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« 千葉県の牧草地から暫定値を超えた放射線量  除染はどうしたらいいのか、まったくなにも決まっていない | トップページ | 農業者も自分と家族の安全のために放射能の土壌検査をすべきです »

2011年5月 1日 (日)

武田邦彦教授の3県の野菜危険論  3県の農家を叩く前に、もっとやるべきことがあるのではないですか?

035_edited2 

武田邦彦教授という人がいます。なかなか大きな影響力を持つ論者で、先日わがブログにもこの人の信奉者が元気一杯殴り込みに来ました。

武田先生の論法は非常にシンプルです。これが信奉者を多く生む原動力となっているのだと思いますが、たとえばこうです。

「最初に逃げるのが大切、最初に汚染されたものを食べない注意が必要」。なるほどねぇ。教授はこんな表を出してきます。

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これは時系列に沿って、茨城県日立市のほうれんそうのヨウ素とセシウムの放射線量を見たものです。

このとおり順調にと言いますか、当然のことながら水素爆発時があった3月12日、3月15日から比べてぐんぐん減り続けているのが分かります。

通常でしたら、よかったね、これで暫定規制値よりも下がったから茨城産や福島産、千葉産のほうれんそうは食べていいんだね・・・と言うところですが、先生はそうは言いません。

武田先生はなんとこれらの地域の野菜はオールだめ、食べることなどもってのほかだと言います。その論証過程はいかにも学者らしくだらだらと長いので、関心ある方は先生のブログを見て下さい。
http://takedanet.com/2011/04/post_f394.html

ダイジェストすれば、先生は野菜は毎日食べるものなのだから年間累積摂取量でみると内部被曝量が20㍉シーベルトに達し、その上に空中放射線量まで加わるからもうベーリー・デンジャラスといいたいようです。

その上に立って先生は、「地産地消がもっとも危険」とまで言い切っていますからなんともすごい。

まぁ先生は、地球温暖化論争の時には暴走機関車と化して、当たるを幸いとばかりに、有機農業やリサイクル活動はやめてしまえと叫んで総スッカンを食らっていた人ですから、江戸の仇を長崎で討っておられるのかもしれませんが(笑)。

そう言えば、ある某消費者団体の理事をしていた女性は、すこぶる消費者意識が高い人なのですが、レストランで出される野菜に少しでもこの3県の食材が入っていれば箸で慎重により分けて食べないのだそうです。

食材の原産地が分からない場合などさぁ大変、わざわざウェイターを呼んで問いただすのだそうで、いやまったくご苦労様です。

ちなみにこの女性は日頃は化学農薬を使った野菜は怖いと言い、有機農産物と無添加食品で家庭を固めておられます。

武田先生といい、この女性といい立場は逆ですが、有機農業界の片隅にいる私などにはなんとも複雑な気分にさせられてしまう風景です。

というのは、武田先生やこの女性の視野からすっぽりと抜けているのが、原子力災害で被災した地域の人々の生活と生産だからです。

私たち福島、茨城、千葉で生きる人間は、特に農業者でなくとも、別に放射線を恐れて室内に閉じこもっているわけでもなく、普通に地べたの上で暮らし、普通に食べています。

農家に至っては毎日「危険な」土を直に手でいじっていますから、武田先生に言わせればとんでもないことなのでしょうね。

しかし、私たち原子力災害にあった住民の多くは、いくら先生が「最初に逃げるのが大事」と説諭されても、強制退避でも命じられない限り、じゃあ3月一杯はどこかハワイでも行っていようかなどと思わないものです。私なんぞ家畜の世話がありますからね。

そして、「最初に汚染された野菜を食べるな」と言われても、では中国産のシロアリ駆除剤がかかったような「毒菜」のほうが安全なんですかと逆に聞きたくなります。

このように先生は3県の住民の気持ちを逆撫でしています。先生は名古屋あたりの絶対安全圏に住んでいるのだからいいでしょうが、被災県にも人間が生身で暮らしているのですよ。

先生なら浜岡原発でなにかあったらまっ先に国外に逃げ出して、ネットでアジるんだろうなぁ、学者は楽でいいよなぁなどと皮肉なことを考えてしまいます。

私たちは防護服を着て生活もできないし、放射能除去マスクをつけて子供を保育園に通わせるわけにもいかないのです。

それを絶対安全圏の愛知に住みながら、3県以外の都市生活者の「安全」をいちばんにおもんばかる。なんかおかしくはないでしょうか。

まず心配すべきは、この目前にある原子力災害に日々苦吟している3県の県民からというのが原子力専門家としての順番ではないのですか。

それをまったく度外視して、やれ3県から「逃げろ」とか3県の野菜は「食うな」というのは、政府から捨ておかれたに等しい状況の私たちにとって大変に不愉快な考え方です。

そしてもう一点。武田先生ならとうぜんご存じでしょうが、放射性ヨウ素、放射性セシウムは揮発性物質ですから、風向頻度と地形で右の畑で出て、左の畑ででないことなどザラにあります。

先日にもご紹介しましたが、浪江町の路面で計った放射線量2マイクロシーベルトで、そのすぐ横の側溝で計ったら20だったということがありました。路肩は放射性物質が風や水で集まるからです。

私の直近のモニタリング・ポストは鉾田市縦山ですが、4月23日の数値は0.26マイクロシーベルでした。空中放射線量です。

そしてそこからさほど離れていない鉾田市田崎は0.14でした。わずか数キロしか離れていません。しかしほぼ2倍です。

福島第1原発から鉾田より遥かに近い東海村石神では0.16です。東海村と鉾田は50キロ以上離れている地点です。福島第1から近ければ危険、遠ければ危ないという単純なことではないのがわかります。

私が野菜の暫定規制値をおかしいと思い出したのはここにあります。武田先生の論法ではこの3県の野菜なら皆ベタで危険だと言っています。この考え方こそ、先生が批判してやまない政府当局の発想そのものではないでしょうか。

福島県のどこかで出れば自動的に県全体が危険という考え方は、あまりにも杜撰すぎます。農業者や県の猛烈な抗議で、県単位から自治体単位に変わりましたが、それでも本質的にはなんの変化もありません。

私が何度も繰り返し主張していることは、放射能汚染による野菜の問題を消費者被害だけで捉えるなということです。私たちその地域で生活し、生産している人間とその家族にとっていかなる意味を持つのかまで問え、と言っているのです。

それがないところで、絶対安全圏に住んでいる人たちが、一日数グラムの被災県の野菜を食べることにすら恐怖する。・・・私にはなんとも倒錯したエゴむき出しの風景に見えます。

ほんとうに放射能の危険を訴えたいのなら、私たち農業者をダシに使わないでいただきたい。消費者がわずか一口たべてガンになるなら、私たちなどもうとっくに死んでいます。

消費者と生産者にとって共同の敵は別にあるはずです。それは既に落下している、そして今も低レベルで落下し続けている放射能(正確には放射性物質)です。そしてそれを出した責任者です。

