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2011年6月27日 (月)

原発放射能は最期にどこにいくのか決まっていない欠陥設備

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頂いたコメントにもありましたが、放射能は洗ってもなくなるわけではありません。必ず「どこか」に行きます。実に困った存在です。

洗った汚染水は下水道から下水処理場に送られてそこで沈殿して汚泥となるわけですが、その汚泥から高濃度の放射性物質が検出されたのは最近のニュースでした。

まず、4月中の東京都の調査で東京大田区の下水処理場である南部スラッジプラントの汚泥を焼いた灰1㌔から1万5千ベクレル/㌔の放射性物質が見つかりました。

このとき施設内の放射線量は2.69μSVwa;jされました。

やはり被曝した汚泥の塵が閉鎖空間の中で溜まったためのようです。

他にも、このような検出が相次ぎました。

・4月30日 郡山市県中浄化センターの溶解スラグ・・・33万4千bq/㎏
・5月4日  福島市堀河週末処理場の汚泥・・・・・・・・・44万6千
・5月18日 東京葛西水再生センターの焼却灰・・・・・・・ 5万5千

この被曝汚泥をどうするのかについては、福島県のみの指針として「10万bq/㎏以上は適切に保管する」指針を出しているのみで、他の都道府県については国は何も決めていません。

保管場所についてもなんの指針もありません。ただ「適切に保管しろ」というだけです。

六ヶ所村も使えないし、現実的には県所有地の一角に穴でも掘ってコンクリートで覆って鉄板を被せるしかないのかもしれません。

これも廃炉と一緒なのです。今の原発はようやく国民の知るところとなりましたが、最終処分ができないのです。

30年の耐用年数が過ぎて運用停止になっても、解体して持っていく場所がありません。

実際は、福島第1原発1号炉のように耐用年数の倍の60年も使ってしまっているのは(それを認める安全保安院も保安院ですが)、東電のドケチ根性もありますが、それ以上に廃炉にしても持っていく先がないことです。

3号炉のMOX炉も、原発から出る使用済み燃料のプルトニウムの行き先がないので、しようがないのでリサイクル・プルトニウム炉を作ってみました、という後先が逆なことをしています。

わが茨城県の東海第1原発も、日本初の原発でしたが1966年に運用開始されて33年間使って1999年に運用停止しました。

したのはいいのですが、未だ解体される見込みはたっていません。こんな高濃度放射性物質の固まりの原子炉などどこにも持っていきようもないのです。

この放射能の難しさは、ひとつひとつがつながっており、しかも最終処分方法がないことです。例えばこうです。

・原子力事故⇒放射性物質飛散⇒地域被曝⇒農産物⇒土壌⇒水系汚染⇒回収困難

・除染⇒下水を経て水系・下水処理場汚泥汚染⇒行き場なし

・原子炉建設⇒30年で廃炉⇒解体⇒解体済廃材⇒行き場なし

・燃料棒⇒使用済み本領からプルトニウム⇒仏でリサイクル⇒国内に輸送⇒MOXプルサーマル炉⇒たぶんダメ?

とまぁこのように、最期にどこにも持っていきようがないものを大量に作ってしまったというわけですから、こんな無責任な政策を国策としてしまった自民党には大いに反省してもらわねばなりません。

と言っても、片や民主党も原発推進の牙城である電力総連出身の議員はうじゃうじゃいますし、亡くなった連合の稲森会長は東電労組の出身でした。昨日は東電労組から中山義活経産省政務菅が政治資金をもらっていたこととが発覚してしまいましたので、どっちもどっちもですが。

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コメント

自分はまぁ政治家なんてこんなもんだろうなぁと思ってます。本当の意味での政治家なんて(ココでいう本当の意味の政治家というのは国を思って自分を犠牲にしてでも動く人)
1割いや・・・・1%もいるかどうか・・・。
結局利権と金が目当てでしょうし・・・。
核廃棄物も最終的には・・・処理する技術もなければ・・・場所もないなら最終的に宇宙の太陽当たりに打ち上げるしかないのかなぁ・・。
まぁそんなバカ高いコストがかかる方法なんてやるわけがないんでしょうけど・・・。
核技術そのものがまだ扱いきれないのにもかかわらず・・力だけはあるから使用している感じにしか見えない現実がありますねぇ・・・。

そういえば、震災以降「スポッと電化のオール電化」だけじゃなく、
「地層処分、私は必要だと思います!」のNUMOのCMも無くなりましたねぇ。当然ですが…。

今朝の番組では、福島の校庭の平土処理で、結局は一角に50センチ以下に防水シート(何年持つのやら)敷いて埋めるでした。仮にセシウム137で考えて100年は動かせません。

原発本体は、六ヶ所村が使えないとなると、やはり原発用地内で使用済み核燃料を保管するしか無いでしょう。
NUMO受け入れ自治体が現れたり、海溝深くに沈めるとか乱暴な方法でもしないかぎり。

今さらながら、原子力政策は「遠からず廃棄燃料が貯まって行き詰まる」と言ってた小松左京さんたちの先見性には頭が下がります。

私は中曽根さん達が強力推進した頃には、いづれ時代が変われば濃縮して「核兵器保有」できるような体制の下地作りを考えていたと思います。現状では無理ですが。

中国が核兵器を持つ時期ですし、いまだに原発を大量に持ちながら「平和利用」に徹してるのは日本だけでしょ。

原子力政策は失敗であり、日本人には不向きな機械であったことに多くの国民が気づき、目覚め始めたと思います。
私も放射能から子供を守りながら、電気を極力使わない生活を始めました。
ベタですがゴーヤを植えて日陰を作り、ぎりぎりまでアンペアを下げ、テレビ一辺倒から手回し発電のラジオにかえたり。手回しで携帯も充電してます。
掃除機をやめ、ほうきと雑巾で掃除してみると、人間に必要なのは電気じゃなく水なんだなーと思ったり。
できることはまだまだ微力ですが、やれることからやってみようと思います。

NUMOで思ったのですが、日本国内に安定した地層そのものが存在するのでしょうか?
プレートの交差点みたいな所なんで、ヨーロッパとかアメリカみたいな大陸ならいざ知らず、おそらく核廃棄物の半減期(長いやつはかなり長いですよね?)の間、地震とかの影響を受けずに、安定して保管出来る場所って、国内にあるのでしょうか?
もし、そんな土地があるなら、一刻も早く、地中保管施設を作って、その上に首都と言うか、国会や官公庁は移転して欲しいですね。
政府、政治家は、原発は絶対安全であるという立場で、今日まで原発を推進した訳だし、その廃棄物の処理にも責任を持つ立場にあると思います。
NUMOが安全だと言うのであれば、その上に首都があっても何ら問題があることもないし、逆に、何の生産性もない国会や役所が、そう言う所に移転して、東京の一等地が、住宅や商業スペースになるのは、良いことではないでしょうか?
新しい公共事業として、雇用も生まれる可能性もあるかも?

と、少し妄想ぎみになってしまいました。すみません。

政府、国会議員、国家公務員、地方公務員
みんななんか人のせいにしすぎな感じがする

国会議員を選んだのはわれわれ有権者です
前回民主党の大勝に協力してしまった身としては
穴掘って埋まってしまいたい気持ちでいっぱいです。

原発の影に隠れている本当に手を差し伸べなければいけない400Kmに及ぶ津波被害のあった太平洋沿岸地域の復興の遅れにいまさらながら地位に恋々としないといいつつしがみつく管直人や民主党政権に家族がいなければ一矢報いたいところです・・・・

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