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静岡県の荒茶からセシウムが検出される  ほんとうに危険なのでしょうか?

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全国で有数のお茶所の静岡藁科地区の荒茶から679ベクレルの放射性セシウムが検出されました。なんと福島第1原発から直線で365㌔です。

これはいくつかの点で非常に考えさせられる事件です。

まず、茶葉自体には暫定規制値が設定されていません。短い期間で体外に排出される放射性ヨウ素と違って、長期間残留する放射性セシウムの暫定着基準値があるのは以下です。

・飲料水・・・・・・・・・・・200ベクレルBq/㎏(*以下単位同じ・ベクレルは放射性物質が出す放射線量のこと・雨でたとえれば降雨量に相当する)
・牛乳 乳製品・・・・・・200
・野菜・・・・・・・・・・・・・500
・肉・卵・魚・その他・・500

で、お茶はこの「その他」に一括して入れられているというのが厚労省の見解のようです。まぁ、「想定外」の事態だったわけですね。

お茶というのはどのように放射線量を考えたらいいのか、実はとても難しい存在なのです。

というのは「お茶」とひとつくくりで言うのは簡単ですが、生茶葉から製品になり、更に実際に飲まれるまれるまでに形を変えるからです。

まずこの静岡の事例は、先日の神奈川の事例とはやや異なります。どこがというと、神奈川は「生茶葉」つまりお茶の葉から検出されたものだからです。

お茶は、野菜や牛乳のようにそのまま食べたり飲んだりするものではないですね。お茶は飲用にするために「生茶葉」⇒「荒茶」⇒「製茶」の行程を経ます。

今回の静岡の場合、「生茶葉」を蒸した後に乾燥させたりする加工工程を経て出来る最初の製品段階である「荒茶」(あらちゃ)からの検出でした。

これはえらい違いです。生茶葉からお茶の製品にすることによって、水分が抜けて重量は落ちますが、その分だけ放射性物質は濃縮されてしまいます。

それが生茶葉から最終製品の「製茶」になるまでに約5倍になると言われています。

困ったことには濃くなっちゃうんですよ。だから香り高くなるが、放射能だけに着目すると始末が悪いってことになります。

ということは、この静岡県の検査が生茶葉の時にされていたら679Bqの5分の1の135.8Bqしかなかったかもしれないわけで、当然基準値のはるか下です。

ね、どこで測定するのかでも、お茶はぜんぜん違った数値となるという難しい存在なのが分かりますね。

難しさはまだあります。製茶になって商品となるのですが、これを飲む時はあたりまえですが、お湯を入れますよね。

すると薄まります。だいたい約50分の1となるようです。ということは、679Bqの50分の1ですから13.5Bqとなっるわけです。ぜんぜん問題ない値です。

これで終わりかと思ったら、もうひとつややっこしいことがあります。暫定規制値は㎏単位なんです。

お茶の葉をキロ単位で使うバカがいますか。学生食堂などでデカイ薬罐で煮出す時だって数十グラムしか使わないでしょう。普通の家庭ではたぶん大さじ1杯ってところでしょう。

お茶をキロ単位で摂取することなど、お茶のお風呂に入ってどんぶりでガブ飲みする人以外まずありえないことです。

仮に、1回5グラムとして1日2回飲むと考えて10グラムとしましょう。現実のお茶の摂取量は基準値の100分の1程度なものなのです。

基準値の100分の1しか使わずに、更に水で50分の1にまで薄まるというわけです。このように考えると、基準値の500Bqが一挙に0.1Bqまで落ちました。

では、そもそもこの食品の暫定規制値とは一体なにかということになります。

「その放射性物質の濃度の食べ物、飲み物を平均摂取量で1年間摂取し続けた時の被曝量を5ミリシーベルト(mSv)として設定しましょう」ということから逆算された放射線量です。

そしてこの人体になんらかの影響が出るリミットを100mSvとしました。先日「放射能初歩の初歩」でやりましたが、ミリシーベルトの横に単位がついていませんね。これは年間量を表します。

