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2011年7月15日 (金)

電気なければ農業は死滅。「脱原発」は慎重にやってください。  新たな福島セシウム牛、ワラからが原因

025
停電についてちょっと考えてみます。結論から言えば、農業が停電をやられれば、致命傷になりかねません。

特にこの炎天下で計画停電を食ったらと思うと、ゾッとします。わが農場の家畜は半分は死ぬでしょう。

都市と農村では「電気」の意味が違います。

実際に私たち被災地の人間は3月11日の大震災当日から、私の地域で4日間、長い地域で1週間にも及ぶ停電を体験しました。

私たち農家は生活と生産が密着しています。生活のほうはまだ「暗いな」といいながら闇生活に耐えれば済んだのですが、生産はそうはいきません。

わが農場は井戸です。よい地下水が出るので念のため予備まで入れて2本の井戸を掘っています。まぁ、水は完全自給できるわけですね。

ところで、井戸はなんで動くんだ?ポンプです。ポンプはなんで動くんだ?電気です。今日び、手で汲み上げている農家は珍しいですね。というよりいない。

そうそう震災の時は、村でいまや数本しかない手で汲む井戸が大活躍したんですよ。

では水道はというとこれもダメ。なんででてしょうか?浄水場の配水ポンプも電気で動くので、これもダウンしてしまいました。それと震災時にパイプが地下で破断してしまったためもあるようですが。

とまれ井戸にしても水道にしても、電気がこないと水が遮断されるのです。

私たち畜産農家にとって、家畜にやる水が切れるほどの恐怖はありません。あの震災がまだ寒い3月でよかったと思うほどです。

震災が今の梅雨明けの炎暑下で起きたのなら、もう目も当てられません。今は平均で最高温度は32℃を超えて35℃になる日も出ています。

この状況で断水が、震災時のように4日間も続けば・・・おお考えたくもない。プルプル(首を振る音)。

3月の大震災の時は、私はこんなふうに水を求めて3千里をしました。

●震災初日・・・そう長くはないだろうとタカをくくっています。明日には回復するだろうからちょっとシンボーしろよ、「水出てねぇじゃないか」とギャギャ言うトリを慰めます。

●震災翌日・・・まだ停電・断水。トリが産卵する午前中の給水は必須なので、わが家の風呂の水をありとあらゆる水が入る容器に入れて(台所の皿洗い用ボールまで動員)、どうにか喉湿ていどやりました。しかし、数時間で空に。

●震災3日目・・・隣の妹の家の風呂の水まで頭を下げてもらいに行きました。しかしこれもわずかしかなく、トリの怒りと渇きは頂点に・・・!

●震災4日目・・・まだまだ停電・断水。手汲み井戸をもらいに行きますが、とうに人間サマの水で長蛇の列。とてもじゃないが、家畜用の水を下さいとは言えません。

しかたがないので、近所の小川にバケツを持って汲みに行きました。午前午後数回。急斜面で滑りやすい川岸を数十回往復して、配餌車の100㎏入り容器を満杯にして、農場に帰ってようやく満足できる水やりができました。

ただし、人間様はヘロヘロ。いや~腰に来たこと。

川で水を汲んでいると、橋を通る村の仲間が物珍しげに、「ハマちゃんよー、川の水で飯炊くのけェ。きたねぇぞ。おらげの下水入ってかんなぁ。ハハ」。

なにがハハだつうの。畑屋はノンキでいいよ。オレだってここまで困んなければ、川の水なんか汲まねぇてえの。

大規模畜産屋もバルク車(:飼料を供給する8トン車のこと)にガソリンポンプを積んで、やはり川の水を汲んだそうです。

ウインドレス鶏舎(*工場式無窓鶏舎のこと)など、天まで届くケージが倒れた上に、倒壊を免れた棟も、酸欠、給餌、給水不可能となって、数十万羽が数時間で死にました。

この夜に復旧したので、どうにか川に水汲みという荒技はこれで終了したのですが、あと数日この停電・断水続いたら(実際に茨城県の一部ではそれからもえんえんと続いた地域が沢山あります)、私はここでノンキにブログなんか書いておらずに、今頃ドカチンの出稼ぎに行っていたでしょうね。

