトラブルを受け、福島県の住民で茨城県に避難する人が増えたことで県内の国道などで激しい混雑を起こしていると述べました。

    その上で橋本知事は15日午後、枝野官房長官に電話をかけ、屋内退避の指示をめぐって国の説明が十分でなかったために、いわき市などの市民が動揺して県内に避難してくるなど混乱が広がっていると指摘したことを明らかにしました。

    混乱を防ぐために橋本知事は茨城県として避難してきた人に対して体に放射性物質が付着していないかどうか検査を呼びかけたり、避難所を独自に用意することを発表し避難をめぐって国が十分な対応をとっていないことに不快感を示しました。

    NHK03月16日 04時38分

    東海第2発電原子炉安全停止

    茨城県東海村にある原電=日本原子力発電の東海第2発電所は、地震のため運転を停止し、原子炉の熱を取り除く作業を続けてきましたが、15日午前0時40分冷却作業が終了し、安全に停止したということです。

    NHK03月16日 04時38分

    計画停電に被災地 「被災状況の考慮不足」と東電陳謝

    朝日新聞 2011年3月14日23時7分

     東京電力は14日午後、東日本大震災で発電所の停止が相次いだことから、初の「計画停電」(輪番停電)を関東地方など一部地域で実施した。電力需要が想定したほど伸びなかったことから、実施は2変電所の送電エリアに限ったが、そのうちの一つを千葉県東部太平洋岸の旭市など震災で被害を受けた地域とした。東電は「被災状況を考慮しなかった」と認め、記者会見で陳謝した。

     15日以降も、計画停電を東京電力の供給エリアを五つのグループに分けて午前6時20分から午後10時にかけて行う。茨城、栃木、千葉の各県で、大震災による長時間停電があった地域は停電を実施しない方針。各グループは最大で3時間の停電となる。東電は15日は、使用量が低かった14日の反動もあるとみて午前6時20分からの「第3グループ」から、停電実施の可能性が高いとみている。午前5時半までに、実施するかどうかを判断する。

     東電によると、14日に計画停電を実施したのは、茨城県南東部の鹿島変電所と、静岡県北部の岳南変電所の送電エリア。前日に示した「第5グループ」のなかに属する変電所で、東電によると、あらかじめ決めていた送電を止める順位の1位と2位だったという。

     鹿島変電所から電気が送られる茨城・千葉県のエリアでは14日午後5時5分から6時29分まで、岳南変電所からの静岡・山梨県のエリアでは午後5時12分から6時22分まで停電となった。

     東電は13日の段階で、午前6時20分から午後10時の間に、5グループを順番に停電地域とすると発表。第1、第2グループは1日に2度停電があるとしていた。

     しかし、JR各線や私鉄が大幅に運行本数を減らす間引き運転や区間運休を実施。関東地方の気温も比較的高く、暖房需要が少なく済んだ。このため、午前10時時点の需要は3800万キロワットの想定に対し2900万キロワットに収まるなど、13日夜段階の想定をほぼ終日下回って推移した。限られた地域、限られた時間での停電となった。

     ただし、鉄道各社の間引き、区間運休の継続については、生活や企業の経済活動を制限するなどの問題がある。計画停電は4月末まで続ける見通しだが、継続に批判が出てくることも予想される。

     また、気温が下がれば暖房需要が増えるので、15日以降は、停電する地域・時間とも増える可能性がある。

     計画停電は東日本大震災で福島第一、第二原発が停止するなど発電設備に影響が出たため実施が避けられなくなった。

     東電によると、14日の供給力は、非常時に使う揚水発電所分の200万キロワットを含め、3300万キロワットだった。これに対し、当日の予想需要は午後6~7時のピーク時で3400万キロワットだった。

     東電は継続して不要な照明や電気機器の使用を控えるように求めている。対象地域の大口の事業者などに向けて、自家発電装置がある場合に、その利用を呼びかけている。

     電力はガスや水と違い、タンクなどに大規模にたくわえることができない。このため、需要分だけ常に供給する態勢をとる必要がある。需要が供給を上回ると、安定した電力を送れず、送電が不安定になることがある。

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    茨城県からもSOS! 最新の茨城県情報

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    被災して5日めの朝です。たった5日しかたっていないとは信じられない気持ちです。

    あまりというか、まったく全国放送でふれられることのない茨城ですが、被災の状況は死者こそ少ないものの、きわめて深刻です。

    すべてのものが足りません。水は断水が続き、食料を買おうにもスーパー、商店、コンビニは完全に閉ざされています。水を溜めるポリタンクすら手に入りません。

    水も食料もガソリンもなく茨城県は東京に近い一部の都市部を除きまるでゴーストタウンのようです。

    つい昨日までは電気もなく、信号すら点灯していない有り様で、よく重大な交通事故が起きないものだと思うほどです。日本人の順法精神は筋金入りです。

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    上の写真は消防団(地域の民間消防隊のこと)の給水風景ですが、小型の給水ポンプしかないために用意した水はまたたくうちに切れてしまい、次の水を供給したくとも、かんじんの揚水ポンプが壊れて動かないために、瞬く間に作業中止となってしまいました。

    この給水作業をしている消防団員も、地域に生きる民間の人たちで、彼らも自宅の惨状を置いて救援活動をしています。頭が下がります。

    これに引き換え地方自治体の救援の動きは大変に鈍いと言わざるを得ません。なにかを地方行政にしてもらったということは皆無です。

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    この写真は村の中心部を通る国道354号線ですが、大きな亀裂が入ってしまったためにご覧のように通行禁止となっています。

    この国道が通行禁止になり、下の写真のように北浦を渡る橋も崩落したために、私たちの地域に入るルートは3本だけになってしいました。

    この橋は津波で崩落したと国交省は発表しました。ということは橋桁の上まで津波が来たということになります。ホントかよというのが地元の反応ですが。崩落したときに湖に呑まれた人は未だ発見されていません。

    運輸インフラの破壊はすさまじく、この地域は配送不能地域に指定されてしまいました。佐川急便、ヤマト運輸などすべての運送会社が配送を停止しました。

    ですから、私の出荷も不可能になりました。私の勝手な感想を言えば、つくづくこの季節でよかったとはいえます。夏場だったら私の農場は倒産していたことでしょう。

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    運輸会社もガソリンの備蓄が絶え、ガソリンスタンドも全部しまってしまったために、ガソリン不足で動くに動けないようです。また運送会社の被害もひどく、特に海岸側の潮来などの海岸側地域は配送センター自体が壊滅してしまったといいます。

    写真に写っていますコンビニは停電で3日間営業ができず、ようやく昨日営業を再開しましたが、瞬時に全店の食料、飲み物が売り切れてしまいました。

    私も午前の仕事に区切りをつけて、おっとり刀で午後に出かけたところ、みごとカラッポ。柿の種を一袋どうにか買うことが出来た次第です(苦笑)。

    まぁ、私たち農家はなんやかや言っても、米、野菜、卵などはありますから、細々と生きてはいけます。水も井戸があります。

    しかし勤め人の人は食料や水の備蓄などあるわけがないですから、子供をかかえて呆然となっています。なんとか地域でやりくりして生きている状態です。

    燃料の不足のためにストーブも点けられないという人もいます。買い出しに遠方まで行きたくともガソリンもありません。衛生用品もなく、地域の病院も救命以外は受け付けていません。薬局もしまっています。

    行政や国の救援はほとんどありません。東北のあまりの惨状に集中するのはよく判りますが、それにしても救済が皆無です。

    食料、水、生活物資、燃料すべてが不足しています。まったく忘れ去られて取り残されたような被災地、それがこの茨城県です。

            ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    茨城県の被災情報まとめ

    主な情報源

    1. 茨城県ホームページ
    1. 平成23年東北地方太平洋沖地震関連情報
    1. 主な被害状況(14日19時00分現在)
    1. 地震随時提供資料一覧
    1. 茨城放送[1197kHz/1458kHz] (twitter, USTREAM, TwitCasting, ニコ生)
    2. 茨城新聞 (twitter)
    1. NHK水戸放送局

    原子力関連

    1. 3月15日 8時00分現在 健康に影響のあるレベルではありません。
    1. 15日4時現在の北茨城市の数値4,870ナノグレイ/時間は、胸部レントゲン(50,000ナノグレイ)の約10分の1です。
    1. 放射能テレメーター・インターネット表示局
    1. 原子力発電所について【原子力安全対策課】 

    医療機関

    1. 救急医療情報コントロールセンターは24時間対応で診療可能な病院を紹介。029-241-4199
    1. 15日(月)の診療について
    1. 中央病院:予約患者診療開始
    2. 友部病院:通常診療(救急患者可)
    3. こども病院:通常診療(救急患者可)
    4. こども福祉医療センター:外来診療や訓練を休診
    1. 水戸協同病院について

    14日(月)より、隣にある別の建物を使って、新患をのぞいた外来患者への診察を再開します。(この報道のあと水戸市宮町、水戸協同病院付近に避難指示が出されています)

    1. 日本透析医会災害情報ネットワークによる透析可否情報
    2. 森永歯科医院(茨城県水戸市城南2-15-30 TEL:029-225-1081)

    急患受入れ中です(3月13日18:40現在)

    ガソリンスタンド

    1. 路上で給油を待つ時は左はじに寄せてハザードランプを点け、渋滞緩和にご協力下さい。
    1. #ibaraki_gsへの情報集約をおねがいします
    1. #ibaraki_gsからの抜粋情報まとめ
    1. その他のまとめ
    1. Togetter - 茨城県内の給油可能/不可能なガソリンスタンド
    2. 茨城県内の物資情報

    水道

    1. 給水場には容器を持参してください
    2. 全域断水市町村の給水場所
    3. 茨城県内給水情報まとめ(Togetter)
    4. 茨城県の給水場
    5. 茨城県の代表的な湧水(飲用に適さない場合があります)
    6. 入浴施設
    1. 御老公の湯 18:00-0:00 大人800円 水戸市小吹町新山2624-1(ツインズ笠原内)
    2. ぶんぶくの湯 20:00まで 無料 笠間市大渕532

    電気

    1. 火災の危険があるためロウソクは使わないでください
    2. 茨城県は計画停電の対象から外れました。本日以降、県内での計画停電は行われない見通しです。(3/15)
    1. 情報は随時更新されますので東京電力のホームページもご覧下さい
    2. 計画停電に関する問い合わせ 電話0120-995-332 東京電力カスタマーセンター
    1. 茨城県停電情報(東京電力)
    1. 2011/03/14 22:54 現在、一部未復旧は潮来市、鹿嶋市、北茨城市、城里町、高萩市、大子町、那珂市、常陸太田市、常陸大宮市、日立市

    ガス

    1. 東京ガスの職員の確認無しではガス栓を開けないでください
    2. 酒門は崖崩れのため270軒復旧のめどたたず
    3. 土浦市一部(桜町から真鍋7,500軒)供給停止中
    4. 美浦ガス、筑波学園ガス、東京ガス常総、東部ガス茨城、同守谷が通常供給。
    5. 東京ガス日立が停止約3万世帯について夜9時半から順次復旧。
    6. 東部ガス南は停止7500世帯のうち最大328世帯が本日復旧へ

    食料品

    1. #ibaraki_foodへの情報集約をおねがいします
    2. 炊き出しまっぷ(有志によるまとめ)
    1. 携帯版
    1. 茨城県の炊き出しの場所まとめ
    2. 水戸市の「イオン下市店」は、15日午前10時から午後5時まで、食料品や薬に加え要望の多い自転車を販売
    1. 店内への入場には整理券が必要で整理券は午前9時半からと午前11時半から、それぞれ先着の300家族に配布
    1. 業務スーパー
    1. 営業時間や混雑状況などは各店Twitterにて→ http://goo.gl/gPY3q
    2. 見川店|茨城県水戸市見川5-1204-2
    3. つくば店|茨城県つくば市松代1-13-14
    4. ひたちなか店|茨城県ひたちなか市高場1489-4
    5. けやき台店|茨城県水戸市けやき台3-47
    6. 那珂店|茨城県那珂市菅谷3883-1
    7. 土浦店|茨城県土浦市小岩田東1丁目5-28
    8. 鹿嶋店|茨城県鹿嶋市宮中新町附1999-2
    9. 石岡店|茨城県石岡市東大橋3185-3

    交通

    1. 鉄道
    1. JR常磐線は常磐線綾瀬~松戸間変則ダイヤにて運行、それ以外は運転見合わせ
    1. 取手-仙台間については15日、16日も運休
    2. 土浦-仙台間の復旧のめどたたず
    1. 水戸線と水郡線、それに鹿島線,ひたちなか海浜鉄道湊線は全線で運転を見あわせています。
    2. つくばエクスプレス
    1. 全線で平常の5割から6割の本数を運行
    1. 竜ヶ崎線は通常どおり運行
    1. 関東鉄道路線バスの運行情報(3/15)
    1. つくばセンター発-水戸駅南口行 1時間毎(始発7:00~以降約1時間間隔で、最終18:00まで)
    2. 水戸駅南口発-つくばセンター行き 1時間毎(始発6:00~以降約1時間間隔で、最終18:00まで)
    3. 県内各営業所の一般路線については、平常通りの運行(水戸市内線せについて一部区間で運休箇所あり)
    1. 茨城交通管内のバス運行状況(3/15)
    2. 一般道
    1. 橋がもろくなっていたり、道路が陥没している箇所があるそうです。
    2. 日本道路交通情報センター(水戸市・日立市)
    3. 自動車・通行実績情報マップ
    1. 前日の0時~24時の間に通行実績のあった道路がわかります
    1. 高速道路
    1. 日本道路交通情報センター(高速道路)
    2. 東関東自動車道
    1. 潮来インターチェンジから千葉県の佐原香取インターチェンジの区間のみ開通
    1. それ以外はすべて通行止め
    1. 茨城空港
    1. 3月15日(火)以降の運航について
    2. 明日3月15日(火)以降、スカイマーク社の神戸・名古屋・札幌の各便と、春秋航空の上海便が運航する予定です。
    3. アシアナ航空のソウル便については、明日3月15日(火)についても欠航となります。

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    がんばろう、福島、がんばろう宮城、がんばろう、岩手!そしてがんばろう、わが茨城!

