水稲のセシウム土壌基準値が決まる 政府は情報を隠蔽するな!
政府が水田の土壌のセシウムの基準値を決めました。5000ベクレル/㎏です。これを超えると作付け禁止となります。
気象庁も隠匿し続けていた各地の放射線モニタリングデータを出し始めました。
原発の爆発事故で、気象庁は放射性物質の拡散予測を連日行っていたにもかかわらず公開していませんでしたが、国会で野党の追求に会い、今頃になって拡散予測を初めてHP上で公開し始めました。(下図・クリックするとアニメーションを開始します)
http://atmc.jp/jma/
全国: | 全国の放射能 | 全国の水道の放射能 | 全国の雨の放射能 |
水道情報: | 東京 | 埼玉 | 神奈川 | 千葉 | 茨城 |
福島原子炉: | 燃料棒露出度 | 水位 | 温度 | 放射線量 | 収納容器圧力 | 原子炉圧力 | 原子炉復旧状況図 |
福島海水: | 海水(表層) | 海水(下層) | 海上の空間 | 放射線量 |
福島: | 福島20km-30km圏 | 福島原発の放射濃度 | 福島原発の溜まり水 | 福島原発プルトニウム |
拡散予測: | 日本気象庁 | ドイツ気象局 | オーストリア気象局 | イギリス気象局 | ノルウェー気象局 | 台湾気象局 |
その他: |
今までこんな大事なことを知らせず、風評被害を放置してきた政府の責任は非常に重いと思います。大きな怒りを感じます。このような時にデータを秘匿することなど到底ゆるせることではありません。
これは気象庁独自調査ではかならずしもなくSPEED1(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)とリンクしたものです。
ちなみにこのSPEED1は、スパコンを使ってわずか20分後に福島第1原発からの放射性物質の拡散をシミュレーションする能力を持ちながら、これもまた隠匿されていました。
わが国はいつからこんな情報隠匿体質の国になったのですか!今もっとも国民が欲している情報を隠匿することは、国家の国民への背信行為です。
ところで、この気象庁の拡散予測は、このようなことを調べています。放射性物質の
〈1〉地上への降下量
〈2〉大気中の濃度分布
〈3〉大気の流れに沿ってどう流されたかを示す流跡線だそうです。
福島第1原発からの放射性物質放出量などが不明なことから、同原発から1ベクレルの放射性ヨウ素131が放出されたと仮定して計算したとのことですが、とうぜんこの「仮定」の数値が正しいのかは知るよしもありません。
仮定が間違っていたり、あえて誤ったデータを入力してあったりすれば、結論はまったくちがったことになります。気象庁もこのようなことを言われたくなければ、さっさとデータを公開したらよかったのです。
仮定が正しいとして、気象庁の地上への降下量についてのシミュレ-ションによれば、4日午後3時から72時間で放出される計1ベクレルのヨウ素131は、風に乗ってこのような飛行パターンをしました。
まず、南西方向に拡散し、その結果、7日午前9時までに地上に降下した積算量は、東北南部から関東までは1平方メートル当たり10兆分の1ベクレル程度に薄まっていました。
沖縄本島付近~朝鮮半島南端では同1000兆分の1ベクレル、台湾ではさらに100分の1小さい値の同10京分の1ベクレルとなっているとのことです。
さて、政府・東電の、自称「低レベル汚染水」(実際は違うと思いますが)を無警告で海に流すという信じがたい愚行の結果、魚介類に汚染が進んでおり、漁業にも深刻な影響を与えています。
既に、福島県や茨城県の野菜や原乳などに放射性物質が検出されて、これまで基準値がなかった魚介類にも慌てて同様の暫定基準にすることを決りました。
毎度のこととはいえ、政府の泥縄ぶりに愕然とします。原発事故対応も泥縄と思いつき、放射性物質の飛散も情報を隠匿したあげくは、露顕して地元自治体から猛烈な抗議を受けると周章狼狽して泥縄的に基準値を作る・・・まったく政府の体をなしていません。