こんな悲喜劇は被災地のいたるところにころがっています。電気来なけりゃ水もない。ノーモア停電&断水。

さて、カン首相が「脱原発」をするとかなんとか言ってます。まことに高邁なお話ですが、正直言って私たち農家は「なんだかなぁ~」という気分で聞いています。

言っている当人が、大震災や原発事故でなんの役にも立たなかったばかりか、むしろ足を引っ張りまくった張本人だというのが痛いですなぁ。

そもそも大学でマージャン点棒計算機が専攻だったくせに、原子力事故の直接指揮なんかするもんじゃないよ。

なにも原発の冷温停止など難しいことを頼んでいるのではなく、身近な国民がほんとうに心配している放射能の汚染状況すら明らかにできない政府が、なにが脱原発、笑っちゃいます。

ましてや、除染作業など政府は小指一本動かしていません。この問題で必死に活動している与党議員など見たことがない。彼らの心配しているのは、総選挙があったらほとんど討ち死にだという自分の運命だけです。

わが選挙区の与党議員さん、あなた自分の選挙区で放射能測定したことがありますか?まして除染活動をしたことがおありですか?そういう地道な活動をしないから信頼されないんですよ。

そもそも、あなたの選挙事務所がある鉾田にメルトダウン後の3月21日午後4時30分、放射能雲(プルーム)が頭上を通過したことを知っていますか?

そして松戸、柏選、葛飾、江戸川選出の与党議員さん、あなたは3月22日午前8時に放射能雲と雨雲がぶつかり放射性物質を大量に含んだ雨が降ったことをご存じですか?柏、松戸、東葛にホットスポットが多数できたのはそのせいです。(資料1参照)

私の7月8日の記事でも書きましたが、この放射能雲の移動した地域の与党議員は自らの選挙区に帰って、率先して放射能測定を行い、汚染マップを作り、除染活動の乗り出すべきです。
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-d5ba.html

また、初めから計画停電を前提とするような「脱原発」には私は賛成できません。

よく知識人が、「電気を使いすぎる現代生活を考え直すいい機会です」などとしたり顔で言っているのを聞きます。

私から見れば、あんた川から水を汲んで家畜に「ごめん、ごめん、今日はこれだけなんだ」と謝りながら水をやってからその台詞を言え、と言いたくなります。

愚かなプロセスで「脱原発」をすれば、農業は半身不随になります。農業のみならず、国内の生産業の生産拠点は、円高と電力不足を嫌って海外へ逃げるでしょう。

わが国はドイツやイタリアのように、同じ域内の原発立国フランスから電気を売ってもらって「脱原発」をするという小器用なまねはできません。

そもそも原発事故の広域な被害から考えれば、域内すべてで「脱原発」をせねばならないはずです。一国脱原発主義でいいのか、どうなのか。

所信表明演説でベトナムに原発を売ったことを得意気に手柄話した首相が、アジア域内脱原発まで考えているのかお聞きしたいものです。

こんなカン首相の言う「脱原発」なんて、自分の原発事故対応の失敗を大ぼら吹いて目先をすり替えようとしているだけにしかみえませんよ。

あるいは、篠原農水副大臣が大好きなドイツのように、これから大原発立国となろうという中国から電気を売ってもらうことまで考えて言っているとしたらなかなかしたたかです。

しかしそんな困った時の買い物は、足元を見られてさぞかし高いものにつくでしょうが。ああ、いかん、暑いせいで今日の私はヒジョーにイヤミ。

まずは地道な放射能防護をすること。正しい放射能についての情報を出すこと。除染活動を汚染地区の隅々まですること。

それが選挙民の代表としての政府の国民を守るということです。それをしないで、なにが「脱原発」か。話になりません。

まず国民を守ることが出来てから、数十年かかる高邁なお話はお伺いしましょう。ラジウム鉱泉で顔を洗ってこい!