まずはその被害の実態を検証すること。それをせずになぜ野菜ばかり取り立てて騒ぐのでしょうか。

そのためには私は土壌放射線量を検査するのが一番手っとり早いと思っています。土壌放射線量を細かく測定していけば、そうとうに正確な汚染マップができます。

ここが除染すべきレベルだ、ここは大丈夫だと判断の基準になるでしょう。それを十把ひとからげで福島、茨城、千葉の3県の野菜は食べない、地産地消は危険だなどという論理の飛躍をするから武田先生の議論にはついて行けないのです。

前に乱入した人が「消費者に安全なものを提供するのが生産者の務め」などと聞いたようなことを言って、すぐにでも除染しろと気楽に言っていました。言うだけなら誰にでもできます。

今のように農地のみならず、学校の校庭、公園にまで降っているかもしれない状況の中で、真剣に危険を除去しようと思ったら、まずなにから始めるべきなのでしょうか。

それは何が安全なのか、何が危険なのか、どこが危険レベルなのか、そうではないのかを調査して危険の実態を明らかにしていくことです。それをしないと3県の土を全部入れ換えろなどというとんでもないことになってしまいます。

それを語らずして、被災県の食材のみの危険をアジる武田先生の論法には疑問を感じてしまいます。

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原子力事故」カテゴリの記事

コメント

まあ、学者として、一般受けして、これから、学者テレビタレントや大学教授として生きていくには、政府の御用学者以外は、過度に、消費者オンリー(都会で、人口が多く、エゴが通りやすい)の、放射線を浴びるのは、限りなくゼロに近い方が、安全と言う論法で、国民の支持やマスコミ関係者の支持を得たいだけでは、ないでしょうか?東京では、農業、畜産業、漁業など、いわゆる農家の皆さんがどのように、毎日を働き、命を掛けて生産してみえるかなど、イメージが湧かないのです。第一、近所に農家がありませんし、畜産業など、立ち入り禁止ですから、実態が見えません。東北の農業水産、畜産等、日本の4分の1をまかなっているようです。
この日本の風土にあった安全、安心の食材を、学者も政府も官僚も、非常に、軽くみているのでしょう。
単純に、生産額なり政府統計で、見ているのでしょうが、同じ質のものを、同じ量、輸入すれば、何十倍の流通経費が上乗せされることが、わかっていない。生鮮食品が地産池消しなければ、生鮮ではないでしょうに。。

まあ、洗脳するなら、人口の多い都民中心で、農家の意見は、無視する典型ではなかろうかと。。

大体、ガラス温室内のビニール温室畝の野菜までも、一律、出荷停止って、意味がわからないです。

本来、洗浄器から出てきた野菜に、放射性物質が無ければ、出荷してよいように思えますが。。2重温室内の土壌汚染量とかの発表はないし、いちごなんかは、水耕栽培だったり、プランター栽培だったりでしょうから、いちごひとつとっても、条件がまったく違うのに、すべて同一扱いって言う意味は、理解できません。

結局、どこで作られても、放射性物質が無ければ出荷できると言うのが、科学的な意見と思えますが。。もちろん、農家の皆さんは、防護服で作業されないと、被曝の危険はあるのでしょうが。。

土の入れ替えは、放射線量レベルによって、作業方法が違うらしいので、安易に、今、表土をいじるのは、どうなんでしょうか?本来、科学者が、現地で、実験して、もっとデーターを取るべきだと思えます。ゼオライトで、吸着するなら、道路上を舞っている微粒子を吸着してほしいものです。

まず、防護マスクさえ、危険だと言われている地域の農家に配らないなんて、農民は、人間ではないと言ってるようなものですね。

福島県に住むものです。
今回の問題は、真面目に農業・漁業に取り組んできた者にとっても、消費者にとっても大きな人災です。

国や自治体の在り方に強い憤りを覚えます。
消費者の立場から見れば、安全という言葉のみで詳細を公表しない事や、隠れて制限中の野菜を出荷してしまう人がいる事、暫定基準値の根拠が曖昧な事で危機感が高まります。

基準値以下であれ、原発事故によって放射性物質が確認されているわけですから、危険だ安全だを論する前に、自治体は国に、実害としてキッチリ損害賠償を請求し即座に補償させるべきです。

農業に従事されている方は、線量が高いといわれても日々土壌をいじり、漁業に従事されている方は海に出て海水にさらされます。
そのリスクも大変なものでしょう。

武田先生の執筆は、福島や茨城、千葉の人々にとっては、不条理と感じるものもありますが、離れた土地から客観的に見れば納得もできます。
ただ、向けるべき視点は、各地の農産物ではなく国や自治体の在り方だと思うのです。

今のままでは、真面目に取り組んでいる弱者のみが苦しみます。


前日のグラウンド数面であの騒ぎですからね…。
福島・茨城・千葉などの農地の表土入れ換えなんて、どこに持って行ってどこから新しい土をいれるのでしょう?
家庭菜園みたいにホームセンターでハイポネックスの袋を買って来て撒けばいいわけじゃなし。

少しでもリスクを避けたいという消費者心理はよく理解できます。
ですが、一定の安全基準(残念ながら未だに『暫定』ですが)をクリアしたものなら、首都圏はじめ今まで恩恵を受けてきた人々が「広く極めて薄く」受けとめるのが、今日現在の時点では妥当だと判断します。

今後、東電がヘマをやったり巨大な余震に見舞われて、また原発からの爆発的放出があれば…その時は根本的な見直しが必要になるでしょうが。

また、セシウムはともかくヨウ素はどんどん揮発して減り続けます。この1ヶ月でもかなり線量は下がっているでしょう。

先日の闖入者も、自分では議論しないと言いつつ、この教授に乗っかってるだけでしたね。
水銀に例えたりしてましたが、じゃあ主な水道管に使われている鉛はいいのか?と。

原子力災害(放射能)や食品添加物など、ゼロでないかぎりリスクもゼロではありません。それは私も理解しております。
しかし、一般生活を送る限りにおいて、地球上でゼロリスクを達成するのは不可能であります。

安全な場所からあくまで高見の見物で持論を展開するような輩には説得力がありません。
それなら広大で安全な肥沃な土地を提供してください。

連投失礼します。

1年のかきいれ時だった小女子漁が出来ずに終わってしまった、福島・茨城の漁師の皆様に心よりお見舞い申し上げます!
私も家族も小女子大好きですから。
来年になるか、それ以降になるのか分かりませんが、復興されて「大漁旗」を立てて水揚げされるのを心待ちにしております。


また、宮崎方面の皆様、去年の最悪の試練に噴火…さらに口蹄疫騒動(陰性で本当に良かった!)。これが済んだら「極端な小雨で水不足」とのニュース。
これからの梅雨で好転してくれればいいですが、火山灰泥流を心配しております。

がんばれ、宮崎!
がんばろう、東日本!


