畜産農家に民間の支援が続々と 茨城県情報つき
東北と関東の畜産が深刻な飼料不足に陥っています。
原因は関東、甲信越の大きなエリアの飼料を供給していた鹿島飼料基地の地震被害です。基地施設自体はどうにか回復のめどが立ったようですが、かんじんの原料を荷揚げする大型船が入稿できない状況です。
東北各県の津波よりは小規模でしたが、茨城沖に震源地のひとつがあり、震度6の激震だったために地震直後に4メートル半の大津波が茨城の海岸地方を襲いました。
[写真 崩壊した茨城県鹿行郡のビル]
そのために茨城の漁港や港は軒並みに大きな被害を出しています。大洗や那珂湊の港湾施設は大破して、復旧にはそうとうの日数を要するようです。
また、畜産飼料基地や石油コンビナート、鉄鋼コンビナートが集中していた鹿島・神栖地域は、地震直後に火災が発生し、その後の大津波の影響で水路の水深が浅くなりすぎる状態になってしまいました。
[写真 隆起した橋 津波だけではなく液状化現象も起きている]
当分の間、飼料原料を積んだ大型船舶や鉄鋼船、タンカーなどは鹿島港に接岸することが不可能になったわけです。復旧の見通しはまったく立たない状況です。
となると、飼料基地は仮に復旧してもかんじんの原材料がまったく鹿島港から荷揚げできない状況となってしまったわけです。
鹿島飼料基地は在庫原料を使い果たすと機能を停止することになりますので、現在、群馬の赤城工場などに転送しているそうです。
しかし、ここの原料は鹿島港荷揚げのものですから、現在別ルートを探っているようです。
JA系統は、日本海側の秋田からトランスパック(輸送用飼料用大型袋)で山越えして群馬に搬送することを考えているようです。既に搬送が開始されていると聞きました。
千葉や横浜からの飼料搬送もはじまったようです。
またJR貨物を使っての鉄道輸送も始まりました。
飼料用トラックは緊急許可車両として通行優先権をもっていますが、なにぶん関東・東北全体を覆う極度の燃料不足のために、秋田を出発したトラックも片道覚悟の出発をしているとも聞きます。
一方、みやざき甲斐さんの情報では、鹿児島県志布志飼料基地からも、飼料船とバルク車(飼料を農場に届ける特殊トラック)がセットで被災地に向かっていますが、東北各県は道路インフラの損傷が激しく、農場までの経路確保に難儀しているようです。
関西方面からの陸路は、大型貨物トラックの燃料中継点である名古屋で燃料制限がかかってしまい停滞を余儀なくされています。
しかし、九州や関西のトラック運転手さんたちは片道覚悟で行けるところまで行くという心意気で被災地に向かっています。ほんとうにありがたいことです。手を合わせたくなります。
関東以西の各地の飼料基地は、現在フル回転で飼料品目を絞って生産をしています。民間の立ち上がりの素早さと、その温かい同胞愛に感謝の言葉もありません。ありがとうございます。このご恩は一生忘れません。
しかし、東北各県は八戸飼料基地が大破しており、北海道から緊急許可車両で飼料配送をしていますが、未だ被害状況そのものがあまりに巨大なために掴めない状況です。
原発避難地域や、被災がひどかった地域の畜産農家は、豚の種豚のみを疎開させて肥育は諦め始めたという痛ましい情報も届いています。
それに追い打ちをかけるように、福島原発周辺の農産物に対して心ない放射能風評が立っています。
お願いです。東北の人々の傷に塩をなすりこむようなまねはしないで下さい。厚労省は時と状況をわきまえて、放射能の食品被害基準を発表すべきです。厚労省はパニックをおこしたいのですか!