■追記 新たなセシウムが検出された牛が見つかり、その原因がワラ組合の出荷したワラにあることが判明しました。明日記事にします。(欄外の追加情報1、2をご覧ください)

             ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

■資料1群馬大学早川由紀夫教授による放射能雲の移動概念図

Photo(「週刊現代」7月16日号より参考のために転載させていただきました。ありがとうございます。クリックすると大きくなります)
 

柏ママの放射線だよりhttp://members3.jcom.home.ne.jp/2143800701/

 

別な農家からもセシウムワラを食べた牛が出たことが発覚しました。もっと出る可能性が高くなりました。 

■セシウム汚染餌の牛、42頭出荷=仙台、千葉、東京、横浜で食肉処理―福島県 

 時事通信 7月15日  

福島県は14日、南相馬市の農家が出荷した肉牛から食品衛生法の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)の放射性セシウムが検出された問題で、新たに浅川町の農家が規制値を大幅に超える高濃度の放射性セシウムに汚染された稲わらを餌として肉牛に与えていたと発表した。  

この農家からは今年4月以降、42頭が出荷され、東京都や千葉県、仙台、横浜両市のと畜場で食肉処理された。肉は岩手、山形両県にも出荷されており、既に一部は消費された可能性がある。福島県は県内すべての食肉用牛農家約4000戸に対し、14日から5日間程度、肉牛の出荷と移動を自粛するよう要請した。  

 県によると、県内の食肉用牛農家に対する立ち入り調査を実施したところ、浅川町の農家が保管していた稲わらから、1キロ当たり最高9万7000ベクレルという高濃度のセシウムが検出された。これは乾燥する前の水分を含んだ状態に換算すると、規制値の73倍に相当する。  

 42頭は、4月20日までに横浜市(14頭)、5月11日までに千葉県(5頭)、6月16日までに東京都(13頭)、7月6日までに仙台市(10頭)に、それぞれ出荷され、食肉処理されたという。福島県はこれらの牛肉の流通先について、厚生労働省などを通じて調査を急いでいる。

 仙台市によると、同市のと畜場で処理された肉のうち、1頭分420キロは7月7日に東京都港区の卸業者に出荷された。7月11日には岩手県花巻市の業者が8キロ、山形県酒田市の業者が360キロをそれぞれ購入したという。

追加情報 福島の肉牛に高濃度セシウム汚染の稲わら供与、42頭流通

産経新聞 2011.7.14  

 福島県によると、横浜市に14頭、東京都に13頭、仙台市に10頭、千葉県に5頭を出荷した。仙台市によると、10頭のうち1頭分は食肉加工後に東京都の業者に販売され、さらにもう1頭分は山形県酒田市や岩手県花巻市、仙台市の業者に販売。残り8頭の流通経路は不明で解明を進める。

 また、厚労省によると、千葉県で解体された牛は都内の施設を通じて流通しているという。

 福島県によると、浅川町の農家のわらからは、セシウムが最大で1キログラム当たり9万7千ベクレル検出。わらの水分量を補正すると暫定基準値の約73倍だった。わらは福島県白河市の稲作農家から購入したもので、計4種類。うち2種類は、田んぼに置いていたものを福島第1原発事故発生後の3月15日以降に集めたものだった。残り2種類は昨秋に集めたものという。

 農水省は岩手、宮城、福島、栃木、茨城、千葉、群馬、埼玉の8県の畜産農家と稲作農家を対象に、わらの取り扱いに関する緊急調査を行う。

■追加情報2 肉牛の餌に高濃度セシウム 42頭 首都圏などに出荷

東京新聞7月15日

福島県は十四日、同県浅川町の肉用牛農家が高濃度の放射性セシウムを含む餌の稲わらを牛に与えていたと発表した。この農家は四月八日から七月六日の間、四十二頭を東京都、千葉県、横浜市、仙台市に出荷。食肉も汚染されている可能性があり、厚生労働省は食肉処理された後の流通経路について、関係自治体に調査を要請した。

 福島県によると、わらからは、セシウムが最大で一キログラム当たり九万七〇〇〇ベクレル検出された。わらの水分量を補正すると暫定規制値の約七十三倍となる。

 わらは、肉用牛農家が福島県白河市の稲作農家から購入した。稲作農家は福島第一原発事故発生後の三月十五日以降に水田から収集してロール状にしていた。昨秋にロール状にしたものもあった。

 農家は「事故後のわらを食べたのは三十五頭だけ」と説明しているが、昨秋のわらからもセシウムが検出されており、福島県は「全四十二頭の追跡調査が必要」としている。この農家で飼われている牛の尿からもセシウムが検出された。

 白河市の中心部は福島第一原発から約八十キロの距離で、避難が求められる区域ではない。農林水産省はわらの適正管理が必要と判断。岩手、宮城、福島、栃木、茨城、千葉、群馬、埼玉の八県で、畜産農家と稲作農家を対象に、わらの取り扱いに関する緊急調査を実施する。

