俺たち百姓は神社の桜の老木のように動けないんです だから苦しい時こそ笑うんです
昨夜ものすごい地震が来ましたね。当地は震度6弱。余震なんて可愛いものではなくリッパな地震です。
ああ、こわーというのが実感です。さすが部屋の額や花瓶、ガラス類などヤバそうなものはみんなしまってありますし、すべての家具やテレビも針金がグルグル巻きにしてありますので、11日の時のようにガラガラガッチャーン!ドッピンシャン!はありませんでした。
村のコンビニも、まぁ馴れたもので(←馴れたくはないね)、瓶類は未だ床の上にボックスに入れて置いてあります。11日の日はどの店でも砕け散ったガラスが散乱してそれはすさまじかったですから。
さて、3月11日には実は3つの地震が立て続けに起きていました。まず第1波は東日本大震災の象徴的時間となった2時46分の宮城沖で起きたM9.0巨大地震です。
次いで29分後の3時15分に茨城沖でM7.7の第2波が起き、そしてわずか10分後の3時25分にM7.5の第3波が福島沖で発生しました。
M7超クラスの大地震が立て続けに39分の内に起きたわけです。阪神・淡路大震災がM7.3ですから阪神・淡路大震災クラスが立て続けに3回ほぼ同時に北関東、東北を襲ったことになります。
このような巨大地震群が、地殻に与えた影響は大変に大きいようで、東日本大震災によって東西方向に地殻が強く引っ張られているそうで、とうぶん不安定な状況が続くようです。
わが村も2つの小学校が土台から浮き上がって廃校。崩落した鹿行大橋は当分手つかずの状態、大型スーパーは天井が崩落して未だ再開のめどがたたず、JAのガソリンスタンドは地下タンクが浮き上がって閉店に追い込まれそうな模様です。
農業は風評被害でメタメタ、牛乳はようやく出荷制限が解けました。ほんとうにめでたいことです。失われた丸々1カ月間を取り返せるかですが、その間の飼料代などの運転資金の手当てなどで頭痛いことです。
春の作付けが始まりました。もうやるきゃないってとこですかね。この水温む季節に種蒔きと米作りやらなかったら百姓じゃないてなもんですよ。
一斉に村中の畑や田んぼでトラクターがガタゴトと動きは始めました。私なんぞセシウムが降ってたら知らんぞォなどと消極派だったのですが、まぁ赤信号皆んなで渡れば怖くないってところでしょうか。
とりあえず今は放射性物質の空中放出は低下していますから、お願い、もう一回水素爆発なんてやらんでくれよと祈るような気持ちです。今度いったら下手すりゃプルトニウム様の出番ですから、これはシャレにならない。
そういえば原子力保安院は今回の原子力事故をレベル7とするそうです。往生際が悪かったですが、そこまでの大事故にしてしまった不始末の責任はどこかてとってもらいましょう。 こんな状態で毎日グラグラする地盤の上に乗って、放射能が降ってきたらしょうがないじゃんかと明るく居直って暮らしています。だって泣いてもしかたないじゃないですか。笑って暮らすしか方法がないじゃないですか。
百姓は神社の桜の老木のようにこの地から動けないんです。だから苦しい時こそ笑うんだ、です。
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■事故評価 最悪のレベル7へ
(NHKニュース 4月12日)
東京電力の福島第一原子力発電所で相次いで起きている事故について、経済産業省の原子力安全・保安院は、広い範囲で人の健康や環境に影響を及ぼす大量の放射性物質が放出されているとして、国際的な基準に基づく事故の評価を、最悪の「レベル7」に引き上げることを決めました。「レベル7」は、旧ソビエトで起きたチェルノブイリ原発事故と同じ評価になります。原子力安全・保安院は、12日、原子力安全委員会とともに記者会見し、評価の内容を公表することにしています。
原子力施設で起きた事故は、原子力安全・保安院が、国際的な評価基準のINES=国際原子力事象評価尺度に基づいて、その深刻さを、レベル0から7までの8段階で評価することになっています。原子力安全・保安院は、福島第一原発で相次いで起きている事故について、広い範囲で人の健康や環境に影響を及ぼす大量の放射性物質が放出されているとして、INESに基づく評価を、最悪のレベル7に引き上げることを決めました。
原子力安全・保安院は、福島第一原発の1号機から3号機について、先月18日、32年前にアメリカで起きたスリーマイル島原発での事故と同じレベル5になると暫定的に評価していました。レベル7は、25年前の1986年に旧ソビエトで起きたチェルノブイリ原発事故と同じ評価になります。レベルが引き上げられる背景には、福島第一原発でこれまでに放出された放射性物質の量が、レベル7の基準に至ったためとみられますが、放射性のヨウ素131を、数十から数百京(けい)ベクレル放出したというチェルノブイリ原発事故に比べ、福島第一原発の放出量は少ないとされています。原子力安全・保安院は、12日、原子力安全委員会とともに記者会見し、評価の内容を公表することにしています。
●茨城県放射線テレメータ・インターネット表示局 *単位はナノグレイ/時です。マイクロシーベルトにするには1000分の1にしてください。 がんばろう、東北! 忘れないでね、茨城
http://www.houshasen-pref-ibaraki.jp/present/result01.html
たとえば東海村石神254とあれば、0.254マイクロシーベルトとなります。
*「カーム」とあるのは、風向きが静穏のことです。
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コメント
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大きな余震?本震が立て続けに発生し、テレビがピロロン・ピロロンと地震情報を流すたびに、「これはさっきの?」と何が何だか分からない状態でした。
酪農畜産農家の餌代などの「運転資金」ですが、北海道のほとんどのJAは「クミカン制度」を行っていますので、仮に1ヶ月間無収入だったとしても運転資金が心配になる事はありません。
貯金の総合口座みたいなもので、年明けに立てる営農計画によって資金の供給限度額が設定され、その金額まではマイナスしても大丈夫な様になっています。
畑作農家の場合、秋にならないと収入がありません。
春から秋の収穫時期までは、肥料、農薬、燃料などの資材、当然生活費もかかりますから、設定した金額までは供給を受けられるようになっています。最終的に年末に±0となれば良い訳で、もし不足した場合は貯金などを取り崩して、そのクミカン口座を埋める事になります。(マイナスの状態の時は、若干の金利を支払う事にはなります)
原発関連で、避難地域(計画的避難)が拡大された様で、収束というより徐々に影響が拡大しているのが心配です。
濱田様の所は距離があるとは言っても、位置関係からすると、北東の風向きによっては降り注ぐ事も有り得ると思っています。目に見えないのですから防ぎようもありませんが、顔は笑っていても細心の注意をお願いします。
投稿: 北海道 | 2011年4月12日 (火) 08時20分
この3日近くでかなりでかい揺れが続き・・・・
家でも家族関係の問題が起き・・・。
そして原発による農業の影響・・。
本当に3重苦です・・・。自分が栽培しているのは何度も言うようにピーマンですが持ち直していた値段がまた下がり始めました・・。今後どうなっていくのか本当に分からない状態です・・。
投稿: 銀の狐 | 2011年4月12日 (火) 10時12分
それでも必ず立ち上がる!
我々は日本人なのだから!
どんなに辛くても悲しくても、きっと復興してみせる!
涙は止まらないけれども、それでも。
投稿: 山形 | 2011年4月12日 (火) 13時59分
必要以上にがんばらないでね、東北。
忘れてないよ、茨城。
投稿: tomotan@みやざき | 2011年4月12日 (火) 21時48分