年間100mSvがリミットですよと言っているわけです。なにもついていなければ自動的に年間単位だと思って下さい。

そしてそれでも厚労省は安心できないので、安全を考えて100mSvを20分の1まで5mSvまで狭めました。

しかも「1年間摂取し続けたら」という、ある意味非現実的な枠まではめました。

お茶の場合は1年間摂取し続けるのはあたりまえですが、ホウレンソウを毎日1年間とり続けるとか、魚を毎日かかさず1年間とり続けるというのは、まぁないでしょうな。

これは食品衛生法の考え方ですが、安全基準が二重三重にかかっているのが分かりますね。

静岡県知事が「飲用茶なら問題ない」と断言しているのはこのようなわけです。

お茶のような加工工程を減るものに対して、国はどの段階で検査をするのか、生茶葉か、中間の荒茶か、それとも最終段階の製茶かをはっきりさせるべきでしょう。

神奈川では生茶葉で測り、静岡では中間の荒茶で測るから混乱するのですよ。生茶葉と決めたら生茶葉にするべきです。

ところで話は違いますが、明日に詳しく取り上げるつもりでいますが、各県で放射線測定位置が違ったそうで(もはや爆笑)。

宮城県では県庁の80m上の屋上、わが茨城県では30㎝の地表スレスレだったとか。そりゃ数値が大きな違いが出ますよね。

野菜だって洗って測定していた県もあるかも。

測定値はいったん世に出ると一人歩きをして風評被害の元になるもの。政府も測定手順と測定ポイントをしっかり統一していただきたいものです。そのつど右往左往する消費者や生産者はたまったものではありませんから。

             ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

■茶葉などから通常を上回る放射性物質 静岡

産経新聞 2011.5.11 18:42

 静岡県は11日、御前崎市で採取した茶葉とタマネギ、浜岡原発周辺海域のシラスから、過去の変動幅を上回る放射性物質を検出したと発表した。福島第1原発からの放射性物質の影響と考えられ、県はいずれも「健康への影響を心配するレベルではない」としている。

 御前崎市の茶葉1キロからは、通常はほとんど検出されないセシウム134が41・3ベクレル、セシウム137が41・6ベクレル、ヨウ素131が1・51ベクレル検出された。国は茶葉について放射性物質の暫定基準値を定めていないため、野菜類の基準値を準用して「問題ない」と判断した。

 しかし県は「茶葉をそのまま食用にすることはほとんどない」として、茶葉を湯に入れて抽出した飲用茶で追加調査を実施。菊川市内と磐田市内で採取した茶葉を使った飲用茶で検査したところ、いずれも微量の放射性ヨウ素と放射性セシウムを検出した。県は、飲料水の暫定基準値と比較しても「安心して摂取できるレベル」としている。

 しかし、茶葉は本県の特産品であり輸出品でもあることから、県は今月中にも県東部と中部で採取した茶葉で追加調査を行い、放射性物質の検出状況を確認する。

■「荒茶」出荷停止 静岡県知事「検査しない」 消費者団体は「検査は当然」

産経新聞 2011.6.2 22:00

 荒茶も出荷停止対象とした国の決定を受け、これまで厚生労働省の検査要請を拒み続けてきた静岡県の川勝平太知事は2日、あらためて「(荒茶の)検査はしない」と政府決定の拒否を明言。一方で消費者団体は「数値が示されなければ風評被害を招きかねない。検査は生産者にとっても必要」と警鐘を鳴らしている。

 「県はこれまで(生茶葉と飲用茶を)きっちりと検査し、(安全性も)クリアしている。われわれは値を隠すようなことはしないし、安全でないものを安全だとは言わない」

 記者団にこう述べた川勝知事に対し、厚労省の担当者は「静岡県には丁寧に説明していくしかない」と頭を抱える。

 荒茶の検査をめぐっては、「検査するべき」と主張する厚労省と、生産者への影響を慮(おもんぱか)って「検査は不要」とする農水省の意見が真っ向から対立。

 ところが、意見を求められた原子力安全委員会が「荒茶の検査をしないのであれば、製品に『直接食べられない』という表示をするべきだ」と助言すると、「茶のイメージが悪くなる」と判断した農水省側が一転、「検査不要論」を取り下げた経緯がある。