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    余震で目が覚めました。これほど頻発に余震が来るものだとは思ってもいませんでした。地底でズズっという低周波が響き、そしてたちまちそれは強い揺れに変わります。

    地震に馴れてしまうというのもおかしな話なのかもしれませんが、毎日こうも余震が続くと、「あ、これは弱いな」とかわかってしまうものなのですね。

    12日の大地震はほとんど身構える余裕もなくほぼ垂直に襲ってきました。私の家は震源地のひとつである鹿島灘沖に近いためにまさに建物ごと大きく縦に揺さぶられるといった感じでした。

    その時、表にいた人はまさに大地がうねっていたと言っていました。建物が飛び跳ねていると表現をした人もいました。

    私の居間ではあらゆるものが落下してきました。額、皿、ライト、テレビ、本、食器棚、冷蔵庫が狂ったような舞いを踊り出し、大音響と共に中のものをぶちまけました。

    ドアや窓は勝手に開き、窓際に置いてあった花瓶が2メートルも表に飛び出していました。

    わが家の屋根はアスファルトシングルなので崩落しませんでしたが、伝統的な瓦屋根の多くはずれ落ちて、地面で砕けちりました。農家の壁土も壊れました。

    おっとまた余震が来た。たぶん震度2。このていどだとテレビも発表してくれません。1時間に2回は来ます。この数日は携帯の緊急地震速報のけたたましい音が鳴りっぱなしでした。

    この携帯もつながり出したのは昨夜あたりからで、それまではほんの近くの友人宅にも圏外が出る有り様でした。中継基地が壊れたためらしいですね。もちろん設置電話は論外。

    ともかくなによりも大事なのは水です。そして情報でした。

    農家ですから食べるものはなんとかなるのですが、水を汲むポンプの電気がこないことにはどうにもなりません。よもや川で水汲みをするはめになるとはおもいもよりませんでした。

    水については重なる恨みがあるのでまたの機会にしましょう。被災県の皆さんのひとりでも多くのご無事をお祈りしています。

    わが県も福島県からの原発難民を引き受けるそうです。もし民家が必要ならば、喜んで提供する用意があります。お互いに被災者同士です。あの恐ろしさを共に体験した人間同士です。共に復興しましょう。

    がんばろう、福島、がんばろう宮城、がんばろう、岩手!そしてがんばろう、わが茨城!

    ■写真 寸断された道路。道は各所で断裂が出来ています。特に橋はことごとく地震で大きく持ち上げられたために、橋桁と道路に段差が出来てしまいました。この3日間は信号がまったく点かなかったのですが、よく交通事故が起きなかったものです。

    ■千葉で鳥インフルが出ました。電話が不通なので、家保が日曜なのにわざわざ知らせに来てくれました。お互い「それどこじゃないよね」という顔を見合わせたのは可笑しい。こんな修羅場で自衛隊を動員して殺処分などしていたら、頭がおかしいと言われます。

    ■ 追記 10時05分震度5がきました。

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    無事です

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    皆様、お見舞い有り難うございます。

    私は無事です。余震は今でも来ますが、たった今、電気が通じました。3日ぶりです。思わず、夫婦でバンザイを叫びました。こんなに電気がありがたいと思ったのは初めててす。

    生涯このような激震は初めてでした。まさに地面が波うつ。建物が左右にふられる。地面は亀裂し、口を開ける。茨城でも深度4でした。

    私はそのとき室内にいたのですが、食器棚が倒れ、冷蔵庫がブラブラと倒れかかっていました。グラグラ、グァッチャーン、バリバリ。私はその時、買ったばかりの液晶テレビを支えていました。バカですね。

    カミさんは倒れた本棚であばら骨を折りました。もっとも当人はこんなものサロンパスだと言っています。

    村の中では橋は崩落し、道は裂け、車は落ちました。わが市は道路が寸断され、水は3日間止まりました。携帯すら通じません。

    すべてライフラインが絶たれたので、一番大変だったのは、長期の停電のために鶏に水がやれなかったことです。川に水汲みに行きました。自分の水などどうでもいい。彼女たちを殺してはならないと必死でした。

    鳥飼という家業は、まず自分の水より家畜の水を考えるということがわかりました。

    そして、電気が来て初めて先ほどテレビで宮城県の惨状を知りました。今まで停電した暗闇の中でラジオで聞いていたことが、絵になりました。

    うまく言えません。涙があふれます。凄まじい、凄まじすぎる被害です。自分自身が被災者となって、かえってこんなことを知らなかった。

    ひとりでも助かってほしいと思います。

    今日はともかく寝ます。

    ■写真 崩落した鹿行橋。墜落した車は未だ見つかっていません。

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    家伝法改悪 前世紀型殺処分一本槍路線の補強

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    家伝法が改正になります。家伝法改正案は、2月23日に開かれた民主党の農林水産部門会議で了承され、3月初旬に閣議決定して国会に提出される運びとなります。

    現在の進捗状況は、下の資料欄にあるとおり、パブリック・コメントを掲示して、「国民の声も聞きましたからね」という形式(いいわけ)を整える段取りに入っています。

    このようなパブリック・コメントの募集は、最期の最期に与野党の根回しも終了し、閣議決定を通じて、国会提出後に静々と出されてきます。ほとんどの国民や生産者は農水省のサイトをウオッチし続けないと存在自体を発見することすら出来ません。

    締め切りは4月2日までです。私も出してみます。

    家畜伝染病予防法の一部を改正する法律案

    http://www.maff.go.jp/j/law/bill/177/pdf/kaden1.pdf

    さて、内容的は新味はありません。従来通りの殺処分をいかに素早く出来るか、いかに予防的殺処分の網をかけられるか、届け出などで生産者を縛り上げるか、ということに重点が置かれた内容です。

    このような改正案はかねてから報じられていたもので、農水省は検証委員会のお墨付きを待って、形にしたことになります。

    ただし、筒井副大臣は国会答弁で家伝法の枠外で、「ワクチン接種のタイミングを明示する」という発言をしていますから、半歩の前進はあったと評すべきなのかもしれません。

    なお、下の「鶏鳴新聞」にもありますように、かねてから患畜、疑似患畜の予防的殺処分に猛烈に反対してきた日本養鶏協会に押されて、鶏の高病原性鳥インフルにおいては回避されたようです。当然ですが、まぁよかったと言うべきでしょう。

    23日まとまった改正案では、おおむね以下です。

    ①感染した家畜や感染が疑われる家畜を処分した場合、補償として国が支払う手当金を評価額の5分の4から全額に引き上げる。

    ②農家などが発生の通報やまん延防止対策を怠った場合には、手当金の全額または一部を交付しないか、返還させる。

    このような家伝法の改正、いや改悪は、いっそう口蹄疫や鳥インフルがアンダーグラウンドになる傾向を強めるでしょう。

    なぜなら、口蹄疫においては、マーカーワクチン(NSPフリーワクチン)接種した後、NSP抗体検査を行い、清浄性確認から6カ月後の清浄国申請という道筋をあらかじめまったく塞いで、現行の殺処分一本槍路線を強化する内容だからです。

    届け出ても地域ごと全殺処分、出なくとも致死率が低いので隠匿も可能ならば、いっそう「見逃した」ということで隠匿というケースが陰で進行することでしょう。厳罰化するというのは、そのような反作用も生むのですよ。農水のお役人さん、あんたら畜産の現場を知らないね。

    ところで昨年の宮崎口蹄疫事件では、NSPフリーワクチンは使用されながらも、現行法との兼ね合いからワクチン接種-殺処分が同時に行われました。

    この日本での最初のワクチン接種によるウイルス抑制は見事に成功し、感染拡大を大きく遅らせました。このことは、埋却地の決定的不足で混乱の極みにあった殺処分作業に貴重な「時間」を稼ぎだしました。

    農水省は山田前大臣の退任と共にまた歴史の振り子を元に戻そうとしています。新家伝法にあるのは、「ただひたすら殺すことこそが口蹄疫や鳥インフルの防疫の王道なのだ」とする旧弊な思想です。

    EUで先行しているNSPフリーワクチン接種による新しい防疫思想は髪の毛一本も反映されていません。自らの旧式な前世紀的防疫方法を罰則強化することで補強するだけです。

    この家伝法改悪で、ワクチンを使った防疫はいっそう遠のきました。国は口蹄疫や鳥インフルの直接的損害よりはるかに多い殺処分-予防殺処分に法的根拠を与えることで、破壊消防のような発生地域畜産を丸ごと磨り潰す方針に舵を切ったのです。

    このような方針は、やがてやって来るTPP時代にいっそう畜産を弱体化させるでしょう。なぜなら、口蹄疫や鳥インフルは毎年のように襲来し、その都度巨大な爪痕を残していくからです。

    そしてそれに対して毎年のように巨額な税金を投じて殺処分し、補償金が支払われることになります。政府や地方自治体の財政が火を吹いている時になんという贅沢な方針であることよ。

    こんな馬鹿げたことをいつまでも国民が許すと思っているのでしょうか。国民は毎年のように続くこの愚行に怒りを向ける日が必ずきます。

    その時にはもはや国民の多くは、去年のように「がんばろう、宮崎」と応援の声を上げず、「勝手にしろ。ただし、おれたちの税金は使わないでくれ」と言うことでしょう。

    その兆しは既に、今年の宮崎鳥インフルでの冷やかな世論にも見られており、金融機関は畜産業を貸し付け要注意リストに入れました。

    今、日本畜産は輸入自由化や飼料高で苦しんでいます。その背にまたもうひとつの重石を置いたのがこの家伝法改悪なのです。

                   ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    ■ 予防的殺処分」は口蹄疫に限定 手当金は評価額の全額交付 家伝法改正案


    「鶏鳴新聞」 2011.03.05発行

     農林水産省は、今国会に提出予定の家畜伝染病予防法(家伝法)改正案をまとめた。日本鶏卵生産者協会が中心になって反対していた『家畜の予防的殺処分』は、口蹄疫に限定し、高病原性鳥インフルエンザは対象外となった。口蹄疫、高病原性鳥インフルエンザの患畜や擬似患畜の補償は、通常手当金と特別手当金で、評価額の全額を補償する一方、家畜伝染病の発生やまん延防止に必要な措置を講じなかった場合には、手当金の全部または一部を交付しないことや、返還を求めるペナルティーなどを新たに盛り込んだ。

     家伝法改正案は、2月23日に開かれた民主党の農林水産部門会議で了承され、3月初旬に閣議決定して国会に提出される。
     改正案では、口諦疫、高病原性鳥インフルエンザの患畜や擬似患畜の補償は、通常手当金と特別手当金で、評価額の全額を補償する一方、家畜伝染病の発生やまん延防止のため、農家の通報義務や飼養衛生管理基準の順守を盛り込み、怠った場合には、手当金の全部または一部を交付しないなどのペナルティーを新設している。

     飼養衛生管理基準は、飼養規模の区分に応じて決め、都道府県知事は、衛生管理が適正に行なわれるよう、家畜の所有者に指導・助言、勧告、命令を行なえるようにしている。

     急速かつ広範なまん延を防止するためにやむを得ない時に、患畜や擬似患畜以外の家畜を殺処分する、いわゆる『予防的殺処分』については、当初は高病原性鳥インフルエンザなども対象であったが、日本鶏卵生産者協会が強く反対し、与党の民主党や国民新党だけでなく、野党の自民党も反対の立場を示したため、口蹄疫に限定する内容となった。

     高病原性鳥インフルエンザの定義については、これまでは強毒タイプ、弱毒タイプに分けていたが、国際的な定義に従い、高病原性鳥インフルエンザと低病原性鳥インフルエンザに分けた。

