« 南相馬市のセシウム牛の「ほんとうの生産者」はあの宮崎口蹄疫のA牧場だった | トップページ | 私たち農業者は3月と同じ失敗をしてはならない »

政府はこの女性の声を聞け!

018
昨日、消費者の皆さんとお話をもつ機会がありました。

ECRR(ヨーロッパ放射線防護委員会)の講演の通訳を務めたトミーさんにも同席していただいた席でした。

今の東京とその近郊の女性、特にこれから子供を作りたい、あるいは今幼い子供を育てている若いお母さんたちの恐怖心には改めて驚かされました。

私もできるだけ敏感でいようと勉めているつもりでしたが、やはり直に聞くと違います。

茨城の野菜は自分で買っても友人の若いママさん仲間にはあげられない、原発事故の時まで大喜びでもらってくれたのに。

茨城に一緒に田植えに行こうよと誘っても、ちょっとあそこはねと言われた。

この会合以外からもさまざまな若い女性の悲鳴に似た声が聞こえています。

ある人は亭主を置いて疎開した。夫は、オレたち週末家族だねと寂しそうに言った。

若いママさんたちが公園に行かなくなった。集まるところがないので、なんとなく疎遠になっている。

子供には学校が大丈夫だと言っても、校庭で遊ぶなと言ってある。

妊娠した女性が生むことが怖くてノイローゼになってしまった。生まないことを夫に言ったら大喧嘩になってしまい、それ以来口をきいていない。授かった時にあれだけ喜びあった夫婦だったのに。

子供は転校したくないと言うが、子供だけでも九州の親戚に預けるつもりだ。親はどうにでもなるが、子供だけは健康に生きてほしい。

沖縄に疎開した友人から電話が来た。夫の仕事はぜんぜんないので、貯金が底をつきかけている。レジ打ちでようやく食べている状態。子供も学校になじめない。

ある若い母親は除染のため庭の芝を剥いで、樹も切り倒してしまった。樹の根のところがホットスポットだったから。

でも家ができた時、夫や子供と一緒に植えた自慢の樹だったのに。切り倒した日の夕食は家族が皆泣いた。

政府はこの女性の声を聞け!

そして私たち農業者も、己が風評被害を言い立てる前に、しっかりと彼女たちの悲鳴に耳を傾けるべきです。

 

|

« 南相馬市のセシウム牛の「ほんとうの生産者」はあの宮崎口蹄疫のA牧場だった | トップページ | 私たち農業者は3月と同じ失敗をしてはならない »

原子力事故」カテゴリの記事

コメント

いつも、拝見させて頂いております。
私は福島県の郡山市に住んでおります。今回の内容を読ませて頂き、茨城でもそのような状況だと知り正直驚きました。同時にやるせない気持ちにもなりました。

今、私の住む郡山市の放射線量は毎時1.0マイクロシーベルト前後です。我が家にも子供がおります。学校の校庭の土の除去、除染、身の周りで出来る限りのことをしても、この現状です。
避難される方もおりますが、殆どの方はここで踏ん張っており
す。他県の方からすれば、なぜ避難しないのか?子供を守りたく
ないのか?という声も度々聞かされています。
子供を守りたくない親などおりません。
避難が可能ならみなそうしてます。それが現実的に無理だから、悩み苦しみながらもここで頑張ってるのです。

茨城県の放射線量も確認させて頂きました。
悩んでる方には申し訳ないですが、正直羨ましい限りです。
ここの屋内の放射線量よりもずっと低いです。
茨城県の野菜、ここでは喜んで食べさせて頂いております。

投稿: 福島より | 2011年7月24日 (日) 08時42分

首都圏でこどもをそだてています。友人は事故後、ずっとミネラルウオーターでお米を炊いています。

今回のセシウム牛の報道は、秋に収穫されるお米の問題の前哨戦にすぎないと思います。下手をすれば、22年度産の古米価格の暴騰が起こるのかもしれません。
近隣のお米屋さんでは、すでに、福島産以外の22年度産のお米が姿を消しつつあります。

投稿: bluemo | 2011年7月24日 (日) 10時24分

去川の稲作農家がTVのインタビューに答えている時にの足元には、確かに立派な稲が育っていました。
今回、汚染ワラが収穫された圃場では、今年も稲の植え付けがなされていると思います。それらの米が実る時にどうなるのでしょうか?
農水は、すでに対策に乗り出しているのでしょうか?