 ようやく政府決定に至った茶の出荷停止問題。全国消費者団体連絡会の阿南久事務局長は「決定は当然の結果。よかったと思う」としたうえで「荒茶で放射性物質が濃縮されると分かっていながら数値が隠されたままでは風評被害を招く。検査は生産者のためにも重要だ」と強調した。

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コメント

その基準がどうも怪しすぎるとは思われませんか?
問題ないレベルというフレーズを目にしますが、どういう基準でおっしゃっているのか理解できません。
下記のデータは放射能汚染された水の飲んでよいとされているデータで驚くべきことに3月17日以前の日本もこの基準に準じたものでした。
●世界の基準値
WHO基準      1ベクレル(Bq/L)
ドイツガス水道協会 0.5ベクレル(Bq/L)
アメリカの法令基準 0.111ベクレル(Bq/L)

●3/17までの日本の基準値
ヨウ素 I-131 10ベクレル(Bq/L) 
セシウムCs-137 10ベクレル(Bq/L )

日本には放射能に関する飲料水基準は無く
世界保健機関(WHO)基準相当を守っていました。
飲料水中の放射性核種のガイダンスレベル(WHO) です。

しかもセシウム-134とセシウム-137の合計値が370Bq/kg。
基準値を超える物は輸入させないというものでした。


食品中の放射能濃度の暫定限度は、日本の国民一人一日当たりの
輸入食品の摂取量を考慮した上で、放射線防護の国際専門機関である
国際放射線防護委員会(ICRP)の1990年勧告
「公衆の被ばく線量限度は1年間に1ミリシーベルト」
も十分に下回る量として設定されています。

●3/17以降・現在の日本の暫定基準値
・ヨウ素(I-131)131  300ベクレル(Bq/L)
 飲料水 300 Bq/kg
 牛乳・乳製品 300 Bq/kg
 野菜類 (根菜、芋類を除く。 ) 2,000 Bq/kg
・セシウム(Cs-137)137 200ベクレル(Bq/L)
 飲料水 200 Bq/kg
 牛乳・乳製品 200 Bq/kg
 野菜類  500 Bq/kg
 穀類  500 Bq/kg
 肉・卵・魚・その他 500 Bq/kg

こういう状況で、そのレベルなら安全とか問題ないとかいう判断を公にあまりしないほうがよいと思います。簡単に信じてしまう人もいるかもしれませんので・・・

お茶は東電に全部買い取らせればいいので市場に無理に出す必要はないかと思っております

投稿: 大坂在住 | 2011年6月11日 (土) 09時29分

足柄~静岡までセシウムが拡散したのは驚きでした。

私が学生だった頃、ある先生に「お茶は危険」と言われました。
普通の野菜と違って洗わない(洗えない)ので、表面についた農薬や放射性物質が落とされずに加工し煮出されて口にするから…と教えられて、当時は妙に納得しましたが。

考えてみれば、お茶っ葉はまるごとサラダや煮物にして食べたりしないし(無駄無く食べる栄養レシピなんてのもありますが)、いくらお茶好きでも(私も緑茶大好き)精々1日に1~2リットル位飲むがせいぜいでしょう。
となると、製茶で数十グラムがせいぜいですよね。

なにを恐れるほど危険なのか?
農水省はなにをやっているのか?おいっ!鹿野道彦っ!

久しぶりに出て来た蓮ホウ大臣は、消費者の立場に立って「お茶のふりかけなどもあるから…あくまで消費者の安全に振った基準」だと苦しすぎるアホな説明。
なら「ふりかけ」など直接口にする製品だけ出荷&摂取規制をかければいいだけのことでしょうに。だいたい茶葉入りふりかけ3食使用しても数グラムでしょ。

測定方法に激しく違和感を感じる出来事でありました。


私は中国の烏龍茶やプーアル茶も大好きですよ(核実験の灰を浴びてるとも言われてますが)。
もちろん英国加工の紅茶も大好き。

何を騒いでるんだ?
こういうウヤムヤな対応こそが風評被害の根源ではないのでしょうか?
何にでめ抹茶を山ほど掛けて食べるなら心配かもしれませんが…。

茶葉なんかよりは、以前私も「騒ぎすぎ」と言った水のほうが、遥かに警戒すべきだと思います。


それにしても原発の恩恵を受けてきて長く、慣れてしまってただけに『イザ、事故があったら!』の様々な被害が多すぎるのがアキレス腱ですね。


現在、山形県に避難されてる方は5000人弱。
ほとんどは山形県負担の雇用促進住宅や、借り上げアパートに入居しました。
残り800人ほどは福島・宮城県が費用負担のホテルや旅館(心労は絶えないでしょうが、豪華3食付きで優雅なもんです。)そりゃ「仮設」に移るのを辞退するのも理解できます。
残る体育館の避難所は280人ほど。老人が多いです。
行政とNPOで調整中ですが、ホームステイにするとかなんとかしてあげたい!家にも数人なら可能です。