間違いなく慌てふためいて作ったものでしょうから、植物と動物を同じ基準値にしています(失笑)。
今回の水稲の土壌基準もおおかたそんなものです。とまれ基準値が決まったことで、さっそく福島や茨城では稲の作付けが始まるでしょう。
しかし同じ茨城県内の漁協のように、放射能検査を行い、新たに設けられ政府基準値をクリアしていると安全宣言を出したとたん、強烈な風評被害で銚子漁港から水揚げすら拒否されるというようなことにならねばいいのですが。
風評被害は仲買や消費者のせいではありません。全ての責任は放射能を土壌や海に流出させた政府と東電にあります。
政府はこれを風評被害一般として片づけ、市場や仲買人たちを「指導」するそうです。もうその鉄面皮ぶりに唖然とします。そもそも誰のせいでそうなったのでしょうか。「指導」を受けねばならないのは政府と東電です。
東電と一体となって国民を保護せず、放射性物質を土壌や海に流出させ、その情報すら隠匿し続けた政府のせいではないですか。
福島県と茨城県の水稲の作付けは大幅に減ると思われます。その分は減反分として見るとのありがたい農水省の仰せです。こんな千年に一度の非常時にも減反を忘れない農水省の根性に脱帽しました。
「国民の生活が第1」という政権党の選挙ポスターが、昨日の春一番でちぎれて空を舞っていました。
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■農水省 稲の作付に関する考え方
平成23年4月8日
原子力災害対策本部
1 作付制限
(1) 福島第1原子力発電所の事故に伴う避難地域及び屋内退避地域に加え、水田土壌の放射性セシウム濃度の調査結果及び水田土壌中の放射性セシウムの米への移行の指標(別添)からみて、生産した米(玄米)が食品衛生法上の暫定規制値を超える可能性の高い地域については、米の作付制限を行うこととする。
(2) その具体的な地域については、今後、水田土壌の調査結果を踏まえて、国と関係自治体が協議して決定し、その段階で、原子力災害対策本部長から関係地方自治体に対し、稲の作付制限を行うよう指示する。
(3) なお、稲の作付制限を行う場合は、適切な補償が行われるよう万全を期すこととする。
2 その他
(1) 1以外の地域については、稲の作付を行って差し支えないが、放射性物質の放出が続いていること等から、収穫時に米(玄米)の分析を行い、食品衛生法上の暫定規制値を超える場合は、原子力災害対策本部長から関係地方自治体に対し、出荷制限を行うよう指示することとする。
(2) なお、出荷制限を行う場合は、適切な補償が行われるよう万全を期すこととする。
(別添)水田土壌中の放射性セシウムの米への移行の指標
1 使用データの選択
長期間にわたる国内の実態をよく反映しているデータとして、独立行政法人農業環境技術研究所が、1959年から2001年まで、全国17ヶ所の水田の土壌及び収穫された米の放射性セシウムを分析した結果(計564データポイント)を用いた。
2 データの解析
(1) 土壌の種類によって放射性セシウムの米への移行に差がないことを確認
(2) 玄米を日常的に摂食する者のことを考え、玄米中の放射性セシウムを土壌中のものと比較。各データポイントにおける玄米中及び土壌中の放射性セシウム量の比(移行係数)を算出。
(3) 算出した移行係数の分布をモデル化
(4) 消費者に安全な米を供給する観点から、同モデルを用いて、水田の土壌から玄米への放射性セシウムの移行の指標案を決定
(5) 指標案について、外部の専門家の意見を聴取
独立行政法人放射線医学総合研究所特別上席研究員 内田滋夫氏
学習院大学理学部化学科教授 村松康行氏
財団法人環境科学技術研究所 環境動態研究部長 久松俊一氏
独立行政法人農業環境技術研究所 理事長宮下清貴氏(他2名)
(6) (5)に示した外部の専門家が指標案に同意