投稿: 一宮崎人 | 2011年7月24日 (日) 11時55分

いつもブログ拝見しております。このようなお言葉ありがたいです。東京で騒ぐのは大げさだとわかっており、でも親の立場としては無視もできず情報を集めている状態です。

23区内ですが学校も全く除染などは行われておらず、でも区内の農家のかたの農産物からはセシウムも出ています。

東京なのに何大騒ぎしてるのと言われそうですが、遠くへ飛ぶ放射性物質は細かくて吸うと厄介ともききます。側溝や雨どい下などは高い数値がでています。

なんとか妥協点を見つけたく、まだ東日本の農産物をいままでどおり買っています。よく洗ったりしていますが最近はスーパーでも卵の産地を気にする母親をよく見ます。いよいよ不安が増している状態です。

生協などから農家の方を応援していたつもりだったのに、素晴らしい農産物が無条件では選べなくなり悲しいです。今はお米が秋以降どうなるのか心配です。政府の言葉だけ聞いていてはすべて後手後手です。消費者の側からはまったくうかがい知れない事情があるのだとこちらのブログで学んでいます。大変かと存じますが今後もブログの更新をお願いいたします。

投稿: 月夜 | 2011年7月24日 (日) 13時26分

言葉も無いとはこのことです。

ただ、福島県の去年産の米や事故前の乾燥食品まで売れないというのは、流石に風評被害そのものだと思います。

投稿: 山形 | 2011年7月24日 (日) 18時18分

千葉県流山市で農業をしています。たまたまこちらのHPにたどりつきました。
私も鶏卵とキャベツの自主検査をして、不検出でした。しかし、お客様や子育て中の友人の不安はなくなりません。なぜなら、他の野菜の検査結果がないからです。
福島県内の、流山市より汚染が高い地域の農産物でも、不検出の物がたくさんあり、野菜によって違うのではと思っています。野菜汚染マップを作れないかと、仲間の農家に話したら、正直怖いと言われました。それはそう思います。でも、農業者も知らなければならないと感じています。
個々の農家がこんなに発信していても、なかなか消費者や行政に届きません。なんとか組織が出来ないものかと思っているところです。
千葉県の土壌検査結果をみたら、粗末なものでした。高汚染と言われている柏市、流山市、我孫子市のデータがないのです。他の件の土壌検査結果と空間汚染結果などをみて推測すると、農業者としては震えるような結果が出るかもしれません。しかし、知らなければならないと感じています。
私にも幼子が二人います。
彼らは畑が大好きです。
本当に、悔しいです。

投稿: | 2011年7月29日 (金) 18時18分

生産者の方の声が聞きたくて、こちらに辿り着きました。埼玉で不安を抱える母親たちと子供を守る会を立ち上げ活動しています。学校給食もスーパーもベクレルを公表すべきと思います。基準値以下なら出荷できるという政府の対応は子供や農業の未来より経済を優先させたということです。、本当に大切なものを守る気がないのだと悲しい気持ちになりました。でも嘆く暇があったら自分の出来る最大限の努力をしなくては。生産者の皆さんの考えが聞きたいのです。スーパーでベクレルモニターを設置して計測は客の自主性に任せる。客は産地で選ばず自分の基準で選ぶ、風評被害はなくなります。私は自分の目で見て自分の頭で判断したい、後で何かあっても自分で決めたことなら後悔しない。郡山市のお母さん、コメントを見て福島のことを毎日想います。私がすべきことを考えて福島のために動きたいです。

投稿: みや | 2011年8月17日 (水) 00時44分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/515571/52290726

この記事へのトラックバック一覧です: 政府はこの女性の声を聞け!:

« 南相馬市のセシウム牛の「ほんとうの生産者」はあの宮崎口蹄疫のA牧場だった | トップページ | 私たち農業者は3月と同じ失敗をしてはならない »