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2011年7月30日 (土)

福島第1原発4号炉が倒壊しないことを祈ります

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福島県の一部に退避勧告が出たと聞いてギョっとなりました。豪雨によるものと分かってヘナヘナ~としました。いや豪雨でよかった。(゚ー゚)

もとい、豪雨には充分お気をつけ下さい。

私は、てっきりこの間続いた地震や豪雨で地盤がゆるんで福島第1原発4号炉が倒壊でもしたのかと思いました。

4号炉の建屋は明らかに傾いています。たぶん補強材を入れていると思いますが、倒壊でもした場合・・・あああんまり考えたくはありませんが、大量の融解した使用済み燃料棒が地面に投げ出されて新たな原子力災害に発展する可能性も捨てきれません。

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                (YouTubeアニー・ガンダーセンより)

このことは、先日来日したECCR(ヨーロッパ放射線リスク委員会)の科学委員長・クリストフー・バズビー博士が来日した時に漏らした意見です。

バズビー博士は科学者ですが、脱原発運動の活動家ですので、まぁ2割ていど割り引いて聞いたほうがいいのですか、4号炉は建屋の屋根が既に吹き飛び、核燃料棒がむき出しの状態になっています。

実態は私には分かりません。最初に爆発を起こした1号炉、そして3号炉ですら未だ本格的な調査がなされていないからです。

さてこの4号炉といえば、使用済み燃料プールの水があるのかないのかといういちばん知りたいことがわかっていません。

米国の原子力専門家やイギリスの原子力専門家は、福島第1原発4号炉の使用済み核燃料2[ールの水はもう無いだろうと言っています。

一方、政府は「いや安心しろ、水はあるんだ」と言い続けてきました。

情報隠匿のプロが言うことですから、おおかたの国民は眉がピチャピチャですが、真実は実際に4号炉に入って近距離で調査されるまで分からないということになります。

3月から4月の重大局面で嘘ばかり言った報いで、なにを言っても「またなにか隠しているんだろう」という風に勘ぐられます。

政府のいい分は、4号炉の破壊した壁からプールの水が見えたということです。これは空中からの映像と目視によっていますが、さて信憑性はいかがなものでしょうか。

政府の発表には悪いクセがついていて、まず非常に楽観的な発表をします。

「爆発する可能性はない」と言っていたそばから爆発すると、今度は「メルトダウンはない」となり、隠しきれなくなると、「実はしていたが、わからなかったのだ。文句あっか」という具合に居直ってしまいます。まったく困った人たちです。

この4号炉問題でも、「水はある」と言う前に複数の方法を使って確証を取るか、あるいは、「現状ではあると思うが、複数の証拠が上がっていない現状では実地検分しないと分からない」と説明すべきでしょう。

そしてもう一点。4号炉のこのプールには使用済み燃料だけではなく、点検用の通常の核燃棒も保管してありました。これが爆発したと言われています。

というのは、4号炉は稼働していなかった、つまり「冷温停止」状態だったわけです。今、しゃかりきに1号炉、3号炉を、なんとか冷やして冷温停止にしようとしているいわば安全圏ですね。

この安全であるべき状態から3月15日にプール周辺から爆発してしまったわけですから、核燃料棒が融解していることは間違いありません。

この融解の規模はよくわからないのですが、英米の原子力専門家が着目しているのが、、プールの水温です。

核燃料棒はジルコニウムという硬い高温に耐える金属のチューブに収まっています。これが損傷すると中から超高温の核物質がドロドロと出てきます。

このため水素が発生して水素爆発が起きたわけですが、それ以降もプール内には核燃料の破片が散乱して、今もしつこく発熱を続けていると思われます。

爆発前の水温は80℃でしたので、今の水温が分かれば核燃料棒がいったいどれだけ溶け出たのかの目安になるわけです。

プールの水温は、爆発以降は沸点に達しています。となれば、沸点に達した水がどれだけの時間でなくなるのかは自ずと計算できるはず、と英米の専門家は指摘します。

また、緊急放水の時に簡単に4号炉の建屋壁が破れてしまいましたが、これも壁が核燃料棒による高温にさらされてパリパリの状態になっていたために、水に当たって割れたのではないかと考えられています。

私は1号炉、3号炉はなんとか冷却水の循環を取り戻していくだろうと思っています。どれだけかかるのかは皆目分かりませんが、日米仏の叡知を結集してなんとか抑えこめると思っています。

むしろ問題は、この4号炉グラグラ建屋のてっぺんに鎮座する使用済み燃料プールです。

これが続く福島沖の地震や豪雨で倒壊しないことを心から祈ります。まだ「フクシマ」は終わったわけではないのです。

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コメント

以前、剥き出しになった4号機燃料プールの水採取してませんでしたっけ?
まあ、爆発が起きたってことは一時的に水位が下がってジルカロイが溶けたのは間違いないんでしょうが…。
また大きな余震で万一倒壊でもしたら…大量の燃料棒がガラガラガッシャーン!地面に剥き出しになって再臨界なんて、想像したくもないですが「今そこにある危機」です。
もしそうなったら…現在の作業すら出来なくなり、避難エリアも大幅拡大です。

原発のことは、まったく、わかりませんから、素人的発想ですが、外部から、問題の燃料プールに入れることが出来たのだから、屋根もないことだし、外部のキリン型のクレーンで、搬出して、仮置きの地上燃料プール棟が、あるはずだから、そこへ引っ越すのが、良いのでは?

政府発表どおり、ジルカロイカバーも解けず、原型をとどめているなら、搬出は、可能だと思いますし、現実に、炉を止めていたので、燃料プールの燃料棒の総量は、4基の中で、1番大量に存在するのですから。。

もちろん、敷地内の燃料プール棟が、きちんとしていて、壊れていないと言う前提ですが。。

燃料プール棟の存在すら、報道されてませんよね。

輸送用シャトルに入れれれば、まず、安全性が増すとは思うのですが。。

国会の御用学者以外の委員会答弁ですが、こちらの方が、テレビの専門家のコメントより、真実味があると思います。
生産者も、見てほしいと思います。

ニコニコ動画では、

http://www.nicovideo.jp/watch/sm15140556?via=thumb_watch

youtubeでは、

http://www.youtube.com/watch?v=O9sTLQSZfwo&feature=player_embedded


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