3 水田の土壌から玄米への放射性セシウムの移行の指標
0.1
(指標を前提として、玄米中の放射性セシウム濃度が食品衛生法上の暫定規制値(500 Bq/kg)以下となる土壌中放射性セシウム濃度の上限値
5000 Bq/kg)
■農水省セシウム基準値
(別添) 水田土壌中の放射性セシウムの米への移行の指標 |
1.使用データの選択
長時間にわたる国内の実態をよく反映しているデータとして、独立行政法人農業環境技術研究所が、1959年から2001年まで、全国17ヶ所の水田の土壌及び収穫された米の放射性セシウムを分析した結果(計564データポイント)を用いた。
2.データの解析
(1) 土壌の種類によって放射性セシウムの米への移行に差がないことを確認
(2) 玄米を日常的に摂食する者のことを考え、玄米中の放射性セシウムを土壌中のものと比較。各データポイントにおける玄米中及び土壌中の放射性セシウム量の比(移行係数)を算出。
(3) 算出した移行係数の分布をモデル化
(4) 消費者に安全な米を供給する観点から、同モデルを用いて、水田の土壌から玄米への放射性セシウムの移行の指標案を決定
(5) 指標案について、外部の専門家の意見を聴取
独立行政法人放射線医学総合研究所 特別上席研究員 内田滋夫氏
学習院大学理学部化学科教授 村松康行氏
財団法人環境科学技術研究所 環境動態研究部長 久松俊一氏
独立行政法人農業環境技術研究所 理事長宮下清貴氏(他2名)
(6) (5)に示した外部の専門家が指標案に同意
3.水田の土壌から玄米への放射性セシウムの移行の指標
0.1
(指標を前提として、玄米中の放射性セシウム濃度が食品衛生法上の暫定規制値(500Bq/kg)以下となる土壌中放射性セシウム濃度の上限値:5,000Bq/kg)
■4月中旬に水田の土壌調査結果示す 作物への「移行係数」も提示 農水省
東京電力の福島第一原発事故によって大気中に放出されている放射性物資の農地への影響について、農水省は関係する県に協力するかたちで水田を最優先に土壌調査を行い、田植え前の4月中旬にも検査結果などを示す方針を3月30日に明らかにした。
◆県域全体を評価
調査するのは土壌中に累積した放射性セシウム。放射性ヨウ素は半減期が8日間と短く、米(穀類)、卵、肉などには蓄積の程度が少ないとして、厚労省が示した食品中の放射性物質に関する暫定基準値の対象とされていないことからも、対象としないことにした。
調査対象とするほ場の考え方は、福島第一原発からの距離。屋内退避が求められている半径30km圏の外側を対象にする。また、これまでの大気中放射性物質のモニタリング検査の結果で、一定の蓄積量を超えた場所も基準とする。
農地の汚染防止に関しては「農用地汚染防止法」があるが、同法では放射性物資を対象としていない。そのためこの調査の実施にあたっては法的な根拠がないため、県の調査に協力するかたちで行うことにした。
調査では水田表面から15?の土壌を採取、今回は150検体を予定しており2つの専門機関で分析する。
分析結果については、個々の地点のデータは公表せず、県全体の評価が得られるかたちで農水省から県に提示する予定。結果の公表については基本的に県、さらには政府全体の判断となるという。
◆作付の可否を判断
土壌分析の一方で農水省は土壌中の放射性セシウムがどの程度、玄米や精米といった農産物の可食部分に移行するのか、移行係数の検討も進める。内外の先行研究を精査していくという。ただし、これまでの研究では、同じ作物でも土壌の性質によって移行係数にかなりばらつきがあるといい、慎重に検討を進める。
農水省は当該県に対して土壌分析結果とともに、この移行係数も示す予定だ。土壌中からある値で放射性セシウムが検出された場合、その数値に移行係数をかけた値が農産物に移行する可能性のある数値となる。現行の食品中の放射線物質暫定基準値では、米(穀類)・野菜(根菜とイモ類は除く)などは、1kgあたり500ベクレル(Bq)とされている。