■写真 青空とすすき。とうぶん被災写真以外を扉絵とします。それでなくともくたびれきっているのに、ギスギスしますからね。
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■平成23年東北地方太平洋沖地震情報(毎日更新しております)
茨城県庁HPhttp://www.pref.ibaraki.jp/
●ライフライン情報http://www.pref.ibaraki.jp/20110311eq/pdf/0109.pdf
●停電情報http://teideninfo.tepco.co.jp/html/08000000000.html
●水道情報http://www.pref.ibaraki.jp/20110311eq/pdf/suidou.pdf
●道路規制状況http://www.pref.ibaraki.jp/20110311eq/index7.html
●鉄道状況http://www.pref.ibaraki.jp/20110311eq/pdf/0096.pdf
●バス状況http://www.pref.ibaraki.jp/20110311eq/pdf/0107.pdf
http://www.pref.ibaraki.jp/20110311eq/pdf/0064.pdf
●スーパ店舗情報 カスミ、イオンは平常に復帰しました。
●ガソリンは極めて厳しい状況です。
●茨城義援金http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/soumu/zeimu/kifukin/indexsaigai.htm
茨城県の放射線量の状況 3月19日 7時00分現在(健康に影響はありません)
2011年03月19日 07時40分の状況 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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○福島第一原子力発電所
【放水関係】
・東京消防庁ハイパーレスキュー隊、放水作業準備のため正門に集結し、入構を開始。(18日 23:30現在)
【電源復旧】
・各号機への外部電源について検討開始。(18日 23:00現在)
[1,2号機]
3/19までに外部電源を確保すべく配電盤、ケーブル布設・接続工事を予定。
[2号機]
外部送電線から予備電源変電設備までの受電を完了し、そこから負荷側へのケーブル敷設を実施中。(18日 22:00現在)
[3,4,5,6号機]
3/20までに外部電源を確保すべく配電盤、ケーブル布設・接続工事
原子力安全・保安院等の対応
3月18日
(15:55)原子炉等規制法第62条の3に基づき、東京電力(株)福島第一原子力発電所第1・2・3・4号機における事故故障等(原子炉建屋内の放射性物質の非管理区域への漏えい)の報告を受理
(16:48)原子炉等規制法第62条の3に基づき、日本原子力発電(株)東海第二発電所における事故故障等(非常用ディーゼル発電機2C海水
■福島原発に関する日本政府への申し入れ(毎日更新しております)
2011年3月18日
原子力資料情報室
福島原発では、極めて深刻な事態が続いています。現状では、放射能が大規模に放出されるような事態には至っていませんが、今後、そのような最悪の事態が生ずる可能性があります。その具体的な事象は、原子炉水位のさらなる低下による核燃料の溶融(メルトダウン)、大規模な爆発、使用済み燃料プールからの放射能大量放出などが考えられます。
事故以来、私たちには「何キロまで離れれば安全か」という問い合わせが殺到しております。政府が設定している現在の避難範囲では、不十分なことは明らかです。
私たちは、このような状況をふまえて、次の5点を申し入れます。
1、国内外の総力を結集して、事態の悪化を最小限に抑えるために、最大限の努力をしてください。
2、各原発の圧力容器や格納容器、燃料プールなどにおけるパラメータ(温度・圧力・水位など)をリアルタイムですべて公開してください。機器破損などにより測定できないパラメータがあればそのことも明らかにしてください。
3、発電所内の放射線レベルの情報が決定的に重要です。常設モニタを複数設置し、そのデータをオンラインで情報公開してください。また、発電所内の状況をリアルに把握するために、監視ビデオを複数設置し、常時情報公開してください。
4、福島県内外各地の放射線モニタリングポストのデータを集約し、放射能の強さと拡がりを把握し、さらにその予測シミュレーションを行い、結果を速やかに公開してください。
5、防災指針における予測線量の求め方など、現在行っている避難範囲設定の根拠を明らかにしてください。今後どのような予測や考え方にもとづいて避難範囲を設定するのか、明らかにしてください。
認定特定非営利活動法人 原子力資料情報室
〒162-0065 東京都新宿区住吉町8-5曙橋コーポ2階B
TEL.03-3357-3800 FAX.03-3357-3801
地震情報
2011年3月19日 10時1分現在
最新の情報を見るために、常に再読込(更新)を行ってください。 |
情報発表時刻 | 2011年3月19日 10時1分 |
発生時刻 | 2011年3月19日 9時57分ごろ |
震源地 | 茨城県沖 |
緯度 | 北緯36.8度 |
経度 | 東経141.2度 |