場所は違ってもいち早く普通の社会生活を送れるように…。

投稿: 山形 | 2011年6月11日 (土) 09時40分

大阪在住様。
そうおっしゃるなら、関西では絶対に事故を起こさないで下さることを約束して下さい。
万一の時は偲びがたきを耐えメシを食わずに過ごして下さい。
誰も義援金など送りませんよ。全て関電にやらせて下さい。

現実の政治やエネルギー政策の中で、あなたの理想論が可能ならば何も言うことはありません。

投稿: 山形 | 2011年6月11日 (土) 09時52分

基準があやしいと言うより、基準が無かったので、ひとまず、政治的に、無理やり決めたということでしょう。

もともと、食品として決めると言う科学的検証がゼロですから。。

ある意味、きのこ類のように、もっと、厳しくすべき食材から、お茶の加工品は、実はものすごく多くて、荒茶だけの規制では規制しきれないはずです。たとえば、抹茶なんかは、古木から採るものが、高級で甘いとされています。煎茶の茶木とは、年輪が違うので、果たして、同じように、新芽、新茶に、セシウムが集まるのか?また、抹茶は、粉ですので、湯で抽出する飲み物ではありません。単純に、湯で薄まるとは、限らないです。
紅茶は、発酵を伴うので、その過程で、どこに、セシウムが多く吸着するのか?まったく解かっていません。

大体、日本の土壌や、急峻な地形、日本の作物での、食物の安全基準や移行係数について、断定できるほどの基礎データーが、どこにもありません。

そのことより、データーがないから、データーを集めて検証しようと言う機関がありません。

正直に計測して、淡々と発表できる機関がないのです。どこかで、生産者向け、消費者向け、行政向け、マスコミ向け、政治家向け、科学者向けと、色をつける機関か、うやむやに玉虫色に取れる発表か、いづれかですよね。

結局、公開するかどうかは、別として、農家自体が、作業や加工工程ごとに、基礎データーを集めることに、つきるのでしょう。

宮崎が、火山灰で、お茶の出荷が止まったとき、葬儀や通夜で配られるお茶の製造工場が止まってしまいました。静岡茶と言えども、安価な九州産のお茶をブレンドして、初めて製品になるのですから。。

お茶の値段は、ピンからキリまであります。

1g100円くらいのお茶が、甘みも良くて、個人的には、好きですが。。

土壌移行係数もありますが、植物は、葉についたものを、どこかに、集める作用があるらしいですし。。(もっと、検証しないと、断定できないことばかりですね)

投稿: りぼん。 | 2011年6月11日 (土) 10時03分

どうもよく分からないですね。
1F(福島第1原子力発電所)から365kmも離れた地域のお茶に放射性Cs(セシウム)が検出されるとは。
空気中に飛散したCsが茶の葉に直接付着しただけなら、他の作物(葉物野菜など)にも同じことが言えるでしょうし。
除草剤で、「葉から入って根まで枯らす」というものがありますが、Csなども葉から入って、濃縮されるのでしょうか。
それとも、土壌に落ちたCsなどを根から吸い上げて、濃縮されるのでしょうか。
1Fの事故以来、時間が経っての濃縮というプロセスを経ているから、今回の検出となったのでしょうか。
だとすれば、果樹全般、同じことが言えるはずですよね。
東電も、お茶だけではなく、東日本全ての果樹を買い取ることは不可能でしょう。