土壌検査の結果、この数値を超えるような状態が明らかになれば、作付の可否についての政策判断も問われることになる。農水省によれば、かりにそうした事態になった場合には省外の有識者も含めて判断することになるという。
◆すべては原発事故
今回の調査は田植え前に一定の結果を出したいとの意向から実施されるものだが、原発事故の今後によっては再検査の必要性も出てきかねない。さらに土壌検査の結果、例年どおりの米づくりができたとしても、農水省によると、今度は収穫後の米に対する検査も必要になる可能性もあるという。
また、米の移行係数を示した後には、野菜や果樹など他の作物の移行係数も先行研究などをもとに示していく予定だ。
いずれも不透明な点が多いが、それも「すべては原発事故」(農水省)が原因。生産現場の混乱と不安は計り知れない。
(JA COM 2011.03.31)
■福島県の一部、作付け延期解除 県が独自に土壌検査
(朝日新聞 2011年4月7日1)
福島第一原発の事故を受け、福島県は6日、県内の水田や畑、果樹園といった農地の土壌を独自に調べた結果を発表した。水道水から高濃度の放射性物質が検出された飯舘村をはじめ、県北部の7市町村の一部で高い値が出た。県は県内の全農家に作付けなどの延期を要請していたが、これらの地域を除き、作付け延期の要請を同日解除した。
県によると、3月31日から2日間かけ、県内全域で約10キロ間隔で選んだ計70カ所の農地の土壌を調査。九州地方の検査機関に送り、分析していた。
その結果、飯舘村に加え伊達市月舘町、川俣町、二本松市、本宮市、大玉村、郡山市日和田町でも高濃度の放射性セシウムが検出されたが、その他の地域の数値は低かったという。
土に含まれる放射性物質の基準値はなく、農林水産省が今月中旬をめどに「算定作業」を進めている。だが県は3月25日に県内全域の農家に作付けなど農作業の延期を要請しており、素早い情報提供が必要と判断。農水省が基準値を決める前に、農地への影響評価に着手していた。
県によると、専門家の意見に基づき、高い数値が出た7市町村の地域については近く再調査をする。また、原発から半径20~30キロ圏内で屋内退避指示が出ている浪江町、広野町、葛尾村、川内村についても順次、調査をするという。
(日本農業新聞4月10日)
■ 気象庁 各地の放射線モニタリングデータhttp://www.kantei.go.jp/saigai/monitoring/index.html
●茨城県放射線テレメータ・インターネット表示局
http://www.houshasen-pref-ibaraki.jp/present/result01.html
*単位はナノグレイ/時です。マイクロシーベルトにするには1000分の1にしてください。
たとえば東海村石神254とあれば、0.254マイクロシーベルトとなります。
*「カーム」とあるのは、風向きが静穏のことです。
がんばろう東北!
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コメント
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なんというか、一昨日のエントリの気象庁のスピーディーデータはかなり精度が高いのに、いつまでも公表されなかった。
海外サイトで知る始末。
パニックを恐れるのはわかりますが、自民党政権時代よりも遥かに杜撰で隠蔽体質のそしりは免れないでしょう。
NHK情報で福島県の農家グループののネット直販サイトが人気とかやってました。安心・安全アピールと、鮮度の良い野菜を宅配で届ける体制が必須ですが、
濱田さんたちのグループにも参考になるのでは、と。
しっかし相変わらすコツコツと余震が来てて辛いですね…。
投稿: 山形 | 2011年4月10日 (日) 08時31分
青空です。
濱田様、先日の余震は大丈夫でしたか?
