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2011年4月 9日 (土)

政治はどこに行っているのですか?政府はなにをしているのですか?   付録 気象庁の隠匿されつづけてきた放射性物質拡散予測図

021

あの3月11日からそろそろ1カ月が立とうとしています。正直、嘘のようです。・・・そんなにたったのかというのが実感です。

普通の地震ならば、1カ月もたてば復興の槌音が高く響いているはずです。しかし、それは弱々しく、放射性物質を含んだ暗雲は私たちの頭上から過ぎ去る様子も見えません。

目の前にはなんの光明もなく、雲から差し込む陽の光すら見えません。

被災者は弱い者から避難所で死んでいき、政府の指示にしたがって屋内避難した人には食料すら満足に届いていません。

巨大地震、巨大津波、原発事故、ライフラインの壊滅、そして放射性物質による山野と海の汚染。未だ見つからない1万余の死者。

日本には政府と呼べるものがあるのですか?たしかに自衛隊や消防、警察、ボランティア、そして米軍までもが献身的に被災地を救援しています。

だが、政府はどこでなにをしているのですか?

首相は引きこもり、聞こえてくるのは怒鳴り声だけ。たまに出てくれば政局大事のパーフォーマンスだけ。補佐役の官房長官はまるで東電の有能な原子力広報官に成り下がりました。

巨額な国民から寄せられた義援金は未だ被災者の手には届かず、着の身着のままで避難所にいる人たちは身体ひとつで逃げて来た人も多いというのに。この被災者に義援金が手渡されるのは来年という噂もあります。

孤立した集落や島々は忘れ去られ、乏しい食料と燃料をわけあっていると聞きます。大震災の後に死んでいった人々は人災なのではありませんか

そして私たち福島と茨城の農業者は・・・書くのもつらい。よく自殺者が2名で済んでいるものです。

福島県の放射性物質測定値が7日に出て、ようやく7市町村を除いて作付けが許容になりました。茨城県はまだ出ていません。

この許容も、あくまでも許容であって、「やれとも、やるなとも言えない」、農家の自主的判断に任せるということのようです。地方行政としてはそこまでしか言えないでしょう。

ただ、行政としては、地表をできるだけ耕さないでほしいとのことです。できたら畑一面にシートを張って、そこに穴でもあけて種まきしてほしいのでしょう。

農業はバクチとなりました。収穫までの間に放射性物質が住んでいる市のどこかで出ればその瞬間に出荷停止。平成の大合併をしていますからストライクゾーンがやたら広いのです(苦笑)。まぁ、いままでの県単位よりややましですが。

放射性ヨウ素なら半減期が8日ですから敗者復活のめはあるのですが、セシウムが出たら死刑宣告です。なんせ30年ですから。

しかもその作物の片づけは、しっかりと雨ガッパを着て、テープで裾を密封し、マスク、ゴム手袋を着けて、ビニール袋に集めていかねばならないようです。

作物を取り去った後の土壌は、土を入れ換えねばなりません。いままで長年堆肥を入れ、すきこみ、土壌微生物を大量に育んできた肥沃な土は汚物のように捨てられます。

いや捨てようもない。放射性物質を含んだ土などどこが引き受けてくれるのでしょうか。

考えないことにしよう、というのか私の村の気分です。考えても仕方がない、自治体に問い合わせても「答えようがない」とのこと。市は県に、県は政府に問い合わせますが、「現在はなにも申し上げられない」とのことです。

政治はどこに行っているのですか?政府はなにをしているのですか?

私たち農民は何も考えない。ただひたすら目の前の問題を取り除いていく。ふらつきながら一つずつ乗り越えて行くのです、今日も。

      ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

●今まで、観測していたにもかかわらず隠匿されてきた気象庁の放射性物質拡散予測が公開され始めました!

■日本気象庁による放射性物質拡散予測
http://atmc.jp/jma/

2011年4月6日16時30分
http://www.jma.go.jp/jma/kokusai/EER/eer24.pdf

110406

●茨城県放射線テレメータ・インターネット表示局
http://www.houshasen-pref-ibaraki.jp/present/result01.html

*単位はナノグレイ/時です。マイクロシーベルトにするには1000分の1にしてください。
たとえば東海村石神254とあれば、0.254マイクロシーベルトとなります。

*「カーム」とあるのは、風向きが静穏のことです。

がんばろう、東北!

 忘れないでね、茨城

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コメント

濱田さん、さぞお疲れのことでしょう。

一昨日夜の「余震」は山形では震度4との発表ですが、3・11よりも縦揺れが激しくて我が家の外壁にもヒビが入りました。
物流がかなり戻って来てちょっと落ち着いた気持ちになった所だったので、またガツンと殴られたような感じです。

政府の顔、原子力行政責任者は誰なの?
平時ならともかく、この状態で菅さんと民主党にはもはや期待していないし。
鹿野農水大臣も存在力まるで無し。

その前の自民党時代に推進したことですが、無理に効率化しようとして市町村合併を進めたことが裏目に出てしまっている人災だと思います。

牡鹿町・雄勝町を吸収した石巻市。
志津川と歌津を合併した南三陸町。
唐桑町を吸収した気仙沼市。
三陸町を吸収した陸前高田市。
等々…

三陸方面の例ばかり上げましたが、いかにも広がりすぎてから間もなくて、ただでも壊滅状態に陥った地域行政が連携も取れずに麻痺したのだと思います。
あれほど地震・津波に対する防災意識の高かったリアス地形の住民の人々が、あんなにやられてしまった現実。ショックです。

がんばろう東北!
がんばろう茨城!

また、太平洋側より遥かに被害は小さいとはいえ、ドコモのHPなどでも山形も「忘れられた被災地」扱いされてる面もあります。
今のところ農業は大丈夫ですが、福島の動向や女川のアップアップぶりを見ると…また大きな余震が来たらどうなるやら。

昨日も午前中には一早く電力復旧したにもかかわらず、残念ながらガソリンのパニック買い行列があちこちで発生しました。

放射性セシウムは、栃木県、千葉県の土壌検査の資料を見るかぎり、137Cs、134Csが1対1の割合のようです。134Csは、半減期が2年くらいらしいので少しマシでしょうか。

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