それから、気になったのが、TVでの映像で、茶の木を枝が見えるくらいに深く(?)剪定していました。
あの剪定された枝や葉は、どこに廃棄されたのでしょう。
映像からして、直下に落としているようにしか見えませんでした(枯れた枝が土の上に単に放置されているように見えました)。
もし、枝葉の腐敗が進み、Csが土壌に浸透すれば、また濃縮を経て同じことの繰り返しになりかねない。
行政は、どうやったら同じことを繰り返さなくて済むか、きちんと指導した方がよいと思います。

抹茶に関しては、かなり遮光をするという特殊な栽培をするはずですよね。
ですから、茶葉を丸ごと摂取する割には、寧ろ、放射能の影響は少ないかもしれません。(素人考え)


大阪在住さんへ
私が、以前、申し上げた西日本における節電の重要性をご理解いただけましたか。
当時は、全くご理解いただけなかったようでしたので。
そう、西日本でも計画停止した原発の再開が難しく、電力不足なんですよ、この夏。
そして、今も、1トン(推定)もの米備蓄用にエアコンをご使用になっておられるのでしょうか。

投稿: Cowboy@ebino | 2011年6月11日 (土) 11時07分

管理人様、お怪我の方、大事なく良かったですね。
どうか、御自愛下さい。

頓珍漢な疑問で、申し訳ないのですが、今回の福島第一原発の事故以前は、食品(お茶も含む)の放射線量の測定などされていたのでしょうか?
原発事故を受けてからの測定なら、例えば、今回の静岡茶の放射性物質が、はたして福島第一原発からのものであると断定できるのでしょうか?
福島から、静岡へ放射性物質が飛来したのであれば、北東の風が吹いた時だと思うのですが、そのような風は吹いていたのでしょうか?
また、その風向きなら首都圏にも大量の放射性物質が飛来したことになりますよね。
一時、上水道に放射性物質が出た時が、そうなのかな?
日本の地理的条件から考えると、どちらかと言えば、西から東に向かって、そんな物質は飛んできそうな気がするのですが?


くだらない事を書きこんでしまってすみません。

投稿: 一宮崎人 | 2011年6月11日 (土) 12時26分

大坂在住様のように、世界の基準値と3/17以降・現在の日本の暫定基準値を並べて見ると、誰だって不安や疑問を持つはずです。

暫定基準という考え方を、農水省や厚労省が未だにただの一度も国民に説明していないのが問題です。
私が下手な説明をするよりも、コンタンさんのブログで明確な説明があります。
大坂在住様、是非、ご覧ください。
食品の暫定基準に対する疑念と不安が絶えない事情
http://konstantin.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-b878.html

投稿: 南の島 | 2011年6月11日 (土) 13時13分

1kgあたり37ベクレル以上、こどもは、食品から放射性物質を摂取しないというのが、ベラルーシの決まりだそうです。

ベラルーシでは、単品の食品の放射性物質量より、こども時代に長期に、摂取する放射性物質総量を規制しているみたいですね。

家畜には、りんごの絞りかすを与えるのが、良いらしいです。ペクチンと言う成分が、放射性微粒子が、胃液中で、混合すると、生理的に、便として、放射性物質もろとも、排泄されるようです。

福島の家畜で、実験していただけたらと思いますが。

投稿: りぼん。 | 2011年6月11日 (土) 13時55分

>今回の福島第一原発の事故以前は、食品(お茶も含む)の放射線量の測定などされていたのでしょうか?

それぞれの原子力の発電所の周辺では、定期的に農産物、水産物についての放射能濃度の調査が行われているようです。

例:浜岡原発周辺調査
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-340/documents/kisyateikyou230511.pdf

また、ヨーロッパからの輸入食品について検査されています。

投稿: コンタン | 2011年6月11日 (土) 15時54分

>食品(お茶も含む)の放射線量の測定

おっと、重要なデータベースを思い出しました。
http://search.kankyo-hoshano.go.jp/servlet/search.SelectMain?paraSelectKind=0&pageSID=1420204