     また、豚コレラ、高病原性鳥インフルエンザなどについては、命令を待って患畜や擬似患畜の殺処分を行なう疾病から、直ちに殺処分を行なう疾病に変更する。
     防疫指針は、最新の科学的知見や国際的な動向を踏まえ、少なくとも3年ごとに再検討するほか、わが国へのウイルス侵入防止のために、動物検疫の強化や、家畜以外の動物が家畜伝染病にかかっていたり、その恐れが高いときは、消毒や通行の制限・遮断を行なえるようにする。
     患畜や擬似患畜の評価額の全額補償や、手当金の全部または一部を交付しないなどのペナルティーは、昨年11月に発生した高病原性鳥インフルエンザから適用することにしている。

                 ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    ■ 三谷克之輔氏の緊急提言を転載いたします。
       
    http://sato-usi.blog.ocn.ne.jp/blog/

    緊急提言! 家畜伝染病予防法改正に反対を

    政府は3月4日、家畜伝染病予防法改正案を閣議決定し、今国会に提出した。 感染していない畜産農家の家畜の予防的な殺処分と、感染の通報が遅れた農家への罰則を新設したのが柱。野党も賛成しており、成立する見通しだ。

    以上の報道は農水省の報道発表資料には公表されていませんが、法令、告示・通知等 で改正案を確認できました。この家畜伝染病予防法改正案の問題点の詳細については別に論じたいと思いますが、健康な家畜を守るために健康な家畜を防火帯的に殺処分する予防的殺処分に法的根拠を与えている点は大きな問題です。この予防的殺処分は、英国や韓国の大災害の原因となり、口蹄疫の被害はウイルスが原因ではなく、国の防疫政策によるものと非難されています。

    英国では予防的殺処分に対する法的根拠を求められ法を改正しましたが、その実行の前にワクチン接種を必要とし、ワクチンを使わない場合はその理由を説明する義務が課せられました。韓国は感染拡大阻止のために、家畜を生かすためのワクチン接種に踏み切りました。しかし、日本では家畜を生かすための方法であるリングワクチンと称して、予防的殺処分を伴うワクチン接種を実施しました。しかも、この10年間に著しく進歩した海外の防疫対策を隠蔽し、ワクチンに対する正しい情報を提供していません。

    EUでは家畜を生かすためのワクチン接種を中心に防疫政策を大幅に変更し、口蹄疫発生を確認したら5日以内にワクチンを準備することになっています。

    日本のワクチンを使わない防疫政策は間違いだと海外からも指摘されながら、このことを無視し、第三者委員会と称した口蹄疫対策検証委員会も行政側の専門家で固めて、防疫方針の問題点を批判することはなく、非科学的な説明でワクチン接種と口蹄疫ウイルスを早く見つけるための簡易遺伝子検査(PCR検査)の導入を否定しています。

    国の家畜衛生行政に関係する獣医学専門家は、科学的でない防疫政策をなぜ強引に推進するのでしょうか。家畜衛生行政の権威と権限を守るために、多くは自然治癒する口蹄疫の感染拡大を阻止するという名目で、健康な家畜の大量虐殺を正当化する暴挙は許されません。

              ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    ■ パブリックコメント:意見募集中案件詳細
    農業 /肥料、農薬、防疫
    家畜伝染病予防法施行規則の一部を改正する省令案についての意見・情報の募集について

    案件番号 550001332
    定めようとする命令等の題名 家畜伝染病予防法施行規則の一部を改正する省令

    根拠法令項 家畜伝染病予防法施行規則第9条、第37条及び別表第1

    行政手続法に基づく手続であるか否か 行政手続法に基づく手続 
    所管府省・部局名等(問合せ先) 農林水産省消費・安全局動物衛生課
    電話:03-3502-8111(内線4582)

    案の公示日 2011年03月03日  意見・情報受付開始日 2011年03月03日  意見・情報受付締切日 2011年04月02日 
    意見提出が30日未満の場合その理由

    関連情報
    意見公募要領(提出先を含む)、命令等の案
    意見公募要領   関連資料、その他
    家畜伝染病予防法施行規則の一部を改正する省令案新旧対照条文   家畜伝染病予防法施行規則の一部を改正する省令について   資料の入手方法
    農林水産省消費・安全局動物衛生課において配布



    ■写真 白い菊です。少しいじってみました。

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    ワクチンなき悲劇 2005年茨城鳥インフル事件

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    鳥インフルを考えるとき、なぜこんな簡単なことを「雲上人」は分からないのかと思う時があります。

    高邁なことを聞いているのではありません。目先のことを聞いているのです。今、なにが必要なのかと世上に棲む農業者は悩みます。

    それは「出さない」ことです。いや、まったく当たり前過ぎて自分でも笑ってしまいます。あまりにもシンプルで芸がないので、もうちょっと書き加えましょう。

    仮に感染していても、劇症の症状を出さなければいいのです。劇症、つまり高病原性(HPAI)でさえなければ、そんなに怖くはない、違いますか?

    だって多くの人は、ヒト感染するから鳥インフルの高病原性株を恐れているわけですよね。実際の話、東南アジアや中国のヒト感染は劇症のカモ類と直接タッチしてしまうことで感染しています。いわゆる濃厚接触です。

    あ、私のプロフィールの写真のような状態ですね(笑)。あのように感染したニワトリを抱っこするとうつる場合があります。特にカモやガン類は10の6乗という濃厚なウイルスを排出していますから危ないわけです。

    それに対してニワトリは10の4乗ていどと低く、しかもワクチン接種した場合、更にウイルス排出量はケタが落ちます。しかもそれは高病原性ではなく、低病原性(LPAI)です。

    同じ鳥インフル・ウイルスといってもまったく違う。H5N2型などのいわば「人間が飼い馴らしたウイルス」です。このどこが危ないのでしょうか?

    ヒトにとって劇症が出る高病原性株と、飼い馴らされた低病原性株のどちらが与しやすいのでしょう。考えてみるまでもありません。

    かつて2005年の茨城トリインフル事件の時に、感染したトリを処理していた作業員の人たちに抗体検査でプラスが出たことがありました。茨城事件はH5N2型グアテマラ株という典型的なワクチン由来の感染拡大でした。

    で、トリやましてやヒトに病人や症状が出る家畜が出たのかといえばないわけです。あくまで抗体検査をしたらプラスだったという「だけ」の話です。

    感染したとされる作業員も鼻水ひとつ垂れるわけではなくピンピンしていましたし、第一感染をうつしたとされる「患畜」のニワトリもお顔ツヤツヤで産卵量低下すらみられなかったという話は現場で処分にあたった獣医師から直接に聞いた話です。

    私たち畜産家からすれば、これでいいじゃないの、と思います。トリには抗体検査がプラスというと聞こえが悪いですが、言い換えれば「抗体が上がっただけ」じゃないですか。ヒト感染」といえばビビりますが、これも「抗体が上がっただけ」です。

    免疫をつけたの、そうよかったね、はいこれで一件落着。めでたし、めでたしだったはずです。ただ、日本でワクチンが合法ならばの話ですが。

    茨城鳥インフル事件は、経営者一族が獣医ばかりで防疫意識が高いA鶏園を中心に起きました。この会社は裁判にかけられました。

    次いで日本で最高に防疫衛生レベルが高いことを自他ともに許すある企業系列でも軒並み抗体検査でプラスが出てしまいました。いずれもすべてが最新のウインドレス鶏舎です。

    ところで農水省の立場は、ウインドレスがもっとも安全な形式だから、この方式をとりなさいというものです。

    この茨城事件の時も、感染が未だ止まらない時点で早々と、「ウインドレスは安全性が高いから、殺処分しなくていいよ。おとり鳥をおくことで監視下に置いたってことにしよう」という太っ腹の対応をしました。

    もっとも太っ腹はウインドレスだけで、他の農家の開放型鶏舎や平飼養鶏は全部処分されてしまいましたが。

    このウインドレス鶏舎がどうして農水省ご推奨かといえば、それは作業が外部から隔絶しているからです。採卵や給餌、あるいは鶏糞の搬出などが全自動で行われるからで、人が介在しないからウイルス侵入が少ないというリクツです。

    しかし、空気感染には非常に弱いのです。それは考えてみれば当たり前の話で、いくら陰圧をかけて外気が簡単に侵入できなくしたとしても、密室状態の鶏舎ですからいったん侵入を許せば一晩で数万羽が死ぬことになります。

    Photo (*写真・宮崎県の鳥インフルの鶏舎内。宮崎県撮影・今年の事例ではありません。発生鶏舎内の写真は極めて珍しい)

    ではどうやって防いでいるのか、といえばそれは皮肉なことにワクチンがあるからです。ワクチンの長足の進歩こそが、この農水省ご推奨のウインドレスの前提になっているのです。

    ウインドレスという現代日本のいまや主流に躍り出た密閉式鶏舎はまさにワクチンがないと成立しない形式だったのです。

    たぶんA鶏園などは獣医がひしめいているために、高病原性鳥インフルの恐ろしさを熟知しており、ワクチンの海外入手ルートを知っていたためにグアテマラ株メキシコ製の粗製ワクチンに手を出したあげく、ウイルスを野外に流出させてしまったのです。

    私はあの事件の被災者のひとりですから、到底許す気にはなれませんが、彼らの心理は手にとるように判ります。

    ワクチンがないと防げない伝染病なのに、ワクチンが非合法だという矛盾が彼らを反社会的行為に駆り立てたのでしょうね。いったん高病原性株に罹れば全滅か、殺処分で全羽殺処分。いずれにしても全滅です。

    その意味で、2005年の茨城鳥インフル事件は「ワクチンなき悲劇」ともいえるのかもしれません。

    低病原性株を使ったワクチンは、通常のワクチン費用なみの一羽につき20円ていどの低コストで済み、しかも確実に免疫を上げます。

    ワクチネーションによって低病原性株に農場を支配させてしまえば、高病原性ウイルスは侵入が出来ず、仮に侵入したとしても弱毒株に変異してしまいます。いったん弱毒株になってしまえば、ヒト感染を仮に起こしたとしてもまったく安全なのです。

    今必要なことは、ヒト感染する可能性がある高病原性の感染拡大を阻止することです。そのためには、仮にヒト感染しても安全無害な低病原性ワクチンを接種することしか方法はありません。

    この事件以降、早急に鳥インフルワクチン禁止を見直し、ワクチンなくしては防疫が不可能なウインドレス鶏舎を感染から守ることです。雲上人になぜこんな簡単なことがわからないのか不思議でなりません。

    ■写真 霞ヶ浦の日暮れ。ミニ灯台ではなくて、湖岸の標識です。点滅してそれはロマンチックです。湖岸の若者のデートスポットです。陽が長くなりましたねぇ。

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    自民も民主も関係ない、必要なのは政治家の資質だ

    022

    鳥インフルと口蹄疫は似た要素が多いと言われています。発生した時期もほぼ同時期であり、海外悪性伝染病であることも似ています。

    またいったん発生した場合、その防疫方法が殺処分-埋却だけだということも共通点です。そして結果、地域の畜産が壊滅することも似ています。

    最大の違いは、鳥インフルを媒介するのが野生の渡り鳥であるにI対して、口蹄疫はなんらかの人為的な感染経路を辿る場合が多いことです。

    では、現実に防疫に目を向けた場合、宮崎口蹄疫と現在進行中の鳥インフルにどこに差があるでしょうか。

    それはズバリ、ワクチン戦略を投入するか否かです。口蹄疫において、宮崎東部で封じ込めたのは、宮崎県民の不屈の闘志と、そしてワクチンの緊急接種でした。

    このふたつの要素があって、初めてあの悪魔を封じこめることに成功したのでした。

    では当時2010年4月の時点で、ワクチン投入を誰が考えたのでしょうか。鳥インフル・ワクチンと同様に口蹄疫ワクチンも事実上のタブーだったはずです。

    では改めて、2010年4月、5月を振り返ってみることにしましょう。

    国はこの4月の段階をなすすべもなく見逃しています。農水省の検証報告などにはもっともらしく「防疫指針に則ってウンヌン」と書いてありますが、あれは嘘とまではいわないまでも、官僚的修辞です。

    農水省には危機感はほとんどなかったと言えます。それは4月28日、ちょうど第10例で豚感染が爆発したその同じ日に行われた疾病小委員会(通算2回目)の議事録を見れば判ります。

    実にのどかなもので、宮崎県でどのような事態が進行しているのかまったく反映されておらず(これには県の報告の問題もありますが)、県の初動を追認するに止まっています。

    第3回の疾病小委は5月5日に開かれましたが、そこでも、「空気感染の可能性は低い」、「消毒、殺処分の現行策を徹底すること」ということしか言っていません。

    ちなみに、この間、農水省トップの赤松氏は、後に非常に高くつくカリブ海クルーズを楽しんでおられました(苦笑)。帰国した後になってとうぜんのこととして集中砲火を浴びることになり、事実上の辞任にまで追い込まれることになります。「行かせた」農水官僚の意図的サボタージュといわれる所以です。

    もっとも重要な初動期を、農水省は指をくわえて傍観していました。そしてこの時期に埋却地の致命的不足により殺処分がショートします。

    ウイルスをまき散らした待機患畜が溢れ、消毒ポイントは不足し、児湯地域の幹線である国道10号にはGW客が大量に行き交いました。そしてその流れに乗るかのようにウイルスは拡散していきます。