連休だってのに東北内陸部の観光地もガーラガラです。
余裕のある方々、格安で渋滞もなくのんびりできますよ~!温泉好きな方や夏スキーなど、是非ともいらして下さい。
観光業界が死にそうです。

初めまして 何時も拝見させて頂いております。

我が家でも福島原発事故以降、関東以北の野菜の購入は避けています。

なぜなら、現在、福島近辺で行われている放射能汚染チェックがデタラメで信用出来ないからです。

しっかりとしたチェックが適切に行われ、その結果が基準値を大きく下回っていれば、何のためらいも無く購入するでしょう。

原発事故後になって従来の検査手法には無い、”洗浄後検査”という手順を指示していますが、当然、農家から出荷される農作物は洗浄されていませんので、検査されたサンプルが基準値以内だったとしても、店頭に出回る商品は基準値を超える放射能で汚染されている可能性は否定できません。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014tr1-img/2r98520000015is5.pdf

今までの検査手順にはその様な手順は指示されていませんので、明らかに放射能汚染を過小評価しようとする魂胆がみえみえです。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r98520000015cfn.pdf

レジを通してから、その放射性物質で汚染された野菜と一緒に”洗わないでそのまま食べる食品”を同一の袋に詰めて自宅へ持ち帰れば、”そのまま食べる食品”の再汚染も否定できません。


また、ほんの僅かなサンプリング数でその地区全てを評価するのは、非常に危険です。

出来れば、出荷農家ごと(各畑ごと)のサンプリングが定期的に行える体制が整うまでは、生産者(農協側)で出荷規制を取るべきだと思います。

当然、出荷規制に伴う補償や検査システムの構築や運営に掛かる費用などは放射能汚染の加害者である東京電力へしっかりと請求すべきで、国や福島県も”福島の野菜を食べようキャンペーン”などという愚行を行わないで、生産農家や消費者の為に”安全で安心出来る農業”を取り戻す為に努力すべきだと思います。


数年後に福島原発事故による被爆と、ガンや奇形児の増加などとの因果関係が証明され、裁判で勝てたとして

それで皆が幸せになれますか?

後悔先に立たず

今やれる事はなんでしょうか?

決して、100%安全とは言い切れない野菜を、100%安全だと云って食べる事では無いと思います。

生産から出荷、流通まで”安全で安心出来る農業”を目指して検査&トレーサビリティ体制の確立が今一番必要ではないでしょうか?

その為には、莫大な補償や投資が必要ですが、国や地方自治体が一緒になって進めていけば、無理な話では無いと思います。

取りあえず国がその費用を立て替え、東電へは事後請求でも良いんじゃないでしょうか?

とにかく、一日でも早く、早急な対応が必要だと思います。

がんばろう、東北!

がんばろう、福島!

消費者は本当に安全なものを買いたいだけなのです。それに政府は信用できません。ほうれんそうをスーパーで放射線値を測りながら売ってくれたら、買います。それが子を持つ母親なんです。政府にそれをやらせるのが、農家の今やるべきことでは、ないかと思います。

山形さん
いつも、応援メッセージ、ありがとうございます。
しばらくは、あの悪魔の影に怯えてしまうかもしれませんが、頑張るしかないですね。
8月、9月になると、新燃岳からの風がこちら、えびの市に吹いて来ます。少し、今から、憂鬱です。

管理人さんの主張は、大変、よく分かります。
消費者(corgiさんや名無しさん)の立場も、分からないではないです。
完全(?)安全圏の宮崎から、申し上げるのは、やや憚る気もしますが、放射線量の基準値に関して、事後、引き上げてしまった政府に関して、不信感が先に立ってしまっている感じがします。
corgiさんは、「関東以北の野菜の購入をしていない」とまで言い切り、ヒステリックとも誤認とも言える表現をされていることから、何を信じて良いか分からなくなっておられることが伺えます。(北海道、秋田、山形、岩手も関東以北だと思いますけど)たぶん、このような消費者が大多数かもしれません。
外国から見れば、日本全土が、放射能汚染されていると見られているとメディアでも報道されていますが、せめて、日本人同士、被災3県を同様の目で見ることはやめたいと思います。

青空です。

私も管理人様と同じく、暫定基準値の設定の杜撰さとそれによる混乱を予見していたものですが、こうもパニックになってしまうとは。
時間がなかったとは言えあまりにもお粗末です。
賢明な方であれば想像がつくでしょうが、今起こっていることはかなりの3次被害を組成しています。

私は小さな子供を持つ親ですので、各種の専門家・政務・行政の意見に振り回される様をこの1ヶ月間随分見てきました。仙台は原発からちょうど100キロに位置しており、気持ちは理解できますが。
近隣にヒステリックになる保護者が多く、子供達の情緒が著しく不安定になっている様を小学校や幼稚園で聞き及び、むしろこちらのほうがよほど長期的に深い子供の心の傷になりやしないかと不安に思っています。幼少期の情緒の不安定さは自閉症を併発するとの一説もあり(真偽は不明ですが)心配です。

私個人は暫定基準値以下のものであればさしておびえていません。専門家に振り回されるつもりもありません。茨木産、栃木産、福島産の野菜もいくらでも流通していますが躊躇した覚えすらない。
頻度に工夫したり、貯蔵方法、調理方法を工夫すればどうとでもなると考えていますし、それなりに調べた上での対処です。

corgi様や名無し様の意見はよくわかりますし、それを押しとどめるつもりもありませんが、あえて一点苦言を申上げるとすれば、福島県、茨城県、宮城県、千葉県の農家に対して出荷をやめるよう説くのは百歩譲ってかまいませんが、「莫大な損害賠償」の支払者は東京電力でもなく、国家でもありません。
一義的にはそうですが、実質的に支払うのは東京電力管内の市民・企業と全国国民です。具体的な手法は電気力金の引き上げもしくは増税、あるいは将来の子供達が負う国債です。

発言をするのであれば、国家に求めるべきと書く前に、国民として、あるいは東京電力管内の市民であれば特に、それらの数兆円に及ぶ、(国民・企業の人頭税で15万円前後、東京電力管内で限定すれば企業含め45万円)莫大な損害賠償額を当然払うつもりだとの明確な発言がこの場では必要かと感じます。
おっしゃるように少しでもリスクがあるならば購入しないとなるならば、被害県の全ては農業のみならずほぼ生産活動を停止し経済は破綻します。損害賠償の対象は農家のみではなく、物流、流通、小売り、製造メーカー、建設、金融、サービス、観光に至ります。その莫大な規模を想定し、覚悟しているのか是非聞いておきたく思います。

私見ですが、リスクの大小にかかわらぬ購買の回避の消費者行動は、結果3次被害として、「莫大な賠償金」が「天文学的な賠償金」に変化した上、不可逆性であると感じてます。
発言は自由と思いますが、常に節度を持ち、なによりも被害者への慮りはいついかなる時でも常に持ち合わせるべきと願いますが。