 福島県によると、牛四十二頭の出荷先は、横浜市十四頭、東京都十三頭、仙台市十頭、千葉県五頭。

 仙台市によると、十頭のうち一頭分は食肉加工後に東京都の業者に販売され、もう一頭分は山形県酒田市や岩手県花巻市、仙台市の業者に販売された。残り八頭の流通経路は不明。千葉県で解体された牛は都内の施設を通じて流通しているという。

 福島県は県内の肉用牛農家への立ち入り調査を実施しているが、県内の生産者に調査終了まで牛の出荷と移動の自粛を求めた。調査は今月十八日ごろに終了する見込み。

 福島県によると、浅川町の農家が「稲わらを搬入してもらったが心配だ」と連絡。県が立ち入り調査し、汚染が判明した。

(東京新聞)

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原子力事故」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。農業と電気の話、どうもありがとうございました。確かに電気供給は死活問題ですね。もちろん都市でもそうです。高層住宅では長期間の停電の場合は水が確実に止まります。この人口を抱える東京でも大変なことになります。
私が言いたかったのは、電気供給なんて止めても大丈夫、と言う短絡的なことではなく、節電、節電と言っている東電が、「電気なくなったら困るだろう、だから原発必要なんだよ」と言う宣伝に使っていることに対する憤りです。
海外での生活から、私個人が感じるのは無駄に電気を使わさせられていることです。例えば、原発のない某国では、洗濯機と食洗機を同時に使うとブレーカーが落ちるのが普通です。はじめは不便ですが、少し工夫すれば誰でも簡単に解決できることです。野菜は市場で買います。日本と違って朝早くから市場もスーパーもやっているので働く主婦でも出勤前に買い物が出来ます。市場は青空ですから当然電気は使いません。扉も手動が多いです。夜9時には店は閉まります。
それで、生活が不便かと言うと、まったくそんなことはありません。働く主婦でも出勤前に買い物が出来るし、アイロンと洗濯機を一緒に使わないことなんて、慣れれば誰でも出来ます。生活のレベルは日本よりはるかに高いです。
さて、東電は「節電にご協力ください」という宣伝は流しますが、実際に出来ることは何もやっていません。都市生活者も電車が走らなくなると、大変なことになります。でも店に音楽が流れてなくても、歩く歩道が止まっても困らないはずです。本当に節電しようと思うならば、優先順位をつけて出来ることははいくらでもあるのに、何もやらない。ですから、原発を存続させるための脅しなのではないか?と考えてしまうわけです。
話は変わりますが、石垣島や宮古島は台風が頻繁に来て一週間停電することもあるので、大きな建物は自家発電を持っているところが多いですよね。沖縄は原発なしですが、沖縄を見習うべきではないでしょうか?

何で政府はさっさと測定・除染作業にかからないんでしょうね?
莫大な予算が必要なのはわかりますが、もう4ヶ月ですよ。
政府・民主党は日本を破壊したいだけなんでしょうか。野党自民党にも強力な指導者がいないのが残念。

何も具体案も出さずに「将来は原発に頼らない国に…」など、誰にでも私でも言えます。
具体的には北海道様がおっしゃるように代替エネルギーを開発しつつ(有力どころでは地熱・太陽光・風力・バイオマス・藻を利用したバイオ燃料油等々とスマートグリッド構築)、数十年のスパンで原子力からの脱却を図って行くべきと考えてます。
ただし泊原発はいろんな意味で正直不安…。

あの3月11日、我が家のエリアは幸いにも停電しても浄水場の非常電源により断水はしませんでしたが、あわてて風呂に水を満タンに貯めました。
4月7日夜の余震では停電後一時断水し、すぐに復旧しましたが、急いで貯めようとしたら多量の赤水が出ました。
地域によっては断水が長引き(特に圧力の足りない高台)、また下水処理場(やはり電気を大量消費する)がパンク状態で、急遽ラジオで「水の使用を極力控えて下さい」と訴える事態になりました。
洗濯や台所はしばらく我慢できても、今時の都市生活で例えばトイレの水すら流せないとなったら…それだけでも大変なことです。
本当に寒い時期でむしろ助かりました。