深さ | 40km |
規模 | マグニチュード 4.4 |
震度3 |
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震度2 |
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震度1 |
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コメント
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飼料供給体制はよく存じ上げませんが、
石油精製などの重要インフラが効率性優先で、太平洋側に集約してしまってるのが完全に裏目に出てしまってると感じています(新潟製油所の廃止など)。
業界では西日本から総力を上げて輸送するとのことですが、上手く行くことを切実に願ってます。
昨夜ちょっと街に出てみましたが、朝にはガソリンが入荷するとの情報があったスタンドには数百メートルに渡って車列が凍りついてました。。
また、あちらこちらにガス欠で路上放置されたクルマもあります。
燃料でこれじゃ、飼料など相当に供給体勢が難しいことになっていることだろうと…。
いわき市や南相馬市などの避難エリア外でも物が入って来ないなど、数日前からテレビで訴えられてたのに、孤立した病院の避難作戦を国が指示したのはようやく昨日のことでした。とにかく遅すぎます。
もう9日目ですが、先ほど気仙沼で男性救助というニュース。
見ず知らずの方でもよくぞ生きていてくれた!と素直に喜びの感情が沸き上がってきます。
原発関連は確かに深刻ですが、ただ怖がってないで最新の情報で判断してください。リアルタイムで計測値を出してます。後は風向き次第です。今日は幸い強い西風。
地震直後から悪質なチェーンメールや、掲示板の書き込みが目立ちます。
ローリーの運転手さんが怖がって市町村境までしか来ないとかいうケースも多発しているそうです。
報道の扱いは小さいですが、一昨日の松島基地~仙台空港での海兵隊無双。呆れるほどに頼もしいことでした。「売名だ」「普天間いらない証拠」などと、とにかくくさす琉球日報には…┐('~`;)┌
今日も山形空港は賑やかです。救援物資は近くの天童市の県総合体育館(NDスタジアムそば)と広大な駐車場に集積され、陸自第六師団が必要に応じて太平洋側へ陸路送り込んでます。
特に三陸方面に広く散らばる避難所に、きめ細かく1日も早く必要な物が行き渡ればいいのですが…。
天童から三陸沿岸までは半日かかると思います。
現地ては今日が勝負でしょう。
投稿: 山形 | 2011年3月19日 (土) 11時08分
青空です。
民間の供給や支援が本格化しているようでなによりです。
畜産農家の方々の供給なかりせば、近隣半径300キロの食の供給が減退し、結果被災地への支援もなくなっていくと予想します。
まずは食品生産業者の安定供給と屠殺、加工、供給ラインの飼料、資材、電力と水と燃料の供給を再構築できないものでしょうか。
国の政策、対策を見ていると将に絵にかいたような後手後手です。まるでテレビのニュースしか見ていないかのような対応。ニュースで目立つ所しか手をつけず
にいるかのような錯覚に陥ります。
今回最大に問題なのはこれだけの広範囲に津波被害以外の市民が400万近くいることです。しかも食糧、水、ガソリンとも全く供給ラインの戦略が見えない。
供給、物流の復活が50%までできれば、被災地の経済は回り、自己完結で支援、再興が図れるはず。
現状では飢える人が増加し結果、支援物資の必要性は雪だるま式に拡大し破綻する結果になります。
直接被害者ではなく、目立つ被災がない生産サイドにこそ救援資源を集中投入することのほうが結果として被害を限定化できるのではないかと感じています。
投稿: 青空 | 2011年3月19日 (土) 13時26分
徐々に原発に電力供給や発電機の回復などがはかられてきています。
もう少しのところまで来たのかな?と感じています。
油断や予断はできませんが、現場で必死に対応している従業員のご苦労に対し、頭が下がります。
首相のイライラが八つ当たりを起こしているようですが、あなたの気持はどうでもよくて、原発を一刻も早く落ち着かせる事、救援物資をより早く必要としている人たちに届ける事、そして支援部隊や避難者が移動自由となるように燃料を配布する事、を優先すべき事です。
イライラするのは我々一般市民のレベルです。
一国を預かる首相がそんなレベルでは助かる人も助かりません。
国民全員が同じ方向を向いて頑張りましょうよ!
私が関係している昨日の会議で、義援金募集実施を決定しました。(事務局は被害が確定していないのに早いのではないか・・・とゴネテいましたが、募集と被害状況の把握を同時進行すればよい・・・とムリヤリ通しました。少しでも早く、僅かな金額でも届けたいと思っています)少し遅いかもしれませんが、全国組織なもので合意形成に時間がかかりました。
まだまだ支援の手も始まったばかりですし、復興も長期間かかると思いますが、少しずつ歩み始めていると感じています。
頑張れ東北!!頑張れ北関東!
今、羽田空港ですが、明りが半分ぐらいで若干暗いくらい以外は、平常に動いているようです。
3連休でもあり結構混雑しています。
さぁー帰って、明日から支援策と共に牛乳対策考えなくては・・・・
投稿: 北海道 | 2011年3月19日 (土) 13時42分