青空 様 ご意見ありがとうございます。

> 我が家でも福島原発事故以降、関東以北の野菜の購入は避けています。

ちょっと書き方がオーバーだったと思います。

東海地方在住という事もあり、該当エリアからの農作物を選ばなくて、現時点では他エリアからの農作物だけで問題無く過ごせているのも事実です。

#当然、該当エリアの農作物も一部流通していますが、皆さん、積極的にはお求めにはなりません。

私も含めて全国の消費者が福島県のみならず、東北エリアの一刻も早い復活を願って募金や救援物資などを真剣に行っているのも、また事実です。

この災害が地震、津波だけだったなら時間の経過と共に復旧の一歩を辿る事が出来たでしょう。

しかし、この放射能問題は時間だけでは解決してくれないと思います。

唯一の被爆国で有る日本で”放射能は非常に恐ろしい”と教育を受け育ってきました。

それが、ある日から、急に”放射能は恐くない。安心して汚染された野菜を食べなさい。””安心して放射能汚染の有るグランドで遊びなさい。”

と云われて、誰が安心出来ますか?

私は費用がいくら掛かろうとも、それが大幅な税率アップになったとしても、放射能汚染チェック体制の充実と産地偽装防止の為のトレーサビリティ体制の構築は、”安全で安心出来る農業”には必要だと思います。

#当然、その前には国会議員の半減や公務員給与の大幅カットなどやるべき事をしてからのお話しですが・・・・・

これをやらない限り、多くの消費者は”安全とは言い切れない農作物”には手を出さないでしょう。

私の場合、その体制が整うまでは、たとえ他産地の農作物もシンチレーション式サーベイメーターで全数検査して食用に供しています。
http://www.horiba.com/jp/scientific/products-jp/scintillation-detectors/details/pa-1000-3124/

ウクライナ製ガイガーカウンタもeBayで入手しましたが、食品の放射能汚染検査には不向きだと判りましたので、またこちらの機種を買い直しました。

生産者の皆さんも大変なのは十分存じておりますが、消費者の立場でも自分の子供達の将来が掛かっているので、本当に必死なんです。!


#店頭でチェックするといった、他の方の不安を増大させる様な行動はせず、全て自宅へ持ち帰ってからチェックを行っています。

そもそも放射能汚染検査すら、まともに実施されていない状況が不安を増大させている根源だと思っています。

一日も早い、しっかりとした検査態勢の構築を希望します。

これが福島近隣農家だけでなく、日本中の消費者にとって一番幸せになれる唯一の方法だと思いますが如何でしょうか?

corgiさん、必死なご様子が、伺えるご意見です。
ガイガーカウンターまで、ご購入とは。

ただ、少し、不思議な気もします。
誰も、そのことに触れなので、敢えて、コメントします。

もし、お持ちの機器で、基準値を超える放射線量が検出されたとしたら、如何なさいますか。
無論、被災3県産以外の農産物からです。
まぁ、仮定の話には、答えたくないでしょうし、ありうる話ではないと思いますが。

現在の放射線量の基準値を定めている国(厚生労働省)が信用ならぬのなら、有害な化学物質などに関する基準値の正当性や検査体制、トレーサビリティーやポジティプリストの信憑性については、どうお考えですか。
それも、信用ならぬとお考えでしょうか。
もし、ガスクロを既に、ご購入され、全ての購入された食品を、検査されてから、食用に供されているのなら、申し上げることは、さほどありません。

決して、不安を掻き立てる気はありませんが、後は、これからの季節、細菌類(大腸菌O-111など)による食中毒のことも、気をつける必要があります。

食に関しては、以上ですが、他にもたくさんの不安要素があります。
数えても、考えても、限が無い!

不快に思われたら、申し訳ありません。

Cowboy@ebinoさん、ご意見ありがとうございます。

はい、現在は福島近隣産地の農作物は避けて購入しているので、放射能汚染検査対象はそれ以外のエリアの農作物です。

チェックと云っても、本格的な事は出来ませんので簡易的な手法で行っています。

1)チェックの対象物から離れた場所で空間線量値(バックグラウンド)を計測する。

2)チェック対象物の上にシンチレーション式サーベイメーターを置き、1分間後の数値を読み取る。

3) 2)の数値から 1)の数値を減算し、その差から対象物の放射能汚染度を推測する。

下記公式文書では20%以上の差が有れば、放射能汚染の可能性があるとみなして、”ゲルマニウム半導体検出器を用いたガンマ線スペクトロメトリーによる精密核種分析を行う。”と記されています。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r98520000015cfn.pdf

幸いなことに、現時点ではまだその様な検査対象物には出会っていません。

なぜ、福島近隣産地でない農作物も検査するのかというと、産地偽装表示、或いは悪意は無くても販売経路での産地誤表示に対応する為です。

放射線量基準値の妥当性を論じている訳では有りません。

放射能汚染検査体制が全く不備なのにも関わらず、”安全です。福島(や近隣産地)の野菜を安心して食べましょう”と言っている事に違和感を感じている訳です。

また、化学物質や細菌汚染に付いて書かれていますが、それは次元の違うお話しでは無いでしょうか?

化学物質や細菌に汚染された食品を間違って食べた(食べさせれれた?)場合、比較的早い時点でその症状がでると推測され、その対応もある程度は可能かと思います。

しかし、放射能汚染の場合は違うと思います。

数年後(数十年後かも?)に福島原発事故による被爆と、ガンや奇形児の増加などとの因果関係が証明され、裁判で勝てたとして

それで皆が幸せになれますか?

後悔先に立たず

今やれる事はなんでしょうか?

決して、100%安全とは言い切れない野菜を、100%安全だと云って食べさせる事では無いと思います。

子供達やこれから生まれてくるお子さんに万が一の事が有った時に、何と云って説明しますか?

”政府が安全だと云ったから・・・・・”

言い訳にもなりませんよね 全て親の責任です。

ちゃんとしたサンプリング体制が整うまで、近隣エリアの農作物を食べるのを止めるべきだと思います。

消費者の一個人で出来る事はたかが知れているので、是非とも出荷側でしっかりとした検査、出荷体制を一日でも早く構築されることを切に望みます。


正直、暫定規制値にしても子供の年間放射線許容量の大幅な引き上げにしても根拠があいまいなため、信用できないのが実情です。根拠に関する役所の回答や国会での答弁等を見ると、かえって不信感が増すばかりで。

今回は、生活が危ぶまれる生産者、安全に不透明感がある食品を食べさせられる消費者は、いずれも被害者だと思います。仲間割れしてる場合じゃないような・・。

また、海外からの日本バッシングが高まっています。貿易国のわが国が海外から拒否されたら、それこそ国民全体の生活が危ぶまれてしまいます。

早く規制値を以前に戻し、それに沿って抜本的な対策をとる方が長い目で見れば復興への近道だと思います。

そのためには国による生産者の生活保障の徹底。
土壌改良など環境の徹底した放射能対策。
どこまでできるのか検討してみる価値はあるのでは?