山形県ですらそんな調子でしたから、太平洋側の被災地の苦労は想像を絶します。

連投失礼します。

東京電力よりも東北電力が電力需要が逼迫してます。これは女川原発の停止だけではなく、太平洋側の火力発電所が震災被害で軒並みダウンして復旧の目処が立ってないからです。
東電同様に15%節電を呼び掛けてますが、例えば広域農業配水ポンプ場等は頭を抱えてます。
今年も猛暑が続いた場合、田んぼに水を張って水温を下げないと米の品質に重大な影響が生じて、農家の収入に直結するからです。

mimi様
正直私も同様な疑念を持ってはいます。
原発無しでもすでに電気は足りているという意見もありますし、
東大の先生の試算では2050年時点で脱原発をしつもしなくても、日本経済には影響が無いとの試算も昨日出てました。
ただし、民間企業の電力活用だったり(CO2排出量無視)、太陽光パネルを全て国内生産品でまかなって雇用を産み出した場合といった、かなり都合のよい条件を当てはめたケースなのが気になります。

沖縄電力に原発が無いのは、まず絶対発電量が少ないのと好適な立地場所がないこと。沖縄振興基金がすでに大量に投入されていること。あと私的考えですが「駐留米軍の最重要拠点だから」だと思います。
またかつて南西諸島は大津波に見舞われた記録があります。
八重山地震でググってみてください。

自分のところは・・結局市単位でいえば断水だったのは3ヶ月という物凄く長い時間でした。また放送などがされず救援物資が全く来ないと言う酷い有様でした。茨城県にいた人なら分かるでしょうが・・・「茨城?はぁ?震災地じゃねぇでしょ?」と言う事があちこちで聞かれました。
まぁそれも・・・・食料や給水車自体は2週間後当たりから届くようにはなったのですけどね。
それまではいつ暴動が起きるのか分からない状態だったのも事実ですね。
自分のところはブログ主さんと一緒で電気さえくれば地下水をモーターで引き上げているので
水にはさほど困りませんでした。(発電機を組合で使い回した結果でもありますが)
それに2日程度の停電だったからという事もあります。
代替エネルギーであるものの一つは自分の近くにもあります。ずばり風車ですね・・。自分のとこの周囲には30台ちかくの大型風力発電が設置されています。ざっと発電量は市内だけならば完全にカバーできる量を発電できるそうです。
確かどこかの教授だかなんかがこれらを茨城沖から銚子沖近くまで海に設置すると相当電力が確保できるとかできないとか・・・。
どこかに予想図とかなんかがあったはずです。

銀のきつねさん。うう、分かる、分かる。オレたち茨城は「忘れられた被災地」だったもんね!

親戚に電気、電話が回復して、「無事でしたぁ!」って電話したら、「あら、ソッチでも地震あったの」なんていわれやした(泣く)。

神栖の海上風力発電は、数少ない有力な自然エネルギー発電です。いまでも充分にペイしています。つくば市のアホな文科省が作った回らない風車とは大違いです。

文科省や環境省ではなく、通産省資源エネ庁が出ばってきて、ほんものです。

お互い死ぬほど暑いけど、死なないていどに頑張りましょう。


梅雨の無い北海道・・・と言われていますが、ここ2~3日時々降雨と曇天で、気温は20℃そこそこ、過ごすには涼しく過ごしやすいですが、もう少しすると「秋蒔き小麦」の収穫時期です。丁度実が入る時期でもあり、太陽さんが欲しい所です。(猛暑の地域の方々には申し訳ないですが)
来週の火・水と上京しなければならず、暑さに弱い私としては憂鬱です。頑張りますけど!!

私の家も「自家水」でポンプアップしています。ですから、十勝沖の時も断水とは無縁でした。停電は一瞬でしたから特に不便は無かったのですが、たまたま運が良かっただけかも知れません。(町内では1週間以上断水していましたので、自家水のありがたみが分かります)
畜産に携わる者として、家畜に飲ませる水及び酪農機器洗浄用水の確保に苦労しました。
北海道東部では、「根室沖・釧路沖・十勝沖」地震が概ね10年置きに発生しています。平成15年の十勝沖から数えると8年目を迎えています。我町では、行政とJAで予算を取り、酪農家の「災害時水確保対策事業」を本年度から実施する事にしました。
「給水タンク」・「給水ポンプ」・「給水配管の切り替えコックの取り付け」を酪農家対象に、全戸完備します。
(自家水など非常時に対応可能で、設置を希望しない人を除く)
これが完備されたら、行政でもJAでも非常時にはタンクローリーで水の宅配対応をすれば、間に合う事になります。
A牧場は宅配、B牧場は他の対応しなければならない等、個別に対応の仕方が変わると、その牧場の近くに何度も通う必要があり、効率が非常に落ちます。
行政に掛け合い、非常時に効率よく水の対応が出来る方法を提案し、何とか予算をつけてもらいました。
当然牧場の規模によって費用も変わり、個人負担も発生しますが、何とか3年間で整備を終了したいと、現在取りまとめ中です。
(本音は準備はしていても、こんな設備が必要にならない事が、良いのですが)