    こうして、口蹄疫ウイルスは児湯郡全域へと悪魔の手を拡げて行くことになります。そしてGW開けの5月6日、県畜産事業団のスーパー種牛に罹患。種牛の避難が始まります。

    しかし防疫作戦の司令部たる農水省は2001年の宮崎口蹄疫の成功パターンに縛られて安閑と懐手をしており、同じく疾病小委の動衛研派閥もまた危機感をもっていなかったのだと思われます。「大丈夫、2001年みたいにすぐに治まるさ」というわけです。

    このままで事態が推移してしまえば、九州全域、いや日本全域に飛び火し、大袈裟にではなく日本全体の畜産が韓国の現状のようになっていたと思われます。

    このとき、初めて農水省中央で危機感をもった政治家が出ました。山田正彦氏です。当時副大臣でした。彼は毀誉褒貶のコントラストが強く、終息宣言の後も東国原氏に冷血人間のように書かれています。

    しかし私はこの時期、彼が国の対策責任者であったことをこの宮崎口蹄疫の最大の幸運だと思っています。

    山田大臣(当時は副大臣)も、当初は農水中央の鈍い認識しかもっていなかったことは5月8日の氏の地元長崎県五島市での養豚業者とのパーティでのスピーチをみれば判ります。

    ここで「早期終結に向かっている」という認識を披露したことに対して、同席した養豚業界の人々から手厳しい声が上がりました。「とんでもない。終息どころか拡大の一途だ」。

    山田氏は心底驚いたようです。そして養豚関係者の声を聞きます。そして宮崎県で広がっている恐るべき状況を初めて知ることになったのです。

    そしてパーティ席上から、宮崎養豚生産者協議会の会長日高氏(獣医師でもある)に携帯を入れます。そしてこの電話を聞きながら、山田氏はボロボロと落涙したそうです。

    おそらくは五島で牛飼をしていた氏の農民の魂に触れるものがあったのでしょう。そしてそれからの氏の行動は驚異的ともいえます。

    山田氏は、カリブ海から帰国するや佐野に選挙応援に行こうとする赤松大臣に厳しく宮崎現地に飛べといいます。いやいやながら宮崎入りした赤松氏は、単に居直りと居丈高な権力者然とした態度に終始し、かえって県の中央不信を増幅してしまいました。

    このような赤松大臣と山田氏はまったく別行動をとります。5月10日、農水省本省ビルではなく、あえて議員会館の自室に日本養豚協会・会長志澤氏、事務局長の倉本氏、そして日本養豚開業獣医師会(JASV)代表理事の石川獣医師を呼びます。

    農水省本館の副大臣室に呼ばなかったのは、おそらくは農水省官僚たちの隠微なサボタージュを恐れていたとしか思えません。当時、農水省官僚は減反政策という農水省の基幹政策を否定する構えの民主党政権と水面下で攻防を繰り広げていたからです。

    赤松大臣は稚拙な減反攻撃をしたために、官僚団からいかにも官僚らしい反撃を喰らいました。情報を上げない、口蹄疫発生時にあえて外遊に行かせて失脚を図るなどです。

    山田氏はこれを横で見ていたばずです。農水省官僚団はまったくあてにならないどころか、足を引っ張る。彼らにはトップダウンで行くしかないと山田氏は決意していたはずです。おそらくこれはは自民時代からみても、農水大臣として特異なスタンスだったといえるでしょう。

    ここで山田氏に養豚協会から提言されたのが、緊急ワクチンと殺処分の2本立て同時作戦でした。氏は直ちにその方法で行くと決意しました。驚くべき判断の速さです。まさに危機管理の王道と評価できます。

    5月16日、山田氏はこの養豚協会の代表と当時の鳩山首相に面談させています。山田氏は普天間で一杯一杯の野首相にはなんの期待もしていなかったでしょうが、首相と面談させることで首相の裏書きを得たのです。

    これで、山田氏と養豚協会が考える緊急ワクチンは首相公認事案となりました。

    翌日、出来ただけでなにもしていない政府対策本部が初めての会合を持ちました。初動から24時間といわれる口蹄疫は、実に発生から1カ月が経過していました。

    そしてたたみかけるようにして5月18日に山田氏は宮崎入りします。ここには赤松氏や農水省官僚団とはまったく別種の「障害物」が立ちはだかっていました。東国原知事です。

    5月18日宮崎県非常事態宣言を出します。この時点での感染拡大は第127例131例におよび、殺処分対象は11万8100頭に達していました。まぎれもない感染爆発です。

    この時点ぎりぎりで山田大臣の緊急ワクチン接種-殺処分方針が持ち込まれたのです。氏にはJASVの獣医師の顧問が随行していました。ここでも山田氏は既存の動衛研や動物衛生課をまったく起用せず、大臣直属の私的顧問を用いることをあえてしています。

    さぞかし農水省や動衛研はイライラしたことだと思います。しかし、これらを力でねじ伏せるようにして山田氏は緊急ワクチン接種の政策に邁進します。もう時間がないのです。省内手続き重視のボトム・アップではどうにもならないのです。

    そして疾病小委に「ワクチン接種を検討する時期にきている」、「ワクチンはウイルスを抑制する」という答申を出させました。農水の防疫官僚には既に口蹄疫特別措置法の準備を下命してあり、宮崎県には彼の宮崎入りとほぼ同時に県に法案が提示されています。

    ここにおいても山田氏は、「危機管理においては判断する主体は責任者と幕僚だけである」という王道をとっています。

    このようにして5月22日、口蹄疫ワクチンの歴史的封印は解かれました。

    そして終結。わが国は、いや宮崎県人は口蹄疫に歴史的勝利を勝ち取りました。悪魔は宮崎県東部から一歩もでられず、封印されました。これは山田大臣の緊急ワクチン接種戦略の勝利でもありました。

    にもかかわらず、東国原氏に煽られるようにマスコミは民間種牛問題で山田氏を冷血だと批判しました。山田氏は宮崎空港まで来て、薦田氏と面会を拒否されて帰っていきました。その心中はどのようなものだったでしょうか。

    私は悪人とまで罵られながら宮崎の牛と豚を守り抜いた五島の牛飼と、宮崎最高の牛飼とを会わせてあげげたかったと思っています。

    菅首相はこのような山田大臣を再任せず、自民党時代から農水省官僚団のパペット(操り人形)であった鹿野氏を任命しました。宮崎口蹄疫を制圧した功は認められず、地元と軋轢を起こした、国民から種牛などで反感を買っていて、しかも官僚とうまくいかなかったなどということで、山田氏は事実上解任されたのです。

    私は口蹄疫や鳥インフルにおいては、自民党も民主党もないと思っています。たぶん自民党農政がそのまま存続したとしても、鹿野氏のようなタイプならば赤松時代と似たようなことになった可能性はあります。

    自民でも石破氏なら希望が持てます。優れた防衛相だった石破氏ならば、国防と同列で口蹄疫を考えたでしょうから。しかしわが茨城の赤城氏では持てません。民主でも同じようなものです。つまるところ、政治家としての資質の問題なのです。

    問題の本質を理解し、素早く決断をし、いったん決断したからには「悪玉」と呼ばれることを厭わない、泥を被る用意のある統治者としての気構えです。この覚悟を持つ人があまりに少なかったために民主党は終末を迎えようとしています。

    口蹄疫と鳥インフルは山田氏のような政治家を必要とする悪魔なのです。鳥インフル発生時に山田氏がいてくれたらと心底思います。

    ■ 梅が満開です。昨日は雪見の観梅会をしました。

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    この閉塞状況を打破できるのは政治主導しかないのかもしれない

    018

    私は、去年の4月から宮崎口蹄疫から始まり、踵を接するように始まった鳥インフル事件を追いかけてこう思うようになりました。

    そもそも「清浄国」という幻想自体がとうに破綻しており、それを取り繕いながら強権的に進めているだけではないか、と。

    まず、口蹄疫では家伝法に定められたとおりの殺処分-埋却措置で初動対応しました。しかし、たちまち埋却は行き詰まり、待機患畜が列をなすようになると、もはやウイルスの拡散は防ぎようがない状況になりました。

    特に第10例の県試の豚の発生は、一挙に狭い畜産農家が密集する地域の火薬庫に火を点けてしまう結果になりました。

    では第10例の感染原因は何かといえば、シャワーイン・シャワーアウト((*農場の出入り口で消毒液を散布するシステム)を職員が励行していなかったということです。消毒施設はあったが、かんじんの身内が守っていなかったということになります。

    他ならぬ指導機関がこれですから、シャレにもなりません。しかし、これが実態なのです。人間はミスを犯す、いくら報液指針を作っても、罰則強化してもヒューマン・エラーは不可避なのです。

    むしろ、人は間違いを犯すものであるということを前提にして対象を考えるべきなのです。仮にヒトがミフっても、大丈夫なフェール・セーフ(*失敗しても大丈夫なセーフティシステムのこと)があって、初めて安心して生きていけるのです。これが、基本的なクライシス・コントロール(危機管理)の発想方法です。

    ひとつのミスですべてが瓦解してしまうようなシステムは絶対に長続きしません。

    ところで、ウイルスには壁はありません。国境すらないのです。ましておや、ヒト様が密集して畜産施設を建てている畜産団地など格好の標的でしょう。おしいごちそうの宿主様が大挙しておいでになる。

    もはやすべてが感染の原因です。川南街ではシャワー・イン、シャ'ワー・アウト施設をフル稼働していた養豚農家も感染しました。空気感染です。空気に戸が立てられますか。農場をひとつひとつドームで覆いますか?

    ある農場の侵入経路は、畜産関係の工事をする業者の工具だった節があります。業者はタイヤは消毒したが、工具に消毒液をかけるはずもない。電気工具など一発で壊れますからね。では、農場に出入りするたびに新しく買い換えろとでも?

    2005年の茨城県水海道市の畜産団地での鳥インフル感染拡大の経路は、下水道でした。畜産団地は下水道網を共有していたのです。では、一軒一軒の農場が排水を自己完結型処理をしろとでも言いますか?

    口蹄疫では、処分した家畜にたかる蠅や鳥までもが感染拡大の原因と疑われました。畜産農家につきものの蠅にもおびえるというわけです。

    そしてとどのつまりは、今回の鳥インフルです。空飛ぶ野鳥が危ないと。こうなるともはや脱力感さえ襲います。

    ヒト、車、靴、服、所持品、排水、野鳥、蠅、そして空気,、水。なんのことはない、人間界を取り巻くすべてじゃないですか!

    これを防ぐことは不可能です。

    このような不可能なことを私たちに命じておいて、いったん出よう者なら重箱の隅をつつくように社会的な糾弾をする。いわく「ネットに穴がひとつ開いていた」、「ネズミ穴があった」、「消毒槽が不備だった」、はいはいもう何でも言っとくれ。

    農業者を犯人に仕立て上げて、ヒト感染するかもしれないと国民を不安に陥れ、しかし大丈夫、感染した肉や卵は食べても安全、とわけのわからない錯乱したことを平気で言っています。

    そもそも不可能なことを命じておきながら、悪しき偶然の累積によりいったん発生すれば、その農場はもちろん近隣すべては殺処分で壊滅、そして半径10㌔(!)もの距離を移動禁止にしてしまい、事実上経営をさせなくさせる。

    当然、こんな無理無体な防疫手段は現実に裏切られます。ワクチン接種国のメキシコの防疫は低病原性が常在するから失敗例だとあざ笑いながら、自分の国はと言えば、毎年のように高病原性鳥インフルエンザを出しています。

    研究予算獲得で農水省に頭が上がらない研究者は、その都度わけのわからないリクツのためのリクツをひねり出します。

    いわく「ワクチンにはアジュバントが入っているからダメ」、「野外株と識別できないからダメ」、「症状が抑制されてしまうから知らないで移動してしまうからダメ」・・・まだまだいくらでもダメな理由をひねり出してきます。

    それらがことごとく現場の農業者に否定されると、感染が燃え盛っていようと最期に出すカードは決まっています。「清浄国だからダメだ」。

    わが国の海外悪性伝染病の公式見解は、こんな結論が初めからあったシナリオだったわけです。なんのことはない、「わが国は清浄国だから、清浄国を守るためにワクチンは絶対に遣わせない」。これでは循環論法というものでしょう。

    なにも知らない池上パパはダマせても、私たち現場は騙されませんよ。しかしここまで喜田教授や大槻教授が頑迷固陋だと、クライアントの農水省も困るのではないでしょうか。

    実際、農水省は生産局を中心として、ここまで破壊型防疫をやられると後始末にかかる金のほうが補償やら、再建資金やらなんやらで、直接の被害額の数百倍かかるので頭を抱えているといいます。と言っても生産局には防疫の指揮権限はありませんが。

    生産局ならずとも、どこの世界に直接の被害額より、防疫による被害額のほうがはるかに大きいなんて倒錯したこととが当たり前だなどということがあるでしょうか。この国はアリスの不思議の国のようです。

    「青空」さんが現役の金融マンとしてシビアなことを仰せでした。金融機関はこのような大きな経営リスクがあるような畜産業には融資をしなくなるだろう。

    まさにそうなのです。事態はそこまで来ています。金融機関は、年中火を吹いているような畜産業には融資をしなくなりつつあります。

    自分が発生農場ならあきらめもつきますが、「もらい」で伝染したり、半径10㌔という途方もなく広範な距離で移動制限をかけられれでもしたらそれでアウト、なんていう産業に、誰がお金を貸しますか。

    口蹄疫においては、幸い山田前大臣の勇断でワクチン接種を断行しました。あの決断がなければ、まちがいなく九州全域、いや全国化したかもしれません。山田氏はこの決断をするに当たって、養豚協会と密談をしています。

    農水省内で面談せずに別な場所で官僚ぬきで陳情を受けています。山田氏がなにを恐れたのかは自明です。官僚と、いまやそのコントロールもきかなくなって独走する一部防疫学界の「権威」たちからです。

    彼らに相談しようものなら、結論は決まっていました。「清浄国ですからワクチンは使えません」。だから彼らの頭越しで、秘密で決定し、強引とも思える政治主導をしたのです。

    民主党政権は終末を迎えようとしています。私たち国民が民主党に期待したのは、この閉塞した状況を打破してほしいという願望だったはずです。この問題でいえば、官僚や学界主流のしがらみから自由になった現実に則した政治決断でした。

    その片鱗を山田前大臣は見せました。あの決断を思い出してほしいと思います。鹿野大臣と、当時現地対策本部長だった篠原孝副大臣に勇気ある決断を期待します。これを打破できる力は、あなた方政治家しかもっていないからです。

    ■写真 もう春です。この雪がなごり雪となるのでしょうか。

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    南北にしか移動しない渡り鳥が なぜ東西に感染を拡げているのか?