とはいえ国のあの対応では、非常に難しい作業ではありますよね。

一消費者として思うのは、こういうときに徹底した対策をしている生産者や飲食店等の商品は喜んで買うということです。

こういう土壌改良等の対策をして、毎回放射線量を徹底的に測り、(暫定ではなく)以前の基準を満たしている、ということを独自に示して販売する。

こういった細やかな対応への需要が高まっているのではないでしょうか。まあ色々と難しい問題はあるのでしょうが、1つのアイデアとして書いてみました。


まあ、Wさんのお仰るように、日本人同士、仲たがいしている場合じゃありません。

それでも、corgiさんの主張、やはり不思議に思えるんですよ。

>子供達やこれから生まれてくるお子さんに万が一の事が有った時に、何と云って説明しますか?
”政府が安全だと云ったから・・・・・”

あなたの言われる完璧な検査体制が整った後は、何だかんだ言っても、結局、生産から小売まで全てを監視できない以上、国を信用せざるを得ない場面が多いと思いますよ。直接、ご自身で生産されるか、信用のおける生産者から買わない限り。

放射能汚染と、化学物質や細菌汚染とは、次元が違うというご意見ですが、生命に係る危険性という意味においては、同じ土俵でしょう。しかも、その危険度から言えば、後者の方が余程身近で、上を行くと思います。


>ちゃんとしたサンプリング体制が整うまで、近隣エリアの農作物を食べるのを止めるべきだと思います。
消費者の一個人で出来る事はたかが知れているので、是非とも出荷側でしっかりとした検査、出荷体制を一日でも早く構築されることを切に望みます。

この話し、検査体制が整えば、「食べますよ」とも解釈されますよね。
でも、失礼ながら、どうでしょう、corgiさん、あなたは、恐らく、スーパーに、被災3県産の野菜とそれ以外の野菜が並んでいたら、しっかりとした検査体制が整った後でも、前者を手に取る方ではないと思いますよ。
そして、いつまでも、放射線量を測り続けないと気が済まない方だと思います。
このこと自体が悪いことだとは申しませんが。

昨年のこの時期、宮崎ナンバーだというだけで、追い返された嫌な経験を宮崎県民は共有しています。
口蹄疫は家畜の病気、人への影響は無いのだから、また、次元が違う話しだと仰りたいのでしょうね。
でも、このことは、「得体の知れない、目に見えないモノへの恐怖心」ということで考えれば、本質的には同じなんじゃないでしょうか。
無論、小さいお子さんをお持ちのcorgiさんがお子さんを守りたいというお気持ちを理解できないわけではありませんよ。
ただ、私は、被災3県への差別に繋がり兼ねないあなたの行動に対して、苦言を呈しているわけです。

書きたいことを書いてしまいました。
失礼の段、ご容赦下さい。

濱田さんこんばんは。
いつも勉強させていただいています。

私は、corgiさんの主張はなんら不思議に思いません。小さい子供を持つ親として、わたしも同じ考えです。
現時点だけではなく、目の前の子供の健康と、この子が将来産むであろう次の世代の子供のことも考えます。
汚染されている可能性が高い食材と、低い食材が並んでいたなら後者を選びますが、それを差別と言われるのなら、そうなのかもしれません。


福島、茨城、千葉はもちろん東日本を応援している気持ちに変わりはありません。が、今回の放射能汚染に関しては、生産者側と消費者側の意見は生活も命もかかっているので、ひとつになるのは難しいと思います。
もし自分が50歳以上なら、また考えも違うのかもしれません。


纏まりのない文章ですみません。

食に関心を寄せる、都内の消費者です。

濱田さんの記事は、考える、そして発言する生産者のメッセージとして、大きな尊敬とともに読ませていただきました。

被災地の一般の方々の、さらには生産者の方々の地獄のような苦悶は存じ上げております。まず、最初に助けられるべきは、被災地の人々であり、そして生産者の方々であることは、論じるまでもない、当然の真理です。

そんななかで、ひとつ感ずるところあり、コメントを残させていただきます。

思うに、現在の日本人ほど原子力、そして放射線にかんする知識を(不幸にも)得てしまった人々もいないのではないでしょうか。

わたしも事あるごとに、原発関連ニュースや、関係識者の発言をチェックし、事態の推移を見守り、各地の放射線量をチェックし、自分の健康や人生について考える毎日です。

もちろん、食の安全に関しても。

ただ、ふと思ってしまうのです。いったいわたしたちは、いつまで原発について考え続けなければならないのか。どれほど放射能汚染の知識を蓄えなければいけないのか、と。

わたしたちは、放射線の専門家ではないのです。

生活、仕事、育児などの日常から、放射線被害にまつわる情報を得るため割く時間は限られています。

さらに、政府の掲げる放射線基準値への批判や、隠蔽体質にまつわる報道に接するにいたり、いったいどうしたらいいのか!と、怒りとともに匙を投げたくなる気分です。

そんななかで、とりあえず自分の、そして家族の健康のため、疑わしき3県の産品の購入を控えておこう、と考える消費者の行動を「浅はか」と咎めることなんてできないでしょう。

「風評」という言葉は欺瞞です。そもそも言葉の使い方が間違っています。

武田邦彦さんのブログ記事は、そんな世にも異常な状況に置かれた消費者に、すこしでも考え方の指針を与えようと、学者の立場から、できる限りの平易な言葉でメッセージを送っているのだと、わたしは解釈しました。

武田さんは一般の国民、一般の消費者の立場に立とうとしているように見受けられます。

多少クセのあるロジックが気になりますが、けっして、生産者を叩こうなどという意図があるとは思えません。

わたしは武田信者でもなんでもないですが、迷える消費者として、つねに気になる存在であることは間違いありません。

繰り返しますが、震災・津波・原発被害を直接受けている方々は、まず最初に助けられるべき存在であり、なのに、どうやらそうなっていない、という状況に、もう言い知れぬ怒りと悲しみを感じています。

消費者が心ある生産者の産品を信頼できなくなるような世の中は、もう終わりです。

同様に、生産者の方々が、異常な状況におかれた消費者を批判するような世の中も、終わりだと思います。

おっしゃるとおり、「敵」は、別のところにいるんです。

青空です。

様々な意見があり、思うところは多くあります。

しかし私としては、消費者が選択した行動にはなにかしらの結果が伴い、今回の件については消費者の行動は、税金なり、電気料金なりで消費者に帰ってくるという点を伝えようと考えコメントしました。
全ての安全性確保の証明の代償は正直に言って日本経済破綻のリスクを孕むレベルのもので、首都圏民の10人のうち数人が失職するレベルのインパクトがあり得ます。それによる社会不安と、不幸な子供達の発生の方も私としては心配です。
今の日本が従来の日本と同一であると考えるのは楽観ではないのでしょうか。将に国家存亡の危機にあるのです。