平常時に非常時を想定して可能な準備をしておく必要があると思っています。

ただ、原発災害は次元が違いすぎますね。


北海道さんへ
教えてください。
北国では、稲ワラを3月まで、田んぼなどに放置するするものなんですか。
実は、こちらでは、そこのところがどうにも、理解できないと、畜産農家では、話しています。こちらでは、まずありえないです。だって、田んぼに放置したままなら、かびて黒くなっていつの間にか、無くなってしまいますから。


それと、
>わらは福島県白河市の稲作農家から購入したもので、計4種類。
うち2種類は、田んぼに置いていたものを福島第1原発事故発生後の3月15日以降に集めたものだった。
残り2種類は昨秋に集めたものという。

1件の稲作農家が4種類もの稲の種類を作付けするものでしょうか。そもそもその種類とは、何の種類を指すのでしょうかねぇ。
品種(コシヒカリ、ササニシキ、ヒノヒカリとか)?インディカ?ジャポニカ?飼料米?もち米?うるち米?
少なくとも、うちらは、稲ワラを飼料にするときは、飼料稲(WCSにする)、うるち米くらしか、気にしませんが。

北海道さんの意見、いつもながらすばらしいですね。
>>>平常時に非常時を想定して可能な準備をしておく必要があると思っています。
>>>ただ、原発災害は次元が違いすぎますね。

原発災害は次元が違いすぎるからこそ私は脱原発に賛成です。
このブログを読むまで地下水をお使いの方がこれほど多いとは知りませんでした。3ヶ月の断水を耐えた、というのには驚きました。(皆様、無知でスミマセン)日本はヨーロッパに比べて桁違いに自然が豊かなのですね。そのありがたさを私たちはあまりわかっていないのかもしれません。
私はただの市民ですが、命ほど重要なものはないと考えています。食べ物は命に直接結びつくものです。
住み慣れた土地にみなが安心してすむことが出来、安全な食べ物が食べられるのであれば、自分の電気消費量は減らしてもぜんぜんかまわない、と思う人は、私だけでないと思います。電気に頼りすぎているし、無駄が多すぎます。くみ上げポンプにしても手動でも使える物がもっとあると良いと思いませんか?
減らすべきところと減らしてはいけないところの判断がめちゃくちゃだと思うのです。震災後すぐ、東電は避難所地域を計画停電しましたよね。怒り心頭でした。そして、都内の家庭用電源は止めず、電車を止めました。順番が逆ですよね?独占企業でやりたい放題です。うまく使えば、電気は足りると思うのですが。
多くのメディア、特に産経メディア系で、ヨーロッパの現状が、ゆがめられて伝えられていることにも、恣意的な力を感じます。そこまでしてどうして原子力発電を守りたいのだろう?何故なのだろう?とよく考えます。

42頭の新たな汚染牛の個体識別番号をお知らせします

福島県浅川町の特定の農家から出荷された牛の肉の流通調査について

医薬食品局食品安全部監視安全課
  監視安全課長  加地
          今西、温井(内線2455、2476)
(電話代表)03-5253-1111
(電話直通)03-3595-2337

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001j89n-att/2r9852000001j8fq.pdf

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001j89n-att/2r9852000001j8fx.pdf

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001j89n-att/2r9852000001j8ho.pdf


http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001j89n-att/2r9852000001j8hv.pdf

現代社会はありとあらゆる面で電気を必要とします。
第一次産業のみならず第二次産業、第三次産業にも言えます。
戦前から実質的な国民生産力を数十倍に伸ばしてきたのは、人口が3倍になったからではなく、それ以上に人口を代価する生産設備が発展していったからだと理解しています。