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    ■ トリインフルなどの感染症は自然宿主である渡り鳥が運ぶ
    このブログをご覧の皆さんならご承知のように、伝染病にはいくつかの侵入経路があります。
    ヒトの移動、自動車などの移動などがそうですが、鳥インフルにおいてはなにより大きい感染経路は渡り鳥だと言われています。これはウイルスというものがそもそも、ある特定の種類の特定の器官にのみしか生きられない習性があるからです。
    鳥インフルの場合、鳥類の呼吸器系器官でしか生きられません。ですから鳥類、なかでも水鳥を自然宿主とします。そして水鳥には渡り鳥がとても多いため、この渡り鳥の飛行する回廊とトリインフルの感染経路はみごとに一致しています。
    ■ 渡り鳥は地軸方向にしか移動しない習性をもつ
    つまり南北方向の動きしかない
    ここで改めてトリインフルの2大発生源とも言われる地点を確認しておきましょう。
    ひとつは中国青海省の青海湖、いまひとつはロシアのバイカル湖だと言われています。この地点から行き来する渡り鳥がウイルスを運びます。
    青海湖とバイカル湖は、地球儀をみると南北の関係にあります。また、大きな発生を見たベトナムも南にあり、更にインドネシアも更に南にあります。
    つまり、地球儀で赤いマーカーでライン書けば、ゆるやかな北から南のラインが描けるわけです。これは渡り鳥が地磁気を頼りに飛行するため南北の地軸の方向にしか移動しない習性によります。この他にも渡り鳥のルートは無数にありますが、南北アメリカ大陸のルートも縦断ルートです。
    地球を東西に横断する飛行ルートはないようです。南西諸島から日本列島へと伸びるルートもありますが、一見東西ルートのように見えますが、これも良く見れば南北ルートの変形のようです。
    話しはそれますが、2005年茨城鳥ウイルス株がグアテマラ株であったことは、これが人為的なウイルス感染拡大であったことを物語っています。グアテマラと日本を結ぶ渡り鳥の飛行ルートなどありえませんから。
    ■ ではなぜ、東西方向に拡がったのだろうか?
    しかし、現実の感染ポイントを見れば、感染拡大は現実には東西方向に行っています。今回大きな発生をみた朝鮮半島も青海湖からはるかに東です。
    青海湖と朝鮮半島を結ぶ渡り鳥の飛行ルートは存在しません。しかし、なんらかのルートを通して運び込まれたと思われます。しかし、これだけの長大な距離をどうやって?そしてなにより東西ルートを持たないはずの渡り鳥の習性との矛盾が出てしまいます。
    ■ これを解く鍵はアメリカにありました
    西ナイルウイルスは東海岸から西海岸へ伝播した、ではなぜ?
    この矛盾を解く鍵はなんとアメリカにありました。アメリカ東海岸、特にニューヨークを中心にブレークした感染症に西ナイルウイルスがあります。
    これはアフリカを発生源とし、おそらくは航空機に乗った蚊によって北米に持ち込まれたと思われています。この西ナイルウイルスが実に奇妙な感染拡大をしています。まず、ニューヨークで発生し、拡大し、懸命の市当局の制圧作戦で下火になったものが、実に2年もの時間差をおいて今度は西海岸で発生が出たのです。
    ね、おかしいでしょう。北米大陸を東から西へ移動する渡り鳥などいないのにもかかわらずです。答えはこの「2年」という時間差にありました。なぜ2年もの時間がかかったのかということに留意下さい。
    ■ 米西海岸にたどり着くまで、2年間もかかったのが鍵
    人の移動が原因ならあまりにもゆっくりすぎる
    なぜかと言うと、もし航空機などに乗ったヒトが持ち込んだのなら、逆に2年というタイムラグは大きすぎるのです。むしろ瞬時に西海岸に伝播していなければならないわけでしょう。2年などという速度は逆にゆっくり過ぎて、何らかの自然が媒介したとしか思えない時間なのです。
    となると、感染拡大の原因としてまっさきに渡り鳥を疑うのが定石です。しかし、さきほどからくどいように言っていますように南北のアメリカ大陸を地軸方向で縦断する鳥はいても、東西ルートで飛来することは絶対にありえない、ここで、アメリカの防疫関係者と鳥類学者チームは頭を抱えてしまったんですね。
    ■ この秘密が解けた!
    渡り鳥はいったん北のアラスカに飛び、そこで別の種類の渡り鳥に感染を移し、
    別なルートで南下し、これを繰り返すうちに少しずつ西へ移動したのだ
    これが最近になって解明されてきました。これは私にとって眼ウロコでした、こういうことです。
    東海岸で宿主となった渡り鳥は、春、一旦北のアラスカへ戻るのです。そしてそこの保留地で他の渡り鳥グループに感染拡大をします。(ただし、ウイルス感染しても自然界のカモ類は発症しませんので念のため。)
    そしてウイルスを移された他の渡り鳥グループが別なルートで南下し、やや西に移動する。そしてそこでまた別なルートの渡り鳥グループが北へ帰り、そこでまた別の渡り鳥グループに移し、、そして、以下略・・・このように何回もアラスカに行って、そこでウイルスの宿のバトンタッチをして南下し、それによって西進する。
    この行ったり来たりに2年かけているわけです。南北に行ったり来たりして、ウイルスのバトンタッチをしながら、ジワジワ、ジグザグに地軸に対して横方向の西へと移動したというわけです。
    ■ このようなことは当然、アジアでも起こっていると思われる
    青海省からバイカル、そして中国大陸内部でジグザグのルートを繰り返して
    中国東北部、朝鮮半島、日本列島へとたどり着いたのだと思われる
    このような現象は当然、アジア大陸でも行われていると思うのが自然です。
    例えば、青海省から中国大陸内部、東北部、朝鮮半島を経て日本列島に来る、途中の中継地で別の渡り鳥に感染を拡大する、その鳥が北に帰る時には青海湖ではなく別な保留地に向かう、そしてまたそこでウイルス拡大をして、また別なルートが出現する。
    こうして地軸に対して横方向のジグザグ転移を、宿主を複雑に変えながら数年規模で行っているのではないでしょうか。
    この仮説が正しいとすると、仮に今年中国、北九州地方に上陸しても、そこから東へ移行するには、もう何回か春になって北へ帰って拡大する、冬に南下して拡大する、北へ帰って拡大する、南下して拡大するということを繰り返す必要があります。
    というわけで、この説が正しいのなら、今年関東に1型トリインフルが来る可能性はやや低いということになります。そして、来るのなら、2年後くらいということになります。もちろん超楽観論です。
    ただこれはあくまでも私の仮説なので、備えは厳重に敷いておかねばならないのは言うまでもありません。また、新型ウイルスに転換してしまった場合は、この限りではありません。ヒト-ヒトですから、もう自然界の動きとは無縁となり、ヒト間で増殖を繰り返すということになります。
             ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。
    ■写真 雪の朝、樹の間から輝かしい朝日が差し込みました。
    ■なぜかPCが不調で改行ができません。読みずらいので小見出しを入れたらいっそう読みにくくなりました。
    いじるとかえって更におかしくなるのでごめんなさい。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。えーん、きっとノースイの悪口ばっいかり言っている祟りだよー
    ■TPPの閣内推進派の筆頭、前原外相が辞任しました。ややTPPが遠のいたかもしれません。

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    平成14年養鶏協会鳥インフル・ワクチン専門家会議の要旨    宮崎県で第10例発生 声も出ず・・・

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    日本養鶏協会が行った平成14年の鳥インフルエンザ・ワクチンについての議事録です。

    本日は私のコメントなしで要約のみを掲載します。

           ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

    強毒型鳥インフルエンザ専門家会議の概要
    (社) 日本養鶏協会
    事  務  局
    I.日 時 平成14年6月3日 13:30~17:00
       
    II.場 所 馬事畜産会館 第2会議室
    東京都千代田区神田駿河台1-2
     
    III.出席者
     
    農水省: 山本 洋一 農林水産省生産局畜産部畜産技術課課長補佐
      星野 和久 農林水産省生産局畜産部衛生課家畜衛生専門官
    委 員: 大槻 公一 鳥取大学農学部獣医学科教授(家畜微生物学)
      喜田  宏 北海道大学獣医学部教授(微生物学)
      杉村 崇明 鹿児島大学農学部獣医学科教授(家畜微生物学)
      山口 成夫 (独)動物衛生研究所感染病研究部長
    オブザーバー(各地域推薦)
      岩崎 正幸 北日本地域協議会
      齋藤 太洋 関東甲信越地域協議会
      中澤 廣司 中部地域協議会
      新延  修 中国四国地域協議会
      橋本 信一郎 九州地域協議会
    事務局
      島田 英幸 (社)日本養鶏協会 専務理事
      武田 隆夫 (社)日本養鶏協会 事務局長
     
    IV.会議の概要(要点のみ)
     
    農林水産省生産局畜産部畜産技術課 山本課長補佐の挨拶の後、協会事務局から配付資料に基づき、具体的な検討に入るとして検討を行ったが、その概要については以下のとおりである。
       
    1. ワクチン使用の件
     去る5月に都内某所で鳥インフルエンザに関する大きなシンポジウムがあり、この結果、出席者からはワクチンの有用性について再確認したとの話もあり、また本日の会議出席者の中には本シンポジウム出席者及び出席者からの説明を受けた方もいると聞いている。
     前回の当専門家会議においては鳥インフルエンザのワクチン使用は対策としては有用ではないとの結論となったが、今回、再びワクチン使用について検討を行った。主な意見は次の通りである。
    (1) 当シンポジウムではイタリアの事例についてもワクチンの使用で成功したとの表現はしていない。公的機関の高い知識と責任で抗体のチェック方法を事前に確立し、SPF鶏もおとり鶏として配置し、かつ、限定した範囲でのみのテストケースとしてワクチン接種を実施したものである。なお、イタリアにおける対策ではとう汰鶏についての補償も実施している。
    (2) メキシコの事例については、当シンポジウムではイタリアの場合ほどは明確な説明をしていない。また国はとう汰鶏についての補償をせず、民間の実施に委ね、バラバラにワクチン接種を行ない、抗体もバラバラとなり失敗の事例となっている。
    (3) 鳥インフルエンザのようないつ侵入するか分らない病気に対してもワクチンを導入する必要があるのか。イタリアの場合でも摘発、とう汰(test and slaughter)が基本であり、ワクチン接種も病気発生のピークを過ぎてから実施したものである。
    (4) 日本では、公的機関が鳥インフルエンザ診断技術を修得しておくことが必要であり、また弱毒型の診断は難しいものである。しかし、このことについては他の委員から、現在、県の機関でもウイルス分離が可能となっている旨の発言があった。
    (5) 米国、イタリアには生鳥市場(live bird market)があるため、米国の例にみられるように検査を行なえば行うほど陽性鶏が検出されることとなる。
    (6) ワクチン使用を一つの安心料として考えるのであれば理解はできるが、鳥インフルエンザ対策は、ワクチンを使用しないで防圧することが基本である。
    (7) 米国ペンシルバニア州の場合には、5~10km範囲で殺処分することにより防圧している。米国では生鳥市場(live bird market)というウイルスの供給源があり、これにより感染が繰返されているため再発している。
    (8) 国内にワクチンを用意することよりも、国内に鳥インフルエンザの有無を確認することが必要である。
    (9) イタリアのシシリー島等の離島でも鳥インフルエンザの発生がみられているが、この場合の伝播は人の衣服によりウイルスが運搬されたものとされている。しかし、メキシコの場合についての侵入ルートは不明である。
    (10) アメリカ東海岸部では、既に殆んどの地域で鳥インフルエンザが発生した状態となったが、これは生鳥市場(live bird market)の果たしている役割が一つのポイントである。
    (11) 抗体検査による方法では非特異反応がある(約3%)。
       以上の諸議論を経て、当専門家会議では鳥インフルエンザワクチンの使用については前回と同様に必要なしとの意見が多かった。
       
