• 20250112-044948
  • 20250112-050804
  • Dsc_1204
  • Dsc_1204_2
  • Dsc_1206_2
  • Dsc_1210
  • Dsc_1211
  • Dsc_1208
  • Dsc_1188
  • 20250110-053936

« 今回の放射能という災厄を運命だなどと絶対に言わせない! | トップページ | 原子力事故の直後、私はどのようなデータを求めて走ったのか? »

2011年6月25日 (土)

放射能除染は家庭でも簡単にできます

011


本日は野菜の家庭で出来る放射能除染を取り上げてみます。

正直に言って、「野菜が怖い」症候群を拡げるようであまりやりたくはなかったのですが、家庭を預かる主婦の皆さんが知っていて損はないと思いなおしました。

放射性物質は煮ても焼いても除去できません。となるとこりゃやっかいと思われるでしょうが、いえ案外簡単です。

そう、「洗う」んです。

例えば頑固なストロンチウム90ですら、米に付着していたとしても、洗うことで5割~6割は落ちてしまいます。

野菜は煮ると付着したヨウ素、セシウムの5~8割が落ちます。この除染効果は、煮ることそのものよりも、煮汁に放射性物質が流出していくわけです。となると、煮汁はよく切ってということになりますかね。

玉野菜は外葉を取ります。キャベツなどのように葉がみしっと被っている場合は、葉自体が防護の役割を果たしています。ですから、外葉をいつもより多めに取り除けばいいわけです。

これからの季節は春に播種した麦などが出るシーズンとなりますが、自治体や農業団体で計測した数値が出てからにしてください。

3月15日の関東各県への放射性物質飛散時に、麦は畑にありましたので影響がないとは言いきれません。

私は土壌からの移行は、移行係数が多いほうれんそうでさえ千分の1.1程度で、他の野菜類はおしなべて1万分の1のケタですので、ほとんどないと思っていますが、3月中に地表にあったものは汚染の可能性があります。

魚介類も同じ要領です。ただし食塩水(濃度3%)で洗うと30~70%の除去が期待できます。ただの水ですと10~30%ていどですので、食塩水での洗浄が有効なようです。

また煮汁は流出した放射性物質が出る可能性がありますので、飲まないほうがいいのは野菜と一緒です。

クソ、私は魚の煮汁をご飯にかけるのが好物なのに!東電、恨んでやる(笑)。。

そして洗浄水も酢を入れると効果が上がるようです。

煮汁が怖い方は、一回下ゆでして水切りをしてから、だし汁と合わせるのもいいかと思います。

というわけで、心配な方はアライグマになりましょう。私のように畑でちょっと土をはらって、生でボリボリ、パリパリ食べるのが至福の人間には、実にいやな時代です。

« 今回の放射能という災厄を運命だなどと絶対に言わせない! | トップページ | 原子力事故の直後、私はどのようなデータを求めて走ったのか? »

原子力事故」カテゴリの記事

コメント

今日も暑くなりそうですね。

自分や家族の身体を様々なリスクから守るのは、自然の姿です。
手に入る食料で、少しでもリスク低減する方法を実行するしかないと思います。

旬の野菜や果物を美味しい時期に腹いっぱい食べて欲しいです。

報道では被災地の衛生(ハエなど)が課題になっています。避難所に冷蔵庫も無い状態、梅雨による湿度と大雨、対応が差し迫っているにもかかわらず、対策は遅れるばかり・・・・避難者、被災者の精神状態が心配です。

まさにタイムリーに、8時代の日テレウェークアップでやってました。
チェルノブイリで研究なさってきた先生が説明しておられました。

魚の煮汁をご飯に…すっごく分かります。でも産地次第では自重するしかないですね。

除染した(洗い流した)際に出る水(食塩水)や煮汁に放射性物質が含まれているわけですから、それもどうにかしないといけないと思います。
つまり、放射性物質を多く含む生活排水のことです。

地域によって異なるでしょうが、汚水処理施設のある地域では、処理後の沈殿物などの処分方法も検討が必要です。
産廃物としての処理は無理でしょうから、NUMOじゃないですが、どこか地下に安置するしかないのでしょうか。