投稿: コンタン | 2011年6月11日 (土) 17時20分

こんにちは。私は暫定基準500ベクレルを信用していません。なぜなら、チェルノブイリ当時、厚生省が出した輸入品の暫定規制値は370ベクレル・kgで、その理由をこう説明しているからです。「一般人の年間被爆許容量は5ミリシーベルト、その3分の1を輸入食品からの放射能に使えると見て計算した。国民一人当たりの一日の食品摂取量を1.4キログラム、輸入食品の割合を35%食品のセシウムからの被爆割合を66%とすると370ベクレルとなる。」
おかしいと思いませんか?
さらに1989年4月に一般人の年間許容被爆量は1msvに切り下げられたので、当然これも5分の1になるべきなのになっていない。と。つまり、370でも高すぎるのに、国産品に関して500はありえません。
今は非常時なので多めに見積もっても二桁まで。つまり100ベクレル以内のものでないと危険だと思います。しかも今は外部被爆もあるのですから。
子供に関しては50ベクレル以内にすべきと思います。
高木仁三郎さんの本からの情報です。

投稿: mimi | 2011年6月11日 (土) 18時24分

食品と飲料水に含まれる放射性核種セシウム137及びストロンチウム90の許容量
 (ベクレル/kgまたはベクレル/ℓ)
    セシウム137    ストロンチウム90
1. パン及び穀物製品    20       5
2. ジャガイモ       60      20
3. 野菜(葉物、根菜、食用ハーブ)  40          20
4. 果物     70          10
5. 肉及び肉製品  200        20
6. 魚及び魚肉製品   150      35
7. 牛乳及び乳製品    100     20
8. 卵(1個あたり)     6      2
9. 水           2      2(注)
10. 濃縮乳及びコンデンスミルク  300   60
11. 粉ミルク      500       100
12. 生の野生ベリー・キノコ  500     50
13. 乾燥した野生ベリー・キノコ  2500   250
14. 薬用植物       600      200
15. 小児用特別食      40       5
16. その他の食品      600      200
注:1999年1月1日以前は4ベクレル/ℓ
*原文はウクライナ語。


これを見る限り、生と乾燥物とは、規制値が違うようですね。

投稿: りぼん。 | 2011年6月11日 (土) 20時40分

りぼん様。いつも貴重な情報ありがとうございます。乾燥した製品形態と生の農産物が違うというのは合理的です。

EU基準では硝酸態チッソや各種農薬類の規制値も乾態と生では異なっています。
今回のお茶もどちらの数値も並記して規制するべきなのかもしれません。

一宮崎人様。3月15日に南への風が吹いています。そしてかなりの降雨もありました。神奈川の足柄のお茶の被曝もそのときです。

ただし、箱根をは1000メートルあるので、それを超えるとは思いませんでした。しかし超えたわけですね。

たぶん

投稿: 管理人 | 2011年6月12日 (日) 05時41分

Cowboy@ebino |さん
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/ocha_seisan_qa.html
農水省の分析では、
>土壌中から吸収されたものではなく、古葉に付着したものが葉面から吸収され
という見解が出ています。茶園の状況的にも妥当かと思います。

投稿: とおりがかり | 2011年6月12日 (日) 08時37分

とおりがかりさんへ

ご教示ありがとうございました。
根からは、Csは吸い上げられていないとの分析のようですね。
しかし、剪定(深刈り)した枝葉の処置には言及していませんね。
結構、重要だと思うんですけどね。

いずれにしても、K(カリウム)をよく吸収する植物は、Kとよく似た(最外殻電子数が同じ族)Csを葉から吸収・濃縮ということになるわけです。
ということは、1Fの事故当時、葉(古葉)を付けていた果樹は要注意ということになります。
例えば、静岡なら柑橘類はどうなんでしょう。
放射性Csが、果実に集まるかどうかは知りませんが。

投稿: Cowboy@ebino | 2011年6月12日 (日) 11時32分

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/8293655302efdbc574fd32087588abca

チェルノブイリ近郊のベラルーシでの状況です。土壌状況、水源、風速、降雪、なにより、植物が日本とまったく違うので、比較は難しいですが、以下のようだそうです。


野菜類で放射能を「取り込みにくい」ものから順に挙げます。

 キャベツ、キュウリ、ズッキーニ、トマト、玉ねぎ、パプリカ、ニンニク、ジャガイモ、食用(テーブル)ビート、ニンジン、大根、丸い形の豆(英語で言うとPea)、大豆、長い形の豆(英語で言うとBean)、スイバ(ほうれんそうに似ている野菜)