    2. モニタリングについて
    (1) モニタリングはウイルスの抗原、抗体の両方について実施すべきである。
    (2) 鶏(成鶏)をモニタリングの対象とするのは当然であるが、(鳥インフルエンザウイルスは野性の水禽類が本来的に保有しているため、殆んどの場合ウイルスを保有していることになる)渡り鳥をモニタリングの対象とするのではなく、(家禽化された水禽類では殆んど鳥インフルエンザウイルスを保有していないため)、家禽化された水禽類(家禽化アヒル、合鴨等)をモニタリングの対象とすべきである。(感染源としても危険な存在となるため)
    (3) 検査は呼吸器スワブとクロアカスワブの両方について行うべきである。血清サンプルの対象は必ずしも同一個体である必要はない。
    (4) サンプルの収集は、同一養鶏場(開放又は平飼鶏舎)による定点観測で、毎月10~20サンプル/動物種(species)/回で、全国5ブロックの各1ヶ所で継続実施すべきである。
       
    3. 鳥インフルエンザに関する啓発用PRパンフレットの作成について
    (1) 昨年9月に発生した牛のBSEの経験もあり、万が一に国内でに鳥インフルエンザが発生した場合に備えて、予めマスコミ、一般消費者及び養鶏生産者向け用に、一種の社会的パニック対策としての鳥インフルエンザに関する啓発用冊子を作成しておくべきである。
    (2) 特に人間のインフルエンザと鳥インフルエンザが異なることについては理解を得ることが必要である。
       
    4. 鳥インフルエンザ発生時の養鶏生産者等の留意事項等について
    (1) 海外悪性伝染病が現実に発生した場合における国等の対応については、法に基づく「海外悪性伝染病防疫要領」に口蹄疫に準ずる形で定められている。すなわち、鳥インフルエンザは当該防疫要領には明記されていないが、現実に病気が発生した場合には、この要領に基づく対応がとられる。
    (2) 鳥インフルエンザの最終発生年は、1925年(大正14年)であり殆んどの養鶏関係者に本病についての知見が不足しているため、現実に本病が発生した場合の養鶏関係者の不安感を最小限とするためにも、国等の公的機関による対応等の概要を一般的な知識としての留意事項等として予め養鶏関係者向けに作成しておくべきとの意見が多かった。
       
    (1) 当該内容は、会議の概要を(社)日本養鶏協会事務局の理解のもとに独自に作成したものである。
    (2) このため、各委員本人の趣旨、意図と齟齬(そご)をきたす可能性があることは予めご了知願いたい。
    文責 : 社団法人 日本養鶏協会事務局

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    <鳥インフル>宮崎で鶏10羽が感染 全国で22例目

    毎日新聞 3月6日(日)0時15分配信

     宮崎県は5日、ブロイラー(肉用鶏)約3万3000羽を飼育する同県門川町の養鶏場で鶏が死に、生きた鶏を含む10羽すべてが鳥インフルエンザの簡易検査で陽性を示したと発表した。同日深夜、遺伝子検査による病性鑑定で確定した。養鶏場での発生は県内で13例目、全国で22例目。

     県によると、5日午後2時ごろ、農場から通報があった。4日に10羽、5日に30羽が死んだという。同県内での発生は、延岡市北浦町で確認された先月16日以来。門川町での発生は今季2例目で、県はこの農場を隔離し、半径10キロの移動・搬出制限区域を設定する。【石田宗久】

    鳥インフル:多数の鶏が死にウイルス検出 奈良県五條市

     奈良県は28日、五條市六倉町の養鶏場で多数の鶏が死んでいるのが見つかり、遺伝子検査(PCR検査)の結果、高病原性鳥インフルエンザ「H5型」ウイルスが検出されたと発表した。県は対策本部を設置し、この養鶏場の半径10キロ以内を移動制限区域に指定し、鶏や卵の移動を禁止。この養鶏場で飼育している全約10万羽の殺処分を同日夜から始めた。家禽(かきん)の感染確認は昨年11月以降、全国で21例目。奈良県では初めて。

    県によると、28日午前8時50分ごろ、この養鶏場から「鳥が30~40羽死んでいる」と通報があった。鶏舎5棟で採卵鶏約10万羽を飼育しており、県がこのうち1棟で67羽がまとまって死んでいるのを確認した。簡易検査で陽性反応があり、遺伝子検査でも陽性反応が出た。茨城県つくば市の動物衛生研究所に検体を送り、確定検査をする。

     五條市は2月に鳥インフルの感染が確認された和歌山県紀の川市の東約30キロ。半径10キロ圏は、奈良県五條市、御所市、下市町▽和歌山県橋本市▽大阪府河内長野市、千早赤阪村--の3府県6市町村にまたがる。

    この圏内では感染例が出た養鶏場を除き、奈良県18戸、和歌山県11戸の養鶏農家が、鶏やアイガモなど計約47万5000羽を飼育している。和歌山県も対策本部のこの日、対策会議を開いた。

     五條市は、紀の川市での感染確認後、畜産関係車両の消毒などに取り組んできた。同市相谷町の養鶏農家、樫塚凱一さん(70)は「鳥よけのネットを張り、消毒して自主予防をしてきた。原因が分からない。これで防げないならどうすればいいのか」と話した。
    (毎日新聞 2011年2月28日)

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    鳥インフル:動物園での対策 環境省が指針作成へ

     環境省は21日、動物園で鳥インフルエンザが発生した場合の対策指針を今年度内にも作成する方針を明らかにした。動物園や公営の公園などで飼育されている動物に関しては、これまで国の対応が明確ではなかった。

     現在の鳥インフルエンザ対策は、野鳥は環境省、鶏など家きんは農林水産省がそれぞれ担当している。昨年10月以来、鳥インフルエンザが確認された17道県(21日夕現在)のうち、富山、兵庫、山口の3県は動物園などの飼育鳥類だった。野鳥でも家きんでもないため、施設が殺処分などを独自に決めており、日本動物園水族館協会が「国が指針を示してほしい」と要望していた。

     環境省は各動物園の感染症対策の実態を踏まえ、海外の動物園の対策も参考に指針を作る。飼育中の希少種などへの感染を防ぐため、感染動物の殺処分も認める一方、不必要な処分につながらないよう防疫体制の強化も併せて求める方針だ。【

    ■写真 わが家の長男坊主のモカ太郎君です。今はこの写真より大きくなっています。

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    大挙して飛来した渡り鳥を考える

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    さる2月28日午前7時40分頃、わが農場をかすめるようにして西から東の方向へ飛来したカモの大編隊が気になります。

    カモ類の編隊移動を雁行(がんこう)と呼びますが、私の狭い知識では、いったん湖に到着した後は大規模な雁行をするものではないのです。ということは、新たな飛来ということになるのではないかと思われます。

    私が見た2月28日朝の雁行は、おそらくは4編隊、1編隊がおおよそ10羽として50羽弱、それに縦列で約10羽が最後尾に続いていましたから、おおよそ6、70羽の規模でした。

    Photo(写真  Wikipediaより引用 カオジロガンの雁行)

    種類は、図鑑で調べているのですが、残念ながら特定できません。

    私が気になるのは、たぶん東北地域からの移動だと思われる点です。おそらくは宮城県白石川近辺、あるいは同県の蕪栗沼の近辺からの飛来ではないでしょうか。

    蕪栗沼は有名な渡り鳥の飛来地です。冬季には実に2万羽を超える渡り鳥が飛来して越冬します。

    特にカモ類が多く、マガンだけで数万羽が飛来すると言われています。亜種のオオヒシクイなども多く飛来します。(蕪栗沼ぬまっこくらぶHPによる)

    渡り鳥はこのような理由で渡ってくるとされています。

    「寒い時期には暖かい場所へ、雨の降らない時期には雨の多い場所へ、子育てをする時期にはエサが豊富な場所へ、様々な理由から鳥たちは渡りをします。日本で見られる渡り鳥は寒さを避けるためと子育てのために渡りをする鳥たちです。

    たとえば、日本で見られる水鳥たちの多くは夏の間シベリアで子供を育て、寒い冬を、日本や東南アジア、オーストラリアなどで過ごします。冬には凍りついてしまうシベリアも、夏の間は広大な湿原地帯が広がり、水鳥たちのエサになる植物や小動物が大量に発生するのです。」
    (東アジア・オーストラリア地域渡り鳥水性重要棲息地ネットワークHPより引用)

    さて、例年の渡り鳥の飛行ルートはシベリア方面から樺太経由で北海道に飛来し、一部の群は更に日本海側や東北に移動するとされています。

    今年は例年より寒かったために、更に移動がひんぱんに行われました。これが今年鳥インフルが広範な範囲で発生した原因です。

    冬の始まりである平成20年10月14日に北海道稚内市大沼で発見された渡り鳥からは既にH5N1が発見されていました。

    今まではシベリアでは弱毒タイプで、渡った先で強毒に変異するものと言われていたのですが、既に初冬の時点で強毒性をもっいていたことが、関係者に衝撃を与えました。

    つまり、シベリアも強毒タイプに変異しており、以後日本に飛来する渡り鳥は既に潜在的に強毒タイプの高病原性ウイルスを持つキャリヤーである可能性が高まったのです。

    私はこれをもって、野鳥を不必要に警戒したりすることがいいとはまったく思いません。むしろそのような自然環境の中で経済活動をしているのだということを前提して対策を立てるべきです。

    優美なコハクチョウを見て怯える、オオヒシクイが水辺に遊ぶ姿に恐怖する、愛嬌者のコガモが湖水を泳ぐ姿が怖い、そして一羽のパスファインダーに率いられて飛ぶカモたちの壮大な大編隊を呪わしく思う・・・誤っているのは私たち人間なのでしょうか、それとも野鳥なのでしょうか。

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    警戒区分
      高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出された状況に応じて適切に対応するため、環境省の判断により設定されます。

    レベル1 通常の状態です。
    レベル2 警戒している状態です。近隣国で高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出された場合です。
    レベル3 国内で高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出された場合です。
       ※平成23年2月1日現在の宮城県内全域の警戒レベルは、環境省の指示によりレベル2とされています。



    高病原性鳥インフルエンザウイルスに対し感染リスクの高い日本の野鳥種(10科33種
    カイツブリ科(3種) カイツブリ、ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリ
    ウ科(1種) カワウ
    サギ科(5種) ゴイサギ、アマサギ、ダイサギ、コサギ、アオサギ
    カモ科(9種) シジュウカラガン、マガン(天然記念物)、コブハクチョウ、オオハクチョウ、コハクチョウ、マガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ
    タカ科(5種) オオタカ、ノスリ、サシバ、クマタカ、チュウヒ
    ハヤブサ科(2種) ハヤブサ、チョウゲンボウ
    クイナ科(2種) バン、オオバン
    カモメ科(1種) ユリカモメ
    フクロウ科(2種) ワシミミズク、コノハズク
    カラス科(3種) ハシブトガラス、ハシボソガラス、ミヤマガラス

    (宮城県HPより引用)

    鳥インフル:野鳥対策を強化 法改正案提出へ

     鳥インフルエンザが、感染した野鳥から養鶏などに広がるのを防ぐため、政府は、都道府県が発生地周辺の人や車両の通行を制限したり、消毒を実施する規定を家畜伝染病予防法に盛り込む方針を固めた。松本龍環境相が25日の閣議後会見で明らかにした。今国会に同法改正案を提出する。

     鳥インフルエンザ対策をめぐっては、農林水産省が家きん類、環境省が野鳥を担当。しかし、野鳥の鳥インフルエンザ発生が家きん類に及ばないための対策が不明確だった。

     政府は今季、養鶏場で、渡り鳥が原因とみられる鳥インフルエンザが多発したことを重視、野鳥対策も同法で対応することにした。改正案ではこのほか、野鳥の感染確認も都道府県職員が検査できることや、農相と環境相の連携も明記する。【江口一】

    毎日新聞 2011年2月25日 

    ■写真 西浦(霞ヶ浦)から筑波山を見る。

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    もうチキン・ゲームはこりごりだ!