こちらはライフラインと物流ルートがやや後退しましたが、停電の復旧は2日でした。恐るべき日本の復旧能力と従業者の覚悟です。昨日職場のそばで土木系統と思われる若衆の一団が、水道管の工事中だったようで「崩落するかと思ったよ」と笑っていましたが、彼らはその覚悟と恐怖に打ち勝ちながらライフラインの復旧を図っていると思うと目頭が熱くなりました。
一昨日名取市・岩沼市に救援物資(カセットボンベと水のいらないシャンプーなどですが)を持って4か所回りました。驚愕する状況です。見れば足が震え、正常な精神を保つことが困難になります。
見渡す限りの穀倉地帯が全滅しています。
宮城県の穀倉(稲作)地帯は主に沿岸、内陸5キロ~10キロで福島県から200キロ続く美しく整備され存在していました。
海水は引いたものの、内地5キロの地帯は津波に洗われてしまいました。恐らく1~2年の作付は無理でしょう。農具も水路のポンプも大打撃を受けています。家も流された農家に、復旧をする気力と体力資力は残っているのでしょうか。
そのうえで減反とは、政府はやはりなにも考えていないのではないでしょうか。
放射能の問題もあり多くの農家は生産活動が停止しています。いつぞやの記事にもあった通り、野菜も米も卵も牛乳も国産で賄っていたわけですから、この生産能力の急減退で国民への供給力を確保できるとは思い難い。農水省の2万人以上いるという調査員はどこに消えたのでしょう。しっかりした調査をしているとは思えない。
本来、西日本を含めて最大限の生産拡大を行って頂き供給消滅分を穴埋めする必要があるはずですが、そういった動きも見れません。恐れているのは7カ月後に「国産食料が足らなくなったので海外から緊急輸入します。」という方針が躍り出ることでしょうか。減反をやりながら米を輸入する。そのような方針がでたら許しません。
また夏野菜も特に首都圏で枯渇し、農薬基準をクリアしない国から一挙に輸入するのではと危惧します。
放射能で汚染されたと国の場当たり的な基準地で当面生産活動ができな農家への具体的な補償内容も期間も、補償するためのエビデンスなども提示されておらず、混乱に拍車を掛けていると感じます。
まったく全てが場当たり的で、情報も隠匿、自ら放射能のように風評被害の南とである「不信感」を撒き散らしている現在の政府広報と方針は危機感をあおります。パニックを恐れているとしたらとんだ失当です。
政府の行為そのものが、消費者を過度な自己防衛に進めさせパニックにさせているのだと感じています。
原発の被害は、津波による被災地の直接被害を上回る経済被害を発生させつつあります。
その半分近くは政府による無策(地震発生後)と場当たり的な対応によるものだと感じています。
投稿: 青空 | 2011年4月10日 (日) 12時45分
東電が嫌いな福島県知事、最初の頃の測定地点は 全て東電関係の事務所の駐車場、しかも原発からの往復計測、場所によっては物凄く高い、
なので 福島県内では 県独自の測定が今や75ヶ所、福島市内では 0.49~1.79、これでは不安と 7日までに県内約1600箇所を検査、でも これでもまだ不安なので 12日から住宅地や商店街などの屋外で 今度は県内約2700ヶ所で測定する事になりました、
情報が多いのは大変ありがたいが、原発をなんとかしないうちは、降り積もるだけで 夏や秋の方がどうなるか?が 心配です、大丈夫だろうか。
がんばれ茨城!、
ふくしまも負けないよー
投稿: 福島市より | 2011年4月10日 (日) 23時31分
青空様、こんにちは。そちらの被害はいかがだったでしょうか。
当地も震度5でした。
こんな逸話を思い出しました。
ヒットラーが暗殺計画にかかわった反乱将官にを逮捕し拷問した後に、頑強に自白を拒む者にこうしたそうです。
拷問を中止し、温かい風呂に入らせ、まともな食事をあたえます。そして柔らかいベッドで寝かせる。
そしてその夜にSDが再び眠っている将官を引きずり出して、素っ裸にして拷問を再開するのだそうです。
これで大部分の将官は自白し、ピアノ線で吊るされました。
今の私たち被災地の状況はこの反乱将官のようです。
ようやくなんとか人がましい生活を再開できたのかな、というところで再三激震に襲われています。
当地茨城は大震災以降、震度5が2回もありました。もうこりゃ「余震」じゃないね。
これは効きますね。なんというのかボディブローのように被災地を消耗させます。
さすがのオニ女房も前回の時には「かんべんしちくれぇぇぇ。あたしたちのなにが憎いだよぉ」と言っていました(笑)。
このブログで取り上げておられる大震災の被災者からのハード、ソフト両面の提言は後世にのこしておくものです。
いや、違った。今すぐ読め。「がんばって下さい」としか言えないふぬけ首相。
福島さん。ほんとうに遅いのですよ。事故が起きてからモニタリングポスト増やしても。しかし、ないよりましです。
今の福島、そしてかつての茨城は原発で電気を東京に送っていました。その巨大なリスクをなんにも知らないのが東京です。
今さら県民対立(笑)をする気はありませんが、それをしっかりと説明していない政府、マスコミには腹が立ちます。
お互い、農繁期です。がんばりましょう。こうなったらオレも作付けすっかな・・・まだ迷ってるんだが。
投稿: 管理人 | 2011年4月11日 (月) 13時41分