(訳者からの注意)
 つまり、この中で一番放射能を「取り込みにくい」のが、キャベツ。
 一番「取り込みやすい」のがスイバ、ということになります。間違えないようにしてください。

 これらはベラルーシでよく栽培されている野菜です。日本でたくさん栽培されている野菜でも、ベラルーシでは気候が合わず、栽培されていない野菜についてはこの本にはデータがありません。


 次に穀物類で放射能を「取り込みにくい」ものから順に挙げます。

 麦の実、秋蒔きのライ麦の実、麦の茎、ジャガイモ、燕麦の実、秋蒔きのライ麦の茎、大豆の茎や葉、飼料用ビート、とうもろこしの茎や葉、燕麦の茎、丸い形の豆類の茎や葉、アブラナの茎や葉、クローバー、種実のつく多年草、ルピナス、天然の干草用牧草地や牧場に生えている草類。


(訳者からの注意)
 
 つまり、この中で一番放射能を「取り込みにくい」のが、麦の実。
 一番「取り込みやすい」のが、天然の干草用牧草地や牧場に生えている草類ということになります。間違えないようにしてください。

 これも日本でたくさん栽培されている米について、ベラルーシでは気候が合わず、栽培されていないためデータがありません。


 放射能を「取り込みにくい」果実類。

 リンゴの実、ナシの実、アンズの実、イチゴ、サクランボ、ラズベリー、白スグリ。
 あまり食用にはしませんが、ナナカマドの実も汚染度が少ないです。


 逆に放射能を「取り込みやすい」果実類。

 赤スグリ、黒スグリ、西洋スグリ(グースベリー)。
 ビルベリー(ブルーベリー)、クランベリー、クロマメノキ、コケモモも放射能を取り込みやすいので、汚染地域に生えているものは食べないようにしましょう。


(訳者から)
 以上のような情報を知ると、
「もうブルーベリーは食べられない。」
などと考える人が出てきます。しかし、これはベラルーシで放射能に汚染された地域に生えていた場合のデータです。
 またハウス栽培されている場合ではデータの数値が違ってくるでしょう。
 
 さらに栽培している側からすれば、逆に最初の1年は放射能をとても取り込みやすい植物をわざと植えて、その後その植物は処分。(処分の方法も考えないといけませんが。)その土壌に含まれる放射能を減らしたうえで、次に放射能を取り込みにくい植物を栽培すれば汚染度を大幅に減らすことができます。

 あるいは同じ場所で放射能をとても取り込みやすいものと、取り込みにくいものを交互に植えた畝で栽培する方法もあります。
 そして取り込みやすい植物のほうへ放射能がいくようにします。その後取り込みやすいほうは処分。取り込みにくいほうは食用にすれば、汚染度を大幅に減らすことができるはずです

すべて、原文は、ロシア語です。

投稿: りぼん。 | 2011年6月12日 (日) 12時15分

初めまして。不勉強な物ですから、荒茶と製茶にしたものは「加工品」扱いなのかどうか?ということを調べていて、このブログに当たりました。
足柄茶のお膝元から近い者です。
足柄茶の組合は「出して損するぐらいなら、出さずに補償を求める」方針なのだそうです。
現在出回っているものは昨年の茶葉です。
http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000001106140004

足柄にしても静岡にしてもお茶農家は高齢者が多いですから、これをきっかけに引退でもすっか、という人が出るだろうと危惧しています。
また静岡は大変広いですから、牧の原(西部)なんかまで風評被害受けるのはたまったものではありません。

ところで
何かとEUや旧ソ連を引き合いに出される方が多いようですので、EUにおける加工品の基準値を調べました。
http://www.foocom.net/special/3801/
放射性ヨウ素2000Bq/㎏、放射性セシウム1250Bq/㎏

これで1990年代にスイスかイタリアからのハーブティーでセシウム約1000Bq/㎏の物が検疫で引っかかった、というののニュースの「なぜそれが送られてきたか」がわかりました。

ちなみに茶は悪名高い1999年の所沢のダイオキシン騒動でも物凄い数値を出したということでニュースになりました。このときは「乾燥状態の茶葉」と説明されたので荒茶か製茶された物かだったのでしょうね(たぶん後者かなと思います)

投稿: YK | 2011年6月16日 (木) 00時31分

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