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    真っ白な消石灰をわが農場の入り口や鶏舎周りにぶちまけてから、他人が寄りつかなくなりました。今まで気軽に来ていた村の仲間や消費者の見学もパッタリとなくなり、いや平穏なこと。

    おまけに家保から頂戴した立入禁止札も農場入り口に打ちつけておきましたから、いったいなんなのここはって感じです。もう竹矢来で、入り口をバッテンにしちゃおうかなどど女房殿と話しています。

    車も石灰のはねでまだらとなり、わが家から出て行く車の轍が白く続きますから、車の出入りがよく分かります。

    全国どこの養鶏場もこんなかんじでしょう。春の消石灰の雪景色を眺めつつ、カモが飛んで来ると空気銃でバーンと撃つ。当たりゃしないけど。ああ、春の雪見でカモ撃ちか、こりゃ風流だ。

    養鶏場の子供も学校で変な目でみられるって話も聞こえてきました。季節性インフルエンザで学級閉鎖になどなろうものなら、まず養鶏場の子供がおかしな目でみられます。

    去年、宮崎ナンバーで隣県に行くと白い目で見られたということを思い出してしまいました。宮崎の人たちの気持ちが肌で分かるようになりました。

    鶏肉や鶏卵も消費がいっかな伸びません。通常はこれだけ各地の産地が軒並みに潰れているから供給量不足のはずのですが。

    これは、養鶏に対する嫌悪感が消費者に深く刻まれてしまったからです。そりゃそうでしょう。毎日のように各地で大量殺戮をしている光景がお茶の間に飛び込んでくるんですから。

    口蹄疫は宮崎だけの局地的な事件として封じ込められましたが、鳥インフルは全国化し、関東や近畿の大都市圏にいつ侵入するか、5月の渡り鳥がお帰りになる時までの文字どおりのチキン・ゲームです(←ああ悪いシャレ)。

    池上パパが、意味「ヒトに伝染するとヤバイから殺処分しているんだ」って言っていましたが、それなら真っ先に養鶏農家から発病しますよ。毎日、イヤでも接しているんだから。

    殺処分をする行政や自衛隊の人たちは、必ずインフルエンザ・ワクチンを接種して、タミフルもあらかじめ飲んでおきます。タミフルは、リエンザと並んで新型インフルの薬です。

    家保も打て、打てといいますが、私はといえば。てやんでー、そんなもの可笑しくって打てるかって。発生源のトリに打てないのに、2次感染のヒトに打ったってしかたがないでしょうに。そう家保に言ったら、このひねくれ者という目で見られました。

    家保も口にはしないが、こんな「竹槍と石」で鳥インフルを防御できるとは思っていないのです。こんな状況が続けば、続々と各地の体力がない養鶏場から休業、廃業に追い込まれていきます。農業現場にいるんだから。家保はそれを知っているはずです。

    今の流れを見ていると、農水省防疫官僚たちの、ただひたすら防疫指針に則って粛々と殺しています、経済基盤を破壊し続けています、という話しか聞こえてきません。

    一方、ワチクチンは口にするだけで感染が移ってしまうタブーのようですから、絶対にマスメディアも日本農業新聞ですら書かないわけです。特に日本農業新聞の沈黙ぶりは不可解極まります。唯一、業界紙の「鶏鳴新聞」のみが気を吐いている状況です。

    まさに荒れ狂う感染拡大に対して、こちらはベタ凪。寂として声なし。

    私もできるだけ各所に声をかけていますが、消費者はワクチンからの感染はありえない、というところから説明をしなければなりません。同業者は「こねぇことを祈るしかなかっぺよ。農水はなに言ってもムダだ」と沈黙します。

    このブログで蟷螂の斧を構えるだけが私の武器です。

    こうした閉塞状況は、2005年の茨城鳥インフルの時以上です。あの時は、違法ワクチン相手でしたから社会的な義憤がありました。

    しかし今は、自分の農場に閉じこもって、立入禁止札をかけ、石灰で真っ白になって自分の農場に閉じ籠もり、タコ壺の中で怯えながら毎日を送るのです。こんな日があと何日続くのでしょうか。

    喜田さん、大槻さん、そして農水省動物衛生課のお役人の皆さん、どうぞこのような農業現場に足をお運びになって下さい。それから得意の「ワクチン無用論」と「清浄国バンザイ論」を語るといい。

    申し訳ない。今日は暗くなってしまいました。(ρ_;)うう

    ■写真 冬枯れの朝の菜の花です。

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    ウイルスを飼い馴らす

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    日本という不思議の国ではワクチンを使ってはなりません。いや、口に登らせることすら「不浄」なようです。

    もちろん、ワクチンは日本バイオロジカル社製の国産ワクチンなどを「国家備蓄はしてあるが、その存在も口にしてはならないし、ましてや使うなどもっての他」なようです。

    とんでもねぇ国のトリ飼いやってんな、私らは・・・!ひさしぶりに国外逃亡したくなりますよ。ニコバルかトラジャあたりで、ワクチン使いながら古米でも食わせてのんびりトリ飼っていたいな。

    昨夜も池上パパがいつもの調子でまったく文春記事と同じことをしゃべっていました。まるで農水省のスポークスマンだね、あの人。

    ところで、私はこの頃、ある意味畜産家にあるまじきこと思うのです。「ウイルスと一緒に暮らせばいいじゃないか」ってね。

    私たちからみれば鳥インフルだって、しょせん同じニワトリの病気の一種にすぎません。要するにニワトリの風邪です。もちろん厳密には風邪とインフルは違いますが、対処の方法はそんなに変わるものじゃありません。

    罹ると卵を生まなくなったり、死亡鶏が増えて経営がガタガタになりますから、当然予防に心がけます。

    よく私たちのような平飼養鶏は「前近代的で不潔だ」という人がいますが、とんでもない言いがかりです。一切の薬剤、抗生物質を使用せずに、季節ごとのシビアな環境で育てている私たちのほうが、よほどワクチネーションをしっかりやっています。

    だって、予防ワクチンくらいしか伝染病を防ぐ手だてがないからです。今の、私の鶏舎なんぞカーテンもビニールもなしのスースー。ただ二重の防鳥ネットがあるだけです。しかし、彼女たちは風邪などひきません。ガキの頃から鍛え上げていますからね。

    しかし、予防ワクチンといえど効かない個体は当然でます。と、私たちはどうするのか?簡単です。淘汰します。極めて稀で、私自身数回しか経験がありませんが、感染初期に淘汰をかけます。鶏群全体に感染を拡げないためにはその方法が一番です。

    特に冬場は鬼門で、私たちは鶏の鼻孔やくしゃみに細心の注意を払っています。クシュンなどという咳が出たら赤ランプです。

    もちろん症状が顕在化しない個体もあるでしょうかから、その個体は隠れてしまうことになります。

    「そんないいかげんでいいのか」と防疫学者は言うでしょうが、いいのです。なぜなら、症状が顕在化しないということは、抗体をもっていたわけですから、個体の産卵量は一次的に低下するでしょうが、群全体に対して感染拡大する可能性は低いのです。

    なに?絶無じゃないだろうって。そんなこと当たり前じゃないですか。私たち畜産家はバイオ・ハザードの研究施設の中で養鶏やっているんじゃありませんから。一定の予測されたリスク環境の下で経営をやっているのです。

    たしかにそのように指向する養鶏家もいますよ。ウインドレス(*無窓鶏舎・密閉した工場型鶏舎)が最善と思っている同業者も大勢います。いや、あちらのほうが主流で、私たち平飼は極小派か。

    しかし、2005年の茨城トリインフルで軒並み大発生をしたのもウインドレス、今年も愛知などで大発生させたのもウインドレスです。平飼養鶏の発生は、過去現在ただの一件もありません。外部から隔離するなど夢想です。だから私は無窓鶏舎ではなく、夢想鶏舎と呼んでいます。

    それはともかくとして、私は「ウイルスとを飼い馴らす」しかもうてはないのではないかと思い始めています。つまりさきほど言った不顕性感染を前提に、防疫を考えたほうがいいと思うのです。

    どんなにバイオ・セキュリティのレベルを上げてある程度は出るよ。予防ワクチンをやっていても罹る個体は罹るよと思います。そう割り切って畜産経営をすべきなんじゃないでしょうか。

    ところが、クロウトの皆さんは絶対にそう考えてはくれません。私はメキシコがモデルになるんじゃないかと思っていても、動衛研にかかるとこのように酷評されてしまいます。

    「メキシコでは1994-1995年に発生したH5N2高病原性鳥インフルエンザ対策としてワクチン使用をした。その結果、強毒ウイルスの流行は沈静化されたが、H5N2弱毒ウイルスは存続し、ワクチンを使用しながらの防疫を継続しており、未だに清浄化は達成されていない。」
    (動衛研HPより引用)

    だからナンだって言うんだよ、と言いたくなりますね。N2型、つまりはワクチン由来の弱毒の低病原性(LPAI)じゃないですか。罹っても死亡鶏は絶無と言っていいほど出ないし、ましてやヒト感染を万が一しても不顕性感染ですから、ピンピンしています。茨城トリインフルでウイルスをもらった処理場作業員の方々と一緒です。

    また池上さんの話で恐縮ですが、彼が記事で「鶏の中で感染を繰り返していくうちに変異してヒト感染型になる」ということを書いています。わかってないな。彼は根本的にワクチンがわかっていない。

    ワクチンは、低病原性のAIワクチンを与えることで、ウイルス排出を抑えて高病原性株を制圧させたり、低病原性株に置き換えたりするのです。だからこのまま放置すれば、高病原性株の中でヒト感染型に変異してしまうことを事前に防げるのです。

    動衛研自身も、「国際機関のワクチン使用への考え方」という文書の中で以下のように書いています。

  • 「1 ワクチンは鳥インフルエンザの防圧と清浄化に有用な手段である。
  • 2 ワクチンだけによる防疫では清浄化は困難と予想されるが、摘発淘汰及び適切なサーベイランスを併用することにより、短期間での清浄化が可能となるであろう。
  • 3 もし、ワクチン接種を適切なサーベイランスとの組み合わせで実施するなら、ウイルスの排泄量が減少し、ヒトへの暴露ウイルス量の減少が期待される。
  • 4 もしワクチンを使用するなら、OIEの基準に従って生産されたものでなければならない。」
    (動衛研HPより引用)
  • またEUの中ではイタリアはAIワクチン使用に踏み切っています。

    「イタリアでは2000年にH7N1による高病原性鳥インフルエンザの発生があり、ワクチンを使用せずに摘発淘汰で撲滅に成功したが、弱毒のH7N1ウイルスによる発生が継続したため、H7N3で作製したワクチンの使用が開始された。

    ここで、ワクチン株と野外流行株のNA亜型が異なることを利用して、ワクチン抗体と自然感染抗体を区別する識別システムが利用された。

    しかし、2002年から弱毒のH7N3の流行が始まり、今度はH7N1亜型のワクチンを使用することになった。さらに2005年には弱毒のH5N2ウイルスによる発生もあり、現在ではH5とH7の2価ワクチンを使用している。イタリアでは鳥インフルエンザワクチンを常在疾病ワクチンとして継続的に使用している。」
    (同上)

    そしてEUは鳥インフルワクチンの使用を許可し、その鶏肉のEU域内流通も許可しています。

    私たちシロウトの現場主義者は、予防ワクチンをしっかりと接種して、低病原性株で農場を制圧し、それでも万が一発症することがあるなら、摘発淘汰をかけることで抵抗性のある個体を選別できると考えています。

    それが池上氏が言う「鶏群内部での感染による新型インフルが出現する」ことを阻止するもっとも安価で(一羽たったの20円)、確実な道なのだと思います。

    ■写真 私の花の撮影ポイントはDIYです。店頭で店員にいぶかしがられながら、花盗人をしております。

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    日本の公衆衛生における伝染病対策の第一はワクチン 家畜衛生ではワクチン否定

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    昨日の朝、農場の頭上に壮大な雁行が見えました。三角形の編隊が4つほど通過した後に、直線の最後尾が続くというものでした。ざっとその数、百羽以上。

    遠くで西に旋回したのが見えましたから、たぶん北浦に向かっていたのだと思います。

    ああ、望遠レンズをはめたカメラが近くにあればとクソッーと思ったものですが、ふとわれに返り、おーこわ。私たちにとって鳥インフル最大のキャリアーが頭上を通過したんですから。

    そう考えると、まるでB29の襲来のように野鳥を見てしまっている自分がいるんですなぁ。私は里山や水辺で暮らしたかったから百姓になったというのにね。ああ、いやな渡世だなぁ。

    さて、池上彰氏の「週刊文春」最新号「ニワトリをなぜ全部殺処分?」という記事を批評しています。

    誤解されると困るのですが、私は池上氏をそれなりに高く評価しています。バイアスがかかっていないのがいいと思います。ですからいい意味で平坦に解説してくれます。

    ただし今回の記事は日本の防疫学界主流の言説そのままです。私が池上氏が現地取材をしていないと言ったのは、発生現地に行けば、もはや殺処分だけでどうにかなる状況をはるかに超えていることが分かったはずだからです。

    殺処分にかかる膨大な作業量、人員、経費、そして埋却地の決定的不足。いったん発生するとなると宮崎で既に102億円、鹿児島で4億円といった規模の経済損失が生まれるのです。しかもこれには処分にかかる税金投入は含まれていない。

    にもかかわらず、全国を飛び火し感染拡大を続けています。なぜでしょうか?殺処分すればウイルスの宿主であるトリを完全にいなくしてしまうわけですから、感染拡大の最大要因が消滅するのではなかったのですか。

    日本の公衆衛生における伝染病対策の第一はワクチンです。一方家畜衛生では、ワクチンの否定です。なんという矛盾でしょうか!