私見ですが北海道さまが言われる通り、税金および電気料金の無限の引き上げは賛成できるものではありません。とり得る選択肢としては現実的ではないのではと考えています。
日本経済の力は震災前から余力はないのです。

日本人口のうち、放射能汚染でリスクの高いと言われる10歳未満の子供の総人口は11百万人、その両親も含めれば27万人。日本人口の25%前後の消費者が特に神経質になることは理解できますが、全国民ではないはずです。
首都圏・東海であれば様々な産地の野菜がスーパーにはならぶはずです。そもそも1/4の人口であるはずの世帯はリスクと思う県の野菜をあえて買わないのでしょう。それをとどめはしませんが、全国民がそれを踏襲するのは納得がいきかねるのですが。

今後関東北部4県の野菜・米・乳業の供給がストップした場合、首都圏は供給減を失います。
日本は野菜の生産余力(余り)を120%前後有していますが、言うまでもなく首都圏民3500万人の需要に対しての供給余力はありません。北部関東4県と福島県は首都圏への生鮮野菜や米、乳製品、畜産、漁業品の供給総量の60%以上を提供してきました。裏を返せば彼らが供給停止すれば、首都圏はカロリーや栄養を確保できません。他県から回ってくると想像するのは楽観です。首都圏の人口はそれほどに大きい。
生産者が採算性を確保できないと判定すれば、供給は止まるでしょうし、それを履行する義務などありません。私はそのことを最大に危惧します。
代価のための米国の野菜缶詰は手に入るでしょう。しかし中国といえども野菜生産には数カ月を要します。工場ではありません。農作物は出荷可能まで数カ月必要で、新たに大量に供給するには開拓から始めねばならず、短期間でなせる業ではないのです。
結果数か月の野菜供給ストップが発生するでしょう、また、現状中国の農産品輸出余力は国内の経済発展により小さくなっています。輸入での供給不足の確保も従来以上に苦労するでしょう。

私は元々首都圏市民です。いずれはまた首都圏にもどるでしょう。もちろん子供達もです。
しかし、その首都圏の食糧の源の供給源であり、過去連綿と供給を継続してきた北関東4県と福島県の生産者と関連業者に対しての今の対応と様々な意見には納得がいきかねます。

始めまして大坂在住の一市民です
茨城県産のお茶の葉から基準値をはるかに超える放射性セシウムが検出されましたが、生産者の方々は茶葉をそのまま食すのではないので出荷自粛には応じられないと、高濃度に濃縮された茶葉を出荷されました。
その事実をしって私はお茶を当面産地に関係なく購入をやめる事を決めました。
関西より西の茶葉でも偽装というリスクを考え安心できなくなりましたので買わないと決めました。
この秋からの米も心配でしょうがないので古米になるのを承知で家族で消費する5年分の米を精米前の状態で購入しました。精米機も買いました。
ワサビも昨日買おうとして工場が茨城県だったので、当家では当面ワサビを買うのを控えることに決めました。

野菜も購入するときはほしい種類の野菜ではなく関西より西の野菜を購入しています

卵も広島県産(あえて皮肉に聞こえるかもしれませんが)の知り合いの養鶏場が販売しているものを購入しております

購入の際の調査が大変なので必要以上に種類を買わないようにしております

私は子供に対して責任がありますようにこのようにできる限りの責任を果たしております。
確かに震災で被害をこうむられた北関東のかたがたにはお見舞いを申し上げ心から復興を祈っておりますが(もちろんできる限りの募金もいたしました)、だからといって安全を保障されない北関東や関東の食品の購入はできません

中部地方の食材もできるだけ買わないようにしております、値段で購入することはなく、産地でしか購入しておりません。

これが私の子供に対しての責任の取り方です
子供が癌になってからでは遅いのです。
可能性があるのならできる限りそれより遠ざけるのが親の務めです。原発被災地の農家の皆様を心よりご同情申し上げますが、そのために自分の子供の命を危険にさらすことはできないのであります。

これ以上放射性物質が関西圏も汚染するような状態になれば当家も私の実家の九州か嫁の実家の四国への移住を検討しております

当然仕事はやめなくてはならなくなるでしょうし、移住先で現在と同等の収入を得るのもムリでしょうが、家族の安全のためには仕方がないと考えております。

こういう考え方を否定されるとは思いますが、それでも私はこういうやりかたしかできないと考えます
乱文でまとまりなく申し訳ないですが、いろいろな情報をかんがみて国も自治体も生産農家も信じられないとしか言いようのないのが現状だと思っております

青空です。

大阪在住様へ

相当な恐怖感での毎日ご同情申し上げます。
私は福島第一原発から80キロの地点にある仙台に在住しております。
5年分のコメとなると我が家の場合は一月10キロ×2=20キロ 20キロ×12カ月=240キロ 240キロ×5=1200キロ。実に1.2トンですか。
大きな納屋か倉庫をお持ちのようですね。
人それぞれ考えがおありでしょう。小さなお子様をお持ちであれば心配なのは理解できます。
私も6歳以下の子供が3名おりますので。

大阪在住様に2点お伺いしたいことがあります。もしよろしければお考えを聞きたく思います。

①ご主張によれば、東日本全域の農家は生産活動ができませんが、その場合の生活保護や損害賠償額は数十兆円に上るはずです。その東京電力の純資産は2兆円前後で、支払い能力はせいぜい10兆円。残りの数10兆円は税金の投入となるのですが、それについて当然増税が必要です。
一家庭当たり年間40万円前後の税負担を5年間続ける必要があるレベルです。ご許容される覚悟があるのか教えて下さい。

②私には男子2名、女子1名の子供がいます。
もし貴方様のお子さんが将来結婚する時、地震発生当時関東以北にいたと分かった場合、結婚を許容されますか、それとも断らせるつもりでしょうか。

是非参考にお伺いしておきたいと願いコメント申上げました。

大阪在住さんへ
HNからして、大阪に在住の方とお見受けします。
食品の産地偽装まで、疑わねばならず、移住までお考えとは、大変な心労、お察し申し上げます。

私は、宮崎県に住む和牛繁殖農家です。
あなたより、西に住む人間として、やや憚る気もしますが、青空さんの質問に、追加させていただきたく存じます。
③もし、あなたやあなたのご家族が病気になり、その治療に薬を必要とし、その薬の製造工場が、被災地にあるとき、病院で、薬剤投与(経皮も含み)を拒否されますか。
④日本国内が安全でないと(あなたが)判断されたら、海外移住までお考えですか。
⑤あってはなりませんが、もし、あなたの住む地域より東に住む人たちが、ガンに罹ってしまったら、今回の福島第一原発の影響であるとお思いですか。

私個人の覚悟でしかありませんがお答えいたします。

私は国(政治家)を一切信じておりませんので、この国の通貨に対して基本的に信用を置いておりません、当然外貨預金等、できる範囲で資産分散させて保険をかけております。こういう考え方の人間の偏った考えだということを前提での返答だとお考えください。