裏を返すと電力減少は現在の人口を維持できないということに近い意味を持ちます。
生活を便利にする電力と産業を維持発展させる電力は意味が異なると考えています。
消費者が生活をするために必要な資金は企業や自営業の活動により給与や所得という形でサイクルします。生活者だけが生き残れるという状況は有史以来武力行使という他所からの略奪以外では成立できていません。所得や生産を維持するために電力は必須だと考えます。

私は原子力発電は必要だと考えています。
しかし今回の件であまりにもリスクが高く、賠償リスクを考慮すると極めて高コストな発電方法だと理解しました。

しかしこの夏の異常な猛暑ととてつもないスピードでの第二次産業のサプライチェーンの回復、それに伴う生産指数上昇を見ると節電しても電力は相当に厳しい状況だと感じます。
簡単に試算しましたが15日現在で東日本(東京電力・東北電力)電力供給能力は6529万kWに対して最大需要は停電防止ライン(5%の余剰電力加味)で6,111万kw。余力は418万kwです。柏崎原発の稼動3基の発電能力が379万kwですから、定期検査に入れば電力余力は皆無となります。

西日本はもっと深刻です。
電力供給(除く四国、中国)は7568万kwに対して停電防止ラインの最大需要は7046万kwで余剰は523万kwありますが、原発稼動電力は929万kwあります。この夏に2つ(250万kw)定期検査になるので余剰はまた皆無。冬は余剰能力がマイナスになる有様です。

報道などでは6000万kwの自家発電があるとか、非稼動の火力発電があるとかいいますが、自家発電はあくまで生産活動の副産物で作るエネルギーで、発電だけするということができず供給余力が小さいのです。
また大型発電は高圧電流線を接続し、逆潮流を調整する変電設備が必要ですがそれが整備されている自家発電は多くありません。発電しても接続ができなければ意味がないのです。
非稼動の火力発電所は高度なオペレーションが必要ですがそのオペレータは十分にいません。
また使用していない火力発電所の設備の一部は稼動発電所の部品や機材に流用しているので動かせません。
それらの組み立て設備検査を行うには通常1年から2年必要です。

情報を十分に出さない電力会社や政府にも腹立たしく思いますが、現実に足らないのが事実だと思います。
大型停電は復旧に極めて時間が必要で最悪だと数日かかります。変電所がショートしたりすると部品交換が必要だからです。
徒に電力会社を叩いてもない袖は触れないこともあり得るのです。
現実的には非稼動火力発電、津波被災火力、またそれらの発電能力の増強が完了するまでは最新鋭あるいは地震津波に対抗できる原発(玄海や川内、福井の一部、柏崎)などの稼動で電力不足発生を押し留めるのが得策と思います。

…濱田様申し訳ありません。また長くなってしまいました。

cowboy様
北海道では「稲わら」を冬季間畑に残しておく事は有りません。
昔は稲刈り・乾燥・脱穀という手順で、稲ワラも束にして集積後裁断してから肉牛に与えたり、敷き藁に使ったりしていましたが、現在では収穫のほとんどはコンバイン収穫ですので、水田に散らばった状態になります。それを集めてロール状にしてワラを集めています。
一部の農家は焼いて始末する人もいますが、ほとんどはロール処理していると思います。
きれいなワラは飼料に使いますから販売も可能で、需要もあります。
雪が多い北海道で、田んぼに散らばったまま、とか束状態で立てて置くとか、ロール状態で放置する事はあり得ません。
冬の気温や降雪が福島県ではどうなっているのか判りませんが、ニュースを見ていて、そんな収穫の仕方があるんだ・・・等と首を傾げながら聞いています。
現地の人でないと分らない部分ですね。
答えになっていないかもしれませんが、北海道ではありえない・・・と言うのが答えです。

未来で原発推進が進むようなら本当に野菜工場が未来の農家のスタイルになるかもしれないですね。これは畜産でもそうなるのかな・・・。
場所を選ばず・・・品質もいいらしい?ですからねぇ・・・。初期投資ばばかにならないのかもしれないですが・・・。
電気を取るか・・・安全をとるか・・・。
これからの政治は本当にそれが論点になりそうですね・・・自民も民主も信用なりませんが・・・・とはいってもどっちかに応募するしかないんで(現状)民主よりは自民という流れになるんでしょうが・・・。

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