    ですから、同じH5N1インフルに対しての対策が、厚労省は新型インフル対策として徹底したヒト用ワクチンの接種に邁進し、その反面わが農水省は絶対にワクチンをさせないという真逆な方針となったのです。

    ですからトリ由来のインフルでありながら、発生源のニワトリには一切接種されないまま、ヒト接種ばかりが先行するという奇妙な逆転現象になってしまいました。

    ウイルス発生源となる可能性があるトリのワクチン接種がまず先だろうと考えるのが常識ではないでしょうか。

    こう考えるのは、私たち現場で日々鳥インフルの感染に怯える農業者です。ところが防疫学界主流派は頑としてワクチン敵視を止めません。

    その理由のひとつは、喜田宏北海道大学教授が言うようなサイレント・エピデミック(*「潜在的罹患」・一定の地域の感染症が通常の期待値を超えて潜在的に罹患すること)の問題です。ワクチンで症状が抑えられているので、ウイルスが付着した糞や畜産物で感染が拡大するだろうという懸念です。

    これは私たち現場の人間からみれば、当たり前のことだろうと思います。わが国でニューカッスル(ND)の強毒株が入っても感染拡大につながらないのは、ワクチン接種が徹底されているため基礎免疫が対抗的に出来上がっているからです。

    そもそも鳥インフル・ウイルスは、失敗作の遺伝子構造を持つウイルスなのです。発症もせずに宿主を殺してしまうわけですから、これでは急激な増殖はしても直ちに自己消滅してしまいます。これでは生き延びられません。

    まして弱毒株のN2やN7を使うワクチンにおいては、ウイルスは一カ所に2週間と生存できずに消滅します。野外株には絶対になりえないのです。よしんば何かに付着したとしても生存し続けることは不可能です。

    ですからワクチン接種による潜在的罹患は現実に起き得ないことをわれわれは知っています。ところが、学者は鳥取大学の研究室でされたような不思議なことを実験してみせるのです。

    それは、バイオ・ハザードを施したラボで、28経代もかけて弱毒を強毒に仕立ててみせて、これをもって弱毒株であるワクチンが強毒性に変異する証明だというのです。

    お暇なことよ。現実にはウイルスは生成と消滅と変異を繰り返しています。そしてその地の常在菌などによる拮抗関係の中で生きて、消滅していきます。28経代などという純粋培養された状況など初めからナンセンスな設定なのです。

    ところが、この弱毒から代を経て強毒株へ変異していくことはもはや防疫学界では「常識」となり、ワクチン接種に反対する大きな論拠になっています。弱い論拠が代を経て強い反対論の根拠に変異したんですね(笑)。

    そして、もうひとつのめぼしい反対論は、この池上さんの記事の中にもある「香港が殺処分で成功したから」というのがあります。池上氏はこの1997年の香港の成功事例が、「鳥インフルは直ちに処分することが国際的に確立した」と述べています。

    違いますよ、池上さん。香港はつい最近も鳥インフルを発生させていますぜ。しかもヒト感染させています。なにをして「成功」というのか分かりませんが、少なくともいったんは殺処分によって「排除」されたのかもしれないが、「根絶」はされていないのです。

    ウイルスの辞書には「根絶」という文字はないのです。必ず形を変えてどこかに生き残っています。

    かつてのスペイン風邪H1N1がい33%という死亡率を出しながら近年抑制されてきているのは、それは毎年のヒトへのワクチン接種で弱毒化しているからです。マイルドになっちゃったんですよ。

    これを薬剤だけでコントロールしようとするとどうなるのでしょうか。ウイルスは耐性をもってしまいかえって強毒化することが知られています。ワクチンには人体や家畜に無害な弱毒を接種して強毒株に置き換えてしまう働きがあるのです。

    ワクチン接種は、弱毒株で一定地域を制圧してしまうことです。そのことでホットハウスからクールハウスにしてしまうわけです。

    よく香港と対照的に言われるのがメキシコです。意外なようですが、メキシコは世界でもっとも鳥インフルの病理学的、実践的研究が進んでいる国です。はっきり言って、わが国など足元にも及びません。

    ではこのメキシコがどのような防疫をしているのかといえば徹底したワクチン接種戦略です。メキシコはもう10年以上もの長きに渡ってワクチン接種を徹底することで鳥インフルを防疫してきました。

    メキシコのスゴサは、はなから鳥インフルを「根絶」することを放棄していることです。つまり先進国の防疫陣にありがちな「清浄国」信仰を捨てていることです。ですから、とうぜん鳥インフル・ウルスは変異し続けて常在していると思われます。

    しかし、危険な株に変異することはないのです。だから家畜を殺すような大発生はありません。常在しているではないかと日本の防疫学者は批判しますが、そのウイルス株は弱毒のN2型です。罹患しても死亡することはまったくない安全なタイプです。

    おそらくは、メキシコにおいては、常に弱毒株が地場を支配しているために強毒株が侵入できない、というより強毒株も弱毒株に置き換わってしまうシフト現象が起きているのでしょう。

    それに対してワクチン接種がいいかげんな東南アジア諸国や中国ではしょっちゅう危険なヒト型感染を引き起こしています。

    池上氏もヒト感染の危険を指摘しており、だからさっさとニワトリを処分する方法が正しいとしているわけですが、これは間違いです。

    感染したキャリアーのカモ類は10の6乗でウイルスを増幅させます。感染したニワトリは10の4乗で排出します。ではワクチン接種したニワトリはというと、これよりはるかに少ない弱毒株を排出するのみです。どちからが危険なのかは明らかでしょう。

    現在なにが防疫の主眼となるべきなのでしょうか。それは家畜とヒト感染を防ぐことです。そしていかに経済損失を低くくしていくのかです。これが主題であって、清浄国から転落したら輸入肉が侵入するなどというのは別次元のことです。

    ワクチン接種はわずか1羽20円ていどのコストで、しかも100%の防御力がえられることは農水省薬事審議会自身もメキシコからの輸入ワクチンの審議で試験結果を明らかにしています。

    家畜を殺すだけではなんの解決にもならない。これが真実です。

    下の資料欄に2005年の茨城トリインフル事件のヒト感染の資料を載せました。これをどう読むかですが、私は茨城事件時のウイルス株が違法ワクチン使用による弱毒型N2であったことから、免疫抗体が上がったとみます。

    実際に一昨年の新型インフル時にも感染者の多くには抗体が生じていたとの報告もあります。当時京都大学が感染者が出たにもかかわらず、休校措置をとらなかったことが話題になりました。

    それは京大当局が、新型インフルは弱毒であり、軽く罹ってしまっても抗体が発生するだけだと見切ったからです。まったく正しい判断です。

    同じ論理が家畜においても適用できます。感染した学校の生徒を全部殺処分して埋めてしまえと言っているのが、今の防疫学界と農水省です。

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    ■資料1 茨城県及び埼玉県の鳥インフルエンザの抗体検査の結果について
    (茨城県健康局結核感染症課)

    結果の考察
    血清学的調査は、病原体を直接検出する方法ではなく間接的に病原体の感染による宿主
    の抗体応答を測定することによって感染を推測する方法である。病原体への曝露時と曝露
    後の厳密なペア血清を用いない時には、感染者群と非感染者群での抗体価の分布の比較に
    よって陽性判定値を設定して調査結果を解釈することになるが、ヒトを対象とした調査で
    は今回の場合も含めて明確な感染者群と非感染者群の検体を入手することは必ずしも容易
    ではない。従ってその調査結果には暫定的な側面があることに留意する必要がある。
    第1回採血時と第2回採血時のペア血清で有意な抗体価上昇が認められた者が15 例で、
    単一の抗体測定値により陽性と判定した62 例に比較すると4分の1程度であることから、
    仮にこれら陽性例がウイルスに感染していたとすると、第1回採血が実施された時には、
    既にウイルスに曝露を受け抗体を産生していた者の占める割合が高いことが示唆される。

    このことは養鶏場で鳥インフルエンザの感染が確認されたときには、多くの養鶏場で鶏よ
    りウイルスは分離されず抗体のみが検出されウイルス感染が終息していたことと矛盾しな
    い。

    感染した可能性のある者の大部分は養鶏場作業員であるが、これはウイルス感染を起こ
    した養鶏場では感染が確認される前より適切な感染防御手段をとらなかったために、ウイ
    ルスに汚染された鶏や糞尿などとの接触によって感染が成立したものと考えられる。

    一方、防疫従事者については、作業開始時に第1回採血が実施されており、防疫作業に
    よる感染を検出することは比較的容易である。防疫従事者ではペア血清で有意な抗体価の
    上昇があった者は認められず、少なくとも防疫作業への従事による感染はなかったと考え
    られる。第1回検査で5 名の陽性者が確認されているが、このうち3 名は過去に家禽など
    との接触歴がなかった。過去に家禽などとの接触歴のあった2 名は、防疫作業開始以前に感染した家禽などから感染した可能性が考えられる。残りの接触歴のない3 名については作業開始以前に何らかの類似したウイルスへの曝露や抗ウイルス剤服用による影響の可能性が考えられるが、現時点では明らかではない。

    今回、暫定的な基準を用いた血清学的調査では77 名の感染の可能性が示唆される陽性例が存在したが、調査時にはインフルエンザ様症状は確認されなかった。鳥インフルエンザには持続感染はなくH5N1 ウイルスでは潜伏期間は2日から7日間で、従ってこれらの感染の可能性がある者が今後発症することはないと考えられる。

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    資料2 鳥インフルエンザ 県内養鶏場関係者ら40人ウイルス感染か             
    茨城新聞2006/01/08

    ○2次感染恐れなし
     茨城県内の養鶏場関係者ら約四十人が、H5N2型の高病原性鳥インフルエンザに過去に感染していた可能性が強まり、厚生労働省と国立感染症研究所が、体内にできた抗体などの詳細な検査を進めていることが七日分かった。
    いずれも症状はなく、二次感染の恐れもない。同県内の養鶏場では、昨年六月から鶏への感染が相次いで判明したが、抗体検査の結果から関係者が感染した時期はそれより前の可能性があるという。
     茨城県内で流行したH5N2型は、アジアを中心に人への感染が広がり新型インフルエンザへの変異が懸念されるH5N1型より、毒性は弱い。
    しかし感染が確認されれば、鳥から人への感染報告がほとんどないH5N2型が、人へも予想以上に広がることを示す結果で、対策が課題となる。
     国内で鳥ウイルスの人への感染は、京都府の農場で二○○四年二月にH5N1型が発生した際、男性従業員(当時)で初めて確認された。今回、感染が確定すれば、それ以来。
     厚労省や茨城県などは、養鶏場の関係者や鶏の処分作業に当たった自治体職員らを対象に、ウイルス感染がないか調査を実施。鶏との接触状況や症状の聞き取り、のどなどの粘液を採取して行うウイルス検査のほか、感染研では血液で感染の有無を調べる抗体検査などを進めている。

    ○県、400人検査
     鳥インフルエンザの鶏への感染が昨年六月以降、四十養鶏場で相次いで発覚した茨城県では、新たな感染が確認される度に、県が養鶏場に職員を派遣し、従業員など約四百人を対象に体内にウイルスや抗体がないか検査を行ってきた。
     県保健予防課によると、調査対象には、養鶏場経営者や家族、従業員のほか、鶏を食肉処理する施設の従業員や、鶏の処分作業に当たった自治体職員も含まれる。
     問診のほか、のどの粘膜をぬぐって迅速診断キットでウイルスが存在するか調べる。
     しかし、迅速診断キットはウイルス量が比較的多くないと反応が出ない問題点があり「東南アジアでは感染者の50%程度しか引っ掛からなかった例もある」(同課)という。
     このため県は、ウイルスのDNAを増幅させるPCR検査も行っている。さらに約二カ月の間隔をおいて採血し、国立感染症研究所に送付、二度の採血の間に感染によって体内にできる抗体の上昇がないかも調べている。だが、検査期間の途中で養鶏場を辞め、二度目の採血ができない元従業員もいるという。

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    ■資料3 養鶏関係者の高病原性鳥インフルエンザ感染予防のための留意点

    (当時配布された家保通達 養鶏関係者のみ家畜保健衛生所から2006年2月下旬通達文書抜粋)
    1.(前略)発熱等の健康状態の以上が認められた場合には、速やかに医療機関を受診すること。
    2.鶏の異常死の生むの観察に努め、高病原性鳥インフルエンザが疑われるような異常が認められた際は、死亡鶏等への接触を避け、速やかに家保に連絡し、対応を相談すること。
    3.高病原性鳥インフルエンザの感染の生むが確認されるまでの間は、可能な限り鶏舎への立ち入りを控えることとし、どうしても立ち入らねばならない場合には、医療用マスク(N95推奨)、ゴーグル、頑丈なゴム手袋、防護服、長靴を着用するな