①に対しては、国地方を合わせ1000兆円を超えようか(もう超えたのかもしれませんが)というわが国でその程度の負債の増加はほとんど意味がありませんので保障を日本円でほしい方には問題なくお渡しすればいいでしょう、日本の破綻が1年程度早くなるだけのことです。
私個人的には日本は早晩必ず破綻すると考えております。年間40万くらいの負担には西日本でぬくぬくと生活している私たちの負担としては負うべき負担だと考えます。どうせ近い将来額面でなく重さで扱われるような通貨だと思っておりますので

②の私が差別的な人間かどうかという問いに対しては、私の子供は娘一人ですが、娘が決めた人間であれば私に何も言う権利はないでしょう。

私が見るのは相手の人間性だけです。仮に放射線の影響で子供ができないとしても、私個人的には娘がよいのであれば許容するしかないとご質問されてから短い時間ではありましたが熟考しました。


なお1トンの米程度であれば一部屋をつぶすだけで収まります、米農家のように倉庫など必要ないです。ただエアコンは常時使用をしているので、電力をふんだんに使える状態が続かなければ維持できません。それだけではなく缶詰等の保存食も常識以上の量を備蓄しております。
異常に見えるでしょうが、いざというときに娘だけは守りたいという哀れな親心だとお思いお笑いください。私も娘がいなければ何の備えもしていないと思います。

偏った考え方なのは重々承知しております
ただ震災でこういう考え方になったのではありません。政治家の不正や嘘を幼い頃より見続けて、自分の身は自分で守らないと仕方がない、老後も国は当てにしないと思ってきた人間なので、こういう意見しかのべれなくて申し訳ないとしか言いようがありません。


農林水産省のHP等で農作物の安全性をうたって地産地消を歌っておりますが、放射線被害を受けている方々に内部被爆の危険性までこの国は強いるのかと強い憤りを感じずにはおれません。
被災地のかたや放射線被災地特に茨城県の方々には一刻も早く一時退避を国を当てにするのは無駄なので各自判断でされることを希望します。

③に対しては現実的に薬の生産場所までは調べて投薬していただくわけには行きませんので、個人の努力で抵抗できる範囲の自称ではないでしょう。心情的には避けたいと思いますが
私が思っているのは毎日食事の際に内部被爆の可能性を少しでも軽減したいと考えているだけです、そういう理由からも震災以降娘には外食をさせておりません

④私は心より日本を愛しております、海外移住をするくらいなら潔く放射線被爆の道を選ぶでしょう、娘には娘がしたいといえば海外移住をさせると思います。

⑤個人的には数年のうちに放射線被爆の多かった地域の子供に影響がでると考えておりますしそれは放射線のためだと考えます。

ただすべての癌が放射線の影響とは言い切れないというのが怖いところです、現在の科学では因果関係があるかもしれないがあるとは言い切れないので医療保障等を国から勝ち取ることは大変難しいことかと思います。

個人でできるだけ危険を避けるしか道はないのだと思っております

偏った意見で申し訳ありません。

大阪在住さんへ
丁寧な返答、ありがとうございました。
少し、違和感のある部分(心より日本を愛しておられる割には、日本の破綻を憂うところが見られない。募金をされている割には、コメ備蓄を優先し節電に寄与しようという気が無い。)もありますが、個人で出来うる限りの防御をされ、被害を最小限に留めたいということに、私は、なんら批判するものではありません。
ただ、以前のコメントにも書きましたが、あなたの言動や行動が、被災県(人や物)の差別に繋がらないことを祈るばかりです。

しかし、驚きでもありました。
中部より西にある大阪で、このような考えの方がいらっしゃるということは、corgiさんも大阪在住さんから見れば、産地として敬遠される場所に住んでおられるわけなんですねぇ。
同様に、中国地方や九州の人が、同様の見方をすれば、大阪在住さんも敬遠される場所に住んでおられるわけです。
こういう負の漸化式的なことはやめた方が良いと思いますけどねぇ。

人を敬遠しているのではありません
リスクを敬遠しているだけです

私は父を肺癌で叔父を喉頭癌で亡くしました
末期の癌がどれだけむごいものかを目の当たりにして感じておりますので、家族にそんな思いをさせたくないので、できる限り微力ではありますが家族を守っているだけです

あと私が愛しているのは日本人の精神性、気候風土であって経済力ではありません、国の財政が破綻しても、日本の気候風土や精神性というものがなくなるわけではないと考えておりますので、最大限の防御をした上で、暮らしていくしかないと考えております。

なお節電努力をしていないとのことでしたが電力はためて置けないので現状関西で節電する意味はないと考えております。経済的支援の理由からも西日本で節電する意味がわかりません
関西の原発をすべて停止させるというなら別ですが。

米等の備蓄はないものを買いあさったのではなく、豊富に出回っているものを出入り先の米屋に頼んでそろえていただきました。

一時問題になったような時期に買いあさったものではないことだけは表明しておきます。
ただ考えていただきたいのですが国際的な年間被爆量をいきなり20倍もの数値にした政府の安全だという言葉のどこを信じて放射線被災エリアの食物を家族に与えることは私にはできないことであります。

あまり、長くなっても何ですから、最後にしましょう。
あなたの近親者が、娘さんも含めて、ボランティアで被災地に行きたいと言い出したら、あなたは、その高潔な志を無視して、阻止しますか

個人の権利は私は親であろうとも阻害できないと考えておりますので、もしどのような関係の人間であろうと阻止はいたしません。

放射能に対する個人的な考えをのべ後は本人の意思を尊重します。

もちろん娘がそのようなことを言い出すような年齢なら、私がここまで娘を守る必要はないのですが・・・

娘が自分で判断できない年齢だからこそ私は必死になって守ろうとしているのだと思います

初めてお邪魔します。(埼玉県在住です)
BSA(狂牛病)の時は、国が金を出して、全ての牛のトレーサビリティと生肉後の検査で、世界一安全な牛肉の国になりました。これは、完全にバリデートされた試験法で全数検査を行った成果です。

放射能汚染における消費者の不安は、現在行われている検査体制が
①抜き取り検査(全数検査でない)
②放射能値が公表されない(手に取った作物の放射能値が不明)
という、デタラメの状態にある事を消費者が看破しているからだと思います。
従って、
①全数検査
②放射能測定結果の表示
を行えば、問題は解決します。

武田教授をご批判の様ですが、彼は、多額の報酬を蹴って、原子力村から去った勇気ある人物です。温暖化の議論には問題がありますが(笑止千万ですよね)、放射線に関しては非常に適切な判断を下しています。

昔、所沢のダイオキシン騒動で、事もあろうか、分析を行った大学教授が農家から告訴されました。彼は、農家を救おうとしたのに、農家から告訴されたのです。こんな悲しい事はありません。