生活排水を側溝や河川に垂れ流している地域では、どうするのでしょう。
やがて、海に流出してしまいます。

http://www.rwmc.or.jp/library/other/file/kankyo4_1.pdf

http://www.rwmc.or.jp/library/other/file/kankyo4_2.pdf

http://www.rwmc.or.jp/library/other/file/kankyo4_3.pdf

原子力整備センター 1994年3月
放射性降下物のストロンチウム-90、セシウム-137に関する内外の観察結果によると、これらの核種は穀類の外皮(籾)に多く、また玄米のはいがに集まっている


http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/sigen/pdf/110506-01.pdf

http://www.greenpeace.org/japan/Global/japan/pdf/marine_results.pdf

http://www.greenpeace.org/japan/Global/japan/pdf/coast_results.pdf

http://mobile.twitter.com/tatsuofujii

怒りの矛先は 消費者ではない
この国の政府と東電です
間違わないで下さいよ

越前 さん。そのとおりです。私のブログを続けてご覧いただければ、私が言っているのが消費者と生産者にとって共通の敵は原発だということがわかるでしょう。

しかし、現在そのようになっていますか。一部の消費者は、私が自分の地域の農産物をいくつも根拠の数字を上げて安全であると言っても耳を貸そうともしません。

私はなんと言われたか。いわく、「東電の回し者」いわく「犯罪者」いわく「悪徳農家」。

このような私のみならず、農業全体を敵とするが如き誹謗には明確に応えさせて頂きます。

私は消費者を大事に思って産直提携を30年近くやってきている人間です。誰よりも消費者の置かれた立場を理解しているつもりです。

だが、自らのことしか考えず、私たち農家をバッシングすることが「脱原発運動」だと勘違いしているような人たちには、私の立場をはっきりと主張させてもらうつもりでいます。

越前という方、どこを読み取ったらそのような批判になるのかわかりません。
先に管理人さんがコメントなさってますが。

また、自由な掲示板でも無いので他人のツイートを一方的に貼り付けるのはマナーに反すると思います。

こんばんは。
うーん。私は、放射性物質は洗えば落ちる、という意見にはあまり納得がいきません。ゆでることによって、カルシウムやカリウムも失われますが、それと同程度のストロンチウムやセシウムが失われるのはわかります。しかし、それは放射性物質だけが水に溶けて除染されるわけではない気がします。
テレビを見ないのであまりわかりませんが、初期からそういっていた学者はいたようですね。でも洗うことで簡単に解決できるなら、チェルノブイリ周辺でいまだに人が住むことが出来ないエリアがあるのはなぜなのでしょう?多くの国で、事故後2週間ぐらい野菜や果物を廃棄したのはどうしてでしょう?まさか、洗うことが出来ない、というわけでもないでしょうに。
また、肉や魚(淡水魚)で濃縮が起こったのは魚が餌を洗って食べなかったからなのか????と思うとなんだか納得いきません。
私は科学者ではありませんが、なんとなく、この意見には不信感を持ってしまいます。

私だって 毎年福島のフルーツトマト 甘く濃厚なトマト心待ちにしていた一人です
仕事で 白血病で亡くなった子供達を何度も見ました 残された親の悲しみ後悔 一生背負うでしょう
何かの記事に この原発事故で 120万人が 癌 心臓病になるだろうと言われる中 政府の曖昧な放射線基準値 山盛りの野菜サラダを 馬の様に食べる我が子 もしこの子らが白血病に なってしまったら! 親として安心な野菜を 選んで何がいけないのです
少しでも不安のある物を なぜ 食べさせられます? 福島では 鼻血を 出す子供達
大人の都合 生活そんな事に 子供達は 日に日に 身体を壊されているんです もっと小さな命に 目を向ける事が 大切でわ 水も土も空気も汚れてしまったんです!!

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 放射能除染は家庭でも簡単にできます:

« 今回の放射能という災厄を運命だなどと絶対に言わせない! | トップページ | 原子力事故の直後、私はどのようなデータを求めて走ったのか? »