本当の敵は、政府と東電と御用学者(放射能を安全と主張する連中)です。

青空です。

PAL様へ。
一頭当たりの価格が数十万円以上の牛であればこそのトレーサビリティシステムだと思います。
野菜などの単価の極めて小さく数量が桁外れに大きい野菜などの全数検査は実現可能性が低いのではないでしょうか。消費者が野菜などの農作物購入価格を今の倍前後を許容できるとは思いません。
また恐らく畑の中でも数値が異なる場合どうやってその表示を記録し、それを小売段階で表示すればよいのでしょう。
全数検査や全食品の表示が不可能なのは、その機材や実行人員が手配不可能だからであると考えます。

それはあたかもラッシュ時の山手線で、放射能線量が基準値以下の方のみ乗車できるというルールを定めるのと同じくらい実現性が薄いのではと思います。
(そんなことをすれば日本経済は消滅します)

ただ濱田様がおっしゃるように、口蹄疫や鳥インフルエンザの様に畑毎の放射線量を確認し、線量の高い畑から半径数キロをしらみつぶしに国や行政により調査し安全性を図るほうが効果的かと思います。
(それすら相当額のコストが消費者にかえってきますが)
原発の動向次第ではありますが、これ以上高濃度の放射線が降り注がないのであれば、効果的な手法だと感じます。

ただ非科学的な範囲まですべて検査するというのは反対ですが。

はじめまして、二歳の子を持つ母親です。
隣県の宮城に住むものですが、うちでも宮城を含む南東北、北関東のものは
野菜を始め飲料や加工食品に関しても極力避けています。
それは、どの生産者さんのものが安全なのか、そしてそれはどの商品なのか、
売り場で眺める私達には区別が付かないからです。
政府の定める暫定基準値は、チェルノブイリの例と比べ極めて高めに設定してあることは
ちょっとネットが見られる環境ならすぐわかってしまいますから
そういう「基準」を下回ったから、流通品は安全だといわれても即座に安心できるものではありません。
子供に食べさせるのは、出来るだけ放射能値の低いものにしたい。
確実性が高いのは、東日本より西日本。
安易で愚かかもしれませんが、自然な心理だと思います。
生産者の方々には本当に申し訳ないです。本当にすみません。こちらも必死なんです。
安心できる値であることが売り場の段階で明確にしてあれば買うと思います。
政府と東電にはしっかりと対策を、そして補償を支払ってほしいと願っています。
通りすがりに乱文失礼いたしました。

普通に考えて
生産者の生活 > 国民全体の健康とはならないのではないでしょうか?
そもそも、汚染されている可能性のある野菜や魚介を日本全国に流通させ、大した根拠もなしに「安全ですよ、支援の為に買って下さい」と言うのは、それを摂取した事による、健康被害に対して因果関係の証明が難しい事を逆手に取り、善意を悪用しているとしか見えません
良識がある生産者ならば、自らの生活云々より食べる側の健康を第一に考えて欲しい
それが出来ない人間の作った食品を、誰が食べたいと思うでしょうか?
これは風評被害ではなく実害なのですから
農家は消費者に叩かれて当然であり
そうなった場合に、農家は無理やり流通させるのではなく東電に補償を求め、土壌の浄化につとめるのが先です
それまで、汚染された場所で食品を作らないで下さい、作りたいなら全部自分達で食べて下さい

何年か後に、多くの人に甲状腺癌でも出た時には、それこそ東日本の農業なり漁業は終わるのです
その時、被害者と言う立場から加害者と言う立場になる事を念頭において欲しいです
だからこそ、この時期に3県の農家を叩く事は、危機管理と言う点においては、非常に重要だと思っています
これからの子供達の未来の為に、大人達が何の責任も持たないなんて、あまりにも酷過ぎます

そうかなぁ~。
被災3県の農家を叩くことは、それほど重要ですかねぇ。

被災3県の農産物を摂取したことによる健康被害との因果関係を証明しがたいのなら、数年後の甲状腺癌発生に対して、東日本の農業者・漁業者がその加害者となるという考えは、成り立たないと思いますが。
まぁ、これは、揚げ足取りのようで、申し訳ありません。

先日、確か、千葉県の柏市の主婦が、TV出演し、家族で公園らしき場所に出かけ、その主婦が放射線量を測って、「0.5μSvもある!とても、子供を遊ばせることは出来ない。」と嘆いていました。
お子さんが、その場所を触ろうとすると、「ばっちぃから、触っちゃだめ!」って、2~3度叫んでいました。結局、その公園では、遊ばせることは出来ないとして、去っていきました。
このことは、一見、子供を守ろうと測定器を購入(レンタル?)し、頑張っている母親の姿に見えます。
ただ、私は、この「ばっちぃから、・・・・」という言葉がどうしても引っかかるんですよ。
被災3県の農産物に対しても、「ばっちぃから、・・・」って子供に言い聞かせているような気がします。(推測です)
それと、
▼測定器本体の検定に関する疑問
▼測定方法の統一された基準に関する疑問
が、どうしても拭えませんね。
机の寸法を巻尺で測るのとは、わけが違うはず。


放射線量が基準値を越えている物や場所を避けるのは、当然のことです。
しかし、この暫定基準値を信用しない人に、いくら「これは安全です」と訴えても、「根拠が無い。信用できない。浄化しなさい。除染しなさい。」と一蹴されるだけのような気がします。
堂々巡りです。
いくら除染、浄化しようと、被災3県の農産物は、お買い求めにならない人たちなのでしょう。(まぁ、海洋の除染が出来るのか知りませんが)

政府の出す基準値の正当性をいつまでも信用しない人々は、被災3県を差別していることに繋がっているような気がするんですがねぇ。政府を信用しろとは言いませんけど。

武田邦彦先生に茨城県の放射能についてきいてみました 2/2
http://www.youtube.com/watch?v=KbKgzLI6EfQ&feature=relmfu
を見てください。
茨城の農家の方は正しいことをやる!と言っていますよ。
がんばりましょう。先生と

反対の意見でも削除されていないところに好感を持ちました。
フェアな方ですね。
思うのですが、農業もやはりお商売の一種です。
商売の世界では、こんな災害がなく、いい物を良心的に商いしていて、特に風評被害があったというわけでなくても、ものが売れずに倒産することがしばしばあります。強いて言えば、「いい風評」が立たなかったための倒産です。
今回のように放射能汚染があるというようなことですと、風評被害がなくても、「いい風評」はなかなか立ちにくいことでしょう。
武田教授のような方は、むしろ、時々刻々と汚染の状況を伝えてくれるので、もし、万に一つでも放射能が消えた時には「風評被害」の沈静化に役立つのではないかと思います。
傍観者が勝手なことを言うように取られるかもしれませんが、どこか他の地域に移住して、そこで農業を続けられるというような道はないのでしょうか?
あなたなら、きっと、一からでも人生を立て直すことができると思うのですが。

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